JP2021060281A - 電圧センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】測定対象となる電圧の値の測定精度をより向上させることができる電圧センサを提供する。【解決手段】電圧センサ1は、機械的な支持手段10によって支持された振動子20と、振動子20に対して所定の隙間を介して配置された固定電極30と、固定電極30と異なる位置に配置され、振動子20を振動させるために交流の駆動電圧が印加される駆動電極40と、を備え、固定電極30に測定対象となる電圧Vmを印加することで、静電引力を振動子20に作用させ、当該振動子20の共振周波数が変化することで、測定対象となる電圧Vmを測定する。振動子20は、少なくとも一部が、温度が高まるに従って共振周波数が減少傾向にある物質と、温度が高まるに従って共振周波数が増加傾向にある物質との2層構造とされている。【選択図】図2

Description

本発明は、電圧センサに関する。
従来、機械的なサスペンションによって支持された振動子と、この振動子にある隙間を介して対向配置された固定電極と、を具備し、固定電極に測定対象となる電圧を印加することで、静電引力を振動子に作用させ、振動子の共振周波数が変化することで、測定対象となる電圧を算出する電圧センサが提案されている(特許文献1参照)。
この電圧センサでは、測定対象となる電圧が固定電極に印加されると、この電圧による静電引力により、実質的にサスペンションのバネ定数が変化することとなり、振動子の共振周波数が変化することとなる。この変化は、測定対象となる電圧の大きさに相関があることから、変化した共振周波数から測定対象となる電圧の値を測定することができる。
特開2013−228367号公報
しかし、特許文献1に記載の電圧センサでは、温度によっても共振周波数が変化してしまう。図9は、印加電圧と共振周波数との相関を示すグラフである。図9に示すように、周囲温度が−40℃である場合、印加電圧が0Vのとき、共振周波数は約72.3kHzであり、印加電圧が400Vのとき、共振周波数は約72.29kHzである。また、印加電圧が800Vのとき、共振周波数は約72.25kHzであり、印加電圧が1000Vのとき、共振周波数は約72.22kHzである。
これに対して、周囲温度が20℃である場合、印加電圧が0Vのとき、共振周波数は約72.15kHzであり、印加電圧が400Vのとき、共振周波数は約72.14kHzである。また、印加電圧が800Vのとき、共振周波数は約72.09kHzであり、印加電圧が1000Vのとき、共振周波数は約72.05kHzである。
また、周囲温度が100℃である場合、印加電圧が0Vのとき、共振周波数は約71.95kHzであり、印加電圧が400Vのとき、共振周波数は約71.94kHzである。また、印加電圧が800Vのとき、共振周波数は約71.9kHzであり、印加電圧が1000Vのとき、共振周波数は約71.85kHzである。
このように、特許文献1に記載の電圧センサは、温度によっても共振周波数が変化してしまうことから、温度環境の変化によって測定対象となる電圧の値が不正確に測定されてしまう可能性もあり、測定精度について向上の余地を残すものであった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、測定対象となる電圧の値の測定精度をより向上させることができる電圧センサを提供することにある。
本発明の電圧センサは、機械的な支持手段によって支持された振動子と、前記振動子に対して所定の隙間を介して配置された固定電極と、前記固定電極と異なる位置に配置され、前記振動子を振動させるために交流の駆動電圧が印加される駆動電極と、を備え、前記固定電極に測定対象となる電圧を印加することで、静電引力を前記振動子に作用させ、当該振動子の共振周波数が変化することで、測定対象となる電圧を測定する電圧センサであって、前記振動子は、少なくとも一部が、温度が高まるに従って共振周波数が減少傾向にある物質と、温度が高まるに従って共振周波数が増加傾向にある物質とを含んで構成されている。
本発明によれば、振動子は、少なくとも一部が、温度が高まるに従って共振周波数が減少傾向にある物質と、温度が高まるに従って共振周波数が増加傾向にある物質とを含んで構成されているため、温度変化に対する共振周波数の変化を相殺することとなり、温度環境による測定精度の低下を抑えることができる。従って、測定対象となる電圧の値の測定精度をより向上させることができる。
本発明の実施形態に係る電圧センサの原理を示す基本構成図である。 本実施形態に係る電圧センサを示す概略構成図である。 図2に示したリング部の振動の様子を示す概念図である。 リング部を示す斜視図である。 図4に示したリング部の一部切り欠き拡大斜視図である。 シリコンの温度特性を示す理論グラフであり、温度と共振周波数との相関を示している。 二酸化ケイ素の温度特性を示す理論グラフであり、温度と共振周波数との相関を示している。 振動子の全体に対する二酸化ケイ素の割合を示すグラフであって、二酸化ケイ素の割合と共振周波数の差(−40℃と100℃との差)との相関を示している。 印加電圧と共振周波数との相関を示すグラフである。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1は、本発明の実施形態に係る電圧センサの原理を示す基本構成図である。図1に示すように、基本原理に係る電圧センサVSは、機械的なサスペンションVS1と、振動子VS2と、固定電極VS3と、演算部VS4とから構成されている。
サスペンションVS1は、振動子VS2を支持するものである。このサスペンションVS1のバネ定数をkとする。振動子VS2は、サスペンションVS1により支持された平板電極であり、サスペンションVS1の弾性力により振動可能となっている。この振動子VS2の質量をmとする。
固定電極VS3は、振動子VS2にある隙間を介して対向配置された平板電極であり、振動子VS2とは平行平板電極の関係を有している。なお、振動子VS2と固定電極VS3との向かい合った面積をSとする。また、両者間の初期ギャップをgとする。
このような電圧センサVSにおいて振動子VS2に交流電圧が印加されると、振動子VS2はサスペンションVS1の弾性力により固定電極VS3との距離が増減する方向(図中左右方向)に振動する。このとき、振動子VS2は、
Figure 2021060281

なる関係式(1)に基づく共振周波数fで振動することとなる。
さらに、固定電極VS3に測定対象となる電圧が印加されたとする。このとき、固定電極VS3から振動子VS2に対して静電引力が付与されて距離xだけ変位する。静電引力は、式(2)に示す等価バネ定数kとして表わすことができる。
Figure 2021060281

なお、式(2)においてεはギャップg間の誘電率であり、Vは測定対象となる電圧である。
これにより、振動子VS2は式(3)に示す共振周波数f’で振動することとなる。
Figure 2021060281
ここで、式(2)の等価バネ定数kは、固定電極VS3に印加される電圧Vの大きさに応じて変化することから、式(3)に示す共振周波数f’についても電圧Vの大きさを反映したものとなる。
よって、演算部VS4は、振動子VS2の共振周波数f’から測定対象となる電圧を算出することができる。
図2は、本実施形態に係る電圧センサ1を示す概略構成図である。図2に示すように、電圧センサ1は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加工技術を利用して作成されるマイクロ電圧センサであって、基板Bに対して、支持手段10、振動子20、2つの固定電極30、2つの駆動電極40を備えている。さらに、電圧センサ1は、演算部50についても備えている。
支持手段10は、振動子20を支持するものである。本実施形態に係る振動子20は、円形状(例えば真円若しくは楕円)又は略円形状(例えば真円や楕円に近い多角形)の部材であって、支持手段10によって支持されることで浮いた状態となっている。なお、以下の説明において振動子20は円形状(真円)であるものとして説明する。2つの固定電極30は、測定対象となる電圧Vmが印加される被測定電極である。これらの固定電極30は、円形状の振動子20を挟むように配置されている。また、固定電極30は、円形状の振動子20の外形に併せて、円弧形状となっており、円弧内側部位31が振動子20と所定の隙間を空けて対向配置されている。
2つの駆動電極40は、円形状の振動子20を挟むように、且つ、2つの固定電極30とは異なる位置に配置されており、振動子20を振動させるために同位相の交流の駆動電圧が印加されるものである。より詳細に2つの駆動電極40は、2つの固定電極30を結ぶ方向に対し、平面視して(すなわち図2に示す上面からみた場合に)直角となる方向にそれぞれ配置されている。また、振動子20は、円形状のリング部21と、リング部21から側方(上記直角となる方向)に突出する2つの櫛歯部22を備えている。2つの駆動電極40は、これら2つの櫛歯部22が有する櫛歯とかみ合うように櫛歯形状の櫛歯部41を備え、振動子20を効率的に振動させるようになっている。なお、図2に示す例において櫛歯部22及び駆動電極40はリング部21の外側に設けられているが、これに限らず、双方がリング部21の内側に設けられていてもよい。
図3は、図2に示したリング部21の振動の様子を示す概念図である。図3に示すように、2つの駆動電極40に対して同位相の交流の駆動電圧が印加されると、2つの駆動電極40を結ぶ直線上において、円内側方向にリング部21を縮めるように力が作用し、その後、円外側方向にリング部21を拡げるように力が作用し、これが繰り返されることとなる。このため、円内側方向に力が作用した場合には、リング部21は図3において縦長の楕円形状となり、円外側方向に力が作用した場合には、リング部21は図3において横長の楕円形状となる。このようにリング部21は、縦長の楕円形状と横長の楕円形状とを交互に繰り返すようなワイングラスモードの振動をすることとなる。なお、リング部21が円形状であるためその剛性が高く、ここでの振動によるリング部21の形状変化量は1nm程度であり、特許文献1等に記載の並進型の振動子の振動(変位量3μm)よりも小さい振動をすることとなる。
さらに、本実施形態において上記支持手段10は4つであり、4つの支持手段10は、振動子20のうち振動振幅が最小となる4つの節QPに接続されている。このため、4つの支持手段10は、円形状の振動子20の振動を阻害し難くなっている。なお、支持手段10は、振動子20を支持できれば、4つに限らず、1つ、2つ又は3つであってもよい。
ここで、振動子20の共振周波数fは、以下の式となる。
Figure 2021060281
iは、振動モードによって決まるパラメータ(ワイングラスモード共振ではi=2)であり、Rは、リング部21の半径であり、Eはヤング率であり、Iは断面二次モーメントである。また、mはリング円周の単位長さあたりの質量であり、hはリング高さであり、wはリング幅である。
図4はリング部21を示す斜視図である。図4に示すように、詳細には、wがリング部21の径方向の厚みを示し、hが径方向を含む平面に対して垂直となる長さを示し、リング部21の半径を示すRは、リング部21の中心点から、リング部21の幅中央までの距離を示す。
上記のような共振周波数fは、図1を参照して説明した例と同様に、2つの固定電極30に測定対象となる電圧Vmが印加されると、この電圧Vmの大きさに応じて変化する。演算部50は、この変化から測定対象となる電圧Vmを演算により求めることとなる。
さらに、本実施形態に係るリング部21は2つの物質(図5に示す符号21a,21b)で構成されている。図5は、図4に示したリング部21の一部切り欠き拡大斜視図である。なお、図5では、図4に示した破線部分を拡大している。
図5に示すように、リング部21は、物質21aと物質21bとを含んで構成されている。物質21aは、温度が高まるに従って共振周波数fが減少傾向にあるものであって、例えばシリコンである。物質21bは、温度が高まるに従って共振周波数fが増加傾向にあるものであって、例えば二酸化ケイ素である。本実施形態においては、物質21aの周囲を物質21bで覆った2層構造となっている。なお、可能であれば、リング部21は、3種以上の物質で構成されていてもよい。
図6は、シリコンの温度特性を示す理論グラフであり、温度と共振周波数fとの相関を示している。図6に示すように、シリコンのみで振動子20を構成した場合には、温度が高くなるに従って、共振周波数fが単調減少するようになっており、その近似式はy(共振周波数)=−0.0034x(温度)+101.56となる。
図7は、二酸化ケイ素の温度特性を示す理論グラフであり、温度と共振周波数fとの相関を示している。図7に示すように、二酸化ケイ素のみで振動子20を構成した場合には、温度が高くなるに従って、共振周波数fが単調増加するようになっており、その近似式はy(共振周波数)=0.0062x(温度)+67.262となる。
本実施形態に係る振動子20は、物質21aと物質21bとの2層構造とすることで、温度上昇に対する共振周波数fの変化を相殺することとなり、温度環境による測定精度の低下を抑えるようになっている。
なお、振動子20は、その全体が2層構造となっている場合に限らず、少なくとも一部が2層構造となっていればよい。例えばリング部21のみが2層構造となっていてもよいし、櫛歯部22のみが2層構造となっていてもよい。
図8は、振動子20の全体に対する二酸化ケイ素の割合を示すグラフであって、二酸化ケイ素の割合と共振周波数fの差(−40℃と100℃との差)との相関を示している。図6に示したシリコンの温度特性と図7に示した二酸化ケイ素の温度特性からすると、両者は丁度良いバランスで使用されることが好ましい。
図8に示すように、振動子20の全体に対する二酸化ケイ素の割合が約13%である場合、−40℃と100℃との共振周波数fの差は約−0.24となる。また、振動子20の全体に対する二酸化ケイ素の割合が約25%である場合、−40℃と100℃との共振周波数fの差は約−0.07となり、振動子20の全体に対する二酸化ケイ素の割合が約30%である場合、−40℃と100℃との共振周波数fの差は約−0.02となる。
さらに、振動子20の全体に対する二酸化ケイ素の割合が約35%である場合、−40℃と100℃との共振周波数fの差は約0.05となり、振動子20の全体に対する二酸化ケイ素の割合が約47%である場合、−40℃と100℃との共振周波数fの差は約0.14となる。
このような結果からすると、温度が−40℃から100℃まで変化した場合であっても共振周波数の変化を±0.1kHzに収めるためには、二酸化ケイ素の体積が振動子20の全体の体積の20%以上40%以下とされていることが好ましいといえる。
次に、本実施形態に係る電圧センサ1の動作を説明する。まず、本実施形態の電圧センサ1において駆動電極40には交流電圧が印加される。これにより、駆動電極40の電圧により静電引力が発生し、電圧が交流であることから振動子20は所定の共振周波数fを持ち振動することとなる。
このとき、固定電極30に測定対象となる電圧Vmが印加されたとする。これにより、式(2)に示した静電引力が発生して共振周波数fが変化し、振動子20は変化した共振周波数fで振動することとなる。
演算部50は、この変化後の共振周波数fから測定対象となる電圧Vmの大きさを演算することとなる。なお、演算部50は、共振周波数fを測定するために振動子20の変位量を測定する必要がある。この際、電圧センサ1は振動子20にレーザ光を照射し、反射光の振れ幅から振動子20の変位量を求めることとなる。また、電圧センサ1は、電極ギャップgが変化することによる静電容量の変化から振動子20の変位量を計測するようにしてもよい。なお、静電容量から変位量を求める場合、固定電極30をそのまま利用してもよいし、別途変位量を測定するための平行平板電極を設置してもよい。
また、上記のような電圧センサ1が使用される環境において温度変化があったとしても、この温度変化は物質21a,21bによって相殺されることから、温度変化による共振周波数fの変化を抑えることとなる。
このようにして、本実施形態に係る電圧センサ1によれば、振動子20は、少なくとも一部が、温度が高まるに従って共振周波数が減少傾向にある物質21aと、温度が高まるに従って共振周波数が増加傾向にある物質21bとを含んで構成されているため、温度変化に対する共振周波数fの変化を相殺することとなり、温度環境による測定精度の低下を抑えることができる。従って、測定対象となる電圧Vmの値の測定精度をより向上させることができる。
また、振動子20は、シリコン上に二酸化ケイ素が設けられた2層構造であって、二酸化ケイ素の体積は、振動子20全体の体積の20%以上40%以下とされているため、温度が−40℃から100℃まで変化した場合であっても共振周波数fの変化を±0.1kHzに収めることができ、測定対象となる電圧Vmの値の測定精度をより向上させることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態において振動子20と駆動電極40とは、櫛歯部22,41を備えているが、これに限らず、充分に静電引力を発生させて振動子20を振動させることができれば、特に櫛歯部22,41を備えていなくともよい。
加えて、上記実施形態において2つの駆動電極40は、2つの固定電極30を結ぶ方向に対して直角となる位置にそれぞれ配置されているが、特に直角に限らず、やや傾いた位置に配置されていてもよい。この場合、2つの固定電極30とリング部21の節QPとが対向しないように、配置することが好ましい。
さらに、上記実施形態において固定電極30は、2つである例を説明したが、特に個数は2つに限られるものではない。さらに、固定電極30は、円形状又は略円形状の振動子20の外側に設けられる場合に限らず、内側に設けられていてもよい。
さらに、上記実施形態において駆動電極40は、2つである例を説明したが、例えば駆動電極40は、1つだけ設けられていてもよいし、互いに90°離間するように4つ設けられていてもよい。すなわち、駆動電極40の個数は2つに限られるものではない。
加えて、上記実施形態において駆動電極40は、振動子20を挟んで対向する位置に2つ設けられている関係上、同位相の交流電圧が印加されているが、これに限らず、例えば2つの駆動電極40が90°離間して配置されている場合には、逆位相となる交流電圧が印加されてもよい。これによっても、円形状等の振動子20を押しつぶしたり押し広げたりするワイングラスモードの振動を実現できるからである。また、2つの駆動電極40は90°離間する形態に限られず、配置角度によって交流電圧の位相を適切に調整すれば、円形状等の振動子20を押しつぶしたり押し広げたりするワイングラスモードの振動を実現することができる。
なお、円形状等の振動子20を押しつぶしたり押し広げたりするワイングラスモードの振動については、2つ以上の駆動電極40が必須ではなく、例えば1つの駆動電極40と、4つの支持手段とによっても可能である。この場合、4つの支持手段は、90°間隔でそれぞれ離間しており、1つの駆動電極40は、いずれかの隣接する2つの支持手段によって支持される箇所の中間地点あたりに対して静電引力を付与すれば、ワイングラスモードの振動が可能となる。
さらに、本実施形態において振動子20は、円形状又は略円形状の部分を有して構成されているが、これに限らず、振動子は一方向に延びて形成された平板電極に櫛歯部22が形成されたものであってもよい。また、可能であれば、他の形状であってもよい。
1 :電圧センサ
10 :支持手段
20 :振動子
21 :リング部
21a,21b :物質
30 :固定電極
40 :駆動電極
:共振周波数

Claims (2)

  1. 機械的な支持手段によって支持された振動子と、前記振動子に対して所定の隙間を介して配置された固定電極と、前記固定電極と異なる位置に配置され、前記振動子を振動させるために交流の駆動電圧が印加される駆動電極と、を備え、前記固定電極に測定対象となる電圧を印加することで、静電引力を前記振動子に作用させ、当該振動子の共振周波数が変化することで、測定対象となる電圧を測定する電圧センサであって、
    前記振動子は、少なくとも一部が、温度が高まるに従って共振周波数が減少傾向にある物質と、温度が高まるに従って共振周波数が増加傾向にある物質とを含んで構成されている
    ことを特徴とする電圧センサ。
  2. 温度が高まるに従って共振周波数が減少傾向にある物質は、シリコンであり、
    温度が高まるに従って共振周波数が増加傾向にある物質は、二酸化ケイ素であり、
    前記振動子は、シリコン上に二酸化ケイ素が設けられた2層構造であって、
    二酸化ケイ素の体積は、前記振動子全体の体積の20%以上40%以下とされている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電圧センサ。
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