JP2021061645A - 回転電機及び回転電機の制御方法 - Google Patents

回転電機及び回転電機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ロータコアのブリッジ部に漏れる磁石磁束の量を調整することができる回転電機及び回転電機の制御方法を提供すること。【解決手段】それぞれ永久磁石を収容し、径方向外側へV字形状に広がるように配置された一対の磁石収容孔が、外周部に周方向にて複数配置された円環状のロータコアを有するロータと、円環状のステータコア及びステータコイルを有するステータと、通電することにより界磁磁束を発生させる界磁コイルが設けられた界磁ヨークと、を備えた回転電機であって、界磁ヨークの径方向の一端部における軸線方向の端面と、ロータコアのブリッジ部の軸線方向の端面とが、軸線方向にて対向しており、界磁ヨークの径方向の他端部における軸線方向の端面と、ロータコアの軸線方向の端面、または、ステータコアの軸線方向の端面とが、軸線方向にて対向している。【選択図】図3

Description

本発明は、回転電機及び回転電機の制御方法に関する。
従来、複数の永久磁石が設けられた円環状のロータコアを有するロータと、ロータコアに対して径方向に間隔をあけて配置された円環状のステータコア及びステータコイルを有するステータと、を備えた回転電機が知られている。
特許文献1には、円環状のロータコアの外周部に複数の磁石収容孔が設けられ、磁石収容孔のそれぞれに永久磁石が収容された、回転電機のロータが開示されている。前記ロータコアには、周方向にて近接した2つの磁石収容孔が対をなして、径方向外側へV字形状に広がるように配置されている。
特開2004−242462号公報
前記一対の磁石収容孔がロータコアの外周部に複数配置されたロータを備えた回転電機では、ロータコアにおいて、一対の磁石収容孔をなす2つの磁石収容孔間のブリッジ部に、永久磁石によって発生した磁束(磁石磁束)の一部が漏れてしまう。永久磁石が発生する磁束がブリッジ部の一部に漏れて、ロータとステータとの間における磁束量が低減するため逆起電圧が低減し、高回転化を図ることが可能となる。一方、永久磁石が発生する磁束がブリッジ部の一部に漏れて、ロータとステータとの間における磁束量が低減するとトルクが低減し、高出力化が困難になってしまう。そのため、高回転化と高出力化との両立を図るためには、前記ブリッジ部に漏れる磁石磁束の量を調整できることが望まれる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、ロータコアのブリッジ部に漏れる磁石磁束の量を調整することができる回転電機及び回転電機の制御方法を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る回転電機は、軸線を中心に回転可能な回転軸部材と、それぞれ永久磁石を収容し、径方向外側へV字形状に広がるように配置された一対の磁石収容孔が、外周部に周方向にて複数配置されており、前記回転軸部材に固定された円環状のロータコアを有するロータと、前記ロータに対して前記径方向にて間隔をあけて配置された円環状のステータコア及び、前記ステータコアに設けられたステータコイル、を有するステータと、前記ロータに対して前記回転軸部材の軸線方向の外側に配置された界磁ヨークと、前記界磁ヨークに設けられており、通電されることにより界磁磁束を発生可能な界磁コイルと、を備えた回転電機であって、前記ロータコアにおける前記一対の磁石収容孔をなす2つの前記磁石収容孔の間には、ブリッジ部が設けられており、前記界磁ヨークの前記径方向の一端部における前記軸線方向の端面と、前記ブリッジ部の前記軸線方向の端面とが、前記軸線方向にて対向しており、前記界磁ヨークの前記径方向の他端部における前記軸線方向の端面と、前記ロータコアの前記軸線方向の端面、または、前記ステータコアの前記軸線方向の端面とが、前記軸線方向にて対向していることを特徴とするものである。
これにより、本発明に係る回転電機においては、界磁コイルへの通電を行って発生させた界磁磁束を、界磁ヨークの径方向の他端部からロータコアのブリッジ部に通過させて、前記ブリッジ部を界磁磁束によって飽和させることができる。これにより、ブリッジ部において界磁磁束が永久磁石によって発生した磁束の進入を妨げて、永久磁石によって発生した磁束の一部がブリッジ部に漏れることを抑制することができる。よって、磁石磁束を効率良く用いて高出力化を図ることができる。また、界磁コイルへの通電を行わないことによって、永久磁石によって発生した磁束の一部をロータコアのブリッジ部に漏れさせることができる。よって、逆起電圧を低下させて高回転化を図ることができる。したがって、本発明に係る回転電機は、ロータコアのブリッジ部に漏れる磁石磁束の量を調整することができる。
また、前記界磁ヨークの前記径方向の他端部は、前記界磁ヨークの前記径方向の一端部よりも、前記径方向の内側にて前記ロータコアの前記軸線方向の端面と対向していてもよい。
これにより、界磁ヨークとロータコアとに界磁磁束が流れる磁気回路を形成することができる。
また、前記界磁ヨークの前記径方向の他端部は、前記ブリッジ部よりも前記径方向の外側にて前記ロータコアの前記軸線方向の端面と対向していてもよい。
これにより、永久磁石によって発生した磁束の一部を界磁ヨークに流して短絡させることが可能となる。
また、前記界磁ヨークの前記径方向の他端部は、さらに前記ステータコアの前記軸線方向の端面と対向していてもよい。
これにより、ロータとステータとの間を流れる磁束を強めることができる。
また、前記界磁ヨークの他端部は、前記ステータコイルよりも前記径方向にて内側に配置されていてもよい。
これにより、回転電機の前記径方向の寸法を小さくすることができる。
また、前記界磁コイルと前記ステータコイルとは、前記軸線方向の位置が少なくとも一部重なっていてもよい。
これにより、回転電機の軸線方向の寸法を小さくすることができる。
また、前記ロータコアにおいて、周方向にて隣り合う前記ブリッジ部の間には、非磁性領域が設けられていてもよい。
これにより、磁石磁束と界磁磁束とを干渉し難くすることができる。
また、本発明に係る回転電機の制御方法は、回転電機の制御方法であって、前記回転電機は、軸線を中心に回転可能な回転軸部材と、それぞれ永久磁石を収容し、径方向外側へV字形状に広がるように配置された一対の磁石収容孔が、外周部に周方向にて複数配置されており、前記回転軸部材に固定された円環状のロータコアを有するロータと、前記ロータに対して前記径方向にて間隔をあけて配置された円環状のステータコア及び、前記ステータコアに設けられたステータコイル、を有するステータと、前記ロータに対して前記回転軸部材の軸線方向の外側に配置された界磁ヨークと、前記界磁ヨークに設けられており、通電されることにより界磁磁束を発生可能な界磁コイルと、を備え、前記ロータコアにおける前記一対の磁石収容孔をなす2つの前記磁石収容孔の間には、ブリッジ部が設けられており、前記界磁ヨークの前記径方向の一端部における前記軸線方向の端面と、前記ブリッジ部の前記軸線方向の端面とが、前記軸線方向にて対向しており、前記界磁ヨークの前記径方向の他端部における前記軸線方向の端面と、前記ロータコアの前記軸線方向の端面、または、前記ステータコアの前記軸線方向の端面とが、前記軸線方向にて対向しており、前記回転電機の回転数を高めるときには、前記界磁コイルへの通電を行わない第1の制御モードを実行し、前記回転電機の出力トルクを高めるときには、前記界磁コイルへの通電を行う第2の制御モードを実行することを特徴とするものである。
これにより、本発明に係る回転電機の制御方法においては、高回転時に、第1の制御モードを実行して、界磁コイルへの通電を行わないことにより、永久磁石によって発生した磁束の一部をブリッジ部に漏れさせることによって、逆起電圧を低下させて高回転化を図ることができる。また、高出力時には、第2の制御モードを実行して、界磁コイルへの通電を行うことにより、ブリッジ部に界磁磁束を流して飽和させ、磁石磁束の一部がブリッジ部に漏れることを抑制し、磁石磁束を効率良く用いて高出力化を図ることができる。したがって、本発明に係る回転電機の制御方法は、ロータコアのブリッジ部に漏れる磁石磁束の量を調整することができる。
本発明に係る回転電機及び回転電機の制御方法においては、界磁コイルへの通電を行って発生させた界磁磁束を、界磁ヨークの径方向の他端部からロータコアのブリッジ部に通過させて、前記ブリッジ部を界磁磁束によって飽和させることができる。これにより、ブリッジ部において界磁磁束が永久磁石によって発生した磁束の進入を妨げて、永久磁石によって発生した磁束の一部がブリッジ部に漏れることを抑制することができる。よって、磁石磁束を効率良く用いて高出力化を図ることができる。また、界磁コイルへの通電を行わないことによって、永久磁石によって発生した磁束の一部をロータコアのブリッジ部に漏れさせることができる。よって、逆起電圧を低下させて高回転化を図ることができる。したがって、本発明に係る回転電機及び回転電機の制御方法は、ロータコアのブリッジ部に漏れる磁石磁束の量を調整することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態1に係る回転電機が適用される電動車両の構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態1に係る回転電機の軸線に沿った断面図である。 図3は、図2におけるA−A断面でのロータの断面図である。 図4は、高回転モード時における磁石磁束の流れを示した、実施形態1に係る回転電機の軸線に沿った断面図である。 図5は、高回転モード時における磁石磁束の流れを示した、図4におけるC-C断面でのロータの断面図である。 図6は、高出力モード時における界磁磁束の流れを示した、実施形態1に係る回転電機の軸線に沿った断面図である。 図7は、高出力モード時における磁石磁束及び界磁磁束の流れを示した、図6におけるD-D断面でのロータの断面図である。 図8は、高出力モード時における界磁磁束の流れの他例を示した、実施形態1に係る回転電機の軸線に沿った断面図である。 図9は、電子制御装置が実施する回転電機の高回転モードと高出力モードとの制御の一例を示したフローチャートである。 図10は、実施形態2に係る回転電機の軸線に沿った断面図である。 図11は、図10におけるE−E断面での回転電機の断面図である。 図12は、高回転モード時における磁石磁束の流れを示した、実施形態2に係る回転電機の軸線に沿った断面図である。 図13は、高回転モード時における磁石磁束の流れを示した、図12におけるG−G断面での回転電機の断面図である。 図14は、高出力モード時における界磁磁束の流れを示した、実施形態2に係る回転電機の軸線に沿った断面図である。 図15は、高出力モード時における磁石磁束及び界磁磁束の流れを示した、図14におけるH−H断面でのロータの断面図である。
(実施形態1)
以下に、本発明に係る回転電機及び回転電機の制御方法の実施形態1について説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施形態1に係る回転電機1が適用される電動車両100の構成を示すブロック図である。電動車両100は、回転電機1、バッテリ70、パワーコントロールユニット75、電子制御装置80、差動装置90、及び、駆動輪95などを備えている。
回転電機1は、例えば3相交流の回転電機である。回転電機1は、バッテリ70からパワーコントロールユニット75を介して供給された電力を利用して、差動装置90を介して駆動輪95を駆動させるための駆動力を出力する電動機としての機能を有している。また、回転電機1は、電動車両100の制動時に発電する発電機としての機能も有している。回転電機1が発電した電力は、パワーコントロールユニット75を介してバッテリ70に供給される。このように、実施形態1に係る回転電機1は、所謂モータジェネレータである。
バッテリ70は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池によって構成された蓄電装置である。バッテリ70は、回転電機1によって発電された電力によって充電されるほか、外部電源から供給される電力によっても充電可能となっている。なお、バッテリ70は、二次電池に限らず、直流電圧を生成でき、且つ、充電が可能な蓄電装置であればよく、例えばキャパシタ等であってもよい。
パワーコントロールユニット75は、バッテリ70から供給された直流電力を交流電力に変換して回転電機1に供給したり、回転電機1が発電した交流電力を直流電力に変換してバッテリ70に供給したりする機能を有している。
電子制御装置80は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などによって構成されており、パワーコントロールユニット75を制御してバッテリ70から回転電機1に供給する電力量などを調整し、回転電機1を制御している。
なお、実施形態1に係る回転電機1は、エンジンと回転電機とを備えたハイブリッド車両などにも適用可能である。
図2は、実施形態1に係る回転電機1の軸線に沿った断面図である。図3は、図2におけるA−A断面でのロータ3の断面図である。なお、図2は、図3におけるB−B断面に相当する位置での回転電機1の断面図である。
図2に示すように、実施形態1に係る回転電機1は、シャフト2、ロータ3、ステータ4、界磁ヨーク5A,5B、及び、界磁コイル6A,6Bなどを備えている。
シャフト2は、軸線方向D1に長尺であり軸線を中心に回転可能な金属製の回転軸部材である。なお、以下の説明において、「軸線方向D1」とは、シャフト2の軸線方向(長手方向)と定義する。
図3に示すように、ロータ3は、ロータコア31、複数の永久磁石32、複数の磁石収容孔33、複数の磁束漏れ抑制孔34、及び、複数の中央ブリッジ部35などを有している。
ロータコア31は、複数の電磁鋼板をシャフト2の軸線方向D1に積層して円筒状に形成されており、シャフト2と共に回転可能にシャフト2に直接固設されている。ロータコア31は、軸線方向D1にて電磁鋼板間に隙間があるため、軸線方向D1の磁気抵抗が、ロータコア31の軸線方向D1と直交する方向である径方向D2、及び、ロータコア31の周方向D3の磁気抵抗よりも大きい。そのため、ロータコア31内では、磁束が軸線方向D1に流れ難く、径方向D2に磁束が流れやすくなっている。
図3に示すように、ロータコア31の外周部には、軸線方向D1に沿って延びた磁石収容孔33が複数設けられている。磁石収容孔33は、隣接する2個が対をなし、径方向外側に開いたV字形状となるように配置されている。すなわち、ロータコア31は、径方向外側へV字形状に広がるように配置された一対の磁石収容孔33を、外周部に複数備えている。実施形態1に係る回転電機1では、ロータコア31に16個の磁石収容孔33が設けられている。
磁石収容孔33には、直方体の永久磁石32が収容されている。一対の磁石収容孔33にそれぞれ収容された永久磁石32は、極性の向きが同じになるように配置されている。例えば、一対の永久磁石32のそれぞれのN極がロータコア31の径方向外側に向くよう配置されている。そして、この一対の永久磁石32に、周方向D3にて隣接した他の一対の永久磁石32においては、S極が径方向外側を向くように配置されている。このように、V字に配置された一対の永久磁石32が、一つの磁極を形成している。すなわち、ロータ3は、径方向外側へV字形に広がるように配置された一対の永久磁石32からなる磁極を、外周部にN極とS極とが交互となるように8極を備えている。
図3に示すように、一対の磁石収容孔33のそれぞれの形状は、シャフト2の軸線と交差する不図示の対称線を中心に左右対称の構造となっている。また、一対の磁石収容孔33のそれぞれに収容された、一対の永久磁石32の位置も前記対称線を中心に左右対称である。磁石収容孔33には、永久磁石32を収容した状態で、径方向外側と径方向内側とにおける永久磁石32の短辺とロータコア31との間の領域に、それぞれ矩形状の外側間隙部及び内側間隙部が形成されている。このうち、内側間隙部は、前記対称線に沿ってロータコア31の径方向内側に延在している。なお、外側間隙部及び内側間隙部には、永久磁石32を磁石収容孔33に固定するための樹脂が注入されてもよい。
ロータコア31における一対の磁石収容孔33をなす2つの磁石収容孔13の間、より具体的には、周方向D3にて、2つの磁石収容孔13のそれぞれの内側間隙部の間には、中央ブリッジ部35が形成されている。中央ブリッジ部35は、磁石収容孔13の内側間隙部に沿って延在している。
また、ロータコア31には、周方向D3で隣り合う前記磁極の境であって、複数の中央ブリッジ部35の周方向D3の間に、非磁性領域として、軸線方向D1と直交する断面が円形である、軸線方向D1に貫通した磁束漏れ抑制孔34が設けられている。実施形態1に係る回転電機1では、同心円上で8つの磁束漏れ抑制孔34がロータコア31に設けられている。なお、磁束漏れ抑制孔34の形状としては、例えば、軸線方向D1と直交する断面が円形ではなく矩形などであってもよい。また、磁束漏れ抑制孔34は、軸線方向D1でロータコア31を貫通していなくてもよい。さらには、磁束漏れ抑制孔34の内部に、樹脂や非磁性の金属などの非磁性部材を充填してもよい。
図2に戻って、ステータ4は、ロータコア31の径方向D2で外方に所定間隔をあけて配置された円筒状のステータコア41と、ステータコア41に巻き付けられ設けられたステータコイル42とを有している。ステータコア41は、複数枚の電磁鋼板を軸線方向D1に積層して構成されている。ステータコア41は、軸線方向D1にて電磁鋼板間に隙間があるため、軸線方向D1の磁気抵抗が、径方向D2及び周方向D3の磁気抵抗よりも大きい。そのため、ステータコア41内では、磁束が軸線方向D1に流れ難く、径方向D2に磁束が流れやすくなっている。
界磁ヨーク5A,5Bは、磁性材からなり、図2に示すように、互いにロータ3の軸線方向D1で外側に配置され、軸線方向D1にてロータ3を挟んで互いが対向している。界磁ヨーク5A,5Bは、円筒状の外側壁部51A,51Bと、円環状の端壁部52A,52Bと、円筒状の内側壁部53A,53Bと、によって構成されている。
外側壁部51A,51Bは、界磁ヨーク5A,5Bの径方向D2の一端部であって、端壁部52A,52Bの径方向D2の外周縁部から軸線方向D1でロータ3側に延在している。また、外側壁部51A,51Bの軸線方向D1の内側の端面510A,510Bと、ロータコア31に設けられた中央ブリッジ部35の軸線方向D1の端面とは、軸線方向D1にて所定間隔をあけて対向している。
端壁部52A,52Bは、径方向D2に延在しており、それぞれ軸線方向D1にて、ロータコア31の両端から所定間隔をあけて離れた位置に配置されている。
内側壁部53A,53Bは、界磁ヨーク5A,5Bの径方向D2の他端部であって、軸線方向D1に延在し、端壁部52A,52Bの径方向D2の内周縁部に連なって形成されている。また、内側壁部53A,53Bの軸線方向D1の内側の端面530A,530Bと、ロータコア31の軸線方向D1の端面310A,310Bとは、軸線方向D1にて所定間隔をあけて対向している。また、内側壁部53A,53Bは、径方向D2にてシャフト2から所定間隔をあけて配置されている。
なお、図3には、径方向D2の外側から内側に向かって順に、第1の破線の円X1と、第1の二点鎖線の円Y1と、第2の二点鎖線の円Y2と、第2の破線の円X1とを示している。そして、図3では、界磁ヨーク5Aにおける外側壁部51Aの端面510Aの位置を、第1の破線の円X1と第1の二点鎖線の円Y1とで挟まれた領域で表している。また、図3では、界磁コイル6Aにおける端面60Aの位置を、第1の二点鎖線の円Y1と第2の二点鎖線の円Y2とで挟まれた領域で表している。また、図3では、界磁ヨーク5Aにおける内側壁部53Aの端面530Aの位置を、第2の二点鎖線の円Y2と第2の破線の円X2とで挟まれた領域で表している。
図2及び図3に示すように、界磁ヨーク5Aにおける外側壁部51Aの端面510Aは、軸線方向D1にて、ロータ3の全ての中央ブリッジ部35と対向している。また、界磁ヨーク5Aにおける内側壁部53Aの端面530Aは、軸線方向D1にて、中央ブリッジ部35よりも径方向内側でロータコア31の端面310Aと対向している。
なお、界磁ヨーク5Bについても同様に、界磁ヨーク5Bにおける外側壁部51Bの端面510Bは、軸線方向D1にて、ロータ3の全ての中央ブリッジ部35と対向している。また、界磁ヨーク5Bにおける内側壁部53Bの端面530Bは、軸線方向D1にて、中央ブリッジ部35よりも径方向内側でロータコア31の端面310Bと対向している。
端壁部52A,52Bの軸線方向D1におけるロータ3側の面には、界磁コイル6A,6Bが設けられている。界磁コイル6A,6Bは、通電量に応じて、界磁ヨーク5A,5Bとロータコア31との間に流れる、後述する界磁磁束MF2(図6参照)の量を調整することが可能となっている。
なお、実施形態1に係る回転電機1では、界磁ヨーク5A,5B及び界磁コイル6A,6Bが、ステータコイル42のコイルエンド421よりも径方向D2で内側に配置されていることにより、回転電機1の径方向D2の寸法を小さくすることができる。
また、実施形態1に係る回転電機1において、界磁コイル6A,6Bとステータコイル42とは、径方向D2から見て少なくとも一部が重なっていることが望ましい。言い換えれば、実施形態1に係る回転電機1においては、界磁コイル6A,6Bとステータコイル42とを、互いの軸線方向D1の位置が少なくとも一部重なるように配置することが望ましい。実施形態1に係る回転電機1では、径方向D2で外側から内側を見たときに、界磁コイル6A,6Bの少なくとも一部が、ステータコイル42のコイルエンド421と重なるようにしている。言い換えれば、実施形態1に係る回転電機1では、界磁コイル6A,6Bとステータコイル42のコイルエンド421とを、互いの軸線方向D1の位置が少なくとも一部重なるように配置している。これにより、回転電機1の軸線方向D1の寸法を小さくすることができる。
さらには、実施形態1に係る回転電機1において、界磁コイル6A,6Bに加えて界磁ヨーク5A,5Bも、径方向D2から見て少なくとも一部がステータコイル42と重なっていることが望ましい。言い換えれば、実施形態1に係る回転電機1においては、界磁ヨーク5A,5B及び界磁コイル6A,6Bとステータコイル42とを、それぞれの軸線方向D1の位置が少なくとも一部重なるように配置することが望ましい。実施形態1に係る回転電機1では、径方向D2で外側から内側を見たときに、界磁コイル6A,6Bに加えて界磁ヨーク5A,5Bの少なくとも一部が、ステータコイル42のコイルエンド421と重なるようにしている。言い換えれば、実施形態1に係る回転電機1では、界磁ヨーク5A,5B及び界磁コイル6A,6Bとステータコイル42のコイルエンド421とを、それぞれの軸線方向D1の位置が少なくとも一部重なるように配置している。これにより、回転電機1の軸線方向D1の寸法を小さくすることができる。
実施形態1に係る回転電機1では、例えば、回転電機1が搭載される電動車両100に設けられた電子制御装置80によって、回転電機1の回転数を高めるときに実行される第1の制御モードである高回転モードと、回転電機1の出力トルクを高めるときに実行される第2の制御モードである高出力モードと、が実行可能となっている。高回転モードは、回転電機1の高回転時(トルク負荷が少ないとき)や無負荷時に、電子制御装置80によってパワーコントロールユニット75を制御し、界磁コイル6A及び界磁コイル6bへの通電を行わないモードである。高出力モードは、回転電機1の高出力時(高負荷時)に、電子制御装置80によってパワーコントロールユニット75を制御し、界磁コイル6A及び界磁コイル6bへの通電を行うモードである。なお、高回転モード及び高出力モードのそれぞれの選択は、例えば、回転電機1が搭載された電動車両100において、運転者によるアクセルの踏み込み量や電動車両100の走行状態などに応じて要求される要求トルクや要求回転数などに基づいて、電子制御装置80が適宜判断して行えばよい。
図4は、高回転モード時における磁石磁束MF1の流れを示した、実施形態1に係る回転電機1の軸線に沿った断面図である。なお、図4に示した回転電機1の断面では、ロータ3及びステータ4を半分だけ図示している。また、図4中、磁石磁束MF1の流れは、破線の矢印で示している。図5は、高回転モード時における磁石磁束MF1の流れを示した、図4におけるC-C断面でのロータ3の断面図である。なお、図5中、磁石磁束MF1の流れは、破線の矢印で示している。
実施形態1に係る回転電機1では、高回転モード時に界磁コイル6A,6Bへの通電を行わないことによって、図5に示すように、永久磁石32によって発生した磁石磁束MF1の一部が、ロータコア31の中央ブリッジ部35に漏れて、ロータコア31内で短絡する磁石磁束MF1の量が多くなる。また、図4に示すように、実施形態1に係る回転電機1においては、界磁ヨーク5A,5Bにおける外側壁部31Aの端面310Aと中央ブリッジ部35とが対向しているため、中央ブリッジ部35から外側壁部51A,51Bに磁石磁束MF1の一部が流れて、磁石磁束MF1の一部が界磁ヨーク5A,5Bにも短絡する。
これにより、高回転モード時では、ロータコア31の永久磁石32からステータコア41に向かって流れる磁石磁束MF1が減少し、逆起電圧を減少させることができるため、高回転化を図ること(回転数を向上させること)ができる。また、逆起電圧を減少させることによって、引き摺り損失を減少させることができる。
図6は、高出力モード時における界磁磁束MF2の流れを示した、実施形態1に係る回転電機1の軸線に沿った断面図である。なお、図6に示した回転電機1の断面では、ロータ3及びステータ4を半分だけ図示している。また、図6中、界磁磁束MF2の流れは、実線の矢印で示している。図7は、高出力モード時における磁石磁束MF1及び界磁磁束MF2の流れを示した、図6におけるD-D断面でのロータ3の断面図である。なお、図7中、磁石磁束MF1の流れは、破線の矢印で示している。また、図7において、○の中に黒丸(・)を示す記号は、紙面奥側から紙面手前側に界磁磁束MF2が流れることを表わしている。また、○の中に×を示す記号は、紙面手前側から紙面奥側に界磁磁束MF2が流れることを表わしている。
実施形態1に係る回転電機1では、高出力モード時に、電子制御装置80によってパワーコントロールユニット75を制御し、界磁コイル6A,6Bへの通電を行う。そして、図6に示すように、界磁コイル6Aへの通電を行うことによって、界磁ヨーク5Aの内側壁部53Aを起点にして見た場合に、内側壁部53A、端壁部52A、外側壁部51A、ロータコア31、の順に界磁磁束MF2が流れるような図6中時計回り方向の磁気回路が形成される。また、図6に示すように、界磁コイル6Bが通電されることによって、界磁ヨーク5Bの内側壁部53Bを起点にして見た場合に、内側壁部53B、端壁部52B、外側壁部51B、ロータコア31、の順に界磁磁束MF2が図6中反時計回り方向に流れるような磁気回路が形成される。
これにより、図7に示すように、高出力モード時には、界磁ヨーク5Aにおける外側壁部31Aの端面310Aからロータコア31の中央ブリッジ部35に界磁磁束MF2が流れる。また、同様に、界磁ヨーク5Bにおける外側壁部31Bの端面310Bからロータコア31の中央ブリッジ部35に界磁磁束MF2が流れる。そのため、ロータコア31の中央ブリッジ部35は、界磁磁束MF2によって飽和される。
このように、高出力モード時では、ロータコア31の中央ブリッジ部35を界磁磁束MF2によって飽和させることにより、永久磁石32によって発生した磁石磁束MF1の一部が中央ブリッジ部35に漏れることを抑制し、ロータコア31内で短絡する磁石磁束MF1の量を高回転モード時よりも低減させることができる。よって、ロータコア31の永久磁石32からステータコア41に向かって流れる磁石磁束MF1が、高回転モード時よりも多くなるため、磁石磁束MF1を有効に使うことができ、出力トルクを高めることができる。
また、実施形態1に係る回転電機1では、複数の中央ブリッジ部35の周方向D3の間の位置に、非磁性領域として磁束漏れ抑制孔34を設けていることによって、磁石磁束MF1と界磁磁束MF2とを干渉し難くすることができる。
なお、実施形態1に係る回転電機1では、界磁コイル6A,6Bへの通電方向は、同じ向きでも逆向きでもよい。言い換えれば、界磁コイル6A,6Bによって発生させた界磁磁束MF2の流れる向きが、図7に示すように、界磁コイル6A側が図6中時計回り方向で、界磁コイル6B側が図6中反時計回り方向であってもよいし、図8に示すように、界磁コイル6A,6Bともに図8中反時計回り方向であってもよい。すなわち、ロータコア31の中央ブリッジ部35に、界磁コイル6A,6Bによって発生させた界磁磁束MF2を流して、中央ブリッジ部35を界磁磁束MF2によって飽和させることができればよい。
図9は、電子制御装置80が実施する回転電機1の高回転モードと高出力モードとの制御の一例を示したフローチャートである。
まず、電子制御装置80は、高回転モードを実行するか否かを判断する(ステップS1)。高回転モードを実行すると判断した場合(ステップS1にてYes)、電子制御装置80は、パワーコントロールユニット75を制御して、界磁コイル6A,6Bに通電せず、界磁磁束MF2を発生させないで(ステップS2)、一連の制御を終了する。これにより、磁石磁束MF1の一部をロータコア21の中央ブリッジ部35に漏れさせることができ、逆起電圧を低下させて高回転化を図ることができる。
一方、高回転モードを実行しないと判断した場合(ステップS1にてNo)、電子制御装置80は、高出力モードを実行する(ステップS3)。そして、電子制御装置80は、パワーコントロールユニット75を制御して、界磁コイル6A,6Bに通電して、界磁磁束MF2を発生させて(ステップS4)、一連の制御を終了する。これにより、界磁磁束MF2を中央ブリッジ部35に通過させて、磁石磁束MF1の一部が中央ブリッジ部35に漏れることを抑制でき、磁石磁束MF1を効率良く用いて高出力化を図ることができる。
このように、実施形態1に係る回転電機1は、ロータコア31の中央ブリッジ部35に漏れる磁石磁束MF1の量を調整して、高回転化と高出力化との両立を図ることができる。
なお、実施形態1に係る回転電機1においては、高回転モード時に逆起電力を最大限に低減させることを考慮すると、高回転モード時に界磁コイル6A,6Bへの通電を行わないことが望ましい。一方、実使用上、問題無い程度に逆起電力の低減を図れるのであれば、高回転モード時に、ロータコア31の中央ブリッジ部35が界磁磁束MF2によって飽和せず、磁石磁束MF1の一部が中央ブリッジ部35を多少漏れ得る程度に、界磁磁束MF2を発生させ得るような、高出力モード時よりも小さい電流を界磁コイル6A,6Bに流しても良い。
(実施形態2)
以下に、本発明に係る回転電機及び回転電機の制御方法の実施形態2について説明する。なお、実施形態1に係る回転電機1と共通する部分の説明は、適宜省略する。また、本実施形態においては、実施形態2に係る回転電機を、実施形態1に係る回転電機1と同様に電動車両100に適用した場合を例に挙げて説明する。
図10は、実施形態2に係る回転電機1の軸線に沿った断面図である。図11は、図10におけるE−E断面での回転電機1の断面図である。なお、図10は、図11におけるF−F断面に相当する位置での回転電機1の断面図である。また、図11には、径方向D2の外側から内側に向かって順に、第1の破線の円X11と、第1の二点鎖線の円Y11と、第2の二点鎖線の円Y12と、第2の破線の円X12とを示している。そして、図11では、界磁ヨーク5Aにおける外側壁部51Aの端面510Aの位置を、第1の破線の円X11と第2の二点鎖線の円Y11とで挟まれた領域で表している。また、図11では、界磁コイル6Aにおける端面60Aの位置を、第1の二点鎖線の円X11と第2の二点鎖線の円Y12とで挟まれた領域で表している。また、図11では、界磁ヨーク5Aにおける内側壁部53Aの端面530Aの位置を、第2の二点鎖線の円Y12と第2の破線の円X12とで挟まれた領域で表している。
図10に示すように、実施形態2に係る回転電機1では、界磁ヨーク5A,5Bの外側壁部51A,51Bの端面510A,510Bと、ロータコア31の端面310A,310B、及び、ステータコア41の端面410A,410Bとが、軸線方向D1にて所定間隔をあけて対向している。また、界磁ヨーク5A,5Bの内側壁部53A,53Bの軸線方向D1の端面530A,530Bが、ロータコア31の端面310A,310Bと、軸線方向D1にて所定間隔をあけて対向している。
そして、界磁ヨーク5Aに着目すると、図11に示すように、界磁ヨーク5Aにおける外側壁部51Aの端面510Aは、軸線方向D1にて、ステータコア41の内周縁部、及び、ロータコア31の外周縁部と対向している。また、界磁ヨーク5Aにおける内側壁部53Aの端面530Aは、軸線方向D1にて、ロータコア31に設けられた全ての中央ブリッジ部35と対向している。
なお、界磁ヨーク5Bについても同様に、界磁ヨーク5Bにおける外側壁部51Bの端面510Bは、軸線方向D1にて、ステータコア41の内周縁部、及び、ロータコア31の外周縁部と対向している。また、界磁ヨーク5Bにおける内側壁部53Bの端面530Bは、軸線方向D1にて、ロータコア31に設けられた全ての中央ブリッジ部35と対向している。
実施形態2に係る回転電機1では、界磁ヨーク5A,5B及び界磁コイル6A,6Bが、ステータコイル42のコイルエンド421よりも径方向D2で内側に配置され、径方向D2で外側から内側を見たときに、界磁ヨーク5A,5B及び界磁コイル6A,6Bの少なくとも一部が、コイルエンド421と重なるようにすることが望ましい。これにより、回転電機1の軸線方向D1の寸法が大きくなることを抑制できる。
また、図10に示すように、実施形態2に係る回転電機1では、内側壁部53A,53Bが中央ブリッジ部35と軸線方向D1にて対向し、界磁ヨーク5A,5Bが径方向D2にてシャフト2から大きく離れている。そのため、径方向D2にてシャフト2と界磁ヨーク5A,5Bとの間に形成された、シャフト2の周りの空間を有効活用することができる。そのため、例えば、ベアリングや回転センサ(レゾルバ)を前記空間に配置でき、回転電機1の軸線方向D1の寸法を小さくすることができる。
図12は、高回転モード時における磁石磁束MF1の流れを示した、実施形態2に係る回転電機1の軸線に沿った断面図である。なお、図12に示した回転電機1の断面では、ロータ3及びステータ4を半分だけ図示している。また、図12中、磁石磁束MF1の流れは、破線の矢印で示している。図13は、高回転モード時における磁石磁束MF1の流れを示した、図12におけるG−G断面での回転電機1の断面図である。なお、図13中、磁石磁束MF1の流れは、破線の矢印で示している。
実施形態2に係る回転電機1では、高回転モード時に、電子制御装置80によってパワーコントロールユニット75を制御し、界磁コイル6A,6Bへの通電を行わない。これにより、図13に示すように、永久磁石32によって発生した磁石磁束MF1の一部が、ロータコア31の中央ブリッジ部35に漏れて、ロータコア31内で短絡する磁石磁束MF1の量が多くなる。また、高回転モード時には、界磁ヨーク5A,5Bに界磁磁束MF2が流れていないため、図12に示すように、磁石磁束MF1の一部が、ロータコア31の外周縁部や、ステータコア41の内周縁部などを通って、界磁ヨーク5A,5Bに流れて短絡する。
これにより、高回転モード時では、ロータコア31の永久磁石32からステータコア41に向かって流れる磁石磁束MF1が減少し、逆起電圧を減少させることができるため、高回転化を図ること(回転数を向上させること)ができる。また、逆起電圧を減少させることによって、引き摺り損失を減少させることができる。
図14は、高出力モード時における界磁磁束MF2の流れを示した、実施形態2に係る回転電機1の軸線に沿った断面図である。なお、図14に示した回転電機1の断面では、ロータ3及びステータ4を半分だけ図示している。また、図14中、界磁磁束MF2の流れは、実線の矢印で示している。図15は、高出力モード時における磁石磁束MF1及び界磁磁束MF2の流れを示した、図14におけるH−H断面でのロータ3の断面図である。なお、図15中、磁石磁束MF1の流れは、破線の矢印で示している。また、図15において、○の中に黒丸(・)を示す記号は、紙面奥側から紙面手前側に界磁磁束MF2が流れることを表わしている。また、○の中に×を示す記号は、紙面手前側から紙面奥側に界磁磁束MF2が流れることを表わしている。
図14に示すように、実施形態2に係る回転電機1では、高出力モード時に、電子制御装置80によってパワーコントロールユニット75を制御し、界磁コイル6Aへの通電を行う。これにより、界磁ヨーク5Aの内側壁部53Aを起点にして見た場合に、内側壁部53A、端壁部52A、外側壁部51A、ステータコア41、ロータコア31、の順に界磁磁束MF2が流れるような図14中時計回り方向の磁気回路が形成される。この際、ステータコア41からロータコア31に流れた界磁磁束MF2は、ロータコア31の中央ブリッジ部35を通って内側壁部53Aに流れる。また、図14に示すように、界磁コイル6Bが通電されることによって、界磁ヨーク5Bの内側壁部53Bを起点にして見た場合に、内側壁部53B、端壁部52B、外側壁部51B、ステータコア41、ロータコア31、の順に界磁磁束MF2が図14中反時計回り方向に流れるような磁気回路が形成される。この際、ステータコア41からロータコア31に流れた界磁磁束MF2は、ロータコア31の中央ブリッジ部35を通って内側壁部53Bに流れる。
すなわち、高出力モード時には、図15に示すように、ロータコア31の中央ブリッジ部35に界磁磁束MF2を流して、中央ブリッジ部35を界磁磁束MF2によって飽和させる。このように、高出力モード時では、中央ブリッジ部35を界磁磁束MF2によって飽和させることにより、永久磁石32によって発生した磁石磁束MF1の一部が中央ブリッジ部35に漏れることを抑制し、ロータコア31内で短絡する磁石磁束MF1の量を高回転モード時よりも低減させることができる。よって、ロータコア31の永久磁石32からステータコア41に向かって流れる磁石磁束MF1が、高回転モード時よりも多くなるため、磁石磁束MF1を有効に使うことができる。さらに、実施形態2に係る回転電機1では、径方向D2にてステータコア41とロータコア31との間を界磁磁束MF2が流れるため、ロータ3に対して界磁磁束MF2に起因したトルクが発生する。したがって、実施形態2に係る回転電機1では、高出力モード時に出力トルクを高めることができる。
また、実施形態2に係る回転電機1では、複数の中央ブリッジ部35の周方向D3の間の位置に、非磁性領域として磁束漏れ抑制孔34を設けていることによって、磁石磁束MF1と界磁磁束MF2とを干渉し難くすることができる。
1 回転電機
2 シャフト
3 ロータ
4 ステータ
5A,5B 界磁ヨーク
6A,6B 界磁コイル
31 ロータコア
32 永久磁石
33 磁石収容孔
34 磁束漏れ抑制孔
35 中央ブリッジ部
41 ステータコア
42 ステータコイル
51A,51B 外側壁部
52A,52B 端壁部
53A,53B 内側壁部
70 バッテリ
75 パワーコントロールユニット
80 電子制御装置
90 差動装置
95 駆動輪
100 電動車両
421 コイルエンド
MF1 磁石磁束
MF2 界磁磁束

Claims (8)

  1. 軸線を中心に回転可能な回転軸部材と、
    それぞれ永久磁石を収容し、径方向外側へV字形状に広がるように配置された一対の磁石収容孔が、外周部に周方向にて複数配置されており、前記回転軸部材に固定された円環状のロータコアを有するロータと、
    前記ロータに対して前記径方向にて間隔をあけて配置された円環状のステータコア及び、前記ステータコアに設けられたステータコイル、を有するステータと、
    前記ロータに対して前記回転軸部材の軸線方向の外側に配置された界磁ヨークと、
    前記界磁ヨークに設けられており、通電されることにより界磁磁束を発生可能な界磁コイルと、
    を備えた回転電機であって、
    前記ロータコアにおける前記一対の磁石収容孔をなす2つの前記磁石収容孔の間には、ブリッジ部が設けられており、
    前記界磁ヨークの前記径方向の一端部における前記軸線方向の端面と、前記ブリッジ部の前記軸線方向の端面とが、前記軸線方向にて対向しており、
    前記界磁ヨークの前記径方向の他端部における前記軸線方向の端面と、前記ロータコアの前記軸線方向の端面、または、前記ステータコアの前記軸線方向の端面とが、前記軸線方向にて対向していることを特徴とする回転電機。
  2. 前記界磁ヨークの前記径方向の他端部は、前記界磁ヨークの前記径方向の一端部よりも、前記径方向の内側にて前記ロータコアの前記軸線方向の端面と対向していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記界磁ヨークの前記径方向の他端部は、前記ブリッジ部よりも前記径方向の外側にて前記ロータコアの前記軸線方向の端面と対向していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記界磁ヨークの前記径方向の他端部は、さらに前記ステータコアの前記軸線方向の端面と対向していることを特徴とする請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記界磁ヨークの他端部は、前記ステータコイルよりも前記径方向にて内側に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記界磁コイルと前記ステータコイルとは、前記軸線方向の位置が少なくとも一部重なっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記ロータコアにおいて、周方向にて隣り合う前記ブリッジ部の間には、非磁性領域が設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の回転電機。
  8. 回転電機の制御方法であって、
    前記回転電機は、
    軸線を中心に回転可能な回転軸部材と、
    それぞれ永久磁石を収容し、径方向外側へV字形状に広がるように配置された一対の磁石収容孔が、外周部に周方向にて複数配置されており、前記回転軸部材に固定された円環状のロータコアを有するロータと、
    前記ロータに対して前記径方向にて間隔をあけて配置された円環状のステータコア及び、前記ステータコアに設けられたステータコイル、を有するステータと、
    前記ロータに対して前記回転軸部材の軸線方向の外側に配置された界磁ヨークと、
    前記界磁ヨークに設けられており、通電されることにより界磁磁束を発生可能な界磁コイルと、
    を備え、
    前記ロータコアにおける前記一対の磁石収容孔をなす2つの前記磁石収容孔の間には、ブリッジ部が設けられており、
    前記界磁ヨークの前記径方向の一端部における前記軸線方向の端面と、前記ブリッジ部の前記軸線方向の端面とが、前記軸線方向にて対向しており、
    前記界磁ヨークの前記径方向の他端部における前記軸線方向の端面と、前記ロータコアの前記軸線方向の端面、または、前記ステータコアの前記軸線方向の端面とが、前記軸線方向にて対向しており、
    前記回転電機の回転数を高めるときには、前記界磁コイルへの通電を行わない第1の制御モードを実行し、
    前記回転電機の出力トルクを高めるときには、前記界磁コイルへの通電を行う第2の制御モードを実行することを特徴とする回転電機の制御方法。
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