JP2021060519A - 固定化装置、滑剤供給装置、画像形成装置及び固定化装置の湾曲部の湾曲方法 - Google Patents

固定化装置、滑剤供給装置、画像形成装置及び固定化装置の湾曲部の湾曲方法 Download PDF

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Abstract

【課題】滑剤の固定化効率の向上と固定化強度の向上を両立可能な固定化装置、滑剤供給装置、画像形成装置及び固定化装置の湾曲部の湾曲方法を提供する。【解決手段】トナーにより形成されたトナー像を担持可能な像担持体上に供給された滑剤を固定化する固定化装置であって、湾曲して像担持体に当接し、滑剤を固定化する湾曲部と、像担持体に向けて湾曲部を複数の方向から押圧する押圧部と、を備える。湾曲部と押圧部は、1つの部材から形成しても良い。【選択図】図4

Description

本発明は、固定化装置、滑剤供給装置、画像形成装置及び固定化装置の湾曲部の湾曲方法に関する。
電子写真方式の画像形成装置(プリンター、複写機、ファクシミリ、これらの複合機など)には、感光ドラムなどの像担持体上に残存したトナーを除去するクリーニングブレードを有するクリーニング装置が備えられている。また、像担持体とクリーニングブレードとの摩擦力を低減するため、像担持体上に潤滑剤としての滑剤を供給する滑剤供給装置を備えたものもある。このような滑剤供給装置は、滑剤が棒状に形成された滑剤棒、滑剤棒の滑剤を像担持体に塗布する塗布ブラシ、像担持体上に塗布された滑剤を固定化する固定化ブレードなどを備えている(例えば、特許文献1の図2の符号16を参照)。
特開2019−8276号公報
上述した滑剤供給装置の寿命の律速の一つとして、滑剤寿命がある。滑剤寿命を長くするためには、滑剤棒を大型にすれば良いが、その大型化は装置内に必要なスペースを増大させることになる。また、滑剤棒の大型化は、その製造歩留まりの低下を招くと言うデメリットもある。
上述した滑剤供給装置において、塗布ブラシにより像担持体上へ塗布された滑剤は粉状であり、像担持体との付着力は低い。そのため、滑剤の塗布後に固定化ブレードで像担持体上に膜化して固定化する必要がある。塗布された滑剤の塗布効率を考慮すると、固定化ブレードでせき止められる滑剤は損失となる。固定化された滑剤の残存率を考慮すると、固定化が不十分な滑剤は、現像器あるいはクリーニングブレードで回収されて損失となる。現像器に滑剤が回収された場合、その影響として、現像剤の帯電量が変動する問題もある。従って、滑剤棒を大型化せずに、滑剤寿命を長くするためには、固定化ブレードを通過する滑剤量の増加(固定化効率の向上)と通過した滑剤の膜強度の向上(固定化強度の向上)の両立が必要になる。
本発明の目的は、滑剤の固定化効率の向上と固定化強度の向上を両立可能な固定化装置、滑剤供給装置、画像形成装置及び固定化装置の湾曲部の湾曲方法を提供することである。
本発明に係る固定化装置は、
湾曲して像担持体に当接し、前記像担持体上に供給された滑剤を固定化する湾曲部と、
前記像担持体に向けて前記湾曲部を複数の方向から押圧する押圧部と、
を備える。
また、本発明に係る滑剤供給装置は、
前記固定化装置と、
前記像担持体上に前記滑剤を塗布する滑剤塗布装置と、
を備える。
また、本発明に係る画像形成装置は、
前記像担持体と、
前記滑剤供給装置と、
を備える。
また、本発明に係る固定化装置の湾曲部の湾曲方法は、
湾曲して像担持体に当接し、前記像担持体上に供給された滑剤を固定化する湾曲部と、前記像担持体に向けて前記湾曲部を2つの方向から各々押圧する2つの押圧部と、を備えた固定化装置において、前記湾曲部を湾曲させる方法であって、
前記湾曲部を湾曲させる前に、
2つの前記押圧部のうちの一方を第1の支持部材に取り付け、
2つの前記押圧部のうちの他方を第2の支持部材に取り付け、
前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材の少なくとも一方の相対位置を変更して、前記湾曲部を湾曲させる。
本発明によれば、滑剤の固定化効率の向上と固定化強度の向上の両立が可能となる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の全体構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の主要部を示す図である。 図1に示した画像形成装置におけるドラムクリーニングユニットを示す図である。 本発明の実施の形態に係る固定化装置の一例を示す図である。 図4に示した固定化装置の作製過程を示す図である。 本発明の実施の形態に係る固定化装置の他の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る固定化装置の他の一例を示す図である。 図7に示した固定化装置の作製過程を示す図である。 比較例1のドラムクリーニングユニットを示す図である。 比較例2のドラムクリーニングユニットを示す図である。 ブラシθと感光体上滑剤量との関係を示すグラフである。 ブラシθと滑剤消費速度との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態に係る固定化装置、滑剤供給装置、画像形成装置及び固定化装置の湾曲部の湾曲方法を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置1の全体構成を概略的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る画像形成装置1の制御系の主要部を示す図である。
図1に示すように、画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置である。即ち、画像形成装置1は、感光体上に形成されたC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)及びK(ブラック)の各色トナー像を中間転写体に一次転写し、中間転写体上で4色のトナー像を重ね合わせた後、用紙に二次転写することにより、画像を形成する。
また、画像形成装置1には、CMYKの4色に対応する感光体を中間転写体の走行方向に直列配置し、中間転写体に一回の手順で各色トナー像を順次転写させるタンデム方式が採用されている。
図1、図2に示す画像形成装置1は、画像読取部10、操作表示部20、画像処理部30、画像形成部40、用紙搬送部50、定着部60及び制御部70などを備える。
制御部70は、CPU(Central Processing Unit)71、ROM(Read Only Memory)72及びRAM(Random Access Memory)73などを備えている。CPU71は、ROM72から処理内容に応じたプログラムを読み出してRAM73に展開し、展開したプログラムと協働して画像形成装置1の各ブロックの動作を集中制御する。このとき、記憶部82に格納されているLUT(Look Up Table)などの各種データが参照される。記憶部82は、例えば、不揮発性の半導体メモリ(所謂、フラッシュメモリ)又はハードディスクドライブで構成される。
制御部70は、通信部81を介して、LAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークに接続された外部の装置(例えば、パーソナルコンピューター)との間で各種データの送受信を行う。制御部70は、例えば、外部の装置から送信された画像データを受信し、この画像データ(入力画像データ)に基づいて用紙に画像を形成する。通信部81は、例えば、LANカード等の通信制御カードで構成される。
画像読取部10は、ADF(Auto Document Feeder)と称される自動原稿給紙装置11及び原稿画像走査装置12(スキャナー)などを備える。
自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された原稿Dを搬送機構により搬送して原稿画像走査装置12へ送り出す。自動原稿給紙装置11は、原稿トレイに載置された多数枚の原稿Dの画像(両面を含む)を連続して一挙に読み取ることができる。
原稿画像走査装置12は、自動原稿給紙装置11からコンタクトガラス上に搬送された原稿又はコンタクトガラス上に載置された原稿を光学的に走査し、原稿からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)センサー12aに結像させ、原稿画像を読み取る。画像読取部10は、原稿画像走査装置12による読取結果に基づいて入力画像データを生成する。この入力画像データには、画像処理部30において所定の画像処理が施される。
操作表示部20は、例えば、タッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、表示部21及び操作部22として機能する。表示部21は、制御部70から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況などの表示を行う。操作部22は、テンキー、スタートキーなどの各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部70に出力する。
画像処理部30は、入力画像データに対して、初期設定又はユーザー設定に応じた画像処理を行う回路などを備える。画像処理が施された画像データに基づいて、画像形成部40が制御される。
画像形成部40は、画像処理部30からの画像データに基づいて、Y成分、M成分、C成分、K成分の各有色トナーによる画像を形成するための画像形成ユニット41Y、41M、41C、41K、中間転写ユニット42などを備える。
Y成分、M成分、C成分、K成分用の画像形成ユニット41Y、41M、41C、41Kは、同様の構成を有する。そのため、図1では、Y成分用の画像形成ユニット41Yの構成要素についてのみ符号を付し、他の画像形成ユニット41M、41C、41Kの構成要素については符号を省略する。
画像形成ユニット41は、露光装置411、現像装置412、感光体ドラム413(像担持体)、帯電装置414、ドラムクリーニングユニット(以降、クリーニングユニット)415などを備える。
露光装置411は、例えば、半導体レーザーで構成され、感光体ドラム413に対して各色成分の画像に対応するレーザー光を照射する。レーザー光の照射により感光体ドラム413の電荷発生層で正電荷が発生し、電荷輸送層の表面まで輸送されると、感光体ドラム413の表面電荷(負電荷)が中和される。その結果、感光体ドラム413の表面には、周囲との電位差により各色成分の静電潜像が形成される。
現像装置412は、例えば、現像スリーブ412Aなどを有する二成分現像方式の現像装置であり、現像スリーブ412Aから感光体ドラム413の表面に各色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
感光体ドラム413は、例えば、アルミニウム製の導電性円筒体(アルミ素管)、アンダーコート層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)などを備える。この感光体ドラム413は、導電性円筒体の周面にアンダーコート層、電荷発生層、電荷輸送層を順次積層することで構成された光導電性を有する感光体であり、例えば、負帯電型の有機感光体(OPC:Organic Photo-conductor)である。感光体ドラム413は、その駆動モーター(図示省略)に供給される駆動電流を制御部70が制御することにより、一定の周速度(線速度)で回転される。
帯電装置414は、光導電性を有する感光体ドラム413の表面を一様に負極性に帯電させる。
クリーニングユニット415は、感光体ドラム413の表面に摺接されるクリーニング部材としてのドラムクリーニングブレード(以降、クリーニングブレード)などを有する。クリーニングユニット415は、一次転写後に感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーをクリーニングブレードによって除去する。このクリーニングユニット415のより詳しい構成については、図3を参照して後述する。
中間転写ユニット42は、中間転写ベルト421、一次転写ローラー422、駆動ローラー423A、バックアップローラー423Bなどを含む複数の支持ローラー423、二次転写ローラー424、ベルトクリーニング装置426などを備える。
中間転写ベルト421は、複数の支持ローラー423にループ状に張架され、駆動ローラー423Aが回転することにより、中間転写ベルト421は矢印A方向に一定速度で走行する。一次転写ローラー422は、中間転写ベルト421を感光体ドラム413に圧接させており、これにより、感光体ドラム413から中間転写ベルト421へトナー像を転写する。二次転写ローラー424は、中間転写ベルト421を挟んでバックアップローラー423Bに圧接されており、これにより、中間転写ベルト421から用紙Sへトナー像を転写する。トナー像が転写された用紙Sは定着部60に向けて搬送される。なお、二次転写ローラー424に代えて、複数の支持ローラーに二次転写ベルトがループ状に張架されたベルト式の二次転写ユニットを採用してもよい。
ベルトクリーニング装置426は、中間転写ベルト421の表面に摺接するベルトクリーニングブレードなどを有し、二次転写後に中間転写ベルト421の表面に残留する転写残トナーを除去する。
用紙搬送部50は、給紙部51、排紙部52及び搬送経路部53などを備える。給紙部51を構成する3つの給紙トレイユニット51a〜51cには、坪量やサイズなどに基づいて識別された用紙S(規格用紙、特殊用紙)が予め設定された種類ごとに収容される。搬送経路部53は、レジストローラー対53aなどの複数の搬送ローラー対を有する。
給紙トレイユニット51a〜51cに収容されている用紙Sは、最上部から一枚ずつ送出され、搬送経路部53により画像形成部40に搬送される。このとき、レジストローラー対53aが配設されたレジストローラー部により、給紙された用紙Sの傾きが補正されると共に搬送タイミングが調整される。そして、画像形成部40、定着部60を経て画像形成された用紙Sは、排紙ローラー52aを備えた排紙部52により機外に排紙される。
定着部60は、トナー像が二次転写され、搬送されてきた用紙Sを定着ニップで加熱、加圧することにより、用紙Sにトナー像を定着させる。定着部60は、定着ベルト61、加熱ローラー62、定着ローラー63、加圧ローラー64などを備える。定着ベルト61は、加熱ローラー62と定着ローラー63とによって張架されている。加圧ローラー64は、定着ベルト61との間で用紙Sを挟持して搬送する定着ニップを形成している。
図3は、クリーニングユニット415を示す図である。クリーニングユニット415は、クリーニング装置100、滑剤塗布装置210、固定化装置220などを備える。これらは、図示省略した支持枠体に取り付けられて収容されている。なお、本実施の形態において、滑剤塗布装置210と固定化装置220が滑剤供給装置200を構成する。
クリーニング装置100は、クリーニングブレード101と支持板金102とを備えている。クリーニングブレード101は、支持板金102に取り付けられて支持されており、支持板金102は、支持枠体に取り付けられて支持されている。クリーニングブレード101は、ウレタンゴムなどの弾性部材を平板状のシートに成形したものであり、感光体ドラム413の軸方向(主走査方向)の幅とほぼ同等の幅を有する。クリーニングブレード101は、ここでは、その先端(エッジ)を感光体ドラム413の回転方向R1に対向するように当接させるカウンター方式の構成となっている。具体的には、感光体ドラム413の回転方向R1に対してカウンター方向(感光体ドラム413が回転するときクリーニングブレード101の先端部分が突っ張ることとなる方向)から所定の当接角及び侵入量で摺接するように配置されている。
画像形成時には、感光体ドラム413の回転方向R1への回転に伴い、クリーニングブレード101によって感光体ドラム413の表面に残存する転写残トナーが掻き取られる。
滑剤塗布装置210は、滑剤棒211と塗布ブラシ212とを備えている。滑剤棒211は、潤滑剤を固形化して棒状に成形したものである。滑剤棒211は、付勢部材を有するホルダー(共に図示省略)に支持されて支持枠体に固定されている。この付勢部材は、例えば、圧縮スプリングであり、滑剤棒211が塗布ブラシ212と接触した状態を保持するため、滑剤棒211を塗布ブラシ212に向けて所定の押圧荷重で押圧している。滑剤棒211の幅は、クリーニングブレード101や後述する固定化部材221などの幅よりも狭い。滑剤棒211は、例えば、鉛筆硬度でF〜HB相当の硬度を有している。滑剤棒211に使用される潤滑剤としては、例えば、ステアリン酸亜鉛(ZnSt)である。
塗布ブラシ212は、滑剤棒211の滑剤を感光体ドラム413上に供給する役割を有する。塗布ブラシ212は、例えば、ポリエステルなどの繊維が植設された基布を芯金に巻き付けたローラー状のブラシであり、感光体ドラム413の軸方向の幅とほぼ同等の幅を有する。塗布ブラシ212は、滑剤棒211の表面及び感光体ドラム413の表面に接触するように配置され、感光体ドラム413の回転方向R1とは反対向きの回転方向R2に回転して、感光体ドラム413上に滑剤を供給する。
固定化装置220は、感光体ドラム413の回転方向R1において、滑剤塗布装置210の下流側に配置され、滑剤塗布装置210により感光体ドラム413上に塗布された滑剤を固定化するものである。
ところで、このような固定化装置220には、滑剤の塗布効率、残存率を考慮すると、固定化ブレードを通過する滑剤量の増加(固定化効率の向上)と通過した滑剤の膜強度の向上(固定化強度の向上)の両立が必要とされる。
そこで、本実施の形態では、後述するように、固定化装置220が備える固定化部材221や支持板金222の構成に特徴を持たせることで、固定化効率の向上と固定化強度の向上の両立を図っている。詳細は後述するが(図4参照)、固定化部材221を湾曲面221a(湾曲部)と押圧面221b、221c(押圧部)とを備えた構成とすることにより、固定化効率の向上と固定化強度の向上の両立を図ることができる。このような構成の固定化装置220について、以下に詳細に説明を行う。
[固定化装置の第1の構成例]
図3と共に、図4及び図5に示す固定化装置220は、本実施の形態に係る固定化装置の第1の構成例を示すものである。なお、本実施の形態に係る固定化装置としては、第1の構成例に代えて、後述する第2の構成例又は第3の構成例も適用可能である。
固定化装置220は、固定化部材221と、固定化部材221を取り付けて支持する支持板金222(支持部材)とを備える。また、固定化部材221及び支持板金222の幅は、感光体ドラム413の軸方向の幅とほぼ同等の幅を有する。
固定化部材221は、弾性変形により湾曲した湾曲面221aと、感光体ドラム413に向けて湾曲面221aを2つの方向から押圧する押圧面221b、221cとを備える。ここでは、押圧面221b、221cは、感光体ドラム413の回転方向R1における上流側からの方向と下流側からの方向の2つの方向から湾曲面221aを押圧している。なお、感光体ドラム413に向けて湾曲面221aを押圧できれば、2つに限らず、更に多くの方向から押圧するようにしても良い。例えば、押圧面221b、221cとは別に、それらの上流側あるいは下流側に湾曲面221aから分岐する押圧面を更に設けて、複数の方向から押圧するようにすれば良い。
湾曲面221aは、表面413aに当接されることにより、当初の湾曲形状から更に弾性変形して、表面413aに面接触する当接面221dを形成する。当接面221dは、弾性変形することで、表面413aに追従し、密着して十分なニップ幅を確保することができる。この当接面221dにより、表面413a上に塗布された滑剤が固定化されることになる。
2つの押圧面221b、221cは、上述した2つの方向から湾曲面221aを感光体ドラム413に向けて各々押圧するように、湾曲面221aを保持している。押圧面221b、221cは、後述するように、支持板金222に取り付けられており、一定の押圧力を湾曲面221aに付与するような構成となっている。
当接面221d以外の湾曲面221aの一端側と押圧面221bとからなる面221eは、当接面221dの一端側から、湾曲面221aの弾性変形に伴う応力と押圧面221bからの押圧力を付与することになる。また、当接面221d以外の湾曲面221aの他端側と押圧面221cとからなる面221fは、当接面221dの他端側から、湾曲面221aの弾性変形に伴う応力と押圧面221cからの押圧力を付与することになる。つまり、当接面221dに対しては、湾曲面221aの弾性変形に伴う応力、押圧面221b、221cによる押圧力が、その両端から付加されると共に、当接面221d自体の弾性変形に伴う応力も付加される。
このような構成の固定化部材221により、当接面221dの全面の総圧(以降、総圧)を、同じ厚さの固定化ブレード321(後述する比較例2を参照)より大きくして、固定化に十分な総圧を確保することができる。固定化に十分な総圧を確保することにより、当接面221dにより固定化される滑剤の膜強度の向上を図ること、つまり、固定化強度を向上させることができる。このように、当接面221dは、表面413a上に塗布された滑剤を固定化する固定化力を付与する機能を果たしている。
一方で、当接面221dの総圧は大きいが、上述したように、当接面221dが十分なニップ幅を有するので、当接面221dの単位面積当たりの面圧(以降、面圧)を適正な範囲に抑えることができる。面圧が高過ぎると滑剤粒子のせき止め量が増大し、固定化効率が低下してしまうが、このようにして、面圧を適正な範囲に抑えることにより、当接面221dでせき止められる滑剤量を減らし、当接面221dを通過する滑剤量を増加させている。これにより、固定化効率の向上を図ることができる。
支持板金222においては、一方の押圧面221bの端部221gを第1の側面222aに取り付けて支持し、他方の押圧面221cの端部221iを第1の側面222aと反対側の第2の側面222bに取り付けて支持している。そして、支持板金222が支持枠体に取り付けられて支持されている。このようにして押圧面221b、221cを支持することにより、所定の押圧力を当接面221dに付与するようにしている。
湾曲面221aと押圧面221b、221cを備える固定化部材221は、1つの部材、具体的には、1枚の平板状の弾性部材から形成されている。同質の材料で切れ目のない一体の部材とすることで、感光体ドラム413への追従性、密着性を確保することができる。
固定化部材221の材料としては、クリーニングブレード101と同様に、ウレタンゴムなどの弾性部材を平板状に成形したものを使用する。但し、固定化部材221の厚さは、クリーニングブレード101の厚さより薄い。更に、固定化部材221と固定化ブレード321(後述する比較例2を参照)を同じ総圧とする場合には、固定化部材221の厚さの方をより薄くすることができる。このように、固定化部材221として、厚さの薄い弾性部材を用いることにより、当接面221dの面積が大きくなるように、つまり、ニップ幅が大きくなるようにしている。また、固定化部材221として、より薄い弾性部材を使用することで、設置スペースの自由度が広がる。
固定化部材221の湾曲面221aを湾曲する方法を説明する。まず、図5に示すように、湾曲面221aを湾曲する前に、2つの押圧面221b、221cうちの一方側の押圧面221bの端部221gを支持板金222の第1の側面222aに接着などにより固定する。次に、支持板金222から突き出た突き出し部221hを折り返して湾曲する。次に、図4に示すように、他方側の押圧面221cの端部221iを支持板金222の第2の側面222bに接着などにより固定する。このようにして、固定化部材221の湾曲面221aを弾性変形により湾曲した構成としている。
また、湾曲面221a、押圧面221b、221cは、感光体ドラム413とは反対側に大気と連通する空間223を形成している。図4では、押圧面221bと押圧面221cとの間は、支持板金222で閉塞されているが、固定化部材221の両端部(感光体ドラム413の軸方向における両端部)は開口しており、大気と連通する空気層となっている。このように、空間223は大気と連通しているので、湾曲面221aは弾性変形し易くなり、表面413aへの追従性、密着性の点でも有利である。つまり、表面413aの状態に追従して、湾曲面221aが弾性変形して、当接面221dが表面413aに密着しており、これにより、当接面221dの面積を大きく、即ち、ニップ幅を大きくすることができる。この結果、面圧は所定範囲内の面圧に抑えながら、総圧は所定以上の総圧を確保することができる。
一方で、空間223を閉塞しても良い。例えば、図4では、固定化部材221の両端部(感光体ドラム413の軸方向における両端部)の開口部分を閉塞部材224で閉塞しても良い。これにより、湾曲面221a、押圧面221b、221c、支持板金222、閉塞部材224は、感光体ドラム413とは反対側に密閉された空間223を形成することになる。この場合、密閉した空間223内の空気層により空気圧を当接面221dに付与することができ、これにより、当接面221dによる表面413aへの押圧力の維持性が向上し、また、当接面221dの耐久性も向上する。
また、固定化部材221は、押圧面221b、221cの一方が表面413aに垂直な方向に沿うように配置されている。例えば、図4では、感光体ドラム413の回転方向R1における上流側の押圧面221bが、表面413aに垂直な方向に沿うように配置されている。つまり、感光体ドラム413に対する固定化部材221の当接角αを90°としている。この配置により、他の装置、例えば、滑剤塗布装置210(図3を参照)や帯電装置414(図1を参照)などと干渉することを避けることができる。
以上説明したように、固定化装置220は、適正な面圧と十分な総圧を両立させており、これにより、滑剤の固定化効率の向上と固定化強度の向上を両立させて、滑剤の塗布効率と残存率を向上させている。この結果、滑剤の長寿命化が可能となり、クリーニングユニット415の長寿命化を図ることができる。また、固定化装置220において、湾曲面221aと押圧面221b、221cを備える固定化部材221は、表面413aへの追従性、密着性に優れているので、高効率でかつ均一性の高い滑剤塗布が可能となる。
[固定化装置の第2の構成例]
図6に示す固定化装置230は、本実施の形態に係る固定化装置の第2の構成例を示すものである。
固定化装置230は、固定化部材231と、固定化部材231を取り付けて支持する支持板金232(支持部材)とを備える。また、固定化部材231及び支持板金232の幅は、感光体ドラム413の軸方向の幅とほぼ同等の幅を有する。
固定化部材231は、弾性変形により湾曲した湾曲面231a(湾曲部)と、感光体ドラム413に向けて湾曲面231aを2つの方向から押圧する押圧面231b、231c(押圧部)とを備える。押圧面231b、231cも、上述した第1の構成例の場合と同様に、感光体ドラム413の回転方向R1における上流側からの方向と下流側からの方向の2つの方向から湾曲面231aを押圧している。また、上述した第1の構成例の場合と同様に、複数の方向から押圧するようにしても良い。
湾曲面231aは、表面413aに当接されることにより、当初の湾曲形状から更に弾性変形して、表面413aに面接触する当接面231dを形成する。当接面231dは、弾性変形することで、表面413aに追従し、密着して十分なニップ幅を確保することができる。この当接面231dにより、表面413a上に塗布された滑剤が固定化されることになる。
2つの押圧面231b、231cは、上述した2つの方向から湾曲面231aを感光体ドラム413に向けて各々押圧するように、湾曲面231aを保持している。押圧面231b、231cは、後述するように、支持板金232に取り付けられており、一定の押圧力を湾曲面231aへ付与するような構成となっている。
当接面231d以外の湾曲面231aの一端側と押圧面231bとからなる面は、当接面231dの一端側から、湾曲面231aの弾性変形に伴う応力と押圧面231bからの押圧力を付与することになる。また、当接面231d以外の湾曲面231aの他端側と押圧面231cとからなる面は、当接面231dの他端側から、湾曲面231aの弾性変形に伴う応力と押圧面231cからの押圧力を付与することになる。つまり、当接面231dに対しては、湾曲面231aの弾性変形に伴う応力、押圧面231b、231cによる押圧力が、その両端から付加されると共に、当接面231d自体の弾性変形に伴う応力も付加される。
このような構成の固定化部材231により、当接面231dの総圧を、同じ厚さの固定化ブレード321(後述する比較例2を参照)より大きくして、固定化に十分な総圧を確保することができる。固定化に十分な総圧を確保することにより、当接面231dにより固定化される滑剤の膜強度の向上を図ること、つまり、固定化強度を向上させることができる。このように、当接面231dは、表面413a上に塗布された滑剤を固定化する固定化力を付与する機能を果たしている。
一方で、当接面231dの総圧は大きいが、上述したように、当接面231dが十分なニップ幅を有するので、当接面231dの面圧を適正な範囲に抑えることができる。このようにして、面圧を適正な範囲に抑えることにより、当接面231dでせき止められる滑剤量を減らし、当接面231dを通過する滑剤量を増加させている。これにより、固定化効率の向上を図ることができる。
支持板金232においては、一方の押圧面231bの端部231eと他方の押圧面231cの端部231fを支持板金232の1つの側面232aに取り付けて支持している。そして、支持板金232が支持枠体に取り付けられて支持されている。このようにして押圧面231b、231cを支持することにより、所定の押圧力を当接面231dに付与するようにしている。
湾曲面231aと押圧面231b、231cを備える固定化部材231は、1つの部材、具体的には、1枚の平板状の弾性部材から形成されている。同質の材料で切れ目のない一体の部材とすることで、感光体ドラム413への追従性、密着性を確保することができる。
固定化部材231の材料としては、クリーニングブレード101と同様に、ウレタンゴムなどの弾性部材を平板状に成形したものを使用する。但し、固定化部材231の厚さは、クリーニングブレード101の厚さより薄い。更に、固定化部材231と固定化ブレード321(後述する比較例2を参照)を同じ総圧とする場合には、固定化部材231の厚さの方をより薄くすることができる。このように、固定化部材231として、厚さの薄い弾性部材を用いることにより、当接面231dの面積が大きくなるように、つまり、ニップ幅が大きくなるようにしている。また、固定化部材231として、より薄い弾性部材を使用することで、設置スペースの自由度が広がる。
固定化部材231の湾曲面231aを湾曲する方法を説明する。まず、固定化部材231を湾曲させて、2つの押圧面231b、231cうちの一方側の押圧面231bの端部231eと他方側の押圧面231cの端部231fを接着面231gで接着する。その後、接着した端部231e及び接着面231gを支持板金232の側面232aに接着などにより固定する。このようにして、固定化部材231の湾曲面231aを弾性変形により湾曲した構成としている。固定化部材231は、構成例1で示した固定化部材221と比較して、湾曲面231aの曲率半径が小さくなり、湾曲面231aの応力付加に有利であるため、総圧確保に優れている。
また、湾曲面231a、押圧面231b、231cは、感光体ドラム413とは反対側に大気と連通する空間233を形成している。図6では、押圧面231bと押圧面231cとの間は、互いに接着されて閉塞されているが、固定化部材231の両端部(感光体ドラム413の軸方向における両端部)は開口しており、大気と連通する空気層となっている。このように、空間233は大気と連通しているので、湾曲面231aは弾性変形し易くなり、感光体ドラム413の表面413aへの追従性、密着性の点でも有利である。つまり、表面413aの状態に追従して、湾曲面231aが弾性変形して、当接面231dが表面413aに密着しており、これにより、当接面231dの面積を大きく、即ち、ニップ幅を大きくすることができる。この結果、面圧は所定範囲内の面圧に抑えながら、総圧は所定以上の総圧を確保することができる。
一方で、空間233を閉塞しても良い。例えば、図6では、固定化部材231の両端部(感光体ドラム413の軸方向における両端部)の開口部分を閉塞部材234で閉塞しても良い。これにより、湾曲面231a、押圧面231b、231c、閉塞部材234は、感光体ドラム413とは反対側に密閉された空間233を形成することになる。この場合、密閉した空間233内の空気層により空気圧を当接面231dに付与することができ、これにより、当接面231dによる表面413aへの押圧力の維持性が向上し、また、当接面231dの耐久性も向上する。
また、固定化部材231は、押圧面231b、231cの一方が表面413aに垂直な方向に沿うように配置されている。例えば、図6では、感光体ドラム413の回転方向R1における上流側の押圧面231bが、表面413aに垂直な方向に沿うように配置されている。つまり、感光体ドラム413に対する固定化部材231の当接角αを90°としている。この配置により、他の装置、例えば、滑剤塗布装置210(図3を参照)や帯電装置414(図1を参照)などと干渉することを避けることができる。
以上説明したように、固定化装置230は、適正な面圧と十分な総圧を両立させており、これにより、滑剤の固定化効率の向上と固定化強度の向上を両立させて、滑剤の塗布効率と残存率を向上させている。この結果、滑剤の長寿命化が可能となり、クリーニングユニット415の長寿命化を図ることができる。また、固定化装置230において、湾曲面231aと押圧面231b、231cを備える固定化部材231は、感光体ドラム413の表面413aへの追従性、密着性に優れているので、高効率でかつ均一性の高い滑剤塗布が可能となる。
[固定化装置の第3の構成例]
図7に示す固定化装置240は、本実施の形態に係る固定化装置の第3の構成例を示すものである。
固定化装置240は、固定化部材241と、固定化部材241を取り付けて支持する2つの支持板金242A、242B(第1及び第2の支持部材)とを備える。また、固定化部材241及び支持板金242A、242Bの幅は、感光体ドラム413の軸方向の幅とほぼ同等の幅を有する。
固定化部材241は、弾性変形により湾曲した湾曲面241a(湾曲部)と、感光体ドラム413に向けて湾曲面241aを2つの方向から押圧する押圧面241b、241c(押圧部)とを備える。押圧面241b、241cも、上述した第1の構成例の場合と同様に、感光体ドラム413の回転方向R1における上流側からの方向と下流側からの方向の2つの方向から湾曲面241aを押圧している。また、上述した第1の構成例の場合と同様に、複数の方向から押圧するようにしても良い。
湾曲面241aは、表面413aに当接されることにより、当初の湾曲形状から更に弾性変形して、表面413aに面接触する当接面241dを形成する。当接面241dは、弾性変形することで、表面413aに追従し、密着して十分なニップ幅を確保することができる。この当接面241dにより、表面413a上に塗布された滑剤が固定化されることになる。
2つの押圧面241b、241cは、上述した2つの方向から湾曲面241aを感光体ドラム413に向けて各々押圧するように、湾曲面241aを保持している。押圧面241b、241cは、後述するように、支持板金242A、242Bに取り付けられており、一定の押圧力を湾曲面241aに付与する構成となっている。
当接面241d以外の湾曲面241aの一端側と押圧面241bとからなる面は、当接面241dの一端側から、湾曲面241aの弾性変形に伴う応力と押圧面241bからの押圧力を付与することになる。また、当接面241d以外の湾曲面241aの他端側と押圧面241cとからなる面は、当接面241dの他端側から、湾曲面241aの弾性変形に伴う応力と押圧面241cからの押圧力を付与することになる。つまり、当接面241dに対しては、湾曲面241aの弾性変形に伴う応力、押圧面241b、241cによる押圧力が、その両端から付加されると共に、当接面241d自体の弾性変形に伴う応力も付加される。
このような構成の固定化部材241により、当接面241dの総圧を、同じ厚さの固定化ブレード321(後述する比較例2を参照)より大きくして、固定化に十分な総圧を確保することができる。固定化に十分な総圧を確保することにより、当接面241dにより固定化される滑剤の膜強度の向上を図ること、つまり、固定化強度を向上させることができる。このように、当接面241dは、表面413a上に塗布された滑剤を固定化する固定化力を付与する機能を果たしている。
一方で、当接面241dの総圧は大きいが、上述したように、当接面241dが十分なニップ幅を有するので、当接面241dの面圧を適正な範囲に抑えることができる。このようにして、面圧を適正な範囲に抑えることにより、当接面241dでせき止められる滑剤量を減らし、当接面241dを通過する滑剤量を増加させている。これにより、固定化効率の向上を図ることができる。
支持板金242A、242Bにおいては、一方の押圧面241bの端部241eを支持板金242Aの1つの側面242Aaに取り付けて支持し、他方の押圧面241cの端部241fを支持板金242Bの1つの側面242Baに取り付けて支持している。そして、支持板金242A、242Bが支持枠体に取り付けられて支持されている。このようにして押圧面241b、241cを支持することにより、所定の押圧力を当接面241dに付与するようにしている。
湾曲面241aと押圧面241b、241cを備える固定化部材241は、1つの部材、具体的には、1枚の平板状の弾性部材から形成されている。同質の材料で切れ目のない一体の部材とすることで、感光体ドラム413への追従性、密着性を確保することができる。
固定化部材241の材料としては、クリーニングブレード101と同様に、ウレタンゴムなどの弾性部材を平板状に成形したものを使用する。但し、固定化部材241の厚さは、クリーニングブレード101の厚さより薄い。更に、固定化部材241と固定化ブレード321(後述する比較例2を参照)を同じ総圧とする場合には、固定化部材241の厚さの方をより薄くすることができる。このように、固定化部材241として、厚さの薄い弾性部材を用いることにより、当接面241dの面積が大きくなるように、つまり、ニップ幅が大きくなるようにしている。また、固定化部材241として、より薄い弾性部材を使用することで、設置スペースの自由度が広がる。
固定化部材241の湾曲面241aを湾曲する方法を説明する。まず、図8に示すように、湾曲面241aを湾曲する前に、2つの押圧面241b、241cうちの一方側の押圧面241bの端部241eを支持板金242Aの側面242Aaに接着などにより固定する。次に、他方側の押圧面241cの端部241fを支持板金242Bの側面242Baに接着などにより固定する。次に、支持板金242A及び支持板金242Bの少なくとも一方の相対位置を変更して、固定化部材241を湾曲し、湾曲面241aを形成する。このようにして、固定化部材241の湾曲面241aを弾性変形により湾曲した構成としている。この場合、構成例1、2における支持板金222、232と比較して、固定化部材241に対する支持板金242A、242Bの固定精度を向上させることができる。また、支持板金242A、242Bの位置により、感光体ドラム413への当接面241dの当接条件と押圧面241b、241cによる押圧力条件を別々に設定可能となり、それらの設定範囲が広がるので、より総圧の確保が有利となる。
また、湾曲面241a、押圧面241b、241cは、感光体ドラム413とは反対側に大気と連通する空間243を形成している。図7では、押圧面241bと押圧面241cとの間は開口しており、また、固定化部材241の両端部(感光体ドラム413の軸方向における両端部)も開口しており、大気と連通する空気層となっている。このように、空間243は大気と連通しているので、湾曲面241aは弾性変形し易くなり、感光体ドラム413の表面413aへの追従性、密着性の点でも有利である。つまり、表面413aの状態に追従して、湾曲面241aが弾性変形して、当接面241dが表面413aに密着しており、これにより、当接面241dの面積を大きく、即ち、ニップ幅を大きくすることができる。この結果、面圧は所定範囲内の面圧に抑えながら、総圧は所定以上の総圧を確保することができる。
一方で、空間243を閉塞しても良い。例えば、図7では、固定化部材241の両端部(感光体ドラム413の軸方向における両端部)の開口部分を閉塞部材244aで閉塞すると共に、押圧面241bと押圧面241cとの間の開口部分を閉塞部材244bで閉塞しても良い。これにより、湾曲面241a、押圧面241b、241c、閉塞部材244a、244bは、感光体ドラム413とは反対側に密閉された空間243を形成することになる。この場合、密閉した空間243内の空気層により空気圧を当接面241dに付与することができ、これにより、当接面241dによる表面413aへの押圧力の維持性が向上し、また、当接面241dの耐久性も向上する。
また、固定化部材241は、押圧面241b、241cの一方が表面413aに垂直な方向に沿うように配置されている。例えば、図7では、感光体ドラム413の回転方向R1における上流側の押圧面241bが、表面413aに垂直な方向に沿うように配置されている。つまり、感光体ドラム413に対する固定化部材241の当接角αを90°としている。この配置により、他の装置、例えば、滑剤塗布装置210(図3を参照)や帯電装置414(図1を参照)などと干渉することを避けることができる。
以上説明したように、固定化装置240は、適正な面圧と十分な総圧を両立させており、これにより、滑剤の固定化効率の向上と固定化強度の向上を両立させて、滑剤の塗布効率と残存率を向上させている。この結果、滑剤の長寿命化が可能となり、クリーニングユニット415の長寿命化を図ることができる。また、固定化装置240において、湾曲面241aと押圧面241b、241cを備える固定化部材241は、感光体ドラム413の表面413aへの追従性、密着性に優れているので、高効率でかつ均一性の高い滑剤塗布が可能となる。
なお、上記の構成例1において、固定化部材241は1つの部材から形成されているが、湾曲面221aと押圧面221b、221cとが連続的に接続されていれば、必ずしも、1つの部材から形成されなくても良い。例えば、湾曲面221aと押圧面221b、221cとで弾性係数が異なる弾性部材を使用し、これらの複数の弾性部材同士が連続的に接続された構成でも良い。同様に、構成例2における固定化部材231及び構成例3における固定化部材241についても、複数の弾性部材同士が連続的に接続された構成でも良い。
また、上記構成例1〜3において、支持板金222、232、242A、242Bは、支持枠体に取り付けられているが、上述した滑剤棒211のように、圧縮スプリングなどの付勢部材を介して、支持枠体に取り付けても良い。この付勢部材により、所定の押圧力を支持板金222、232、242A、242B側へ付与するようにする。
また、上記構成例1〜3において、固定化部材221、231、241は、感光体ドラム413に対する当接角αが90°となっているが、カウンター方向又はトレイル方向から所定の当接角α及び侵入量で摺接するように配置しても良い。ここで、トレイル方向とは、感光体ドラム413が回転するときに固定化部材221のエッジ部分が引きずられることとなる方向のことである。
以下、より具体的な実施例として、本発明者らが行った評価の結果を説明する。
評価にあたり、上記の構成例1の固定化装置220を実施例1とし、上記の構成例2の固定化装置230を実施例2とし、上記の構成例3の固定化装置240を実施例3とした。また、これらの比較例として、図9に示す固定化装置310を比較例1とし、図10に示す固定化装置320を比較例2とした。
図9に示す固定化装置310は、感光体ドラム413の表面413aに端部が当接される固定化ブレード311と、固定化ブレード311を取り付けて支持する支持板金312とを備える。また、図10に示す固定化装置320は、感光体ドラム413の表面413aに端部が当接される固定化ブレード321と、固定化ブレード321を取り付けて支持する支持板金322とを備える。固定化ブレード321は、上記の固定化ブレード311より薄い弾性部材から構成されている。なお、図9、図10において、クリーニング装置100、滑剤塗布装置210の構成は、上述した通りであるので、それらの説明は省略する。
各実施例及び各比較例の共通の条件は、以下の通りである。
プロセス速度:400mm/s
滑剤棒211(軸方向長さ:330mm、材質:ZnSt、押圧力:5N)
クリーニングブレード101(材質:ポリウレタン、ゴム硬度:70°、厚み:2mm、当接力:30N/m、当接角:20°)
塗布ブラシ212(材質:アクリル、繊度:3d、密度:150KF/inch、外径:14mm、感光体食い込み量:1mm、カウンター回転)
また、各実施例及び各比較例の各々の構成は、以下の通りである。
(実施例1)
固定化部材221(材質:ポリウレタン、ゴム硬度:65°、厚み:0.7mm、感光体食い込み量:1mm、当接角α:90°)
(実施例2)
固定化部材231(材質:ポリウレタン、ゴム硬度:65°、厚み:0.7mm、感光体食い込み量:1mm、当接角α:90°)
(実施例3)
固定化部材241(材質:ポリウレタン、ゴム硬度:65°、厚み:0.7mm、感光体食い込み量:1mm、当接角α:90°)
(比較例1)
固定化ブレード311(材質:ポリウレタン、ゴム硬度:65°、厚み:1.5mm、感光体食い込み量:0.5mm、トレイル、当接角α:50°)
(比較例2)
固定化ブレード321(材質:ポリウレタン、ゴム硬度:65°、厚み:0.7mm、感光体食い込み量:1.5mm、トレイル、当接角α:50°)
ここでは、上述した構成を有する画像形成装置1を使用し、NN環境(20℃、50%RH)で、ブラシθを数水準振って画像チャート(横帯10%)をA4横20K枚プリントし、感光体上滑剤量と滑剤消費量を測定した。ブラシθに対する感光体上滑剤量の変化を示すグラフが図11であり、ブラシθに対する滑剤消費量の変化を示すグラフが図12である。感光体上滑剤量は、X線光電子分光分析装置により求められるステアリン酸亜鉛中の亜鉛の比率で代用し、単位をat.%(atomic %)とした。なお、ブラシθは、感光体ドラム413の回転速度と塗布ブラシ212の回転速度の回転速度比を表し、1以下の場合、塗布ブラシ212の回転速度の方が遅くなる。
図11、図12に示すグラフの測定結果から、所望の感光体上滑剤量を確保可能な必要滑剤消費速度[g/Km]を計算した。ここでは、一例として、所望の感光体上滑剤量を1.5[at.%]以上として、必要ブラシθを求め、求めた必要ブラシθに基づいて、必要滑剤消費速度を計算した。
そして、各実施例及び各比較例について、所望の感光体上滑剤量/必要滑剤消費速度を滑剤塗布効率及び残存率として求めたものが下記の表1である。表1に示す表からわかるように、実施例1〜3の滑剤塗布効率及び残存率は、比較例1、2の滑剤塗布効率及び残存率より向上しており、特に、実施例3の場合は、比較例2の場合と比較して、滑剤塗布効率及び残存率を略2倍に向上することができる。
Figure 2021060519
このように、固定化装置220、230、240が滑剤の塗布効率及び残存率を向上させていることを確認できた。従って、固定化装置220、230、240を用いた画像形成装置1は、滑剤の長寿命化が可能となり、クリーニングユニット415の長寿命化を図ることができる。
比較例1の場合、固定化装置310の固定化ブレード311の当接角αを小さくすることで、ニップ幅を大きくし、面圧を調整可能であるが、固定化ブレード311自体の表面413aへの追従性、密着性は高くない。そのため、滑剤塗布効率及び残存率の向上を図ることは難しいと思われる。また、当接角αを小さくすると、設置スペースが増大するため、滑剤塗布装置210(図3を参照)や帯電装置414(図1を参照)などと干渉してしまう問題もある。比較例2の場合、固定化装置320の固定化ブレード321を薄肉にすることで、十分なニップ幅を形成可能となるが、薄肉であるが故に応力が低く、総圧の確保が難しい。そのため、滑剤塗布効率及び残存率の向上を図ることは難しいと思われる。
なお、上記実施の形態では、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
1 画像形成装置
10 画像読取部
20 操作表示部
30 画像処理部
40 画像形成部
50 用紙搬送部
60 定着部
70 制御部
100 クリーニング装置
101 クリーニングブレード
102 支持板金
200 滑剤供給装置
210 滑剤塗布装置
211 滑剤棒
212 塗布ブラシ
220 固定化装置
221 固定化部材
221a 湾曲面
221b、221c 押圧面
221d 当接面
222 支持板金
230 固定化装置
231 固定化部材
231a 湾曲面
231b、231c 押圧面
231d 当接面
232 支持板金
240 固定化装置
241 固定化部材
241a 湾曲面
241b、241c 押圧面
241d 当接面
242A、242B 支持板金
415 ドラムクリーニングユニット

Claims (13)

  1. 湾曲して像担持体に当接し、前記像担持体上に供給された滑剤を固定化する湾曲部と、
    前記像担持体に向けて前記湾曲部を複数の方向から押圧する押圧部と、
    を備える固定化装置。
  2. 前記押圧部は、前記湾曲部を2つの方向から押圧する、
    請求項1に記載の固定化装置。
  3. 前記2つの方向は、前記像担持体の回転方向における上流側からの方向と下流側からの方向である、
    請求項2に記載の固定化装置。
  4. 前記湾曲部と前記押圧部とは、1つの部材から形成される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の固定化装置。
  5. 前記湾曲部及び前記押圧部は、前記像担持体とは反対側に大気と連通する空間を形成する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の固定化装置。
  6. 前記空間を閉塞する閉塞部材を備える、
    請求項5に記載の固定化装置。
  7. 前記湾曲部を2つの方向から各々押圧する2つの前記押圧部を有し、
    2つの前記押圧部うちの一方を第1の側面で支持し、他方を前記第1の側面と反対側の第2の側面で支持する支持部材を備える、
    請求項2又は3に記載の固定化装置。
  8. 前記湾曲部を2つの方向から各々押圧する2つの前記押圧部を有し、
    2つの前記押圧部を1つの側面で支持する支持部材を備える、
    請求項2又は3に記載の固定化装置。
  9. 前記湾曲部を2つの方向から各々押圧する2つの前記押圧部を有し、
    2つの前記押圧部のうちの一方を支持する第1の支持部材と、
    2つの前記押圧部のうちの他方を支持する第2の支持部材と、
    を備える、
    請求項2又は3に記載の固定化装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の固定化装置と、
    前記像担持体上に前記滑剤を塗布する滑剤塗布装置と、
    を備える滑剤供給装置。
  11. 前記像担持体と、
    請求項10に記載の滑剤供給装置と、
    を備える画像形成装置。
  12. 前記像担持体上のトナーを除去するブレードを備え、
    前記湾曲部及び前記押圧部の厚さは、前記ブレードの厚さより薄い、
    請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 湾曲して像担持体に当接し、前記像担持体上に供給された滑剤を固定化する湾曲部と、前記像担持体に向けて前記湾曲部を2つの方向から各々押圧する2つの押圧部と、を備えた固定化装置において、前記湾曲部を湾曲させる方法であって、
    前記湾曲部を湾曲させる前に、
    2つの前記押圧部のうちの一方を第1の支持部材に取り付け、
    2つの前記押圧部のうちの他方を第2の支持部材に取り付け、
    前記第1の支持部材及び前記第2の支持部材の少なくとも一方の相対位置を変更して、前記湾曲部を湾曲させる、
    固定化装置の湾曲部の湾曲方法。
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