JP2021059503A - ベンゾトリアゾール系化合物、および該ベンゾトリアゾール系化合物を含む紫外線吸収剤、光学材料用硬化性組成物 - Google Patents

ベンゾトリアゾール系化合物、および該ベンゾトリアゾール系化合物を含む紫外線吸収剤、光学材料用硬化性組成物 Download PDF

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Abstract

【目的】目に対して有害であると考えられる紫外線はもちろん、420nm以下、さらには435nm以下の可視光線をカットすることが可能な紫外線吸収剤を提供すること。【解決手段】フェノール環上にメチレンジオキシ基を有し、該メチレン鎖上に特定の置換基を導入したベンゾトリアゾール系化合物を用いることにより、本課題が解決される。該メチレン鎖上に特的の置換基を導入したベンゾトリアゾール系化合物は、他のベンゾトリアゾール系化合物に比べて長波長の光を吸収することができ、かつ、種々の光学材料用硬化性組成物への溶解性にも優れる。【選択図】図1

Description

本発明は、新規なベンゾトリアゾール系化合物、および該ベンゾトリアゾール系化合物を含む光学材料用硬化性組成物、硬化体、並びに樹脂組成物に関する。
従来から紫外線から目を保護するという観点から、様々な紫外線吸収剤を含む眼鏡レンズが市販されている。中でも400nmまでの紫外線をカットするレンズが多数製品化されている。これらのレンズには紫外線吸収剤として主に350〜380nmに吸収極大波長を有するベンゾトリアゾール系化合物が使用されている。
例えば、特許文献1には、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾオキサゾールに代表されるベンゾトリアゾール系化合物が例示されている。しかしながら、この化合物は380〜400nmにおける吸収が十分ではない。
特許文献2には、380〜400nmの吸収を大きくすることを目的として、6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オールに代表される、フェノール環上にメチレンジオキシ基を有するベンゾトリアゾール系化合物が提案されている。
一方、近年、紫外線だけでなく、可視光線についても特に高いエネルギーを有する短波長の光は目に対して有害であるとの観点から、紫外線はもちろん、420nm以下、さらには435nm以下の可視光線をカットするレンズの要望が高まりつつある。
このような状況において、前記フェノール環上にメチレンジオキシ基を有するベンゾトリアゾール系化合物は、フェノール環上にメチレンジオキシ基を有さないベンゾトリアゾール系化合物よりに比べて380〜400nmにおける吸収が向上しているものの、400nmを超える領域の吸収についてはまだ十分とは言えない。
従って、現在知られているベンゾトリアゾール系化合物を用いて、420nm以下、さらには435nm以下の可視光線をカットしようとすると必然的に添加量を増やさざるをえず、その結果、レンズ形成材料となるモノマーへの溶解性に問題を生じる、あるいは、成形したレンズから溶解性に起因してベンゾトリアゾール系化合物が溶出し、耐久性に問題を生じる、さらには、ベンゾトリアゾール系化合物の添加量が多いことに起因してレンズの強度が弱くなるなどの問題が生じ、改善の余地があった。
特開平9−263694号公報 特開2012−041333号公報
本発明の目的は、紫外線はもちろん、400nmを超え、420nmもしくは435nmあるいはそれ以上の波長領域を、より少ない添加量で吸収することのできるベンゾトリアゾール系化合物、さらにはそれを含む紫外線吸収剤、光学材料用硬化性組成物、並びに硬化体を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた。その結果、フェノール環上にメチレンジオキシ基を有し、該メチレン鎖上に特定の置換基を導入したベンゾトリアゾール系化合物が、該メチレン鎖上に置換基を有さないベンゾトリアゾール系化合物に比べて長波長の光を吸収することができ、かつ、種々の光学材料用硬化性組成物への溶解性にも優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、下記一般式(1)
Figure 2021059503
[式中、R、Rは、それぞれ独立に、
i)水素原子;
ii)ハロゲン原子;
iii)無置換もしくは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、炭素数1〜20のアルキルオキシカルボニル基、炭素数1〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜20のアリール基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;
iv)無置換もしくは、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数6〜20のアリール基
を表し、
但し、R、Rがともに水素原子であることはなく、
あるいは、
v)R、Rが一緒になって、スピロ炭素を含めた炭素数が3〜20のシクロアルキル環を形成してもよく、
前記シクロアルキル環には、1〜3個のベンゼン環が縮環していてもよく、
前記シクロアルキル環、もしくはベンゼン環は、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基が置換してもよく、
は、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数1〜20のアルコキシ基を表し、
mは0〜2の整数であり、m=2の場合、Rはそれぞれ同じでも異なっていてもよく、
は、水素原子;ハロゲン原子;無置換もしくは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、炭素数1〜20のアルキルオキシカルボニル基、炭素数1〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜20のアリール基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;炭素数1〜20のアルコキシ基;ヒドロキシル基;アミノ基;炭素数1〜20のアルキル基で置換されたモノもしくはジ置換アミノ基;ニトロ基;カルボキシル基;アルキル基の炭素数が1〜20のアルキルオキシカルボニル基;アシル基;スルホ基;シアノ基;無置換もしくは、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数6〜20のアリール基
を表す]
で示される、ベンゾトリアゾール系化合物を用いることにより、本課題が解決される。
本発明のベンゾトリアゾール系化合物は、400nmを超え、420nmもしくは435nmあるいはそれ以上の波長領域において、良好な吸収特性を有しているため、より少ない添加量で効果を発揮することができる。また、従来の400nmまでの吸収特性を有しているベンゾトリアゾール系化合物と比較して、重合性単量体や樹脂への溶解性が良好であるため、溶出等の問題も生じない。
そのため、本発明のベンゾトリアゾール系化合物を用いることにより、紫外線はもちろん、高いエネルギーを有する短波長の可視光線についても、カットできる光学材料を得ることができる。
実施例1における吸光度測定結果を示す図である。 比較例1における吸光度測定結果を示す図である。 比較例2における吸光度測定結果を示す図である。
本発明は、下記一般式(1)
Figure 2021059503
[式中、R、Rは、それぞれ独立に、
i)水素原子;
ii)ハロゲン原子;
iii)無置換もしくは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、炭素数1〜20のアルキルオキシカルボニル基、炭素数1〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜20のアリール基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;
iv)無置換もしくは、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数6〜20のアリール基
を表し、
但し、R、Rがともに水素原子であることはなく、
あるいは、
v)R、Rが一緒になって、スピロ炭素を含めた炭素数が3〜20のシクロアルキル環を形成してもよく、
前記シクロアルキル環には、1〜3個のベンゼン環が縮環していてもよく、
前記シクロアルキル環、もしくはベンゼン環は、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基が置換してもよく、
は、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数1〜20のアルコキシ基を表し、
mは0〜2の整数であり、m=2の場合、Rはそれぞれ同じでも異なっていてもよく、
は、水素原子;ハロゲン原子;無置換もしくは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、炭素数1〜20のアルキルオキシカルボニル基、炭素数1〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜20のアリール基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;炭素数1〜20のアルコキシ基;ヒドロキシル基;アミノ基;炭素数1〜20のアルキル基で置換されたモノもしくはジ置換アミノ基;ニトロ基;カルボキシル基;アルキル基の炭素数が1〜20のアルキルオキシカルボニル基;アシル基;スルホ基;シアノ基;無置換もしくは、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数6〜20のアリール基
を表す]
で示されるベンゾトリアゾール系化合物である。
以下、本発明における一般式(1)で示される化合物に関して詳細に説明する。
式(1)における、R、Rの具体例としては、水素原子;フッ素原子、臭素原子などのハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基などの炭素数1〜20のアルキル基;フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、テトラフルオロエチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基などのハロゲン原子で置換された炭素数1〜20のアルキル基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシ−n−プロピル基、ヒドロキシ−i−プロピル基、ヒドロキシ−n−ブチル基、ヒドロキシ−i−ブチル基、ヒドロキシ−sec−ブチル基、ヒドロキシ−tert−ブチル基、ヒドロキシ−n−ペンチル基、ヒドロキシ−n−ヘキシル基、ヒドロキシ−n−オクチル基、ヒドロキシ−n−ノニル基、ヒドロキシ−n−デシル基などのヒドロキシル基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;メトキシメチル基、エトキシエチル基、メトキシエチル基、メトキシ−n−プロピル基などの炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシ−n−プロピル基などのカルボキシル基で置換された炭素数1〜20のアルキル基、シアノメチル基、シアノエチル基などのシアノ基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、n−プロポキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、エトキシカルボニルエチル基などの炭素数1〜20のアルキルオキシカルボニル基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;メチルカルボニルオキシメチル基、エチルカルボニルオキシメチル基、プロピルカルボニルオキシメチル基などの炭素数1〜20のアルキルカルボニルオキシ基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;ベンジル基などの炭素数6〜20のアリール基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;フェニル基、ナフチル基などの炭素数6〜20のアリール基;4−フルオロフェニル基、4−ブロモフェニル基などのハロゲン原子で置換された炭素数6〜20のアリール基;トリル基、キシリル基などの炭素数1〜20のアルキル基で置換されたアリール基;4−ヒドロキシフェニル基などのヒドロキシル基で置換された炭素数6〜20のアリール基;4−メトキシフェニル基などの炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数6〜20のアリール基などが挙げられる。
但し、R、Rがともに水素原子であることはない。
また、R、Rは一緒になって、スピロ炭素を含めた炭素数が3〜20のシクロアルキル環を形成してもよく、その具体例として、シクロプロピル環、シクロブチル環、シクロペンチル環、シクロヘキシル環、シクロオクチル環、ビシクロノナン環、アダマンタン環、ジアマンタン環などが挙げられる。
また、前記シクロアルキル環には、1〜3個のベンゼン環が縮環していてもよく、その具体例として、フルオレン環などが挙げられる。
さらに、前記シクロアルキル環、もしくはベンゼン環は、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基が置換してもよく、その具体例として、3,3,5,5−テトラメチルシクロヘキサン環、4,4−ジエチルシクロヘキサン環などが挙げられる。
また、式(1)における、Rの具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基などの炭素数1〜20のアルキル基;またはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基などが挙げられる。
また、式(1)における、Rの具体例としては、水素原子;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、n−デシル基、などの炭素数1〜20のアルキル基;フルオロメチル基、トリフルオロメチル基、テトラフルオロエチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基などのハロゲン原子で置換された炭素数1〜20のアルキル基;ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシ−n−プロピル基、ヒドロキシ−i−プロピル基、ヒドロキシ−n−ブチル基、ヒドロキシ−i−ブチル基、ヒドロキシ−sec−ブチル基、ヒドロキシ−tert−ブチル基、ヒドロキシ−n−ペンチル基、ヒドロキシ−n−ヘキシル基、ヒドロキシ−n−オクチル基、ヒドロキシ−n−ノニル基、ヒドロキシ−n−デシル基などのヒドロキシル基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;メトキシメチル基、エトキシエチル基、メトキシエチル基、メトキシ−n−プロピル基などの炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;カルボキシメチル基、カルボキシエチル基、カルボキシ−n−プロピル基などのカルボキシル基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;シアノメチル基、シアノエチル基などのシアノ基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、n−プロポキシカルボニルメチル基、メトキシカルボニルエチル基、エトキシカルボニルエチル基などの炭素数1〜20のアルキルオキシカルボニル基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;メチルカルボニルオキシメチル基、エチルカルボニルオキシメチル基、プロピルカルボニルオキシメチル基などの炭素数1〜20のアルキルカルボニルオキシ基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;ベンジル基などの炭素数6〜20のアリール基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基、n−ブトキシ基、i−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、n−ペンチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−オクチルオキシ基、2−エチルヘキシルオキシ基、n−ノニルオキシ基、n−デシルオキシ基などの炭素数1〜20のアルコキシ基;ヒドロキシル基;アミノ基;モノメチルアミノ基、ジメチルアミノ基、モノエチルアミノ基、ジエチルアミノ基、モノ−n−プロピルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、モノ−i−プロピルアミノ基、ジ−iso−プロピルアミノ基などの炭素数1〜20のアルキル基で置換されたモノもしくはジ置換アミノ基、ニトロ基、カルボキシル基;メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基などのアルキル基の炭素数が1〜20のアルキルオキシカルボニル基;アシル基;スルホ基;シアノ基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基などの炭素数6〜20のアリール基などが挙げられる。
上記の中でR、Rとして特に好ましいものは、炭素数1〜20のアルキル基、及び炭素数3〜20のシクロアルキル基である。また、Rとしては、mは0であることが好ましく、Rとして特に好ましいものは、水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、カルボキシル基、炭素数1〜20のアルキルオキシカルボニル基、炭素数1〜20のヒドロキシアルキル基、炭素数1〜20のアルキルカルボニルオキシ基で置換された炭素数1〜20のアルキル基である。
本発明のベンゾトリアゾール系化合物として特に好ましい化合物としては、6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オール、6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オール、6−(5−メチル−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オール、6−(5−メトキシ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オール、6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジ−n−プロピルベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オール、6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジブチルベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オール、6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−スピロシクロヘキシルベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オールなどが挙げられる。
本発明のベンゾトリアゾール系化合物は、公知の方法により製造することができる。例えば、1,2,4−トリヒドロキシベンゼンを、酸触媒下で種々のアセタール化合物、アルデヒド化合物もしくはケトン化合物と反応させることにより置換基を有するメチレンジオキシフェノール誘導体を得たのち、該化合物をニトロアニリン誘導体をジアゾ化したものと反応させることによって得られるニトロフェニルアゾ化合物を還元することにより、目的とするベンゾトリアゾール系化合物を得ることができる。
前記ベンゾトリアゾール系化合物を製造するために用いられる各成分は、得ようとするベンゾトリアゾール系化合物に応じて適宜選択すればよく、たとえば、具体例としては以下の化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
前記のアセタール化合物の具体例として、2,2−ジメトキシプロパン、5,5−ジメトキシノナンなどが挙げられる。
また、前記のアルデヒド化合物の具体例として、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ブタナール、ペンタナール、ベンズアルデヒドなどが挙げられる。
さらに、前記のケトン化合物の具体例として、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、2,4−ジメチル−3−ペンタノン、ピナコロン、4−ヘプタノン、10−ノナデカノン、12−トリコサノン、5−シアノ−2−ペンタノン、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロオクタン、ノルカンファー、2−アダマンタノン、フルオレンなどが挙げられる。
本発明のベンゾトリアゾール系化合物は、単独で紫外線吸収剤として用いてもよいし、本発明の効果を損なわない範囲で、他の紫外線吸収剤と混合して用いてもよい。
他の紫外線吸収剤としては、ベンゾフェノン化合物、トリアジン化合物、本発明以外のベンゾトリアゾール化合物などが挙げられる。
本発明のベンゾトリアゾール系化合物は、特に制限なく、種々の重合性単量体に溶解させることにより、光学材料用硬化性組成物を得ることができる。
本発明の光学材料用硬化性組成物は、公知の添加剤を本発明の効果を阻害しない範囲で配合することができる。例えば、界面活性剤、離型剤、赤外線吸収剤、紫外線安定剤、酸化防止剤、着色防止剤、帯電防止剤、蛍光染料、染料、顔料、香料等の各種安定剤、添加剤、重合調整剤を必要に応じて混合することができる。
重合性単量体としては、(メタ)アクリル化合物、アリル化合物、ポリイソシアナート化合物、ポリオール化合物、ポリチオール化合物、チオエポキシ化合物などが挙げられる。
(メタ)アクリル化合物の具体例としては、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチルなどの単官能(メタ)アクリレート化合物;エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ノナエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ノナエチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、トリプロピレングリコールジメタクリレート、2,2−ビス[4−(アクリロイルオキシジエトキシ)フェニル]プロパン(平均分子量512)、2,2−ビス[4−(アクリロイルオキシポリエトキシ)フェニル]プロパン(平均分子量776)、2,2−ビス[4−(メタクリロイルオキシジエトキシ)フェニル]プロパン(平均分子量540)、2,2−ビス[4−(メタクリロイルオキシポリエトキシ)フェニル]プロパン(平均分子量804)などの2官能(メタ)アクリレート化合物;トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、テトラメチロールプロパンテトラアクリレートなどの多官能性(メタ)アクリレート化合物;分子内にウレタン結合を有する各種ウレタン(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
アリル化合物の具体例としては、エチレングリコールビスアリルジカーボネートなどが挙げられる。
ポリイソシアナート化合物の具体例としては、ビス(イソシアナートメチル)ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、キシリレンジイソシアナート、ジフェニルメタンジイソシアナート、トリレンジイソシアナートなどが挙げられる。
ポリオール化合物の具体例としては、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプトプロパンなどが挙げられる。
チオエポキシ化合物の具体例としては、ビス(2,3−エピチオプロピル)ジスルフィドなどが挙げられる。
さらに前記の光学材料用硬化性組成物を硬化することにより硬化体を得ることができる。
硬化体としては、(メタ)アクリル樹脂、アリル樹脂、ウレタン樹脂、チオウレタン樹脂、チオエポキシ樹脂などが挙げられる。
また、前記の光学材料用硬化性組成物をコーティング剤として、(メタ)アクリル樹脂、アリル樹脂、ウレタン樹脂、チオウレタン樹脂、チオエポキシ樹脂をはじめとする各種光学基材の表面にコーティングすることもできる。
また、本発明のベンゾトリアゾール系化合物は、特に制限なく、種々の樹脂に配合した光学材料用樹脂組成物とすることができる。
前記用いられる樹脂としては、オレフィン樹脂、スチレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。
次に、実施例及び比較例を用いて本発明を詳細に説明するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
Dean−Stark管、還流冷却管、温度計を設置した5L四ツ口フラスコに、1,2,4−トリヒドロキシベンゼン50g(0.40mol)、p−トルエンスルホン酸ピリジニウム塩0.08g(0.0003mol)、トルエン4Lを仕込み、110℃まで加熱した。これに、2,2−ジメトキシプロパン61.9g(0.15mol)をトルエン100mLに溶解した液を、約3時間かけて滴下した。さらに2時間還流した後、室温まで冷却し、不溶物をろ別した。ろ液を濃縮した後、シリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=10/1(v/v)により精製し、溶媒を減圧濃縮して、2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オール19.0g(0.11mol、収率29%)を得た。
次いで、温度計を設置した500mL四つ口フラスコに、4−メトキシ−2−クロロアニリン19.8g(0.11mol)を仕込み、62.5%硫酸53.7g(0.34mol)を加えて45℃に加熱し溶解した。水110mLを加えた後、0〜3℃に冷却した。これに、36%亜硝酸ナトリウム水溶液46.2g(0.24mol)を0〜3℃を保ちながら滴下し、さらに2時間撹拌して、ジアゾニウム塩水溶液を得た。
温度計を設置した1L四つ口フラスコに、メタノール158mL、水酸化ナトリウム4.8g(0.12mol)、炭酸ナトリウム6.4g(0.06mol)、2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オール19.0g(0.11mol)を入れて混合し、0〜3℃に冷却した溶液に、上記のジアゾニウム塩水溶液を0〜5℃を保ちながら滴下し、さらに2時間撹拌した。析出した固体をろ取し、水で洗浄液が中性になるまで洗浄した後、50℃で終夜真空乾燥して、赤色結晶として、6−(4−クロロ−2−ニトロフェニルアゾ)−2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オール33.8g(0.097mol、収率85%)を得た。
次いで、還流冷却管、温度計を設置した1L四つ口フラスコに、6−(4−クロロ−2−ニトロフェニルアゾ)ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オール33.8g(0.097mol)、イソプロピルアルコール170mL、水85mL、水酸化ナトリウム9.3g(0.23mol)、ヒドロキノン0.34g(0.003mol)、ヒドラジン一水和物5.8g(0.12mol)を仕込み、50〜55℃で3時間加熱撹拌した。冷却後、反応液を水680mLに加え、希硫酸を加えてpH=4とした。析出した固体をろ取し、水で洗浄液が中性になるまで洗浄した後、50℃で終夜真空乾燥して、黄土色結晶として、6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オール−N−オキシド22.6g(0.068mol、収率70%)を得た。
さらに、還流冷却管、温度計を設置した2L四つ口フラスコに、6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オール−N−オキシド22.0g(0.066mol)、トルエン660mL、水220mL、亜鉛粉末25.0g(0.38mol)を入れ、70℃に加熱した。これに、62.5%硫酸74.3g(0.47mol)を70〜75℃を保ちながら1時間かけて滴下し、さらに4時間撹拌した。冷却後、分液して有機層を回収し、水層にトルエン200mLを加えて再抽出し、有機層をあわせて温水500mLでpHが中性になるまで水洗した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒;トルエン)により精製し、淡黄色固体として、下記式(2)
Figure 2021059503
で示される、6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オール 3.0g(0.009mol、収率16%)を得た。
本化合物のNMRスペクトル(溶媒;重クロロホルム)は以下の通りであった。
δ11.08(s,1H、OH)、δ7.90(d,1H、ベンゾトリアゾール環)、δ7.84(d、1H、ベンゾトリアゾール環)、δ7.72(s,1H,ベンゼン環)、δ7.41(dd、1H、ベンゾトリアゾール環)、δ6.59(s,1H,ベンゼン環)、δ1.72(s,6H、ジメチル基)
また、融点は162℃であった。
6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オールの濃度5.0×10−5mol/Lのクロロホルム溶液を調整し、UV/Visスペクトルを測定した。結果を図1に示す。
その結果、400nmにおける吸光度は0.80(モル吸光係数15900)、420nmにおける吸光度は0.24(モル吸光係数4700)、435nmにおける吸光度は0.03(モル吸光係数600)であった。
また、6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オールのメチルメタクリレートに対する溶解度は4%(測定温度23℃)であった。
[比較例1]
比較として、下記式(3)
Figure 2021059503
で示される、市販品の2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾオキサゾールを用い、実施例1と同様に濃度5.0×10−5mol/Lのクロロホルム溶液を調整し、UV/Visスペクトルを測定した。結果を図2に示す。
その結果、400nmにおける吸光度は0.08(モル吸光係数1600)、420nmにおける吸光度は0.01(モル吸光係数200)、435nmにおける吸光度は0(モル吸光係数0)であった。
なお、メチルメタクリレートに対する溶解度は4%であった。
[比較例2]
比較として、下記式(4)
Figure 2021059503
で示される、特許文献2に記載の方法で合成した6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オールを用い、実施例1と同様に濃度5.0×10−5mol/Lのクロロホルム溶液を調整し、UV/Visスペクトラムを測定した。結果を図3に示す。
その結果、400nmにおける吸光度は0.63(モル吸光係数は12700)、420nmにおける吸光度は0.11(モル吸光係数2200)、435nmにおける吸光度は0.01(モル吸光係数200)であった。
なお、メチルメタクリレートに対する溶解度は0.3%であった。
[実施例2]
実施例1で得られた、下記式(2)
Figure 2021059503
で示される、6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2,2−ジメチルベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−オール 4質量部を、メチルメタクリレート 100質量部に溶解し、光重合開始剤として、フェニルビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ホスフィンオキシド 0.25質量部を加えて光学材料用硬化性組成物を得た。
光学基材として、中心厚2.0mmのMR−8(チオウレタン系プラスチックレンズ;屈折率1.60)を用意し、この光学基材をアセトンで十分に脱脂し、10%水酸化ナトリウム水溶液を用いて50℃で5分間アルカリエッチングを行い、その後蒸留水で十分洗浄した。
スピンコーター(1H−DX2、MIKASA製)を用いて、上記の光学基材の表面に、湿気硬化型プライマー(製品名;TR−SC−P、株式会社トクヤマ製)を約5μmの膜厚となるようスピンコートし、次いで上記で得られた光学材料用硬化性組成物約1gを約20μmの膜厚となるようスピンコートした。
前記光学材料用硬化性組成物が表面に塗布された光学基材を、窒素ガス雰囲気中で出力10J/cmのメタルハライドランプを用いて、40秒間光照射し、硬化させた。その後さらに90℃で1時間加熱して、光学基材と硬化体が積層されてなる光学材料を作製した。
得られた光学材料について、その結果、UV/Visスペクトルを測定した。400nm、420nm、435nmにおける透過率はそれぞれ、0%、6%、70%であった。
[比較例3]
比較例1で用いた下記式(3)
Figure 2021059503
で示される、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾオキサゾールを用いて、実施例2と同様に光学材料を作製した。
得られた光学材料について、UV/Visスペクトルを測定した。その結果、400nm、420nm、435nmにおける透過率はそれぞれ、40%、86%、88%であった。
[比較例4]
比較例2で用いた下記式(4)
Figure 2021059503
で示される、6−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−オールを用いて、実施例2と同様に光学材料を作成しようとしたが、メチルメタクリレートへの溶解度が低いため、光学材料組成物を得ることができなかった。
以上の実施例、比較例から明らかな通り、本発明のベンゾトリアゾール系化合物は、長波長においても高いモル吸光係数を有することが分かる。さらに、メチルメタクリレートに対する溶解度も優れていることが分かる。さらに、本発明のベンゾトリアゾール系化合物を用いて作製した光学材料は長波長においても透過率が低いことから、高いカット性能を有していることが分かる。

Claims (5)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2021059503
    [式中、R、Rは、それぞれ独立に、
    i)水素原子;
    ii)ハロゲン原子;
    iii)無置換もしくは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、炭素数1〜20のアルキルオキシカルボニル基、炭素数1〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜20のアリール基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;
    iv)無置換もしくは、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数6〜20のアリール基
    を表し、
    但し、R、Rがともに水素原子であることはなく、
    あるいは、
    v)R、Rが一緒になって、スピロ炭素を含めた炭素数が3〜20のシクロアルキル環を形成してもよく、
    前記シクロアルキル環には、1〜3個のベンゼン環が縮環していてもよく、
    前記シクロアルキル環、もしくはベンゼン環は、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基が置換してもよく、
    は、炭素数1〜20のアルキル基または炭素数1〜20のアルコキシ基を表し、
    mは0〜2の整数であり、m=2の場合、Rはそれぞれ同じでも異なっていてもよく、
    は、水素原子;ハロゲン原子;無置換もしくは、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、カルボキシル基、シアノ基、炭素数1〜20のアルキルオキシカルボニル基、炭素数1〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数6〜20のアリール基で置換された炭素数1〜20のアルキル基;炭素数1〜20のアルコキシ基;ヒドロキシル基;アミノ基;炭素数1〜20のアルキル基で置換されたモノもしくはジ置換アミノ基;ニトロ基;カルボキシル基;アルキル基の炭素数が1〜20のアルキルオキシカルボニル基;アシル基;スルホ基;シアノ基;無置換もしくは、ハロゲン原子、炭素数1〜20のアルキル基、ヒドロキシル基、炭素数1〜20のアルコキシ基で置換された炭素数6〜20のアリール基
    を表す]
    で示される、ベンゾトリアゾール系化合物。
  2. 請求項1に記載のベンゾトリアゾール系化合物を含む紫外線吸収剤。
  3. 請求項1に記載のベンゾトリアゾール系化合物を含む光学材料用硬化性組成物。
  4. 請求項3に記載の光学材料用硬化性組成物を重合硬化させてなる硬化体。
  5. 請求項1に記載のベンゾトリアゾール系化合物を含む光学材料用樹脂組成物。
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