JP2021055021A - 固体状成形材料及びこれから成る成形品 - Google Patents

固体状成形材料及びこれから成る成形品 Download PDF

Info

Publication number
JP2021055021A
JP2021055021A JP2019181655A JP2019181655A JP2021055021A JP 2021055021 A JP2021055021 A JP 2021055021A JP 2019181655 A JP2019181655 A JP 2019181655A JP 2019181655 A JP2019181655 A JP 2019181655A JP 2021055021 A JP2021055021 A JP 2021055021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding material
silica
solid
resin
material according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019181655A
Other languages
English (en)
Inventor
瑞章 永井
Zuisho Nagai
瑞章 永井
康宏 亀田
Yasuhiro Kameda
康宏 亀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomatec Co Ltd
Original Assignee
Tomatec Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomatec Co Ltd filed Critical Tomatec Co Ltd
Priority to JP2019181655A priority Critical patent/JP2021055021A/ja
Publication of JP2021055021A publication Critical patent/JP2021055021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】プレス成形により成形可能な、傷が入っても目立ちにくい成形品を成形可能な固体状成形材料を提供する。【解決手段】人造大理石等の成形品に使用される固体状成形材料であって、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂の少なくとも1種をマトリックス樹脂とし、該マトリックス樹脂100重量部に対して、液体オイルが2〜15重量部の量で含有され、使用する充填材に占めるシリカの割合が50%以上であることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、人造大理石等の成形に使用可能な固体状成形材料に関するものであり、より詳細には、傷が入った場合にも傷が目立ちにくい人造大理石をプレス成形により生産性良く成形可能な固体状成形材料に関する。
人造(人工)大理石は意匠性が高く、耐熱性及び剛性にも優れていることから、システムキッチンや洗面化粧台等の天板(カウンター)やシンク、或いはバスタブ、家具の面材等の種々の用途に好適に使用されている。しかしながら、人造大理石は、摩擦等によって表面に傷がつきやすく、弱い摩擦力により形成された傷は、見る角度(光の反射の仕方)によっては傷が目立たないが、強い摩擦力により形成された傷は白い線となって、見る角度によらず目立ってしまうという問題がある。特にキッチンカウンターのように水回りに使用される人造大理石においては、陶器や金属製鍋等と擦れる機会が多く、耐傷性を向上することが望まれている。
このような問題を解決するために、硬質粒子を含有させることにより耐傷性を向上させた人造大理石(特許文献1)や、表面に硬い保護皮膜を形成することにより耐擦傷性を向上させた人造大理石(特許文献2)が提案されている。
しかしながら、これらの方法によって耐傷性(耐擦傷性)を向上させた場合でも、傷の形成を完全に防ぐことは困難であり、いったん傷が入ってしまうと白い線になってしまい、人造大理石の色が黒っぽくなるほど、形成された傷が目立ってしまうという問題があった。
またこのように形成されてしまった傷を目立たなくすることも提案されている。例えば下記特許文献3には、エチレンと不飽和カルボン酸もしくはその誘導体またはビニルエステルとの共重合体90〜60重量%、不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性されたオレフィン重合体1〜40重量%を主成分とする樹脂成分に、高級脂肪酸、そのエステル、アミドもしくは金属塩、シリコーン、または多価アルコールの部分的脂肪酸エステル、脂肪族アルコール、脂肪酸、脂肪族アミン、脂肪酸アミド、アルキルフェノールおよびアルキルナフトールから選ばれた化合物のアルキレンオキサイド付加物からなる傷つき白化防止剤を配合して成る組成物から形成されてなる表面傷つき白化防止性に優れた難燃性樹脂製品が提案されている。また下記特許文献4には、アクリル樹脂にシリコーンオイルを添加して耐擦傷性に優れるフィルムを得ることを特徴とする樹脂組成物、及びこの樹脂組成物から成るシート等が提案されている。
特開2009−263662号公報 特開2005−132673号公報 特開平9−169876号公報 特開平11−35778号公報
上記特許文献3及び4に記載された樹脂組成物は、いずれも熱可塑性樹脂から成る成形品に関するものであることから、剛性や耐熱性が低いため、キッチンカウンターのように剛性や耐熱性が要求される人造大理石には不向きである。またBMCやSMCのようにハンドリング性を良くした固体状材料として、プレス成形により成形されるものでもない。
従って本発明の目的は、プレス成形により成形可能な、傷が入っても目立ちにくい成形品、特に人造大理石を成形可能な固体状成形材料を提供することである。
本発明によれば、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂の少なくとも1種をマトリックス樹脂とし、該マトリックス樹脂100重量部に対して、液体オイルが2〜15重量部の量で含有され、使用する充填材に占めるシリカの割合が50%以上であることを特徴とする固体状成形材料が提供される。
本発明の固体状成形材料においては、
1.前記液体オイルが、シリコーンオイル、パラフィン、植物油、作動油の何れか1種以上であること、
2.前記液体オイルが、ジメチルシリコーンオイルであること、
3.前記シリカが、表面処理された結晶性シリカであること、
4.前記シリカの平均粒径が、5〜150μmの範囲にあること、
5.前記シリカが、平均粒径の異なる2種類以上のシリカをブレンドしたものであること、
6.ASTM D 4359−90に基づく固体―液体判定試験により、50℃の温度条件下で液体と判定されないこと、
が好適である。
本発明によればまた、上記固体状成形材料をプレス成形して成ることを特徴とする成形品が提供される。
本発明の固体状成形材料から得られる人造大理石等の成形品は、成形品の表面に傷が入った場合にも、成形品中の液体オイルの存在により傷が目立たないことから、長期に亘って優れた外観特性を維持できる。特に傷が入ると目立ちやすい黒系の成形品とした場合にも、傷を目立たなくすることができる。このことは後述する実施例の結果からも明らかである。すなわち、液体オイルの配合の有無以外はほぼ同じ組成の実施例1〜5と比較例1では、液体オイルが配合された実施例1〜5の成形品では傷が認識される最小荷重(引掻き試験値)が比較例1の成形品に比して大きくなっており、傷が目立ちにくくなっていることがわかる。
また本発明の固体状成形材料は、ASTM D 4359−90に基づく固体―液体判定試験により、50℃の温度条件下で液体と判定されない、すなわち50℃の温度条件下でも固体であるためハンドリング性に優れ、プレス成形により人造大理石等の成形品を成形することができる。
(マトリックス樹脂)
本発明の固体状成形材料において、マトリックス樹脂としては、不飽和ポリエステル樹脂及び/又はビニルエステル樹脂を使用する。これらの樹脂は、それぞれ単独でも使用できるが、ブレンドして用いることもできる。
不飽和ポリエステル樹脂は、一般に無水マレイン酸またはフマル酸のような不飽和酸と無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、コハク酸、グルコン酸等の飽和塩基酸を併用して、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、水素添加ビスフェノールA等のグリコール類などをエステル化して得られる不飽和アルキドをスチレンモノマー、ビニルトルエン、トリアリルシアヌレート、ジアリルフタレート、メチルメタクリレートモノマーなどのビニルモノマーに溶解して得られるものである。
ビニルエステル樹脂は、分子内に複数のエポキシ基を有する化合物、例えばビスフェノールA型エポキシ樹脂やノボラック型エポキシ樹脂と、アクリル酸あるいはメタクリル酸を反応させることにより得られる、分子内に複数のアクリロイル基あるいはメタクリロイル基を有する化合物である。
不飽和ポリエステル樹脂及びビニルエステル樹脂は、従来のSMCやBMCの製造に用いられていたグレードのものを使用することが好適である。
また、通常のBMC、SMCの低収縮剤も使用することができ、不飽和ポリエステル樹脂及び/又はビニルエステル樹脂の配合量の5〜50重量%、を低収縮剤に置き換えることができる。
低収縮剤は、スチレン系モノマー、ビニルトルエン、トリアリルシアヌレート、ジアリルフタレート、メチルメタクリレート等のビニルモノマーに、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−オレフィン共重合体、ポリ(メタ)アクリル酸エステル等の熱可塑性樹脂を溶解したものであり、低収縮剤に占める熱可塑性樹脂の濃度は5〜50重量%である。
また低収縮剤として0.01〜5%の架橋密度で三次元化されたスチレン系、アクリル系、酢酸ビニル系、及びこれらの共重合体系の樹脂粉末を使用してもよい。
(液体オイル)
本発明の固体状成形材料においては、液体オイルを前記マトリックス樹脂100重量部に対して、2〜15重量部、特に3.5〜11重量部の量で含有されていることが重要であり、これにより成形品表面に傷が入ったとしても、液体オイルを含有しない成形品に比して顕著に傷を目立たなくすることが可能になる。
本発明において好適に使用し得る液体オイルとしては、シリコーンオイル、パラフィン、植物油、作動油の何れか1種以上であることが好適であり、特にシリコーンオイルが好適である。
シリコーンオイルとしては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイル、ジメチルシリコーンオイルに有機基を導入した変性シリコーンオイルを例示することができる。
具体的には、ストレートシリコーンオイルとして、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等を好適に使用できる。
また変性シリコーンオイルとしては、アミノ変性、エポキシ変性、カルビノール変性、メルカプト変性、カルボキシル変性、メタクリル変性、ポリエーテル変性、フェノール変性、片末端反応性・異種官能基変性等の反応性シリコーンオイルやポリエーテル変性、アラルキル変性、フロロアルキル変性、長鎖アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、フェニル変性等の非反応性シリコーンオイルを例示できる。
本発明においては特に、ジメチルシリコーンオイルを好適に使用することができる。
液体オイルの動粘度は1〜100000mm/sの範囲にあることが好適である。
液体オイルは上記範囲の量で含有されていることが重要であり、上記範囲よりも含有量が少ない場合には、傷を目立たせなくするという効果を十分に発現できず、その一方上記範囲よりも含有量が多い場合には、得られる成形品の硬度が低下して、傷が入りやすくなるため、全体として傷がかえって目立つおそれがある。また液体オイルが成形品にブリードしてべたつくおそれがある。
(シリカ)
本発明の固体状成形材料においては、充填材としてシリカを使用すること、特に使用する充填材に占めるシリカの割合が50%以上、特に70%以上であることが重要である。この無機充填材を添加することにより成形品の剛性が高くなり、特にシリカを使用することにより耐擦傷性を向上することができる。
シリカとしては、耐擦傷性向上の点から結晶性シリカを使うことが好適であり、特に表面処理が施された結晶性シリカが好適である。シリカが、カップリング剤等の表面処理剤によって表面処理されていることにより、樹脂とシリカ間の結合が強まり、機械的強度が向上すると共に、混練粘度が下がるためシリカの添加量も多くすることができ、耐擦傷性が向上する。
表面処理剤としては、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤、アルミニウムカップリング剤等が挙げられるが、樹脂とシリカ間との結合を強くすることから、ビニルシラン、(メタ)アクリル酸シラン等ビニル基を含むシランカップリング剤であることが好ましい。
表面処理されたシリカは、1種のみが用いられていてもよいし、表面処理剤の異なる2種以上を組み合わせて使用してもよい。
シリカの平均粒径は、5〜150μmの範囲、特に10〜100μmの範囲にあることが好適である。上記範囲にあることにより、混練物は粘調であるが、その粘度が低いため混練がしやすくなる。尚、上記シリカの平均粒径は、レーザー回折散乱方式の粒度分布測定装置を用いて測定した、メディアン径(d50)の値である。
シリカの平均粒径が上記範囲内にあることを条件として、平均粒径の異なる2種類以上のシリカをブレンドしたものを好適に使用できる。2種の場合は、これに限定されないが、平均粒径が5〜80μmの範囲内にあるシリカと、30〜170μmの範囲にあるシリカを組み合わせることもできる。これにより、シリカの充填量を多くすることができ、得られる成形品の耐擦傷性を向上することができる。2種のシリカのブレンド比率は、ブレンドするシリカの平均粒径によって異なり、ブレンド比率(重量比、平均粒径の小さいシリカ:平均粒径の大きいシリカ)は、99:1〜20:80の範囲、特に90:10〜30:70の範囲であることが好ましい。
本発明の固体状成形材料においては、充填材としてシリカが必須の成分であり、シリカが100%であることが好適であるが、シリカの量が充填材全体の50%以上、特に70%以上である限り、残余の量については他の無機充填材を併用することもできる。
使用し得る充填材としては、これに限定されないが、例えば、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、アルミン酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ガラス粉、雲母、合成金雲母、タルク、カオリン、マイカ、セリサイト、無水珪酸、硫酸バリウム等を併用できる。
シリカよりも硬い材料の場合、例えば酸化アルミニウムをシリカと組み合わせで含有させることが好ましく、これにより得られる成形品の表面硬度をさらに向上することができる。
シリカを含む充填材の添加量は一定ではなく、例えば成形材料の樹脂の添加量が少ない場合や粘度が高い場合、充填材の粒度分布が狭い場合、ガラス繊維の添加量が多い場合等では添加量が少なくなるが、成形材料全体の45〜85重量%の範囲、特に55〜85重量%の範囲で含有することが好適である。上記範囲よりも充填材の含有量が少ない場合には、製造時の粘度が下がり製造しにくくなること、さらに成形品も収縮率が大きくなることから成形品が変形しやすくなり、硬度も低下して傷が入りやすくなる傾向になる。その一方、上記範囲よりも充填材の含有量が多い場合には混練機で混練しにくくなり、上記範囲にある場合に比して配合物の分散不良を起こしやすくなる。
(その他)
本発明の固体状成形材料には、上記マトリックス樹脂、液体オイル及びシリカを含む充填材の他、重合開始剤、重合禁止剤、内部離型剤、増粘剤、顔料、ガラス繊維等、従来よりSMCやBMCに配合されていた各種添加剤を公知の処方に従って含有することができる。
重合開始剤としては公知のものを使用することができ、例えば、ジアシルパーオキサイド系、パーオキシエステル系、アルキルパーオキサイド系、パーオキシケタール系等の有機過酸化物を例示できる。
重合禁止剤としては公知のものを使用することができ、ハイドロキノン、トリメチルハイドロキノン、p−t−ブチルカテコール、トルハイドロキノン、p−ベンゾキノン等を例示できる。
内部離型剤としては公知のものを使用することができ、例えば、ステアリン酸等の脂肪酸、ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸塩、パラフィンワックス、カルナバワックス等を例示できる。
成形材料を固体にするために使用する増粘剤は公知のものを使用することができ、例えば、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム等の金属酸化物や金属水酸化物、イソシアネート化合物等を例示できる。
ガラス繊維は主に成形品の強度及び/又は耐衝撃性を上げるために配合される。ガラスの種類としてはEガラス、Cガラス、Tガラス等があり、繊維径も5〜25μmあり、表面処理剤も原料として酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シランカップリング剤等が使われている。必要に応じガラス繊維を配合する場合は、通常のBMCに使用されるものが好適である。
顔料としては、特に制限されず、例えば、酸化チタン、カーボンブラック等、従来公知の顔料を制限なく使用できるが、本発明の固体状成形材料においては、傷の目立ちを抑制できることから、特に傷が目立ちやすい黒色系の成形品に好適に使用でき、顔料として黒系の複合酸化物顔料、カーボンブラック等を含有する場合に特に好適である。
(固体状成形材料の製造)
本発明の固体状成形材料は、液体オイル及びシリカの含有量を上述した条件で用いる以外は、従来公知の製造方法により製造することができる。すなわち、上述した不飽和ポリエステル樹脂及び/又はビニルエステル樹脂を含有する成形材料に、液体オイル及びシリカ等の添加剤を所定の割合で添加し、ニーダーやプラネタリーミキサー等の従来公知の混練装置で混練物を作製する。次いで、必要により混練物を混練物に含まれるビニルモノマーのガス遮断性を有する包材で外包する。その後必要に応じ、常温〜50℃の温度条件下で16〜48時間加熱することにより増粘させて、固体状成形材料として製造する。
前述したとおり、このようにして得られた本発明の固体状形成材料は、ASTM D 4359−90に基づく固体―液体判定試験により、50℃の温度条件下で液体と判定されない、すなわち固体状を有しており、BMCやSMCとして使用することも可能であり、ハンドリング性に優れている。
(成形品)
本発明の固体状成形材料を用いて人造大理石等の成形品を成型するには、120〜160℃の温度に調節された金型内に、本発明の固体状成形材料を設置する。次いで、金型を閉じて、成形圧力1〜15MPaの圧力で肉厚1mmあたり1〜2分の間加圧することにより、成形品が得られる。得られた成形品は、鉛筆硬度(JIS K5600準拠)が9H未満且つバーコル硬度(JIS K6911準拠)が75未満であっても、液体オイルを含有することにより、傷が入ったとしても目立たないという優れた効果を発現できる。
本発明の成形品の傷が目立たない理由について、そのメカニズムは明らかではないが、成形体中に存在する液体オイルが成形体表面に一定量滲出することにより、成形体表面の摩擦係数が低下する結果、耐擦傷性を向上できると共に、光の乱反射を抑制して傷を目立たなくしていると推察される。
以下に具体的な実施例を挙げて説明する。
(実施例1)
表1に示すマトリックス等の原料及び表2に示す液体オイルを、表3に示す組成で配合しニーダーで混練した。
得られた成形材料をナイロンフィルムで包装し、45℃の温度条件下で24時間加熱した。
得られた固形状成形材料を、成形面の温度が145℃、裏面の温度が130℃に調節された金型内にセットし7MPaの圧力で8分加圧して肉厚6mmの成形品を得た。
得られた成形品の引掻き試験値を測定した。結果を表3に示す。
尚、引掻き試験は、得られた成形品に、先端R0.15mmのサファイア針を垂直に立てて、先端に任意の荷重をかけ、1000mm/minの速度で移動させる方法で実施した。成形表面に白い傷が確認できた最小荷重を引掻き試験値とした。
(実施例2〜20及び比較例1〜6)
表3〜5に示す組成に変更した以外は実施例1と同様にして成形板を成形し、引掻き試験値を測定した。結果を表3〜5に示す。
Figure 2021055021
Figure 2021055021
Figure 2021055021
Figure 2021055021
Figure 2021055021

Claims (8)

  1. 不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂の少なくとも1種をマトリックス樹脂とし、該マトリックス樹脂100重量部に対して、液体オイルが2〜15重量部の量で含有され、使用する充填材に占めるシリカの割合が50%以上であることを特徴とする固体状成形材料。
  2. 前記液体オイルが、シリコーンオイル、パラフィン、植物油、作動油の何れか1種以上である請求項1記載の固体状成形材料。
  3. 前記液体オイルが、ジメチルシリコーンオイルである請求項1又は2記載の固体状成形材料。
  4. 前記シリカが、表面処理された結晶性シリカである請求項1〜3の何れかに記載の固体状成形材料。
  5. 前記シリカの平均粒径が、5〜150μmの範囲にある請求項1〜4の何れかに記載の固体状成形材料
  6. 前記シリカが、平均粒径の異なる2種類以上のシリカをブレンドしたものである請求項1〜5の何れかに記載の固体状成形材料。
  7. ASTM D 4359−90に基づく固体―液体判定試験により、50℃の温度条件下で液体と判定されない請求項1〜6の何れかに記載の固体状成形材料。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の固体状成形材料をプレス成形して成ることを特徴とする成形品。
JP2019181655A 2019-10-01 2019-10-01 固体状成形材料及びこれから成る成形品 Pending JP2021055021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181655A JP2021055021A (ja) 2019-10-01 2019-10-01 固体状成形材料及びこれから成る成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181655A JP2021055021A (ja) 2019-10-01 2019-10-01 固体状成形材料及びこれから成る成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021055021A true JP2021055021A (ja) 2021-04-08

Family

ID=75271558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019181655A Pending JP2021055021A (ja) 2019-10-01 2019-10-01 固体状成形材料及びこれから成る成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021055021A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0782465A (ja) * 1993-09-17 1995-03-28 Sekisui Chem Co Ltd プレス成形材料及びプレス成形品の製造方法
JP2000219804A (ja) * 1999-02-02 2000-08-08 Takata Corp 粘土状光硬化性樹脂組成物、シート、コーキング剤及び接着剤
JP2002012462A (ja) * 2000-06-27 2002-01-15 Matsushita Electric Works Ltd 人造大理石製造用樹脂組成物
JP2002127158A (ja) * 2000-10-26 2002-05-08 Matsushita Electric Works Ltd 人造大理石の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0782465A (ja) * 1993-09-17 1995-03-28 Sekisui Chem Co Ltd プレス成形材料及びプレス成形品の製造方法
JP2000219804A (ja) * 1999-02-02 2000-08-08 Takata Corp 粘土状光硬化性樹脂組成物、シート、コーキング剤及び接着剤
JP2002012462A (ja) * 2000-06-27 2002-01-15 Matsushita Electric Works Ltd 人造大理石製造用樹脂組成物
JP2002127158A (ja) * 2000-10-26 2002-05-08 Matsushita Electric Works Ltd 人造大理石の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09302009A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
JP7072359B2 (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石
TW567210B (en) Unsaturated polyester resin and composition for molding compound
JP2019038953A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石
JP2021055021A (ja) 固体状成形材料及びこれから成る成形品
JP2002138121A (ja) 熱硬化性樹脂組成物及びそれを用いた人工大理石
JP2003261359A (ja) ガラス繊維用集束剤、ガラス繊維束、(メタ)アクリル系樹脂組成物、および(メタ)アクリル系樹脂成形品
JP2022098813A (ja) 硬化性樹脂組成物、その硬化物及び人工大理石
JP2011153197A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物及び繊維強化プラスチック成形体
JP3072052B2 (ja) (メタ)アクリル系成形材料およびその製造方法
JP2001220500A (ja) プレス成形用樹脂組成物及び該プレス成形用樹脂組成物を用いた人工大理石成形物
JP2020100753A (ja) 固体状成形材料及びその成形品
JP2004115573A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂およびその樹脂組成物
JP2015086358A (ja) 熱硬化性(メタ)アクリル樹脂組成物及び成形体
JP7420142B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物、及びその硬化物を含む電気電子部品
JPS63268722A (ja) 不飽和ポリエステル樹脂組成物
JP6358528B2 (ja) 成形材料用樹脂組成物及びこれを用いた成形材料の製造方法
JP7400437B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物、その硬化物及び人工大理石
JP2021014523A (ja) 熱硬化性(メタ)アクリル系樹脂組成物およびその成形品
JP2017019909A (ja) 熱硬化型アクリル樹脂組成物およびその成形品
JPH09286889A (ja) 成形材料
JP5513143B2 (ja) 熱硬化性樹脂成形品
TW438819B (en) (Methyl)acrylic syrup, method of manufacturing the same, and method of manufacturing molding material including the same
JPH05194651A (ja) メタクリル樹脂プリミックスおよびアクリル人工大理石の製造方法
JP2022156006A (ja) 熱硬化性樹脂組成物および樹脂成形体

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20220909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230620

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20230817

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20230817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231019

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240116

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240415

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20240422