JP2006220287A - パイプカバー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 筒形状の本体1の周側壁に、軸方向に沿って等間隔に円形の貫通穴5が5つ形成されている。各貫通穴5は、同一形状とされ、その軸心が本体1の径方向に沿うように形成されている。本体1の周側壁のうち、貫通穴5と径方向に対向する部分は、軸方向に沿って一直線状に切り欠かれており、断面略C字形の筒形状とされている。シート7を介して全ての貫通穴5,5同士間に、本体1の周方向に沿って断続的な切込み14が形成されており、本体1は切り離し可能とされている。
【選択図】 図1
Description
従来、継手部は給水管に固定されていたので、パイプカバーに継手部が通される穴をあけるだけで対応することができた。
また、本体1の軸方向両端部は、その周側壁内面が拡径されており、段部2が形成されている。
つまり、本実施例のパイプカバーの本体1には、その周側壁の径方向一端部に軸方向に間隔をあけて5つの貫通穴5が形成されると共に、径方向他端部に軸方向に沿って切欠き3が形成されている。そして、本体1は、断熱性能を有する発泡素材からなる弾性体により形成されており、可撓性を有しているので、本体1の開放両端部1a,1bは、互いに離隔および近接が可能とされ、回転式ヘッダー70への装着が可能とされている。
シート7を含めて本体1に貫通穴5が形成されることで、シート7にも本体1の貫通穴5と対応して丸穴11がそれぞれ形成されている。
本実施例では、シート7を含めて全ての貫通穴5,5同士間に、本体1の上方向からと下方向から切込み14が形成されており、わずかの連結部14aを残して本体1は切り離し可能とされている。連結部14aは、保管中や作業中は連結を保つが、切込み14を挟んで隣り合う本体1を持って反対方向に回すことで、容易に切れる程度の幅とする。連結部14aの幅は、1〜10mm、好ましくは2〜5mmとする。シート7の延出部8にも、連続して切込み14が形成されている。図示例では、切込み14は、貫通穴5,5同士間の中央に形成されている。連結部14aは、周方向に数箇所設けてもよいが、図示例では、周方向に2箇所としており、これにより、上方向と下方向の2方向から切込みを入れることによって形成可能となり、切込み作業が容易、確実となる。
よって、作業する際には、あらかじめ本実施例のパイプカバーを回転式ヘッダー70に取り付けておき、この回転式ヘッダー70を、パイプカバーを取り付けたままで配管に接続し、現場の状況に応じて各ヘッダーピース71を回転させることができる。
本実施例では、本体21の開放両端部21a,21bに、それぞれ軸方向に沿って等間隔に5つの半円形状の切欠き24が形成されている。軸方向に隣接する切欠き24,24同士の間隔は、回転式ヘッダー70の継手部73,73同士の間隔に対応している。
このシート27の延出部28の裏面には、粘着剤29が設けられると共に、粘着剤29面には剥離紙30が一時的に設けられている(図10)。具体的には、両面テープの一端面がシート27の延出部28裏面に貼着されている。
また、シート27の延出部28には、延出部28端辺から丸穴32に向けてスリット34が形成されている。
これにより、本体21の当接を解除した際に、本体21の開放両端部21a,21bには、それぞれ対応した位置に半円形状の切欠き24,24が形成されていると共に、シート27の周方向両端部にはそれぞれ半円形状の切欠き31および丸穴32が形成されている。
そして、本体21の開放両端部21a,21bを当接または近接させた状態において、シート27の延出部28に設けられた剥離紙30を剥がして、その延出部28を本体21のシート27の周方向一端部側(本体21の開放一端部21a側)へ貼り付けて固定する。これにより、本体21の開放両端部21a,21bの当接または近接状態が保持される。
よって、作業する際には、あらかじめ本実施例2のパイプカバーを取り付けた回転式ヘッダー70を配管に接続しておき、現場の状況に応じて各継手部73を回転させればよい。
また、本実施例2のパイプカバーは、本体21の開放両端部21a,21bに形成された各切欠き24,24で継手部73を挟み込む構成とされている。よって、本実施例2のパイプカバーは、角度調節前の継手部73に分岐管75が接続されていても回転式ヘッダー70に取り付けることが可能である。そして、本実施例のパイプカバーを取り付けた後に、分岐管75が取り付けられた継手部73の角度調節を行うことが可能である。
また、シート46の周方向他端部は、本体41の開放他端部41bより外方へ延出している。このシート46の延出部47の裏面には、粘着剤が設けられると共に、この粘着剤面には剥離紙49が一時的に設けられている。具体的には、両面テープの一端面がシート46の延出部47裏面に貼着されている。
なお、シート46を介して本体41に貫通穴44が形成されることで、シート46にも本体41の貫通穴44と対応した位置に丸穴50がそれぞれ形成される。
また、本実施例3のパイプカバーは、本体41の開放一端部41aから貫通穴44に向けてスリット52が形成されていることで、上記実施例2と同様、角度調節前の継手部に分岐管が接続されている場合でも、取り付けることが可能である。
つまり、貫通穴44に向けて形成されたスリット52から継手部を押し込むことで、分岐管が接続された継手部を貫通穴44内に収容することができる。
図14に示すように、治具60内にパイプカバーが差し込まれた状態で、治具60の貫通穴61に切刃65が差し込まれ、パイプカバーの本体1,21,41およびシート7,27,46には、周方向に沿って断続的な切込み14,35,54が形成される。
例えば、上記各実施例では、本体1,21,41の周側壁に形成される切込み14,35,54を、本体の周方向に沿う断続的な切込みとしたが、内周面にまで達しない連続した切込みなどとしてもよく、本体を切り離すことのできる切込みであれば適宜変更可能である。
また、本発明のパイプカバーは多種にわたる管路に使用可能である。
加えて、上記各実施例の本体1,21,41は、断面略C字形状とされたが、周側壁の一部が単に切り込まれた円筒状としても構わない。
3 切欠き
5 貫通穴
7 シート
14 切込み
21 本体
24 切欠き
25 貫通穴
35 切込み
41 本体
44 貫通穴
46 シート
52 スリット
54 切込み
60 治具
61 貫通穴
Claims (8)
- 筒形状の本体には、軸方向に間隔をあけて貫通穴が複数個形成されており、
前記貫通穴同士間の少なくとも一箇所が切り離し可能とされた
ことを特徴とするパイプカバー。 - 前記本体の周側壁は、周方向の一部において開放するように、軸方向に切り欠かれており、
その開放両端部を離隔近接可能に可撓性を有する
ことを特徴とする請求項1に記載のパイプカバー。 - 前記本体の周側壁には、その開放端部から周方向に離隔した位置に前記貫通穴が形成されており、
前記本体の開放一端部から前記貫通穴に向けてスリットが形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のパイプカバー。 - 前記本体の開放両端部同士を当接した状態において、前記貫通穴を構成するように、前記本体の開放両端部には、それぞれ対応して、切欠きが軸方向に間隔をあけて複数個形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載のパイプカバー。 - 前記本体には、周方向に沿って断続的な切込みまたは内周面にまで達しない連続した切込みが形成されることで、前記切り離しが可能とされた
ことを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれかに記載のパイプカバー。 - 前記本体の軸方向両端部は、周側壁の内面が拡径されている
ことを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載のパイプカバー。 - 前記本体の開放一端部には、開放他端部との連結を図る粘着テープが設けられている
ことを特徴とする請求項2から請求項6までのいずれかに記載のパイプカバー。 - 周方向に沿う断続的な貫通長穴が、軸方向に間隔をあけて複数箇所形成された筒状体からなる
ことを特徴とする請求項5から請求項7までのいずれかに記載のパイプカバーの断続的な切込みを形成するための治具。
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