JP2021070389A - 乗員拘束装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】突出部材がテーブルの上面の上方のみに突出する場合と比して、テーブルの周りに配置されたシートに着座している乗員の拘束性能を向上させることができる乗員拘束装置を得る。【解決手段】車室内に設けられたテーブルの周りには、シートが配置されている。突出部材は、予め決められた以上の加速度が車両に作用すると、テーブルの上面に対して下方からシートのシートバックに向かって突出する。【選択図】図1

Description

本発明は、乗員拘束装置に関する。
特許文献1に記載の車両の車室内には、テーブルが設けられており、このテーブルを囲むようにシートが配置されている。そして、車両の衝突時に展開するエアバッグ装置の袋状のバッグは、テーブルの上面の上方のみに広がるように膨出する。
US2017/0259772号広報
従来のエアバッグ装置では、袋状のバッグは、車両の衝突時にテーブルの上面の上方のみに広がるように膨出する。そこで、テーブルの周りに配置されたシートに着座している乗員と、膨出したバッグ(突出した突出部材)との間には、バッグが膨出した直後の状態で、隙が生じる。このため、衝突時の衝撃に対する乗員の拘束性能が不十分になってしまうことが考えられる。
本発明の課題は、突出部材がテーブルの上面の上方のみに突出する場合と比して、テーブルの周りに配置されたシートに着座している乗員の拘束性能を向上させることである。
本発明の請求項1に係る乗員拘束装置は、車室内に設けられたテーブルと、シートクッションとシートバックとを有するシートであって、前記シートクッションを間に置いて前記テーブルの反対側に前記シートバックが位置するように前記テーブルの周りに配置された前記シートと、予め決められた以上の加速度が車両に作用すると、前記テーブルの上面に対して下方から前記シートバックに向かって突出する突出部材と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、予め決められた以上の加速度が車両に作用すると、テーブルの上面に対して下方からシートのシートバックに向かって突出部材が突出する。これにより、乗員の腹部及び大腿部の少なくとも一方が、突出部材によってシートに拘束(規制)される。換言すれば、突出部材がテーブルの上面の上方のみに突出する場合と比して、テーブルの周りに配置されたシートに着座している乗員の拘束性能を向上させることができる。
本発明の請求項2に係る乗員拘束装置は、請求項1に記載の乗員拘束装置において、前記テーブルの周りには、複数の前記シートが配置され、前記突出部材は、前記シートに対応して夫々備えられ、前記加速度が車両に作用すると、前記加速度が車両に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置された前記シートに対応した前記突出部材が、前記シートバックに向かって突出することを特徴とする。
上記構成によれば、複数のシートがテーブルの周りに配置されており、加速度が車両に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置されたシートに対応した突出部材が、シートのシートバックに向かって突出する。このため、全ての突出部材が、シートバックに向かって突出する場合と比して、加速度が車両に作用することでテーブル側に移動しようとする乗員がいる場合にこの乗員の拘束性能を確保した上で、突出する突出部材の数を減らすことができる。
本発明の請求項3に係る乗員拘束装置は、請求項1に記載の乗員拘束装置において、乗員が前記シートに着座しているか否かを検出する着座センサを備え、前記テーブルの周りには、複数の前記シートが配置され、前記突出部材は、前記シートに対応して夫々備えられ、前記加速度が車両に作用すると、前記着座センサによって乗員の着座が検出された前記シートに対応した前記突出部材が、前記シートバックに向かって突出することを特徴とする。
上記構成によれば、乗員がシートに着座しているか否かを検出する着座センサが備えられている。そして、着座センサによって乗員の着座が検出されたシートに対応した突出部材が、シートのシートバックに向かって突出する。
このため、乗員が着座していないシートのシートバックに向かって突出部材が突出する場合と比して、シートに着座している乗員の拘束性能を確保した上で、突出する突出部材の数を減らすことができる。
本発明の請求項4に係る乗員拘束装置は、請求項1に記載の乗員拘束装置において、乗員が前記シートに着座しているか否かを検出する着座センサを備え、前記テーブルの周りには、複数の前記シートが配置され、前記突出部材は、前記シートに対応して夫々備えられ、前記加速度が車両に作用すると、前記着座センサによって乗員の着座が検出され、かつ、前記加速度が車両に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置された前記シートに対応した前記突出部材が、前記シートバックに向かって突出することを特徴とする。
上記構成によれば、乗員がシートに着座しているか否かを検出する着座センサが備えられている。そして、着座センサによって乗員の着座が検出され、かつ、加速度が車両に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置されたシートに対応した突出部材が、シートのシートバックに向かって突出する。
このため、全ての突出部材が、シートバックに向かって突出する場合と比して、加速度が車両に作用することでテーブル側に移動しようとする乗員の拘束性能を確保した上で、突出する突出部材の数を減らすことができる。
本発明の請求項5に係る乗員拘束装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の乗員拘束装置において、前記突出部材は、袋状で、前記シートバックに向かって膨出することを特徴とする。
上記構成によれば、突出部材は、袋状で、シートバックに向かって膨出する。このため、突出部材が膨張する前の状態では、突出部材を折り畳むことでテーブルの下方に収納することができる。
本発明の請求項6に係る乗員拘束装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の乗員拘束装置において、前記突出部材は、発泡体状で、前記シートバックに向かって突出することを特徴とする。
上記構成によれば、突出部材は、発泡体状で、シートバックに向かって突出する。このため、中身がつまった中実部材である場合と比して、突出部材が乗員に接触したときの乗員への衝撃を緩和することができる。
本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置を示し、バッグが収納された状態の拡大側面図である。 本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置を示し、バッグが展開された状態の拡大側面図である。 本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置を示し、バッグが展開された状態の拡大側面図である。 本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置を示し、バッグが収納された状態の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置を示し、バッグが収納された状態の平面図である。 本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置を示し、バッグが収納された状態の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置のエアバッグ装置を示した断面図である。 本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置が採用された車両を示した斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置に備えられた制御部の制御系を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る乗員拘束装置の断面図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る乗員拘束装置の断面図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る乗員拘束装置の側面図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る乗員拘束装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る乗員拘束装置の斜視図である。 本発明の第1実施形態に対する比較形態に係る乗員拘束装置に備えられた制御部の制御系を示したブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る乗員拘束装置の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る乗員拘束装置の断面図である。 (A)(B)本発明の第2実施形態に係る乗員拘束装置の拡大断面図である。 本発明の第3実施形態に係る乗員拘束装置を示し、バッグが収納された状態の平面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る乗員拘束装置10を採用した車両100の一例について図1〜図15を用いて説明する。なお、図中に示す矢印Hは車両上下方向であって鉛直方向を示し、矢印Lは車両の進行方向である車両前後方向であって水平方向を示し、矢印Wは車両幅方向であって水平方向を示す。
(車両100)
車両100は、図8に示されるように、車室内100aに、乗員を車両100の衝突時に拘束する乗員拘束装置10を備えている。
乗員拘束装置10は、テーブル12と、テーブル12の周りに配置された複数のシート16と、エアバッグ装置50と、加速度センサ20と、着座センサ26(図1参照)と、各部を制御する制御部30(図9参照)とを備えている。さらに、乗員拘束装置10は、エアバッグ装置50を支持する支持ユニット36を備えている。
〔テーブル12〕
テーブル12は、図6、図8に示されるように、車両上方から見て、円形状とされており、テーブル板12aと、上下方向に延びて先端がテーブル板12aの裏面に取り付けられ、基端が車両100のフロアパネル110に取り付けられた円柱状の支柱12bとを備えている。
フロアパネル110の下方を向いた面には、車両幅方向に延びると共にフロアパネル110を補強するクロスメンバ114が複数配置されている。そして、支柱12bの基端は、クロスメンバ114によって補強されている部分のフロアパネル110に取り付けられている。
ここで、「クロスメンバ114によって補強されている部分のフロアパネル110」とは、車両上方から見て、クロスメンバ114と重なっている部分のフロアパネル110である。
〔シート16〕
シート16は、図5に示されるように、4個設けられており、テーブル12を間に置いて車両前後方向に向かい合うように2個配置され、テーブル12を間に置いて車両幅方向に向かい合うように2個配置されている(図5参照)。夫々のシート16は、図1に示されるように、シート16に着座した乗員の大腿部を支持するシートクッション42と、着座した乗員の背部を支持するシートバック44と、支柱46とを備えている。
具体的には、シート16は、シートバック44がシートクッション42を間に置いてテーブル12の反対側に位置するように配置されている。また、支柱46は、円柱状で、車両上下方向に延びて先端がシートクッション42の裏面に取り付けられ、基端が車両100のフロアパネル110に取り付けられている。具体的には、支柱46の基端は、クロスメンバ114で補強されている部分のフロアパネル110に取り付けられている。
この構成において、車両100の走行時及び停車時に、シート16に着座した乗員は、テーブル12を囲んで対話することができる。
〔支持ユニット36〕
支持ユニット36は、図6に示されるように、金属材料を用いて形成された環状部材38と、金属材料を用いて形成され、環状部材38を支持する4個の支柱40とを備えている。
環状部材38は、テーブル板12aの下方に配置されており、テーブル12の支柱12bを囲むように配置されている。また、環状部材38は、車両上方から見て円形状とされており、環状部材38の外径は、テーブル板12aの外径と比して小さくされている。
4個の支柱40は、環状部材38の周方向に同様の間隔で配置されている。支柱40は、車両上下方向に延びて先端が環状部材38に取り付けられ、基端が車両100のフロアパネル110に取り付けられている。具体的には、支柱46の基端は、クロスメンバ114で補強されている部分のフロアパネル110に取り付けられている。
〔エアバッグ装置50〕
エアバッグ装置50は、図4に示されるように、テーブル12に備えられたテーブル板12aの上方を向いた上面14aに対して下方に配置され、夫々のシート16に対応して夫々個別に備えられている。具体的には、エアバッグ装置50は、図5に示されるように、車両上方から見て、シートバック44に対向して夫々配置されている。
また、エアバッグ装置50は、図7に示されるように、エアバッグ本体52と、支持ユニット36の環状部材38にエアバッグ本体52を取り付けるためのブラケット56と、エアバッグ本体52を覆う被覆部材70とを備えている。
−エアバッグ本体52−
エアバッグ本体52は、図1、図7に示されるように、金属製の筐体52aと、筐体52aの内部に配置されたインフレータ52bと、筐体52aの内部に配置された袋状のバッグ52cとを有している。このように、バッグ52cは、シート16に対応して夫々個別に備えられている。バッグ52cは、突出部材の一例である。
筐体52aは、シート16側が開口された断面U字状で、インフレータ52bは、筐体52aの内部の底側(開口側とは反対側)に配置されている。さらに、バッグ52cは、折り畳まれた状態で、筐体52aの内部に収納されている。
この構成において、インフレータ52bの点火装置が作動することでインフレータ52bから噴出されるガスが、バッグ52cの内部に放出される。これにより、折り畳まれたバッグ52cが膨張する。
−被覆部材70−
被覆部材70は、樹脂材料を用いて形成されており、図1、図7に示されるように、筐体52aの開口をシート16側から覆う蓋部72と、蓋部72の下端に連結されると共に筐体52aの下面を下方から覆う底板74を有している。さらに、被覆部材70は、底板74から立ち上がると共に筐体52aの側面を側方から覆う側板76(図4参照)を有している。なお、側板76と蓋部72とは、連結されていない。
また、側板76の上端及び蓋部72の上端は、テーブル板12aの下方を向いた下面14bに取り付けられている。
さらに、蓋部72は、板状とされており、蓋部72の下方側の部分には、他の部位と比して薄肉とされた薄肉部72aが形成されており、薄肉部72aは、この水平方向に延びている。
この構成において、インフレータ52bから噴出されるガスが、バッグ52cの内部に放出されることで、折り畳まれたバッグ52cが膨張する。そして、蓋部72がバッグ52cによって押され、薄肉部72aが破断する。さらに、蓋部72が蓋部72の上端を軸として回転し、図2に示されるように、バッグ52cが、シート16のシートバック44に向かって膨出する。換言すれば、バッグ52cが、シート16のシートバック44に向かって突出する。ここで、「膨出」とは、膨らんで、出ることである。
そして、シート16にアメリカの成人男性の平均とされるAM50のダミー人形を乗員として着座させた状態では、シート16に着座している乗員の腹部がバッグ52cとシートバック44との間に挟まれ、シート16に着座している乗員の大腿部がバッグ52cとシートクッション42との間に挟まれる。これにより乗員の腹部及び大腿部が、バッグ52cによって拘束(規制)されることで、乗員が保護される。
−ブラケット56−
ブラケット56は、図1、図7に示されるように、環状部材38とエアバッグ本体52との間に配置されており、環状部材38に溶接によって取り付けられた金属製の取付具58と、筐体52aに溶接によって取り付けられた金属製の取付具60とを備えている。さらに、ブラケット56は、取付具58と取付具60とを連結させる連結ボルト62を備えている。
取付具58は、環状部材38の外周面に沿った基部58aと、L字状の連結部58bとを有している。また、L字状の連結部58bには、連結ボルト62が通る図示せぬ貫通孔が形成され、連結ボルト62が締め込まれる溶接ナット58cが取り付けられている。
取付具60は、金属板を用いて形成されており、筐体52aの外表面に沿った基部60aと、L字状の連結部60bとを有している。L字状の連結部60bには、連結ボルト62が通る図示せぬ貫通孔が形成されている。
この構成において、連結ボルト62を、取付具60の連結部60bの貫通孔、及び取付具58の連結部58bの貫通孔を通し、溶接ナット58cに締め込む。これにより、エアバッグ本体52が、支持ユニット36の環状部材38に取り付けられる。
〔加速度センサ20、着座センサ26〕
加速度センサ20は、図8に示されるように、車両100のフロアパネル110の下面に取り付けられている。そして、加速度センサ20は、車両100に作用する加速度と、加速度が車両100に作用した方向とを検出するようになっている。
着座センサ26は、図1に示されるように、夫々のシート16のシートクッション42に取り付けられている。そして、夫々の着座センサ26は、シート16に乗員が着座したか否かを、シートクッション42に作用した押圧力によって検出するようになっている。
〔制御部30〕
制御部30は、図9に示されるように、加速度センサ20の検出結果、及び着座センサ26の検出結果に基づいて、夫々のインフレータ52bの点火装置の作動、不作動を制御する。なお、制御部30の各部に対する制御については、後述する作用と共に説明する。
(作用)
次に、乗員拘束装置10の作用について、比較形態に係る乗員拘束装置610と比較しつつ説明する。先ず、比較形態に係る乗員拘束装置610の構成について、乗員拘束装置10と異なる部分を主に説明する。
〔乗員拘束装置610の構成〕
比較形態に係る乗員拘束装置610について、図10〜図15を用いて説明する。乗員拘束装置610は、図13に示されるように、車室内100aに配置されたテーブル612と、テーブル612の周りに配置された複数のシート16と、エアバッグ装置650と、加速度センサ20と、各部を制御する制御部630(図15参照)とを備えている。なお、乗員拘束装置610には、着座センサは備えられていない。
−テーブル612−
テーブル612は、車両上方から見て、円形状とされており、テーブル板612aと、上下方向に延びて先端がテーブル板612aの裏面に取り付けられ、基端が車両100のフロアパネル110に取り付けられた円柱状の支柱612bと備えている。
フロアパネル110の下方を向いた面には、車両幅方向に延びると共にフロアパネル110を補強するクロスメンバ114が複数配置されている。そして、支柱612bの基端は、クロスメンバ114で補強されている部分のフロアパネル110に取り付けられている。
また、テーブル板612aの外周側の部分には、図12に示されるように、裏面が凹んで形成され、他の部位に対して薄肉とされた蓋部614が全周に亘って形成されている。この蓋部614は、樹脂材料を用いて形成されており、蓋部614の外周側の部分には、他の部位と比してさらに薄肉とされた薄肉部614aが形成されており、薄肉部614aは、全周に亘って形成されている。
支柱612bは、円筒状とされており、支柱612bの内部には、後述するインフレータ652bが配置されている。
−エアバッグ装置650−
エアバッグ装置650は、図10、図12に示されるように、エアバッグ本体652を備えている。
エアバッグ本体652は、金属製の筐体652aと、支柱12bの内部に配置されたインフレータ652bと、袋状のバッグ652cと、配管652dとを有している。
筐体652aは、テーブル板612aの蓋部614の下方で、全周に亘って配置され、蓋部614側が開口された断面U字状とされている。また、筐体652aには、配管652dが通る貫通孔653が形成されている。そして、筐体652aは、テーブル板612aに取り付けられている。
バッグ652cは、折り畳まれた状態で、筐体652aの内部に収納されている。
配管652dは、インフレータ652bとバッグ652cとを連通するように配置されており、インフレータ652bの点火装置が作動することでインフレータ652bから噴出されたガスが配管652dを通り、バッグ652cの内部に放出される。そして、内部に放出されたガスによって、折り畳まれたバッグ652cが膨張するようになっている。
−制御部630−
制御部630は、図15に示されるように、加速度センサ20の検出結果に基づいて、インフレータ652bの点火装置の作動、不作動を制御する。なお、制御部630の各部に対する制御については、後述する作用と共に説明する。
〔乗員拘束装置10、610の作用〕
−乗員拘束装置610の作用−
車両100が走行している状態で、衝突対象物に衝突した場合、又は車両100が停車している状態で、衝突対象物によって追突された場合には、車両100に加速度が作用する。加速度センサ20は、車両100に作用した加速度と、加速度が作用した方向とを検出する。
図15に示す乗員拘束装置610に備えられた制御部630は、加速度センサ20が検出した加速度を取得する。さらに、制御部630は、加速度が予め決められた値以上の場合に、バッグ652cを膨張させる。
具体的には、制御部630は、エアバッグ本体652のインフレータ652bの点火装置を作動させる。点火装置を作用させることで、図10、図11に示されるように、インフレータ652bから噴出されるガスが、バッグ652cの内部に放出される。これにより、折り畳まれたバッグ652cが膨張する。そうすると、蓋部614がバッグ652cによって押され、薄肉部614a(図10参照)が破断する。さらに、蓋部614が蓋部614の径方向の内側の基端を軸として回転し、バッグ652cが、テーブル612のテーブル板612aの上面616の上方のみに広がるように全周に亘って膨出する(図14参照)。
これにより、シート16に着座した乗員の頭部がテーブル612の上面616に当たるのが抑制される。しかし、乗員拘束装置610では、乗員と、膨出したバッグ652cとの間には、バッグ652cが膨出した直後の状態で、隙が生じている。換言すれば、乗員拘束装置610では、シート16に着座している乗員は、拘束されていない。
−乗員拘束装置10の作用−
車両が走行可能状態となると、図9に示す制御部30は、シート16に乗員が着座したか否かの着座情報を、着座センサ26からシート16毎に取得する。なお、この着座情報については、車両が走行可能状態である場合は、随時更新される。また、「走行可能状態」とは、自動運転車両の場合には、車両が交通状況等を認知して、運転に関わる操作を制御できる状態であって、手動運転車両の場合には、イグニッションスイッチをONにした状態である。
また、車両100が走行している状態で、衝突対象物に衝突した場合、又は車両100が停車している状態で、衝突対象物によって追突された場合には、加速度が車両100に作用する。加速度センサ20は、車両100に作用した加速度と、加速度が車両100に作用した方向とを検出する。
乗員拘束装置10に備えられた制御部30は、加速度センサ20が検出した加速度と、加速度が車両100に作用した方向を取得する。制御部30は、検出された加速度が予め決められた値以上で、かつ、その加速度が車両100に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置されたシート16に乗員が着座している場合に、着座しているシート16のシートバック44に向かってバッグ52cを膨出させる。
以下、具体的に説明する。説明の便宜上、図5に示されるように、4個のシート16の中で最も車両前方側(図中左側)に配置されているシート16をシート16aと記載し、4個のシート16の中で最も車両後方側(図中右側)に配置されているシート16をシート16bと記載することがある。さらに、4個のシート16の中で最も車幅方向の一方側(図中上側)に配置されているシート16をシート16cと記載し、4個のシート16の中で最も車幅方向の他方側(図中下側)に配置されているシート16をシート16dと記載する。
例えば、走行している車両100が前方の衝突対象物に衝突した前突の場合に、車両100には、図5に示す矢印S01方向に加速度が作用する。そこで、この加速度が予め決められた値以上で、かつ、矢印S01に対いて反対方向(図中矢印S11)に向いて乗員が着座するように配置されたシート16bに乗員が着座している場合に、制御部30は、シート16bに対応するインフレータ52bの点火装置を作動させる。点火装置を作用させることで、図1、図2に示されるように、インフレータ52bからガスが噴出し、噴出されるガスが、バッグ52cの内部に放出される。バッグ52cの内部に放出されたガスによって、折り畳まれたバッグ52cが膨張する。そして、蓋部72がバッグ52cによって押され、薄肉部72aが破断する。さらに、蓋部72が蓋部72の上端を軸として回転し、バッグ52cが、シート16bのシートバック44に向かって膨出する。換言すれば、バッグ52cが、シート16bのシートバック44に向かって突出する。
そして、シート16bに着座している乗員の腹部がバッグ52cとシートバック44との間に挟まれ、シート16bに着座している乗員の大腿部がバッグ52cとシートクッション42との間に挟まれる。これにより乗員の腹部及び大腿部が、バッグ52cによって拘束(規制)されることで、乗員が保護される。
また、停車している車両100が後方から衝突対象物に衝突された後突の場合(追突の場合)に、車両100には、図5に示す矢印S02方向に加速度が作用する。そこで、この加速度が予め決められた値以上で、かつ、矢印S02に対いて反対方向(図中矢印S12)に向いて乗員が着座するように配置されたシート16aに乗員が着座している場合に、制御部30は、シート16aに対応するインフレータ52bの点火装置を作動させる。点火装置を作用させることで、図3に示されるように、インフレータ52bからガスが噴出し、噴出されるガスが、バッグ52cの内部に放出される。バッグ52cの内部に放出されたガスによって、折り畳まれたバッグ52cが膨張する。そうすると、蓋部72がバッグ52cによって押され、薄肉部72aが破断する。そして、前突の場合と同様に、バッグ52cがシート16aのシートバック44に向かって膨出し、乗員の腹部及び大腿部が、バッグ52cによって拘束(規制)されることで、乗員が保護される。
また、走行又は停車している車両100が車両幅方向の一方(側方)から衝突対象物に衝突された側突の場合に、車両100には、図5に示す矢印S03方向に加速度が作用する。そこで、この加速度が予め決められた値以上で、かつ、矢印S03に対いて反対方向(図中矢印S13)に向いて乗員が着座するように配置されたシート16dに乗員が着座している場合に、制御部30は、シート16aに対応するインフレータ52bの点火装置を作動させる。これにより、前突、及び後突と同様に、バッグ52cがシート16dのシートバック44に向かって膨張し、乗員の腹部及び大腿部が、バッグ52cによって拘束(規制)されることで、乗員が保護される。
なお、走行又は停車している車両100が車両幅方向の他方(側方)から衝突対象物に衝突された側突の場合も、車両幅方向の一方(側方)から衝突対象物に衝突された側突の場合と同様である。
また、走行又は停車している車両100が急に加速した場合に、図5に示す矢印S02方向に加速度が作用する。そこで、この加速度が予め決められた値以上で、かつ、矢印S02に対いて反対方向(図中矢印S12)に向いて乗員が着座するように配置されたシート16aに乗員が着座している場合に、制御部30は、シート16aに対応するインフレータ52bの点火装置を作動させる。点火装置を作用させることで、図3に示されるように、インフレータ52bからガスが噴出し、噴出されるガスが、バッグ52cの内部に放出される。バッグ52cの内部に放出されたガスによって、折り畳まれたバッグ52cが膨張する。そうすると、蓋部72がバッグ52cによって押され、薄肉部72aが破断する。そして、前突の場合と同様に、バッグ52cがシート16aのシートバック44に向かって膨出し、乗員の腹部及び大腿部が、バッグ52cによって拘束(規制)されることで、乗員が保護される。
また、走行している車両100が急に減速した場合に、図5に示す矢印S01方向に加速度が作用する。そこで、この加速度が予め決められた値以上で、かつ、矢印S01に対いて反対方向(図中矢印S11)に向いて乗員が着座するように配置されたシート16bに乗員が着座している場合に、制御部30は、シート16bに対応するインフレータ52bの点火装置を作動させる。点火装置を作用させることで、図2に示されるように、インフレータ52bからガスが噴出し、噴出されるガスが、バッグ52cの内部に放出される。バッグ52cの内部に放出されたガスによって、折り畳まれたバッグ52cが膨張する。さらに、蓋部72がバッグ52cによって押され、薄肉部72aが破断する。そして、前突の場合と同様に、バッグ52cがシート16bのシートバック44に向かって膨出し、乗員の腹部及び大腿部が、バッグ52cによって拘束(規制)されることで、乗員が保護される。
(まとめ)
以上説明したように、予め決められた以上の加速度が車両100に作用すると、テーブル12の上面14aに対して下方からシート16のシートバック44に向かってバッグ52cが膨出する(突出する)。これにより、これにより乗員の腹部及び大腿部が、バッグ52cによってシート16に拘束(規制)される。換言すれば、乗員拘束装置10では、バッグ652cがテーブル612の上面616の上方のみに広がるように膨張する乗員拘束装置610の場合と比して、テーブル12の周りに配置されたシート16に着座している乗員の拘束性能を向上させることができる。
また、乗員拘束装置10では、制御部30は、加速度が車両100に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置されたシート16に対応したバッグ52cを、シート16のシートバック44に向かって膨出させる。このため、全てのバッグ52cが、膨出する場合と比して、加速度が車両100に作用することでテーブル12側に移動しようとする乗員がいる場合にこの乗員の拘束性能を確保した上で、膨出するバッグ52cの数を減らすことができる。
また、乗員拘束装置10では、乗員がシート16に着座しているか否かを検出する着座センサ26が備えられている。そして、制御部30は、加速度が車両100に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置されたシート16に乗員が着座している場合に、制御部30は、そのシート16に対応したバッグ52cを、シート16のシートバック44に向かって膨出させる。このため、全てのバッグ52cが、シートバック44に向かって膨出する場合と比して、加速度が車両100に作用することでテーブル12側に移動しようとする乗員の拘束性能を確保した上で、膨出するバッグ52cの数を減らすことができる。
また、乗員拘束装置10では、気体であるガスがバッグ52cの内部に放出されることで膨張し、バッグ52cがシート16のシートバック44に向かって膨出(突出)する。このため、バッグ52cが膨張する前の状態では、バッグ52cを折り畳むことでテーブル12の下方に収納することができる。
<第2実施形態>
(構成)
本発明の第2実施形態に係る乗員拘束装置210の一例について、図16〜図18を用いて説明する。第2実施形態に係る乗員拘束装置210については、第1実施形態の乗員拘束装置10と異なる部分を主に説明する。
乗員拘束装置210は、図16に示されるように、テーブル12と、テーブル12の周りに配置された複数のシート16と、突出装置250とを備えている。乗員拘束装置210は、加速度センサ、着座センサ、及び制御部を備えていない。
〔突出装置250〕
突出装置250は、図16に示されるように、テーブル12に備えられたテーブル板12aの上方を向いた上面14aに対して下方に配置され、夫々のシート16に対応して夫々個別に設けられている。具体的には、突出装置250は、車両上方から見て、シートバック44に対向して夫々配置されている。
突出装置250は、本体252と、本体252を支持ユニット36の環状部材38に取り付けるためのブラケット280とを備えている。
−本体252−
本体252は、図16、図18(A)に示されるように、樹脂製の筐体254と、筐体254の内部に配置された付勢部材256と、シートバック44に向かって突出する発泡体状の突出部材258と、突出部材258を支持する支持板260とを備えている。さらに、本体252は、突出機構262を備えている。
筐体254は、シート16側が開口された断面U字状で、筐体254の天板255には、貫通孔255aが形成されている。付勢部材256は、圧縮コイルバネで、筐体254の内部の底側(開口側とは反対側)に配置されている。
発泡体状の突出部材258は、圧縮された状態で、筐体254の内部に収納されている。また、突出部材258が、シートバック44に向かって突出すると、突出部材258への圧縮力が解除され、図18(B)に示されるように、突出側の外形が湾曲状に膨らむ。この突出部材258は、筐体254の内部の開口側に収納される収納位置と、シートバック44に向かって突出する突出位置とに配置されるようになっている。ここで、「発泡体状」とは、合成樹脂中に気体(ガス)を細かく分散させ、発泡状(フォーム)または多孔質形状に成形されている状態である。
支持板260は、突出部材258の付勢部材256側に取り付けられており、支持板260の板厚方向は、突出部材258の突出方向とされている。また、支持板260の端面には、凹部260aが形成されている。突出部材258が収納位置に配置された状態で、支持板260に形成された凹部260aが、筐体254の天板255に形成された貫通孔255aと連通するようになっている。
突出機構262は、筐体254の天板255の上方に配置されている。突出機構262は、突出部材258が収納位置に配置された状態で、天板255の貫通孔255aに挿入されて支持板260に形成された凹部260aと係合する係合爪264aが形成された揺動部材264を備えている。さらに、突出機構262は、球状のボール266を備えている。
揺動部材264は、突出部材258の突出方向に延びており、揺動部材264において筐体254の底側の部分には、前述した係合爪264aが形成されている。また、揺動部材264において筐体254の開口側の部分には、揺動軸264bが形成されている。そして、揺動部材264と筐体254の天板255との上下方向における隙間は、突出部材258が収納位置に配置された状態で、筐体254の開口側から底側に向かうに従って徐々に狭くなっている。また、突出部材258が収納位置に配置された状態で、ボール266は、揺動部材264と筐体254の天板255との間で、揺動部材264の揺動軸264b側に配置されている。
−ブラケット280−
ブラケット280は、図16、図18(A)に示されるように、金属製で断面H状とされ、環状部材38と本体252との間に配置されている。そして、ブラケット280は、環状部材38に溶接によって取り付けられており、本体252の筐体254に図示せぬ取付具によって取り付けられている。
(作用)
次に、乗員拘束装置210の作用について説明する。
図16、図18(A)に示されるように、突出部材258が収納位置に配置された状態では、揺動部材264の係合爪264aが、支持板260に形成された凹部260aと係合している。そして、ボール266は、揺動部材264の揺動軸264b側に配置されている。この状態で、付勢部材256は、圧縮状態とされている。
予め決められた以上の加速度が車両に作用すると、加速度が車両100に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置されたシート16に対応した突出装置250のボール266が移動する。
具体的には、車両100に加速度が作用することで、揺動部材264の揺動軸264b側に配置されているボール266が、揺動部材264の係合爪264a側に転がって移動する。これにより、ボール266が揺動部材264の係合爪264a側の部分を上方に持ち上げ、揺動部材264が揺動軸264bを中心に揺動し、図17、図18(B)に示されるように、係合爪264aと凹部260aとの係合が解除される。
係合爪264aと凹部260aとの係合が解除されると、突出部材258が付勢部材256の付勢力によって、収納位置から突出位置へ移動する。換言すれば、突出部材258に、押圧力の一例である付勢力が作用することで、突出部材258は、シートバック44に向かって突出する。
そして、突出部材258がシートバック44に向かって突出することで、シート16に着座している乗員の腹部が突出部材258とシートバック44との間に挟まれ、シート16に着座している乗員の大腿部が突出部材258とシートクッション42との間に挟まれる。これにより乗員の腹部及び大腿部が、突出部材258によって拘束(規制)されることで、乗員が保護される。
(まとめ)
以上説明したように、突出部材258は、発泡体状で、付勢力が作用することで移動してシート16のシートバック44に向かって突出する。このため、中身がつまった中実部材である場合と比して、突出部材258が乗員に接触したときの乗員への衝撃を緩和することができる。
他の第2実施形態の作用については、着座センサを有することで奏する作用以外の第1実施形態の作用と同様である。
<第3実施形態>
(構成)
本発明の第3実施形態に係る乗員拘束装置310の一例について、図19を用いて説明する。第3実施形態に係る乗員拘束装置310については、第1実施形態の乗員拘束装置10と異なる部分を主に説明する。
図19に示されるように、乗員拘束装置310は、車室内100aに配置されたテーブル312と、テーブル312の周りに配置された複数のシート16と、エアバッグ装置50と、加速度センサ20とを備えている。さらに、乗員拘束装置310は、着座センサ26と、各部を制御する制御部30(図9参照)と、エアバッグ装置50を支持する支持ユニット336を備えている。
〔テーブル312、シート16〕
テーブル312は、車両上方から見て、車両前後方向に延びる矩形状とされており、テーブル板312aと、上下方向に延びて先端がテーブル板312aの裏面に取り付けられ、基端が車両100のフロアパネルに取り付けられた円柱状の支柱312bとを備えている。
シート16は、4個設けられ、車両幅方向に対向するように配置されている。具体的には、2個のシート16が、テーブル312に対して車両幅方向の一方側に配置され、2個のシート16が、テーブル312に対して車両幅方向の他方側に配置されている。
〔支持ユニット336〕
支持ユニット336は、金属材料を用いて形成された環状部材338と、金属材料を用いて形成され、環状部材338を支持する4個の支柱340とを備えている。
環状部材338は、テーブル板312aの下方に配置されており、テーブル312の支柱312bを囲むように配置されている。また、環状部材338は、車両上方から見て車両前後方向に延びる矩形状とされている。
4個の支柱340は、上下方向に延びて先端が環状部材338に取り付けられ、基端が車両100のフロアパネルに取り付けられている。また、第3実施形態の乗員拘束装置310の作用については、第1実施形態の乗員拘束装置10の作用と同様である。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記第1、3実施形態では、加速度が車両100に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置されたシート16に対応したバッグ52cが、シートバック44に向かって膨出した。しかし、予め決められた以上の加速度が車両100に作用した場合に、着座センサ26によって乗員の着座が検出されたシート16に対応したバッグ52cが、シートバック44に向かって膨出してもよい。この場合には、乗員が着座していないシート16のシートバック44に向かってバッグ52cが突出する場合と比して、シート16に着座している乗員の拘束性能を確保した上で、膨出するバッグ52cの数を減らすことができる。
また、上記第1実施形態では、特に説明しなかったが、車両前後に対して傾斜する方向に加速度が作用した場合には、その加速度の成分を車両前後方向及び車両幅方向に分ける。そして、その分けられた加速度の成分が、予め決められた以上であったか否かで、制御部30は、インフレータ52bの点火装置の作動、不作動としてもよい。
また、上記第1、3実施形態では、着座センサ26によって乗員の着座が検出され、かつ、加速度が車両100に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置されたシート16に対応したバッグ52cだけがシート16のシートバック44に向かって膨出したが、予め決められた以上の加速度が車両に作用すると、全てのバッグ52cがシート16のシートバック44に向かって膨出してもよい。しかし、この場合には、着座センサ26によって乗員の着座が検出され、かつ、加速度が車両100に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置されたシート16に対応したバッグ52cだけがシート16のシートバック44に向かって膨出することで奏する作用は奏しない。
また、上記第2実施形態では、特に説明しなかったが、例えば、揺動部材264の揺動を制限又は許容する制限部材と着座センサとを設け、シート16に乗員が着座していない場合に、着座していないシート16に対応する突出装置250に設けられた揺動部材264の揺動を制限部材によって制限してもよい。
また、上記第1、2実施形態では、テーブルの形状を円形状とし、上記第3実施形態では、テーブルの形状を矩形状としたが、テーブルは、他の形状でもよく、例えば、楕円形状であったり、多角形状であったりしてもよい。
また、上記実施形態では、シート16の数は、4個であったが、1個であってもよく、4個以外の複数であってもよい。
また、上記実施形態では、バッグ52c又は突出部材258がシートバック44に向かって突出したが、例えば、液体がシートバック44に向かって突出してもよい。しかし、この場合には、バッグ52c又は突出部材258がシートバック44に向かって突出することで奏する作用は奏しない。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、車両100は、人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる自動運転車であってもよく、自動運転車でなくもよい。
また、上記第1、第3実施形態では、特に説明しなかったが、バッグ52cがテーブル12の上面14aに対して下方からシート16のシートバック44に向かって膨出すればよく、例えば、バッグがテーブルの端面から膨出してもよい。
10 乗員拘束装置
12 テーブル
14a 上面
16 シート
26 着座センサ
42 シートクッション
44 シートバック
52c バッグ(突出部材の一例)
210 乗員拘束装置
258 突出部材
310 乗員拘束装置
312 テーブル

Claims (6)

  1. 車室内に設けられたテーブルと、
    シートクッションとシートバックとを有するシートであって、前記シートクッションを間に置いて前記テーブルの反対側に前記シートバックが位置するように前記テーブルの周りに配置された前記シートと、
    予め決められた以上の加速度が車両に作用すると、前記テーブルの上面に対して下方から前記シートバックに向かって突出する突出部材と、
    を備える乗員拘束装置。
  2. 前記テーブルの周りには、複数の前記シートが配置され、
    前記突出部材は、前記シートに対応して夫々備えられ、
    前記加速度が車両に作用すると、前記加速度が車両に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置された前記シートに対応した前記突出部材が、前記シートバックに向かって突出する請求項1に記載の乗員拘束装置。
  3. 乗員が前記シートに着座しているか否かを検出する着座センサを備え、
    前記テーブルの周りには、複数の前記シートが配置され、
    前記突出部材は、前記シートに対応して夫々備えられ、
    前記加速度が車両に作用すると、前記着座センサによって乗員の着座が検出された前記シートに対応した前記突出部材が、前記シートバックに向かって突出する請求項1に記載の乗員拘束装置。
  4. 乗員が前記シートに着座しているか否かを検出する着座センサを備え、
    前記テーブルの周りには、複数の前記シートが配置され、
    前記突出部材は、前記シートに対応して夫々備えられ、
    前記加速度が車両に作用すると、前記着座センサによって乗員の着座が検出され、かつ、前記加速度が車両に作用した方向に対して反対方向に向いて乗員が着座するように配置された前記シートに対応した前記突出部材が、前記シートバックに向かって突出する請求項1に記載の乗員拘束装置。
  5. 前記突出部材は、袋状で、前記シートバックに向かって膨出する請求項1〜4の何れか1項に記載の乗員拘束装置。
  6. 前記突出部材は、発泡体状で、前記シートバックに向かって突出する請求項1〜4の何れか1項に記載の乗員拘束装置。
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