JP4437203B2 - 金属製蛇腹管継手 - Google Patents
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Description
、一端に内外二重筒部30,31よりなる受口部32を有する継手本体33と、外筒部3
1の内周に設けた雌ねじ34にねじ込まれる押輪35と、外筒部31に内嵌された環状の
シールパッキン36及び拡縮変形自在な金属製の環状ホルダー37とを備える。かくして
、外表面に樹脂被膜6を施してある金属製蛇腹管7の樹脂被膜6を剥離した露出端部7a
が、図10に示すように、押輪35に挿入されるとともに、更に環状ホルダー37及びシ
ールパッキン36のそれぞれの内周と内筒部30の外周との間に挿入されるようにしてあ
る。環状ホルダー37は金属製蛇腹管7の挿入後の抜止めを講じるものであって、該環状
ホルダー37の最小内径部が金属製蛇腹管7の山部外径よりも小さく谷部外径よりも大き
く設定されて金属製蛇腹管7の挿入後に或る谷部に係合状態を維持することにより金属製
蛇腹管7の抜け止めを図り得るようにしてある。
環状ホルダー37を通過後にシールパッキン36を通過する構造となっている。金属製蛇
腹管7が環状ホルダー37を通過する時の抵抗は、同管7がシールパッキン36を通過す
る時の抵抗よりも大きいため、金属製蛇腹管7が環状ホルダー37を通過後、挿入完了で
はないにもかかわらず、挿入感覚が得られてしまい、挿入完了時の判断がつきにくい。そ
のため、やむを得ず金属製蛇腹管7にマーキング(図示せず)を施すことにより対応して
いる。しかし、マーキングの目視確認は作業場所が狭い所、閉ざされた所、暗い所などで
は非常に困難であるため、金属製蛇腹管7の挿入不足、挿入不足による継手本体1内と金
属製蛇腹管7間のシールパッキン36による長期気密性に不安が残る。
管の挿入完了時に確実な挿入感覚を得るための工夫を凝らすことによりマーキングレス化
が図れ、狭所、閉所、暗所などにおいても挿入不足となる問題を解決できる金属製蛇腹管
継手を提供することにある。
体と、前記外筒部の内周に設けた雌ねじにねじ込まれる押輪と、前記外筒部に内嵌された
環状のシールパッキン及び拡縮変形自在な環状ホルダーと、を備えており、外表面に樹脂
被膜を施してある金属製蛇腹管の露出端部が、前記押輪に挿入されるとともに、更に前記
シールパッキン及び前記環状ホルダーのそれぞれの内周と前記内筒部の外周との間に挿入
されるようにしてあり、前記環状ホルダーの最小内径部は前記金属製蛇腹管の山部外径よ
りも小さく谷部外径よりも大きく設定している。
外径を持ち且つ外径部一端に管挿入案内用テーパを付けたスナップリングが、前記内筒部
の外周面上の前記シールパッキンよりも内奥箇所に位置するように嵌め込まれ、前記金属
製蛇腹管のスナップリングへの挿入抵抗値は前記金属製蛇腹管の前記環状ホルダーへの挿
入抵抗値よりも大きく設定していることに特徴を有するものである。
蛇腹管の露出端部が、押輪、環状ホルダー及びシールパッキンに順次挿入されてスナップ
リングに達し、金属製蛇腹管の露出端部の最先端の谷部がこのスナップリングを乗り越え
るとき挿入抵抗が最大となって手応えがあり、該スナップリングを乗り越えたとき確実な
挿入感、つまりカチット感が得られる。
置され、前記金属製蛇腹管の環状ホルダーへの挿入抵抗値は前記金属製蛇腹管の前記シー
ルパッキンへの挿入抵抗値よりも大きく設定していることに特徴を有するものである。
状ホルダーに達すると、金属製蛇腹管の露出端部の最先端の山部がこの環状ホルダーを通
過するが、この通過時の挿入抵抗はシールパッキンの通過時の抵抗よりも大きくて手応え
があり、この手応えがあった直後に挿入を止める。
る構造にしてあるので、金属製蛇腹管の所定の挿入量を確保でき、マーキングレス化が図
れ、狭所、閉所、暗所などにおいても挿入不足問題を解消できて安全性を高められるとい
う効果を奏する。
本発明に係る金属製蛇腹管継手の第1実施例を図1ないし図4に基づき説明する。金属
製蛇腹管継手は、図1に示すように、継手本体1と、押輪2と、シールパッキン3及び環
状ホルダー4、及びスナップリング5とを備える。
膜6を剥離した露出端部7aを受け入れるための受口部8を備え、他端部の外周に他のラ
イザー管継手等が接続される雄ねじ9を設けている。受口部8は内外二重筒部10,11
よりなり、外筒部11は内筒部10よりも長く突出形成され、その開口端内周に雌ねじ1
2を設けている。
け、押輪2の内周には環状凹溝14を設け、この環状凹溝14に断面T形状の防水パッキ
ン15を嵌め込んでいる。押輪2は継手本体1の雌ねじ12にねじ込むとき、継手本体1
の外筒部11の開口端面と、この端面に対向する押輪2の鍔部2aの端面との間に、樹脂
製のリングシート25を介在させる。
よる耐火部3aを一体に形成している。このシールパッキン3は、金属製蛇腹管7の山部
外径よりも小さい内径を有し、継手本体1の外筒部11に耐火部3aが内奥側になるよう
に内嵌される。
ット29を入れて該金属製リングを数分割し、各分割体4aの外周に設けた溝16に1.
5巻き程度のコイルスプリング等よりなる弾性リング17を嵌め込むことにより拡縮変形
自在に構成している。また環状ホルダー4は一端開口部の内周に管挿入案内用テーパ18
を付け、環状ホルダー4の最小内径部は金属製蛇腹管7の山部外径よりも小さく谷部外径
よりも大きく設定している。この環状ホルダー4は、図1に示すように、継手本体1内に
おいて押輪2の先端部とシールパッキン3との間に位置するよう外筒部11に内嵌される
。
欠円リングに形成し、その外径部の軸方向一端に管挿入案内用テーパ19を付けている。
スナップリング5の外径寸法は、金属製蛇腹管7の谷部内径よりも大きく山部内径よりも
小さく設定している。スナップリング5は、図1に示すように、継手本体1の内筒部10
の外周面上の前記シールパッキン3よりも内奥箇所に設けた環状凹溝20にNBR等より
なるバックアップリング21を介して嵌め込まれる。そして、金属製蛇腹管7のスナップ
リング5への挿入抵抗値は、金属製蛇腹管7の環状ホルダー4への挿入抵抗値よりも大き
く設定している。
aが、押輪2の内部、環状ホルダー4及びシールパッキン3のそれぞれの内周と内筒部1
0の外周との間に順次挿入されて行くが、スナップリング5に達すると、金属製蛇腹管7
の露出端部7aの最先端の谷部22がこのスナップリング5を乗り越えるとき挿入抵抗が
最大となるため手応えがあり、図2に示すごとくそれを乗り越えてしまうと同時に確実な
挿入感、つまりカチット感が得られる。即ち、金属製蛇腹管7の挿入完了時で手応えがあ
った直後に挿入を止め、この時に金属製蛇腹管7の所定の挿入量を得たことを確認できる
。また手で金属製蛇腹管の露出端部を容易に挿入できる。
部と金属製蛇腹管7の露出端部7aとの間の気密性がシールパッキン3によって確保され
る。環状ホルダー4の最小内径部が金属製蛇腹管7の或る谷部の外径部に係合した状態を
維持することによって金属製蛇腹管7が抜け止め状に保持される。金属製蛇腹管7の樹脂
被膜6と押輪2の内径部との間は防水パッキン15によってシールされ、外部からの水浸
入を防止できる。
次に、図5、図6に基いて金属製蛇腹管継手の参考例について説明する。この参考例ではスナップリング5が継手本体1の受口部8の内周面、即ち外筒部11の内周面上のシールパッキン3よりも内奥箇所に設けた環状凹溝28に、NBR等よりなるバックアップリング20を介して嵌め込まれる。スナップリング5は金属製蛇腹管7の山部外径よりも小さく谷部外径よりも大きい内径を持ち且つ内径部一端に管挿入案内用テーパ23を付けている。そして、このスナップリング5への金属製蛇腹管7の挿入抵抗値は、金属製蛇腹管7の環状ホルダー4への金属製蛇腹管7の挿入抵抗値よりも大きく設定している。なお、この参考例では、受口部8は外筒部11のみで構成することもでき、内筒部10は必ずしも必要とするものではない。その他の構成は第1実施例の金属製蛇腹管継手の場合と同様である。
7の露出端部7aが、押輪2、環状ホルダー4、シールパッキン3、及びスナップリング
5を順次挿入されて行くが、スナップリング5に達して金属製蛇腹管7の露出端部7aの
最先端の山部24がこのスナップリング5を乗り越えた直後に確実な挿入感、つまりカチ
ット感が得られる。即ち、金属製蛇腹管7の挿入完了時で挿入感を得ることにより所定の
挿入量を得たことを確認できる。また手で金属製蛇腹管7の露出端部7aを容易に挿入で
きる。
図7、図8は第2実施例の金属製蛇腹管継手を示すものであり、この実施例では、第1
実施例の場合のようにスナップリング5を用いることなく、継手本体1の受口部8の内周面、即ち外筒部11の内周面上に、環状ホルダー4がシールパッキン3よりも内奥に位置するよう配置され、金属製蛇腹管7の環状ホルダー4への挿入抵抗値を金属製蛇腹管7のシールパッキン3への挿入抵抗値よりも大きく設定している。かかる環状ホルダー4、シールパッキン3の挿入低下値の設定に際しては、例えば、環状ホルダー4の場合はその分割数、弾性リング17の線径等を調整し、これに応じてシールパッキン3の硬度、軸方向長さ等を調整する。なお、受口部8の内周面上の環状ホルダー4とシールパッキン3との間には金属製の断面三角形状のリテーナ26を介在させる。受口部8の内周面上の環状ホルダー4よりも更に内奥には、シールパッキン3とは別体に熱膨張性黒鉛等により成形された耐火パッキン27を配置している。この実施例では、受口部8は外筒部11のみで構成することもでき、内筒部10は必ずしも必要とするものではない。その他の構成は第1実施例の金属製蛇腹管継手の場合と同様である。
押輪2、シールパッキン3、及び環状ホルダー4に順次挿入されて行くが、環状ホルダー
4に達すると金属製蛇腹管7の露出端部7aの最先端の山部24がこの環状ホルダー4を
乗り越え、このときの挿入抵抗は前記シールパッキン3の通過時の抵抗よりも大であるた
め手応えがあって、それを乗り越えた直後に確実な挿入感、つまりカチット感が得られる
。即ち、金属製蛇腹管7の挿入完了時にかかる挿入感を得ることにより所定挿入量を得た
ことを確認できる。また手で金属製蛇腹管7の露出端部7aを容易に挿入できる。
ものではなく、それ以外に、エルボ形状、T形状などの各種形状のものにも適用できるこ
とは言うまでもない。
2 押輪
3 シールパッキン
4 環状ホルダー
5 スナップリング
6 樹脂被膜
7 金属製蛇腹管
8 受口部
10 内筒部
11 外筒部
18 環状ホルダーの管挿入案内用テーパ
19 スナップリングの管挿入案内用テーパ
Claims (2)
- 一端に内外二重筒部よりなる受口部を有する継手本体と、前記外筒部の内周に設けた雌
ねじにねじ込まれる押輪と、前記外筒部に内嵌された環状のシールパッキン及び拡縮変形
自在な環状ホルダーと、を備えており、外表面に樹脂被膜を施してある金属製蛇腹管の露
出端部が、前記押輪に挿入されるとともに、更に前記シールパッキン及び前記環状ホルダ
ーのそれぞれの内周と前記内筒部の外周との間に挿入されるようにしてあり、前記環状ホ
ルダーの最小内径部は前記金属製蛇腹管の山部外径よりも小さく谷部外径よりも大きく設
定している金属製蛇腹管継手において、
前記金属製蛇腹管の谷部内径よりも大きく山部内径よりも小さい外径を持ち且つ外径部
一端に管挿入案内用テーパを付けたスナップリングが、前記内筒部の外周面上の前記シー
ルパッキンよりも内奥箇所に位置するように嵌め込まれ、前記金属製蛇腹管のスナップリ
ングへの挿入抵抗値は前記金属製蛇腹管の環状ホルダーへの挿入抵抗値よりも大きく設定
していることを特徴とする、金属製蛇腹管継手。 - 一端に受口部を有する継手本体と、前記受口部の内周に設けた雌ねじにねじ込まれる押
輪と、前記受口部に内嵌された環状のシールパッキン及び拡縮変形自在な環状ホルダーと
、を備えており、外表面に樹脂被膜を施してある金属製蛇腹管の露出端部が、前記押輪に
挿入されるとともに、更に前記シールパッキン及び前記環状ホルダーのそれぞれに挿入さ
れるようにしてあり、前記環状ホルダーの最小内径部は前記金属製蛇腹管の山部外径より
も小さく谷部外径よりも大きく設定している金属製蛇腹管継手において、
前記環状ホルダーが前記シールパッキンよりも内奥箇所に位置するよう配置され、前記
金属製蛇腹管の環状ホルダーへの挿入抵抗値は前記金属製蛇腹管の前記シールパッキンへ
の挿入抵抗値よりも大きく設定していることを特徴とする、金属製蛇腹管継手。
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