JP3179759U - 包装箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】傾斜板部の向きを所望の向きにできる包装箱を提供する。
【解決手段】側面部の一部が分離部として分離可能な内箱部A1と、内箱部を覆い、その側面部において切目線により形成された片部が分離部24と接着された外箱部A2とを有する。内箱部の正面部10が、正面本体部12と、正面部の上方の先端の先端部18と、先端部から折れ線を介して連設された傾斜板部16と、傾斜板部と正面本体部間に設けられた前開部14、15とを有する。傾斜板部16は、突状部16−2を有し、先端部18の切欠部K18、K19を切込みK13、K14に係止して正面部10を組み立てた際に、突状部16−2の先端が正面本体部12の突状部12−2に当接する。突状部16−2の長さを調整することにより傾斜板部16の向きを所望の向きにすることができる。
【選択図】図3

Description

本考案は、包装箱に関するものであり、複数の商品を集合して包装するとともに、包装箱の一部を分離させて商品を店頭等に陳列する包装箱に関するものである。
従来より、底面部と正面部と両側の側面部と背面部とを有する箱体において、正面部が、底面部から連設された正面本体部と、正面部の上方の先端に位置する先端部と、先端部から折れ線を介して連設された傾斜板部と、傾斜板部と正面本体部間に設けられた前開部とを有し、正面本体部と傾斜板部の間に切込みにより形成された差込み部を設け、先端部を差込み部に差し込むことにより傾斜板部が傾斜して支持され、傾斜板部に告知事項を表示するものとして特許文献1に示すものが存在する。
つまり、特許文献1に記載のディスプレイ兼用カートンにおいては、正面板2の上辺延長上に順に表示板6、係止板7を連設し、正面板2の下辺から所定距離離れた位置に前記下辺に平行な表示部下端横折線L7を設け、表示部下端横折線に係止溝17を刻設すると共に、表示部下端横折線の両端から正面板の上辺に向かって略平行な切目線を正面板の上端縁まで刻設して表示部下端横折線の上方に表示部重合板8を形成している。つまり、正面板2が上記正面本体部に相当し、係止板7が上記先端部に相当し、表示板6が上記傾斜板部に相当し、表示部重合板8が上記前開部に相当する。
また、出願人は、底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の内側側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、内側スリーブ状部を構成する各内側側面部に対応して外側側面部を有する外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部には、切目線により形成された片部が分離部と接着されている外箱部と、を有し、外箱部の片部を外側に回動することにより分離部が片部に接着した状態のまま内箱部から分離し、その後、外箱部を上方に引き上げることにより、内箱部に収納された状態の商品を陳列することができるものとして特許文献2に示す先行技術文献についての出願を行っている。
特開2011−230778号公報 実用新案登録第3139948号公報
しかし、上記特許文献1に記載のディスプレイ兼用カートンにおいては、表示板の向きを所望の向きにすることができないという問題があった。
そこで、本考案が解決しようとする問題点は、底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の内側側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、内側スリーブ状部を構成する各内側側面部に対応して外側側面部を有する外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部には、切目線により形成された片部が分離部と接着されている外箱部と、を有する包装箱で、内箱部における正面部が、底面部から連設された正面本体部と、正面部の上方の先端に位置する先端部と、先端部から折れ線を介して連設された傾斜板部と、傾斜板部と正面本体部間に設けられた前開部とを有し、前開部又はその近傍に先端部を差し込むことにより傾斜板部を傾斜して支持することができる包装箱において、傾斜板部の向きを所望の向きにすることができる包装箱を提供することである。
本考案は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、包装箱であって、略方形状の外形を有する底面部と、底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす内側スリーブ状部で、内側正面部と、相対する一対の内側側面部と、内側背面部とからなる内側スリーブ状部とを有し、上部が開口した内箱部で、相対する一対の内側側面部において、内側側面部の一部が分離部として分離部以外の部分である内側側面部本体部と第1切目線を介して分離可能に形成された内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、内箱部の内側スリーブ状部を構成する内側正面部と一対の内側側面部と内側背面部の各部に対応して該各部の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、内側正面部の外側の面に沿って形成された外側正面部と、一対の内側側面部における各内側側面部の外側の面に沿ってそれぞれ形成された外側側面部と、内側背面部の外側の面に沿って形成された外側背面部とを有する外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着され、外側側面部における分離部が接着された領域を含み第2切目線を介して形成された片部が該外側側面部の他の部分に対して回動可能に形成された外箱部と、を有し、内箱部と外箱部とが、それぞれ1枚のシート状のブランクにより形成されていて、内側正面部は、一対の内側側面部及び底面部と隣接して形成され、全体に凸状を呈する正面本体部で、方形状の基端部と、基端部の上端に連設され基端部の上辺の高さ位置よりも上方に突出して形成された第1突状部とを有し、基端部の上辺が正面本体部と底面部との間の折れ線である底辺と平行に形成された正面本体部と、正面本体部における基端部の上辺から第1折れ線を介して連設され、正面本体部と反対側に第1折れ線と平行な第1辺部を有する第1前開部で、第1突状部の辺部と第1切込みを介して区画されるとともに、左右両側に、第1切込みから上方に向けて連設された第2切込みを有する第1前開部と、第1前開部の第1辺部から第2折れ線を介して連設され、第1前開部と反対側に第1折れ線と平行な第2辺部を有する第2前開部と、第2前開部の第2辺部から第3折れ線を介して連設された傾斜板部で、第2前開部と反対側に第1折れ線と平行な第3辺部を有する傾斜板部と、傾斜板部における第3辺部から第4折れ線を介して連設された先端部で、その上端に第1前開部の第2切込みに係合するための係合部で切欠部又は切込みにより形成された係合部が形成された先端部と、を有し、傾斜板部又は先端部が、第4折れ線から高さ方向に突出した第2突状部を有し、第1前開部を正面本体部に対して第1折れ線を介して正面側に折り曲げ、第2前開部を第1前開部に対して第2折れ線を介して第1前開部の折曲げ方向と反対方向に折り曲げるとともに、傾斜板部を第2前開部に対して第3折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げ、先端部を傾斜板部に対して第4折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げた状態で、先端部の係合部を第1前開部の第2切込みと係合させて正面部を組み立てることにより、第2突状部の先端が正面本体部における第1突状部の正面側の面に当接し、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となることを特徴とする。
第1の構成の包装箱においては、正面部を組み立てた状態において、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となるので、傾斜板部に表示された広告を見やすくすることができる。
また、第2突状部の第4折れ線からの突出長さを傾斜板部が所望の向きとなるように形成しておくことにより、傾斜板部の向きを所望の向きにすることができ、ユーザーが広告内容を見やすい向きにすることができ、また、傾斜板部に切欠部又は開口部を設けた場合には、切欠部又は開口部から収納した被収納物の向きを所望の向きにすることができる。
また、第2には、上記第1の構成ににおいて、第2突状部が、傾斜板部に設けられ、第4折れ線から上方の高さ方向に突出していることを特徴とする。
また、第3には、上記第1の構成において、第2突状部が、先端部に設けられ、第4折れ線から下方の高さ方向に突出していることを特徴とする。
また、第4には、包装箱であって、略方形状の外形を有する底面部と、底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす内側スリーブ状部で、内側正面部と、相対する一対の内側側面部と、内側背面部とからなる内側スリーブ状部とを有し、上部が開口した内箱部で、相対する一対の内側側面部において、内側側面部の一部が分離部として分離部以外の部分である内側側面部本体部と第1切目線を介して分離可能に形成された内箱部と、
内箱部を覆う外箱部で、内箱部の内側スリーブ状部を構成する内側正面部と一対の内側側面部と内側背面部の各部に対応して該各部の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、内側正面部の外側の面に沿って形成された外側正面部と、一対の内側側面部における各内側側面部の外側の面に沿ってそれぞれ形成された外側側面部と、内側背面部の外側の面に沿って形成された外側背面部とを有する外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着され、外側側面部における分離部が接着された領域を含み第2切目線を介して形成された片部が該外側側面部の他の部分に対して回動可能に形成された外箱部と、を有し、内箱部と外箱部とが、それぞれ1枚のシート状のブランクにより形成されていて、内側正面部は、一対の内側側面部及び底面部と隣接して形成され、全体に凸状を呈する正面本体部で、方形状の基端部と、基端部の上端に連設され基端部の上辺の高さ位置よりも上方に突出して形成された第1突状部とを有し、基端部の上辺が正面本体部と底面部との間の折れ線である底辺と平行に形成された正面本体部と、正面本体部における基端部の上辺から第1折れ線を介して連設され、正面本体部と反対側に第1折れ線と平行な第1辺部を有する第1前開部で、第1突状部の辺部と第1切込みを介して区画されるとともに、左右両側に、第1切込みから上方に向けて連設された第2切込みを有する第1前開部と、第1前開部の第1辺部から第2折れ線を介して連設され、第1前開部と反対側に第1折れ線と平行な第2辺部を有する第2前開部と、第2前開部の第2辺部から第3折れ線を介して連設された傾斜板部で、方形状の傾斜板部本体で第2前開部と反対側に第1折れ線と平行な第3辺部を有する傾斜板部本体と、傾斜板部の上端に連設され傾斜板部本体の上辺の高さ位置よりも上方に突出して形成された第2突状部で、第2前開部側とは反対側である先端側に第1折れ線と平行な辺部を有する第2突状部とを有する傾斜板部と、傾斜板部における傾斜板部本体の第3辺部から第4折れ線を介して連設された先端部で、その上端に第1前開部の第2切込みに係合するための係合部で切欠部又は切込みにより形成された係合部が形成された先端部と、を有し、第1前開部を正面本体部に対して第1折れ線を介して正面側に折り曲げ、第2前開部を第1前開部に対して第2折れ線を介して第1前開部の折曲げ方向と反対方向に折り曲げるとともに、傾斜板部を第2前開部に対して第3折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げ、先端部を傾斜板部に対して第4折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げた状態で、先端部の係合部を第1前開部の第2切込みと係合させて正面部を組み立てることにより、傾斜板部における第2突状部の先端が正面本体部における第1突状部の正面側の面に当接し、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となることを特徴とする。
第4の構成の包装箱においては、正面部を組み立てた状態において、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となるので、傾斜板部に表示された広告を見やすくすることができる。
また、第2突状部の第4折れ線からの突出長さを傾斜板部が所望の向きとなるように形成しておくことにより、傾斜板部の向きを所望の向きにすることができ、ユーザーが広告内容を見やすい向きにすることができ、また、傾斜板部に開口部を設けた場合には、切欠部又は開口部から収納した被収納物の向きを所望の向きにすることができる。
また、第5には、包装箱であって、略方形状の外形を有する底面部と、底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす内側スリーブ状部で、内側正面部と、相対する一対の内側側面部と、内側背面部とからなる内側スリーブ状部とを有し、上部が開口した内箱部で、相対する一対の内側側面部において、内側側面部の一部が分離部として分離部以外の部分である内側側面部本体部と第1切目線を介して分離可能に形成された内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、内箱部の内側スリーブ状部を構成する内側正面部と一対の内側側面部と内側背面部の各部に対応して該各部の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、内側正面部の外側の面に沿って形成された外側正面部と、一対の内側側面部における各内側側面部の外側の面に沿ってそれぞれ形成された外側側面部と、内側背面部の外側の面に沿って形成された外側背面部とを有する外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着され、外側側面部における分離部が接着された領域を含み第2切目線を介して形成された片部が該外側側面部の他の部分に対して回動可能に形成された外箱部と、を有し、内箱部と外箱部とが、それぞれ1枚のシート状のブランクにより形成されていて、内側正面部は、一対の内側側面部及び底面部と隣接して形成され、全体に凸状を呈する正面本体部で、方形状の基端部と、基端部の上端に連設され基端部の上辺の高さ位置よりも上方に突出して形成された第1突状部とを有し、基端部の上辺が正面本体部と底面部との間の折れ線である底辺と平行に形成された正面本体部と、正面本体部における基端部の上辺から第1折れ線を介して連設され、正面本体部と反対側に第1折れ線と平行な第1辺部を有する第1前開部で、第1突状部の辺部と第1切込みを介して区画されるとともに、左右両側に、第1切込みから上方に向けて連設された第2切込みを有する第1前開部と、第1前開部の第1辺部から第2折れ線を介して連設され、第1前開部と反対側に第1折れ線と平行な第2辺部を有する第2前開部と、第2前開部の第2辺部から第3折れ線を介して連設された傾斜板部で、第2前開部と反対側に第1折れ線と平行な第3辺部を有する傾斜板部と、傾斜板部の第3辺部から第4折れ線を介して連設された先端部で、その上端に第1前開部の第2切込みに係合するための係合部で切欠部又は切込みにより形成された係合部を有し、第4折れ線の高さ位置よりも下方に突出した第2突状部で、下方側である先端側に第1折れ線と平行な辺部を有する第2突状部を有する先端部と、を有し、第1前開部を正面本体部に対して第1折れ線を介して正面側に折り曲げ、第2前開部を第1前開部に対して第2折れ線を介して第1前開部の折曲げ方向と反対方向に折り曲げるとともに、傾斜板部を第2前開部に対して第3折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げ、先端部を傾斜板部に対して第4折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げた状態で、先端部の係合部を第1前開部の第2切込みと係合させて正面部を組み立てることにより、先端部における第2突状部の先端が正面本体部における第1突状部の正面側の面に当接し、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となることを特徴とする。
第5の構成の包装箱においては、正面部を組み立てた状態において、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となるので、傾斜板部に表示された広告を見やすくすることができる。
また、第2突状部の第4折れ線からの突出長さを傾斜板部が所望の向きとなるように形成しておくことにより、傾斜板部の向きを所望の向きにすることができ、ユーザーが広告内容を見やすい向きにすることができ、また、傾斜板部に開口部を設けた場合には、切欠部又は開口部から収納した被収納物の向きを所望の向きにすることができる。
また、第6には、上記第5の構成において、傾斜板部は、先端部側に第2突状部と隣接した切欠部で、正面部を組み立てた際に、被収納物を収納するための開口を形成する切欠部を有することを特徴とする。よって、正面部を組み立てた際に、切欠部により形成される開口に被収納物を収納することができる。
また、第7には、上記第1から第5までのいずれかの構成において、傾斜板部は、開口部を有し、正面部を組み立てた際に、該開口部から被収納物を収納可能であることを特徴とする。
また、第8には、上記第1から第7までのいずれかの構成において、傾斜板部には、内箱部に収納された被収納物の広告が表示されていることを特徴とする。
また、第9には、上記第1から第8までのいずれかの構成において、第1切目線が、ミシン目状の切込みにより形成され、第2切目線が、ミシン目状の切込み又は連続して形成された切込みにより形成されていることを特徴とする。
また、第10には、上記第1から第9までのいずれかの構成において、底面部は、一対の内側側面部の一方における下辺から連設された第1片部と、内側正面部の下辺から連設された第2片部と、内側背面部の下辺から連設された第3片部と、一対の内側側面部の他方における下辺から連設された第4片部とにより形成され、内側スリーブ状部における隣接する各部を互いに直角にすることにより底面部が略方形状の外形を有することを特徴とする。
本考案に基づく包装箱によれば、正面部を組み立てた状態において、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となるので、傾斜板部に表示された広告を見やすくすることができる。
また、第2突状部の第4折れ線からの突出長さを傾斜板部が所望の向きとなるように形成しておくことにより、傾斜板部の向きを所望の向きにすることができ、ユーザーが広告内容を見やすい向きにすることができ、また、傾斜板部に切欠部又は開口部を設けた場合には、切欠部又は開口部から収納した被収納物の向きを所望の向きにすることができる。
包装箱の前方斜視図である(実施例1)。 包装箱の後方斜視図である(実施例1)。 包装箱の分解斜視図である(実施例1)。 包装箱の底面図である(実施例1)。 内箱部の展開図である(実施例1)。 図5の要部拡大図である(実施例1)。 外箱部の展開図である(実施例1)。 包装箱を折り畳んだ状態を示す平面図である(実施例1)。 包装箱を折り畳んだ際の内箱部の折り畳み状態を示す平面図である(実施例1)。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 包装箱の使用状態を示す斜視図である。 正面部を組み立てた状態を示す前方斜視図である(実施例1)。 正面部を組み立てた状態の要部側面図である(実施例1)。 内箱部の展開図である(実施例2)。 正面部を組み立てた状態を示す前方斜視図である(実施例2)。 正面部を組み立てた状態の要部側面図である(実施例2)。 包装箱の前方斜視図である(実施例3)。 図20の包装箱における内箱部A12の構成を示す前方斜視図である(実施例3)。 内箱部の展開図である(実施例3)。 外箱部の展開図である(実施例3)。 包装箱の底面図である(実施例3)。 正面部を組み立てた状態を示す前方斜視図である(実施例3)。 内箱部の展開図である(実施例4)。 正面部を組み立てた状態を示す前方斜視図である(実施例4)。
本発明においては、底面部と、内側スリーブ状部を有する内箱部で、内側スリーブ状部の内側側面部の一部が分離部として他の部分と切目線を介して分離可能な内箱部と、内箱部を覆う外箱部で、内側スリーブ状部を構成する各内側側面部に対応して外側側面部を有する外側スリーブ状部と、蓋部とを有し、分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部には、切目線により形成された片部が分離部と接着されている外箱部と、を有する包装箱で、内箱部における正面部が、底面部から連設された正面本体部と、正面部の上方の先端に位置する先端部と、先端部から折れ線を介して連設された傾斜板部と、傾斜板部と正面本体部間に設けられた前開部とを有し、前開部又はその近傍に先端部を差し込むことにより傾斜板部を傾斜して支持することができる包装箱において、傾斜板部の向きを所望の向きにすることができる包装箱を提供するという目的を以下のようにして実現した。
本考案に基づく包装箱Aは、図1〜図8等に示すように構成され、内箱部A1と、外箱部A2とを有していて、それぞれが1枚のシート状のブランク(具体的には段ボール(特に、両面段ボール)であり、厚紙等でもよい)により形成されている。なお、両面段ボールにおける中芯の段の方向は、図5、図7に示す円内に示す方向である。
内箱部A1は、全体に上部が開口した容器状を呈し、図3、図5等に示すように、スリーブ状部(内側スリーブ状部)5と、底面部50とを有している。スリーブ状部5は、組立て状態では、底面部50の周囲から立設して形成され、正面部(内側正面部)10と、側面部(内側側面部)20と、側面部(内側側面部)30と、背面部(内側背面部)40と、糊代部42とを有していて、その展開状態は、図5に示すように形成されている。
ここで、正面部10は、正面本体部12と、正面本体部12から折れ線(第1折れ線)C12を介して連設された第1前開部14と、第1前開部14から折れ線C12と平行な折れ線(第2折れ線)C14を介して連設された第2前開部15と、第2前開部15から折れ線C12と平行な折れ線(第3折れ線)C15を介して連設された傾斜板部(表示部)16と、傾斜板部16から折れ線C12と平行な折れ線(第4折れ線)C16を介して連設された先端部18とを有している。なお、折れ線C12は、正面本体部12の底面部50(具体的には、第1片部60)との間の折れ線C9(つまり、正面本体部12の底辺)と平行になっている。
正面本体部12は、凸状を呈し、長方形状の基端部12−1と基端部12−1の上辺の中央から上方に連設された長方形状の突状部(第1突状部)12−2を有している。この突状部12−2は、正面部10を組み立てた際に、傾斜板部16の突状部16−2の先端が当接する箇所となる。基端部12−1の下辺からは第1片部60が折れ線を介して連設され、基端部12−1の右側面側の辺部からは側面部20が折れ線を介して連設され、基端部12−1の左側面側の辺部からは側面部30が折れ線を介して連設されている。つまり、正面本体部12は、底面部50、側面板部20、30と隣接して形成されている。また、突状部12−2は、基端部12−1の上辺の高さ位置よりも上方に突出して形成されている。
また、第1前開部14は、全体に逆凹状(すなわち、長方形状の下端中央に長方形状の切欠きを形成した形状)を呈し、正面本体部12とは、一対の折れ線C12と、折れ線C12の内側の端部から折れ線C12に対して直角方向の切込みK10、K11と、切込みK10と切込みK11間に形成され、折れ線C12と平行に形成された切込みK12とにより区画されている。切込みK10、K11、K12は、突状部12−2の辺部に沿って形成され、第1切込みを構成する。ている。第1前開部14の左側面側の辺部は、折れ線C12に対して直角方向をなし、正面本体部12と側面部30間の折れ線C10よりも内側(右側面側)に形成され、また、第1前開部14の右側面側の辺部は、折れ線C12に対して直角方向をなし、正面本体部12と側面部20間の折れ線C11よりも内側(左側面側)に形成されている。また、第1前開部14には、切込みK10の上端から連設された切込みK13と、切込みK11の上端から連設された切込みK14とが設けられ、切込みK13は、切込みK10の延長線上に形成された直線状部と、該直線状部の上端から半円状に内側に湾曲した曲線状部とを有し、また、切込みK14は、切込みK11の延長線上に形成された直線状部と、該直線状部の上端から半円状に内側に湾曲した曲線状部とを有している。正面部10を組み立てた際に、この切込みK13には切欠部K18(溝部K18としてもよい)が係合し、切込みK14には切欠部K19(溝部K19としてもよい)が係合する。切込みK13、K14は、第2切込みを構成する。第1前開部14における折れ線C14に沿った辺部が第1辺部となる。
また、第2前開部15は、長方形状を呈している。第2前開部15における折れ線C15に沿った辺部が第2辺部となる。
また、傾斜板部16は、略凸状を呈し、長方形状の傾斜板部本体16−1と、傾斜板部本体16−1の上辺の中央から上方に連設された略長方形状の突状部(第2突状部)16−2を有している。突状部16−2は、横長長方形状の上側の角部にアールを形成した形状となっていて、第2前開部15側とは反対側である先端側に折れ線C12と平行な辺部を有している。この傾斜板部16の上辺(第3辺部)は、折れ線C9や折れ線C12と平行に形成されている。この突状部16−2は、折れ線C16から高さ方向(上方の高さ方向)に突出して形成されている。突状部16−2と先端部18間には、略コ字状の切込みK17が形成され、突状部16−2と先端部18とは、切込みK17により区画されている。
以上のようにして、傾斜板部16は、先端部18との境界位置に折れ線C16よりも先端部18側に突出した突状部16−2を有しており、突状部16−2の折れ線C16から上方への突出長さWを調整することによって、正面部10を組み立てた際に、傾斜板部16の向きを所望の長さにすることができる。
傾斜板部16の外側の面には、予め商品の広告等の表示内容を印刷しておく。つまり、傾斜板部16は、表示部として機能する。なお、内箱部A1の展開状態において、傾斜板部16の外側の面は、内箱部A1の外側の面と同じ面となるので、内箱部A1の傾斜板部16以外の領域と同時に傾斜板部16に印刷を行なうことができる。
また、先端部18は、傾斜板部本体16−1の上辺(両側の一対の上辺)から連設されており、先端部18は、先端の両側の角部にアールを形成するとともに下端に切欠部(突状部16−2に対応した切欠部)が形成された略長方形状の先端部本体18−1と、先端部本体18−1の上辺中央から上方に突出して形成された略円弧状の突状部18−2とを有し、先端部本体18−1の上辺の突状部18−2の両側には略V字状の切欠部(係合部)K18、K19が形成されている。なお、切欠部K18をなす辺部における内側の辺部は、突状部18−2の左側面側の辺部と連続して形成され、また、切欠部K19をなす辺部における内側の辺部は、突状部18−2の右側面側の辺部と連続して形成されている。この突状部18−2は、先端部本体18−1の上辺よりも上方に突出して形成され、具体的には、突状部18−2は、傾斜板部16の左側面側の辺部から切欠部K18まで形成された辺部18aにおける最上位置よりも上方に突出し、また、傾斜板部16の右側面側の辺部から切欠部K19まで形成された辺部18bにおける最上位置よりも上方に突出して形成されている。
また、第1前開部14の左側面側の辺部と第2前開部15の左側面側の辺部と傾斜板部16の左側面側の辺部とは一つの直線状を呈し、第1前開部14の右側面側の辺部と第2前開部15の右側面側の辺部と傾斜板部16の右側面側の辺部とは一つの直線状を呈していて、第1前開部14の左右方向の長さと第2前開部15の左右方向の長さと傾斜板部16の左右方向の長さとは同一となっている。
また、折れ線C12と折れ線C14間の長さh11と、折れ線C14と折れ線C15間の長さh12と、折れ線C15と折れ線C16間の長さh13は、長さh13が、長さh11や長さh12よりも長く形成されるとともに、長さh11が長さh12よりも長く形成されていて、正面部10を組み立てた場合に、傾斜板部16と第2前開部15と第1前開部14とで側方から視認した場合に三角形をなすように構成されている。
なお、正面部10は全体に左右対称に形成されていて、正面本体部12、第1前開部14、第2前開部15、傾斜板部16、先端部18はそれぞれ左右対称に形成されている。
ここで、正面部10を組み立てた状態では、図15、図16に示すように、傾斜板部16は正面側斜め上方を向いた状態に固定され、傾斜板部16の方向と水平方向のなす角度αは鋭角となるが、突状部16−2の折れ線C16から上方への突出長さWを調整することにより、第1前開部14における折れ線C12と折れ線C14間の長さh11及び第2前開部15における折れ線C14と折れ線C15間の長さh12はそれぞれ一定であるので、傾斜板部16の向きを調整することができる。例えば、突状部16−2の突出長さWを長くすると、傾斜板部16における折れ線C15と突状部16−2の上端間の長さh21が長くなり、その分、角度αが大きくなる。一方、突状部16−2の突出長さWを短くすると、傾斜板部16における折れ線C15と突状部16−2の上端間の長さh21が短くなり、その分、角度αが小さくなる。よって、傾斜板部16の角度αを大きくしたい場合には、突状部16−2の長さを長く形成し、傾斜板部16の角度αを小さくしたい場合には、突状部16−2の長さを短く形成しておく。
また、側面部20は、正面部10の正面本体部12の正面視における右側の端部から折れ線を介して連設され、方形状における上側の一部を切り欠いた形状を呈し、その上端の縁部は、凹凸形状に形成され、背面側の端部においては、背面部40の上端の縁部の高さと同じに形成されている。この側面部20は、本体部22と、分離部24とを有している。
ここで、側面部20の上端の領域の一部に切目線(第1切目線)K2と切目線K4とからなる境界線で区画することにより分離部24が形成されている。切目線K2は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)であり、切目線K4は、連続した切込みにより形成されている。本体部22は、側面部20における分離部24を除いた領域となる。
すなわち、切目線K2は、横方向(略水平方向)に略円弧状に形成され、切目線K4は、切目線K2の背面側の端部から垂直方向(つまり、水平方向(側面部20の下辺の方向)に直角の方向)に直線状に形成されている。つまり、分離部24は、側面部20の上端の領域の一部、すなわち、正面部側の端部から背面部側の端部までの上端の縁部に接する領域に形成され、本体部22と切目線K2を介して分離可能に形成されている。
分離部24は、正面側と背面側が直線状に形成され、上面側と下面側が円弧状に形成されている。分離部24の正面側と背面側の辺部は垂直方向に形成されている。つまり、分離部24の下辺は切目線K2により形成され、分離部24の背面側の辺部は切目線K4により形成されている。
分離部24の形状は、外箱部A2の側面の片部126を外側に回動させることにより、分離部24を本体部22から分離し、その後、外箱部A2を上方に引き上げる際に支障とならないように形成されている。つまり、分離された分離部24が本体部22に対して上方に移動する際に支障とならないように、分離部24は、側面部20の上端の領域の一部、すなわち、側面部20の正面側の端部から背面側の端部までの上端の縁部に接する領域の一部に設けられ、切目線K4は、水平方向に対して90度以下(具体的には、90度)に形成されている。つまり、切目線K4の角度が90度よりも大きくなってしまうと、分離部24を本体部22に対して上方に移動させる際に、本体部22が支障となる可能性があるが、本実施例の場合にはそのようなおそれがない。
本体部22は、側面部20における分離部24以外の部分であり、全体に略L字状を呈し、その屈曲部の内側に分離部24が形成されているといえる。
この分離部24の形成位置は、外箱部A2の片部126の裏側の領域であり、分離部24は片部126の裏側に接着され、片部126を外側に回動させることにより、分離部24も片部126の裏側に接着したまま切目線K2が破断されて、分離部24が本体部22から分離するように形成されている。分離部24は、片部126よりも小さく形成されていて、分離部24の外形が片部126の外形よりもはみだすことがない。
また、側面部30は、正面部10の正面視における左側の端部から折れ線を介して連設され、方形状における上側の一部を切り欠いた形状を呈し、その上端の縁部は、凹凸形状に形成され、背面側の端部においては、背面部40の上端の縁部の高さと同じに形成されている。この側面部30は、本体部32と、分離部34とを有している。この側面部30の構成は、側面部20と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して対称に形成されていて、本体部32は本体部22と対称(展開状態では線対称)に形成され、分離部34は分離部24と対称(展開状態では線対称)に形成されていることから詳しい説明を省略する。
なお、側面部30の上端の領域の一部に切目線(第1切目線)K6と切目線K8とからなる境界線で区画することにより分離部34が形成されている。切目線K6は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)により形成され、切目線K8は、連続した切込みにより形成されている。
また、分離部34の形成位置は、外箱部A2の片部136の裏側の領域であり、分離部34は片部136の裏側に接着され、片部136を外側に回動させることにより、分離部34も片部136の裏側に接着したまま切目線K6が破断されて、分離部34が本体部32から分離するように形成されている。
また、背面部40は、側面部20の右側面視における右端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。この背面部40の横幅は、正面部の横幅と同一に形成され、背面部40の縦幅は、側面部20、30の縦幅(最大縦幅)と同一に形成されている。
また、糊代部42は、側面部30の左側面視における左端から折れ線を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部42は、図3に示すように、その外側の面が背面部40の内側の面に接着されている。
また、底面部50は、第1片部60と、第2片部70と、第3片部80と、第4片部90とを有し、包装箱Aの組立て状態においては、図4に示すように、略方形状の外形を呈している。
ここで、第1片部60は、正面部10の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。この第1片部60は、底面部50の組立て状態においては、第4片部90と点対称に形成されている。
また、第2片部70は、側面部20の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第2片部70の上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。また、第2片部70の角部(側面部20と背面部40の境界位置の角部)からは第2片部70の側面部20との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線70−1(この折れ線70−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部A1を折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第2片部70は、折れ線70−1を介して本体部72と先端部74とに区画される。本体部72の先端の先端部74側には、他方の本体部82と互いに係止するように切欠部72aが形成されている。先端部74の上面は、第4片部90の下面に接着されている。
また、第3片部80は、側面部30の下端から折れ線を介して連設され、底面部50の組立て状態においては、第2片部70と点対称に形成されている。すなわち、第3片部80は、側面部30の下端から折れ線を介して連設され、略長方形状に形成され、第3片部80の上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。また、第3片部80の角部(側面部30と正面部10の境界位置の角部)からは第3片部80の側面部30との境界をなす辺部に対して斜めに所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)折れ線80−1(この折れ線80−1は、上面側が山折れ線となっている)が形成され、内箱部A1を折り畳む際に、容易に折り畳むことができるようになっている。第3片部80は、折れ線80−1を介して本体部82と先端部84とに区画される。本体部82の先端の先端部84側には、他方の本体部72と互いに係止するように切欠部82aが形成されている。先端部84の上面は、第1片部60の下面に接着されている。
また、第4片部90は、背面部40の下端から折れ線を介して連設され、先端側にいくほど幅狭となる略台形形状に形成され、その上面の一部が内箱部A1の内底面の一部を形成している。
次に、外箱部A2は、内箱部A1を覆う箱体であり、図1〜図4、図7等に示すように、スリーブ状部(外側スリーブ状部)105と、上面部160、170、180、190とを有していて、その展開状態は、図7に示すように形成されている。
ここで、スリーブ状部105は、組み立てた状態では、四角形状の筒状を呈し、正面部(外側正面部)110と、側面部(外側側面部)120と、側面部(外側側面部)130と、背面部(外側背面部)140とを有している。
ここで、正面部110は、方形状(長方形状)の板状を呈している。この正面部110の横幅は、内箱部A1を外箱部A2内に収納することができるように、正面部10(具体的には、正面本体部12)の横幅よりも若干大きく形成されている。
また、側面部120は、正面部110の正面視における右側の端部から折れ線K112を介して連設され、方形状を呈し、切目線(第2切目線)122と切目線124a、124bが形成されている。
ここで、切目線122は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)により形成され、略コ字状を呈し、横方向に形成された略円弧状の切目線122aと、切目線122aの端部(右側面視における左側の端部)から下側に向けて縦方向(側面部120の下辺と略直角な方向)に形成された直線状の切目線122bと、切目線122bの下端から横方向で切目線122aに対して略平行に形成された略円弧状の切目線122cにより、全体に略コ字状に形成されている。また、切目線122aの長さと切目線122cの長さは略同一に形成されている。この切目線122aと切目線122c間の幅は、内箱部A1の分離部24の縦方向の幅よりも大きく形成され、また、切目線122aや切目線122cの長さは、分離部24の横方向の幅よりも大きく形成されている。以上のように、切目線122と、切目線122a及び切目線122cの切目線122b側とは反対側の端部間を結ぶ折れ線C126により囲まれた領域が、片部126となる。
また、切目線122bの上端から下端に向けての途中位置には、切目線122aや切目線122cが設けられている側とは反対側に、横方向に互いに平行な切目線124a、124bが形成されている。つまり、切目線124aと切目線124bは、互いに平行に形成され、連続した切込みにより形成されている。また、切目線124aは、切目線122aよりも下側に形成され、切目線124bは、切目線122cよりも上側に形成されている。以上のように、切目線124aと、切目線124bと、切目線122bと、切目線124a及び切目線124bの切目線122b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C128により囲まれた領域が、片部128となる。この側面部120の横幅は、内箱部A1を外箱部A2内に収納することができるように、側面部20の横幅よりも若干大きく形成されている。
なお、正面部110と側面部120の境界位置には、所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)直線状の折れ線K112が形成されている。また、側面部120と正面部110の間の位置における下側には、縦長の開口部K114が形成されている。
また、側面部130は、正面部110の正面視における左側の端部から折れ線K116を介して連設され、方形状を呈し、切目線(第2切目線)132と切目線134a、134bが形成されている。
この側面部130の構成は、側面部120と前後方向に垂直な仮想的な平面である中心面を介して開口部K114や切欠部K118の箇所の形状を除き対称に形成されていて、切目線132は、切目線122と対称に形成され、横方向に形成された略円弧状の切目線132aと、切目線132aの端部(左側面視における右側の端部)から下側に向けて縦方向に形成された切目線132bと、切目線132bの下端から横方向で切目線132aに対して略平行に形成された略円弧状の切目線132cにより、全体に略逆コ字状に形成されている。切目線132は、ミシン目状の切込み(間隔をおきながら形成された切込み)(切断予定線)により形成されている。また、切目線132bの上端から下端に向けての途中位置には、切目線132aや切目線132cが設けられている側とは反対側に、横方向に互いに平行な切目線134a、134bが形成されている。切目線134a、134bは、連続した切込みにより形成されている。そして、切目線132と、切目線132a及び切目線132cの切目線132b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C136により囲まれた領域が、片部136となり、また、切目線134aと、切目線134bと、切目線132bと、切目線134a及び切目線134bの切目線132b側とは反対側の端部間を結ぶ直線状の折れ線C138により囲まれた領域が、片部138となる。切目線132の詳しい構成は、切目線122と対称である以外は同一の構成であるので、詳しい説明を省略し、また、切目線134a、134bの詳しい構成は、切目線124a、124bと対称である以外は同一の構成であるので、詳しい説明を省略する。
なお、正面部110と側面部130の境界位置には、所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)直線状の折れ線K116が形成されている。また、側面部130と正面部110の間の位置における下側には、縦長の切欠部K118が形成されている。、外箱部A2には、開口部K114や切欠部K118が設けられているので、正面部110や側面部120、130の下端が外側と内側間を移動する余裕があり、外箱部A2を容易に引き上げることができる。
また、背面部140は、側面部120の右側面視における右端から折れ線K120を介して連設され、方形状を呈している。この背面部140の横幅は、内箱部A1を外箱部A2内に収納することができるように、背面部40の横幅よりも若干大きく形成されている。
また、糊代部142は、背面部140の背面視における右端から折れ線(所定間隔で切込みが形成された(つまり、折曲しやすいように切込みが形成されている)直線状の折れ線K122)を介して連設され、縦方向に細長の帯状台形形状を呈している。この糊代部142は、図2に示すように、その内側の面が側面部130の外側の面に接着されている。
また、正面部110と側面部120、130と背面部140の縦幅は同一に形成されていて、内箱部A1の縦幅と同一又は若干大きく形成されている。すなわち、外箱部A2のスリーブ状部105の縦方向の長さは、内箱部A1のスリーブ状部5の縦方向の長さ(最大長さ)と同一又は若干長く形成されている。
また、上面部160は、正面部110の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。また、上面部170は、側面部120の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。この上面部170と上面部160との間には隙間K124が形成されている。また、上面部180は、側面部130の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。この上面部180と上面部160との間には隙間K126が形成されている。また、上面部190は、背面部140の上端から折れ線を介して連設され、方形状(長方形状)を呈している。この上面部190と上面部170との間には隙間K128が形成されている。これら4つの上面部160〜190は、外箱部A2の上面を開閉するものであり、特に、上面部170と上面部180を閉状態とすることにより外箱部A2の上面が塞がれる。つまり、上面部160〜190は、蓋部を構成する。なお、上面部160〜190は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部A2の上方が開口した状態になっている。なお、外箱部A2の展開状態においては、図7に示すように、上面部160〜190における隣接した上面部においては、隙間K124、K126、K128が形成されている。なお、蓋部としての上面部160〜190はスリーブ状部105の上端の各辺から連設されているが、少なくとも1つの上面部から連設されていればよい。
外箱部A2を箱状に組み立てた状態では、正面部110と背面部140とが互いに平行になり、側面部120と側面部130とが互いに平行になる。また、スリーブ状部105を構成する各部材(正面部110、側面部120、130、背面部140)における隣接する部材は互いに直角となっている。
次に、内箱部A1と外箱部A2とは、分離部24、34の箇所で互いに接着されている。つまり、分離部24の外側の面と側面部120(特に、片部126)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されるとともに、分離部34の外側の面と側面部130(特に、片部136)の内側の面とが接着剤その他の接着手段により接着されることにより、包装箱Aが全体に一体に形成される。つまり、分離部24の外側の面の全部又は一部の領域と側面部120の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられていて、同様に、分離部34の外側の面の全部又は一部の領域と側面部130の内側の面の間には接着剤層(図示せず)が設けられている。これにより、外箱部A2のスリーブ状部105は、内箱部A1におけるスリーブ状部5の外側の面に沿って設けられ、例えば、正面部10の外側の面に沿って正面部110が設けられ、側面部20の外側の面に沿って側面部120が設けられ、側面部30の外側の面に沿って側面部130が設けられ、背面部40の外側の面に沿って背面部140が設けられている。該接着剤層の接着力は、外箱部A2の片部126を外側に回動させた際に、同時に分離部24の下側の切目線K2が破れて、分離部24が内箱部A1から分離し、回動させた片部126に接着した状態で片部126に従動するように設定されていて、同様に、外箱部A2の片部136を外側に回動させた際に、同時に分離部34の下側の切目線K6が破れて、分離部34が内箱部A1から分離し、回動させた片部136に接着した状態で片部136に従動するように設定されている。
また、内箱部A1と外箱部A2とが接着された状態では、内箱部A1の下端と外箱部A2の下端とが同じ高さになるように形成されている。なお、内箱部A1と外箱部A2とは、分離部24、34の箇所以外は互いに接着されていない。以上のように、内箱部A1は外箱部A2の内側に収納した状態となっていて、内箱部A1の底面部50以外は外箱部A2に被覆された状態となっている。つまり、外箱部A2の下端の高さ方向の位置は、内箱部A1の下端の高さ方向の位置と略同一であり、上面部160〜190を封止した状態では内箱部においては底面部50のみが露出している。
なお、上記構成の包装箱Aは、内箱部A1が上記のように折り畳むことができ、また、外箱部A2がスリーブ状部105を有し、全体に略スリーブ状を呈しているので、包装箱Aの状態においても平板状に折り畳むことができ、正面部110を側面部130に対して略平行になるようにし、かつ、側面部120を背面部140に対して略平行になるようにすることにより、図8に示すように平板状に折り畳むことができる。
なお、上記内箱部A1、外箱部A2において、各折れ線の箇所には、予め罫線が形成されている。
上記構成の包装箱Aの使用状態について説明する。包装箱Aを使用しない状況では、上記のように包装箱Aは平板状に折り畳むことができるので、折り畳んで保管しておく。
そして、包装箱Aを使用する際に、包装箱Aを組み立てる。すなわち、外箱部A2における正面部110と背面部140とが互いに平行になり、側面部120と側面部130とが互いに平行になるようにするとともに、内箱部A1における正面部10と背面部40とが互いに平行になり、側面部20と側面部30とが互いに平行になるようにし、底面部50がスリーブ状部5、105に直角になるようにすることにより包装箱Aが立体状に組み立てられる。
そして、図10に示すように、包装箱Aの上方から複数の被収納物(商品)Gを内箱部A1内に収納する。なお、被収納物Gとしては、正面部10を組み立てた際に、正面部10における正面本体部12以外の部材が正面本体部12の背面側に突出することがないので、内箱部A1内に隙間なく収納される商品でもよい。なお、上面部160〜190は、予め上方に立設した状態になっていて、外箱部A2の上方が開口した状態になっているので、被収納物Gはそのまま包装箱Aの上方から収納すればよい。また、正面部10は上方に立設した状態となっているので、被収納物の収納に支障はない。その後、上面部160〜190を閉状態にして、接着テープTを外箱部A2の正面部110から上面を経て背面部140側にまで接着させることにより、図11に示すように、上面部160〜190を封止する。
以上のようにして、被収納物を包装箱Aに包装したら、被収納物Gを収納した包装箱Aを被収納物Gを陳列する場所に搬送する。
その後、被収納物を陳列する場合には、外箱部A2を内箱部A1から分離する。すなわち、図12に示すように、外箱部A2の側面部120の片部128を内側に押し込むことにより片部126の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部126を外側に回動させる。つまり、折れ線C126が回動軸となって片部126が水平方向に回動する。
同様に、外箱部A2の側面部130の片部138を内側に押し込むことにより片部136の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部136を外側に回動させる。つまり、折れ線C136が回動軸となって片部136が水平方向に回動する。なお、片部126、136が回動する際の回動軸となる折れ線C126、C136の箇所には、罫線を形成しておかなくても片部126、136を回動させることにより自然と折れ線が形成されるが、予め該折れ線の箇所に罫線を形成しておいてもよい。
すると、外箱部A2の片部126を外側に回動させた際に、同時に分離部24の下側の切目線K2が破れて、分離部24が内箱部A1から分離し、回動させた片部126に接着した状態で片部126に従動する。同様に、外箱部A2の片部136を外側に回動させた際に、同時に分離部34の下側の切目線K6が破れて、分離部34が内箱部A1から分離し、回動させた片部136に接着した状態で片部136に従動する。
そして、図13に示すように、外箱部A2を上方に引き上げることにより、被収納物を収納した状態で、かつ、分離部24、34が分離した状態の内箱部A1が残るので、その後、正面部10を組み立てて(つまり、第1前開部14と第2前開部15と傾斜板部16と先端部18を組み立てる)、傾斜板部16を傾斜した状態にして表示状態にする。
すなわち、第1前開部14を正面本体部12に対して折れ線C12を中心に正面側に折曲して回動させる。つまり、折れ線C12を正面側から見て谷折りとする。その後、第2前開部15を第1前開部14に対して折れ線C14を中心に背面側に折り曲げ(つまり、折れ線C14を正面側から見て山折りとし、第1前開部14の折曲げ方向と反対方向に折り曲げる)、さらに、傾斜板部16を第2前開部15に対して折れ線C15を中心に背面側に折り曲げて(つまり、折れ線C15を正面側から見て山折りとし、第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げる)、図14に示す状態とする。
その後、第1前開部14を正面本体部12に対して折曲する(つまり、第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げる)ことにより正面本体部12と第1前開部14間に形成された開口部K15に先端部18の突状部18−2を差し込み、先端部18の切欠部K18を第1前開部14の切込みK13と係合させるとともに、先端部18の切欠部K19を第1前開部14の切込みK14と係合させることにより、先端部18を第1前開部14と係合させて、図15に示す状態とする。
先端部18が第1前開部14と係合した状態では、傾斜板部16の突状部16−2の先端は、正面本体部12の突状部12−2の正面側の面に当接し、傾斜板部16は、図15に示すように、傾斜板部16が正面側斜め上方を向いた状態に固定される。よって、傾斜板部16に表示された広告を見やすくすることができる。
正面部10を組み立てた状態では、図15、図16に示すように、傾斜板部16は正面側斜め上方を向いた状態に固定されるが、突状部16−2の長さを傾斜板部16が所望の向きとなるように形成しておくことにより、傾斜板部16の向きを所望の向きにすることができ、ユーザーが広告内容を見やすい向きにすることができる。
また、本実施例の包装箱Aによれば、図1や図2に示すように、上方が開口した包装箱Aに対して上方から被収納物である商品を収納して、上面部160〜190を閉じて1つの接着テープTにより封止するのみであるので、容易に被収納物(商品)の梱包作業を行うことができる。
また、本実施例の包装箱Aによれば、外箱部A2の側面部120、130の片部128、138を内側に押し込むことにより片部126、136の先端に指を引っかけることができるようにした後に、片部126、136を外側に回動させて、分離部24、34を内箱部A1から分離して外箱部A2を上方に引き上げるのみで陳列することができるので、陳列作業を容易に行なうことができる。
なお、外箱部A2には、開口部K114と切欠部K118が設けられていて、正面部110や側面部120、130の下端が外側と内側間を移動する余裕があるので、外箱部A2を容易に引き上げることができる。
また、被収納物の陳列状態においては、内箱部A1における正面部10の高さ方向の長さは、背面部40の高さ方向の長さよりも小さく形成されているので、正面部10を正面側として陳列することにより被収納物をユーザから見やすくすることができる。
なお、上記の説明において、外箱部A2においては、スリーブ状部105を構成する正面部110と側面部120の境界位置に開口部K114が設けられ、正面部110と側面部130の境界位置に切欠部K118が設けられているとして説明したが、同様の構成の開口部又は切欠部を側面部120と背面部140の境界位置や側面部130と背面部140の境界位置に設けるようにしてもよい。
なお、上記の説明においては、内箱部A1や外箱部A2が4つの側面部を有するもの、つまり、平面視が四角形の形状のものとして説明したが、平面視が他の多角形のものでもよい。例えば、内箱部や外箱部における側面部が6つや8つのものでもよく、このように側面部の数が偶数の場合には、内箱部における2つの分離部は相対する側面部に設ける。例えば、平面視が六角形の場合には、互いに平行な側面部に2つの分離部を設ける。また、側面部の数が奇数の場合には、一方の分離部が設けられた側面部と平行な対向する側面部がある場合には、その側面部に他の分離部を設け、平行な側面部がない場合には、一方の分離部が設けられた側面部と最も平行に近い(つまり、該側面部となす角度が最も小さい)側面部に他の分離部を設ければよい。
次に、実施例2の包装箱について説明する。実施例2の包装箱は、内箱部A11(図17参照)と外箱部とを有している。実施例2の包装箱の外箱部は、実施例1の包装箱Aの外箱部A1と同一の構成である。
実施例2の包装箱における内箱部A11は、図17に示すように構成されていて、正面部10以外は実施例1の内箱部A1と同一の構成である。正面部10においては、正面本体部12の突状部(第1突状部)12−2と当接する突状部が先端部18に形成されている点が異なる。
正面部10は、正面本体部12と、正面本体部12から折れ線(第1折れ線)C12を介して連設された第1前開部14と、第1前開部14から折れ線(第2折れ線)C14を介して連設された第2前開部15と、第1前開部15から折れ線(第3折れ線)C15を介して連設された傾斜板部16と、傾斜板部16から折れ線(第4折れ線)C16を介して連設された先端部18とを有している。折れ線C9と折れ線C12と折れ線C14と折れ線C15と折れ線C16とが互いに平行となっている。第1前開部14の折れ線C14に沿った辺部が第1辺部となり、第2前開部15の折れ線C15に沿った辺部が第2辺部となり、傾斜板6の折れ線C16に沿った辺部が第3辺部となる。
ここで、正面本体部12の構成は、実施例1の正面本体部12と同一の構成であり、第1前開部14の構成は、実施例1の第1前開部14と同一の構成であり、第2前開部15の構成は、実施例1の第2前開部15と同一の構成であるので、詳しい説明を省略する。
また、傾斜板部16は、略凹状を呈し、長方形状の上側に切欠部K16が形成された形状を呈している。つまり、傾斜板部16に形成された切欠部K16は、折れ線C9と直角方向で互いに平行な一対の辺部と、該一対の辺部の下端間に形成され下方に湾曲した略円弧状の辺部により形成されている。この切欠部K16は、正面部を組み立てた際に、被収納物を収納するための開口を形成する切欠部である。
また、先端部18は、傾斜板部16の上辺(第3辺部)から連設され、実施例1の先端部18と略同様の構成であるが、実施例1の先端部18のように下端に凹部が形成されているのではなく、折れ線C16よりも下方に突出した突状部18−3が設けられている点が異なる。すなわち、先端部18は、先端部本体18−1と、突状部18−2と、突状部(第2突状部)18−3とを有し、先端部本体18−1は、切欠部が形成されていない点を除き実施例1の先端部本体18−1と同一の構成であり、突状部18−2は、実施例1の突状部18−2と同一の構成である。また、突状部18−3は、先端部本体18−2の下辺から下方に突出して形成され、横長長方形状の下側の両側の角部にアールを形成した形状となっており、突状部18−3の下辺(先端側の辺部)は、折れ線C12と平行になっている。つまり、突状部18−3は、折れ線C16から高さ方向(下方の高さ方向)に突出して形成されている。
本実施例の正面部10は、上記のように構成され、正面部10には、傾斜板部16に形成された切欠部K16と先端部18の下辺とにより開口部が形成されている。
ここで、正面部10を組み立てた状態では、図18、図19に示すように、傾斜板部16は正面側斜め上方を向いた状態に固定され、傾斜板部16の方向と水平方向のなす角度αは鋭角となるが、突状部18−3の折れ線C16からの突出長さWを調整することにより、第1前開部14における折れ線C12と折れ線C14間の長さh11、第2前開部15における折れ線C14と折れ線C15間の長さh12及び傾斜板部16における折れ線C15と折れ線C16間の長さh13はそれぞれ一定であるので、傾斜板部16の向きを調整することができる。例えば、突状部18−3の突出長さWを長くすると、先端部18における突状部18−3の先端と切欠部K18、K19の最奥部間の長さh22が長くなり、その分、角度αが大きくなる。一方、突状部18−3の突出長さWを短くすると、先端部18における突状部18−3の先端と切欠部K18、K19の最奥部間の長さh22が短くなり、その分、角度αが小さくなる。よって、傾斜板部16の角度αを大きくしたい場合には、突状部18−3の長さを長く形成し、傾斜板部16の角度αを小さくしたい場合には、突状部18−3の長さを短く形成しておく。
実施例2の包装箱の使用状態は、実施例1の包装箱と同様であり、第1前開部14を正面本体部12に対して折れ線C12を中心に正面側に折曲して回動させ、第2前開部15を第1前開部14に対して折れ線C14を中心に背面側に折り曲げ(つまり、折れ線C14を正面側から見て山折りとする)、さらに、傾斜板部16を第2前開部15に対して折れ線C15を中心に背面側に折り曲げ(つまり、折れ線C15を正面側から見て山折りとする)、その後、第1前開部14を正面本体部12に対して折曲することにより正面本体部12と第1前開部14間に形成された開口部に先端部18の突状部18−2を差し込み、先端部18の切欠部K18を第1前開部14の切込みK13に係止させるとともに、先端部18の切欠部K19を第1前開部14の切込みK14に係止させることにより、先端部18を第1前開部14と係合させて、図18に示す状態とする。
先端部18が第1前開部14と係合した状態では、先端部18の突状部18−3の先端は、正面本体部12の突状部12−2の正面側の面に当接し、傾斜板部16は、図18に示すように、傾斜板部16が正面側斜め上方を向いた状態に固定される。
また、傾斜板部16と第2前開部15と第1前開部14とで切欠部K16により形成された開口部を開口部分とするポケットを構成することができ、該開口部からこのポケットに商品の広告や説明等を記載したカード(被収納物)を収納して使用する。よって、内箱部A11の正面側に商品の広告や説明等を記載したカードを配置した状態で、被収納物を内箱部A11に収納した状態で被収納物を陳列することができる。特に、ポケットは正面側に突出して設けられるため、商品を収納した状態の内箱部A11を棚に置いた状態では、プライスレール(つまり、棚に載置される物の脱落を防止し、値札を設置するためのプライスレール)を正面側に超えて収納部を配置できるので、ポケットに収納されたカードをユーザに気づきやすくして販促効果を高めることができる。
正面部10を組み立てた状態では、図18に示すように、傾斜板部16は正面側斜め上方を向いた状態に固定されるが、突状部18−3の長さを傾斜板部16が所望の向きとなるように形成しておくことにより、傾斜板部16の向きを所望の向きにすることができ、開口部からポケットに収納されたカードの向きを所望の向きとすることができ、カードの向きをユーザーから見やすい向きにすることができる。また、傾斜板部16の正面側の面に広告内容を表示した場合でも、ユーザーが広告内容を見やすい向きにすることができる。なお、図18では、内箱部A11に収納された商品Gは省略して描いている。
次に、実施例3の包装箱について、図20〜図25を使用して説明する。実施例3の包装箱は、内箱部A12と外箱部A22とを有している(図20参照)。
ここで、内箱部A12は、図21、図22に示すように構成され、実施例2の内箱部A1と略同様の構成であるが、実施例2の内箱部A1では、正面部10と背面部40の横方向の長さが、側面部20、30の横方向の長さよりも短いのに対して、実施例3の内箱部A12においては、正面部10と背面部40の横方向の長さが、側面部20、30の横方向の長さよりも長く形成され、また、傾斜板部16の切欠部K16は、傾斜板部16の左右方向の中央ではなく、右側面側に偏心した位置に設けられ、突状部(第2突状部)18−3も切欠部K16が偏心した位置に設けられているのに合わせて右側面側に偏心した位置に形成されている。本実施例においても、突状部18−3は、折れ線C16から高さ方向(下方の高さ方向)に突出して形成され、突状部18−3の下辺(先端側の辺部)は、折れ線C12と平行になっている。
また、正面部10と背面部40の横方向の長さが、側面部20、30の横方向の長さよりも長く形成されているのに合わせて、底面部50においては、第1片部60は側面部20から連設され、第2片部70は正面部10から連設され、第3片部80は背面部40から連設され、第4片部90は側面部30から連設されている。また、第1片部60と第2片部70と第3片部80と第4片部90の各部は、その展開状態においては、図22に示すように構成され、実施例2における図17の場合と比べて左右対称に形成されている。なお、先端部74の上面は、第4片部90の下面に接着され、また、先端部84の上面は、第1片部60の下面に接着されている。
また、糊代部42は、実施例2の内箱部A11と異なり、背面部40から連設されている。
内箱部A12における上記以外の構成は、実施例2の内箱部A11と同様であるので詳しい説明を省略する。すなわち、特に、正面部10が、正面本体部12と、第1前開部14と、第2前開部15と、傾斜板部16と、先端部18(傾斜板部16の上辺(第3辺部)から連設されている)とを有し、正面部10を組み立てた状態では、突状部18−3の先端が正面本体部12の突状部(第1突状部)12−2に当接する構成となっている点は同様である。第1前開部14の折れ線C14に沿った辺部が第1辺部となり、第2前開部15の折れ線C15に沿った辺部が第2辺部となり、傾斜板6の折れ線C16に沿った辺部が第3辺部となる。
また、外箱部A22は、図20、図23に示すように構成され、実施例2の外箱部A2と略同様の構成であるが、実施例2の外箱部A2では、正面部110と背面部140の横方向の長さが、側面部120、130の横方向の長さよりも短いのに対して、実施例3の外箱部A22においては、正面部110と背面部140の横方向の長さが、側面部120、130の横方向の長さよりも長く形成されている。
また、糊代部142は、実施例2の外箱部A2と異なり、側面部120から連設されている。また、切欠部K118は、正面部110と側面部120の境界位置に設けられ、開口部K114は、正面部110と側面部130の境界位置に設けられている。
外箱部A22における上記以外の構成は、実施例2の外箱部A2と同様であるので詳しい説明を省略する。すなわち、側面部120には、切目線(第2切目線)122と切目線124a、124bが形成され、また、側面部130には、切目線(第2切目線)132と切目線134a、134bが形成されている。
実施例3の包装箱の使用状態は、実施例2の包装箱と同様であり、先端部18を第1前開部14と係合させて、図25に示す状態とする。
先端部18が第1前開部14と係合した状態では、先端部18の突状部18−3の先端は、正面本体部12の突状部12−2の正面側の面に当接し、傾斜板部16は、図25に示すように、傾斜板部16が正面側斜め上方を向いた状態に固定される。
また、傾斜板部16と第2前開部15と第1前開部14とで切欠部K16により形成された開口部を開口部分とするポケットを構成することができ、該開口部からこのポケットに商品の広告や説明等を記載したカード(被収納物)を収納して使用する。よって、内箱部A12の正面側に商品の広告や説明等を記載したカードを配置した状態で、被収納物を内箱部A12に収納した状態で被収納物を陳列することができる。特に、ポケットは正面側に突出して設けられるため、商品を収納した状態の内箱部A12を棚に置いた状態では、プライスレール(つまり、棚に載置される物の脱落を防止し、値札を設置するためのプライスレール)を正面側に超えて収納部を配置できるので、ポケットに収納されたカードをユーザに気づきやすくして販促効果を高めることができる。
正面部10を組み立てた状態では、図25に示すように、傾斜板部16は正面側斜め上方を向いた状態に固定されるが、突状部18−3の折れ線C16からの突出長さWを傾斜板部16が所望の向きとなるように形成しておくことにより、傾斜板部16の向きを所望の向きにすることができ、開口部からポケットに収納されたカードの向きを所望の向きとすることができ、カードの向きをユーザーから見やすい向きにすることができる。また、傾斜板部16の正面側の面に広告内容を表示した場合でも、ユーザーが広告内容を見やすい向きにすることができる。なお、図25では、内箱部A12に収納された商品Gは省略して描いている。
なお、内箱部A12は、展開状態では図22に示すように構成されているが、展開状態において、左右対象の構成としてもよい。
次に、実施例4の包装箱について、図26、図27を使用して説明する。実施例4の包装箱は、図26に示す内箱部A13と外箱部とを有している。実施例4の包装箱の外箱部は、実施例3の包装箱Abの外箱部A22と同一の構成である。
本実施例の内箱部A13は、実施例3の内箱部A12と略同様の構成であるが、傾斜板部16には、2つの切欠部K16a、K16bが形成されているとともに、折れ線C16から下方に突出した突状部(第2突状部)18−3が2つの切欠部K16a、K16bに臨むようにそれぞれ形成されている点が異なる。この切欠部K16a、K16bは、テスター(店頭に置いてあるお試し用の見本品(例えば、化粧品の見本品))(被収納物)を収納するためのものである。なお、2つの切欠部K16a、K16bの左右方向の形成位置は、傾斜板部16の左右の端部から均等な位置ではなく、左側面側に偏心した位置に形成されている。
また、正面本体部12の突状部12−2の左右方向の位置も左側面側に偏心した位置に形成され、これに合わせて、切欠部K10、K11、K12、K13、K14も左側面側に偏心した位置に形成されている。さらに、先端部18における突状部18−2やその両側の切欠部K18、K19も左側面側に偏心した位置に形成されている。本実施例においても、突状部18−3は、折れ線C16から高さ方向(下方の高さ方向)に突出して形成されている。
本実施例の内箱部A13における上記以外の構成は、実施例3の内箱部A12と同様であるので詳しい説明を省略する。すなわち、特に、正面部10が、正面本体部12と、第1前開部14と、第2前開部15と、傾斜板部16と、先端部18(傾斜板部16の上辺(第3辺部)から連設されている)とを有し、正面部10を組み立てた状態では、突状部18−3の先端が正面本体部12の突状部12−2に当接する構成となっている点は同様である。第1前開部14の折れ線C14に沿った辺部が第1辺部となり、第2前開部15の折れ線C15に沿った辺部が第2辺部となり、傾斜板6の折れ線C16に沿った辺部が第3辺部となる。
実施例4の包装箱の使用状態は、実施例3の包装箱と同様であり、先端部18を第1前開部14と係合させて、図27に示す状態とする。
先端部18が第1前開部14と係合した状態では、先端部18の突状部18−3の先端は、正面本体部12の突状部(第1突状部)12−2の正面側の面に当接し、傾斜板部16は、図27に示すように、傾斜板部16が正面側斜め上方を向いた状態に固定される。
また、傾斜板部16と第2前開部15と第1前開部14とで切欠部K16により形成された開口部を開口部分とするポケットを構成することができ、該開口部からこのポケットにテスター(被収納物)を収納して使用する。よって、内箱部A13の正面側にテスターを配置した状態で、被収納物を内箱部A13に収納した状態で被収納物を陳列することができる。特に、ポケットは正面側に突出して設けられるため、商品を収納した状態の内箱部A13を棚に置いた状態では、プライスレール(つまり、棚に載置される物の脱落を防止し、値札を設置するためのプライスレール)を正面側に超えて収納部を配置できるので、ポケットに収納されたテスターをユーザに気づきやすくして販促効果を高めることができる。
正面部10を組み立てた状態では、図27に示すように、傾斜板部16は正面側斜め上方を向いた状態に固定されるが、突状部18−3の折れ線C16からの突出長さWを傾斜板部16が所望の向きとなるように形成しておくことにより、傾斜板部16の向きを所望の向きにすることができ、開口部からポケットに収納されたテスターの向きを所望の向きとすることができ、テスターの向きをユーザーから見やすい向きにすることができる。また、傾斜板部16の正面側の面に広告内容を表示した場合でも、ユーザーが広告内容を見やすい向きにすることができる。なお、図27では、内箱部A13に収納された商品Gは省略して描いている。
なお、内箱部A13は、展開状態では図26に示すように構成されているが、展開状態において、左右対象の構成としてもよい。
なお、上記各実施例において、係合部として切欠部K18、K19としたが、切欠部の代わりに上下方向に形成された切込みとしてもよい。
なお、上記実施例2〜4において、傾斜板部16には突状部18−3と隣接した切欠部K16が設けられているとしたが、切欠部の代わりに開口部を設けて、その開口部から被収納物を収納するようにしてもよい。また、実施例1において、傾斜板部16に開口部を設けて、その開口部から被収納物を収納するようにしてもよい。
なお、上記実施例1〜4において、切込みや切目線を形成する切込みは、シート状のブランクの一方の面から他方の面まで貫通して形成されているものである。
A 包装箱
A1、A11、A12、A13 内箱部
A2、A22 外箱部
5、105 スリーブ状部
10、110 正面部
12 正面本体部
12−1 基端部
12−2 突状部
14 第1前開部
15 第2前開部
16 傾斜板部
16−1 傾斜板部本体
16−2 突状部
18 先端部
18−1 先端部本体
18−2、18−3 突状部
20、30、120、130 側面部
22、32 本体部
24、34 分離部
40、140 背面部
42、142 糊代部
50 底面部
60 第1片部
70 第2片部
80 第3片部
90 第4片部
126、128、136、138 片部
160、170、180、190 上面部
K10、K11、K12、K13、K14、K16 切込み

Claims (10)

  1. 包装箱であって、
    略方形状の外形を有する底面部と、底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす内側スリーブ状部で、内側正面部と、相対する一対の内側側面部と、内側背面部とからなる内側スリーブ状部とを有し、上部が開口した内箱部で、相対する一対の内側側面部において、内側側面部の一部が分離部として分離部以外の部分である内側側面部本体部と第1切目線を介して分離可能に形成された内箱部と、
    内箱部を覆う外箱部で、内箱部の内側スリーブ状部を構成する内側正面部と一対の内側側面部と内側背面部の各部に対応して該各部の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、内側正面部の外側の面に沿って形成された外側正面部と、一対の内側側面部における各内側側面部の外側の面に沿ってそれぞれ形成された外側側面部と、内側背面部の外側の面に沿って形成された外側背面部とを有する外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着され、外側側面部における分離部が接着された領域を含み第2切目線を介して形成された片部が該外側側面部の他の部分に対して回動可能に形成された外箱部と、
    を有し、
    内箱部と外箱部とが、それぞれ1枚のシート状のブランクにより形成されていて、
    内側正面部は、
    一対の内側側面部及び底面部と隣接して形成され、全体に凸状を呈する正面本体部で、方形状の基端部と、基端部の上端に連設され基端部の上辺の高さ位置よりも上方に突出して形成された第1突状部とを有し、基端部の上辺が正面本体部と底面部との間の折れ線である底辺と平行に形成された正面本体部と、
    正面本体部における基端部の上辺から第1折れ線を介して連設され、正面本体部と反対側に第1折れ線と平行な第1辺部を有する第1前開部で、第1突状部の辺部と第1切込みを介して区画されるとともに、左右両側に、第1切込みから上方に向けて連設された第2切込みを有する第1前開部と、
    第1前開部の第1辺部から第2折れ線を介して連設され、第1前開部と反対側に第1折れ線と平行な第2辺部を有する第2前開部と、
    第2前開部の第2辺部から第3折れ線を介して連設された傾斜板部で、第2前開部と反対側に第1折れ線と平行な第3辺部を有する傾斜板部と、
    傾斜板部における第3辺部から第4折れ線を介して連設された先端部で、その上端に第1前開部の第2切込みに係合するための係合部で切欠部又は切込みにより形成された係合部が形成された先端部と、
    を有し、
    傾斜板部又は先端部が、第4折れ線から高さ方向に突出した第2突状部を有し、
    第1前開部を正面本体部に対して第1折れ線を介して正面側に折り曲げ、第2前開部を第1前開部に対して第2折れ線を介して第1前開部の折曲げ方向と反対方向に折り曲げるとともに、傾斜板部を第2前開部に対して第3折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げ、先端部を傾斜板部に対して第4折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げた状態で、先端部の係合部を第1前開部の第2切込みと係合させて正面部を組み立てることにより、第2突状部の先端が正面本体部における第1突状部の正面側の面に当接し、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となることを特徴とする包装箱。
  2. 第2突状部が、傾斜板部に設けられ、第4折れ線から上方の高さ方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  3. 第2突状部が、先端部に設けられ、第4折れ線から下方の高さ方向に突出していることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
  4. 包装箱であって、
    略方形状の外形を有する底面部と、底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす内側スリーブ状部で、内側正面部と、相対する一対の内側側面部と、内側背面部とからなる内側スリーブ状部とを有し、上部が開口した内箱部で、相対する一対の内側側面部において、内側側面部の一部が分離部として分離部以外の部分である内側側面部本体部と第1切目線を介して分離可能に形成された内箱部と、
    内箱部を覆う外箱部で、内箱部の内側スリーブ状部を構成する内側正面部と一対の内側側面部と内側背面部の各部に対応して該各部の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、内側正面部の外側の面に沿って形成された外側正面部と、一対の内側側面部における各内側側面部の外側の面に沿ってそれぞれ形成された外側側面部と、内側背面部の外側の面に沿って形成された外側背面部とを有する外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着され、外側側面部における分離部が接着された領域を含み第2切目線を介して形成された片部が該外側側面部の他の部分に対して回動可能に形成された外箱部と、
    を有し、
    内箱部と外箱部とが、それぞれ1枚のシート状のブランクにより形成されていて、
    内側正面部は、
    一対の内側側面部及び底面部と隣接して形成され、全体に凸状を呈する正面本体部で、方形状の基端部と、基端部の上端に連設され基端部の上辺の高さ位置よりも上方に突出して形成された第1突状部とを有し、基端部の上辺が正面本体部と底面部との間の折れ線である底辺と平行に形成された正面本体部と、
    正面本体部における基端部の上辺から第1折れ線を介して連設され、正面本体部と反対側に第1折れ線と平行な第1辺部を有する第1前開部で、第1突状部の辺部と第1切込みを介して区画されるとともに、左右両側に、第1切込みから上方に向けて連設された第2切込みを有する第1前開部と、
    第1前開部の第1辺部から第2折れ線を介して連設され、第1前開部と反対側に第1折れ線と平行な第2辺部を有する第2前開部と、
    第2前開部の第2辺部から第3折れ線を介して連設された傾斜板部で、方形状の傾斜板部本体で第2前開部と反対側に第1折れ線と平行な第3辺部を有する傾斜板部本体と、傾斜板部の上端に連設され傾斜板部本体の上辺の高さ位置よりも上方に突出して形成された第2突状部で、第2前開部側とは反対側である先端側に第1折れ線と平行な辺部を有する第2突状部とを有する傾斜板部と、
    傾斜板部における傾斜板部本体の第3辺部から第4折れ線を介して連設された先端部で、その上端に第1前開部の第2切込みに係合するための係合部で切欠部又は切込みにより形成された係合部が形成された先端部と、
    を有し、
    第1前開部を正面本体部に対して第1折れ線を介して正面側に折り曲げ、第2前開部を第1前開部に対して第2折れ線を介して第1前開部の折曲げ方向と反対方向に折り曲げるとともに、傾斜板部を第2前開部に対して第3折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げ、先端部を傾斜板部に対して第4折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げた状態で、先端部の係合部を第1前開部の第2切込みと係合させて正面部を組み立てることにより、傾斜板部における第2突状部の先端が正面本体部における第1突状部の正面側の面に当接し、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となることを特徴とする包装箱。
  5. 包装箱であって、
    略方形状の外形を有する底面部と、底面部の各辺から立設し底面部に対して略直角をなす内側スリーブ状部で、内側正面部と、相対する一対の内側側面部と、内側背面部とからなる内側スリーブ状部とを有し、上部が開口した内箱部で、相対する一対の内側側面部において、内側側面部の一部が分離部として分離部以外の部分である内側側面部本体部と第1切目線を介して分離可能に形成された内箱部と、
    内箱部を覆う外箱部で、内箱部の内側スリーブ状部を構成する内側正面部と一対の内側側面部と内側背面部の各部に対応して該各部の外側の面に沿って設けられた外側スリーブ状部で、内側正面部の外側の面に沿って形成された外側正面部と、一対の内側側面部における各内側側面部の外側の面に沿ってそれぞれ形成された外側側面部と、内側背面部の外側の面に沿って形成された外側背面部とを有する外側スリーブ状部と、外側スリーブ状部の上端から折れ線を介して連設された蓋部とを有し、内箱部における分離部が設けられた内側側面部に対応した外側側面部に分離部が接着され、外側側面部における分離部が接着された領域を含み第2切目線を介して形成された片部が該外側側面部の他の部分に対して回動可能に形成された外箱部と、
    を有し、
    内箱部と外箱部とが、それぞれ1枚のシート状のブランクにより形成されていて、
    内側正面部は、
    一対の内側側面部及び底面部と隣接して形成され、全体に凸状を呈する正面本体部で、方形状の基端部と、基端部の上端に連設され基端部の上辺の高さ位置よりも上方に突出して形成された第1突状部とを有し、基端部の上辺が正面本体部と底面部との間の折れ線である底辺と平行に形成された正面本体部と、
    正面本体部における基端部の上辺から第1折れ線を介して連設され、正面本体部と反対側に第1折れ線と平行な第1辺部を有する第1前開部で、第1突状部の辺部と第1切込みを介して区画されるとともに、左右両側に、第1切込みから上方に向けて連設された第2切込みを有する第1前開部と、
    第1前開部の第1辺部から第2折れ線を介して連設され、第1前開部と反対側に第1折れ線と平行な第2辺部を有する第2前開部と、
    第2前開部の第2辺部から第3折れ線を介して連設された傾斜板部で、第2前開部と反対側に第1折れ線と平行な第3辺部を有する傾斜板部と、
    傾斜板部の第3辺部から第4折れ線を介して連設された先端部で、その上端に第1前開部の第2切込みに係合するための係合部で切欠部又は切込みにより形成された係合部を有し、第4折れ線の高さ位置よりも下方に突出した第2突状部で、下方側である先端側に第1折れ線と平行な辺部を有する第2突状部を有する先端部と、
    を有し、
    第1前開部を正面本体部に対して第1折れ線を介して正面側に折り曲げ、第2前開部を第1前開部に対して第2折れ線を介して第1前開部の折曲げ方向と反対方向に折り曲げるとともに、傾斜板部を第2前開部に対して第3折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げ、先端部を傾斜板部に対して第4折れ線を介して第2前開部の折曲げ方向と同じ方向に折り曲げた状態で、先端部の係合部を第1前開部の第2切込みと係合させて正面部を組み立てることにより、先端部における第2突状部の先端が正面本体部における第1突状部の正面側の面に当接し、傾斜板部が斜め上方を向いた状態となることを特徴とする包装箱。
  6. 傾斜板部は、先端部側に第2突状部と隣接した切欠部で、正面部を組み立てた際に、被収納物を収納するための開口を形成する切欠部を有することを特徴とする請求項5に記載の包装箱。
  7. 傾斜板部は、開口部を有し、正面部を組み立てた際に、該開口部から被収納物を収納可能であることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5に記載の包装箱。
  8. 傾斜板部には、内箱部に収納された被収納物の広告が表示されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7に記載の包装箱。
  9. 第1切目線が、ミシン目状の切込みにより形成され、第2切目線が、ミシン目状の切込み又は連続して形成された切込みにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8に記載の包装箱。
  10. 底面部は、一対の内側側面部の一方における下辺から連設された第1片部と、内側正面部の下辺から連設された第2片部と、内側背面部の下辺から連設された第3片部と、一対の内側側面部の他方における下辺から連設された第4片部とにより形成され、内側スリーブ状部における隣接する各部を互いに直角にすることにより底面部が略方形状の外形を有することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9に記載の包装箱。
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JP2018016321A (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 株式会社クラウン・パッケージ 箱体、包装箱及び包装箱の製造方法
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