JP2021069034A - 画像読取装置、画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが感じる眩しさを抑制しつつ、ユーザの操作感を損なうことなく原稿サイズを検知する画像読取装置を提供する。【解決手段】画像読取装置100は、原稿台カバー104が閉状態になってから、原稿Aのサイズを検知する。原稿Aのサイズは、読取ユニット103による原稿Aの一部分の読取結果に応じて検知される。原稿台カバー104が閉状態になってから原稿Aのサイズを検知するまでの間に原稿画像の読み取りが指示された場合、画像読取装置100は、原稿Aのサイズの検知が完了するまで待機し、原稿Aのサイズを検知すると原稿Aの読み取りを行う。【選択図】図1
Description
本発明は、原稿から画像(以下、「原稿画像」という。)を読み取る画像読取装置に関する。
複写機や複合機のような画像形成装置は、記録媒体(シート)に画像を形成するプリンタと、原稿画像を読み取る画像読取装置と、によって構成される。画像読取装置は、原稿台ガラス上に載置された原稿を、原稿台ガラスに向かって押圧する原稿台カバーを有する。従来、画像読取装置において、原稿台ガラス上に載置された原稿のサイズを、原稿台カバーが閉じられる際に自動的に判別する構成が知られている。原稿サイズの検知結果は、プリンタに通知される。画像読取装置は、原稿サイズ検知後に原稿画像を読み取り、読み取った原稿画像を表す画像データを生成する。画像データもプリンタに送信される。プリンタは、通知された原稿サイズの検知結果に応じたサイズのシートを給送して該シートに画像データに応じた画像を形成する。
特許文献1は、原稿サイズの検知結果に応じてシートを自動で選択する画像読取記録装置を開示する。この画像読取記録装置は、ユーザがスタートキーを押下した時点で原稿サイズが確定されている場合は、給送されるシートを自動で選択する。一方、ユーザがスタートキーを押下した時点で原稿サイズが確定されていない場合は、給送されるシートを自動で選択できない。この場合、画像読取記録装置は、使用するシートの選択を促す画面を表示し、当該画面を用いてユーザが設定した情報に基づいてシートを給送する。これにより、ユーザは原稿サイズに対応する最適なサイズのシートによる出力物を得ることができる。
特許文献2は、原稿台ガラスに対する原稿台カバーの角度が第1の開閉角である状態と第2の開閉角である状態とにおいて原稿画像を光学的に読み取り、各読取結果の白と黒との差に基づいて原稿サイズを判定する技術を開示する。原稿画像を光学的に読み取る場合、原稿台カバーの開閉角によっては、読取時に光源から照射される光がユーザの目に入り、ユーザが眩しさを感じることがある。特許文献3は、原稿台カバーの開閉角が所定角度以下の場合に光源を発光させて原稿画像を読み取り、原稿端部の影(エッジ)を検出することにより原稿サイズを判定する画像読取装置を開示する。これにより、従来よりもユーザが感じる眩しさを抑制しつつ、且つ原稿サイズが検知可能となっている。
ユーザが感じる眩しさを低減するために、光源は原稿台カバーが極力閉じられた状態で点灯されることが好ましい。具体的には、例えば、原稿台カバーの開閉角が5°になったことを検知してから所定時間後に光源を点灯させ、光源を点灯させた後に原稿画像の読み取りを開始し、読取結果から得られる原稿のエッジに基づいて原稿サイズを確定することが好ましい。
光源の点灯が開始されてから原稿のサイズが確定されるまでには、時間を要する。原稿のサイズが確定されるまでの間は、原稿のサイズが不確定な状態である。その間、画像形成装置は、給送すべきシートのサイズを自動で選択することができない。そのために、画像形成装置は、特許文献1の開示のように、使用するシートの選択を促す画面を表示し、当該画面を用いてユーザが設定した情報に基づいてシートが給送される。例えば、原稿台カバーが閉じきった後且つ原稿のサイズが確定される前にスタートキーが押下されると、画像読取装置はシートの選択を促す画面を表示することがある。この場合、ユーザは、シートの選択を促す画面を消すための操作(スタートキーの押下)を行う必要がある。これはユーザの操作感を損なうことになる。
本発明は、上記の問題に鑑み、ユーザが感じる眩しさを抑制しつつ、ユーザの操作感を損なうことなく原稿のサイズを検知する画像読取装置を提供することを主たる目的とする。
本発明の画像読取装置は、読み取り対象の原稿が載置される原稿台と、前記原稿台に対して開閉可能に取り付けられる原稿台カバーと、前記原稿台カバーの開閉状態を検知する開閉検知手段と、前記原稿台に載置された前記原稿に光を照射する光源及び前記光源から照射された光の前記原稿による反射光を受光する受光手段を有し、前記受光手段で受光した反射光に応じた画像データを生成する読取手段と、前記画像データに基づいて前記原稿の第1方向のサイズを検知する第1サイズ検知手段と、ユーザによる指示の入力を受け付ける操作手段と、前記開閉検知手段により前記原稿台カバーの閉状態が検知されると前記読取手段に前記原稿の一部分の画像を読み取らせ、前記第1サイズ検知手段に前記原稿の前記一部分の画像データに基づいて前記第1方向のサイズを検知させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記開閉検知手段により前記原稿台カバーの閉状態が検知されてから前記第1サイズ検知手段が前記原稿の前記第1方向のサイズを検知するまでの間に、前記操作手段から前記原稿の画像の読み取りが指示されると、前記原稿の前記第1方向のサイズが検知されるまで待機して、前記原稿の前記第1方向のサイズが検知されると前記読取手段に前記原稿の読み取りを開始させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザが感じる眩しさを抑制しつつ、ユーザの操作感を損なうことなく原稿のサイズを検知することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。
(画像読取装置)
図1、図2は、本実施形態の画像読取装置の構成図である。画像読取装置(以下、「リーダ100」という。)は、箱形の筐体101、読み取り対象の原稿Aが載置される原稿台ガラス102、及び原稿台ガラス102に載置された原稿Aを押圧する原稿押さえ部材105が取り付けられた原稿台カバー104を備える。原稿台ガラス102は透明部材である。原稿Aは、読み取られる面を原稿台ガラス102側に向けて載置される。原稿押さえ部材105は、読取時に原稿Aの領域外が黒くならないように、原稿Aを押さえる側の面が白色で構成される。原稿台カバー104は、筐体101に対して回動可能に筐体101に取り付けられる。そのために原稿台カバー104は、筐体101(原稿台ガラス102)に対して取り付け角度が可変であり、筐体101に対して開閉可能となっている。
図1、図2は、本実施形態の画像読取装置の構成図である。画像読取装置(以下、「リーダ100」という。)は、箱形の筐体101、読み取り対象の原稿Aが載置される原稿台ガラス102、及び原稿台ガラス102に載置された原稿Aを押圧する原稿押さえ部材105が取り付けられた原稿台カバー104を備える。原稿台ガラス102は透明部材である。原稿Aは、読み取られる面を原稿台ガラス102側に向けて載置される。原稿押さえ部材105は、読取時に原稿Aの領域外が黒くならないように、原稿Aを押さえる側の面が白色で構成される。原稿台カバー104は、筐体101に対して回動可能に筐体101に取り付けられる。そのために原稿台カバー104は、筐体101(原稿台ガラス102)に対して取り付け角度が可変であり、筐体101に対して開閉可能となっている。
筐体101は、原稿Aから原稿画像を読み取る読取ユニット103、制御ユニット160、及び原稿Aの副走査方向のサイズを検知する副走査サイズ検知部109を内蔵する。読取ユニット103は、図1の左右方向を主走査方向として原稿Aから原稿画像を1ラインずつ読み取る。主走査方向に直交する方向が副走査方向となる。
読取ユニット103は、照明部151a、151b、反射ミラー152a〜152e、結像レンズ153、受光部154、及びセンサ基板155を備える。照明部151a、151bは、原稿Aに光を照射する光源である。照明部151a、151bは、例えばLED(Light Emitting Diode)等の発光素子が主走査方向に線状に複数並べられて構成される。反射ミラー152a〜152eは、原稿Aによる反射光を結像レンズ153まで導く光学系である。結像レンズ153は、反射ミラー152a〜152eにより導かれた反射光を受光部154の受光面に結像させる。
受光部154は、受光面で受光した反射光の光量に応じた電気信号を出力する。この電気信号は、原稿Aから読み取った原稿画像を表すアナログ信号である。受光部154は、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサ等の光電変換素子が発光素子列と同方向に複数並んで構成される。受光部154は、センサ基板155に実装される。センサ基板155は、制御ユニット160に接続されており、受光部154から出力されるアナログ信号を制御ユニット160に送信する。制御ユニット160は、アナログ信号から原稿画像を表す画像データを生成して出力する。制御ユニット160の構成は後述する。
読取ユニット103は、照明部151a、151bの発光素子列及び受光部154の光電変換素子列が並ぶ方向を主走査方向として、原稿画像を読み取る。読取ユニット103は、レール156に取り付けられており、レール156上を副走査方向に移動しながら、原稿台ガラス102上に載置された原稿Aを走査して画像を読み取る。
副走査サイズ検知部109は、反射型センサであり、原稿台ガラス102上に載置された原稿Aによる反射光の有無を検知する。副走査サイズ検知部109は、不可視光、例えば赤外線を原稿Aに照射し、その反射光により原稿Aの有無を検知する。副走査サイズ検知部109は、反射光を受光する場合に原稿有り、反射光を受光しない場合に原稿無し、と判断する。副走査サイズ検知部109は、この原稿有無の結果により原稿Aの副走査方向のサイズ(副走査サイズ)を検知可能である。副走査サイズ検知部109が不可視光を用いるために、ユーザは原稿台カバー104が開状態のときであっても、副走査サイズ検知部109から照射される光により眩しさを感じることはない。なお、原稿台カバー104の開状態は、原稿台カバー104が筐体101に対して回動することによって原稿台ガラス102が露出した状態である。
筐体101は、原稿台カバー104の原稿台ガラス102に対する開閉状態を検知する開閉検知部として、角度検知フラグ106、第1角度検知部107、及び第2角度検知部108を備える。角度検知フラグ106は、原稿台カバー104によって押圧されることにより位置が図中上下方向に変化する。角度検知フラグ106の位置の変化により、第1角度検知部107及び第2角度検知部108の出力が変化する。第1角度検知部107は、原稿台カバー104の原稿台ガラス102に対する角度が、所定の第1角度以下のときに角度検知フラグ106によりオン状態となり、第1角度より大きいときにオフ状態になる。第2角度検知部108は、原稿台カバー104の原稿台ガラス102に対する角度が、所定の第2角度以下のときに角度検知フラグ106によりオン状態となり、第2角度より大きいときにオフ状態になる。
第1角度は、反射型センサである副走査サイズ検知部109が原稿台カバー104を原稿Aとして誤検知することがない角度、例えば15°に設定される。第2角度は、第1角度より小さく、読取ユニット103が照射する光がユーザの目に届きにくい角度、例えば5°に設定される。なお、第1角度は15°より大きい20°などの他の角度でも構わない。また第2角度も、読取ユニット103が照射する光が、想定する身長を有するユーザの目に届きにくい角度であれば、5°よりも小さい角度(例えば3°など)でも構わない。
図3は、リーダ100の筐体101の原稿台ガラス102側の説明図である。原稿台ガラス102の周囲には、主走査原稿サイズ指標111、副走査原稿サイズ指標112、原稿Aが載置される際の位置決め部113が設けられる。原稿Aは、位置決め部113に角部を合わせるようにして原稿台ガラス102に載置される。主走査原稿サイズ指標111は、位置決め部113に合わせて載置された原稿Aの主走査方向の定型サイズの指標である。副走査原稿サイズ指標112は、位置決め部113に合わせて載置された原稿Aの副走査方向の定型サイズの指標である。図3の例では、A4サイズの原稿Aが載置されている。
副走査サイズ検知部109は、副走査方向におけるLTRサイズとB5Rサイズとの間に設けられる。即ち、副走査サイズ検知部109の検知結果は、原稿Aの副走査方向におけるサイズがLTRサイズ以下であるか、或いはB5Rサイズ以上であるかを表すことになる。
(画像形成装置)
図4は、リーダ100を備えた画像形成装置1の構成図である。画像形成装置1は、リーダ100及びプリンタ300を備える。プリンタ300の上にリーダ100が設けられる。また、画像形成装置1は、ユーザインタフェースである操作部506を備える。プリンタ300は、リーダ100から画像データを取得し、該画像データに基づいた画像を記録媒体(シート)に形成する。このような画像形成装置1は、例えば複写機や複合機である。
図4は、リーダ100を備えた画像形成装置1の構成図である。画像形成装置1は、リーダ100及びプリンタ300を備える。プリンタ300の上にリーダ100が設けられる。また、画像形成装置1は、ユーザインタフェースである操作部506を備える。プリンタ300は、リーダ100から画像データを取得し、該画像データに基づいた画像を記録媒体(シート)に形成する。このような画像形成装置1は、例えば複写機や複合機である。
プリンタ300は、イエロー(Y)、マゼンタ(C)、シアン(C)、及びブラック(K)の各色の画像を形成するフルカラープリンタである。そのためにプリンタ300は、感光ドラム305Y、305M、305C、305K、現像器302Y、302M、302C、302K、及び露光器308Y、308M、308C、308Kを備える。
感光ドラム305Y、305M、305C、305Kは、表面に感光層を有するドラム形状の感光体である。感光ドラム305Y、305M、305C、305Kは、表面が帯電された後に露光器308Y、308M、308C、308Kによりレーザ光が露光されることで、表面に、対応する色の静電潜像が形成される。露光器308Y、308M、308C、308Kは、画像データに応じてレーザ光を出力して感光ドラム305Y、305M、305C、305Kを露光する。現像器302Y、302M、302C、302Kは、対応する色のトナーにより、感光ドラム305Y、305M、305C、305Kに形成された静電潜像を現像する。これにより感光ドラム305Y、305M、305C、305Kに、対応する色のトナー像が形成される。
プリンタ300は、トナー像をシートに形成するために、中間転写ベルト304、二次転写部306、及び定着器307を備える。プリンタ300は、シートの給送のために複数の給紙カセット309、310、手差しトレイ311、搬送パス315、及び両面搬送パス312を備える。シートは、給紙カセット309、310、手差しトレイ311のいずれかから搬送パス315へ搬送される。給紙カセット309、310には、それぞれ異なるサイズのシートが収納される。
中間転写ベルト304は、感光ドラム305Y、305M、305C、305Kのそれぞれからトナー像が転写される転写体である。中間転写ベルト304は、図中時計回り方向に回転する。中間転写ベルト304の回転速度に応じて、感光ドラム305Y、305M、305C、305Kのそれぞれからトナー像が順次重畳して転写される。これにより中間転写ベルト304にはフルカラーのトナー像が形成される。中間転写ベルト304は、回転することで、転写されたトナー像を二次転写部306へ搬送する。
シートは、給紙カセット309、310、手差しトレイ311のいずれかから搬送パス315へ給紙される。シートは、中間転写ベルト304がトナー像を二次転写部306へ搬送するタイミングに合わせて、搬送パス315を二次転写部306へ搬送される。二次転写部306は、中間転写ベルト304に形成されたフルカラーのトナー像をシートに転写する。トナー像が転写されたシートは、搬送パス315を定着器307へ搬送される。
定着器307は、ヒータを内蔵する定着ローラ313と、シートを加圧する加圧ローラ314とを備える。定着器307は、定着ローラ313によりシートを加熱し、定着ローラ313と加圧ローラ314との間でシートを加圧することで、シートにトナー像を定着する定着処理を行う。これによりシートに画像が形成される。定着ローラ313による加熱温度は、シートの種類に応じて最適に調整される。画像が定着されたシートは、排紙トレイ323へ排出される。なお、両面印刷の場合、一方の面に画像が形成されたシートは、定着器307から両面搬送パス312へ搬送されることで表裏面が反転される。シートは、両面搬送パス312から搬送パス315へ搬送され、一方の面と同様の処理により他方の面に画像が形成されて排紙トレイ323へ排出される。
(制御システム)
図5は、画像形成装置1の制御システムの構成図である。画像形成装置1の制御システムは、リーダ100の制御ユニット160、プリンタ300内の制御部、及びコントローラ500を含む。
図5は、画像形成装置1の制御システムの構成図である。画像形成装置1の制御システムは、リーダ100の制御ユニット160、プリンタ300内の制御部、及びコントローラ500を含む。
リーダ100の制御ユニット160は、CPU(Central Processing Unit)164、ROM(Read Only Memory)165、及びRAM(Random Access Memory)166を備える。CPU164は、ROM165に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、リーダ100による画像読取動作を制御する。RAM166は、画像読取動作の際のワークエリアを提供しており、入力データや作業用データ等のデータが格納される。
制御ユニット160は、点灯制御部167、走査制御部168、A/D変換部161、画像処理部162、主走査サイズ検知部163を備える。制御ユニット160には、上述の副走査サイズ検知部109、第1角度検知部107、及び第2角度検知部108が接続される。
制御ユニット160は、点灯制御部167、走査制御部168、A/D変換部161、画像処理部162、主走査サイズ検知部163を備える。制御ユニット160には、上述の副走査サイズ検知部109、第1角度検知部107、及び第2角度検知部108が接続される。
点灯制御部167は、CPU164の指示に応じて、照明部151a、151bのオン、オフ(発光、消灯)を制御する。走査制御部168は、CPU164の指示に応じて、筐体101内に設けられるモータ169の駆動制御を行う。モータ169は、不図示のタイミングベルト等により読取ユニット103に接続される。モータ169は、駆動されることで、読取ユニット103をレール156上で副走査方向に移動させる。
A/D変換部161は、受光部154から出力されるアナログ信号を取得して、該アナログ信号をデジタル信号に変換する。画像処理部162は、A/D変換部161で変換されたデジタル信号に所定の画像処理を行うことで画像データを生成する。主走査サイズ検知部163は、画像処理部162で生成された画像データに基づいて、原稿Aの主走査方向における原稿のエッジを抽出し、抽出したエッジに基づいて原稿Aの主走査方向のサイズ(主走査サイズ)を検知する。
副走査サイズ検知部109は、上記の通り、原稿Aの副走査サイズを検知する。第1角度検知部107及び第2角度検知部108は、上記の通り、原稿台カバー104の開放角度を検知する。副走査サイズ検知部109、第1角度検知部107、及び第2角度検知部108による各検知結果は、CPU164に入力される。
コントローラ500は、リーダ100で生成された画像データを、プリンタ300がシートに画像形成する際の形式に変換する処理を行う他に、ユーザ操作の受付や画像形成装置1全体の動作制御を行う。コントローラ500とリーダ100とは、通信線170を介して相互にデータの送受信が可能なように接続される。コントローラ500は、CPU501、ROM502、RAM503、画像処理部504、画像メモリ505、及び操作部506を備える。
CPU501は、ROM502に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、画像処理装置全体の動作を制御する。RAM503は、動作時のワークエリアを提供しており、入力データや作業用データ等のデータが格納される。画像処理部504は、リーダ100から取得する画像データをプリンタ300で出力可能な形式へ変換するための処理を行う。画像メモリ505は、画像データが一時的に格納される。操作部506は、入力装置と出力装置とが組み合わせて構成される。入力装置は、スタートキー、テンキー等のキーボタンやタッチパネル等である。出力装置は、ディスプレイやスピーカである。操作部506は、入力装置により入力される指示等をCPU501へ送信する。操作部506は、CPU501の指示によりディスプレイやスピーカから情報を出力する。
プリンタ300は、コントローラ500で変換された画像データに応じてシートに画像を形成する。プリンタ300とコントローラ500とは、通信線171を介して相互にデータの送受信が可能なように接続される。プリンタ300は、CPU351、ROM352、RAM353、画像形成部354、駆動制御部360、及び給紙カセット309、310を備える。駆動制御部360には負荷361が接続される。
CPU351は、ROM352に格納されるコンピュータプログラムを実行することで、プリンタ300による画像形成動作を制御する。RAM353は、画像形成動作時のワークエリアを提供しており、入力データや作業用データ等のデータが格納される。
画像形成部354は、コントローラ500から受信した画像データに基づいて、CPU351の制御により、シートに画像を形成する。画像形成部354は、感光ドラム305Y、305M、305C、305K、現像器302Y、302M、302C、302K、露光器308Y、308M、308C、308K、二次転写部306、及び定着器307等を含む構成である。
駆動制御部360は、CPU351の制御により、プリンタ300内に設けられる負荷361の動作を制御する。負荷361は、各種モータやクラッチ類であり、例えばシートを搬送するための部品である。
給紙カセット309は、積載されたシートのサイズを検知するために、幅検知センサ355及び長さ検知センサ356を備える。給紙カセット310は、積載されたシートのサイズを検知するために、幅検知センサ357及び長さ検知センサ358を備える。幅検知センサ355、長さ検知センサ356、幅検知センサ357、及び長さ検知センサ358の検知結果は、CPU351へ送信される。
画像形成部354は、コントローラ500から受信した画像データに基づいて、CPU351の制御により、シートに画像を形成する。画像形成部354は、感光ドラム305Y、305M、305C、305K、現像器302Y、302M、302C、302K、露光器308Y、308M、308C、308K、二次転写部306、及び定着器307等を含む構成である。
駆動制御部360は、CPU351の制御により、プリンタ300内に設けられる負荷361の動作を制御する。負荷361は、各種モータやクラッチ類であり、例えばシートを搬送するための部品である。
給紙カセット309は、積載されたシートのサイズを検知するために、幅検知センサ355及び長さ検知センサ356を備える。給紙カセット310は、積載されたシートのサイズを検知するために、幅検知センサ357及び長さ検知センサ358を備える。幅検知センサ355、長さ検知センサ356、幅検知センサ357、及び長さ検知センサ358の検知結果は、CPU351へ送信される。
なお、プリンタ300の構成によっては、CPU351には、他の給紙カセットや手差しトレイ311等が接続される場合もある。その場合、適宜それらの構成部品がCPU351に接続される。
また図5ではリーダ100、コントローラ500、及びプリンタ300のそれぞれにCPU、ROM、RAMがある構成としているが、これらは共用されてもよい。例えばリーダ100にはCPU164等が搭載されず、コントローラ500のCPU501、ROM502、RAM503がリーダ100と共用されてもよい。その場合、通信線170は存在せず、リーダ100のCPU164に接続されている部品がCPU501に直接接続される。プリンタ300でも同様にCPU351等が存在せず、コントローラ500のCPU501、ROM502、RAM503が共用されてもよい。本実施形態では各CPUが存在する構成で説明するが、それら共用する構成については適宜読み替えて実現できるものである。
(原稿サイズ検知)
図6は、リーダ100による原稿サイズ検知処理を表すフローチャートである。図6の処理は、リーダ100のCPU164がROM165に格納されるコンピュータプログラムを実行することで行われる。
図6は、リーダ100による原稿サイズ検知処理を表すフローチャートである。図6の処理は、リーダ100のCPU164がROM165に格納されるコンピュータプログラムを実行することで行われる。
制御ユニット160は、原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第1角度以下から第1角度より大きい角度に開かれたか否かを、第1角度検知部107から取得する検知結果の変化に応じて判断する(S701)。制御ユニット160は、第1角度検知部107の検知結果がオン状態からオフ状態に変化することで、原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第1角度以下から第1角度より大きい角度に開かれたか否かを判断する。
原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第1角度より大きい角度に開いた場合(S701:Y)、制御ユニット160は、読取ユニット103を原稿サイズ検知位置(図3参照)へ移動させる(S702)。そのために制御ユニット160は、走査制御部168によりモータ169を駆動する。このときユーザは、原稿Aを原稿台ガラス102上に載置する。原稿Aは角部を位置決め部113に合わせて載置される。その後、制御ユニット160は、原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第1角度より大きい角度から第1角度以下に閉じられたか否かを、第1角度検知部107から取得する検知結果の変化に応じて判断する(S703)。制御ユニット160は、第1角度検知部107の検知結果がオフ状態からオン状態に変化することで、原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第1角度より大きい角度から第1角度以下に閉じられたと判断する。
原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第1角度以下に閉じられた場合(S703:Y)、制御ユニット160は、速やかに、副走査サイズ検知部109の検知結果(反射光有り/無し)を取得する(S704)。制御ユニット160は、取得した副走査サイズ検知部109の検知結果に基づいて、原稿Aの副走査サイズを決定する(S705)。
このタイミングで検知結果を取得するのは、以下の理由による。原稿台カバー104の原稿台ガラス102に対する角度が第1角度以下である場合、不可視光は、原稿台ガラス102に原稿Aがなければ拡散され、原稿Aが有れば正常に反射される。そのために副走査サイズ検知部109は、原稿Aが載置されるときにのみ、不可視光の反射光を受光することができる。原稿台カバー104の原稿台ガラス102に対する角度が第1角度よりも小さい角度、例えば第2角度等では、不可視光は、原稿台カバー104(原稿押さえ部材105)により反射される。そのために副走査サイズ検知部109は、不可視光の反射光を受光してしまい、原稿有りと誤検知する可能性がある。従って、制御ユニット160は、このタイミングで副走査サイズ検知部109の検知結果を取得することが好ましい。
このタイミングで検知結果を取得するのは、以下の理由による。原稿台カバー104の原稿台ガラス102に対する角度が第1角度以下である場合、不可視光は、原稿台ガラス102に原稿Aがなければ拡散され、原稿Aが有れば正常に反射される。そのために副走査サイズ検知部109は、原稿Aが載置されるときにのみ、不可視光の反射光を受光することができる。原稿台カバー104の原稿台ガラス102に対する角度が第1角度よりも小さい角度、例えば第2角度等では、不可視光は、原稿台カバー104(原稿押さえ部材105)により反射される。そのために副走査サイズ検知部109は、不可視光の反射光を受光してしまい、原稿有りと誤検知する可能性がある。従って、制御ユニット160は、このタイミングで副走査サイズ検知部109の検知結果を取得することが好ましい。
副走査サイズを決定した制御ユニット160は、原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第2角度より大きい角度から第2角度以下に閉じられたか否かを、第2角度検知部108から取得する検知結果の変化に応じて判断する(S706)。制御ユニット160は、第2角度検知部108の検知結果がオフ状態からオン状態に変化することで、原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第2角度より大きい角度から第2角度以下に閉じられたと判断する。
原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第2角度以下に閉じられた場合(S706:Y)、制御ユニット160は、所定時間経過するまで待機する(S707:N)。制御ユニット160は、ユーザが感じる照明部151a、151bの光の眩しさを最小限に抑制するために、ユーザが原稿台カバー104を閉じきったと推定できる所定時間だけ待機する。所定時間は、例えば、500ミリ秒に設定されている。
所定時間が経過すると(S707:Y)、制御ユニット160は、点灯制御部167により読取ユニット103の照明部151a、151bを点灯する(S708)。また、制御ユニット160は、走査制御部168によりモータ169を駆動して、読取ユニット103を原稿サイズ検知位置から原稿先端位置(図3参照)へ移動させる。これにより制御ユニット160は、原稿Aの一部分(所定のライン数)を読み取るバックスキャンを行う(S709)。バックスキャンにより、制御ユニット160は、読取ユニット103から、バックスキャン区間内(図3参照)の所定数のライン分の原稿画像を表すアナログ信号を取得する。原稿台カバー104が第2角度以下に閉じられているために、ユーザが感じる照明部151a、151bの光の眩しさが、最小限に抑制される。
制御ユニット160は、読取ユニット103から取得したアナログ信号をA/D変換部161によりデジタル信号に変換し、このデジタル信号を画像処理部162により画像処理して画像データを生成する。制御ユニット160は、画像データに基づいて主走査サイズ検知部163により原稿Aの主走査方向の原稿エッジを検知する(S710)。原稿エッジの検知処理は、公知の技術(例えば特許文献3)である。制御ユニット160は、主走査サイズ検知部163で検知した原稿エッジに基づいて原稿Aの主走査サイズを決定する(S711)。
制御ユニット160は、S705の処理で決定した原稿Aの副走査サイズとS711の処理で決定した原稿Aの主走査サイズに基づいて、原稿Aの原稿サイズを決定する(S712)。例えば原稿Aの主走査サイズが210[mm]である場合、原稿サイズの候補はA3、A4である。副走査サイズ検知部109の検知結果が「反射光有り」の場合は、原稿AはA4よりも大きなサイズであるため、A3と判断される。副走査サイズ検知部109の検知結果が「反射光無し」の場合は、原稿AはA3よりも小さなサイズであるため、A4と判断される。制御ユニット160は、決定した原稿Aの原稿サイズを表す原稿サイズ情報を、通信線170を介してコントローラ500へ送信する。
(給紙カセット)
図7は、給紙カセット309の外観斜視図である。なお、給紙カセット310も同様の形状である。X方向は、プリンタ300本体からの給紙カセット309の引き出し方向である。
図7は、給紙カセット309の外観斜視図である。なお、給紙カセット310も同様の形状である。X方向は、プリンタ300本体からの給紙カセット309の引き出し方向である。
給紙カセット309は、給紙カセットベース72、シート積載板73、リフタ74、サイド規制板75、76、後端規制板77、分離ローラユニット80を備える。プリンタ300は、分離ローラユニット80近傍にピックアップローラ21及びフィードローラ22を有する。ピックアップローラ21及びフィードローラ22は、プリンタ300本体に回転自在に支持され、プリンタ300本体に設けられた不図示のモータから不図示の電磁クラッチを介して駆動力が伝達される。
給紙カセットベース72は給紙カセット309の筐体である。シートは、シート積載板73上に積載される。サイド規制板75、76は、シート積載板73に積載されたシートの搬送方向に直交する方向である幅方向(主走査方向)の位置を規制する規制部材である。サイド規制板75、76は、ユーザの操作によりシートの幅に合わせて移動可能である。積載されたシートの側面にサイド規制板75、76が突き当てられることで、シートの幅方向の両端部の位置が整合される。
後端規制板77は、積載されたシートの後端位置を規制する規制部材である。後端規制板77は、給紙カセットベース72の後方から矢印Y方向に、ユーザの操作により移動可能である。積載されたシートの後端に後端規制板77が突き当てられることで、シートの後端が整合される。この際、後端規制板77の移動に伴いシートが給紙方向に移動し、シートの先端が、給紙カセットベース72の先端面78により整合される。
サイド規制板75、76には、幅検知センサ355(図5参照)が接続される。幅検知センサ355は、サイド規制板75、76の移動に連動して反応する。幅検知センサ355は、シートを整合した際のサイド規制板75、76の停止位置を検知する。幅検知センサ355は、サイド規制板75、76の停止位置により、給紙カセット309に収納されたシートの幅を検知することができる。後端規制板77には、長さ検知センサ356(図5参照)が接続される。長さ検知センサ356は、後端規制板77の移動に連動して反応する。長さ検知センサ356は、シートを整合した際の後端規制板77の停止位置を検知する。長さ検知センサ356は、後端規制板77の停止位置により、給紙カセット309に収納されたシートの長さを検知することができる。
プリンタ300のCPU351は、幅検知センサ355及び長さ検知センサ356の各検知結果に基づいて、給紙カセット309に積載されたシートのサイズ(A3、LTR等)を特定することができる。CPU351は、給紙カセット310についても同様に、幅検知センサ357及び長さ検知センサ358(図5参照)の検知結果に基づいて、給紙カセット310に積載されたシートのサイズを特定することができる。
プリンタ300のCPU351は、特定したシートのサイズを表すシートサイズ情報を、通信線171を介してコントローラ500へ送信する。これによりコントローラ500は、給紙カセット309、310に収納されているシートのシートサイズ情報を各種処理に利用することができるようになる。幅検知センサ355、357及び長さ検知センサ356、358の種類には、オン/オフの切り替えスイッチ、ボリューム、反射型等を用いることができる。幅検知センサ355、357及び長さ検知センサ356、358を搭載できない、或いはシートが不定形でサイズ特定できない場合には、ユーザが、操作部506により、給紙カセット309、310に収納したシートのサイズを入力してもよい。
(画像形成に用いるシートのサイズ)
コントローラ500は、リーダ100の制御ユニット160から原稿サイズ情報を取得すると、該原稿サイズ情報に基づいて、プリンタ300の給紙カセット309、310から、最適なサイズのシートが収納される給紙カセットを決定する。例えば、給紙カセット309に収納されるシートのサイズを「A3」、給紙カセット310に収納されるシートのサイズを「A4」とする。コントローラ500は、原稿サイズ情報が表す原稿サイズが「A4」であった場合に、給紙カセット310に、画像形成に用いる最適なサイズのシートが収納されていると判断する。そのためにコントローラ500は、給紙カセット310をシートの給紙に用いると決定する。
コントローラ500は、リーダ100の制御ユニット160から原稿サイズ情報を取得すると、該原稿サイズ情報に基づいて、プリンタ300の給紙カセット309、310から、最適なサイズのシートが収納される給紙カセットを決定する。例えば、給紙カセット309に収納されるシートのサイズを「A3」、給紙カセット310に収納されるシートのサイズを「A4」とする。コントローラ500は、原稿サイズ情報が表す原稿サイズが「A4」であった場合に、給紙カセット310に、画像形成に用いる最適なサイズのシートが収納されていると判断する。そのためにコントローラ500は、給紙カセット310をシートの給紙に用いると決定する。
コントローラ500は、シートの給紙に用いると決定した給紙カセットを操作部506によりユーザに通知する。コントローラ500は、例えば操作部506に「A4」等のように、決定した給紙カセットに収納されるシートのサイズを表示する。ユーザは、表示を確認して操作部506によりコピー開始を指示する。コントローラ500は、操作部506からコピー開始の指示を受け付けると、プリンタ300に対して給紙カセット310からシートを給紙するように指示を送信する。プリンタ300は、この指示に応じて給紙カセット310に収納されたシートの給送を開始する。またプリンタ300は、コントローラ500から画像データを取得して、該画像データに応じてシートに画像を形成する。
コントローラ500は、最適なサイズのシートが収納される給紙カセットを決定することができない場合に、ユーザが操作部506によりコピー開始を指示すると、操作部506に使用するシートの選択画面を表示する。最適なサイズのシートが収納される給紙カセットを決定することができない場合は、原稿サイズを正確に検知できない場合、原稿サイズに応じたシートが給紙カセットに用意されていない場合、変倍設定等で原稿画像とシートのサイズとが一致しない場合等である。図8は、この場合のシートの選択画面の例示図である。ユーザは、選択画面に表示されたサイズ用紙一覧ボタン801、802の中から、画像形成に使用したいシートを選択して、OKボタン806或いはスタートキー807を押下する。コントローラ500は、操作部506により選択されたシートの情報をプリンタ300へ送信する。これによりユーザにより指定されたサイズのシートへの画像形成が可能となる。
(素早い操作を行った場合)
図6の処理で説明したように、原稿の主走査サイズの検知は、ユーザが原稿台カバー104を閉じきったと推定されるタイミングで開始される。ユーザが画像形成装置1の操作に慣れていたり、処理を急いでいる場合、原稿台カバー104を閉じたタイミングに対して、原稿サイズの検知が完了する前にスタートキー807が押下される可能性がある。
図6の処理で説明したように、原稿の主走査サイズの検知は、ユーザが原稿台カバー104を閉じきったと推定されるタイミングで開始される。ユーザが画像形成装置1の操作に慣れていたり、処理を急いでいる場合、原稿台カバー104を閉じたタイミングに対して、原稿サイズの検知が完了する前にスタートキー807が押下される可能性がある。
原稿のサイズ検知が完了する前にスタートキー807が押下されると、リーダ100は、原稿のサイズ検知が完了していないために、コントローラ500に対して原稿サイズ情報を通知していない状態となる。これによりコントローラ500は、プリンタ300に対して給送すべきシートのサイズを通知することができないために、操作部506にシートの選択画面を表示して、ユーザにシートを選択させる必要がある。ユーザは、スタートキー807の押下後にシートの選択が促されるために、操作性に違和感を抱くことになる。
(原稿画像の読取開始前の処理)
図9は、本実施形態の原稿画像の読取開始前までの処理を表すフローチャートである。図9の処理は、コントローラ500のCPU501がROM502に格納されるコンピュータプログラムを実行することで行われる。この処理では、原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第1角度位以上に開いた状態を起点として、原稿画像の読取ジョブが開始される。
図9は、本実施形態の原稿画像の読取開始前までの処理を表すフローチャートである。図9の処理は、コントローラ500のCPU501がROM502に格納されるコンピュータプログラムを実行することで行われる。この処理では、原稿台カバー104が原稿台ガラス102に対して第1角度位以上に開いた状態を起点として、原稿画像の読取ジョブが開始される。
コントローラ500は、初期化処理として原稿台カバー104の開閉状態を表す閉状態フラグをオフに設定する(S900)。閉状態フラグは、原稿台カバー104が閉状態であればオンに設定され、開状態であればオフに設定される。コントローラ500は、原稿台カバー104の開閉状態を、通信線170を介してリーダ100の制御ユニット160に問い合わせる(S901)。制御ユニット160は、第1角度検知部107及び第2角度検知部108の検知結果に応じて原稿台カバー104の開閉状態を判定して、通信線170を介して判定結果をコントローラ500へ通知する。
コントローラ500は、制御ユニット160から原稿台カバー104の開閉状態の判定結果の通知を取得し、通知内容から原稿台カバー104が閉状態であるか否かを確認する(S902)。原稿台カバー104が閉状態である場合(S902:Y)、コントローラ500は、閉状態フラグがオフであるか否かを確認する(S903)。閉状態フラグがオフである場合(S903:Y)、コントローラ500は、閉状態フラグをオンに設定する(S904)。原稿台カバー104が開状態である場合(S902:N)、コントローラ500は、閉状態フラグを変更しない。原稿台カバー104が閉状態であり(S902:Y)、閉状態フラグがオンであれば(S903:N)、コントローラ500は、閉状態フラグを変更しない。
その後、コントローラ500は、操作部506のスタートキー807が押下されたか否かを判定する(S905)。スタートキー807が押下されていない場合(S905:N)、コントローラ500は、S902の処理に戻り、原稿台カバー104の開閉状態を確認する。つまりコントローラ500は、スタートキー807が押下されるまで、原稿台カバー104の開閉状態の確認を繰り返し行う。
スタートキー807が押下された場合(S905:Y)、コントローラ500は、リーダ100の制御ユニット160から原稿サイズ情報を受信したか否かを判定する(S906)。すでにリーダ100による原稿サイズの検知が完了している場合、コントローラ500は、原稿サイズ情報を受信している(S906:Y)。この場合、コントローラ500は、通知された原稿サイズ及び変倍設定等の各種設定に基づいて、画像形成に最適なシートが給紙カセット309、310のいずれかに収納されているか否かを判定する(S907)。画像形成に最適なシートが給紙カセット309、310のいずれかに格納されていると判定した場合(S907:Y)、コントローラ500は、リーダ100に対して原稿画像の読取開始の要求を発行する(S908)。
この要求に応じてリーダ100の制御ユニット160は、原稿画像の読み取りを開始する。制御ユニット160は、読み取った原稿画像を表す画像データをコントローラ500へ送信する。コントローラ500は、画像データを取得して、画像処理部504により該画像データをプリンタ300で出力可能な形式へ変換する。コントローラ500は、変換後の画像データをプリンタ300へ送信する。プリンタ300のCPU351は、コントローラ500から取得した画像データに応じてシートに画像を形成する。画像形成の際には、S907の処理で最適と判定された給紙カセットからシートが給紙される。
原稿台カバー104が開放状態であったり、閉状態であっても原稿サイズの検知が完了していない場合、コントローラ500は、原稿サイズ情報を受信していない(S906:N)。この場合、コントローラ500は、閉状態フラグがオフであるか否かを確認する(S910)。閉状態フラグがオンである場合(S910:N)、コントローラ500は、S906の処理に戻り、原稿サイズ情報を受信した否かを判定することになる。ユーザが上述の素早い操作を行った場合、スタートキー807が押下された時点では原稿サイズが不定である。そのため、その間は、S906、S910の処理が繰り返される。その後、原稿サイズが確定し、コントローラ500が原稿サイズ情報を制御ユニット160から受信した時点で、処理がS907へと進む。
閉状態フラグがオフである場合(S910:Y)、コントローラ500は、プリンタ300が給送すべきシートを確定するために、操作部506に図8の選択画面を表示させる。これによりコントローラ500は、ユーザにシートのサイズを問い合わせる(S911)。
コントローラ500は、S907の処理で画像形成に最適なシートが給紙カセット309、310のいずれにも格納されていないと判定した場合にも(S907:Y)、操作部506に選択画面を表示させてユーザにシートのサイズを問い合わせる(S911)。画像形成に最適なシートが給紙カセット309、310のいずれにも格納されていない場合は、例えば検知した原稿サイズと同一のシートが給紙カセット309、310のいずれにも収納されていない場合が該当する。他に、原稿サイズとシートのサイズが同一であるが、変倍設定等で画像形成に適したサイズのシートがない場合も該当する。
ユーザは、操作部506により選択画面から画像形成用いるシートを選択し、その後、スタートキー807を押下する。コントローラ500は、スタートキー807の押下まで待機する(S912:N)。スタートキー807が押下されると(S912:Y)、コントローラ500は、S908へ進み、リーダ100に対して原稿画像の読取開始の要求を発行する(S908)。これにより、上述の通り、リーダ100の制御ユニット160は、原稿画像の読み取りを開始する。プリンタ300は、コントローラ500から取得した画像データに応じてシートに画像を形成する。画像形成の際には、ユーザにより選択されたシートが給紙カセットからシートが給紙される。
以上のような本実施形態のリーダ100(画像読取装置)では、原稿台カバー104が閉じられてから原稿サイズが検知される。この結果、ユーザが照明部151a、151bから照射される光を眩しく感じることが防止される。また、本実施形態のリーダ100(画像読取装置)は、原稿台カバー104が閉じられてから原稿サイズが確定するまでの間に画像読取の開始がユーザによって指示されても、原稿のサイズを設定することを促す表示を行わない。この結果、ユーザの操作感を損なうことが抑制される(操作性が向上する)。
Claims (9)
- 読み取り対象の原稿が載置される原稿台と、
前記原稿台に対して開閉可能に取り付けられる原稿台カバーと、
前記原稿台カバーの開閉状態を検知する開閉検知手段と、
前記原稿台に載置された前記原稿に光を照射する光源及び前記光源から照射された光の前記原稿による反射光を受光する受光手段を有し、前記受光手段で受光した反射光に応じた画像データを生成する読取手段と、
前記画像データに基づいて前記原稿の第1方向のサイズを検知する第1サイズ検知手段と、
ユーザによる指示の入力を受け付ける操作手段と、
前記開閉検知手段により前記原稿台カバーの閉状態が検知されると前記読取手段に前記原稿の一部分の画像を読み取らせ、前記第1サイズ検知手段に前記原稿の前記一部分の画像データに基づいて前記第1方向のサイズを検知させる制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記開閉検知手段により前記原稿台カバーの閉状態が検知されてから前記第1サイズ検知手段が前記原稿の前記第1方向のサイズを検知するまでの間に、前記操作手段から前記原稿の画像の読み取りが指示されると、前記原稿の前記第1方向のサイズが検知されるまで待機して、前記原稿の前記第1方向のサイズが検知されると前記読取手段に前記原稿の読み取りを開始させることを特徴とする、
画像読取装置。 - 前記制御手段は、前記原稿台カバーの開閉状態を表すフラグを有しており、前記操作手段から前記原稿の画像の読み取りが指示されると、前記フラグにより前記原稿台カバーの開閉を確認し、前記原稿台カバーが閉状態であれば前記原稿の前記第1方向のサイズが検知されるまで待機し、前記原稿台カバーが開状態であれば前記ユーザに処理に用いるシートのサイズの入力を促すことを特徴とする、
請求項1記載の画像読取装置。 - 前記原稿台に載置される前記原稿の、前記第1方向に直交する第2方向のサイズを検知する第2サイズ検知手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記第1サイズ検知手段により検知される前記原稿の前記第1方向のサイズと、前記第2サイズ検知手段により検知される前記原稿の前記第2方向のサイズと、により前記原稿のサイズを検知することを特徴とする、
請求項1又は2記載の画像読取装置。 - 前記第2サイズ検知手段は、前記原稿台カバーが開状態のときに不可視光を前記原稿台に向けて照射し、その反射光の有無により前記原稿台の原稿の有無を検知することで、前記原稿の前記第2方向のサイズを検知することを特徴とする、
請求項3記載の画像読取装置。 - 原稿の画像を読み取るリーダと、前記リーダに読み取られた前記原稿の画像に基づいてシートに画像を形成するプリンタと、ユーザによる指示の入力を受け付ける操作手段と、を備える画像形成装置であって、
前記リーダは、
前記原稿が載置される原稿台と、
前記原稿台に対して開閉可能に取り付けられる原稿台カバーと、
前記原稿台カバーの開閉状態を検知する開閉検知手段と、
前記原稿台に載置された前記原稿に光を照射する光源及び前記光源から照射された光の前記原稿による反射光を受光する受光手段を有し、前記受光手段で受光した反射光に応じた画像データを生成する読取手段と、
前記画像データに基づいて前記原稿の第1方向のサイズを検知する第1サイズ検知手段と、
前記開閉検知手段により前記原稿台カバーの閉状態が検知されると前記読取手段に前記原稿の一部分の画像を読み取らせ、前記第1サイズ検知手段に前記原稿の前記一部分の画像データに基づいて前記第1方向のサイズを検知させる制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記開閉検知手段により前記原稿台カバーの閉状態が検知されてから前記第1サイズ検知手段が前記原稿の前記第1方向のサイズを検知するまでの間に、前記操作手段から前記原稿の画像の読み取りが指示されると、前記原稿の前記第1方向のサイズが検知されるまで待機して、前記原稿の前記第1方向のサイズが検知されると前記原稿の読み取りを開始するとともに前記プリンタに原稿のサイズを通知し、
前記プリンタは、前記リーダから通知された前記原稿のサイズに応じたサイズのシートに画像を形成することを特徴とする、
画像形成装置。 - 前記リーダは、前記原稿台に載置される前記原稿の、前記第1方向に直交する第2方向のサイズを検知する第2サイズ検知手段をさらに備えており、
前記制御手段は、前記第1サイズ検知手段により検知される前記原稿の前記第1方向のサイズと、前記第2サイズ検知手段により検知される前記原稿の前記第2方向のサイズと、により前記原稿のサイズを検知し、検知した前記原稿のサイズを前記プリンタに通知することを特徴とする、
請求項5記載の画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記原稿台カバーの開閉状態を表すフラグを有しており、前記操作手段から前記原稿の画像の読み取りが指示されると、前記フラグにより前記原稿台カバーの開閉を確認し、前記原稿台カバーが閉状態であれば前記制御手段から前記原稿のサイズが通知されるまで待機し、前記原稿台カバーが開状態であれば前記ユーザに画像を形成する前記シートのサイズの入力を促すことを特徴とする、
請求項6記載の画像形成装置。 - 前記プリンタは、異なるサイズのシートが収納される複数の給紙カセットを備えており、前記制御手段から通知された前記原稿のサイズに応じたシートがいずれの給紙カセットにも収納されていなければ、前記ユーザに画像を形成する前記シートのサイズの入力を促すことを特徴とする、
請求項6又は7記載の画像形成装置。 - 原稿の画像を読み取るリーダと、前記リーダに読み取られた前記原稿の画像に基づいてシートに画像を形成するプリンタと、ユーザによる指示の入力を受け付ける操作手段と、コントローラと、を備える画像形成装置であって、
前記リーダは、
前記原稿が載置される原稿台と、
前記原稿台に対して開閉可能に取り付けられる原稿台カバーと、
前記原稿台カバーの開閉状態を検知する開閉検知手段と、
前記原稿台に載置された前記原稿に光を照射する光源及び前記光源から照射された光の前記原稿による反射光を受光する受光手段を有し、前記受光手段で受光した反射光に応じた画像データを生成する読取手段と、
前記画像データに基づいて前記原稿のサイズを検知するサイズ検知手段と、
前記開閉検知手段により前記原稿台カバーの閉状態が検知されると前記読取手段に前記原稿の一部分の画像を読み取らせ、前記サイズ検知手段に前記原稿の前記一部分の画像データに基づいて前記原稿のサイズを検知させる制御手段と、を備え、
前記コントローラは、前記開閉検知手段により前記原稿台カバーの閉状態が検知されてから前記サイズ検知手段が前記原稿のサイズを検知するまでの間に、前記操作手段から前記原稿の画像の読み取りが指示されると、前記原稿のサイズが検知されるまで待機して、前記原稿のサイズが検知されると前記リーダに前記原稿の読み取り指示するとともに前記プリンタに前記原稿のサイズを通知し、
前記プリンタは、前記コントローラから通知された前記原稿のサイズに応じたサイズのシートに画像を形成することを特徴とする、
画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019193750A JP2021069034A (ja) | 2019-10-24 | 2019-10-24 | 画像読取装置、画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019193750A JP2021069034A (ja) | 2019-10-24 | 2019-10-24 | 画像読取装置、画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021069034A true JP2021069034A (ja) | 2021-04-30 |
Family
ID=75637691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019193750A Pending JP2021069034A (ja) | 2019-10-24 | 2019-10-24 | 画像読取装置、画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021069034A (ja) |
-
2019
- 2019-10-24 JP JP2019193750A patent/JP2021069034A/ja active Pending
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