JP2016003015A - ファン用梱包材及びこれに用いられる緩衝材 - Google Patents

ファン用梱包材及びこれに用いられる緩衝材 Download PDF

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Abstract

【課題】ファン径が異なる複数種のファンに対応可能な緩衝材を備えたファン用梱包材及びこれに用いられる緩衝材を提供する。【解決手段】ファン用梱包材(100)において、各支持片(8)は、基端(81)と先端(82)とを備え、基端(81)は、底板部(2)に対して天板部(3)側に離れた位置で且つ対応する側板部(4)に隣接する位置から移動するような動きが制限されている一方で、先端(82)は基端(81)から延びて自由端となっている。各支持片(8)は、ファン(10)の形状又は寸法に応じて側板部(4)に対する傾きを調節可能に構成されている。少なくとも1つの支持片(8)は、ファン(10)と底板部(2)との間に先端(82)が挟まれるようにファン(10)の形状又は寸法に応じた部位で折り曲げ可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば空気調和機などの機器に設けられるファンを梱包するための梱包材及びこれに用いられる緩衝材に関する。
例えば空気調和機などの機器に設けられるファンを輸送する際には、ファンを梱包するための梱包材が用いられる。一般に、ファン用梱包材は、段ボールなどの板状部材によって形成された外箱と、外箱内に収容されるファンに対する衝撃を緩和するための緩衝材とを備える。緩衝材としては、例えば気泡緩衝材(エア緩衝材)、段ボールなどを用いることができる。これらの緩衝材は、例えば、ファンに巻き付けられたり、外箱とファンとの隙間に挿入されたりして用いられる。
特許文献1には、換気扇を包装する換気扇包装構造が開示されている。この換気扇包装構造は、外箱と、外箱内に配置される角枠ホルダとを備えている。角枠ホルダは、換気扇の角枠部材の四隅及び四辺を囲む縁枠部分を備える。この縁枠部分が応力を吸収する緩衝機能を有する。
特開平11−292061号公報
ところで、空気調和機などの機器の品種が複数ある場合には、それに応じてファン径が異なる複数種のファンが存在することがあり、この場合には、外箱内においてファンを保持する緩衝材をファンの径毎に用意する必要がある。具体的に、例えば特許文献1の換気扇包装構造における角枠ホルダは、一定のファン径を有する換気扇に対する専用の緩衝材であり、ファン径が異なる換気扇に対しては、別のサイズの角枠ホルダを用意する必要がある。
本発明の目的は、ファン径が異なる複数種のファンに対応可能な緩衝材を備えたファン用梱包材及びこれに用いられる緩衝材を提供することである。
本発明のファン用梱包材は、ファン(10)を収容する外箱(1)と、前記外箱(1)と前記ファン(10)との間に介在する緩衝材(5)とを備えている。前記外箱(1)は、底板部(2)と、前記底板部(2)の縁から起立する複数の側板部(4)と、前記複数の側板部(4)の縁によって形成される開口部(1A)を開閉する天板部(3)とを備える。前記外箱(1)は、開いた状態の前記開口部(1A)を通じて前記ファン(10)を内部に入れられるように構成されている。前記緩衝材(5)は、前記複数の側板部(4)に対応する複数の支持片(8)を備えている。各支持片(8)は、基端(81)と先端(82)とを備える。前記基端(81)は、前記底板部(2)に対して前記天板部(3)側に離れた位置で且つ対応する側板部(4)に隣接する位置から移動するような動きが制限されている一方で、前記先端(82)は前記基端(81)から延びて自由端となっている。各支持片(8)は、前記ファン(10)の形状又は寸法に応じて前記側板部(4)に対する傾きを調節可能に構成されている。少なくとも1つの支持片(8)は、前記ファン(10)と前記底板部(2)との間に前記先端(82)が挟まれるように前記ファン(10)の形状又は寸法に応じた部位で折り曲げ可能に構成されている。
本発明では、緩衝材(5)が複数の側板部(4)に対応する複数の支持片(8)を備えており、これらの支持片(8)によってファン(10)が外箱(1)内において安定して支持される。そして、本発明では、各支持片(8)において基端(81)の動きが制限されている一方で先端(82)が自由端である。したがって、ファン(10)の形状又は寸法に応じて支持片(8)の傾きを調節するとともにファン(10)の形状又は寸法に応じた部位で支持片(8)を折り曲げることにより、支持片(8)は、ファン径が異なる複数種のファンを適切に支持することができる。具体的には次の通りである。
本発明では、支持片(8)は、ファン径に応じて傾きが調節されることにより、基端(81)から先端(82)側に向かうにつれて側板部(4)から離れるとともに底板部(2)に近づくような姿勢で側板部(4)に対して傾斜して配置される。すなわち、ファン径が大きくなるほど、ファン(10)の周縁(15)は外箱(1)の側板部(4)に近くなるので、側板部(4)に対する支持片(8)の傾きを小さくすることによって、ファン(10)の周縁(15)に対して支持片(8)を隣接させることができる。一方、ファン径が小さくなるほど、ファン(10)の周縁(15)は外箱(1)の側板部(4)から遠くなるので、側板部(4)に対する支持片(8)の傾きを大きくすることによって、ファン(10)の周縁(15)に対して支持片(8)を隣接させることができる。
また、ファン(10)の形状又は寸法に応じた部位で支持片(8)が折り曲げられることにより、ファン(10)と底板部(2)との間に支持片(8)の先端(82)が挟まれる。外箱(1)内にファン(10)を収容する前には自由端であった先端(82)は、外箱(1)内にファン(10)を収容した状態においては、ファン(10)と底板部(2)との間に挟まれて動きが制限される。これにより、支持片(8)は、ファン(10)の周縁(15)に対して隣接するように傾斜した状態が維持される。したがって、支持片(8)は、ファン径が異なる複数種のファン(10)にも対応可能であり、これらのファン(10)を適切に支持することができる。
また、本発明では、天板部(3)によって開かれた外箱(1)の開口部(1A)を通じてファン(10)が外箱(1)の内部に入れられる。このようにしてファン(10)が開口部(1A)を通じて底板部(2)側に向かって外箱(1)内に入れられることによって、ファン(10)は、底板部(2)との間に、支持片(8)の先端(82)を容易に挟み込むことができる。
前記ファン用梱包材において、前記天板部(3)は、前記複数の側板部(4)の少なくとも1つの縁から延びる外蓋(31)と、前記外蓋(31)が設けられた側板部(4)とは別の側板部(4)の縁から延びる内蓋(32)とを備え、前記内蓋(32)は、前記外蓋(31)よりも内側に配置されることによって前記外蓋(31)よりも外側への動きが制限されるように構成されているとともに、前記ファン(10)における軸方向の寸法に応じた部位で前記底板部(2)側に折り曲げ可能に構成されているのが好ましい。
この構成では、内蓋(32)がファン(10)における軸方向の寸法に応じた部位で折り曲げられることによって内蓋(32)をファン(10)に隣接させることができる。しかも、内蓋(32)は、外蓋(31)よりも内側に配置されることによって外蓋(31)よりも外側への動きが制限されている。したがって、ファン(10)は、内蓋(32)と底板部(2)との間に挟まれた状態となるので、軸方向への動きが制限される。よって、この構成では、軸方向の大きさが異なる複数種のファン(10)を外箱(1)内において安定して支持することができる。
前記ファン用梱包材において、各支持片(8)における前記先端(82)側の部分の幅は、前記基端(81)側の部分の幅よりも小さいことが好ましい。
この構成では、支持片(8)において先端(82)側の部分の幅が基端(81)側の部分の幅よりも小さいので、ファン(10)の形状又は寸法に応じた部位で先端(82)側の部分を折り曲げやすくなる。これにより、ファン(10)を梱包するときの作業性を向上させることができる。
前記ファン用梱包材において、前記緩衝材(5)は、前記底板部(2)に対向する板状の底部(6)と、前記底部(6)の縁から前記複数の側板部(4)に沿って前記天板部(3)側に起立する複数の起立片(7)と、前記底部(6)の縁から前記天板部(3)側に起立する把持片(9)とを備え、前記支持片(8)の前記基端(81)は、対応する起立片(7)における起立方向の先端側につながっているのが好ましい。
この構成では、緩衝材(5)は、その底部(6)が外箱(1)の底板部(2)に対向し、複数の起立片(7)が複数の側板部(4)に沿うように外箱(1)内に配置される。支持片(8)の基端(81)は、起立片(7)の先端側につながっており、起立片(7)は底部(6)につながっている。これにより、支持片(8)の基端(81)は、側板部(4)側への動き、底板部(2)側への動き及び天板部(3)側への動きが制限される。そして、緩衝材(5)における底部(6)の一部と起立片(7)と支持片(8)とは、側面視で三角形を形成するように配置される。このような配置では、ファン(10)の周縁(15)に隣接する支持片(8)の傾きは、起立片(7)と底部(6)とファン(10)とによって安定して維持される。
また、この構成では、緩衝材(5)が把持片(9)を備えているので、作業者は、把持片(9)を持って緩衝材(5)を外箱(1)から取り出すことによって、その緩衝材(5)の底部(6)上に配置されたファン(10)を簡単に取り出すことができる。
前記ファン用梱包材において、前記把持片(9)と前記側板部(4)との間に隙間が形成されるように、前記把持片(9)は、隣合う側板部(4)同士の境界である角部(4C)に対応する位置に設けられているのが好ましい。
この構成では、作業者は、ファン(10)を外箱(1)から取り出す際に、把持片(9)と角部との間に形成された隙間に手を入れることができるので、把持片(9)を把持しやすくなる。
前記ファン用梱包材において、前記外箱(1)の前記底板部(2)は四角形を有し、前記緩衝材(5)の前記底部(6)は八角形を有し、前記起立片(7)と前記把持片(9)とが前記底部(6)の八つの縁に交互に設けられているのが好ましい。
この構成では、外箱(1)の底板部(2)が四角形を有している一方で、緩衝材(5)の底部(6)が八角形を有しているので、4つの支持片(8)を4つの側板部(4)に対応する位置に設けるとともに、4つの把持片(9)を4つの角部に対応する位置に設けることができる。作業者は、底部(6)を介して対向する位置にある2つの把持片(9)を両手で把持することによってファン(10)を外箱(1)からより簡単に取り出すことができる。
本発明の緩衝材は、上述したファン用梱包材に用いられる。前記緩衝材は、板状の底部(6)と、前記底部(6)の縁から延びる複数の起立片(7)と、基端(81)と先端(82)とを有し、前記基端(81)が前記起立片(7)の先端側につながっている複数の支持片(8)と、を備える。本発明の緩衝材は、ファン径が異なる複数種のファンを外箱内において適切に支持することができる。
本発明のファン用梱包材によれば、ファン径が異なる複数種のファンを外箱内において緩衝材が適切に支持することができる。
本発明の一実施形態に係るファン用梱包材を示す斜視図である。 図1におけるII−II線断面図であり、実施形態に係るファン用梱包材によってターボファンを梱包した状態を示している。 実施形態に係るファン用梱包材にターボファンを収容した状態を示す平面図である。 実施形態に係るファン用梱包材の外箱を示す展開図である。 実施形態に係るファン用梱包材の緩衝材を示す展開図である。 外箱、緩衝材及びターボファンを示す分解立体図である。 実施形態に係るファン用梱包材にターボファンを収容する前の状態を示す斜視図である。 実施形態に係るファン用梱包材にターボファンを収容した後の状態を示す斜視図である。 (A)〜(D)は、実施形態に係るファン用梱包材を用いてターボファンを梱包する工程を示す概略図である。 実施形態に係るファン用梱包材にプロペラファンを収容する前の状態を示す斜視図である。 実施形態に係るファン用梱包材にプロペラファンを収容した後の状態を示す斜視図である。 実施形態に係るファン用梱包材にプロペラファンを収容した後の状態を示す平面図である。 実施形態に係るファン用梱包材によってプロペラファンを梱包した状態を示す断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態に係るファン用梱包材について説明する。
[ファン用梱包材の構造]
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るファン用梱包材100は、ファン10を収容する外箱1と、外箱1とファン10との間に介在する緩衝材5とを備えている。ファン用梱包材100は、ファン10を輸送する際などにファン10を梱包するためのものであり、輸送時などに加わる外部の応力からファン10を適切に守ることができる。本実施形態のファン用梱包材100は、ファン径及びファン高さ(ファン10の軸方向の寸法)の一方又は両方が異なる複数種のファン10に適用可能である。
本実施形態では、外箱1及び緩衝材5のそれぞれを形成するシート部材が段ボールであるが、これに限られず、ファン10を衝撃から守る緩衝性能を有するものであれば、例えば合成樹脂などの他の材料によって成形されたシート部材を用いることもできる。
図2及び図3に示す具体例では、ファン10は、ターボファンであるが、これに限られず、後述する図10〜図13に示すようなプロペラファン(軸流ファン)であってもよく、多翼ファン(シロッコファン)、斜流ファンなどの他のファンであってもよい。図2及び図3に示すように、ファン10は、ハブ11と、シュラウド12と、複数の羽根13とを備える。ハブ11及びシュラウド12のそれぞれは、軸方向に見たときの形状が円形である。すなわち、ハブ11の周縁15(外周縁15)及びシュラウド12の周縁(外周縁)のそれぞれは円形である。
図1、図2及び図3に示すように、本実施形態における外箱1は、直方体形状(四角柱形状)を有しているが、これに限られず、四角柱形状以外の多角柱形状、円柱形状などであってもよい。本実施形態では、外箱1は、底板部2と、底板部2に対して上方に間隔をあけて設けられ、底板部2に対向する天板部3と、底板部2と天板部3とをつなぐ4つの側板部4とを備えている。図3に示すように、底板部2は、長方形状(本実施形態では正方形状)を有している。天板部3も同様に長方形状(本実施形態では正方形状)を有している。図1、図2及び図4に示すように、各側板部4は、長方形状を有している。
図4に示すように、底板部2は、一対の外底21と、一対の内底22とによって構成されている。4つの側板部4の下縁4Aには、外底21と内底22とが交互に接続されている。一対の内底22が下縁4Aにおいて内側に折り曲げられ、ついで、一対の外底21が下縁4Aにおいて内側に折り曲げられることによって底板部2が形成される。
図1〜図4に示すように、天板部3は、一対の外蓋31と、一対の内蓋32とによって構成されている。4つの側板部4の上縁4Bには、外蓋31と内蓋32とが交互に接続されている。すなわち、一対の外蓋31は、互いに対向する2つの側板部4の上縁4Bに接続されており、一対の内蓋32は、互いに対向する残りの2つの側板部4の上縁4Bに接続されている。一対の内蓋32が上縁4Bにおいて内側に折り曲げられ、ついで、一対の外蓋31が上縁4Bにおいて内側に折り曲げられることによって天板部3が形成される。一対の内蓋32は、一対の外蓋31よりも内側に配置されることによって外蓋31よりも外側への動き(本実施形態では上方への動き)が制限される。
図2に示すように、一対の内蓋32は、ファン10における軸方向の寸法に応じた部位で底板部2側に折り曲げられることによってファン10の軸方向の動きを制限するように機能する。したがって、本実施形態では、ファン用梱包材100は、後述する緩衝材5によってファン径が異なる複数種のファン10に適用可能であるとともに、天板部3の内蓋32によってファン高さ(ファン10の軸方向の寸法)が異なる複数種のファン10に適用可能に構成されている。
図2に示す具体例では、各内蓋31は、第1折り曲げ部位33と、第2折り曲げ部位34との2箇所において折り曲げられている。したがって、各内蓋31は、平板状の第1部分36と、平板状の第2部分37と、平板状の第3部分38とによって構成されている。第1部分36は、外蓋31の直下に位置して外蓋31に対向している。第1部分36は、外蓋31と略平行である。第2部分37は、第1部分36の先端33(第1折り曲げ部位33)からファン10側(本実施形態では下方)に延出している。第3部分38は、第2部分37の先端34(第2折り曲げ部位34)から側板部4側に延出して第1部分36と対向している。
例えば図2に示す具体例よりもファン10の軸方向の寸法が小さい場合には、各内蓋31は、例えば図3及び図4に示す第1折り曲げ部位33と、第3折り曲げ部位35との2箇所において折り曲げられていてもよい。この場合には、ファン10側に延出する第2部分37の延出方向の長さ(本実施形態では上下方向の長さ)を大きくすることができる。このようにして本実施形態では、内蓋32がファン10における軸方向の寸法に応じた部位で折り曲げられることによって内蓋32をファン10に隣接させることができる。
本実施形態では、外箱1は、図4の展開図に示すように1枚のシート部材を折り曲げて組み立てることによって形成されている。4つの側板部4のそれぞれは長方形状を有している。一方の端に位置する側板部4の側縁4C(組み立てられた状態では角部4Cとなる部分)に設けられた接合代4Dが他方の端に位置する側板部4の側縁4Cに接合される。
図5の展開図に示すように、本実施形態のファン用梱包材100に用いられる緩衝材5は、板状の底部6と、底部6の縁から延びる複数の起立片7と、基端81と先端82とを有し、基端81が起立片7の先端側につながっている複数の支持片8とを備える。また、図5に示す具体例では、緩衝材5は、複数の把持片9を備える。緩衝材5は、ファン径が異なる複数種のファン10を外箱1内において適切に支持することができる。
展開された状態の緩衝材5は1枚の平板状のシート部材からなる。すなわち、組立前の展開された状態においては、複数の起立片7のそれぞれは、底部6の縁から底部6と平行な方向に外側に延びる平板状の部分であり、複数の支持片8のそれぞれは、対応する起立片7の先端から底部6と平行な方向に外側に延びる平板状の部分であり、複数の把持片9のそれぞれは、底部6の縁から底部6と平行な方向に外側に延びる平板状の部分である。
図5に示すように、本実施形態では、緩衝材5の底部6は八角形を有しているが、これに限られない。底部6は、例えば長方形、正方形、六角形などの他の多角形であってもよく、円形などであってもよい。本実施形態では、八角形の底部6の8つの縁61,62に起立片7と把持片9とが交互に設けられている。緩衝材5の底部6における4つの縁61のそれぞれは、外箱1内に配置された状態において外箱1の底板部2における対応する辺に平行となる。
図2、図3及び図6に示すように組み立てられた緩衝材5は、外箱1の底板部2に対向する板状の底部6と、折り曲げられることによって底部6の縁61から天板部3側に起立する複数の起立片7と、各起立片7における起立方向の先端(起立片7の上縁)から折り曲げられることによって内側に延びる支持片8と、折り曲げられることによって底部6の縁62から天板部3側に起立する複数の把持片9とを備える。
本実施形態では、複数の起立片7は、複数の側板部4に対応する位置に設けられている。図2に示すように、各起立片7は、対応する側板部4に沿って天板部3側(本実施形態では上方)に延びている。各起立片7は、対応する側板部4の内面に沿う方向(例えば、側板部4の内面に平行な方向)に配置される。本実施形態では、各起立片7は長方形であるが、これに限られない。各起立片7は、対応する側板部3に接しているか近接している。各起立片7の高さ(起立方向の寸法)は、特に限定されるものではないが、図2に示す具体例では外箱1の側板4の高さよりも小さく、側板4の高さの半分よりも大きい。
図2及び図5に示すように、支持片8は、起立片7の先端(上縁)に接続された基端81と、先端82とを有し、基端81から先端82まで延びる板形状を有する。各支持片8の基端81は、底板部2に対して天板部3側(本実施形態では上方)に離れた位置で且つ対応する側板部4に隣接する位置にある。基端81は、対応する側板部4によってその側板部4よりも外側(本実施形態では水平方向外側)への動きが制限されている。また、基端81は、対応する起立片7によって底板部2側(本実施形態では下方)への動き及び天板部3側(本実施形態では上方)への動きが制限されている。
その一方で、支持片8の先端82は自由端である。本実施形態では、支持片8は基端81においてのみ起立片7と接続されており、支持片8の他の部位は、ファン用梱包材100を構成する何れの部材とも接続されていない。したがって、各支持片8は、基端81を中心に回動することができる。これにより、各支持片8は、側板部4に対する傾きを調節可能に構成されている。
また、支持片8は、ファン10の周縁15(本実施形態では、ハブ11の周縁15)と底板部2との間に先端82側の部分85が挟まれるようにファン10の周縁15に対応する部位83で折り曲げ可能に構成されている。本実施形態では、ファン10の周縁15は、ファン10の下縁でもある。なお、本実施形態では、緩衝材5が底部6を備えているので、支持片8の先端82側の部分85は、図2に示すように、ファン10の周縁15と外箱1の底板部2との間に挟まれているとともに、ファン10の周縁15と緩衝材5の底部6との間にも挟まれている。すなわち、本実施形態では、ファン10の周縁15、緩衝材5の底部6及び外箱1の底板部2はこの順に上下方向に並んでいる。
ファン10が外箱1内において緩衝材5によって支持されている状態では、支持片8は、基端81から底部6まで延びる傾斜部分84と、傾斜部分84の下端83(ファン10の周縁15に対応する部位83)から先端82まで延びる先端82側の部分85とを有する。図2に示す断面図のように緩衝材5を側方から見たときに、緩衝材5における底部6の一部と起立片7と支持片8とは、三角形を形成するように配置される。このような配置では、ファン10の周縁15に隣接する支持片8の傾斜部分84の傾きは、起立片7と底部6とファン10の周縁15とによって安定して維持される。
また、図3及び図5に示す本実施形態では、各支持片8における先端82側の部分85の幅は、基端81側の部分の幅よりも小さい。したがって、ファン10の周縁15に対応する部位83で先端82側の部分85を折り曲げやすくなる。具体的に、本実施形態では、各支持片8は、先端82に向かうにつれて幅が次第に小さくなる先細り部分を有する。より具体的には、各支持片8は、長方形状の起立片7と同じ幅の部分と、この部分よりも先端82側の先細り部分とを有する。
例えば図2に示す具体例よりもファン10の径が小さい場合には、各支持片8は、例えば図5に示す折り曲げ部位83ではなく、例えば折り曲げ部位83よりも先端82側に位置する折り曲げ部位86において折り曲げられていてもよい。この場合には、側板部3に対する支持片8の傾きを大きくすることができる。このようにして本実施形態では、支持片8がファン10の径に応じた部位で折り曲げられることによって支持片8をファン10に隣接させることができる。
各支持片8の長さ(基端81から先端82までの寸法)は、少なくとも対応する起立片7の高さ(起立片7における起立方向の寸法)よりも大きい。各支持片8の長さは、梱包対象となる種々のファンの形状又は寸法にできるだけ対応するという観点では長い方が好ましい。すなわち、各支持片8は、先端82側の部分85をファン10の周縁15と底板部2との間に挟むことができ、且つ、傾斜部分84の傾きを調節する範囲をできるだけ大きくするためには、各支持片8の長さを大きくするのが好ましい。
図5に示す本実施形態では、各把持片9は長方形であるが、これに限られない。各把持片9には、作業者が手を引っ掛けることが可能な貫通孔91が設けられている。また、図3に示すように、本実施形態では、把持片9と側板部4との間に隙間Gが形成されるように、把持片9は、隣合う側板部4同士の境界である外箱1の角部4Cに対して対向する位置に設けられている。具体的に、各把持片9の上縁9Eと、対応する2つの側板部4の上縁4B,4Bとは、平面視で三角形状を形成するように配置されている。このように各把持片9が角部4Cに対向する位置に設けられることによって、平面視で三角形の隙間Gが形成される。把持片9は、起立片7と同じ高さを有していてもよく、起立片7と異なる高さを有していてもよい。
[梱包工程]
次の本実施形態のファン用梱包材100を用いてファン10を梱包するときの梱包工程について説明する。図6は、外箱1、緩衝材5及びターボファン10を示す分解立体図である。図7は、ファン用梱包材100にターボファン10を収容する前の状態を示す斜視図である。図8は、ファン用梱包材100にターボファン10を収容した後の状態を示す斜視図である。図9(A)〜(D)は、ファン用梱包材100を用いてターボファンを梱包する一連の梱包工程を示す概略図である。
まず、外箱1が図4に示す展開図の状態から図6及び図9(A)に示す箱状に組み立てられる。このとき、複数の側板部4の上縁4Bによって形成される外箱1の上部の開口部1Aは、天板部3によって塞がれておらず開いている。
ついで、緩衝材5が図5に示す展開図の状態から図6及び図9(A)に示す状態に組み立てられる。具体的に、複数の起立片7を底部6の縁61に沿って上方に折り曲げるとともに、複数の把持片9を底部6の縁62に沿って上方に折り曲げる。また、複数の支持片8は、その基端81において対応する起立片7に対して内側に折り曲げられる。
次に、図7及び図9(B)に示すように、緩衝材5を外箱1内に配置する。具体的に、緩衝材5の底部6が外箱1の底板部2に接し、各起立片7が対応する側板部4に対向し、各把持片9が外箱1の角部4Cに対向するように、緩衝材5が外箱1内に配置される。
図7及び図9(B)に示すように緩衝材5が外箱1内に配置された状態では、外箱1の開口部1Aと緩衝材5の開口部5Aとが同じ方向(本実施形態では上方)に開口している。すなわち、複数の側板部4の上縁4Bによって形成される外箱1の開口部1Aと、複数の支持片8の基端81によって形成される緩衝材5の開口部5Aとが同じ方向に開口している。したがって、外箱1内に緩衝材5を配置した後、この状態で外箱1の開口部1A及び緩衝材5の開口部5Aを通じてファン10を外箱1内で且つ緩衝材5内に挿入することができる。すなわち、図8及び図9(C)に示すように、ファン10が外箱1の開口部1A及び緩衝材5の開口部5Aを通じて外箱1内で且つ緩衝材5内に入れられる。このとき、各支持片8において、ファン10の周縁15に対応する部位83が予め折り曲げられていてもよい。
また、各支持片8には、種々のファン10の径に応じた1つ又は複数の部位に折り曲げ用の加工が予め施されていてもよい。このような折り曲げ用の加工としては、例えば、折り曲げ部位となる部分において、厚み方向への切り込みを破線状又は直線状に入れる加工などを例示できるが、これに限られない。
ただし、図3及び図5に示すように、本実施形態では、各支持片8における先端82側の部分85の幅が基端81側の部分の幅よりも小さいので、支持片8を予め折り曲げておかなくてもよい。すなわち、ファン10を図9(B)の状態から図9(C)の状態に外箱1内に下降させるときに、各支持片8がファン10の周縁15に対応する部位83においてファン10自体によって適切に折り曲げられる。
次に、図9(C)に示すように、一対の内蓋32が、ファン10における軸方向の寸法に応じた部位で底板部2側に折り曲げられる。具体的には、図2に示すように各内蓋31は、例えば、第1折り曲げ部位33と、第2折り曲げ部位34との2箇所において折り曲げられる。ついで、一対の内蓋32を対応する側板部4の上縁4Bにおいて折り曲げてファン10を覆う。
最後に、図9(D)に示すように、一対の外蓋31が、側板部4の上縁4Bにおいて折り曲げられて内蓋32を覆うように配置される。一対の外蓋31は、例えばテープなどの固定手段によって互いに固定される。
[実施形態のまとめ]
本実施形態では、緩衝材5が複数の側板部4に対応する複数の支持片8を備えており、これらの支持片8による反発力(具体的には、支持片8を構成する段ボールによる弾性力)よってファン10の径方向の動きを制限するので、ファン10が外箱1内において安定して支持される。そして、本実施形態では、各支持片8において基端81の動きが制限されている一方で先端82が自由端であるので基端81を中心に支持片8を回動させることができる。この回動によって支持片8の傾きを調節するとともにファン10の周縁に対応する部位で支持片8を折り曲げることにより、支持片8は、ファン径が異なる複数種のファンを適切に支持することができる。これにより、多品種のファン10に対し、1種類の緩衝材5で共用化を図ることが可能になる。その結果、外箱1及び緩衝材5の種類を大幅に削減することができる。このような共用化によって管理面、経済面で有利である。
本実施形態では、支持片8は、ファン径に応じて傾きが調節されることにより、基端81から先端82側に向かうにつれて側板部4から離れるとともに底板部2に近づくような姿勢で側板部4に対して傾斜して配置される。すなわち、ファン径が大きくなるほど、ファン10の周縁は外箱1の側板部4に近くなるので、側板部4に対する支持片8の傾きを小さくすることによって、ファン10の周縁に対して支持片8を隣接させることができる。一方、ファン径が小さくなるほど、ファン10の周縁は外箱1の側板部4から遠くなるので、側板部4に対する支持片8の傾きを大きくすることによって、ファン10の周縁に対して支持片8を隣接させることができる。
また、ファン10の周縁に対応する部位で支持片8が折り曲げられることにより、ファン10の周縁15と底板部2との間に支持片8の先端82側の部分85が挟まれる。外箱1内にファン10を収容する前には自由端であった先端82は、外箱1内にファン10を収容した状態においては、先端82側の部分85がファン10の周縁15と底板部2との間に挟まれて動きが制限される。これにより、支持片8は、ファン10の周縁15に対して隣接するように傾斜した状態が維持される。これにより、支持片8は、ファン径が異なる複数種のファンを適切に支持することができる。
また、本実施形態では、緩衝材5が外箱1内に配置された状態では、外箱1の開口部1Aと緩衝材5の開口部5Aとが上方に開口している。この状態で外箱1の開口部1A及び緩衝材5の開口部5Aを通じてファン10を外箱1内で且つ緩衝材5内に挿入することができる。そして、複数の支持片8のそれぞれは、外箱1における対応する側板部4から離れる方向に延びているので、ファン10が開口部1Aを通じて底板部2側に向かって外箱1内に入れられる過程で、支持片8の先端82を、ファン10(ファン10の周縁15)と外箱1の底板部2(緩衝材5の底部6)との間に容易に挟み込ませることができる。
本実施形態では、天板部3は、複数の側板部4の2つ縁4Bから延びる外蓋31と、外蓋31が設けられた側板部4とは別の側板部4の2つの縁4Bから延びる内蓋32とを備える。内蓋32は、外蓋31よりも内側に配置されることによって外蓋31よりも外側への動きが制限されるように構成されているとともに、ファン10における軸方向の寸法に応じた部位で底板部2側に折り曲げ可能に構成されている。
したがって、内蓋32がファン10における軸方向の寸法に応じた部位で折り曲げられることによって内蓋32をファン10に隣接させることができる。しかも、内蓋32は、外蓋31よりも内側に配置されることによって外蓋31よりも外側への動きが制限されている。したがって、ファン10は、内蓋32と底板部2との間に挟まれた状態となるので、軸方向への動きが制限される。よって、この構成では、軸方向の大きさが異なる複数種のファン10を外箱1内において内蓋32による反発力(具体的には、内蓋32を構成する段ボールによる弾性力)によってファン10の軸方向の動きを制限するので、外箱1内においてファン10を安定して支持することができる。すなわち、緩衝材5の支持片8がファン10の径方向の動きを制限する機能を有し、外箱1の内蓋32がファン10の軸方向の動きを制限する機能を有している。
本実施形態では、各支持片8における先端82側の部分の幅は、基端81側の部分の幅よりも小さい。したがって、ファン10の周縁15に対応する部位で先端82側の部分を折り曲げやすくなる。これにより、ファン10を梱包するときの作業性を向上させることができる。
本実施形態では、緩衝材5は、底板部2に対向する板状の底部6と、底部6の縁から複数の側板部4に沿って天板部3側に起立する複数の起立片7とを備え、支持片8の基端81は、対応する起立片7における起立方向の先端側につながっている。
したがって、緩衝材5は、その底部6が外箱1の底板部2に対向し、複数の起立片7が複数の側板部4に沿うように外箱1内に配置される。支持片8の基端81は、起立片7の先端側につながっており、起立片7は底部6につながっている。これにより、基端81は、対応する側板部4よりも外側への動き、底板部2側への動き及び天板部3側への動きが制限される。そして、緩衝材5における底部6の一部と起立片7と支持片8とは、側面視で三角形を形成するように配置される。このような配置では、ファン10の周縁に隣接する支持片8の傾きは、起立片7と底部6とファン10の周縁15とによって安定して維持される。
本実施形態では、緩衝材5は、底部6の縁から天板部3側に起立する把持片9を備えている。したがって、作業者は、把持片9を持って緩衝材5を外箱1から取り出すことによって、その緩衝材5の底部6上に配置されたファン10を簡単に取り出すことができる。
本実施形態では、把持片9と側板部4との間に隙間Gが形成されるように、把持片9は、隣合う側板部4同士の境界である角部4Cに対応する位置に設けられている。したがって、作業者は、ファン10を外箱1から取り出す際に、把持片9と角部4Cとの間に形成された隙間Gに手を入れることができるので、把持片9を把持しやすくなる。
本実施形態では、外箱1の底板部2は四角形を有し、緩衝材5の底部6は八角形を有し、起立片7と把持片9とが底部6の八つの縁に交互に設けられている。したがって、4つの支持片8を4つの側板部4に対応する位置に設けるとともに、4つの把持片9を4つの角部4Cに対応する位置に設けることができる。作業者は、底部6を介して対向する位置にある2つの把持片9を両手で把持することによってファン10を外箱1からより簡単に取り出すことができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
前記実施形態では、ファン10がターボファンである場合を例示したが、これに限られない。図10〜図13に示す変形例では、ファン10がプロペラファンである場合を例示している。図10〜図13に示す変形例におけるファン用梱包材100は、上述の実施形態と同じ構造を有しているので、詳細な説明を省略する。
図10に示すように、変形例のプロペラファン10は、ハブ11と複数の羽根13とを備える。図10に示す変形例では、プロペラファン10は3枚の羽根13を備えているが、これに限定されない。
ハブ11は、例えば円柱形状(円筒形状)、円錐台形状などの形状を有しているが、これに限定されない。複数の羽根13は、ハブ11の外周面に沿って等間隔で配置されている。各羽根13は、径方向内側(ハブ11側)の縁であってハブ11に接続される内周縁14と、径方向外側の縁である外周縁15とを有する。羽根13の外周縁15は、プロペラファン10の周縁15を構成している。
また、各羽根13は、回転方向の前側の縁である前縁16と、回転方向の後側(回転方向とは反対側)の縁である後縁17とを有する。図10に示す変形例では、各羽根13は、前縁16が後縁17に比べて全体的に空気の吸込側に位置するようにねじれた形状を有する。したがって、図11〜図13に示すように、プロペラファン10がファン用梱包材100の外箱1内に収容された状態では、羽根13の外周縁15は、後縁17側の一部分のみが緩衝材5の支持片8に接する。
また、図10に示す変形例では、プロペラファン10の羽根13の枚数が3つであるので、図11及び図12に示すように、4つの支持片8のうちの一部が羽根13よりも上方に配置されている。すなわち、羽根13よりも上方に配置されている支持片8は、羽根13の外周縁15と底板部2とによって挟まれない位置にある。残りの支持片8は、図12及び図13に示すように、羽根13の外周縁15と底板部2とによって挟まれている。
この変形例においても、支持片8は、図13に示すように、プロペラファン10の径に応じて傾きが調節される。プロペラファン10の周縁15に対応する部位で一部の支持片8が折り曲げられることにより、プロペラファン10の周縁15と底板部2との間に支持片8の先端82側の部分85が挟まれる。これにより、支持片8は、ファン径が異なる複数種のファンを適切に支持することができる。
なお、図3などに示す上述の実施形態では、全ての支持片8の先端82がファン10と底板部2との間に挟まれるようにファン10の形状又は寸法に応じた部位83で折り曲げられている。これに対し、図12などに示す変形例では、一部の支持片8の先端82がファン10と底板部2との間に挟まれるようにファン10の形状又は寸法に応じた部位83で折り曲げられている一方で、残りの支持片8の先端82は、ファン10と底板部2との間に挟まれていない。
また、支持片8には、支持片8の傾斜角度を維持するための突っ張り部が設けられていてもよい。この突っ張り部は、例えば支持片8における傾斜部分84の一部を例えば四角形状に切り欠いて形成することができる。切り欠かれた突っ張り部の一部は、傾斜部分84の本体につながっている。この切り欠き部分を起立片7側に折り曲げることによって形成することができる。
前記実施形態では、緩衝材5は、底部6と、底部6の縁61から起立する複数の起立片7と、各起立片7の上縁から延びる支持片8と、底部6の縁62から起立する複数の把持片9とを備える場合を例示したが、これに限られない。例えば、複数の支持片8の基端81が外箱1の複数の側板部4に直接接続されている場合には、底部6及び起立片7を省略することができる。また、緩衝材5は、把持片9を備えていなくてもよい。
前記実施形態では、各支持片8における先端82側の部分85の幅が、基端81側の部分の幅よりも小さい場合を例示したが、これに限られない。各支持片8は、基端81から先端82まで一定の幅であってもよい。
前記実施形態では、天板部3が一対の内蓋32を備える場合を例示したが、これに限られず、天板部3は単一の内蓋32のみを備えていてもよい。
なお、前記実施形態では、ファン10の軸方向の寸法、すなわち緩衝材5の底部6からのファン10の高さが起立片7における起立方向の寸法(起立片7の高さ)及び把持片9における起立方向の寸法(把持片9の高さ)よりも大きい場合を例示したが、これに限られず、起立片7の高さ及び把持片9の高さの少なくとも一方がファン10の高さよりも大きくてもよい。
把持片9における起立方向の寸法がファン10における軸方向の寸法よりも大きくて、把持片9がファン10よりも内蓋32に近い場合には、把持片9における起立方向の寸法に応じた部位で内蓋32を底板部2側に折り曲げてもよい。これにより、内蓋32と底板部2との間に把持片9が挟まれて緩衝材5の動きが制限されるので、外箱1内において緩衝材5がより安定して保持される。また、把持片9における起立方向の先端の縁9Eは、内蓋32における折り曲げ部位(例えば折り曲げ部位33,折り曲げ部位34,折り曲げ部位35など)に対して傾斜するように延びている形態であってもよい。このように把持片9の先端の縁9Eが内蓋32における折り曲げ部位に対して傾斜している場合には、把持片9の傾きが多少変動したとしても、把持片9の先端の縁9Eが内蓋32(例えば内蓋32における折り曲げ部位)との接触状態が維持される。
1 外箱
1A 外箱の開口部
2 底板部
3 天板部
31 外蓋
32 内蓋
4 側板部
5 緩衝材
5A 緩衝材の開口部
6 底部
7 起立片
8 支持片
81 支持片の基端
82 支持片の先端
9 把持片
91 把持片の貫通孔
10 ファン
11 ハブ
12 シュラウド
13 羽根
15 羽根の周縁(外周縁)
100 ファン用梱包材

Claims (7)

  1. ファン(10)を収容する外箱(1)と、前記外箱(1)と前記ファン(10)との間に介在する緩衝材(5)とを備えたファン用梱包材であって、
    前記外箱(1)は、底板部(2)と、前記底板部(2)の縁から起立する複数の側板部(4)と、前記複数の側板部(4)の縁によって形成される開口部(1A)を開閉する天板部(3)とを備え、前記外箱(1)は、開いた状態の前記開口部(1A)を通じて前記ファン(10)を内部に入れられるように構成されており、
    前記緩衝材(5)は、前記複数の側板部(4)に対応する複数の支持片(8)を備え、
    各支持片(8)は、基端(81)と先端(82)とを備え、前記基端(81)は、前記底板部(2)に対して前記天板部(3)側に離れた位置で且つ対応する側板部(4)に隣接する位置から移動するような動きが制限されている一方で、前記先端(82)は前記基端(81)から延びて自由端となっており、
    各支持片(8)は、前記ファン(10)の形状又は寸法に応じて前記側板部(4)に対する傾きを調節可能に構成されており、少なくとも1つの支持片(8)は、前記ファン(10)と前記底板部(2)との間に前記先端(82)が挟まれるように前記ファン(10)の形状又は寸法に応じた部位で折り曲げ可能に構成されているファン用梱包材。
  2. 前記天板部(3)は、前記複数の側板部(4)の少なくとも1つの縁から延びる外蓋(31)と、前記外蓋(31)が設けられた側板部(4)とは別の側板部(4)の縁から延びる内蓋(32)とを備え、
    前記内蓋(32)は、前記外蓋(31)よりも内側に配置されることによって前記外蓋(31)よりも外側への動きが制限されるように構成されているとともに、前記ファン(10)における軸方向の寸法に応じた部位で前記底板部(2)側に折り曲げ可能に構成されている、請求項1に記載のファン用梱包材。
  3. 各支持片(8)における前記先端(82)側の部分の幅は、前記基端(81)側の部分の幅よりも小さい、請求項1又は2に記載のファン用梱包材。
  4. 前記緩衝材(5)は、前記底板部(2)に対向する板状の底部(6)と、前記底部(6)の縁から前記複数の側板部(4)に沿って前記天板部(3)側に起立する複数の起立片(7)と、前記底部(6)の縁から前記天板部(3)側に起立する把持片(9)とを備え、
    前記支持片(8)の前記基端(81)は、対応する起立片(7)における起立方向の先端側につながっている、請求項1〜3の何れか1項に記載のファン用梱包材。
  5. 前記把持片(9)と前記側板部(4)との間に隙間が形成されるように、前記把持片(9)は、隣合う側板部(4)同士の境界である角部に対応する位置に設けられている、請求項4に記載のファン用梱包材。
  6. 前記外箱(1)の前記底板部(2)は四角形を有し、
    前記緩衝材(5)の前記底部(6)は八角形を有し、
    前記起立片(7)と前記把持片(9)とが前記底部(6)の八つの縁に交互に設けられている、請求項4又は5に記載のファン用梱包材。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載のファン用梱包材に用いられる緩衝材であって、
    板状の底部(6)と、
    前記底部(6)の縁から延びる複数の起立片(7)と、
    基端(81)と先端(82)とを有し、前記基端(81)が前記起立片(7)の先端側につながっている複数の支持片(8)と、を備える緩衝材。
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