JP2021069496A - フレキシブル管被覆体用切断工具 - Google Patents
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Abstract
Description
上記工具本体は、筒形状をなして先端開口からフレキシブル管が内挿される外筒部と、この外筒部の基端側に設けられフレキシブル管の先端が当接する停止部と、を有し、上記外筒部には被覆体の切断位置に対応して透孔が形成されている。
上記保持部材は、上記透孔を介して上記カッターの刃先を上記外筒部の内部に向けるように、上記外筒部に設けられ、上記刃先を被覆体の外周面より外側に待避させた退避位置から上記刃先を被覆体の内周面より内側に突出させた突出位置に弾性変形可能であることを特徴としている。
上記構成によれば、保持部材の退避位置から突出位置への変形は操作部材によって補助されるので、被覆体の切断をより容易にすることができる。
上記構成によれば、操作部材の位置により保持部材の位置を認識することができる。
上記構成によれば、確認窓部によりフレキシブル管の先端部が停止部に当接していることを確認したうえで、被覆体を切断することができるので、被覆体切断の正確性を向上させることができる。
上記構成によれば、被覆体の切断とともに、フレキシブル管における管継手への差し込み深さに対応する位置に、マークを付けることができる。そのため、管継手に接続されるフレキシブル管の調製作業を簡略化できる。
上記構成によれば、被覆体の剥離と管継手への差し込み深さ位置のマーク付けが可能な切断工具を、簡素な構造とすることができる。
上記構成によれば、差し込み深さマーキング部が、外筒部に形成されたマーク孔であるため、差し込み深さ位置のマークをより正確に付けることができる。
上記構成によれば、内芯部へのフレキシブル管の外挿の可否により、フレキシブル管の歪みの有無を確認することができる。
上記構成によれば、フレキシブル管を構成する蛇腹管と被覆体とが軸線方向にずれ、フレキシブル管の先端において被覆体が蛇腹管より張り出してしまった場合、工具本体内で被覆体の張り出た部分は逃げ凹溝に逃げ、蛇腹管の先端は停止部に当接する。これにより、被覆体が張り出した場合であっても、所定位置で被覆体を切断することができる。
上記構成によれば、サイズの異なるフレキシブル管に対する被覆体の切断作業にも対応することができる。
フレキ管2は、薄肉の金属性の蛇腹管2aと、この蛇腹管2aの外周を覆う樹脂製の被覆体2bとによって構成されている。蛇腹管2aには、山部2mと谷部2vが形成されている。このフレキ管2は、蛇腹管2aの先端の谷部2vから所定の山数分につき被覆体2bが取り除かれた状態で管継手(図示しない)に接続される。
以下、本発明の第1実施形態に係るフレキシブル管被覆体用切断工具1Aついて図1、図2を参照しながら説明する。
外筒部11は、図2(B)に示すように、断面円形状をなしている。外筒部11には、その先端側(図1、図2(A)において右側)に開口が形成されている。外筒部11の先端面11a(開口縁)は外筒部11の軸線方向を向いている。
これに付随して、窓孔14により、フレキ管2の先端の切り口が底板部12に対して傾斜しているか否かを確認でき、フレキ管2の先端の切り口が適切に形成されているかを判断できる。また、フレキ管2が、内芯部13に外挿できず、底板部12に当接できなければ、フレキ管2に歪みがあると判断できる。したがって、不具合のあるフレキ管2を検出することができる。
また、保持部材30は、自然状態では退避位置にあるので、カッターの刃先は被覆体の外周面より外側にあるため、フレキ管2の工具本体10への挿入の際にフレキ管2とカッター20が干渉することを回避できる。
また、窓孔14によりフレキ管2の先端が底板部12に当接していることを目視で確認したうえで、被覆体2bの切断とマーク付けができる。そのため、誤った位置での被覆体2bの切断とのマーク付けを防ぐことができ、作業の正確性を向上させることができる。
さらに、被覆体2bの切断とマーク付け作業の後、フレキ管2先端部の被覆体2bを剥離すれば、管継手への接続に供されるフレキ管2を準備できる。そのため、接続に供されるフレキ管2の調製作業が簡略化される。
図3〜図10は、本発明の第2実施形態を示す。この実施形態では、切断工具は保持部材を弾性変形させる操作部材を備え、保持部材は工具本体とは別体をなしている。また、底板部の形状を異ならせて、フレキ管の先端で被覆体が蛇腹管より張り出してしまった場合に対応できるようになっている。
保持部材30は、図9(A)に示すように、平面視においてT字形状をなしている。保持部材30は、固定端部31に外筒部11の軸線方向に突出した嵌合鍔部31aを有している。嵌合鍔部31aが上記嵌合溝部15aに嵌め合わされることにより、保持部材30は、片持ち状態で工具本体10に取り付けられる。
また、操作部材40の位置により、保持部材30の退避位置及び突出位置を認識することができる。
さらに、被覆体2bの先端が蛇腹管2aより張り出した場合であっても、正確に被覆体2bの切断及び差し込み深さ位置のマーク付けができる。
図11は、本発明の第3実施形態を示す。この実施形態では、操作部材を軸方向に摺動させることにより、保持部材を退避位置から突出位置へ変形させている。
図12は、本発明の第4実施形態を示す。この実施形態では、切断工具の把手部の基端面に、この切断工具とはサイズを異ならせた切断工具が設けられている。
図13は、本発明の第5実施形態を示す。この実施形態では、第2〜第4実施形態で外筒部に設けられた先端側鍔部に代え、C形止め輪を設けたものである。
マーク孔16を形成するに代わりに、外筒部11の先端面11aを差し込み深さマーキング部としてもよい。
2 フレキシブル管
2a 蛇腹管
2b 被覆体
10 工具本体
11 外筒部
11a 先端面(開口縁、差し込み深さマーキング部)
12 底板部(停止部)
12a 逃げ凹溝
13 内芯部
14 窓孔(確認窓部)
15 透孔
16 マーク孔(差し込み深さマーキング部)
18a 規制凹部(摺動規制手段)
18b,18c 掛止溝部(摺動規制手段)
18d 中間膨出部(摺動規制手段)
20 カッター
30 保持部材
31 固定端部
31a 嵌合鍔部
32 自由端部
32a 係合スリット
33a 傾斜面部(被押圧面)
33b 平坦面部(被押圧面)
40 操作部材
41 円筒面部
42 押圧傾斜部(押圧部)
45 掛止部(摺動規制手段)
45b 掛止突起部(摺動規制手段)
46 押圧平面部(押圧部)
Claims (10)
- 被覆体の剥離により蛇腹管を露出させた先端部が管継手に差し込まれて接続されるフレキシブル管の被覆体を切断する工具であって、
フレキシブル管の先端部が挿入される工具本体と、フレキシブル管の被覆体を切断するためのカッターと、弾性を有して上記工具本体に設けられ上記カッターを保持する保持部材と、を備え、
上記工具本体は、筒形状をなして先端開口からフレキシブル管が内挿される外筒部と、この外筒部の基端側に設けられフレキシブル管の先端が当接する停止部と、を有し、上記外筒部には被覆体の切断位置に対応して透孔が形成されており、
上記保持部材は、上記透孔を介して上記カッターの刃先を上記外筒部の内部に向けるように、上記外筒部に設けられ、上記刃先を被覆体の外周面より外側に待避させた退避位置から上記刃先を被覆体の内周面より内側に突出させた突出位置に弾性変形可能であることを特徴とするフレキシブル管被覆体用切断工具。 - 上記外筒部の外周面に摺動可能に取り付けられる円環状の操作部材をさらに備え、
上記操作部材は、摺動操作されることにより上記保持部材を押圧して弾性変形させる押圧部を有することを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具。 - 上記操作部材の摺動範囲を規制する摺動規制手段を備え、
上記摺動範囲は、上記保持部材の退避位置と突出位置に対応していることを特徴とする請求項2に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具。 - 上記外筒部の基端部には、上記停止部に当接したフレキシブル管の先端部を目視するための確認窓部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具。
- 上記外筒部には、フレキシブル管の管継手への差し込み深さ位置に対応して、上記被覆体にマークを付けるための差し込み深さマーキング部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具。
- 上記外筒部の開口縁は、上記差し込み深さマーキング部として提供されていることを特徴とする請求項5に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具。
- 上記外筒部には、上記透孔と開口縁との間にマーク孔が形成され、
このマーク孔は、上記差し込み深さマーキング部として提供されていることを特徴とする請求項5に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具。 - 上記停止部の内周側に、上記外筒部の軸線方向の先端方向に延びる内芯部が設けられており、この内芯部にはフレキシブル管が外挿され、上記内芯部の外径は、外挿されるフレキシブル管の内径と等しいかわずかに小さいことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具。
- 上記停止部の外周部には、フレキシブル管の被覆体の先端と対向する位置に逃げ凹溝が環状に形成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具。
- 上記外筒部の基端側には、請求項1〜9の何れか1項に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具とはサイズを異ならせるとともに軸線方向の向きを逆向きにした切断工具が設けられていることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のフレキシブル管被覆体用切断工具。
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