JP6927511B2 - 物品支持構造体 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の物品を互いに間隔をあけた状態で支持するための物品支持構造体に関するものである。
従来、複数の物品が互いにぶつかったり倒れたりしないよう起立姿勢で収納するための構造体は種々のものが知られている。例えば、図14(a)に示すように、複数の切り込みを有する縦紙片1と複数の切り込みを有する横紙片2とを互いに嵌め合せて井桁に組み立て、図14(b)に示すように、物品3を井桁空間4に収納する井桁構造体がある。この井桁構造体は、部材(縦紙片1,横紙片2)の構成が単純であることから、部材にかかるコストを低減できるという利点があり、また、物品を収納するための開口が平面視四角状で、各物品を側面から安定して保持することができるという利点がある。
しかしながら、上記井桁構造体は、部材自体のコストは低く済むものの、いちいち人が手で縦紙片1と横紙片2とを互いに嵌め合せて組み立てなければならず、組み立てに手間がかかるという問題がある。
このような問題を解消するために様々な提案がなされており、例えば、特許文献1では、一枚のシートを順次折り込んで形成される容器支持用中仕切が開示されている。すなわち、この特許文献1のものは、シートを複数回折り込む構造にすることで、人の手で組み立てる必要をなくし、自動化作業によって製造することができるようにしたものである。
特開平7−329953号公報
しかしながら、上記特許文献1のものは、図15(a)に示すように、構造が複雑であり、また、シートが二重、四重に重なって組み立てられるため、軽量化に際して改善の余地がある。そして、中仕切40の上板41と中板42のそれぞれに設けた物品嵌入用の穴(43,44)が互いに独立しているため、いちいち上下の穴(43,44)の位置を確認しながら物品を嵌入しなければならず、物品の収納作業に手間取るという問題がある。さらに、左右の容器収容部(45a,45b)を画成する仕切板(46a,46b)同士の対向面が貼着されずに自由な状態であるため、図15(b)に示すように、外函から取り出した状態では、符号Cで示される内側端部境界線を回動の中心として幅方向に折り畳まれるように変形し、安定して自立することができず使い勝手が悪いという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、機械によって自動的に組み立てることができる物品支持構造体であって、軽量化を図るとともに、物品の収納作業が容易であり、しかも、それ自身が安定して自立することができる、ユーザビリティに優れた物品支持構造体の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、複数の物品を互いに間隔をあけた状態で支持するための物品支持構造体であって、物品を嵌入するための嵌入孔を複数有する天面部と、底面部と、上記天面部と底面部の間に配置され物品を側方からガイドするガイド孔を複数有する仕切面部と、一対の側面部とを有し、天面部と底面部と仕切面部と一対の側面部とは、折り目を介して繋がった1枚のシートからなり、
上記仕切面部の各ガイド孔は、上記天面部の各嵌入孔の下方において、上記各嵌入孔に対し互いに同軸となるように配置されており、
上記天面部において、上記複数の嵌入孔が嵌入孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されることにより帯状に延びる天面開口部が構成され、上記天面開口部が互いに平行に複数設けられており、上記仕切面部において、上記複数のガイド孔がガイド孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されることにより帯状に延びる仕切面開口部が構成され、上記仕切面開口部が互いに平行になるよう複数設けられており、
上記天面開口部の延びる方向と、上記仕切面開口部の延びる方向とが、互いに垂直に交わる物品支持構造体を第1の要旨とする。
する。
そして、本発明は、複数の物品を互いに間隔をあけた状態で支持するための物品支持構造体であって、物品を嵌入するための嵌入孔を複数有する天面部と、底面部と、上記天面部と底面部の間に配置され物品を側方からガイドするガイド孔を複数有する仕切面部と、一対の側面部とを有し、天面部と底面部と仕切面部と一対の側面部とは、折り目を介して繋がった1枚のシートからなり、
上記仕切面部の各ガイド孔は、上記天面部の各嵌入孔の下方において、上記各嵌入孔に対し互いに同軸となるように配置されており、
上記天面部において、上記複数の嵌入孔が嵌入孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されることにより帯状に延びる天面開口部が構成され、上記天面開口部が互いに平行に複数設けられており、上記仕切面部において、上記複数のガイド孔がガイド孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されることにより帯状に延びる仕切面開口部が構成され、上記仕切面開口部が互いに平行になるよう複数設けられており、
上記天面開口部の延びる方向と、上記仕切面開口部の延びる方向とが、互いに斜交いである物品支持構造体を第2の要旨とする。
また、本発明は、さらに、上記底面部の一端縁と他端縁から、それぞれフランジ面部が延設されている第1または第2の要旨の物品支持構造体を第の要旨とする。
すなわち、本発明の物品支持構造体は、物品を嵌入するための嵌入孔を複数有する天面部と、物品を側面からガイドするガイド孔を複数有する仕切面部と、底面部と、天面部と底面部との間に配置される一対の側面部とが、折り目を介して繋がった1枚のシートからなっている。このため、機械を用いて自動的に組み立てることができ、従来品のように、手作業での煩雑な組み立て作業が不要となる。したがって、組み立てにかかる時間と人件費コストを大幅に低減することができる。
しかも、上記天面部には、上記複数の嵌入孔が嵌入孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されて帯状に延びる天面開口部が形成されており、上記仕切面部には、上記複数のガイド孔がガイド孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されて帯状に延びる仕切面開口部が形成されており、帯状に延びる天面開口部からその下方に配置される仕切面部のガイド孔の位置が確認し易くなっているため、天面部の嵌入孔とそれに対応するガイド孔への物品の嵌入が容易となり、収納作業の効率化を図ることができるという利点を有する。
さらに、上記物品支持構造体に収納された物品は、その側面が天面部の嵌入孔および仕切面部のガイド孔の少なくとも2個所が当接し、確実に保持されるため、簡単に抜け落ちることがない。また、一枚のシートからなる天面部および仕切面部等は撓み易くなっているため、物品を確実に保持した状態であっても、その撓みによる緩衝効果を発揮することができる。
なお、本発明のなかでも、特に、上記天面部に複数の天面開口部が互いに平行に設けられ、上記仕切面部に複数の仕切面開口部が互いに平行に設けられている物品支持構造体は、限られたスペースに多くの物品を収納することができ、経済的である。
また、本発明のなかでも、特に、上記天面開口部の延びる方向と、上記仕切面開口部の延びる方向とが、互いに垂直に交わる物品支持構造体は、限られたスペースにより多くの物品を収納することができ、より経済的である。
そして、上記天面開口部の延びる方向と、上記仕切面開口部の延びる方向とが、互いに平行である物品支持構造体は、帯状に延びる天面開口部からその下方に配置される仕切面部のガイド孔の位置がより確認し易いため、物品の嵌入が一層し易くなり、収納作業の効率化を図ることができる。
また、本発明のなかでも、特に、上記天面開口部の延びる方向と、上記仕切面開口部の延びる方向とが、互いに斜交いである物品支持構造体は、天面部の天面開口部が形成されない部分と仕切面部の仕切面開口部が形成されない部分とを、平面視において、より多く重ね合わせることができるため、より確実に強固に物品を支持することができる。
そして、本発明のなかでも、さらに、上記底面部の一端縁と他端縁から、それぞれフランジ面部が延設されている物品支持構造体は、フランジ面部を底面部に対して垂直下向きに折り曲げることで、フランジ面部の高さの空間分だけ物品支持構造体全体を持ち上げて載置面と底面部との間に空間を設けることができるため、さらに緩衝効果を高めることができる。
本発明の一実施の形態を示す斜視図である。 上記実施の形態の平面図である。 上記実施の形態の正面図である。 上記実施の形態を折り曲げる前の1枚のシートからなる展開図である。 (a)は上記実施の形態の天面部の説明図であり、(b)は上記実施の形態の仕切面部の説明図である。 (a)は上記実施の形態の折り畳む工程の一部を示す説明図であり、(b)は上記実施の形態を折り畳んだ状態を示す説明図である。 上記実施の形態を外箱に収納した状態を示す斜視図である。 参考の形態を示す斜視図である。 上記参考の形態の平面図である。 (a)は上記参考の形態の天面部の説明図であり、(b)は上記参考の形態の仕切面部の説明図である。 の実施の形態を示す斜視図である。 記他の実施の形態の平面図である。 (a)は上記他の実施の形態の天面部の説明図であり、(b)は上記他の実施の形態の仕切面部の説明図であり、(c)は上記他の実施の形態の天面部と仕切面部を重ね合せた説明図である。 (a),(b)はいずれも従来の例を示す説明図である。 (a),(b)はいずれも従来の他の例を示す説明図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明を、リップスティック等の略円柱状の物品5を支持するのに適した物品支持構造体の一実施の形態を示す斜視図であり、図2は、その実施の形態を上から見た平面図であり、図3は、図2の実施の形態を矢印の方向から見た正面図である。この物品支持構造体は、天面部6と、仕切面部7と、底面部8と、一対の側面部9a,9bと、一対のフランジ面部10a,10bとを有しており、仕切面部7の各ガイド孔12は、天面部6の各嵌入孔11の下方に位置しており、各嵌入孔11の軸中心Pと各ガイド孔12の軸中心Qとが互いに同軸となるよう配置されている。そして、天面部6の上方から、物品5を嵌入孔11およびこれに対応するガイド孔12に嵌入することにより、物品5を収納することができるようになっている。
より詳しく説明すると、上記物品支持構造体は、一枚の紙製シートを折り曲げて形成されており(図4参照)、図3に示すように、水平に配置される天面部6、仕切面部7、底面部8と、垂直に起立する左右一対の側面部9a,9bとで、角箱状に形成されている。
上記天面部6は、図5(a)に示すように、直径2.3cmの円形の嵌入孔11を20個有しており、5個の嵌入孔11がその直径より幅の狭い切欠き開口20を介して互いに連結されて帯状に延びる天面開口部13(長さ13.2cm)が4本、互いに平行に形成されている。また、仕切面部7は、図5(b)に示すように、直径2.0cmの円形のガイド孔12を20個有しており、4個のガイド孔12がその直径より幅の狭い切欠き開口21を介して連結されて帯状に延びる仕切面開口部14(長さ11.0cm)が5本、互いに平行に形成されている。
そして、天面部6の天面開口部13の延びる方向γと、仕切面部7の仕切面開口部14の延びる方向δとが垂直に交わり、しかも上記嵌入孔11の中心軸Pとこれに対応するガイド孔12の中心軸Qとが、互いに同軸となるように配置されている。
上記底面部8には、図1、図4に示すように、その端縁15a,15bからフランジ面部10a,10bが延設されており、フランジ面部10a,10bはそれぞれ垂直下向きに折り返され、物品支持構造体の載置面16と底面部8との間に、空間17が形成されている。
このような物品支持構造体は、例えば、つぎのようにして得ることができる。すなわち、まず、紙製のシート(この例では厚み1mmの白板紙)を準備し、図4の展開図の輪郭形状に外形を切断する。また、天面部6と仕切面部7において、それぞれ天面開口部13、仕切面開口部14を打ち抜き形成する。なお、このとき、折り曲げやすくするために、折り目となる各面の境界に凹溝もしくはミシン目を形成することができる。
つぎに、のりしろ面部18,19(図4において斜線で示す)に接着剤を塗布し、このシートの各面部の境界線(底面部8とフランジ面部10a,10bを除く)を山折りの折り目とし、側面部9b端から順に折り曲げる。そして、のりしろ面部19を側面部9bに裏面から貼り合せる。また、のりしろ面部18を側面部9aに裏面から貼り合せる。なお、側面部9a,9bとのりしろ面部18,19とが重なる部分を一点鎖線9a’,9b’で示す。さらに、底面部8とフランジ面部10a,10bの境界線をそれぞれ谷折りして外側に折り返すことにより、図1に示す、物品支持構造体を組み立てることができる。
上記物品支持構造体の組み立ては、サック貼り機(サックマシーン)等の機械を用いて自動化することが、製造コストおよび製造にかかる時間を低減させる点から好ましい。しかしながら、製造数が少ない等の場合には、手動で組み立てを行うこともできる。また、のりしろ面部18,19と側面部9a,9bの接着には、ホットメルト接着剤、両面テープ等を用いることができる。
この物品支持構造体は、上記のように、折り目を介して繋がった1枚の紙製のシートからなり、機械によって自動的に組み立てることができるようになっているため、製造にかかる人件費および製造にかかる時間を削減することができる。また、嵌入孔11およびガイド孔12に挿し入れた物品5は、その側面が嵌入孔11およびガイド孔12に当接するため、確実に保持される。しかも、天面部6および仕切面部7等は白板紙からなり、撓み易いため、物品5を確実に保持した状態であっても、その撓みにより緩衝効果を発揮することができる。また、底面部8の端縁15a,15bから延設されたフランジ面部10a,10bにより、底面部8とこの物品支持構造体を載置する載置面16との間に空間17が形成されているため、底面部8側においても緩衝効果が高められている。
そして、天面部6には、複数の嵌入孔11が嵌入孔の直径より幅の狭い切欠き開口20を介して互いに連結されて帯状に延びる天面開口部13が形成されており、仕切面部7には、複数のガイド孔12がガイド孔12の直径より幅の狭い切欠き開口21を介して互いに連結されて帯状に延びる仕切面開口部14が形成されている。このため、単に複数の嵌入孔11が互いに独立して設けられているものに比べて、天面部6の下方に配置される仕切面部7のガイド孔12が確認し易くなっており、天面部6の嵌入孔11からこれに対応する仕切面部7のガイド孔12への物品5の嵌入を簡単に行うことができるようになり、物品5の収納作業の効率化を図ることができる。また、物品5を、嵌入孔11から切欠き開口20側に多少ずれた位置に挿し入れたとしても、物品5を上記切欠き開口20の端部に沿って移動させるだけで目標とする嵌入孔11へ挿し入れることができるため、嵌入孔11の位置をいちいち確認しながら物品5を嵌入する必要がなく、収納作業をより効率的に行うことができる。
さらに、天面開口部13の延びる方向γと、仕切面開口部14の延びる方向δとが、垂直に交わるように設計されているため、限られたスペースに、より多くの物品5を収納することができ、より経済的である。また、シートの重なり合う部分が、仕切面部7の両側に設けたのりしろ面部18,19と、側面部9a,9bとの重なりだけに限られており、その面積が少ないため、図14や図15に示す従来品に比べ大幅な軽量化を達成している。
また、この物品支持構造体は、折り目を介して繋がった1枚の紙製のシートからなるため、物品支持構造体全体の大きさや、嵌入孔11、ガイド孔12、天面開口部13および仕切面開口部14の形状、大きさを容易に変更することができ、収納する物品5の種類や形状が変わる都度、その物品5に応じた仕様に簡単に変更することができる。そして、この物品支持構造体は、折り目を介して繋がった1枚の紙製のシートからなるため、不要になった際の廃棄処分コストと、環境への負荷を大幅に削減することができる。
さらに、上記物品支持構造体は、図3に示すように、上記天面部6と仕切面部7と底面部8とが、互いに平行となるように配置されており、一対の側面部9a,9bが、天面部6と底面部8との間に互いに平行となるように配置されているため、シートを一旦組み立てると、それ自身が安定した状態で自立するようになっている。そして、保管または廃棄する際には、図6(a)に示すように、一方の側面部(この例では、側面部9b)の上端部に力をかけてもう一方側に矢印で示すように力をかけるだけで、図6(b)に示すように、簡単に平たく折り畳むことができる。したがって、この物品支持構造体自体を保管、運搬する際や廃棄する際には、全体を平たく折り畳んでコンパクトにした状態で取り扱うことができ、嵩張らないという利点を有する。
上記物品支持構造体は、例えば、図7に示すように、外箱30等と組み合わせることにより、緩衝ケースとして使用することができる。このとき、物品支持構造体の側面部9a,9bと天面部6,仕切面部7および底面部8の各端縁部とが、外箱30等の内壁に当接するようになっていると、外箱30等の内部で物品支持構造体ががたつくことがなく、より安定した状態で物品5(図1参照)の保護を図ることができる。そして、上記物品支持構造体を緩衝ケースとして物品5の保管や運搬に用いた後は、物品5を物品支持構造体ごと外箱30等から取り出し、物品5を別の陳列具に移し替えることなく、そのまま、あるいはフランジ面部10a,10bを切り取って、陳列具として展示することができるため、便利である。なお、外箱30等を紙製にすると、物品支持構造体と同様に、不要になった際の廃棄処分コストと、環境への負荷を大幅に削減することができるため、好適である。
なお、上記実施の形態では、物品支持構造体を、白板紙からなるシートで形成したが、折り曲げ可能で、かつ、その状態を保持することができるものであれば、シートは白板紙でなくてもよい。折り曲げ可能で、かつ、その状態を保持することができるシートとしては、白板紙の他、例えば、チップボール紙、黄色板紙、色板紙、段ボール、プラスチック等からなるものがあげられる。
また、上記実施の形態では、リップスティック等の略円柱状の物品5を例にとって説明したが、本発明の物品支持構造体は、シートの大きさや、嵌入孔11、ガイド孔12、天面開口部13および仕切面開口部14の形状、大きさを容易に変更することができる。このため、当然、略円柱状以外の形状の物品を保持することができる。そして、上記実施の形態では、天面部6の嵌入孔11の直径がおよそ2.3cmであり、仕切面部7のガイド孔12の直径がおよそ2.0cmであり、嵌入孔11がガイド孔12に比べ大きく設計されているが、物品の形状等によっては、ガイド孔12が嵌入孔11より大きくなっていてもよいし、同じであってもよい。
そして、上記嵌入孔11およびガイド孔12の形状は、円形に限らず、物品の形状に応じて、楕円形、三角形、四角形等の他の形に形成することができる。また、嵌入孔11およびこれに対応するガイド孔12の形状は同形状であっても、異なる形状であってもよい。なお、嵌入孔11およびガイド孔12の形状が円形でない場合は、その形状の重心を軸中心とすることができる。したがって、本発明の物品支持構造体は、種々の化粧品をはじめ、様々な形状の物品を収納し、支持することができる。なお、上記嵌入孔11およびガイド孔12の形状が円形でないとき、本発明において、これらの「直径」とは、嵌入孔11、ガイド孔12をそれぞれ連結する際の、連結方向に対し垂直な開口幅を意味する。
そして、上記実施の形態では、嵌入孔11とガイド孔12の数は同一であるが、互いに異なっていてもよい。すなわち、物品を安定して保持するためには同一であることが好ましいが、物品支持構造体に加飾を行う等の、意匠的な視点を考慮する等の場合には、同軸に配置される嵌入孔11、ガイド孔12とは別に、単独の嵌入孔11、ガイド孔12を設けてもよい。
上記実施の形態では、嵌入孔11の軸中心と、ガイド孔12の軸中心とが、互いに垂直な状態で同軸となるよう配置されているが、嵌入孔11とガイド孔12の中心軸は必ずしも垂直に延びている必要はなく、互いに同一の傾きを有する状態で同軸となるよう配置されていてもよい。物品5の形状によっては、やや傾斜を持たせた状態で支持することがあるためである。その場合、嵌入孔11とガイド孔12は、それぞれ軸の傾斜に応じた形(例えば、物品5が「円柱」形状である場合には「楕円」)に設定することが好ましい。
また、上記実施の形態では、天面部6において、20個の嵌入孔11がその直径より幅の狭い切欠き開口20を介して5個ずつ連結され、帯状に延びる天面開口部13が4本構成されており、仕切面部7において、20個のガイド孔12がその直径より幅の狭い切欠き開口21を介して4個ずつ連結され、帯状に延びる仕切面開口部14が5本構成されているが、連結する嵌入孔11およびガイド孔12の個数、帯状に延びる天面開口部13および仕切面開口部14の本数は、物品5の大きさ、天面部6の面積等に応じて自由に設計することができる。また、天面開口部13および仕切面開口部14の本数は、複数である必要はなく、それぞれ単数であってもよい。
さらに、嵌入孔11のすべてがいずれかの天面開口部13に属する必要はなく、その一部は互いに独立した形で配置されていてもよい。また、同様に、ガイド孔12のすべてがいずれかの仕切面開口部14に属する必要はなく、その一部が互いに独立した形で配置されていてもよい。しかしながら、本発明の効果を充分に発揮させるためには、いずれかの天面開口部13に属しない嵌入孔11の数は、嵌入孔11全体の1/6以下であることが好ましく、1/10以下であることがより好ましい。同様に、いずれかの仕切面開口部14に属しないガイド孔12の数は、ガイド孔12全体の1/6以下であることが好ましく、1/10以下であることがより好ましい。
また、上記仕切面部7は、天面部6と底面部8との間に配置されるものであればよいが、物品5の嵌入性と保持性とのバランスに優れる点から、図3に示すように、天面部6と底面部8との距離αを1としたときに、天面部6と仕切面部7との距離βが0.2〜0.8であることが好ましく、0.4〜0.6であることがより好ましい。
そして、上記実施の形態では、底面部8の端縁15a,15bからフランジ面部10a,10bを延設したが、上記フランジ面部10a,10bを設ける場合、その幅R(図3参照)は緩衝性の点から、5〜20mmであることが好ましい。なお、緩衝性がそれほど求められない等の場合には、これらのフランジ面部10a,10bを設けなくてもよい。フランジ面部10a,10bを設けない場合には、この形成にかかるコストを削減できる。なお、底面部8とフランジ面部10a,10bとの境界線に、予めミシン目等を形成しておくと、フランジ面部10a,10bを物品支持構造体から簡単に切り離すことができ、底面部8の全体が載置面16に接するように載置することができる。このため、底面部8に対する緩衝効果が不要になった際に、物品支持構造体を安定させた状態で載置することができ、便利である。
なお、上記実施の形態では、図1に示すように、物品5は底面部8に当接した状態で収納されているが、物品5の形状等によっては、物品5は底面部8に当接した状態で収納されなくてもよい。物品5が底面部8に当接しない場合には、支持の安定性に劣る傾向がみられるが、緩衝性を高めることができるという利点がある。
つぎに、本発明の参考の形態の斜視図を図8に示し、その平面図を図9に示す。このものは、図10(a),図10(b)に示すとおり、天面開口部13の延びる方向γと仕切面開口部14の延びる方向δとが平行になるように、嵌入孔11とガイド孔12の配置を変更した点が、図1の物品支持構造体と異なっている。それ以外の構成は図1の物品支持構造体に準じているため、その記載および説明を省略する。
この物品支持構造体によると、天面部6に設けられた天面開口部13からその下方に配置される仕切面部7の仕切面開口部14の全体を容易に観察することができ、ガイド孔12の位置がより確認し易くなるため、物品5の嵌入が一層し易くなり、収納作業の効率化を図ることができる。
さらに他の形態の斜視図を図11に示し、その平面図を図12に示す。このものは、図13(a),図13(b)に示すとおり、天面開口部13の延びる方向γと、仕切面開口部14の延びる方向δとが斜交いとなるように、嵌入孔11とガイド孔12の配置を変更した点が、図1の物品支持構造体と異なっている。それ以外の構成は図1の物品支持構造体に準じているため、その記載および説明を省略する。
なお、天面開口部13の延びる方向γと、仕切面開口部14の延びる方向δとを斜交いにする場合、図13(c)に示すように、上記天面開口部13の延びる方向γと、仕切面開口部14の延びる方向δとが交わる角度θが、40〜80°の範囲にあることが好ましく、50〜70°の範囲にあることがより好ましく、とりわけ60°であることが、物品5の収納効率の点から好ましい。なお、角度θは、線が交わってできる2つの角度のうち、狭角であるものをいう。
この物品支持構造体によると、嵌入孔11とガイド孔12とが異なる方向から物品5の側面に当接することになるため、物品5をバランスよく支持するようになっている。このため、より確実に強固に物品5を支持することができる。また、平面視において、天面開口部13が形成されない天面部6の部分と、仕切面開口部14が形成されない仕切面部7の部分とが、より多く重ね合わされているため、物品5を収納すると、物品支持構造体がより構造的に強固となり、より確実に物品5を支持することができる。さらに、この物品支持構造体によれば、物品5が斜め方向に並んだ状態で陳列されるため、前後左右に並んだものに比べて、視覚的な変化があり、アイキャッチ効果が高い。
本発明は、機械により自動的に組み立てることができ、しかも物品の収納作業が容易であり、軽量で取り扱いやすく緩衝効果および経済的にも優れる物品支持構造体に利用することができる。
5 物品
6 天面部
7 仕切面部
8 底面部
9a 側面部
9b 側面部
11 嵌入孔
12 ガイド孔
13 天面開口部
14 仕切面開口部
20 切欠き開口
21 切欠き開口

Claims (3)

  1. 複数の物品を互いに間隔をあけた状態で支持するための物品支持構造体であって、物品を嵌入するための嵌入孔を複数有する天面部と、底面部と、上記天面部と底面部の間に配置され物品を側方からガイドするガイド孔を複数有する仕切面部と、一対の側面部とを有し、天面部と底面部と仕切面部と一対の側面部とは、折り目を介して繋がった1枚のシートからなり、
    上記仕切面部の各ガイド孔は、上記天面部の各嵌入孔の下方において、上記各嵌入孔に対し互いに同軸となるように配置されており、
    上記天面部において、上記複数の嵌入孔が嵌入孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されることにより帯状に延びる天面開口部が構成され、上記天面開口部が互いに平行に複数設けられており、上記仕切面部において、上記複数のガイド孔がガイド孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されることにより帯状に延びる仕切面開口部が構成され、上記仕切面開口部が互いに平行になるよう複数設けられており、
    上記天面開口部の延びる方向と、上記仕切面開口部の延びる方向とが、互いに垂直に交わることを特徴とする物品支持構造体。
  2. 複数の物品を互いに間隔をあけた状態で支持するための物品支持構造体であって、物品を嵌入するための嵌入孔を複数有する天面部と、底面部と、上記天面部と底面部の間に配置され物品を側方からガイドするガイド孔を複数有する仕切面部と、一対の側面部とを有し、天面部と底面部と仕切面部と一対の側面部とは、折り目を介して繋がった1枚のシートからなり、
    上記仕切面部の各ガイド孔は、上記天面部の各嵌入孔の下方において、上記各嵌入孔に対し互いに同軸となるように配置されており、
    上記天面部において、上記複数の嵌入孔が嵌入孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されることにより帯状に延びる天面開口部が構成され、上記天面開口部が互いに平行に複数設けられており、上記仕切面部において、上記複数のガイド孔がガイド孔の直径より幅の狭い切欠き開口を介して互いに連結されることにより帯状に延びる仕切面開口部が構成され、上記仕切面開口部が互いに平行になるよう複数設けられており、
    上記天面開口部の延びる方向と、上記仕切面開口部の延びる方向とが、互いに斜交いであることを特徴とする物品支持構造体。
  3. さらに、上記底面部の一端縁と他端縁から、それぞれフランジ面部が延設されている請求項1または2記載の物品支持構造体。
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