JP2021072465A - 回路装置、音再生装置及び電子機器 - Google Patents

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    • H04R2430/03Synergistic effects of band splitting and sub-band processing

Abstract

【課題】小型スピーカー又はブザー等を用いて高品質な音声を再生可能な回路装置等を提供すること。【解決手段】回路装置100は、PWM信号SPWMを音出力器10に出力するPWM信号出力回路110と、PWM信号出力回路110を制御する処理回路120と、を含む。音出力器10が出力可能な周波数帯域を出力可能帯域とし、出力可能帯域の下限より低い周波数帯域を非出力低帯域とする。PWM信号出力回路110は、非出力低帯域に属する基音の複数の倍音のうち出力可能帯域に属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づくPWM信号SPWMを出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、回路装置、音再生装置及び電子機器等に関する。
音声データに基づいてスピーカー等を駆動することで、スピーカー等から音声を再生する音声再生装置が知られている。特許文献1には、メモリーに記憶されたミドルウェアをCPUが実行することで、そのミドルウェアにより音声データをPWM信号に変換し、そのPWM信号に基づいてHブリッジ回路がスピーカーを駆動する音声再生装置が開示されている。また特許文献2には、音声データに基づいて倍音信号を生成し、その倍音信号を用いて帯域拡張を行うことで、高品質な音声情報を得ることと、CPU等の演算負荷を低減することとを両立させる手法が開示されている。
特開2018−155976号公報 特開2017−122792号公報
上記特許文献2では倍音信号を用いて帯域拡張を行っているが、スピーカー等の音声出力器の周波数特性は考慮されていないため、高品質な音声が再生されないおそれがある。例えば、音声出力器が再生可能な周波数帯域が狭い場合、或いは、音声データに主に含まれる周波数帯域と、音声出力器が再生可能な周波数帯域とが合っていない場合等において、高品質な音声が再生されないおそれがある。
本開示の一態様は、PWM信号を音出力器に出力するPWM信号出力回路と、前記PWM信号出力回路を制御する処理回路と、を含み、前記音出力器が出力可能な周波数帯域を出力可能帯域とし、前記出力可能帯域の下限より低い周波数帯域を非出力低帯域としたとき、前記PWM信号出力回路は、前記非出力低帯域に属する基音の複数の倍音のうち前記出力可能帯域に属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づくPWM信号を出力する回路装置に関係する。
回路装置及び音再生装置1の構成例。 回路装置の動作を説明する図。 回路装置の動作を説明する図。 疑似サウンドデータの第1生成手法を説明する図。 処理装置の動作を説明する図。 疑似サウンドデータの第2生成手法を説明する図。 サウンドデータ出力回路及びPWM信号生成回路の詳細な構成例。 サウンドデコーダーのステート遷移図。 PWM変換回路の動作を説明する図。 PWM変換回路の動作を説明する図。 電子機器の構成例。
以下、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。なお以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが必須構成要件であるとは限らない。
1.回路装置及び音再生装置
図1は、回路装置100及び音再生装置1の構成例である。音再生装置1は、音出力器10と回路装置100と外部メモリー20とを含む。回路装置100は、PWM信号出力回路110と処理回路120とメモリー130とインターフェース回路140とを含む。なお、本実施形態は図1の構成に限定されず、その構成要素の一部を省略したり、他の構成要素を追加したりする等の種々の変形実施が可能である。例えば、外部メモリー20を用いない場合には回路装置100がインターフェース回路140を含まなくてもよい。
回路装置100は、IC(Integrated Circuit)と呼ばれる集積回路装置である。例えば、回路装置100は、半導体プロセスにより製造されるICであり、半導体基板上に回路素子が形成された半導体チップである。回路装置100としては、マイクロコンピューター又はCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーを想定できるが、回路装置100の適用対象はプロセッサーに限定されない。
音出力器10は、回路装置100からのPWM信号SPWMに基づいて音を出力する。音は、音声又は音声以外の音である。音声は、人が発する声である。なお以下では、音が音声である場合を主に説明する。音出力器10は、音出力デバイス11とアンプ回路12とを含む。
音出力デバイス11は、電気信号を音に変換するデバイスである。音出力デバイス11としては、電気信号に基づいて発生させた磁気により振動板を振動させることで音を出力するスピーカー又はブザー、或いは、電気信号により圧電素子を振動させることで音を出力するスピーカー又はブザー等を想定できる。スピーカーとしては、音声帯域の一部又は全部を出力できないような小型スピーカーが想定される。ブザーは、音声出力ではなくアラーム音等の出力を想定したデバイスであるが、本実施形態では音声出力にブザーを用いてもよい。ブザーは、音声出力用のスピーカーに比べると、周波数特性のピークが音声帯域より高く、且つ再生可能な帯域が狭い特徴がある。
アンプ回路12は、PWM信号SPWMを増幅し、その増幅した信号により音出力デバイス11を駆動する。アンプ回路12はHブリッジ回路である。Hブリッジ回路は、電源と音出力デバイス11の正極との間に接続される第1トランジスターと、グランドと音出力デバイス11の負極との間に接続される第2トランジスターと、電源と音出力デバイス11の負極との間に接続される第3トランジスターと、グランドと音出力デバイス11の正極との間に接続される第4トランジスターと、を含む。PWM信号SPWMがハイレベルのとき、第1、第2トランジスターがオンであり、第3、第4トランジスターがオフである。PWM信号SPWMがローレベルのとき、第1、第2トランジスターがオフであり、第3、第4トランジスターがオンである。なお、図1ではアンプ回路12が回路装置100の外部に設けられるが、アンプ回路12が回路装置100に内蔵されてもよい。
処理回路120は、PWM信号出力回路110を制御する。具体的には、音再生を指示するコマンドCMDをPWM信号出力回路110に発行する。PWM信号出力回路110は、そのコマンドCMDを受け付けたとき、PWM信号SPWMを音出力器10に出力する。これにより、音出力器10から音が再生される。処理回路120はロジック回路である。例えば、回路装置100が上述したプロセッサーである場合、処理回路120はCPUコアに相当する。
図2と図3は、回路装置100の動作を説明する図である。PWM信号出力回路110は、疑似サウンドデータに基づくPWM信号SPWMを出力する。疑似サウンドデータは、非出力低帯域BDLに属する基音xの複数の倍音2x、3x、・・・のうち出力可能帯域BDaに属する倍音を用いている。
出力可能帯域BDaは、音出力器10が出力可能な周波数帯域である。ここで「出力可能」とは、人が可聴である所定の音圧PMINa以上の音圧を出力できることを意味する。具体的には、出力可能帯域BDaは、音出力デバイス11の周波数特性FPCにおいて音出力デバイス11が出力可能な周波数帯域である。例えば、出力可能帯域BDaは、周波数特性FPCにおいて、人が可聴な所定の音圧PMINa以上の大きな音圧が得られる周波数帯域である。非出力低帯域BDLは、出力可能帯域BDaの下限fminより低い周波数帯域である。即ち、非出力低帯域BDLは、周波数特性FPCにおいて音圧PMINa以下である周波数帯域のうち、低周波側の帯域である。
倍音は、基音xの周波数をn倍した音である。nは2以上の整数である。nを倍数と呼び、基音xの周波数をn倍した倍音をn倍音と呼ぶこととする。図3では、3倍音以上の倍音が出力可能帯域BDaに含まれる。但し、基音xは、非出力低帯域BDLに含まれる任意の周波数なので、基音xの周波数によって、出力可能帯域BDaに含まれる最小の倍音は異なる。即ち、基音xの周波数が低いほど、出力可能帯域BDaに含まれる最小の倍音の倍数が、大きくなる。
本実施形態によれば、PWM信号出力回路110が、出力可能帯域BDaに属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づいて、PWM信号SPWMを出力する。これにより、音出力器10から出力される音が、非出力低帯域BDLに属する基音xがあたかも出力されているかのような音となる。即ち、本来は音出力デバイス11が出力できない帯域の音が、倍音を用いることで疑似的に出力されるので、高品質な音声再生が可能となる。例えば、音出力デバイス11が、音声帯域の一部又は全部を出力できない小型スピーカー、或いは音声出力を想定していないブザーである場合であっても、音声の倍音成分を用いた疑似サウンドデータによって音声を疑似的に再生可能になる。
より具体的には、PWM信号出力回路110は、複数の倍音2x、3x、・・・のうち所定帯域BDbに属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づくPWM信号SPWMを出力する。所定帯域BDbは、音出力器10の周波数特性FPCにおける最も高い音圧ピークを含み且つ出力可能帯域BDa内の周波数帯域である。図2に示すように、周波数特性FPCにおいて最大音圧となる周波数fbrが、音圧ピークの周波数である。所定帯域BDbの下限は、出力可能帯域BDaの下限より高く、所定帯域BDbの上限は、出力可能帯域BDaの上限より低い。例えば、所定帯域BDbは、周波数特性FPCにおいて、音圧PMINaより大きい所定の音圧PMINb以上である周波数帯域である。つまり所定帯域BDbを設定することは、音圧のなるべく高い倍音を効率的に選ぶために、所定の大きさの音圧を含む周波数帯域を設定することを意味する。従って音圧PMINaより大きい任意の音圧PMINbであれば、所定帯域BDbとして意味がある。
所定帯域BDbは、出力可能帯域BDaの中でも比較的音圧が高い音圧ピーク付近の帯域である。本実施形態では、PWM信号出力回路110が、所定帯域BDbに属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づいて、PWM信号SPWMを出力する。これにより、音出力器10の出力特性が良い周波数帯域を用いて疑似的に音が再生されるので、より高品質な音再生が可能となる。
再生対象が音声である場合、例えば出力可能帯域BDaの下限fminは、500Hz以上であり、所定帯域BDbの下限は、1kHz以上である。
音声は1kHz以下の成分を多く含んでいるため、1kHz以下の帯域の全部又は一部を再生できない小型スピーカー又はブザーを用いると、通常の音声データをそのまま再生しただけでは低品質な音声が再生される。低品質とは、人が可聴できない音声品質である。本実施形態では、出力可能帯域BDaの下限fminが500Hz以上、或いは音圧ピークを含む所定帯域BDbの下限が1kHz以上であるような小型スピーカー又はブザーを用いた場合であっても、所定帯域BDb内の倍音を用いることで、高品質な音声を再生できる。
本実施形態において、疑似サウンドデータは、所定帯域BDbを通過させるハイパスフィルター処理又はバンドパスフィルター処理された音声データである。
本実施形態によれば、所定帯域BDbを通過させるハイパスフィルター処理又はバンドパスフィルター処理によって、所定帯域BDbに含まれる倍音が抽出される。これにより、所定帯域BDbに属する倍音を用いた疑似サウンドデータが生成される。なお、疑似サウンドデータ生成手法の詳細は後述する。
なお、図2と図3では所定帯域BDbの上限が出力可能帯域BDaの上限より低いとしたが、これに限定されず、所定帯域BDbの上限が出力可能帯域BDaの上限より高くてもよい。例えば、ハイパスフィルター処理を用いて疑似サウンドデータが作成される場合には、所定帯域BDbの上限が無限であってもよい。
本実施形態では、処理回路120は、PWM信号SPWMの出力を指示するコマンドCMDを発行する。PWM信号出力回路110は、処理回路120からコマンドCMDを受け付けたとき、疑似サウンドデータからPWM信号SPWMを生成し、生成したPWM信号SPWMを音出力器10に出力する。
本実施形態によれば、処理回路120がコマンドCMDを発行するだけで、PWM信号出力回路110が疑似サウンドデータからPWM信号SPWMを生成する。即ち、PWM信号出力回路110は、処理回路120とは別に設けられたハードウェア回路であり、そのハードウェア回路が、PWM信号SPWMを生成する処理負荷を負うことになる。これにより、処理回路120の負荷を増加させることなく音再生を実現できる。例えば、回路装置100として、電子機器に実装されたプロセッサーを想定できる。この場合、プロセッサーは電子機器の制御処理を行う必要がある。本実施形態では、音再生時においてもCPUコアのリソースを制御処理に当てることが可能である。
なお、上記ではPWM信号出力回路110をハードウェア回路としたが、PWM信号出力回路110の機能はソフトウェア処理によって実現されてもよい。即ち、PWM信号出力回路110の機能が記述されたプログラムが不図示のメモリーに記憶され、そのプログラムを処理回路120が実行することで、PWM信号出力回路110の機能が実現されてもよい。この場合であっても、倍音を用いた疑似サウンドデータからPWM信号SPWMが生成されることで、高品質な音声再生が可能である。
図1を用いて、PWM信号出力回路110の詳細な構成例について説明する。図1に示すように、PWM信号出力回路110はサウンドデータ出力回路111とPWM信号生成回路112とを含む。
サウンドデータ出力回路111は、疑似サウンドデータに基づいて出力サウンドデータSDQを出力する。サウンドデータ出力回路111は、疑似サウンドデータに何らかの処理を加えた後に出力サウンドデータSDQとして出力してもよいし、疑似サウンドデータをそのまま出力サウンドデータSDQとして出力してもよい。例えば疑似サウンドデータが圧縮データである場合には、サウンドデータ出力回路111は、疑似サウンドデータを展開した後に出力サウンドデータSDQとして出力する。
具体的には、回路装置100に内蔵されたメモリー130が疑似サウンドデータSDTaを記憶する。メモリー130は不揮発性メモリー又はRAM等の半導体メモリーである。メモリー130が不揮発性メモリーである場合、疑似サウンドデータSDTaが予めメモリー130に書き込まれていてもよい。サウンドデータ出力回路111は、メモリー130に記憶された疑似サウンドデータSDTaを読み出し、その疑似サウンドデータSDTaに基づいて出力サウンドデータSDQを出力する。
或いは、回路装置100の外部に設けられた外部メモリー20が疑似サウンドデータSDTbを記憶する。外部メモリー20は不揮発性メモリー又はRAM等の半導体メモリーである。外部メモリー20が不揮発性メモリーである場合、疑似サウンドデータSDTbが予め外部メモリー20に書き込まれていてもよい。インターフェース回路140は、外部メモリー20から疑似サウンドデータSDTbを受信する。例えば、インターフェース回路140が読み出しコマンドを外部メモリー20に送信し、その読み出しコマンドを受けて外部メモリー20が疑似サウンドデータSDTbを読み出し、その疑似サウンドデータSDTbをインターフェース回路140に送信する。サウンドデータ出力回路111は、インターフェース回路140が受信した疑似サウンドデータSDTbに基づいて出力サウンドデータSDQを出力する。
PWM信号生成回路112は、出力サウンドデータSDQに基づいてPWM信号SPWMを生成し、生成したPWM信号SPWMを音出力器10に出力する。具体的には、所定の変換規則を用いて出力サウンドデータSDQをPWM信号SPWMに変換する。変換規則の一例については後述する。例えば出力サウンドデータSDQは、音の波形をサンプリングした時系列データとなっている。PWM信号生成回路112は、各サンプリングデータを、そのサンプリングデータの値に応じたパルス幅のPWM信号に変換する。
以上の再生処理は、処理回路120が発行したコマンドCMDをトリガーとして実行される。即ち、サウンドデータ出力回路111は、コマンドCMDを受け付けたとき、メモリー130又は外部メモリー20から疑似サウンドデータを読み出し、その疑似サウンドデータに基づいて出力サウンドデータSDQをPWM信号生成回路112に出力する。その出力サウンドデータSDQを受けて、PWM信号生成回路112がPWM信号SPWMを音出力器10に出力する。このように、処理回路120がコマンドCMDを発行することで、疑似サウンドデータに基づいて音出力器10から音が再生される。
2.疑似サウンドデータの生成手法
図4は、疑似サウンドデータの第1生成手法を説明する図である。なお図4では、回路装置100において疑似サウンドデータ生成に関係するブロックのみ図示し、他のブロックの図示を省略している。
第1生成手法では、回路装置100の外部装置である処理装置200が疑似サウンドデータを生成する。処理装置200は、例えばPC(Personal Computer)又はサーバー等の情報処理装置である。
処理装置200は、サウンドデータVDTから所定帯域BDbの成分を抽出し、その所定帯域BDbの成分を強調することで、疑似サウンドデータSDTaを生成する。サウンドデータVDTは、所定帯域BDbの成分が強調されていない元のサウンドデータである。例えばサウンドデータVDTは、通常の音声再生用のスピーカー用に録音された音声データである。
図5は、処理装置200の動作を説明する図である。サウンドデータVDTは、所定帯域BDbよりも低周波側に音圧ピークを有する。即ち、通常では音出力器10による再生に適さないサウンドデータVDTが想定されている。
図4に示すように、処理装置200は、サウンドデータVDTに対してバンドパスフィルター処理221を行い、その結果であるサウンドデータBPQに対してゲイン処理222を行う。処理装置200は、ゲイン処理222の結果を疑似サウンドデータSDTaとして出力する。図5に示すように、バンドパスフィルター処理221は、所定帯域BDbを通過帯域とする周波数特性CBPを有する。なお処理装置200は、サウンドデータVDTに対してハイパスフィルター処理を行うことで、サウンドデータBPQを出力してもよい。この場合も、ハイパスフィルター処理の通過帯域が所定帯域BDbとなる。即ち、ハイパスフィルター処理のカットオフ周波数が所定帯域BDbの下限である。
ゲイン処理222は、サウンドデータBPQの音圧にゲインを乗算することで、疑似サウンドデータSDTaを生成する。例えば、ゲインは、周波数に依らず一定である。ゲインは可変に設定可能であってもよい。またゲインは0より大きい任意の実数倍であればよい。生成された疑似サウンドデータSDTaは、回路装置100のメモリー130に記憶される。
図5に示すように、サウンドデータBPQの周波数特性は、サウンドデータVDTの所定帯域BDb内の成分が持ち上がり、所定帯域BDb外の成分が減衰したような特性となる。即ち、サウンドデータBPQは、通常の音声データが有する周波数特性よりも、高周波側に帯域が広がったような周波数特性を有する。疑似サウンドデータSDTaも同様に、通常の音声データが有する周波数特性よりも、高周波側に帯域が広がったような周波数特性を有する。
なお、以上では処理装置200が生成した疑似サウンドデータがメモリー130に記憶される場合を例に説明したが、処理装置200が生成した疑似サウンドデータが外部メモリー20に記憶されてもよい。この場合の疑似サウンドデータは図1のSDTbに相当する。
また、以上では回路装置100の外部装置である処理回路120が疑似サウンドデータを生成する場合を例に説明したが、回路装置100が内部で疑似サウンドデータを生成してもよい。これを、疑似サウンドデータの第2生成手法とする。
図6は、疑似サウンドデータの第2生成手法を説明する図である。第2生成手法では、図1のメモリー130又は外部メモリー20にサウンドデータVDTが記憶され、サウンドデータ出力回路111が、メモリー130又は外部メモリー20に記憶されるサウンドデータVDTに基づいて疑似サウンドデータを生成する。
図6に示すように、サウンドデータ出力回路111は、サウンドデータVDTに対してバンドパスフィルター処理121を行い、その結果であるサウンドデータBPQに対してゲイン処理122を行う。バンドパスフィルター処理121はハイパスフィルター処理であってもよい。サウンドデータ出力回路111は、ゲイン処理122の結果である疑似サウンドデータを出力サウンドデータSDQとして出力する。なお、バンドパスフィルター処理121、ハイパスフィルター処理、及びゲイン処理122は、図4で説明したバンドパスフィルター処理221、ハイパスフィルター処理、及びゲイン処理222と同様である。
メモリー130又は外部メモリー20に記憶されたサウンドデータが圧縮データである場合には、サウンドデータ出力回路111は、圧縮データを展開してサウンドデータVDTを取得し、そのサウンドデータVDTをバンドパスフィルター処理121に入力する。
3.サウンドデータ出力回路及びPWM信号生成回路
図7は、サウンドデータ出力回路111及びPWM信号生成回路112の詳細な構成例である。サウンドデータ出力回路111は、サウンドデコーダー152とコマンド制御回路153と第1割り込み回路151とレジスター154とを含む。PWM信号生成回路112は、サウンドバッファー162とPWM変換回路163と第2割り込み回路161とを含む。
サウンドデータ出力回路111は、疑似サウンドデータのデコード処理を行い、その結果を出力サウンドデータSDQとして出力する。デコード処理の一例は、メモリー130又は外部メモリー20から入力された疑似サウンドデータのフォーマットを、PWM変換回路163が受け付け可能なフォーマットに変換する処理である。或いは、デコード処理の他の例は、メモリー130又は外部メモリー20に圧縮された疑似サウンドデータが記憶されている場合に、その圧縮データを展開する処理である。なお、図6のようにサウンドデータ出力回路111が疑似サウンドデータを生成する場合、サウンドデコーダー152がバンドパスフィルター処理121及びゲイン処理122を実行する。
処理回路120は、サウンドデコーダー152のステートを制御するコマンドをレジスター154に書き込む。即ち、処理回路120が、コマンドに対応したレジスター値をレジスター値に書き込むことによって、コマンドを発行する。コマンド制御回路153は、レジスター154に書き込まれたコマンドに基づいてサウンドデコーダー152のステートを制御する。
図8は、サウンドデコーダー152のステート遷移図である。回路装置100の起動後に処理回路120が初期化コマンドRGaを発行すると、サウンドデコーダー152が初期化ステートST1に遷移する。初期化ステートST1において、サウンドデコーダー152は動作設定等の初期化処理を行う。
初期化ステートST1において、処理回路120がアイドルコマンドRGbを発行すると、サウンドデコーダー152がアイドルステートST2に遷移する。アイドルステートST2は、サウンドデコーダー152が処理回路120からの再生コマンドを待つ待機状態である。
アイドルステートST2において、処理回路120が再生コマンドCMDを発行すると、サウンドデコーダー152が再生ステートST3に遷移する。再生ステートST3において、サウンドデコーダー152は、疑似サウンドデータに対するデコード処理を行って出力サウンドデータSDQを出力する。
再生が終了すると、サウンドデコーダー152はアイドルステートST2に遷移する。或いは、再生ステートST3において、処理回路120が再生停止コマンドを発行すると、サウンドデコーダー152はアイドルステートST2に遷移する。
図7に示すように、第1割り込み回路151は、第1割り込み信号IRQ1を処理回路120に出力する。具体的には、第1割り込み回路151は、サウンドデコーダー152に入力されるデータの状態、又はサウンドデコーダー152の動作状態に基づいて、第1割り込み信号IRQ1を出力する。
第1割り込み信号IRQ1が出力される条件としては種々想定できる。例えば、メモリー130又は外部メモリー20から疑似サウンドデータが入力されない場合、或いはメモリー130又は外部メモリー20から入力される疑似サウンドデータのフォーマットにエラーがある場合に、第1割り込み信号IRQ1が出力される。或いは、デコード処理の異常が発生したとき、又はステート遷移エラーが発生したとき等、サウンドデコーダー152の動作異常が検出された場合に、第1割り込み信号IRQ1が出力される。これらは、エラー発生に伴う第1割り込み信号IRQ1の出力である。正常動作時においては、例えばサウンドデコーダー152が特定のステート間で遷移した場合に第1割り込み信号IRQ1が出力される。図8の例には4つの遷移が存在するが、その4つの遷移のうち特定の1又は複数の遷移が発生したとき、第1割り込み信号IRQ1が出力される。第1割り込み信号IRQ1を発生させる遷移は、例えばレジスター設定等によって任意に選択可能である。
本実施形態によれば、処理回路120が第1割り込み信号IRQ1によってサウンドデコーダー152の動作状態を知ることが可能となる。即ち、PWM信号出力回路110が処理回路120とは別のハードウェア回路により構成される場合には、何らかの手段によってサウンドデコーダー152の動作状態が通知されない限り、処理回路120はサウンドデコーダー152の動作状態を知ることができない。本実施形態では、その通知手段が第1割り込み信号IRQ1となっている。
次にPWM信号生成回路112について説明する。サウンドバッファー162は、サウンドデコーダー152から出力された出力サウンドデータSDQをバッファリングする。例えば、サウンドバッファー162は、出力サウンドデータSDQを一時記憶するレジスター又はメモリーである。
PWM変換回路163は、サウンドバッファー162がバッファリングした出力サウンドデータSDQをPWM信号SPWM_P、SPWM_Nに変換する。PWM信号SPWM_P、SPWM_Nは差動であり、図1のPWM信号SPWMに相当する。
図9と図10は、PWM変換回路163の動作を説明する図である。出力サウンドデータSDQは音の波形に応じた時系列データを含む。ここでは、時系列データの各データが4ビットであるとする。
簡単のために、図9に、例えば4ビットデータをPWM変換する場合のPWM信号発生例を示す。
図10は、4ビットPWM信号の波形例である。クロック信号CLKは、PWM変換回路163がPWM信号生成に用いるクロック信号である。クロック信号CLKの16周期がPWM信号の1周期に相当する。図10では、PWM信号の1周期に対応したクロック信号CLKに、順に0〜15の番号を付している。図10には、4ビットデータが「0000」である場合の波形例を示している。
図7に示すように、第2割り込み回路161は、第2割り込み信号IRQ2を処理回路120に出力する。具体的には、第2割り込み回路161は、サウンドバッファー162入力されるデータの状態、又はPWM変換回路163に入力されるデータの状態、又はサウンドバッファー162の動作状態、又はPWM変換回路163の動作状態に基づいて、第2割り込み信号IRQ2を出力する。
第2割り込み信号IRQ2が出力される条件としては種々想定できる。例えば、サウンドバッファー162に出力サウンドデータSDQが入力されない場合、或いはサウンドバッファー162に入力された出力サウンドデータSDQのフォーマットにエラーがある場合に、第2割り込み信号IRQ2が出力される。或いは、サウンドバッファー162の動作に動作異常が検出された場合に、第2割り込み信号IRQ2が出力される。或いは、PWM変換回路163に出力サウンドデータSDQが入力されない場合、或いはPWM変換回路163に入力された出力サウンドデータSDQのフォーマットにエラーがある場合に、第2割り込み信号IRQ2が出力される。或いは、PWM変換回路163の動作に動作異常が検出された場合に、第2割り込み信号IRQ2が出力される。
本実施形態によれば、処理回路120が第2割り込み信号IRQ2によってサウンドバッファー162及びPWM変換回路163の動作状態を知ることが可能となる。即ち、PWM信号出力回路110が処理回路120とは別のハードウェア回路により構成される場合には、何らかの手段によってサウンドバッファー162及びPWM変換回路163の動作状態が通知されない限り、処理回路120はサウンドバッファー162及びPWM変換回路163の動作状態を知ることができない。本実施形態では、その通知手段が第2割り込み信号IRQ2となっている。
4.電子機器
図11は、回路装置100を含む電子機器400の構成例である。電子機器400は、音再生装置1と処理装置300と操作部310と記憶部320と通信部330とを含む。音再生装置1は回路装置100と音出力器10とを含む。電子機器400としては、音出力機能を備える種々の電子機器を想定できる。例えば、電子機器400として、音声ガイダンス機能を備える家庭用電子機器、又は火災報知器等の報知装置、又は音声出力機能を備えるロボット、又はカーナビゲーションシステム等の車載機器等を想定できる。
通信部330は、外部装置と通信を行う。外部装置は、例えばPC等の情報処理装置である。通信部330は、USB規格等の通信インターフェースであってもよいし、又はLAN等のネットワークインターフェースであってもよい。記憶部320は、通信部330から入力されたデータを記憶する。また記憶部320は処理装置300のワーキングメモリーとして機能してもよい。記憶部320は、半導体メモリー又はハードディスクドライブ等の種々の記憶装置である。操作部310は、ユーザーが電子機器400を操作するためのユーザーインターフェースである。例えば操作部310は、ボタン又はタッチパネル、ポインティングデバイス、文字入力デバイス等である。処理装置300は、CPU又はMPU等のプロセッサーである。処理装置300は、記憶部320に記憶されたデータを処理したり、電子機器400の各部を制御したりする。回路装置100は、回路装置100の内蔵メモリー、又は記憶部320に記憶されたサウンドデータに基づいてPWM信号を音出力器10に出力する。音出力器10は、PWM信号に基づいて音を出力する。
以上に説明した本実施形態の回路装置は、PWM信号を音出力器に出力するPWM信号出力回路と、PWM信号出力回路を制御する処理回路と、を含む。音出力器が出力可能な周波数帯域を出力可能帯域とし、出力可能帯域の下限より低い周波数帯域を非出力低帯域とする。PWM信号出力回路は、非出力低帯域に属する基音の複数の倍音のうち出力可能帯域に属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づくPWM信号を出力する。
このようにすれば、音出力器の出力可能帯域に属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づいて、音出力器から音が出力される。これにより、本来は音出力器が出力できない非出力低帯域の音が、倍音を用いることで疑似的に出力されるので、高品質な音声再生が可能となる。
また本実施形態では、音出力器の周波数特性における最も高い音圧ピークを含み且つ出力可能帯域内の周波数帯域を所定帯域としてもよい。PWM信号出力回路は、複数の倍音のうち所定帯域に属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づくPWM信号を出力してもよい。
このようにすれば、出力可能帯域の中でも比較的音圧が高い音圧ピーク付近の所定帯域に属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づいて、音出力器から音が出力される。これにより、音出力器の出力特性が良い周波数帯域を用いて疑似的に音が再生されるので、より高品質な音再生が可能となる。
また本実施形態では、所定帯域の下限は、1kHz以上であってもよい。
音声は1kHz以下の成分を多く含んでいるため、1kHz以下の帯域の全部又は一部を再生できない小型スピーカー又はブザーを用いると、通常の音声データをそのまま再生しただけでは低品質な音声が再生される。本実施形態によれば、音圧ピークを含む所定帯域の下限が1kHz以上であるような小型スピーカー又はブザーを用いた場合であっても、所定帯域内の倍音を用いることで、高品質な音声を再生できる。
また本実施形態では、疑似サウンドデータは、所定帯域を通過させるハイパスフィルター処理又はバンドパスフィルター処理された音声データであってもよい。
このようにすれば、非出力低帯域に属する基音の複数の倍音のうち所定帯域に属する倍音を用いた疑似サウンドデータが生成される。
また本実施形態では、出力可能帯域の下限は、500Hz以上であってもよい。
このようにすれば、出力可能帯域の下限が500Hz以上であるような小型スピーカー又はブザーを用いた場合であっても、所定帯域内の倍音を用いることで、高品質な音声を再生できる。
また本実施形態では、処理回路は、PWM信号の出力を指示するコマンドを発行してもよい。PWM信号出力回路は、処理回路からコマンドを受け付けたとき、疑似サウンドデータからPWM信号を生成し、生成したPWM信号を出力してもよい。
このようにすれば、処理回路がコマンドを発行するだけで、PWM信号出力回路が疑似サウンドデータからPWM信号を生成する。これにより、疑似サウンドデータからPWM信号を生成する処理が、処理回路の負荷にならないため、処理回路の負荷を低減できる。
また本実施形態では、PWM信号出力回路は、疑似サウンドデータに基づいて出力サウンドデータを出力するサウンドデータ出力回路と、出力サウンドデータに基づいてPWM信号を生成するPWM信号生成回路と、を含んでもよい。
このようにすれば、疑似サウンドデータに基づいて出力サウンドデータが出力され、出力サウンドデータに基づいてPWM信号が生成されることで、疑似サウンドデータに基づいてPWM信号が出力される。例えば、サウンドデータ出力回路が、圧縮された疑似サウンドデータの展開、或いは疑似サウンドデータのフォーマット変換を行うことが可能になる。
また本実施形態では、処理回路は、PWM信号の出力を指示するコマンドを発行してもよい。サウンドデータ出力回路は、処理回路からコマンドを受け付けたとき、出力サウンドデータをPWM信号生成回路に出力してもよい。
このようにすれば、処理回路がコマンドを発行するだけで、サウンドデータ出力回路が出力サウンドデータを出力し、その出力サウンドデータに基づいてPWM信号生成回路がPWM信号を生成する。これにより、疑似サウンドデータからPWM信号を生成する処理が、処理回路の負荷にならないため、処理回路の負荷を低減できる。
また本実施形態では、サウンドデータ出力回路は、疑似サウンドデータのデコード処理を行うことで出力サウンドデータを出力するサウンドデコーダーと、コマンドに基づいてサウンドデコーダーを制御するコマンド制御回路と、を有してもよい。
このようにすれば、コマンド制御回路が処理回路からコマンドを受け付けたとき、サウンドデコーダーにデコード処理の実行を指示し、その指示を受けてサウンドデータ出力回路がデコード処理を実行できる。これにより、サウンドデータ出力回路が、処理回路からコマンドを受け付けたとき、出力サウンドデータを出力できる。
また本実施形態では、回路装置は、疑似サウンドデータを記憶するメモリーを含んでもよい。サウンドデータ出力回路は、メモリーに記憶された疑似サウンドデータに基づいて出力サウンドデータを出力してもよい。
このようにすれば、音出力器の周波数特性に適した疑似サウンドデータを予め準備し、その疑似サウンドデータをメモリーに記憶させておくことができる。PWM信号出力回路は、予め準備された疑似サウンドデータに基づいてPWM信号を出力するだけでよい。PWM信号出力回路が疑似サウンドデータの生成を行う場合に比べて、PWM信号出力回路の処理負荷を低減できる。
また本実施形態では、回路装置は、疑似サウンドデータを記憶する外部メモリーからサウンドデータを受信するインターフェース回路を含んでもよい。サウンドデータ出力回路は、インターフェース回路が受信した疑似サウンドデータに基づいて出力サウンドデータを出力してもよい。
このようにすれば、音出力器の周波数特性に適した疑似サウンドデータを予め準備し、その疑似サウンドデータを外部メモリーに記憶させておくことができる。PWM信号出力回路は、予め準備された疑似サウンドデータに基づいてPWM信号を出力するだけでよい。PWM信号出力回路が疑似サウンドデータの生成を行う場合に比べて、PWM信号出力回路の処理負荷を低減できる。
また本実施形態では、サウンドデータ出力回路は、第1割り込み信号を処理回路に出力する第1割り込み回路を有してもよい。
PWM信号出力回路が処理回路とは別のハードウェア回路により構成される場合には、何らかの手段によってサウンドデータ出力回路の動作状態が通知されない限り、処理回路はサウンドデータ出力回路の動作状態を知ることができない。本実施形態によれば、処理回路が第1割り込み信号によってサウンドデータ出力回路の動作状態を知ることが可能となる。
また本実施形態では、PWM信号生成回路は、出力サウンドデータをバッファリングするサウンドバッファーと、サウンドバッファーがバッファリングした出力サウンドデータをPWM信号に変換するPWM変換回路と、を有してもよい。
このようにすれば、出力サウンドデータがバッファリングされ、そのバッファリングされた出力サウンドデータがPWM信号に変換されることで、出力サウンドデータに基づいてPWM信号が出力される。
また本実施形態では、PWM信号生成回路は、第2割り込み信号を処理回路に出力する第2割り込み回路を有してもよい。
PWM信号出力回路が処理回路とは別のハードウェア回路により構成される場合には、何らかの手段によってPWM信号生成回路の動作状態が通知されない限り、処理回路はPWM信号生成回路の動作状態を知ることができない。本実施形態によれば、処理回路が第2割り込み信号によってPWM信号生成回路の動作状態を知ることが可能となる。
また本実施形態では、音出力器は、圧電素子を用いて音を出力する機器であってもよい。
このような音出力器として、例えば圧電素子を用いた小型スピーカー又はブザーを想定できる。小型スピーカー又はブザーは、音声帯域の一部又は全部を出力できない場合がある。本実施形態では、このような圧電素子を用いた小型スピーカー又はブザーを用いる場合であっても、出力可能帯域に属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づいて音が再生されるので、高品質な音声再生が可能となる。
また本実施形態の音再生装置は、上記のいずれかに記載の回路装置と、音出力器と、を含む。
また本実施形態の電子機器は、上記のいずれかに記載の回路装置を含む。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本開示の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは当業者には容易に理解できるであろう。従って、このような変形例はすべて本開示の範囲に含まれるものとする。例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また本実施形態及び変形例の全ての組み合わせも、本開示の範囲に含まれる。また回路装置、音再生装置及び電子機器の構成及び動作等も、本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
1…音再生装置、10…音出力器、11…音出力デバイス、12…アンプ回路、20…外部メモリー、100…回路装置、110…PWM信号出力回路、111…サウンドデータ出力回路、112…PWM信号生成回路、120…処理回路、121…バンドパスフィルター処理、122…ゲイン処理、130…メモリー、140…インターフェース回路、151…第1割り込み回路、152…サウンドデコーダー、153…コマンド制御回路、154…レジスター、161…第2割り込み回路、162…サウンドバッファー、163…PWM変換回路、200…処理装置、221…バンドパスフィルター処理、222…ゲイン処理、300…処理装置、310…操作部、320…記憶部、330…通信部、400…電子機器、BDL…非出力低帯域、BDa…出力可能帯域、BDb…所定帯域、CMD…コマンド、IRQ1…第1割り込み信号、IRQ2…第2割り込み信号、SDQ…出力サウンドデータ、SDTa,SDTb…疑似サウンドデータ、SPWM,SPWM_N,SPWM_P…PWM信号、fmin…下限、x…基音、2x〜6x…倍音

Claims (17)

  1. PWM信号を音出力器に出力するPWM信号出力回路と、
    前記PWM信号出力回路を制御する処理回路と、
    を含み、
    前記音出力器が出力可能な周波数帯域を出力可能帯域とし、前記出力可能帯域の下限より低い周波数帯域を非出力低帯域としたとき、
    前記PWM信号出力回路は、
    前記非出力低帯域に属する基音の複数の倍音のうち前記出力可能帯域に属する倍音を用いた疑似サウンドデータに基づくPWM信号を出力することを特徴とする回路装置。
  2. 請求項1に記載の回路装置において、
    前記音出力器の周波数特性における最も高い音圧ピークを含み且つ前記出力可能帯域内の周波数帯域を所定帯域としたとき、
    前記PWM信号出力回路は、
    前記複数の倍音のうち前記所定帯域に属する倍音を用いた前記疑似サウンドデータに基づく前記PWM信号を出力することを特徴とする回路装置。
  3. 請求項2に記載の回路装置において、
    前記所定帯域の下限は、1kHz以上であることを特徴とする回路装置。
  4. 請求項2又は3に記載の回路装置において、
    前記疑似サウンドデータは、前記所定帯域を通過させるハイパスフィルター処理又はバンドパスフィルター処理された音声データであることを特徴とする回路装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の回路装置において、
    前記出力可能帯域の下限は、500Hz以上であることを特徴とする回路装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の回路装置において、
    前記処理回路は、
    前記PWM信号の出力を指示するコマンドを発行し、
    前記PWM信号出力回路は、
    前記処理回路から前記コマンドを受け付けたとき、前記疑似サウンドデータから前記PWM信号を生成し、生成した前記PWM信号を出力することを特徴とする回路装置。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の回路装置において、
    前記PWM信号出力回路は、
    前記疑似サウンドデータに基づいて出力サウンドデータを出力するサウンドデータ出力回路と、
    前記出力サウンドデータに基づいて前記PWM信号を生成するPWM信号生成回路と、
    を含むことを特徴とする回路装置。
  8. 請求項7に記載の回路装置において、
    前記処理回路は、
    前記PWM信号の出力を指示するコマンドを発行し、
    前記サウンドデータ出力回路は、
    前記処理回路から前記コマンドを受け付けたとき、前記出力サウンドデータを前記PWM信号生成回路に出力することを特徴とする回路装置。
  9. 請求項8に記載の回路装置において、
    前記サウンドデータ出力回路は、
    前記疑似サウンドデータのデコード処理を行うことで前記出力サウンドデータを出力するサウンドデコーダーと、
    前記コマンドに基づいて前記サウンドデコーダーを制御するコマンド制御回路と、
    を有することを特徴とする回路装置。
  10. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の回路装置において、
    前記疑似サウンドデータを記憶するメモリーを含み、
    前記サウンドデータ出力回路は、
    前記メモリーに記憶された前記疑似サウンドデータに基づいて前記出力サウンドデータを出力することを特徴とする回路装置。
  11. 請求項7乃至9のいずれか一項に記載の回路装置において、
    前記疑似サウンドデータを記憶する外部メモリーから前記サウンドデータを受信するインターフェース回路を含み、
    前記サウンドデータ出力回路は、
    前記インターフェース回路が受信した前記疑似サウンドデータに基づいて前記出力サウンドデータを出力することを特徴とする回路装置。
  12. 請求項7乃至11のいずれか一項に記載の回路装置において、
    前記サウンドデータ出力回路は、
    第1割り込み信号を前記処理回路に出力する第1割り込み回路を有することを特徴とする回路装置。
  13. 請求項7乃至12のいずれか一項に記載の回路装置において、
    前記PWM信号生成回路は、
    前記出力サウンドデータをバッファリングするサウンドバッファーと、
    前記サウンドバッファーがバッファリングした前記出力サウンドデータを前記PWM信号に変換するPWM変換回路と、
    を有することを特徴とする回路装置。
  14. 請求項7乃至13のいずれか一項に記載の回路装置において、
    前記PWM信号生成回路は、
    第2割り込み信号を前記処理回路に出力する第2割り込み回路を有することを特徴とする回路装置。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の回路装置において、
    前記音出力器は、圧電素子を用いて音を出力する機器であることを特徴とする回路装置。
  16. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の回路装置と、
    前記音出力器と、
    を含むことを特徴とする音再生装置。
  17. 請求項1乃至15のいずれか一項に記載の回路装置を含むことを特徴とする電子機器。
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