JP2003111986A - フレキシブル管被覆材の切断工具 - Google Patents

フレキシブル管被覆材の切断工具

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JP2003111986A
JP2003111986A JP2001311703A JP2001311703A JP2003111986A JP 2003111986 A JP2003111986 A JP 2003111986A JP 2001311703 A JP2001311703 A JP 2001311703A JP 2001311703 A JP2001311703 A JP 2001311703A JP 2003111986 A JP2003111986 A JP 2003111986A
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flexible pipe
cutter
cutting tool
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JP2001311703A
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Hironori Otani
裕典 大谷
Yoshiyuki Kashiwagi
義行 柏木
Koki Ishiwari
恒季 石割
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Koyo Corp
Original Assignee
Koyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で、容易且つ確実にフレキシブル管の被
覆材を切断可能な切断工具を提供すること、フレキシブ
ル管接続前の準備作業を簡略化すること。 【解決手段】 フレキシブル管1の被覆材2を切断する
為の切断工具3において、筒部材4に、フレキシブル管
1の先端を受け止める閉塞端壁4aと、カッター5と、
カッター5の位置を後退位置と進出位置とにわたって切
換える切換機構6と、被覆材2にマーキングするマーキ
ング機構7とを設けたので、フレキシブル管1の先端部
を筒部材4に挿入し、フレキシブル管1の先端を閉塞端
壁4aに受け止めさせた状態で、切換機構6によりカッ
ター5を進出位置に切換えると同時に、マーキング機構
7のチョーク21を被覆材2に押し当てて、筒部材4を
フレキシブル管1に対して相対回転させて、被覆材2を
切断すると同時に被覆材2にマーキングすることが可能
になった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、フレキシブル管
被覆材の切断工具において、特に、安価で、容易且つ確
実に被覆材を切断可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、ガス管等の種々の配管におい
て、外力や熱応力による変形や撓みを吸収可能なフレキ
シブル管が広く用いられている。このフレキシブル管に
おいては、外周面に疵が付くのを防止したり、凍結や結
露を防止する為に、フレキシブル管の外周面は合成樹脂
や合成ゴム等からなる被覆材により被覆されている。
【0003】前記のフレキシブル管を接続する際には、
フレキシブル管を管継手に挿入する必要があるために、
所定の長さにフレキシブル管を切断した後、フレキシブ
ル管先端部の被覆材を切除する。次に、フレキシブル管
の接続時に、フレキシブル管が管継手に確実に挿入され
たかを確認できるように、専用工具を用いてフレキシブ
ル管の被覆材の所定の位置にマーキングをしておく。そ
の後、マーキングされた位置までフレキシブル管を管継
手に挿入してフレキシブル管を接続する。
【0004】フレキシブル管の被覆材を切断する為に種
々の工具が用いられているが、例えば、実開平6−58
873号公報には以下のような切断工具が開示されてい
る。この切断工具の工具本体には、フレキシブル管を保
持する為のフック部材と、このフック部材を基端側へ付
勢するスプリングと、工具本体の先端部に設けられ被覆
材を切断可能なカッターとを備えている。フレキシブル
管の被覆材を切断する際には、スプリングの付勢力によ
りフレキシブル管を工具本体とフック部材との間で挟持
し、工具本体をフレキシブル管に対して相対的に回転さ
せてカッターにより被覆材を切断する。このとき、フッ
ク部材には切断位置確認部が内側に突出状に形成されて
おり、この切断位置確認部により、被覆材の切断位置を
確認しながらカッターで被覆材を切断することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 前記公報に記載の切
断工具によれば、切断位置を確認しながら被覆材を切断
できるものの、フレキシブル管はその軸心方向の移動を
規制されていないため、切断位置が軸心方向にずれない
ように慎重に切断する必要があり、その分だけ切断作業
の時間が余分にかかる。また切断工具の構造が複雑にな
り、製作コスト的にも不利である。
【0006】さらには、被覆材を切断した後、別の専用
工具を用いて被覆材にマーキングをする必要もあり、マ
ーキングする為に比較的高価な専用工具が必要になる
し、フレキシブル管の接続前の準備作業に時間がかかり
施工コスト的にも不利である。本発明の目的は、安価
で、容易且つ確実に被覆材を切断可能な切断工具を提供
すること、フレキシブル管接続前の準備作業を簡略化す
ることが可能な切断工具提供すること、等である。
【0007】
【課題を解決するための手段】 請求項1のフレキシブ
ル管被覆材の切断工具は、フレキシブル管の外周面を被
覆する被覆材を切断する為の切断工具において、前記切
断工具の本体部材に、フレキシブル管の先端を受け止め
る受止部と、この受止部からフレキシブル管の基端側へ
所定距離だけ離隔した位置で被覆材を切断可能なカッタ
ーと、このカッターの刃先が被覆材の外周面外へ後退し
た後退位置と、被覆材の内周面より内側へ進出した進出
位置とにわたってカッターの位置を切換える為の切換手
段とを設けたことを特徴とするものである。
【0008】この切断工具によりフレキシブル管の先端
部の被覆材を切断するには以下の手順で行う。まず、フ
レキシブル管がカッターと干渉しないように切換手段に
よりカッターを後退位置に切換えてから、フレキシブル
管の先端を本部材の受止部に当接させ、受止部によりフ
レキシブル管の先端を受け止めさせる。次に、切換手段
によりカッターを進出位置に切換えて、受止部から所定
距離だけ離隔した位置でカッターの刃先を被覆材に食い
込ませて貫通させる。ここで、カッターの位置がフレキ
シブル管の谷部の位置に来るように前記所定距離は適切
に設定されており、カッターの刃先がフレキシブル管の
外周面を疵付けることがない。
【0009】カッターが被覆材を貫通した状態で、本体
部材をフレキシブル管に対して相対的に回転させると、
カッターも被覆材に対して相対的に回転するため、被覆
材が切断され、フレキシブル管の先端から前記所定距離
だけ離隔した位置までの被覆材が切除される。この切断
作業中、フレキシブル管は受止部により受け止められて
いるため切断位置がずれることなく、正確な位置で確実
に被覆材を切断することができる。
【0010】請求項2のフレキシブル管被覆材の切断工
具は、請求項1の発明において、前記切換手段が、カッ
ターを前記進出位置へ付勢するバネ部材と、このバネ部
材の付勢力に抗してカッターを前記後退位置へ操作する
為の操作部とで構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0011】切断工具を使用していないときには、カッ
ターはバネ部材に付勢されて進出位置にある。被覆材を
切断するために、フレキシブル管の先端を受止部に当接
させる際には、フレキシブル管がカッターに干渉しない
ように、操作部によりバネ部材の付勢力に抗してカッタ
ーを後退位置へ操作する。カッターが後退位置にある状
態でフレキシブル管の先端を受止部に当接させてから、
操作部による前記の操作を解除すると、カッターはバネ
部材により進出位置に付勢されて、カッターの刃先が被
覆材に食い込んで被覆材を貫通する。
【0012】請求項3のフレキシブル管被覆材の切断工
具は、請求項2の発明において、前記本体部材は、フレ
キシブル管の先端側所定長さ部分を挿入可能で一端に前
記受止部としての閉塞端壁を有する筒部材で構成され、
前記バネ部材の一部が筒部材の外周面に沿わせて配設さ
れたことを特徴とするものである。
【0013】この切断工具においては、バネ部材の大部
分が筒部材の外周面に沿わせて配設され、このバネ部材
により進出位置へ付勢されるカッターは筒部材を貫通状
に配設されている。被覆材を切断する際には、操作部に
よりバネ部材の付勢力に抗してカッターを後退位置へ操
作して、フレキシブル管の先端部がカッターの刃先と干
渉しないようにしてから、フレキシブル管の先端が閉塞
端壁に当接して閉塞端壁に受け止められるまでフレキシ
ブル管の先端側所定長さ部分を筒部材に挿入する。
【0014】次に、カッターをバネ部材により進出位置
に切換えて、閉塞端部から所定距離だけ離隔した位置で
カッターの刃先を被覆材に食い込ませて貫通させる。そ
の後、筒部材をフレキシブル管に対して相対的に回転さ
せると、カッターも被覆材に対して相対的に回転するた
め、被覆材が切断され、フレキシブル管の先端から前記
所定距離だけ離隔した位置までの被覆材が切除される。
この切断作業中、フレキシブル管の先端は閉塞端壁によ
り受け止められ、また、フレキシブル管の先端側所定長
さ部分が筒部材により径方向にずれないように保持され
ているため、切断位置がずれることなく、正確な位置で
確実に被覆材を切断することができる。
【0015】請求項4のフレキシブル管被覆材の切断工
具は、請求項2又は3の発明において、前記バネ部材に
保持部材を設け、被覆材にマーキングする為のマーキン
グ部材を保持部材に装着したことを特徴とするものであ
る。フレキシブル管を管継手に挿入して接続する際に
は、予め、接続時の挿入具合を目視で確認できるよう
に、被覆材外表面にマーキングをしておく必要がある。
【0016】このマーキング用のマーキング部材が保持
部材を介してバネ部材に装着されているため、フレキシ
ブル管の先端側所定長さ部分が筒部材に挿入されている
状態で、バネ部材によりカッターが進出位置に付勢され
ると、マーキング部材も同時に被覆材に押しつけられ
る。その後、筒部材をフレキシブル管に対して相対的に
回転させると、カッターにより被覆材が切断されるが、
同時にマーキング部材により被覆材がマーキングされ
る。従って、被覆材を切除した後に別の専用工具を用い
て被覆材にマーキングする必要がない。
【0017】請求項5のフレキシブル管被覆材の切断工
具は、請求項3の発明において、前記筒部材に、被覆材
にマーキングする為に被覆材を露出させる為の開口を形
成したことを特徴とするものである。フレキシブル管の
先端側所定長さ部分が筒部材に挿入されている状態で
は、開口から被覆材の一部が露出しているため、この開
口を介してフェルトペン等により被覆材にマーキングす
ることができる。
【0018】請求項6のフレキシブル管被覆材の切断工
具は、請求項2の発明において、前記本体部材はフレキ
シブル管に挿入可能な軸部材で構成され、前記受止部が
軸部材の外周側部分に形成されたことを特徴とするもの
である。この切断工具により被覆材を切断する際には、
操作部によりバネ部材の付勢力に抗してカッターを後退
位置へ操作して、フレキシブル管の先端部がカッターの
刃先と干渉しないようにしてから、フレキシブル管の先
端が受止部に当接して受止部に受け止められるまで、軸
部材の先端部をフレキシブル管に挿入する。
【0019】次に、カッターをバネ部材の付勢力により
進出位置に切換えて、受止部から所定距離だけ離隔した
位置でカッターの刃先を被覆材に食い込ませて貫通させ
る。その後、軸部材をフレキシブル管に対して相対的に
回転させると、カッターも被覆材に対して相対的に回転
するため、被覆材が切断されて、フレキシブル管の先端
から前記所定距離だけ離隔した位置までの被覆材が切除
される。この切断作業中、フレキシブル管の先端は受止
部により受け止められ、また、フレキシブル管の先端側
所定長さ部分が軸部材により径方向にずれないように保
持されているため、切断位置がずれることなく、正確な
位置で確実に被覆材を切断することができる。
【0020】請求項7のフレキシブル管被覆材の切断工
具は、請求項2の発明において、前記本体部材が、フレ
キシブル管に挿入可能な軸部材であって、径の異なる複
数の軸部を小径のものほど先端側に位置するように直列
的に一体形成した軸部材で構成され、前記バネ部材と操
作部を軸部材に位置変更可能に設けたことを特徴とする
ものである。
【0021】この切断工具によれば、軸部材には径の異
なる複数の軸部が小径のものほど先端側に位置するよう
に直列的に一体形成され、軸部同士の接続部分には、フ
レキシブル管を受け止める受止部としての段部が形成さ
れている。従って、異なる内径を有する複数の種類のフ
レキシブル管に、対応する軸部を挿入すると共にフレキ
シブル管の先端を段部で受け止めさせてから、夫々のフ
レキシブル管の被覆材を切断することができる。
【0022】また、バネ部材と操作部は軸部材に位置変
更可能に設けられているため、異なる内径を有する複数
種類のフレキシブル管の被覆材を適切な位置で切断する
ために、バネ部材と操作部の位置を変更できるし、受止
部とカッターとの離隔距離を変更して、フレキシブル管
の先端からの被覆材の切断位置を適宜変更することもで
きる。その他の作用は、請求項6と略同様であるのでそ
の説明を省略する。
【0023】請求項8のフレキシブル管被覆材の切断工
具は、請求項6又は7の発明において、前記バネ部材に
保持部材を設け、被覆材にマーキングする為のマーキン
グ部材を保持部材に装着したことを特徴とするものであ
る。この切断工具によれば、請求項4と同様に、バネ部
材によりカッターが進出位置に付勢されると、マーキン
グ部材も同時に被覆材に押しつけられる。その後、軸部
材をフレキシブル管に対して相対的に回転させると、カ
ッターにより被覆材が切断されるが、同時にマーキング
部材により被覆材がマーキングされる。従って、被覆材
を切除した後に、別の専用工具を用いて被覆材にマーキ
ングする必要がない。
【0024】
【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態について説
明する。本実施形態は、金属製フレキシブル管の被覆材
を切断する切断工具に本発明を適用した場合の一例であ
る。尚、図1における上下左右を上下左右として以下説
明する。図1、図2に示すように、金属製のフレキシブ
ル管1の外周側部分には、夫々同幅の環状の山部1aと
谷部1bとが交互に形成され、このフレキシブル管1の
外周面は、合成樹脂製の被覆材2で被覆されている。こ
の被覆材2は、フレキシブル管1の外周面を防護した
り、結露や凍結を防止したりするためのものである。フ
レキシブル管1を管継手(図示略)により接続する際に
は、フレキシブル管1の先端部を被覆する被覆材2を所
定長さ分切除してから、フレキシブル管1の先端部を管
継手に挿入して接続する。
【0025】図1〜図3に示すように、被覆材2を切断
する為の切断工具3は、本体部材としての筒部材4を備
え、この筒部材4は、フレキシブル管の先端を受け止め
る受止部としての閉塞端壁4aを備えている。さらに、
筒部材4には、被覆材2を切断可能なカッター5と、こ
のカッター5の位置を後述の後退位置と進出位置とにわ
たって切換える切換機構6と、被覆材2にマーキングす
るマーキング機構7などが設けられている。
【0026】筒部材4は合成樹脂で構成され、筒部材4
の内径は被覆材2の外径よりも大きく、筒部材4にはフ
レキシブル管1の先端側所定長さ部分を挿入可能であ
る。この筒部材4の右端には閉塞端壁4aが形成され、
閉塞端壁4aの右側には突出部4bが一体的に形成され
ている。図1〜図3に示すように、筒部材4の左半部の
外周側部分には開口4cが形成され、後述のように、フ
レキシブル管1の挿入状態において、この開口4cを介
してカッター5とマーキング機構7のチョーク21を被
覆材2に押しつけることができる。
【0027】次に、カッター5と切換機構6について説
明する。図1〜図3に示すように、カッター5は平行四
辺形の薄板状のものであり、このカッター5は閉塞端壁
4aからフレキシブル管1の基端側へ所定距離だけ離隔
した位置で被覆材2を切断可能である。ここで、後述の
ように、被覆材2を切断する際にカッター5が進出位置
に付勢されたときには、図2に示すように、カッター5
の刃先5aがフレキシブル管1の谷部1bの位置に来る
ように前記所定距離が設定されている。このカッター5
の先端部(下端部)には、被覆材2を貫通可能な刃先5
aが形成されている。
【0028】切換機構6は、カッター5の刃先5aが被
覆材2の外周面外へ後退した後退位置と、被覆材2の内
周面より内側へ進出した進出位置とにわたってカッター
5の位置を切換えるものであり、切換機構6は、カッタ
ー5を進出位置へ付勢するバネ部材10と、このバネ部
材10の付勢力に抗してカッター5を後退位置へ操作す
る為の操作レバー11(操作部)とで構成されている。
【0029】図1、図2に示すように、バネ部材10は
所定幅を有する金属製の薄板で構成され、このバネ部材
10は、筒部材4の上側部分の外周面に沿わせて配設さ
れた水平バネ部12と、この水平バネ部12の右端から
筒部材4の内部へ延びる固定部13と、水平バネ部12
の左端から上方へ突出状に形成されたカッター保持部1
4とを一体形成したものである。切断工具3を使用して
いないときには、水平バネ部12は、バネ部材10自体
の弾性変形で生じる力により、筒部材4の外周面に付勢
された状態である。
【0030】固定部13は、筒部材4の右端部に設けら
れた開口4dを貫通して下方へ延び、固定部15は閉塞
端壁4aの左側に配設されている。固定部13の下端部
には係合部13aが設けられ、この係合部13aが閉塞
端壁4aの下端部に形成された係合部4eと係合してバ
ネ部材10は筒部材4に対して抜け止めされている。さ
らに、固定部13は突出部4bにネジ止めされ、バネ部
材10は筒部材4に固定されている。カッター保持部1
4には、後述する保持部材20が設けられ、カッター保
持部14と保持部材20との間にカッター5が装着され
ている。
【0031】図5、図6に示すように、操作レバー11
は、金属の線材を折り曲げて平面視で略長方形の枠状に
形成され、この操作レバー11は、外部からのバネ部材
10の付勢力に抗する力を作用させる為の右半部の外力
作用部15と、外力作用部15に作用した外力をバネ部
材10に伝達してバネ部材10を押し上げる左半部の外
力伝達部16とを一体形成したものである。操作レバー
11は、水平バネ部12を囲うように筒部材4の外周面
に沿って配設され、カッター5が退避位置にあるときに
極端に退避しすぎることのない程度に、外力作用部15
は外力伝達部16に対して所定角度(例えば、約30
度)傾斜し、外力作用部15と外力伝達部16との接続
部17は筒部材4の外周面に当接している。外力伝達部
16の左端部は水平バネ部12の左端部の下側で水平バ
ネ部12に当接している。従って、外力作用部15に作
用した外力は、接続部17を支点として外力伝達部16
に伝達され、外力伝達部16により水平バネ部12が押
し上げられる。
【0032】操作レバー11に外力が作用していない状
態では、カッター5はバネ部材10により進出位置に付
勢されている。外力作用部15にバネ部材10の付勢力
に抗する力を作用させると、その外力が外力伝達部16
を介して水平バネ部12に伝達され、水平バネ部12と
カッター保持部14が押し上げられ、カッター5もカッ
ター保持部14と共に上方へ移動するので、カッター5
を後退位置に操作することができる。
【0033】次に、マーキング機構7について説明す
る。マーキング機構7は、バネ部材10に設けられた保
持部材20と、保持部材20に装着され被覆材2にマー
キングする為のチョーク21(マーキング部材)と、被
覆材2にマーキングする為に被覆材2を露出させる為の
開口22などで構成されている。
【0034】図1、図2に示すように、保持部材20は
合成樹脂で構成され、保持部材20の右端部には下端開
放状の嵌合穴20aが形成され、この嵌合穴20aにカ
ッター保持部14が嵌合されている。カッター保持部1
4には係合部14aが形成されており、この係合部14
aが嵌合穴20aと係合してカッター保持部14は保持
部材20に対して抜け止めされている。嵌合穴20aに
おいて、カッター保持部14と保持部材20との間には
カッター5が装着されている。従って、バネ部材10と
カッター5と保持部材20は一体的に動作することにな
る。保持部材20には、チョーク21を装着する為の装
着穴20bが上下貫通状に形成され、装着穴20bの上
端部には環状突出部20cが形成されている。
【0035】図1、図2、図4に示すように、チョーク
21は合成樹脂製のチョークホルダ23に保持され、こ
のチョークホルダ23を介してチョーク21は保持部材
20に装着されている。図4に示すように、チョークホ
ルダ23の下端側部分には下端開放状のチョーク装着穴
23aが形成され、このチョーク装着穴23aにチョー
ク21の大部分が嵌合されている。チョークホルダ23
の上端部には環状の鍔部23bが形成され、チョークホ
ルダ23の上下方向途中部の外周側部分には複数の突起
部23cが形成されている。
【0036】チョークホルダ23は保持部材20の装着
穴20bに嵌合され、突起部23c、環状突出部20
c、鍔部23bによりチョークホルダ23は保持部材2
0に対て相対的に移動しないように係止されているの
で、切断工具3の使用時にチョークホルダ23が装着穴
20aから抜け出ることはない。但し、チョークホルダ
23を装着穴20aに押し込み又は引き抜くことで、チ
ョークホルダ23の保持部材20に対する上下方向の位
置を変更することができるし、チョークホルダ23を保
持部材20から取り外すこともできる。
【0037】切断工具3の使用時には、保持部材20、
バネ部材10、カッター5が一体的な動作を行うため、
切換機構6によりカッター5の位置が進出位置に切換え
られてカッター5の刃先5aが被覆材2に押しつけられ
る際に、同時にチョーク21も開口4cを介して被覆材
2に押しつけられることになる。
【0038】図2に示すように、筒部材4において、開
口22は、カッター5が進出位置にあるときのチョーク
21の位置と左右方向に同一の位置で、且つチョーク2
1に対してフレキシブル管1の軸心25と対称な位置に
形成され、この開口22は周方向に所定の長さを有す
る。筒部材4にフレキシブル管1の先端側所定長さ部分
が挿入されている状態では、開口22を介して被覆材2
の一部が露出しているため、この状態で、フェルトペン
等により被覆材2にマーキングすることが可能である。
被覆材2にマーキングする場合、チョーク21によりマ
ーキングをしてもよいし、開口22を介してフェルトペ
ンによりマーキングをしてもよく、作業環境等により何
れかを選択することができる。
【0039】次に、切断工具3の作用について説明す
る。図1に示すように、フレキシブル管1を筒部材4に
挿入する際に、フレキシブル管1にカッター5が干渉し
ないように、操作レバー11に外力を作用させて水平バ
ネ部12を押し上げ、カッター5を進出位置からバネ部
材10の付勢力に抗して被覆材2の外周面外へ後退した
後退位置へ操作する。
【0040】図2に示すように、カッター5を後退位置
へ操作した後、フレキシブル管1の先端が閉塞端壁4a
に固定部13を介して当接するまでフレキシブル管1の
先端側所定長さ部分を筒部材4に挿入し、閉塞端壁4a
によりフレキシブル管1を受作レバー11に外力を作用
させなくすると、再びバネ部材10によりカッター5が
進出位置へ付勢されてカッター5が下降し、カッター5
の刃先5aが開口4cを介して被覆材2に食い込んで被
覆材2を貫通する。ここで、カッター5はフレキシブル
管1の谷部1bの位置において被覆材2を貫通するた
め、フレキシブル管1の外周面にカッター5の刃先5a
が食い込むことがなく、外周面に疵を付けることがな
い。カッター5が進出位置に付勢されたときに、同時に
保持部材20もカッター5及びバネ部材10と一体的に
下方へ移動するため、チョーク21は被覆材2に押しつ
けられた状態となる。
【0041】この状態で、筒部材4をフレキシブル管1
に対して相対的に回転させると、カッター5が被覆材2
に対して周方向に移動しながら被覆材2を切断する。同
時に、チョーク21も被覆材2に対して周方向に移動し
ながら被覆材2の表面に環状にマーキングすることにな
る。このとき、フレキシブル管1の先端部が筒部材4に
挿入され、フレキシブル管1の先端が閉塞端壁4aによ
り受け止められた状態で被覆材2が切断され、同時に被
覆材2にマーキングされるため、被覆材2の切断位置と
マーキング位置が左右方向及び径方向にずれることがな
い。
【0042】被覆材2を切断した後は、再び操作レバー
11によりカッター5を後退位置に操作し、カッター5
がフレキシブル管1と干渉しないようにしてから、フレ
キシブル管1を筒部材4から引き抜く。尚、予めチョー
クホルダ23からチョーク21を外しておき、前述のよ
うに被覆材2を切断した後、開口22を介して露出した
被覆材2にフェルトペン等によりマーキングを施すこと
もできる。また、開口22は、カッター5が進出位置に
あるときのチョーク21の位置と左右方向に同一の位置
であれば、筒部材4の周方向の任意の位置に形成するこ
とができる。
【0043】以上説明した切断工具3によれば、次のよ
うな効果が得られる。 1)フレキシブル管1の先端側所定長さ部分を筒部材4
に挿入し、フレキシブル管1の先端が閉塞端壁4aに受
け止められた状態で、カッター5の刃先5aに被覆材2
を貫通させてから、筒部材4をフレキシブル管1に対し
て相対的に回転させて被覆材2を切断することができる
ので、被覆材2の切断中に切断位置が軸心25方向及び
径方向にずれることなく、正確な位置で容易に且つ確実
に被覆材2を切断できる。
【0044】2)構造の簡単なバネ部材10と操作レバ
ー11によりカッター5を進出位置と後退位置とにわた
って切換えることができるので、切換機構6の構造を簡
単にすることができる。また、筒部材4の構造も非常に
簡単なものであるため、切断工具3自体の構造を簡単化
することができ、製作コスト的に有利である。 3)進出位置におけるカッター5の閉塞端壁4aからの
離隔距離を適切に設定することで、フレキシブル管1の
谷部1bの位置においてカッター5の刃先5aが被覆材
2に食い込むように構成できるため、カッター5の刃先
5aがフレキシブル管1の外周面に食い込まず、外周面
を疵付けることがない。
【0045】4)保持部材20はバネ部材10に設けら
れ、この保持部材20はカッター5及びバネ部材10と
一体的に移動するので、カッター5が進出位置へ付勢さ
れたときに、同時にチョーク21が被覆材2に押しつけ
られるため、筒部材4をフレキシブル管1に対して相対
的に回転させることで、被覆材2の切断と同時にチョー
ク21により被覆材2にマーキングすることができる。
従って、被覆材2を切断した後に、別に被覆材2にマー
キングする工程が不要になり、フレキシブル管1の接続
前の準備作業を簡略化することができ、施工コスト的に
有利である。また、マーキングする為の専用工具が不要
になる。さらに、フレキシブル管1の先端が閉塞壁部4
aに受け止められた状態で被覆材21にマーキングする
ため、切断位置と同様に、マーキング位置も軸心25方
向及び径方向にずれることがなく、正確な位置で容易に
且つ確実にマーキングすることができる。
【0046】5)チョークホルダ23に対して装着穴2
0bに押し込み又は引き抜くことで、チョークホルダ2
3を保持部材20に対して相対的に上下方向に位置変更
させことができるし、チョークホルダ23を保持部材2
0から取り外すこともできるので、チョーク21が消耗
して、チョーク21の長さが短くなりチョーク21が被
覆材2に接触しなくなった場合に、チョークホルダ23
を保持部材20に対して下方へ位置変更させて、再びチ
ョーク21を被覆材2に接触可能にすることができる
し、チョーク21を交換することも容易になる。
【0047】6)予めチョークホルダ23からチョーク
21を外しておき、前述のように被覆材2を切断した
後、開口22により露出した被覆材2にフェルトペン等
によりマーキングを施すこともできるので、チョーク2
1によるマーキング方法と、開口22を介してマーキン
グする方法の2つの方法から、現場の施工環境等により
適切な方法を選択することができる。
【0048】次に、前記実施形態に種々の変更を加えた
変更形態について説明する。 1〕変更形態1・・・図7参照 図7に示すように、チョークホルダ23Aの上半部に、
チョーク装着穴30と外部とを連通させる連通孔31を
上下貫通状に形成し、チョークホルダ23Aの下半部に
は、保持部材20に螺合させるためのネジ部33を形成
してもよい。チョーク21を交換する場合に、上方から
連通孔31に棒状の部材を挿入して、チョーク21を下
方へ押し出すことができる。また、チョークホルダ23
Aの保持材20に対しての位置を上下に変更することが
容易になる。
【0049】2〕変更形態2・・・図8、図9参照 図8、図9に示すように、バネ部材10Bの水平バネ部
12Bとカッター保持部14Bとの接続部付近にに開口
32を設け、この開口32にカッター5の刃先5aを係
合させてカッター5をバネ部材10Bに装着するように
してもよい。このように構成することで、カッター5が
バネ部材10Bに確実に保持される。
【0050】3〕閉塞端壁4aにスペーサーを設け、こ
のスペーサーを介してフレキシブル管1の先端を閉塞端
壁4aにより受け止めるように構成してもよい。適切な
厚さのスペーサーを選択することにより、種々の幅の山
部1aと谷部1bを有する他のフレキシブル管1に対し
ても、適切な位置で被覆材2を切断し、また、被覆材2
にマーキングすることができるようになる。
【0051】次に、本発明の別の実施形態(別実施形態
1)について説明する。この別実施形態1において、前
記実施形態と同様のものについては、同じ符号を付し適
宜その説明を省略する。図10に示すように、フレキシ
ブル管1の被覆材2を切断する為の切断工具3Cは、本
体部材としての軸部材4Cを備え、この軸部材4Cの外
周側部分にはフレキシブル管1の先端を受け止める受止
部40が形成されている。さらに、軸部材4Cには、被
覆材2を切断可能なカッター5と、このカッター5の位
置を後退位置と進出位置とにわたって切換える切換機構
6Cと、被覆材2にマーキングするマーキング機構7C
などが設けられている。
【0052】軸部材は、例えばステンレス鋼等の金属で
構成され、この軸部材はフレキシブル管1の内径の約1
/3の大きさの外径を有し、軸部材4Cはフレキシブル
管1に挿入可能である。軸部材4Cの先端から約3/5
の位置において、軸部材4Cの外周側部分には、受止部
40が突出状に形成されている。軸部材4Cの基端側
(右側)部分には、切換機構6Cのバネ部材10Cを軸
部材4Cに対して位置変更可能にネジ42により固定す
る為の複数(例えば3つ)のネジ穴43が形成されてい
る。軸部材4Cの先端側(左側)部分には、バネ部材1
0Cを複数のネジ穴43の何れかにおいて軸部材4Cに
固定した際、カッター5が進出位置にあるときにカッタ
ー5の刃先5aが軸部材4Cに干渉しないようにする為
の複数(例えば3つ)の凹部41が形成されている。
【0053】カッター5は前記実施形態と同様のもので
あり、その説明を省略する。切換機構6Cは、カッター
5を進出位置へ付勢するバネ部材10Cと、このバネ部
材10Cの付勢力に抗してカッター5を後退位置へ操作
する為の操作レバー11Cとで構成されている。バネ部
材10Cは、水平バネ部12Cと、水平バネ部12Cの
右側の固定部13Cと、水平バネ部12Cの左側のカッ
ター保持部14Cとを一体形成したものである。カッタ
ー保持部14Cの構造は前記実施形態と同様であるた
め、その説明を省略する。水平バネ部12Cは軸部材4
Cの外周面に沿わせて配設され、水平バネ部12Cの右
半部には開口44が形成され、この開口44において、
受止部40は水平バネ部12Cを下方から上方へ貫通し
ている。
【0054】固定部13Cは、水平バネ部12Cの右端
から下方へ延びて断面が略L字形に形成され、バネ部材
10Cは固定部13Cにおいてネジ42により軸部材4
Cに固定されている。尚、種々の幅の山部1aと谷部1
bを有するフレキシブル管1に対して適切な位置で被覆
材2を切断できるように、バネ部材10Cを複数のネジ
穴43の何れかの位置で軸部材4Cに固定して、カッタ
ー5による被覆材2の切断位置を調節できるように構成
されている。
【0055】切断工具3Cを使用していないときには、
水平バネ部12Cは、バネ部材10C自体の弾性変形で
生じる力により、軸部材4Cの外周面に密着した状態で
ある。フレキシブル管1に軸部材4Cの先端側部分が挿
入されたときには、フレキシブル管1の先端が受止部4
0に受け止められると共に、バネ部材10Cの弾性力に
よりフレキシブル管1の先端部が軸部材4Cの外周面と
水平バネ部12Cとの間で挟持される。
【0056】操作レバー11Cは金属製の薄板で構成さ
れ、この操作レバー11Cは、外部からバネ部材10C
の付勢力に抗する力を作用させる外力作用部15Cと、
外力作用部15Cに作用した外力をバネ部材10Cに伝
達して水平バネ部12Cの左半部を持ち上げる外力伝達
部16Cとを一体形成したものである。カッター5が退
避位置にあるときに極端に退避しすぎることのない程度
に、外力作用部15Cは外力伝達部16Cに対して上方
へ所定角度(例えば、約30度)傾斜し、外力作用部1
5Cの先端側部分は受止部40の上端に当接している。
外力伝達部16Cは水平バネ部12Cの左右方向略中央
部の上面に固定されている。外力作用部15Cに作用し
た外力は外力伝達部16Cに伝達され、外力伝達部16
Cにより水平バネ部12Cの左半部が引き上げられる。
【0057】マーキング機構7Cは、バネ部材10Cに
設けられた保持部材20Cと、保持部材20Cに装着さ
れ被覆材2にマーキングする為のチョーク21などで構
成されている。チョーク21はチョークホルダ23Cに
保持され、このチョークホルダ23Cを介してチョーク
21は保持部材20Cに装着されている。保持部材20
Cとチョークホルダ23Cは、共に前記実施形態と略同
様の構造を有するが、チョークホルダ23Cは保持部材
20Cに螺合されており、切断工具3Cの使用時にチョ
ークホルダ23Cが保持部材23Cから離脱することが
ない。一方、チョークホルダ23Cの保持部材20Cに
対する上下方向の位置を自由に変更することができる
し、チョークホルダ23Cを保持部材20Cから取り外
すこともできる。
【0058】切断工具3Cの使用時には、保持部材20
C、バネ部材10C、カッター5とが一体的に動作する
ため、切換機構6Cによりカッター5の位置が進出位置
に切換えられてカッター5の刃先5aが被覆材2に押し
つけられる際に、同時にチョーク21も被覆材2に押し
つけられることになる。
【0059】次に、切断工具3Cの作用について説明す
る。フレキシブル管1に軸部材4Cを挿入する際に、フ
レキシブル管1の先端部にカッター5が干渉しないよう
に、操作レバー11Cに外力を作用させて水平バネ部1
2Cの左半部を引き上げ、カッター5を進出位置からバ
ネ部材10Cの付勢力に抗して被覆材2の外周面外へ後
退した後退位置へ操作する。
【0060】カッター5を後退位置へ操作した後、フレ
キシブル管1の先端が受止部40に受け止められるまで
フレキシブル管1に軸部材4Cの先端側部分を挿入す
る。その後、カッター5を進出位置に切り換えて、カッ
ター5の刃先5aを被覆材2に食い込ませて貫通させ
る。カッター5が進出位置に切り換えられたときには、
同時に保持部材20Cもカッター5及びバネ部材10C
と一体的に下方へ移動し、チョーク21は被覆材2に押
しつけられた状態となる。この状態で、軸部材4Cをフ
レキシブル管1に対して相対的に回転させて、カッター
5により被覆材2を切断すると共に、チョーク21によ
り被覆材2にマーキングを施す。
【0061】以上説明した切断工具3Cによれば、フレ
キシブル管1の先端が受止部40により受け止められ、
且つフレキシブル管1の先端部が軸部材4Cとバネ部材
10Cにより挟持されて、径方向にずれないように保持
されているため、切断位置やマーキング位置がずれるこ
となく、容易且つ確実に正確な位置で被覆材2を切断
し、同時に被覆材2にマーキングを施すことができる。
また、軸部材4Cの構造は非常に簡単なものであるた
め、切断工具3Cの構造を簡単化することができ、製作
コスト的に有利である。
【0062】フレキシブル管1の先端部を軸部材4Cと
バネ部材10Cとの間で、バネ部材10Cの弾性力によ
り挟持することができるので、軸部材4Cの外径よりも
大きい内径を有するフレキシブル管1であれば、種々の
サイズのフレキシブル管1の被覆材2を切断し、同時に
被覆材2にマーキングすることができる。軸部材4Cに
複数のネジ穴43を形成することにより、種々の幅の山
部1aと谷部1bを有する複数種類のフレキシブル管1
に対しても、軸部材4Cにおけるバネ部材10Cの固定
位置を変更して、適切な位置で被覆材2を切断し、同時
に被覆材2にマーキングを施すことができる。
【0063】チョークホルダ23Cは保持部材20Cに
螺合されており、切断工具3Cの使用時にチョークホル
ダ23Cが保持部材20Cから離脱することがない。さ
らに、チョークホルダ23Cの保持部材20Cに対する
上下方向の位置を自由に変更することができるし、チョ
ークホルダ23Cを保持部材20Cから取り外すことも
できる。従って、チョーク21が消耗して、チョーク2
1の長さが短くなりチョーク21が被覆材2に接触しな
くなった場合に、チョークホルダ23Cを保持部材20
Cに対して下方へ位置変更させて、再びチョーク21を
被覆材2に接触可能にすることができるし、チョーク2
1を交換することも容易になる。
【0064】尚、前記実施形態と同様に、切断位置がフ
レキシブル管1の谷部1bの位置になるように、進出位
置におけるカッター5の受止部40からの離隔距離を適
切に設定して、フレキシブル管1の外周面を疵付けない
ように切断工具3Cを構成できる。また、軸部材4C
は、相当の剛性を有する材料であれば、合成樹脂等、種
々の材料で構成することができる。
【0065】次に、本発明のさらに別の実施形態(別実
施形態2)について説明する。この別実施形態2におい
て、前記実施形態及び前記別実施形態1と同様のものに
ついては、同じ符号を付し適宜その説明を省略する。図
11に示すように、夫々内径の異なるフレキシブル管5
0〜52の被覆材53〜55を切断する為の切断工具3
Dは、フレキシブル管50〜52に挿入可能な軸部材4
Dを備え、この軸部材4Dには、被覆材2を切断可能な
カッター5と、このカッター5の位置を後退位置と進出
位置とにわたって切換える切換機構6Dと、被覆材2に
マーキングするマーキング機構7Dなどが設けられてい
る。
【0066】軸部材4Dは、径の異なる例えば4つの軸
部56〜59を小径のものほど先端側に位置するように
直列的に一体形成したものである。軸部56〜58は、
夫々フレキシブル管50〜52に挿入可能である。4つ
の軸部56〜59の接続部には、フレキシブル管50〜
52の先端を受け止める受止部としての段部60〜62
が夫々形成されている。
【0067】切換機構6Dは夫々前記別実施形態1と略
同様の構成を有するものである。切換機構6Dはバネ部
材10Dと操作レバー11Dで構成されている。バネ部
材10Dは水平バネ部12Dと、水平バネ部12Dの左
端から上方へ突出状に形成されたカッター保持部14D
とを一体形成したものである。操作レバー11Dの左半
部は、水平バネ部12Dの左側部分に固定されている。
水平バネ部12Dの右端部は、軸部57〜59の何れか
の左端部にネジ42Dにより固定され、バネ部材10D
と操作レバー11Dは軸部材4Dに対して位置変更可能
に設けられている。
【0068】マーキング機構7Dは、前記別実施形態1
と同様の構成を有し、マーキング機構7Dは、保持部材
20Dと、この保持部材20Dにチョークホルダ23D
を介して装着されたチョーク21を備えている。従っ
て、バネ部材10Dを軸部材4Dに対して位置変更した
ときには、同時にチョーク21の位置も変更されること
になる。
【0069】この切断工具3Dにおいては、小径のフレ
キシブル管50の被覆材53を切断する場合には、バネ
部材10Dを軸部57に固定してからカッター5を後退
位置に操作した後、軸部56をフレキシブル管50に挿
入し、フレキシブル管50の先端を段部60で受け止め
させる。その後、前記別実施形態1と同様に、軸部材4
Dをフレキシブル管50に対して相対的に回転させて、
カッター5で被覆材53を切断すると同時に、チョーク
21で被覆材53にマーキングを施す。
【0070】同様に、中径のフレキシブル管51の被覆
材54を切断する場合には、バネ部材10Dを軸部58
に固定してから軸部57をフレキシブル管51に挿入す
る。大径のフレキシブル管52の被覆材55を切断する
場合には、バネ部材10Dを軸部59に固定してから軸
部58をフレキシブル管52に挿入する。その後、前記
のフレキシブル管50の場合と同様にして被覆材54,
55を切断すればよい。このように、切断工具3Dによ
り、異なる内径を有する複数種類のフレキシブル管50
〜52の被覆材53〜55を切断し、同時に被覆材53
〜55にマーキングを施すことができる。
【0071】尚、前記別実施形態と同様に、軸部57〜
59に複数のネジ穴を形成し、軸部57〜59における
バネ部材10Dの固定位置を夫々変更可能に構成するこ
とにより、山部と谷部の幅が異なる種々のフレキシブル
管に対しても、適切な位置で被覆材を切断し、同時に被
覆材にマーキングを施すことができる。その他、前記別
実施形態1とほぼ同様の効果が得られる。
【0072】
【発明の効果】 請求項1の発明によれば、フレキシブ
ル管の先端が受止部に受け止められた状態で、切換手段
によりカッターを進出位置に切換えてから、本体部材を
フレキシブル管に対して相対的に回転させて、カッター
により被覆材を切断することができるので、被覆材の切
断中に切断位置がずれることなく、容易に且つ確実に被
覆材を切断することができる。また、切断工具の部品数
を少なくでき構造も簡単化できるため、製作コスト的に
有利である。さらに、進出位置におけるカッターの受止
部からの離隔距離を適切に設定することで、フレキシブ
ル管の谷部の位置でカッターの刃先が被覆材に食い込む
ように構成すれば、カッターの刃先によりフレキシブル
管の外周面に疵が付くことがない。
【0073】請求項2の発明によれば、切換手段が、カ
ッターを前記進出位置へ付勢するバネ部材と、このバネ
部材の付勢力に抗してカッターを前記後退位置へ操作す
る為の操作部とで構成されているので、フレキシブル管
がカッターに干渉しないように、操作部によりバネ部材
の付勢力に抗してカッターを後退位置へ操作してカッタ
ーが後退位置にある状態でフレキシブル管の先端を受止
部に当接させることができる。また、操作部による前記
の操作を解除してカッターをバネ部材により進出位置に
付勢して、カッターの刃先を被覆材に食い込ませること
ができる。さらに、構造の簡単なバネ部材と操作部によ
りカッターを進出位置と後退位置とにわたって切換える
ことができるので、切換手段の構造が簡単になり、製作
コスト的に有利である。その他、請求項1と同様の効果
が得られる。
【0074】請求項3の発明によれば、本体部材は、フ
レキシブル管の先端側所定長さ部分を挿入可能で一端に
受止部としての閉塞端壁を有する筒部材で構成されたの
で、被覆材の切断作業中、フレキシブル管の先端は閉塞
端壁により受け止められ、また、フレキシブル管の先端
側所定長さ部分が筒部材により径方向にずれないように
保持されているため、切断位置がずれることなく、正確
な位置で確実に被覆材を切断することができる。また、
筒部材の構造は非常に簡単なものであるため、切断工具
の構造を簡単化することができ、製作コスト的に有利で
ある。その他、請求項2と同様の効果が得られる。
【0075】請求項4の発明によれば、バネ部材に保持
部材が設けられ、この保持部材に被覆材にマーキングす
る為のマーキング部材が装着されたので、筒部材にフレ
キシブル管の先端側所定長さ部分を挿入した後、筒部材
をフレキシブル管に対して相対的に回転させて、被覆材
の切断と同時にマーキング部材により被覆材にマーキン
グすることができる。従って、被覆材を切除した後に、
別に被覆材にマーキングする工程が不要になり、フレキ
シブル管の接続前の準備作業を簡略化することができ、
施工コスト的に有利である。また、マーキングする為の
専用工具が不要になる。その他、請求項3と同様の効果
が得られる。
【0076】請求項5の発明によれば、筒部材に、被覆
材にマーキングする為に被覆材を露出させる為の開口が
形成されたので、フレキシブル管の先端側所定長さ部分
が筒部材に挿入されている状態で、開口を介してフェル
トペン等により露出した被覆材にマーキングすることが
できる。従って、被覆材を切除した後に、別に被覆材に
マーキングする工程が不要になり、フレキシブル管の接
続前の準備作業を簡略化することができ、施工コスト的
に有利である。また、マーキングする為の専用工具が不
要になる。その他、請求項3又は4と同様の効果が得ら
れる。
【0077】請求項6の発明によれば、本体部材はフレ
キシブル管に挿入可能な軸部材で構成され、受止部が軸
部材の外周側部分に形成されたので、被覆材の切断作業
中、フレキシブル管の先端は受止部により受け止めら
れ、また、フレキシブル管の先端側所定長さ部分が軸部
材により径方向にずれないように保持されているため、
切断位置がずれることなく、正確な位置で確実に被覆材
を切断することができる。また、軸部材の構造を非常に
簡単にでき製作コスト的に有利である。その他、請求項
2と同様の効果が得られる。
【0078】請求項7の発明によれば、軸部材には径の
異なる複数の軸部が小径のものほど先端側に位置するよ
うに直列的に一体形成されているので、これら複数の軸
部の径に対応する内径を有する複数種類のフレキシブル
管に軸部材を挿入して、夫々のフレキシブル管の被覆材
を切断することができるため、異なる内径を有する複数
種類のフレキシブル管の被覆材を切断できる。
【0079】また、軸部同士の接続部分には、フレキシ
ブル管を受け止める受止部としての段部が形成されてい
るので、異なる内径を有する複数の種類のフレキシブル
管に対応する軸部を挿入すると共に、フレキシブル管の
先端を段部で受け止めることができるので、被覆材の切
断位置がずれることがなく、夫々のフレキシブル管の被
覆材を正確な位置で切断することができる。
【0080】さらに、バネ部材と操作部は軸部材に位置
変更可能に設けられているため、バネ部材と操作部の位
置を変更して、複数種類のフレキシブル管の被覆材を適
切な位置で切断することができるし、受止部とカッター
との離隔距離を変更して、被覆材の切断位置を適宜変更
することができる。その他の効果は請求項2の発明と同
様であるので、その説明を省略する。
【0081】請求項8の発明によれば、バネ部材に保持
部材が設けられ、この保持部材に被覆材にマーキングす
る為のマーキング部材が装着されたので、軸部材をフレ
キシブル管に挿入した後、軸部材をフレキシブル管に対
して相対的に回転させて、被覆材の切断と同時にマーキ
ング部材により被覆材にマーキングすることができる。
従って、被覆材を切除した後に、別に被覆材にマーキン
グする工程が不要になり、フレキシブル管の接続前の準
備作業を簡略化することができ、施工コスト的に有利で
ある。また、マーキングする為の専用工具が不要にな
る。その他、請求項6又は7と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る切断工具(フレキシブ
ル管挿入前)の縦断面図である。
【図2】切断工具(フレキシブル管挿入状態)の縦断面
図である。
【図3】切断工具の側面図である。
【図4】チョークホルダの側面図である。
【図5】操作レバーの正面図である。
【図6】操作レバーの平面図である。
【図7】変更形態1のチョークホルダの縦断面図であ
る。
【図8】変更形態2のバネ部材の正面図である。
【図9】変更形態2のバネ部材の側面図である。
【図10】別実施形態1の切断工具の縦断面図である。
【図11】別実施形態2の切断工具の縦断面図である。
【符号の説明】
1,50〜52 フレキシブル管 2,53〜55 被覆材 3,3C,3D 切断工具 4 筒部材 4C,4D 軸部材 4a 閉塞端壁 5 カッター 5a 刃先 6,6C,6D 切換機構 10,10B,10C,10D バネ部材 11,11C,11D 操作レバー 20,20C,20D 保持部材 21 チョーク 22 開口 56〜59 軸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石割 恒季 大阪府東大阪市布市町4丁目3番19号 株 式会社光洋内 Fターム(参考) 3C061 AA02 AA48 BA07 EE22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレキシブル管の外周面を被覆する被覆
    材を切断する為の切断工具において、 前記切断工具の本体部材に、 フレキシブル管の先端を受け止める受止部と、 この受止部からフレキシブル管の基端側へ所定距離だけ
    離隔した位置で被覆材を切断可能なカッターと、 このカッターの刃先が被覆材の外周面外へ後退した後退
    位置と、被覆材の内周面より内側へ進出した進出位置と
    にわたってカッターの位置を切換える為の切換手段と、 を設けたことを特徴とするフレキシブル管被覆材の切断
    工具。
  2. 【請求項2】 前記切換手段が、カッターを前記進出位
    置へ付勢するバネ部材と、このバネ部材の付勢力に抗し
    てカッターを前記後退位置へ操作する為の操作部とで構
    成されたことを特徴とする請求項1に記載のフレキシブ
    ル管被覆材の切断工具。
  3. 【請求項3】 前記本体部材は、フレキシブル管の先端
    側所定長さ部分を挿入可能で一端に前記受止部としての
    閉塞端壁を有する筒部材で構成され、 前記バネ部材の一部が筒部材の外周面に沿わせて配設さ
    れたことを特徴とする請求項2に記載のフレキシブル管
    被覆材の切断工具。
  4. 【請求項4】 前記バネ部材に保持部材を設け、被覆材
    にマーキングする為のマーキング部材を保持部材に装着
    したことを特徴とする請求項2又は3に記載のフレキシ
    ブル管被覆材の切断工具。
  5. 【請求項5】 前記筒部材に、被覆材にマーキングする
    為に被覆材を露出させる為の開口を形成したことを特徴
    とする請求項3に記載のフレキシブル管被覆材の切断工
    具。
  6. 【請求項6】 前記本体部材はフレキシブル管に挿入可
    能な軸部材で構成され、前記受止部が軸部材の外周側部
    分に形成されたことを特徴とする請求項2に記載のフレ
    キシブル管被覆材の切断工具。
  7. 【請求項7】 前記本体部材が、フレキシブル管に挿入
    可能な軸部材であって、径の異なる複数の軸部を小径の
    ものほど先端側に位置するように直列的に一体形成した
    軸部材で構成され、前記バネ部材と操作部を軸部材に位
    置変更可能に設けたことを特徴とする請求項2に記載の
    フレキシブル管被覆材の切断工具。
  8. 【請求項8】 前記バネ部材に保持部材を設け、被覆材
    にマーキングする為のマーキング部材を保持部材に装着
    したことを特徴とする請求項6又は7に記載のフレキシ
    ブル管被覆材の切断工具。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013059613A (ja) * 2011-08-19 2013-04-04 Akihiko Kariya 保温材付接続管の保温材切断器及び目印器
CN104842374A (zh) * 2014-02-14 2015-08-19 株式会社普利司通 切断工具
JP2015165881A (ja) * 2014-02-14 2015-09-24 株式会社ブリヂストン 切断工具
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