JP2021066721A - N−シクロプロピルメチルアニリン系化合物の調製方法 - Google Patents

N−シクロプロピルメチルアニリン系化合物の調製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】反応条件が温和であり、反応時間が短く、収率が高く、更にプロセスが簡単で、操作しやすく、コストが低く、工業化生産に更に適するN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物の調製方法の提供。【解決手段】式IIIの化合物およびシクロプロピルホルムアルデヒドを原料とし、金属亜鉛および酸が存在する系で反応させ、N−シクロプロピルメチルアニリン系化合物Bを生成させる。【選択図】なし

Description

本発明は、ファインケミカル化学工業分野に属し、N−シクロプロピルメチルアニリン系化合物の調製方法に関する。
N−シクロプロピルメチルアニリンは、m−ジアミド化合物を調製する重要な中間体であり、
Figure 2021066721
のような一般式Iを有する化合物であり、ただし、Rは、アルコキシ基または置換ベンゼンアミン基(すなわち、
Figure 2021066721
)である。
CN109497062において、ブロモメチルシクロプロパンおよび式IIの化合物を用いて反応させ、N−シクロプロピルメチルアニリン系化合物Aを取得する方法を開示し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
該方法は、反応時間が長く(16h)、収率が低く(49%)、後処理が複雑である。
CN110028423において、ホウ素試薬およびシクロプロパンホルムアルデヒドを用いてトリフルオロ酢酸系で式IIIの化合物と反応させ、N−シクロプロピルメチルアニリン系化合物Bを調製する方法を開示し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
ただし、ホウ素試薬(トリアセトキシホウ水素化ナトリウム)、トリフルオロ酢酸が高価であり、更に反応に大量の二置換化合物が発生し、収率が高くない。
そのため、本分野において、反応条件が温和であり、反応速度が速く、コストが低く、収率が高いN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物の調製方法の開発が望まれている。
従来技術の不足に対し、本発明の目的は、反応条件が温和であり、反応時間が短く、収率が高く、更にプロセスが簡単で、操作しやすく、コストが低く、工業化生産に更に適するN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物の調製方法を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は以下の技術案を採用する。
本発明は、式IVの化合物およびシクロプロピルホルムアルデヒドを原料とし、金属亜鉛および酸が存在する系で反応させ、式Iに示すN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物を生成し、反応式は以下のとおりであるN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物の調製方法を提供する。
Figure 2021066721
(Rは、アルコキシ基または
Figure 2021066721
であり、ただし、Rは、メトキシ基またはフッ素であり、Rは、フッ素、またはトリフルオロメチル基であり、Rは、H、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ基、またはトリフルオロメチル基のうちのいずれか1種であり、Rは、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、またはジフルオロメトキシ基のうちのいずれか1種であり、波線は基の結合位置を表す。)
本発明において、原料式IVの化合物およびシクロプロピルホルムアルデヒドを用いて金属亜鉛が存在する酸系で反応させることにより、式IVの化合物とシクロプロピルホルムアルデヒドとの反応は速く行うことができ、且つ、反応の収率を向上させ、更に金属亜鉛および酸等の原料がいずれも安価であり、反応コストを低減し、且つプロセスが簡単で、操作しやすく、工業化生産に適する。
本発明の調製方法において発生する不純物が少ないため、生成物の収率が高く、生成物を簡単に後処理すれば高純度を得ることができ、複雑で冗長な後処理を行う必要がない。
本発明において、好ましい技術案として、式Iにおいて、Rは、C1〜C6アルコキシ基(例えば、C1、C2、C3、C4、C5、またはC6アルコキシ基)である。
本発明において、好ましい技術案として、式Iにおいて、Rは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、またはイソプロポキシ基である。
本発明において、好ましい技術案として、式Iにおいて、Rは、
Figure 2021066721
であり、Rはフッ素であり、Rはフッ素であり、Rは、H、臭素、またはヨウ素のうちのいずれか1種であり、Rは、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、またはジフルオロメトキシ基のうちのいずれか1種である。
本発明において、前記金属亜鉛が亜鉛粉末、ブロック状の金属亜鉛等であってもよく、亜鉛粉末であることが好ましい。
好ましくは、前記酸が無機酸または有機酸であり、ギ酸、酢酸、塩酸、または硫酸であることが好ましい。
好ましくは、前記式IVの化合物とシクロプロピルホルムアルデヒドとのモル比が1:(1〜3)であり、例えば、1:1、1:1.3、1:1.5、1:1.8、1:2、1:2.5、1:2.8、1:3等であってもよい。
好ましくは、式IVの化合物と金属亜鉛とのモル比が1:(1〜4)であり、例えば、1:1、1:1.3、1:1.5、1:1.8、1:2、1:2.5、1:2.8、1:3、1:3.3、1:3.8、または1:4等であってもよい。
好ましくは、式IVの化合物と酸とのモル比が1:(1〜4)であり、例えば、1:1、1:1.3、1:1.5、1:1.8、1:2、1:2.5、1:2.8、1:3、1:3.3、1:3.8、または1:4等であってもよい。
好ましくは、前記反応の溶媒が、アルコール系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、またはハロゲン化炭化水素系溶媒のうちのいずれか1種である。
好ましくは、前記アルコール系溶媒が、メタノール、エタノール、またはイソプロパノールのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせである。
好ましくは、前記エステル系溶媒が、酢酸エチルおよび/または酢酸ブチルである。
好ましくは、前記エーテル系溶媒が、エチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、またはテトラヒドロフランのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせである。
好ましくは、前記ハロゲン化炭化水素系溶媒が、ジクロロメタンおよび/またはジクロロエタンである。
好ましくは、前記式IVの化合物と溶媒との質量比が1:(2〜8)であり、例えば、1:2、1:2.5、1:2.8、1:3、1:3.3、1:3.8、1:4、1:4.5、1:5、1:5.5、1:5.8、1:6、1:6.5、1:7、1:7.5、または1:8等であってもよい。
好ましくは、前記反応の温度が35℃〜80℃であり、例えば、35℃、40℃、45℃、50℃、60℃、70℃、または80℃等であってもよい。
好ましくは、前記反応の時間が2〜5時間であり、例えば、2時間、2.5時間、3時間、3.5時間、4時間、または5時間であってもよい。
本発明の好ましい技術案として、前記調製方法は以下のとおりである。モル比が1:(1〜3)である式IVの化合物およびシクロプロピルホルムアルデヒドを原料とし、金属亜鉛および酸が存在する系において、35℃〜80℃で2〜5時間反応させ、式Iに示すN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物を取得し、式IVの化合物と金属亜鉛とのモル比が1:(1〜4)であり、式IVの化合物と酸とのモル比が1:(1〜4)である。
従来技術と比べ、本発明は以下の有益な効果を有する。
本発明において、原料である式IVの化合物およびシクロプロピルホルムアルデヒドを用いて金属亜鉛が存在する酸系で反応させ、反応は速く行うことができ、且つ、反応収率が82%以上に達し、生成物の純度が97%以上に達し、原料が安価であり、反応コストを低減し、且つプロセスが簡単で、操作しやすく、工業化生産に適する。
以下、具体的な実施形態により、本発明の技術案について更に説明する。当業者であれば、前記実施例が本発明を理解するためのものに過ぎず、本発明を具体的に限定するものではないことを理解すべきである。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ−N−[4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、47.1g(0.1mol)の3−アミノ−2−フルオロ−N−[4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド、14.0g(0.2mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、150gの酢酸エチルおよび13.0g(0.2mol)の亜鉛粉末を順次加え、60℃で、12g(0.2mol)の酢酸を滴下し、滴下が終了した後、3時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、20gの酢酸エチルで濾過ケーキをリンスし、減圧下で脱溶媒し、乾燥して51.2gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ−N−[4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−2−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを取得し、含有量が98.7%であり、収率が97.2%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=521。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d6)データは以下のとおりである(δ[ppm])。10.18 (s, 1H), 8.12 − 8.07 (m, 1H), 8.04 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.10 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 6.94 (t, J = 8.2 Hz, 1H), 6.90 − 6.82 (m, 1H), 5.82 − 5.72 (m, 1H), 3.03 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.12 − 1.08 (m, 1H), 0.50 − 0.42 (m, 2H), 0.24 (q, J = 4.4 Hz, 2H)。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ安息香酸メチルを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、17.1g(0.1mol)の3−アミノ−2−フルオロ−安息香酸メチル、21.0g(0.3mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、136gのメタノールおよび26.0g(0.4mol)の亜鉛粉末を順次加え、40℃で、24g(0.4mol)の酢酸を滴下し、滴下が終了した後、5時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、20gのメタノールで濾過ケーキをリンスし、濾液を減圧下で脱溶媒し、乾燥して21.5gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ安息香酸メチルを取得し、含有量が98.5%であり、収率が95.0%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=224。
1H NMR(400 MHz, CDCl)データは以下のとおりである(δ[ppm])。7.18 − 7.15 (m, 1H), 7.05 − 7.01 (m, 1H), 6.85 − 6.82 (m, 1H), 4.21 (br s, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.01 (d, J = 5.6 Hz, 2H), 1.15 − 1.12 (m, 1H), 0.62 − 0.58 (m, 2H), 0.30−0.25 (m, 2H)。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ安息香酸エチルを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、18.5g(0.1mol)の3−アミノ−2−フルオロ−安息香酸エチル、21.0g(0.3mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、74gのエタノールおよび19.5g(0.3mol)の亜鉛粉末を順次加え、60℃で、30.4g(0.3mol)の塩酸を滴下し、滴下が終了した後、3時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、20gのエタノールで濾過ケーキをリンスし、濾液を減圧下で脱溶媒し、乾燥して21.6gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ安息香酸エチルを取得し、含有量が98.0%であり、収率が89.3%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=238。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ安息香酸プロピルを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、19.9g(0.1mol)の3−アミノ−2−フルオロ−安息香酸プロピル、14g(0.2mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、60gのエチルエーテルおよび13g(0.2mol)の亜鉛粉末を順次加え、35℃で、24g(0.4mol)の酢酸を滴下し、滴下が終了した後、5時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、20gのエチルエーテルで濾過ケーキをリンスし、濾液を減圧下で脱溶媒し、乾燥して21.2gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ安息香酸プロピルを取得し、含有量が97.3%であり、収率が82.2%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=252。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ安息香酸イソプロピルを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、19.9g(0.1mol)の3−アミノ−2−フルオロ−安息香酸イソプロピル、21.0g(0.3mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、80gのイソプロパノールおよび19.5g(0.3mol)の亜鉛粉末を順次加え、60℃で、18g(0.3mol)の酢酸を滴下し、滴下が終了した後、3時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、20gのイソプロパノールで濾過ケーキをリンスし、濾液を減圧下で脱溶媒し、乾燥して22.0gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ安息香酸イソプロピルを取得し、含有量が97.6%であり、収率が85.5%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=252。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−N−[2−ヨード−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−フルオロベンズアミドを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、29.6g(0.05mol)の3−アミノ−2−フルオロ−N−[2−ヨード−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド、10.5g(0.15mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、48.8gのジクロロメタンおよび13g(0.2mol)の亜鉛粉末を順次加え、40℃で、10.0g(0.1mol)の硫酸を滴下し、滴下が終了した後、5時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、10gのジクロロメタンで濾過ケーキをリンスし、濾液を減圧下で脱溶媒し、50mlの水を加え、30%の水酸化ナトリウムでPH=8〜9となるように調整し、0℃まで冷却し、濾過し、乾燥して29.4gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−N−[2−ヨード−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−フルオロベンズアミドを取得し、含有量が98.3%であり、収率が89.5%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=647。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d6)データは以下のとおりである(δ[ppm])。10.53 (s, 1H), 8.41 (s, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.11 (m, 1H), 6.96−6.91 (m, 1H), 6.84−6.81 (m, 1H), 5.79−5.75 (m, 1H), 3.04 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.15−1.07 (m, 1H), 0.49−0.44 (m, 2H), 0.28−0.24 (m, 2H)。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−N−[2−ブロモ−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−フルオロベンズアミドを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、27.2g(0.05mol)の3−アミノ−N−[2−クロロ−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−フルオロベンズアミド、7g(0.1mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、75gのジクロロエタンおよび3.3g(0.05mol)の亜鉛粉末を順次加え、80℃で、3g(0.05mol)の酢酸を滴下し、滴下が終了した後、2時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、10gのジクロロエタンで濾過ケーキをリンスし、25mlの水を加え、30%の水酸化ナトリウムでPH=8〜9となるように調整し、0℃まで冷却し、濾過し、乾燥して27.6gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−N−[2−ブロモ−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−2−フルオロベンズアミドを取得し、含有量が98.1%であり、収率が90.6%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=598。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d6)データは以下のとおりである(δ[ppm])。H NMR (400 MHz, DMSO−d6) 10.01 (s, 1H), 7.66 (s, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.09 (t, J = 72.0 Hz, 1H), 6.85 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 6.69 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 6.56 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 5.47 (s, 1H), 2.79 (t, J = 5.7 Hz, 2H), 0.90 − 0.80 (m, 1H), 0.24 − 0.18 (m, 2H), 0.01 (q, J = 4.9 Hz, 2H)。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−N−[2−ブロモ−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−フルオロベンズアミドを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、27.3g(0.05mol)の3−アミノ−N−[2−ブロモ−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−フルオロベンズアミド、7g(0.1mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、75gのイソプロパノールおよび3.3g(0.05mol)の亜鉛粉末を順次加え、60℃で、10.2g(0.1mol)の塩酸を滴下し、滴下が終了した後、3時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、10gのイソプロパノールで濾過ケーキをリンスし、濾液を減圧下で脱溶媒し、乾燥して27.2gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−N−[2−ブロモ−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]−2−フルオロベンズアミドを取得し、含有量が97.8%であり、収率が88.8%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=600。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d6)データは以下のとおりである(δ[ppm])。10.54 (s, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.10 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.96−6.91 (m, 1H), 6.83 − 6.79 (m, 1H), 5.79 − 5.75 (m, 1H), 3.03 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.14 − 1.05 (m, 1H), 0.48 − 0.43 (m, 2H), 0.29−0.23 (m, 2H)。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−N−[2−ブロモ−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−フルオロベンズアミドを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、28.05g(0.05mol)の3−アミノ−N−[2−ブロモ−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−フルオロベンズアミド、7g(0.05mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、60gの酢酸ブチルおよび6.5g(0.1mol)の亜鉛粉末を順次加え、80℃で、5.2g(0.1mol)のギ酸を滴下し、滴下が終了した後、2時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、20gの酢酸ブチルで濾過ケーキをリンスし、濾液を減圧下で脱溶媒し、乾燥して26.0gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−N−[2−ブロモ−4−[1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン−2−イル]−6−(トリフルオロメトキシ)フェニル]−2−フルオロベンズアミドを取得し、含有量が97.0%であり、収率が82.0%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=616。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d6)データは以下のとおりである(δ[ppm])。10.53 (s, 1H), 8.10 (s, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.13−7.07 (m, 1H), 6.96−6.91 (m, 1H), 6.78 − 6.75 (m, 1H), 5.78 − 5.74 (m, 1H), 3.03 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 0.98 − 0.90 (m, 1H), 0.26−0.22 (m, 2H), 0.16−0.12 (m, 2H)。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ−N−[2−ニトロ−4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、25.8g(0.05mol)の3−アミノ−2−フルオロ−N−[2−ニトロ−4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド、7.0g(0.1mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、103gのテトラヒドロフランおよび6.5g(0.1mol)の亜鉛粉末を順次加え、60℃で、10.5g(0.2mol)のギ酸を滴下し、滴下が終了した後、3時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、10gのテトラヒドロフランで濾過ケーキを洗浄し、濾液を減圧下で脱溶媒し、乾燥して25.4gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ−N−[2−ニトロ−4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−6−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを取得し、含有量が98.1%であり、収率が88.2%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=566。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d6)データは以下のとおりである(δ[ppm])。10.53 (s, 1H), 8.45 (s, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.12 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.97−6.93 (m, 1H), 6.86 − 6.80 (m, 1H), 5.78 − 5.75 (m, 1H), 3.05 (m, 2H), 1.16 − 1.09 (m, 1H), 0.49 − 0.43 (m, 2H), 0.30−0.24 (m, 2H)。
本実施例において、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ−N−[4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−2,6−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを調製し、反応式は以下のとおりである。
Figure 2021066721
機械撹拌、温度計が取り付けられた反応フラスコに、27.0g(0.05mol)の3−アミノ−2−フルオロ−N−[4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−2,6−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド、10.5g(0.15mol)のシクロプロピルホルムアルデヒド、135gのメチルt−ブチルエーテルおよび13.0g(0.2mol)の亜鉛粉末を順次加え、60℃で、12g(0.2mol)の酢酸を滴下し、滴下が終了した後、3時間反応させ、反応が終了した後、濾過し、10gのメチルt−ブチルエーテルで濾過ケーキをリンスし、濾液を減圧下で脱溶媒し、乾燥して26.5gの3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]−2−フルオロ−N−[4−[1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル]−2,6−ビス(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを取得し、含有量が97.6%であり、収率が88.0%であった。
特性決定データは以下のとおりである。
LC/MS [M+1]:m/z=589。
1H NMR(400 MHz, DMSO−d6)データは以下のとおりである(δ[ppm])。10.55 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.14 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 6.99−6.95 (m, 1H), 6.86 − 6.81 (m, 1H), 5.79 − 5.75 (m, 1H), 3.06 (m, 2H), 1.17 − 1.11 (m, 1H), 0.48 − 0.42 (m, 2H), 0.31−0.24 (m, 2H)。
本発明は、上記実施例により本発明のN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物の調製方法について説明したが、本発明は上記実施例に限定されず、すなわち、本発明が上記実施例に依存しなければ実施できないことを意味するものではないことを出願人より声明する。当業者であれば、本発明に対する任意の改良、本発明の製品の各原料の等価置換および補助成分の添加、具体的な形態の選択等は、いずれも本発明の保護範囲および開示範囲内に含まれることを理解すべきである。

Claims (10)

  1. 式IVの化合物およびシクロプロピルホルムアルデヒドを原料とし、金属亜鉛および酸が存在する系で反応させ、式Iに示すN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物を生成し、反応式は以下のとおりである、ことを特徴とするN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物の調製方法。
    Figure 2021066721
    (Rは、アルコキシ基または
    Figure 2021066721
    であり、ただし、Rは、メトキシ基またはフッ素であり、Rは、フッ素、またはトリフルオロメチル基であり、Rは、H、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、ニトロ基、またはトリフルオロメチル基のうちのいずれか1種であり、Rは、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、またはジフルオロメトキシ基のうちのいずれか1種である。)
  2. RはC1〜C6アルコキシ基であり、好ましくは、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、またはイソプロポキシ基であり、
    好ましくは、Rは
    Figure 2021066721
    であり、Rはフッ素であり、Rはフッ素であり、Rは、H、臭素、またはヨウ素であり、Rは、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、またはジフルオロメトキシ基のうちのいずれか1種である、ことを特徴とする請求項1に記載の調製方法。
  3. 前記金属亜鉛は亜鉛粉末またはブロック状の金属亜鉛であり、亜鉛粉末であることが好ましく、
    好ましくは、前記酸が無機酸または有機酸であり、ギ酸、酢酸、塩酸、または硫酸であることが好ましい、ことを特徴とする請求項1または2に記載の調製方法。
  4. 前記式IVの化合物とシクロプロピルホルムアルデヒドとのモル比が1:(1〜3)である、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の調製方法。
  5. 式IVの化合物と金属亜鉛とのモル比が1:(1〜4)であり、
    好ましくは、式IVの化合物と酸とのモル比が1:(1〜4)である、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の調製方法。
  6. 前記反応の溶媒は、アルコール系溶媒、エステル系溶媒、エーテル系溶媒、またはハロゲン化炭化水素系溶媒のうちのいずれか1種であり、
    好ましくは、前記アルコール系溶媒が、メタノール、エタノール、またはイソプロパノールのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせであり、
    好ましくは、前記エステル系溶媒が、酢酸エチルおよび/または酢酸ブチルであり、
    好ましくは、前記エーテル系溶媒が、エチルエーテル、メチルt−ブチルエーテル、またはテトラヒドロフランのうちのいずれか1種または少なくとも2種の組み合わせであり、
    好ましくは、前記ハロゲン化炭化水素系溶媒が、ジクロロメタンおよび/またはジクロロエタンである、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の調製方法。
  7. 前記式IVの化合物と溶媒との質量比が1:(2〜8)である、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の調製方法。
  8. 前記反応の温度が35℃〜80℃である、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の調製方法。
  9. 前記反応の時間が2〜5時間である、ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の調製方法。
  10. モル比が1:(1〜3)である式IVの化合物およびシクロプロピルホルムアルデヒドを原料とし、金属亜鉛および酸が存在する系において、35℃〜80℃で2〜5時間反応させ、式Iに示すN−シクロプロピルメチルアニリン系化合物を取得し、式IVの化合物と金属亜鉛とのモル比が1:(1〜4)であり、式IVの化合物と酸とのモル比が1:(1〜4)である、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の調製方法。
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