JP2021059368A - 梱包体及び緩衝具 - Google Patents

Abstract

【課題】緩衝部によって、被収納物と収納部との間に生じた隙間を十分に低減するように調整可能な梱包体を提供する。【解決手段】本発明に係る梱包体は、被収納物を収納するための収納部と、被収納物と収納部との間に生じた隙間を低減するための緩衝部とを備え、収納部は、底部と、底部に対向する蓋部とを有し、緩衝部は、底部から蓋部に向かう積載方向に沿って被収納物と対向するための基体部分と、第１の折り目と、第１の折り目を介在して基体部分に接続される間隔調整部分とを有し、第１の折り目は、間隔調整部分を基体部分に対して折り曲げるために設けられ、間隔調整部分は、積載方向に沿って延在するための調整領域と、複数の第２の折り目と、複数の第２の折り目の一つを介在して調整領域に接続される当接領域とを含み、複数の第２の折り目の一つは、当接領域を調整領域に対して折り曲げるために設けられている。【選択図】図１

Description

本発明は、梱包体及び緩衝具に関する。

電子部品といった部品を容器（収納部）に収納した梱包体においては、収納された部品の大きさが容器の大きさよりも小さい場合があり、この場合、収納された部品と容器との間に隙間が生じることとなる。隙間が生じた状態で部品を収納した容器を運搬すると、運搬時の振動によって、収納された部品が容器の内壁と衝突したり、収納された部品同士が互いに衝突したりして、収納された部品が破損することがある。

緩衝部（緩衝具）を用いて、収納された部品と容器との間に生じた隙間を低減し、収納された部品の容器内での損傷を防止する試みがいくつか知られている。例えば、電子部品の包装装置が知られており、この包装装置は、包装箱の底から順に複数の電子部品を積み重ねて収納した後に、電子部品の上方に生じた空隙部を埋めるべく、積み重ねた電子部品の上方に緩衝部を積み重ねている。この緩衝部によって、収納された部品と容器の内壁等との衝突が軽減されている（例えば、特許文献１参照）。また、包装用緩衝部が知られており、この包装用緩衝部は、短冊状の紙または合成樹脂の板からなり、容器内に収納した部品を緩衝保持できるような形状を有している（例えば、特許文献２参照）。

特開平０６−８０１７８号公報 実開昭５４−１７０９８３号公報

容器内に部品を収納する際には、収納される部品の大きさや個数によって、収納された部品と容器との間に生じる隙間の大きさが異なってくる。したがって、生じた隙間の大きさに合わせて複数の緩衝部を重ね合わせることや、互いに大きさの異なる複数の緩衝部を予め用意しておき、隙間の大きさに適合する緩衝部を複数の候補のなかから選択することが必要となる。梱包体において、部品などの被収納物と容器との間に生じる隙間を十分に低減するためには、更なる改善が必要である。

本発明の一つの態様は、緩衝部によって、被収納物と収納部との間に生じた隙間を十分に低減するように調整可能な梱包体を提供することを目的とする。本発明の別の態様は、被収納物と収納部との間に生じた隙間を十分に低減するように調整可能な緩衝具を提供することを目的とする。

一つの態様に係る梱包体は、被収納物を収納するための収納部と、被収納物と収納部との間に生じた隙間を低減するための緩衝部と、を備え、収納部は、底部と、底部に対向する蓋部とを有し、緩衝部は、底部から蓋部に向かう積載方向に沿って被収納物と対向するための基体部分と、第１の折り目と、第１の折り目を介在して基体部分に接続される間隔調整部分とを有し、第１の折り目は、間隔調整部分を基体部分に対して折り曲げるために設けられ、間隔調整部分は、積載方向に沿って延在するための調整領域と、第１の折り目と交差する第１方向に沿って配列する複数の第２の折り目と、複数の第２の折り目の一つを介在して調整領域に接続される当接領域とを含み、複数の第２の折り目の一つは、当接領域を調整領域に対して折り曲げて、当接領域と調整領域との境界を画成するために設けられ、基体部分、調整領域、及び当接領域は、この順に並んでいる。

上記一つの態様によれば、緩衝部は、基体部分と間隔調整部分とを有し、このうち、間隔調整部分は、第２の折り目を複数有するので、これら複数の第２の折り目のなかから、当接領域と調整領域との境界を画成するための一つの第２の折り目を選択することができる。したがって、被収納物及び緩衝部を共に積載方向に沿って収納部内に収納する際には、被収納物と収納部との間に生じた積載方向の隙間の大きさに合わせて、緩衝部の調整領域の幅を変更するように調整可能である。調整領域は、積載方向に沿って延在し、積載方向に生じた被収納物と収納部との間に生じた隙間を低減することができる。当接領域は、被収納物に当接し、調整領域と共に、被収納物の収納部内での移動を低減することができる。緩衝部によって、被収納物と収納部との間に生じた隙間を十分に低減するように調整可能な梱包体が提供される。

上記一つの態様では、被収納物及び緩衝部が互いに底部上に積み重なって収納部内に収納される際に、被収納物は、積載方向に第１高さを有し、間隔調整部分は、第１の折り目によって基体部分に対して折り曲げられ、調整領域が積載方向に第２高さを有するように複数の第２の折り目の一つによって当接領域と調整領域との境界を画成し、第１高さと第２高さとの合計は、積載方向に沿った底部から蓋部までの高さと略同等であってもよい。本構成によれば、第１高さと第２高さとの合計が、積載方向に沿った底部から蓋部までの高さと略同等であることができるので、被収納物と収納部との間に生じた隙間をより十分に低減できる。

上記一つの態様では、基体部分は、被収納物に対向するための下面を有し、緩衝部は、下面を含む第１面を有し、第１の折り目は、第１面上に設けられてもよい。本構成によれば、第１の折り目は、第１面上に設けられてもよいので、間隔調整部分は基体部分に対して第１面側に折り曲げられ易くなる。

上記一つの態様では、複数の第２の折り目は、第１面上に設けられてもよい。本構成によれば、複数の第２の折り目は、第１面上に設けられてもよいので、当接領域は調整領域に対して第１面側に折り曲げられ易くなる。

上記一つの態様では、基体部分は、下面の反対側の上面と、上面から下面まで貫通する貫通孔を更に有してもよい。本構成によれば、被収納物と対向するための基体部分が貫通孔を有するので、被収納物及び緩衝部をこの順に収納部内に収納する際に、貫通孔を通して収納された被収納物を視認することができる。

上記一つの態様では、当接領域は、被収納物に接する当接面を有してもよい。本構成によれば、当接領域が、その当接面で被収納物に接することができるので、緩衝部は、梱包体の運搬時などに生じ得る被収納物の移動を低減することができる。

上記一つの態様では、間隔調整部分は、基体部分の反対側に端部を有し、緩衝部は、第１の折り目に隣接する第２の折り目との間に、第１方向に沿って第１間隔を有し、緩衝部は、互いに隣接する複数の第２の折り目同士の間に、第１方向に沿って第２間隔を有し、緩衝部は、複数の第２の折り目のうち、第１の折り目から最も離れた第２の折り目と、間隔調整部分の端部との間に、第１方向に沿って第３間隔を有し、第３間隔の最小値は、第１間隔及び第２間隔のいずれかの最大値より大きくてもよい。

本構成によれば、当接領域の第３間隔の最小値は、第１間隔及び第２間隔のいずれかの最大値より大きくてもよいので、被収納物及び緩衝部をこの順に収納部内に収納する際に、広い幅を有する当接領域が被収納物に当接することができる。緩衝部は、梱包体の運搬時などに生じ得る被収納物の移動をより低減することができる。

上記一つの態様では、緩衝部は、段ボールからなり、第１方向は、段ボールの目方向と交差していてもよい。本構成によれば、緩衝部は、段ボールからなることができるので、軽量かつ作製容易であることができる。また、第１の折り目及び第２の折り目の少なくとも一つは、段ボールの目方向と交差していてもよいので、これらの折り目によって折り曲げられた後の緩衝部は、高い機械的強度を有する。

被収納物は、包装袋に収納され、包装袋内には、気体が存在していてもよい。本構成によれば、被収納物と収納部との間に生じた積載方向の隙間の大きさに合わせて、緩衝部がその形態を変更できる。したがって、気体が存在している包装袋を収納した梱包体を空輸する場合、気圧の低下によって包装袋の体積が増加して形状が変化しても、その形状の変化が緩衝部によって吸収される。具体的には、間隔調整部分において、例えば包装袋が端部から中央部に向かって膨らむような形状の変化に合わせて、当接領域と調整領域とのなす角が小さくなることによって、当接領域が被収納物の上面に当接し続けることができる。緩衝部は、被収納物の形状の変化、あるいは、被収納物の体積の増加を吸収することができる。

被収納物が、互いに略同等の高さを有する複数の部品の集合体であり、複数の第２の折り目は、互いに略等間隔に配列し、収納部内に部品を収納できる最大数がｎ個であるとき、複数の第２の折り目の数は、ｎ−１個であってもよい。本構成によれば、被収納物が、互いに略同等の高さを有するｎ個の部品の集合体であるとき、互いに略等間隔に配列するｎ−１個の第２の折り目を有する緩衝部を準備することができる。この緩衝部では、部品の個数を数えることによって、当接領域と調整領域との境界を画成する一つの第２の折り目を簡便に選定することができる。

上記一つの態様では、上記部品は、電子部品を収納したテープを巻回したリールであってもよい。本構成によれば、緩衝部が、電子部品を収納したテープを巻回したリールと収納部との間に生じた隙間を十分に低減できる。

別の態様に係る緩衝具は、被収納物と、底部と当該底部に対向する蓋部とを有し、被収納物を収納するための収納部との間に生じた隙間を低減するための緩衝具であって、底部から蓋部に向かう積載方向に沿って被収納物と対向するための基体部分と、第１の折り目と、当該第１の折り目を介在して基体部分に接続される間隔調整部分と、を備え、第１の折り目は、間隔調整部分を基体部分に対して折り曲げるために設けられ、間隔調整部分は、積載方向に沿って延在するための調整領域と、第１の折り目と交差する第１方向に沿って配列する複数の第２の折り目と、当該複数の第２の折り目の一つを介在して調整領域に接続される当接領域とを含み、複数の第２の折り目の一つは、当接領域を調整領域に対して折り曲げて、当接領域と調整領域との境界を画成するために設けられ、基体部分、調整領域、及び当接領域は、この順に並んでいる。

上記別の態様によれば、緩衝具は、基体部分と間隔調整部分とを有し、このうち、間隔調整部分は、第２の折り目を複数有するので、これら複数の第２の折り目のなかから、当接領域と調整領域との境界を画成するための一つの第２の折り目を選択することができる。したがって、被収納物及び緩衝具を共に積載方向に沿って収納部内に収納する際には、被収納物と収納部との間に生じた積載方向の隙間の大きさに合わせて、緩衝具の調整領域の幅を変更するように調整可能である。調整領域は、積載方向に沿って延在し、積載方向に生じた被収納物と収納部との間に生じた隙間を低減することができる。当接領域は、被収納物に当接し、調整領域と共に、被収納物の収納部内での移動を低減することができる。被収納物と収納部との間に生じた隙間を十分に低減するように調整可能な緩衝具が提供される。

本発明の一の態様によれば、緩衝部によって、被収納物と収納部との間に生じた隙間を十分に低減するように調整可能な梱包体を提供することができる。本発明の別の態様によれば、被収納物と収納部との間に生じた隙間を十分に低減するように調整可能な緩衝具を提供することをできる。

図１は、一実施形態に係る梱包体を模式的に示す斜視図である。 図２は、本実施形態に係る緩衝部を示す図である。 図３は、本実施形態に係る緩衝部を示す図である。 図４は、本実施形態に係る梱包体の断面構成を示す図である。

以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。

図１〜図４を参照して、実施形態に係る梱包体１の構成について説明する。図１は、一実施形態に係る梱包体を模式的に示す斜視図である。図２の（ａ）は、本実施形態に係る緩衝部の平面図であり、図２の（ｂ）は、本実施形態に係る緩衝部の正面図である。図２の（ｃ）は、本実施形態に係る緩衝部の側面図である。図３の（ａ）、図３の（ｂ）、及び図３の（ｃ）は、本実施形態に係る緩衝部を示す図であり、収納部内に生じた隙間に合わせた形態を有する緩衝部を準備する工程を示した図である。図４の（ａ）は、本実施形態に係る梱包体の断面構成を示す図である。図４の（ｂ）は、減圧下における本実施形態に係る梱包体の断面構成を示す図である。

図１に示されるように、梱包体１は、収納具１０及び緩衝具２０を備える。収納具１０は、被収納物３０を収納するために備えられ、緩衝具２０は、被収納物３０と収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１を低減するために備えられる。隙間ＳＰ１は、例えば、被収納物３０の上面３０ａと、後述の蓋部１４との間に生じる（図４の（ａ）を参照）。収納具１０及び緩衝具２０は、それぞれ、梱包体１が備える収納部及び緩衝部を構成しても良い。

収納具１０は、底部１１、側部１２、フラップ部１３、及び蓋部１４を有する。収納具１０は、底部１１から蓋部１４に向かう積載方向Ｌｘ１から見て、例えば、四辺形の形状を有する。底部１１は、側部１２に接続される。側部１２は、例えば、４つの側板、具体的には、第１側板１２ａ、第２側板１２ｂ、第３側板１２ｃ、及び第４側板１２ｄを有する。第１側板１２ａは、例えば、第３側板１２ｃに対向し、第２側板１２ｂは、例えば、第４側板１２ｄに対向する。第１側板１２ａ、第２側板１２ｂ、第３側板１２ｃ、及び第４側板１２ｄは、それらの下端において、底部１１に接続される。第１側板１２ａは、例えば、第２側板１２ｂ及び第４側板１２ｄに対して略直交し、第３側板１２ｃは、例えば、第２側板１２ｂ及び第４側板１２ｄに対して略直交する。

フラップ部１３は、例えば、第１フラップ１３ａ及び第２フラップ１３ｂを有する。第１フラップ１３ａ及び第２フラップ１３ｂは、例えば、それぞれ、第２側板１２ｂの上端及び第４側板１２ｄの上端に接続される。

収納具１０は、側部１２の上端に開口部ＡＰ１を有する。開口部ＡＰ１は、積載方向Ｌｘ１から見て、例えば、四辺形の形状を有する。収納具１０において、蓋部１４は、例えば、天板１４ａ及び差込み１４ｂを有する。天板１４ａは、底部１１に対向するために設けられ、例えば、第３側板１２ｃの上端に接続される。差込み１４ｂは、例えば、第３側板１２ｃの上端の反対側において、天板１４ａと接続される。天板１４ａが、例えば、側部１２の上端に接し、また、差込み１４ｂが第１側板１２ａの内側面と接することによって、蓋部１４は開口部ＡＰ１を確実に塞ぐことができる。収納具１０は、例えば、紙製やプラスチック製の段ボール（構造で厚みを持たせた物）、又は紙製やプラスチック製の板からなる。

図２の（ａ）〜図２の（ｃ）に示されるように、緩衝具２０は、基体部分２１と、第１の折り目Ｆ１と、間隔調整部分２２とを有する。緩衝具２０は、例えば、第１面２０ａと、第１面２０ａの反対側の第２面２０ｂとを有し、第１面２０ａは、後述する基体部分２１の下面２１ａを含む。基体部分２１は、被収納物３０に対向するための部分であり、間隔調整部分２２は、第１の折り目Ｆ１を介在して基体部分２１に接続される部分である。第１の折り目Ｆ１は、間隔調整部分２２を基体部分２１に対して折り曲げるために設けられる。間隔調整部分２２は、一又は複数であることができて、本実施形態では、間隔調整部分２２は、例えば、二つからなり、第１方向Ａｘ１に沿って、基体部分２１を挟むように設けられる。間隔調整部分２２は、第１の折り目Ｆ１によって基体部分２１に対して折り曲げられることができる。

図３の（ｂ）は、図３の（ａ）に示す緩衝具２０において、第１の折り目Ｆ１によって間隔調整部分２２を基体部分２１に対して折り曲げた後の形態を示している。間隔調整部分２２は、基体部分２１に対して、例えば、略直角に折り曲げられる。

図３の（ａ）に示されるように、基体部分２１は、第１辺２１ｃと、第１辺２１ｃに交差する第２辺２１ｄとを含む。本実施形態では、第１辺２１ｃは、例えば、第１方向Ａｘ１に沿っており、第２辺２１ｄは、第１辺２１ｃに対して略直交する。第１辺２１ｃ及び第２辺２１ｄは、緩衝具２０が収納具１０の開口部ＡＰ１を通過できる長さを有する。第１辺２１ｃの長さは、例えば、第２辺２１ｄの長さと略同等であり、基体部分２１は、例えば、四辺形であり、より具体的には、例えば、略正方形である。

緩衝具２０が被収納物３０と共に収納具１０に収納された後、基体部分２１は、被収納物３０の上面３０ａに対向することができる（図４の（ａ）を参照）。基体部分２１は、例えば、被収納物３０の上面３０ａに対向するための下面２１ａと、下面２１ａの反対側の上面２１ｂとを有する。基体部分２１は、例えば、上面２１ｂから下面２１ａまで貫通する貫通孔ＴＨ１を更に有する。貫通孔ＴＨ１は、例えば、基体部分２１の中央領域に設けられる。貫通孔ＴＨ１は、一又は複数であることができる。貫通孔ＴＨ１は、基体部分２１の周辺領域に設けられてもよい。

間隔調整部分２２は、基体部分２１の反対側に端部２２ｅを有する。また、間隔調整部分２２は、調整領域２３と、複数の第２の折り目Ｆ２と、当接領域２４とを含む。調整領域２３は、収納具１０内で積載方向Ｌｘ１に沿って延在するための領域である。複数の第２の折り目Ｆ２は、第１の折り目Ｆ１と交差する第１方向Ａｘ１に沿って配列する。当接領域２４は、複数の第２の折り目Ｆ２の一つを介在して調整領域２３に接続される領域である。複数の第２の折り目Ｆ２の一つは、当接領域２４を調整領域２３に対して折り曲げて、当接領域２４と調整領域２３との境界を画成するために設けられる。基体部分２１、調整領域２３、及び当接領域２４は、第１方向Ａｘ１に沿ってこの順に並んでいる。

図２の（ａ）は、複数の第２の折り目Ｆ２のうち、２番目に第１の折り目Ｆ１に近い第２の折り目Ｆ２ｂによって、当接領域２４と調整領域２３との境界を画成した例を示している。第１の折り目Ｆ１は、例えば、第１面２０ａ上に設けられ、複数の第２の折り目Ｆ２も、例えば、第１面２０ａ上に設けられる。第１の折り目Ｆ１及び複数の第２の折り目Ｆ２の少なくとも一方は、第１面２０ａ上に設けられることができる。

図３の（ｃ）は、図３の（ｂ）に示した緩衝具２０において、複数の第２の折り目Ｆ２の一つによって、当接領域２４を調整領域２３に対して更に折り曲げた後の形態を示している。当接領域２４は、調整領域２３に対して、例えば、略直角に折り曲げられる。図３の（ｃ）に示された例では、複数の第２の折り目Ｆ２のうちの第２の折り目Ｆ２ｂによって、当接領域２４が調整領域２３に対して折り曲げられている。緩衝具２０が被収納物３０と共に収納具１０に収納された後、調整領域２３は、収納具１０内で積載方向Ｌｘ１に沿って延在することができる（図４の（ａ）を参照）。当接領域２４は、基体部分２１に対して、例えば、略平行に延在する。

当接領域２４は、例えば、被収納物３０に接する当接面２４ａを有する。当接面２４ａは、緩衝具２０の第２面２０ｂ上にあることができる。当接面２４ａは、被収納物３０の上面３０ａに当接される（図４の（ａ）を参照）。

図２の（ａ）に示されるように、緩衝具２０は、第１の折り目Ｆ１に隣接する第２の折り目Ｆ２との間に、第１方向Ａｘ１に沿って第１間隔Ｗ１を有する。また、緩衝具２０は、互いに隣接する複数の第２の折り目Ｆ２同士の間に、第１方向Ａｘ１に沿って第２間隔Ｗ２を有する。

緩衝具２０は、複数の第２の折り目Ｆ２として、例えば、４つの折り目、具体的には、第２の折り目Ｆ２ａ、第２の折り目Ｆ２ｂ、第２の折り目Ｆ２ｃ、及び第２の折り目Ｆ２ｄをこの順に有する。例えば、第２の折り目Ｆ２ａは、他の第２の折り目と比べて、第１の折り目Ｆ１に最も近く、一方、第２の折り目Ｆ２ｄは、他の第２の折り目と比べて、第１の折り目Ｆ１に最も遠い。第２の折り目Ｆ２ｄは、間隔調整部分２２の端部２２ｅに最も近い位置に設けられる。

本実施形態では、４つの第２の折り目Ｆ２は、３つの第２間隔Ｗ２、具体的には、第２間隔Ｗ２ａ、第２間隔Ｗ２ｂ、及び第２間隔Ｗ２ｃを有する。複数の第２の折り目は、第１面２０ａ上において、互いに略等間隔に配列し、例えば、第２間隔Ｗ２ａは、第２間隔Ｗ２ｂ及び第２間隔Ｗ２ｃと略同等であることができる。また、第２間隔Ｗ２ａ、第２間隔Ｗ２ｂ、及び第２間隔Ｗ２ｃの少なくとも一つは、第１間隔Ｗ１と略同等であることができる。第１の折り目Ｆ１及び複数の第２の折り目Ｆ２の中の各折り目は、互いに略等間隔に配列することができる。これらのほか、第２間隔Ｗ２ａ、第２間隔Ｗ２ｂ、及び第２間隔Ｗ２ｃは、互いに異なっていてもよく、また、第２間隔Ｗ２ａ、第２間隔Ｗ２ｂ、及び第２間隔Ｗ２ｃの全てが、第１間隔Ｗ１と異なっていてもよい。

緩衝具２０は、複数の第２の折り目Ｆ２のうち、第１の折り目Ｆ１から最も離れた第２の折り目Ｆ２ｄと、間隔調整部分２２の端部２２ｅとの間に、第１方向Ａｘ１に沿って第３間隔Ｗ３を有する。第３間隔Ｗ３の最小値は、例えば、第１間隔Ｗ１及び第２間隔Ｗ２のいずれかの最大値より大きい。

図２の（ｂ）の一部を拡大した領域Ｅ１に示すように、各折り目の形状は、例えば、Ｖ字型の谷形状を有する。折り目の形状は、半円型の形状を有してもよい。各折り目が、これらの形状を有するとき、間隔調整部分２２及び当接領域２４は、それぞれ、基体部分２１及び調整領域２３に対して折り曲げられやすくなる。

緩衝具２０は、例えば、紙製やプラスチック製の段ボール（構造で厚みを持たせた物）、又は紙製やプラスチック製の板からなる。緩衝具２０が、段ボールからなるとき、第１の折り目Ｆ１及び第２の折り目Ｆ２の少なくとも一つは、は、段ボールの目方向Ｂｘ１と交差することができる。本実施例では、目方向Ｂｘ１は、第１方向Ａｘ１に沿っている。

本実施形態では、以上説明したように、緩衝具２０は、積載方向Ｌｘ１に沿って、被収納物３０と収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１を低減するために設けられる。また、緩衝具２０は、基体部分２１と、第１の折り目Ｆ１と、間隔調整部分２２とを備える。緩衝具２０の基体部分２１は、底部１１から蓋部１４に向かう積載方向Ｌｘ１に沿って被収納物３０と対向するための部分であり、緩衝具２０の第１の折り目Ｆ１は、間隔調整部分２２を基体部分２１に対して折り曲げるために設けられる。緩衝具２０の間隔調整部分２２は、第１の折り目Ｆ１を介在して基体部分に接続される。

間隔調整部分２２は、調整領域２３と、複数の第２の折り目Ｆ２と、緩衝具２０の当該複数の第２の折り目Ｆ２の一つを介在して調整領域２３に接続される当接領域２４とを含む。緩衝具２０の調整領域２３は、積載方向Ｌｘ１に沿って延在するための領域であり、緩衝具２０の複数の第２の折り目Ｆ２は、第１方向Ａｘ１に沿って配列する。複数の第２の折り目Ｆ２の一つは、当接領域２４を調整領域２３に対して折り曲げて、当接領域２４と調整領域２３との境界を画成するために設けられる。緩衝具２０において、基体部分２１、調整領域２３、及び当接領域２４は、この順に並んでいる。

被収納物３０は、例えば、電子部品を収納したテープを巻回したリール、又は電子部品を収納したトレーである。このうち、電子部品を収納したテープを巻回したリールは、例えば、包装袋３１に収納される。包装袋３１は、例えば、アルミニウム製又はプラスチック製の袋である。包装袋３１は、例えば、その両端に第１開口部３１ａ及び第２開口部３１ｂを有し、例えば、リールを収納した後、その両端の第１開口部３１ａ及び第２開口部３１ｂが閉じられる。包装袋３１内にリールが収納される際に、気体が包装袋３１内に混入し、包装袋３１内には、気体が存在することがある。

被収納物３０は、複数個の部品３２の集合体を成すことができて、この集合体としての被収納物３０は、例えば、３個の部品３２から成る。被収納物３０は、このほか、２個または４個の部品３２の集合体を成してもよい。

複数の部品３２は、例えば、互いに略同等の高さＨ３２を有する。各部品３２が、それぞれ、高さＨ３２を有するとき、各折り目の成す第１間隔Ｗ１、第２間隔Ｗ２ａ、第２間隔Ｗ２ｂ、及び第２間隔Ｗ２ｃは、全て、各部品３２の高さＨ３２と略同等であることができる。例えば、収納具１０が、積載方向Ｌｘ１において、底部１１から蓋部１４までの高さＨ１０を有するとき、収納具１０内に収納可能な部品３２の最大個数は、収納具１０の高さＨ１０を部品３２の高さＨ３２で除した値である。以下の説明では、収納具１０内に収納可能な部品３２の最大数をｎ個とおく。

収納具１０内に収納される部品３２の個数が、ｎ個であるときには、収納具１０内において、被収納物３０と収納具１０との間に埋めるべき隙間ＳＰ１は生じない。一方、収納具１０内に収納すべき部品３２の個数が、ｎ−１個であるときには、収納具１０内には、積載方向Ｌｘ１において、部品３２の１個分の高さＨ３２に相当する隙間ＳＰ１が、被収納物３０の上面３０ａと、蓋部１４との間に生じる。したがって、収納具１０内に収納すべき部品３２の個数が、ｎ−１個であるときには、緩衝具２０は、部品３２の１個分の高さＨ３２に相当する隙間ＳＰ１を埋めることができる。

収納具１０内に収納すべき部品３２の個数が、ｎ−２個であるときには、収納具１０内には、積載方向Ｌｘ１において、部品３２の２個分の高さＨ３２、すなわち、高さＨ３２を２倍した値に相当する隙間ＳＰ１が、被収納物３０の上面３０ａと、蓋部１４との間に生じる。したがって、収納具１０内に収納すべき部品３２の個数が、ｎ−２個であるときには、緩衝具２０は、部品３２の２個分の高さＨ３２、すなわち、高さＨ３２を２倍した値に相当する隙間ＳＰ１を埋めることができる。以下、具体例によって、緩衝具２０によって埋められる隙間ＳＰ１について説明する。

図４の（ａ）は、部品３２の最大の収納個数が５個である収納具１０に対して、収納された部品３２の個数が３個である例を示している。したがって、緩衝具２０は、部品３２の２個分の高さＨ３２、すなわち、高さＨ３２を２倍した値に相当する隙間ＳＰ１を埋めることができる。このとき、緩衝具２０は、４つの第２の折り目Ｆ２のうち、第２の折り目Ｆ２ｂによって、当接領域２４が調整領域２３に対して折られ、当該折り目によって、当接領域２４と調整領域２３との境界が画成される。第１の折り目Ｆ１と第２の折り目Ｆ２ｂとの間隔が、部品３２の２個分の高さＨ３２、すなわち、高さＨ３２を２倍した値に相当する。当接領域２４は、この当接領域２４のみに含まれる第２の折り目Ｆ２を２つ、具体的には、第２の折り目Ｆ２ｃ及び第２の折り目Ｆ２ｄを有する。

次に、部品３２の最大の収納個数が５個である収納具１０に対して、収納された部品３２の個数が４個である例を考える。この例では、緩衝具２０は、部品３２の１個分の高さＨ３２に相当する隙間ＳＰ１を埋めることができる。このとき、緩衝具２０は、４つの第２の折り目Ｆ２のうち、第２の折り目Ｆ２ａによって、当接領域２４が調整領域２３に対して折られ、当該折り目によって、当接領域２４と調整領域２３との境界が画成される。第１の折り目Ｆ１と第２の折り目Ｆ２ａとの間隔が、部品３２の１個分の高さに相当する。当接領域２４は、この当接領域２４のみに含まれる第２の折り目Ｆ２を３つ、具体的には、第２の折り目Ｆ２ｂ、第２の折り目Ｆ２ｃ、及び第２の折り目Ｆ２ｄを有する。

続いて、部品３２の最大の収納個数が５個である収納具１０に対して、収納された部品３２の個数が２個である例を考える。この例では、緩衝具２０は、部品３２の３個分の高さＨ３２、すなわち、高さＨ３２を３倍した値に相当する大きさの隙間ＳＰ１を埋めることができる。このとき、緩衝具２０は、４つの第２の折り目Ｆ２のうち、第２の折り目Ｆ２ｃによって、当接領域２４が調整領域２３に対して折られ、当該折り目によって、当接領域２４と調整領域２３との境界が画成される。第１の折り目Ｆ１と第２の折り目Ｆ２ｃとの間隔が、部品３２の３個分の高さに相当する。当接領域２４は、この当接領域２４のみに含まれる第２の折り目Ｆ２を１つ、具体的には、及び第２の折り目Ｆ２ｄを有する。

続いて、部品３２の最大の収納個数が５個である収納具１０に対して、収納された部品３２の個数が１個である例を考える。この例では、緩衝具２０は、部品３２の４個分の高さＨ３２、すなわち、高さＨ３２を４倍した値に相当する大きさの隙間ＳＰ１を埋めることができる。このとき、緩衝具２０は、４つの第２の折り目Ｆ２のうち、第２の折り目Ｆ２ｄによって、当接領域２４が調整領域２３に対して折られ、当該折り目によって、当接領域２４と調整領域２３との境界が画成される。第１の折り目Ｆ１と第２の折り目Ｆ２ｄとの間隔が、部品３２の４個分の高さに相当する。当接領域２４は、この当接領域２４のみに含まれる第２の折り目Ｆ２を有しない。

収納具１０内に収納される部品３２の最大個数が５個である例を用いた説明から明らかなように、緩衝具２０において、複数の第２の折り目Ｆ２の数は、４個であれば、収納具１０内に収納される部品３２の個数が１〜４個の場合の全てにおいて、被収納物３０と収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１を埋めることができる。すなわち、収納具１０内に収納される部品３２の最大個数がｎ個であるとき、緩衝具２０において、複数の第２の折り目の数は、ｎ−１個であれば、収納具１０内に収納される部品３２の個数が１個からｎ−１個の場合の全てにおいて、被収納物３０と収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１を埋めることができる。

なお、収納具１０内に収納される部品３２の最大個数が５個である例において、収納具１０内に収納される部品３２の個数が５個である場合、第１の折り目Ｆ１によって、間隔調整部分２２が基体部分２１に対して折られるのみであって、間隔調整部分２２において、当接領域２４と調整領域２３との境界が画成される必要はない。間隔調整部分２２は、当該間隔調整部分２２に含まれる全ての第２の折り目４つを有することができる。この緩衝具２０が、収納具１０内に収納されてもよい。

本実施形態では、収納具１０内に、例えば、被収納物３０と緩衝具２０とをこの順に収納した後、第１フラップ１３ａ及び第２フラップ１３ｂを閉じ、更に、蓋部１４を閉じることによって、被収納物３０及び緩衝具２０を共に収納した梱包体１が出来上がる。なお、収納具１０に被収納物３０と緩衝具２０とを収納する際には、収納具１０の底部１１上に先に被収納物３０を収納し、その後に緩衝具２０を積み重ねるほかに、収納具１０の底部１１上に先に緩衝具２０を収納し、その後に被収納物３０を積み重ねてもよい。但し、収納具１０の底部１１上に先に緩衝具２０を収納する場合は、緩衝具２０に設けられた貫通孔ＴＨ１を収納具１０の底部１１と接する様にすると良い。

図４の（ａ）における梱包体の断面構成を示す例では、被収納物３０は、３個の部品３２の集合体を成しており、その集合体の上に、緩衝具２０が積み重なっている。緩衝具２０は、被収納物３０の２個分の高さに相当する隙間ＳＰ１を埋めており、複数の第２の折り目Ｆ２のうち、第２の折り目Ｆ２ｂによって、当接領域２４が調整領域２３に対して折られ、当該第２の折り目Ｆ２ｂによって、当接領域２４と調整領域２３との境界が画成されている。当接領域２４は、この当接領域のみに含まれる第２の折り目Ｆ２を２つ有する。当接領域２４の当接面２４ａは、間隔調整部分２２の端部２２ｅから第２の折り目Ｆ２ｂまでの間隔に相当する幅を有している。

図４の（ａ）に示されるように、被収納物３０及び緩衝具２０が底部１１上に積み重なって収納具１０内に収納される際に、被収納物３０は、積載方向Ｌｘ１に第１高さＨ１を有する。第１高さＨ１は、部品３２の３個分の高さＨ３２、すなわち、高さＨ３２を３倍した値に相当する。緩衝具２０の間隔調整部分２２は、第１の折り目Ｆ１によって基体部分２１に対して折り曲げられ、また、調整領域２３が積載方向Ｌｘ１に第２高さＨ２を有するように、第２の折り目Ｆ２ｂによって当接領域２４を調整領域２３に対して折り曲げられている。第２高さＨ２は、第１の折り目Ｆ１から第２の折り目Ｆ２ｂまでの間隔、すなわち、第１間隔Ｗ１と第２間隔Ｗ２ａとの和に相当する。本実施形態では、第１高さＨ１と第２高さＨ２との合計は、積載方向Ｌｘ１に沿った積載方向Ｌｘ１に沿った底部１１から蓋部１４までの収納具１０の高さＨ１０と略同等であることができる。

被収納物３０は、アルミニウム箔からなる包装袋３１に収納された部品３２を有し、包装袋３１内には、気体が存在している。図４の（ａ）の例では、被収納物３０の収納具１０内への収納、及び被収納物３０を収納した収納具１０の運搬は常圧下で行われる。この図は、常圧下における被収納物３０と緩衝具２０とを共に収納した梱包体１を示している。

図４の（ｂ）における梱包体の断面構成を示す例では、減圧下における梱包体１が示されている。梱包体１は、空輸されることがあり、空輸時には、周囲の気圧が低下した減圧下の環境に置かれることによって包装袋３１の形状が変化する。包装袋３１は、アルミニウム箔からなる。包装袋３１は、例えば、両端の第１開口部３１ａ及び第２開口部３１ｂが閉じられた形状、具体的には、両端が封じ切られたような形状をしているので、減圧下では、その包装袋３１の両端から中央部に向かうに従って膨らむ形状を有する。

以上説明した実施形態によって得られる効果について説明する。一つの態様によれば、梱包体１においては、緩衝具２０は、基体部分２１と間隔調整部分２２とを有し、このうち、間隔調整部分２２は、第２の折り目Ｆ２を複数有するので、これら複数の第２の折り目Ｆ２のなかから、当接領域２４と調整領域２３との境界を画成するための一つの第２の折り目Ｆ２を選択することができる。したがって、被収納物３０及び緩衝具２０を共に積載方向Ｌｘ１に沿って収納具１０内に収納する際には、被収納物３０と収納具１０との間に生じた積載方向Ｌｘ１の隙間ＳＰ１の大きさに合わせて、緩衝具２０の調整領域２３の幅を変更するように調整可能である。調整領域２３は、積載方向Ｌｘ１に沿って延在し、積載方向に生じた被収納物３０と収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１を低減することができる。当接領域２４は、被収納物３０に当接し、調整領域２３と共に、被収納物３０の収納具１０内での移動を低減することができる。緩衝具２０によって、被収納物３０と収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１を十分に低減するように調整可能な梱包体１が提供される。

また、第１高さＨ１と第２高さＨ２との合計が、積載方向Ｌｘ１に沿った底部１１から蓋部１４までの高さ、すなわち、収納具１０の高さＨ１０と略同等であることができるので、被収納物３０と収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１をより十分に低減できる。また、第１の折り目Ｆ１は、第１面２０ａ上に設けられてもよいので、間隔調整部分２２は基体部分２１に対して第１面２０ａ側に折り曲げられ易くなる。また、複数の第２の折り目Ｆ２は、第１面２０ａ上に設けられてもよいので、当接領域２４は調整領域２３に対して第１面２０ａ側に折り曲げられ易くなる。

また、被収納物３０と対向するための基体部分２１が貫通孔ＴＨ１を有するので、被収納物３０及び緩衝具２０をこの順に収納具１０内に収納する際に、貫通孔ＴＨ１を通して収納された被収納物３０を視認することができる。また、当接領域２４が、その当接面２４ａで被収納物３０に接することができるので、緩衝具２０は、梱包体１の運搬時などに生じ得る被収納物３０の移動を低減することができる。

また、当接領域２４の第３間隔Ｗ３の最小値は、第１間隔Ｗ１及び第２間隔Ｗ２のいずれかの最大値より大きくてもよいので、被収納物３０及び緩衝具２０をこの順に収納具１０内に収納する際に、広い幅を有する当接領域２４が被収納物３０に当接することができる。緩衝具２０は、梱包体１の運搬時などに生じ得る被収納物３０の移動をより低減することができる。

また、緩衝具２０は、段ボールからなることができるので、軽量かつ作製容易であることができる。また、第１の折り目Ｆ１及び第２の折り目Ｆ２の少なくとも一つは、段ボールの目方向Ｂｘ１と交差していてもよいので、これらの折り目によって折り曲げられた後の緩衝具２０は、高い機械的強度を有する。

また、被収納物３０と収納具１０との間に生じた積載方向Ｌｘ１の隙間ＳＰ１の大きさに合わせて、緩衝具２０がその形態を変更できる。したがって、気体が存在している包装袋３１を収納した梱包体１を空輸する場合、気圧の低下によって包装袋３１の体積が増加して形状が変化しても、その形状の変化が緩衝具２０によって吸収される。具体的には、間隔調整部分２２において、例えば包装袋３１が端部から中央部に向かって膨らむような形状の変化に合わせて、当接領域２４と調整領域２３とのなす角が小さくなることによって、当接領域２４が被収納物３０の上面３０ａに当接し続けることができる。緩衝具２０は、被収納物３０の形状の変化、あるいは、被収納物３０の体積の増加を吸収することができる。

また、被収納物３０が、互いに略同等の高さを有するｎ個の部品３２の集合体であるとき、互いに略等間隔に配列するｎ−１個の第２の折り目Ｆ２を有する緩衝具２０を準備することができる。この緩衝具２０では、部品３２の個数を数えることによって、当接領域２４と調整領域２３との境界を画成する一つの第２の折り目Ｆ２を簡便に選定することができる。また、被収納物３０が、電子部品を収納したテープを巻回したリールの集合体であるとき、緩衝具２０が、リールと収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１を十分に低減できる。

別の態様によれば、緩衝具２０は、基体部分２１と間隔調整部分２２とを有し、このうち、間隔調整部分２２は、第２の折り目Ｆ２を複数有するので、これら複数の第２の折り目Ｆ２のなかから、当接領域２４と調整領域２３との境界を画成するための一つの第２の折り目Ｆ２を選択することができる。したがって、被収納物３０及び緩衝具２０を共に積載方向Ｌｘ１に沿って収納具１０内に収納する際には、被収納物３０と収納具１０との間に生じた積載方向Ｌｘ１の隙間ＳＰ１の大きさに合わせて、緩衝具２０の調整領域２３の幅を変更するように調整可能である。調整領域２３は、積載方向Ｌｘ１に沿って延在し、積載方向Ｌｘ１に生じた被収納物３０と収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１を低減することができる。当接領域２４は、被収納物３０に当接し、調整領域２３と共に、被収納物３０の収納具１０内での移動を低減することができる。被収納物３０と収納具１０との間に生じた隙間ＳＰ１を十分に低減するように調整可能な緩衝具２０が提供される。

以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。

１…梱包体、１０…収納具、１１…底部、１４…蓋部、２０…緩衝具、２０ａ…第１面、２１…基体部分、２１ａ…下面、２１ｂ…上面、２２…間隔調整部分、２２ｅ…端部、２３…調整領域、２４…当接領域、２４ａ…当接面、３１…包装袋、Ｆ１…第１の折り目、Ｆ２…第２の折り目、Ｈ１…第１高さ、Ｈ２…第２高さ、Ｈ１０…高さ、Ａｘ１…第１方向、Ｌｘ１…積載方向、ＴＨ１…貫通孔、Ｗ１…第１間隔、Ｗ２…第２間隔、Ｗ３…第３間隔。

Claims (12)

1. 被収納物を収納するための収納部と、
   前記被収納物と前記収納部との間に生じた隙間を低減するための緩衝部と、
   を備え、
   前記収納部は、底部と、当該底部に対向する蓋部とを有し、
   前記緩衝部は、前記底部から前記蓋部に向かう積載方向に沿って前記被収納物と対向するための基体部分と、第１の折り目と、当該第１の折り目を介在して前記基体部分に接続される間隔調整部分とを有し、
   前記第１の折り目は、前記間隔調整部分を前記基体部分に対して折り曲げるために設けられ、
   前記間隔調整部分は、前記積載方向に沿って延在するための調整領域と、前記第１の折り目と交差する第１方向に沿って配列する複数の第２の折り目と、当該複数の第２の折り目の一つを介在して前記調整領域に接続される当接領域とを含み、
   前記複数の第２の折り目の一つは、前記当接領域を前記調整領域に対して折り曲げて、前記当接領域と前記調整領域との境界を画成するために設けられ、
   前記基体部分、前記調整領域、及び前記当接領域は、この順に並んでいる、梱包体。
2. 前記被収納物及び前記緩衝部が前記底部上に積み重なって前記収納部内に収納される際に、前記被収納物は、前記積載方向に第１高さを有し、前記間隔調整部分は、前記第１の折り目によって前記基体部分に対して折り曲げられ、前記調整領域が前記積載方向に第２高さを有するように前記複数の第２の折り目の一つによって前記当接領域と前記調整領域との境界を画成し、
   前記第１高さと前記第２高さとの合計は、前記積載方向に沿った前記底部から前記蓋部までの高さと略同等である、請求項１に記載の梱包体。
3. 前記基体部分は、前記被収納物に対向するための下面を有し、
   前記緩衝部は、前記下面を含む第１面を有し、
   前記第１の折り目は、前記第１面上に設けられる、請求項１又は２に記載の梱包体。
4. 前記複数の第２の折り目は、前記第１面上に設けられる、請求項３に記載の梱包体。
5. 前記基体部分は、前記下面の反対側の上面と、当該上面から前記下面まで貫通する貫通孔を更に有する、請求項３又は４に記載の梱包体。
6. 前記当接領域は、前記被収納物に接する当接面を有する、請求項１〜５のいずれか一項に記載の梱包体。
7. 前記間隔調整部分は、前記基体部分の反対側に端部を有し、
   前記緩衝部は、前記第１の折り目に隣接する第２の折り目との間に、前記第１方向に沿って第１間隔を有し、
   前記緩衝部は、互いに隣接する複数の第２の折り目同士の間に、前記第１方向に沿って第２間隔を有し、
   前記緩衝部は、前記複数の第２の折り目のうち、前記第１の折り目から最も離れた第２の折り目と、前記間隔調整部分の前記端部との間に、前記第１方向に沿って第３間隔を有し、
   前記第３間隔の最小値は、前記第１間隔及び前記第２間隔のいずれかの最大値より大きい、請求項１〜６のいずれか一項に記載の梱包体。
8. 前記緩衝部は、段ボールからなり、
   前記第１の折り目及び前記第２の折り目の少なくとも一つは、前記段ボールの目方向と交差している、請求項１〜７のいずれか一項に記載の梱包体。
9. 前記被収納物は、包装袋に収納され、前記包装袋内には、気体が存在している、請求項１〜８のいずれか一項に記載の梱包体。
10. 前記被収納物が、互いに略同等の高さを有する複数の部品の集合体であり、
    前記複数の第２の折り目は、互いに略等間隔に配列し、
    前記収納部内に前記部品を収納できる最大数がｎ個であるとき、前記複数の第２の折り目の数は、ｎ−１個である、請求項１〜９のいずれか一項に記載の梱包体。
11. 前記部品は、電子部品を収納したテープを巻回したリールである、請求項１０に記載の梱包体。
12. 被収納物と、底部と当該底部に対向する蓋部とを有し、前記被収納物を収納するための収納部との間に生じた隙間を低減するための緩衝具であって、
    前記底部から前記蓋部に向かう積載方向に沿って前記被収納物と対向するための基体部分と、第１の折り目と、当該第１の折り目を介在して前記基体部分に接続される間隔調整部分と、
    を備え、
    前記第１の折り目は、前記間隔調整部分を前記基体部分に対して折り曲げるために設けられ、
    前記間隔調整部分は、前記積載方向に沿って延在するための調整領域と、前記第１の折り目と交差する第１方向に沿って配列する複数の第２の折り目と、当該複数の第２の折り目の一つを介在して前記調整領域に接続される当接領域とを含み、
    前記複数の第２の折り目の一つは、前記当接領域を前記調整領域に対して折り曲げて、前記当接領域と前記調整領域との境界を画成するために設けられ、
    前記基体部分、前記調整領域、及び前記当接領域は、この順に並んでいる、緩衝具。

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