JP2021070090A - ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】物体を周囲の人に効率良く配ることができるロボットを提供する。【解決手段】ロボットにおいて、環状の枠体40は、内側が収容空間を構成する。複数の物体を入れるための容器60は、枠体40に収容される。マニピュレータユニット70は、容器60の上側または下側において枠体40に収容される。マニピュレータユニット70において、マニピュレータ72は、物体を容器から取り出し可能である。制御部は、マニピュレータ72が容器60の中の物体を周囲の人に配るように当該マニピュレータ72を制御する。【選択図】図8

Description

本発明は、物品を配るロボットに関する。
特許文献1は、配送車両が配送先まで荷物を配送する配送システムを開示する。配送車両は、配送先に配送する配送ボックスを積載する。配送車両が配送先まで移動すると、配送車両の可動部材により、配送先に設けられた配送ボックス固定具に配送ボックスを固定する。
特許第6455985号公報
商品やサービス等の宣伝方法として、広告付きのティッシュペーパーなどを配布者が路上で通行人に配布する方法が利用されている。本発明者は、人件費の削減やより効果的な宣伝などの観点から、ロボットがティッシュペーパーなどを周囲の人に配布することが望まれることを認識した。
本発明の目的は、物体を周囲の人に効率良く配ることができるロボットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のロボットは、内側が収容空間を構成する環状の枠体と、前記枠体に収容され、複数の物体を入れるための容器と、前記容器の上側または下側において前記枠体に収容されたマニピュレータユニットと、を備える。前記マニピュレータユニットは、物体を前記容器から取り出し可能なマニピュレータと、前記マニピュレータが前記容器の中の物体を周囲の人に配るように当該マニピュレータを制御する制御部と、を有する。
本発明によれば、物体を周囲の人に効率良く配ることができるロボットを提供できる。
図1(a)および図1(b)は、実施の形態に係る搬送ロボットの斜視図である。 図2(a)および図2(b)は、起立した姿勢の搬送ロボットの斜視図である。 荷物を積んで起立姿勢にある搬送ロボットの斜視図である。 図4(a)および図4(b)は、走行機構に対する本体部の相対運動を説明するための図である。 図5(a)および図5(b)は、搬送ロボットの構造について説明するための図である。 図1の搬送ロボットの機能ブロックを示す図である。 第1の構成例の配布ロボットの正面図である。 図7の配布ロボットの側面図である。 第2の構成例の配布ロボットの正面図である。
実施の形態において、物品を配布するロボットは、図1〜図5に示す搬送ロボット10の枠体40に、物品が入った容器と、容器の中の物品を配るためのマニピュレータユニットとを載せることで実現される。そこで最初に搬送ロボット10の基本的な構造および機能について説明する。
図1(a)および図1(b)は、実施の形態に係る搬送ロボット10の斜視図を示す。搬送ロボット10の高さは、例えば1〜1.5メートル程度であってよい。搬送ロボット10は、自律走行機能を有する走行機構12と、走行機構12に支持されて、荷物等の物体を載せるための本体部14とを備える。走行機構12は、第1車輪体22および第2車輪体24を備え、第1車輪体22は、一対の前輪20aおよび一対の中輪20bを有し、第2車輪体24は、一対の後輪20cを備える。図1(a)および図1(b)には、前輪20a、中輪20b、後輪20cが、直線状に並んでいる状態を示す。
本体部14は、矩形に形成された枠体40を有し、枠体40の内側は、荷物等の物体を載せる収容空間を構成する。枠体40は、一対の右側壁18a、左側壁18bと、一対の側壁を下側で繋ぐ底板18c、および一対の側壁を上側で繋ぐ上板18dを有して構成される。右側壁18aおよび左側壁18bの内面には、対向する一対の突条部(リブ)56a、56b、56c(以下、特に区別しない場合には「突条部56」と呼ぶ)が設けられる。本体部14は走行機構12に相対運動可能に連結される。搬送ロボット10は、荷物を積んで、設定された目的地まで自律走行し、目的地に待機しているユーザに荷物を届ける宅配機能を有する。以下、本体部14の向きに関し、本体部14が走行機構12に対して直立した状態で枠体40の開口に垂直な方向を「前後方向」、一対の側壁を垂直に貫く方向を「左右方向」と呼ぶ。
図2(a)および図2(b)は、起立した姿勢の搬送ロボット10の斜視図を示す。走行機構12における前輪20aおよび後輪20cが互いに接近し、第1車輪体22および第2車輪体24が接地面に対して互いに傾斜することで、搬送ロボット10は起立姿勢をとる。たとえば搬送ロボット10が目的地に到達し、目的地にいるユーザの前で起立姿勢をとることで、ユーザは本体部14に載せられた自分宛の荷物を取りやすくなる。
図3は、荷物を積んで起立姿勢にある搬送ロボット10の斜視図を示す。図3には、本体部14に、第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cが積まれている様子が示される。第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cは、右側壁18aおよび左側壁18bの内面に形成された突条部56に載置または係合することで、本体部14に載せられる。
図3に示す第1荷物16a、第2荷物16bおよび第3荷物16cは箱形状であるが、本体部14に載せられる物体は箱形状に限らない。たとえば一対の突条部56に、物体を収納するための容器が載置されて、物体は容器に入れられるようにしてもよい。また枠体40の上板18dの内面にフックが設けられ、物体を取っ手付きの袋に入れた上で、袋の取っ手がフックに掛けられて、袋が吊されてもよい。
なお枠体40の内側の収容空間には、荷物以外に、様々な物が収容可能である。たとえば枠体40に冷蔵庫を収容することで、搬送ロボット10は、動く冷蔵庫として機能できる。また枠体40に商品を搭載した商品棚を収容することで、搬送ロボット10は、動く店舗として機能できる。また枠体40の開口部の両面にディスプレイ装置を設けることで、搬送ロボット10は、動くディスプレイとして機能できる。
図4(a)および図4(b)は、走行機構12に対する本体部14の相対運動を説明するための図である。
図4(a)は、枠体40の側壁を鉛直方向に対して傾斜させた状態を示す。枠体40は走行機構12に対して、左右方向に延在する連結軸により相対回転可能に支持され、前後方向のいずれにも傾斜できる。
図4(b)は、枠体40が鉛直方向の軸回りに略90度回転した状態を示す。枠体40は走行機構12に対して、垂直方向に延在する連結軸により相対回転可能に支持され、その連結軸回りに枠体40と走行機構12とが相対回転することで、図4(b)に示すように枠体40が回転する。枠体40は、360度回転可能であってよい。
図5(a)および図5(b)は、搬送ロボット10の構造について説明するための図である。図5(a)は、走行機構12の構造を示し、図5(b)は、主に本体部14の構造を示す。実際には走行機構12および本体部14に、電源部および制御部が設けられるが、図5(a)および図5(b)では省略している。
図5(a)に示すように、走行機構12は、前輪20a、中輪20b、後輪20c、第1車輪体22、第2車輪体24、軸体26、連結ギヤ28、起立アクチュエータ30、軸体支持部32、オブジェクト検出センサ34、前輪モータ36および後輪モータ38を有する。
第1車輪体22は、一対のサイドメンバ22aと、一対のサイドメンバ22aを連結して車幅方向に延在するクロスメンバ22bとを有する。一対のサイドメンバ22aは、クロスメンバ22bの両端から垂直な方向に延びるように設けられる。一対の前輪20aは、一対のサイドメンバ22aの前端の位置にそれぞれ設けられ、一対の中輪20bは、クロスメンバ22bの両端側の位置にそれぞれ設けられる。一対の前輪20aには、車輪軸を回転させる前輪モータ36がそれぞれ設けられる。
第2車輪体24は、車幅方向に延在するクロスメンバ24aと、クロスメンバ24aの中央位置から垂直方向に延在する連結メンバ24bとを有する。連結メンバ24bは、第1車輪体22のクロスメンバ22bに挿入され、第1車輪体22に相対回転可能に連結する。クロスメンバ24aの両端側に後輪20cがそれぞれ設けられる。
一対の後輪20cには、車輪軸を回転させる後輪モータ38がそれぞれ設けられる。一対の前輪20aおよび一対の後輪20cは各モータにより独立して回転することができ、走行機構12は左右輪の回転量の差によって左右に曲がることが可能である。
クロスメンバ22bの内部には車幅方向に延在する軸体26と、軸体26の両端部を支持する軸体支持部32とが設けられる。第2車輪体24の連結メンバ24bは、連結ギヤ28によって軸体26に対して回転可能に連結する。起立アクチュエータ30は、連結メンバ24bを軸体26の軸回りに回転させることができる。第1車輪体22および第2車輪体24は、起立アクチュエータ30の駆動によって相対回転して、図2(a)および図2(b)に示す起立姿勢をとることができ、起立姿勢から図1(a)および図1(b)に示す水平姿勢に戻ることができる。
走行機構12は、道路の段差などを走行可能なロッカーボギー構造で構成される。第1車輪体22および第2車輪体24を連結する軸体26は、中輪20bの車輪軸からずれて位置し、車幅に垂直な方向において前輪20aの車輪軸および中輪20bの車輪軸の間に位置する。これにより第1車輪体22と第2車輪体24は軸体26を支点として、走行中の路面形状に合わせて折れ曲がることができる。
オブジェクト検出センサ34は、第1車輪体22に設けられ、進行方向の物体を検出する。オブジェクト検出センサ34は、ミリ波レーダ、赤外線レーザ、音波センサなどであってよく、またはそれらの組合せであってよい。オブジェクト検出センサ34は、後方または横方向の物体を検出するため、第1車輪体22の前部のみならず、第1車輪体22および第2車輪体24の様々な位置に設けられてよい。
図5(b)に示すように、搬送ロボット10は、枠体40、連結軸42、外周歯部43、回転アクチュエータ44、連結軸45、傾斜アクチュエータ46、第1カメラ50a、第2カメラ50b、通信部52を備える。枠体40には、ディスプレイ48a、48b、48c(以下、特に区別しない場合は「ディスプレイ48」と呼ぶ)、フック54、一対の第1突条部56a、一対の第2突条部56b、一対の第3突条部56cが設けられる。なお説明の便宜上、図5(b)には、連結軸42、外周歯部43、回転アクチュエータ44、連結軸45、傾斜アクチュエータ46を簡略化して一体に示しているが、連結軸42、外周歯部43および回転アクチュエータ44と、連結軸45および傾斜アクチュエータ46とは別体として設けられてよい。
突条部56は、荷物等を載置するために、右側壁18a、左側壁18bの内面から突出して設けられる。枠体40の上板18dの内面には、荷物を吊すためのフック54が形成される。フック54は、枠体40の上板内面から常時表出してよいが、上板内面内に収容可能に設けられて、必要なときに取り出せるようにしてよい。
ディスプレイ48a、48bは、それぞれ右側壁18a、左側壁18bの外面に設けられ、ディスプレイ48cは、上板18dの外面に設けられて、画像を表示可能である。底板18cおよび上板18dには、第1カメラ50aおよび第2カメラ50b(これらを区別しない場合「カメラ50」という)がそれぞれ設けられる。なお搬送ロボット10は、第1カメラ50a、第2カメラ50b以外にもカメラを搭載して、周囲の全ての状況を監視できることが好ましい。カメラ50は、枠体40の収容空間を撮影する位置に設けられてもよい。上板18dには、さらに通信部52が設けられ、通信部52は無線通信ネットワークを介して、外部のサーバ装置と通信可能である。
底板18cは、連結軸42の外周歯部43に、回転アクチュエータ44側のギヤ(図示せず)を介して回転可能に取り付けられ、連結軸42により第1車輪体22に連結される。回転アクチュエータ44は、外周歯部43とギヤとを相対回転させることで、枠体40を連結軸42に対して軸回りに回転させる。回転アクチュエータ44により、図4(b)に示すように、枠体40を回転させることが可能となる。
傾斜アクチュエータ46は、連結軸45を回転して、連結軸42を鉛直方向に対して傾斜させる。左右方向に延在する連結軸45は、連結軸42の下端部に一体として設けられ、傾斜アクチュエータ46が連結軸45を回転することで、連結軸42の傾斜運動を実現する。傾斜アクチュエータ46は、連結軸42を傾斜することで、図4(a)に示すように、枠体40を前後方向に傾斜させることが可能となる。
図6は、図1の搬送ロボット10の機能ブロックを示す。搬送ロボット10は、制御部100、受付部102、通信部52、GPS(Global Positioning System)受信機104、センサデータ処理部106、マップ保持部108、アクチュエータ機構110、ディスプレイ48、前輪モータ36および後輪モータ38を備える。制御部100は、走行制御部120、運動制御部122、表示制御部124および情報処理部126を有し、アクチュエータ機構110は、起立アクチュエータ30、回転アクチュエータ44、傾斜アクチュエータ46を含む。通信部52は無線通信機能を有して、他の搬送ロボット10の通信部と車車間通信でき、またユーザのスマートフォンなどの携帯端末装置から送信される情報を受信できる。GPS受信機104は衛星からの信号にもとづいて現在位置を検出する。
図6において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
マップ保持部108は、車道および歩道の道路位置を示すマップ情報を保持する。マップ保持部108は、道路位置に限らず、たとえば商業施設などの複数階の建物における各階の通路位置を示すマップ情報を保持してもよい。後述するが、実施の形態の搬送ロボット10は、駅前、商店街、商業施設などに自律走行して、ティッシュペーパーなどの物品を周囲の人に配布する。そのためマップ保持部108は、商業施設におけるマップ情報を保持していることが好ましい。
搬送ロボット10は、複数の行動モードを有し、設定された行動モードで行動する。複数の行動モードのうち、基本的な行動モードは、目的地まで自律走行して、目的地に待機しているユーザに荷物を届ける行動モードである。以下、搬送ロボット10の基本行動モードについて説明する。
<搬送ロボット10の基本行動>
搬送ロボット10は集荷場に待機しており、集荷場のスタッフにより配達先を入力されると、入力された配達先まで自律走行する。走行ルートは、搬送ロボット10が決定してもよいが、外部のサーバ装置によって設定されてもよい。配達先の入力は、所定の無線入力ツールによって行われ、スタッフが無線入力ツールから配達先を入力すると、通信部52が配達先を受信して、走行制御部120に通知する。無線入力ツールは、専用のリモートコントローラであってよいが、専用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンであってもよい。
搬送ロボット10は、配達先を入力するためのインタフェースを備え、スタッフは、当該インタフェースから配達先を入力してもよい。たとえばディスプレイ48がタッチパネルとして構成されている場合、表示制御部124は、ディスプレイ48に配達先入力画面を表示し、スタッフが配達先入力画面から配達先を入力してもよい。受付部102がタッチパネルのタッチ操作を受け付けると、情報処理部126が、タッチ位置から配達先を特定して、走行制御部120に通知する。集荷場のスタッフが、荷物を枠体40に載せて配達先を入力した後、配達開始を搬送ロボット10に指示すると、走行制御部120は、設定された配達先までの自律走行を開始する。スタッフは複数の配達先を設定して、枠体40の収容空間に配達先ごとの荷物を載せてよい。
枠体40には載せられた荷物を枠体40にロック(固定)するための機構が備えられる。搬送ロボット10の走行中は、荷物がロック機構により枠体40に固定されることで、走行中に落下せず、また受取人でない第三者に抜き取られないようにされる。
走行制御部120は、マップ保持部108に保持されたマップ情報と、GPS受信機104から供給される現在位置情報とを用いて、設定された走行ルートを走行するように走行機構12を制御する。具体的に走行制御部120は、前輪モータ36および後輪モータ38を駆動して、搬送ロボット10を目的地まで走行させる。
センサデータ処理部106は、オブジェクト検出センサ34による検出データおよびカメラ50による撮影画像をもとに、搬送ロボット10の周囲に存在するオブジェクトに関する情報を取得し、走行制御部120に提供する。対象となるオブジェクトは、構造物や側溝などの走行に障害となる静的なオブジェクトと、人や他の搬送ロボット10などの移動可能なオブジェクト(移動オブジェクト)を含む。走行制御部120は、他のオブジェクトとの衝突を回避するように進行方向および走行速度を決定し、前輪モータ36および後輪モータ38を駆動制御する。
搬送ロボット10が、受取人であるユーザのいる目的地に到達すると、走行制御部120はモータ駆動を停止する。ユーザは、自分宛の荷物のロックを解除するためのパスコードを外部のサーバ装置から事前に取得している。ユーザは、スマートフォンなどの携帯端末装置を用いてパスコードを搬送ロボット10に送信すると、通信部52がロック解除用のパスコードを受信し、情報処理部126が荷物のロックを解除する。このとき運動制御部122は起立アクチュエータ30を駆動して、搬送ロボット10に起立姿勢をとらせる。これによりユーザは、荷物を受け取り可能であることを認識し、また本体部14に載せられた自分宛の荷物を取りやすくなる。荷物がユーザにより受け取られると、走行制御部120は、次の目的地まで自律走行する。
以上、搬送ロボット10の基本行動モードを示したが、搬送ロボット10は、他の行動モードによる行動も可能とする。搬送ロボット10の行動モードは様々存在してよく、各行動モードを実現するためのプログラムがプリインストールされていてよい。搬送ロボット10を利用するユーザは、利用前に、所望の行動モードを搬送ロボット10に設定することで、搬送ロボット10は、設定された行動モードで行動する。以下、搬送ロボット10が、ティッシュペーパーなどの物品を周囲の人に配る配布ロボット10aとして機能する「配布モード」について説明する。
<配布モード>
ユーザは、利用前に、物品を配布する対象の人が大人であるか子供であるかに応じて配布ロボット10aを第1または第2の構成例に構成する。第1または第2の構成例に構成された後、配布モードで行動する配布ロボット10aは、自律走行して駅前、商店街、商業施設などにおける各所に移動する。まず、物品を大人に配布するための第1の構成例を説明する。
(第1の構成例)
図7は、第1の構成例の配布ロボット10aの正面図である。図8は、図7の配布ロボット10aの側面図である。配布ロボット10aは、環状の枠体40に収容された容器60と、容器60の上側において枠体40に収容されたマニピュレータユニット70とを備える。
容器60は、周囲の人に無料で配られる複数の物品を入れるためのものであり、この例では箱形の容器であるが、枠体40に載せることができれば形状は特に限定されない。容器60の上部には開口60aが設けられ、この開口60aから物品を取り出し可能である。容器60に入れられる物品は、たとえば広告付きのティッシュペーパー、菓子、試供品、ノベルティなどの物体である。
この例では、容器60は底板18cに載せられ、マニピュレータユニット70は第1突条部56aに載せられる。容器60は第3突条部56cに載せられてもよい。容器60とマニピュレータユニット70は、ロック機構により枠体40に固定される。
マニピュレータユニット70は、マニピュレータ72と、ベース部74とを有する。マニピュレータ72は、第1関節78a、第2関節78b、第3関節78c、第4関節78d(以下、特に区別しない場合は「関節78」と呼ぶ)、第1アーム80a、第2アーム80b、第3アーム80c(以下、特に区別しない場合は「アーム80」と呼ぶ)、および、把持部82を有する。
第1関節78aは、第1アーム80aをベース部74に回転可能に連結する。第2関節78bは、第1アーム80aと第2アーム80bを回転可能に連結する。第3関節78cは、第2アーム80bと第3アーム80cを回転可能に連結する。第4関節78dは、第3アーム80cと把持部82を回転可能に連結する。アーム80には、関節78または把持部82を駆動するための図示しないアクチュエータが内蔵される。関節78には回転角度を検出するための図示しないセンサが内蔵される。
把持部82は、たとえば、指状の把持具を開閉させることにより物品を把持可能である。把持部82は、物品を吸着する機構を有してもよい。
マニピュレータ72は、各関節78が回転することで、容器60の中の物品を把持部82で把持して容器60から取り出し、取り出した物品を周囲の人に配るように自律的に動作する。把持部82が容器60内の各位置に届くように、各関節78は前後方向および左右方向に回転可能である。
マニピュレータ72は、周知の構成を有してよく、関節78の数、アーム80の数は、この例から適宜変更できる。複数のアーム80の少なくともいずれかが伸縮可能であってもよい。複数のマニピュレータ72がベース部74に設けられてもよい。
ベース部74は、この例では箱形であるが、枠体40に載せることができれば形状は特に限定されない。ベース部74は、制御部76を有する。制御部76は、マニピュレータ72に設けられた図示しないカメラで撮影された容器60内の画像および周囲の人の画像と、センサで検出された関節78の回転角度とにもとづいて、アーム80内のアクチュエータを制御することで、マニピュレータ72を制御する。周囲の人の画像は、枠体40に設けられたカメラから取得してもよい。マニピュレータ72の制御は、周知の制御を利用できる。制御部76には、図示しないスイッチや無線入力ツールにより、容器60がマニピュレータユニット70の下側に位置することが設定される。これにより制御部76は、マニピュレータ72が下側に位置する容器60の中の物品を把持部82で把持するようにマニピュレータ72を制御する。
既述のように、配布ロボット10aとして機能する搬送ロボット10の高さは、1〜1.5メートル程度である。そのため、マニピュレータユニット70が枠体40の最上段に載せられることで、最下段に載せられる場合と比較して、把持部82は、配布ロボット10aからより離れた位置の大人の手の位置付近に到達できる。よって、配布ロボット10aから比較的離れた位置の人であっても物品を受け取りやすくなる。
(第2の構成例)
次に、大人より身長が低い幼児などの子供に物品を配布するための第2の構成例を説明する。第2の構成例では、容器60とマニピュレータユニット70の上下の位置関係が第1の構成例から入れ替えられる。容器60に入れられる物品は、たとえば子供向けの菓子、ノベルティなどである。
図9は、第2の構成例の配布ロボット10aの正面図である。容器60は第3突条部56cに載せられ、マニピュレータユニット70は底板18cに載せられる。つまりマニピュレータユニット70は、容器60の下側において枠体40に収容される。マニピュレータ72が届けば、容器60は第2突条部56bや第1突条部56aに載せられてもよい。
制御部76には、容器60がマニピュレータユニット70の上側に位置することが設定される。これにより制御部76は、マニピュレータ72が上側に位置する容器60の中の物品を把持部82で把持し、把持した物品を周囲の人に配るようにマニピュレータ72を制御する。
マニピュレータユニット70が枠体40の最下段に載せられることで、最上段に載せられる第1の構成例と比較して、把持部82は、配布ロボット10aからより離れた位置の子供の手の位置付近に到達できる。よって、配布ロボット10aから比較的離れた位置の子供であっても物品を受け取りやすくなる。
実施の形態によれば、マニピュレータ72により、周囲の人に対して容易に物品を配布できる。そのため、配布者の人件費を削減することができる。ロボットが配布することで、人が配布するよりも周囲の人の関心を集めやすく、効果的な宣伝を行うこともできる。また、容器60を交換することで、配られる物品を容易に交換できる。そのため、複数の種類の物品の配布にも対応できる。また、物品を配布する対象の人の背の高さに合わせて容器60とマニピュレータユニット70の上下の位置関係を入れ替えることができるので、人が物品を受け取りやすくなる。したがって、物品を周囲の人に効率良く配布できる。
なお、走行制御部120は、センサデータ処理部106から供給された周囲の人の情報をもとに、配布ロボット10aが周囲の人に近づくように前輪モータ36および後輪モータ38を駆動制御してもよい。これにより、より多くの人に物品を配ることができる。
また、表示制御部124は、配布中の物品の情報、物品に付された広告、物品に関連するイベントの情報などをディスプレイ48に表示させてもよい。これにより、より効果的な宣伝を行うことができる。
また、センサデータ処理部106は、カメラ50による撮影画像をもとに周囲の人の身長を取得し、運動制御部122に供給してもよい。運動制御部122は、供給された身長が所定値以上の場合、起立アクチュエータ30を駆動して、配布ロボット10aに起立姿勢をとらせ、マニピュレータユニット70の高さを調整してもよい。第1の構成例の所定値は、第2の構成例の所定値より大きい。これにより、周囲の人がより物品を受け取りやすくなる。
さらに、容器60が空になった場合、容器60のロックが解除され、制御部76は、マニピュレータ72が、空になった容器60を把持して枠体40から降ろし、近くの路上に置かれた物品の入った別の容器60を把持して枠体40に載せ、載せた容器60の物品を配るように制御してもよい。これにより、より多くの物品を自律的に配ることができる。制御部76は、マニピュレータ72が空の容器60を空容器回収用の搬送ロボット10に載せるように制御してもよい。
枠体40には2つ以上の容器60が載せられてもよく、1つの容器60が空になった場合、制御部76は、マニピュレータ72が空の容器60を降ろし、空いた位置に別の容器60を移動するように制御してもよい。たとえば第1の構成例では、別の容器60が第3突条部56cに載せられ、マニピュレータ72は第3突条部56cに載せられた容器60の物品を配る。第3突条部56cに載せられた容器60が空になった場合、マニピュレータ72は、第3突条部56cに載せられた容器60を降ろし、底板18cに載せられた容器60を第3突条部56cに載せ、その容器60の物品を配る。この場合、物品の入った別の容器60を路上に置いておく必要がないため、配布ロボット10aは、移動しながらより多くの物品を自律的に配ることもできる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態はあくまでも例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10・・・搬送ロボット、10a・・・配布ロボット、12・・・走行機構、14・・・本体部、20a・・・前輪、20b・・・中輪、20c・・・後輪、22・・・第1車輪体、24・・・第2車輪体、30・・・起立アクチュエータ、36・・・前輪モータ、38・・・後輪モータ、40・・・枠体、44・・・回転アクチュエータ、46・・・傾斜アクチュエータ、48・・・ディスプレイ、50・・・カメラ、54・・・フック、60・・・容器、70・・・マニピュレータユニット、72・・・マニピュレータ、74・・・ベース部、76・・・制御部、100・・・制御部、102・・・受付部、104・・・GPS受信機、106・・・センサデータ処理部、108・・・マップ保持部、110・・・アクチュエータ機構、120・・・走行制御部、122・・・運動制御部、124・・・表示制御部、126・・・情報処理部。

Claims (1)

  1. 内側が収容空間を構成する環状の枠体と、
    前記枠体に収容され、複数の物体を入れるための容器と、
    前記容器の上側または下側において前記枠体に収容されたマニピュレータユニットと、を備え、
    前記マニピュレータユニットは、
    物体を前記容器から取り出し可能なマニピュレータと、
    前記マニピュレータが前記容器の中の物体を周囲の人に配るように当該マニピュレータを制御する制御部と、を有する、
    ことを特徴とするロボット。
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