JP2021054432A - パウチ - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構成でありながら、一方向に長く延びる形状の内容物を体裁よく収容することが可能なパウチを提供する。【解決手段】 表面と裏面と底面とを有し、上縁4と上縁4と対向する下縁5と、上縁4と下縁5との間に延びる第1側縁6と第2側縁7とを備えたパウチであって、第1側縁6を含むように第1側部シール部11aが形成されており、第2側縁7を含むように第2側部シール部11bが形成されており、底面が、表面の内面側、裏面の内面側とそれぞれ接合された第1底部シール部12aと、を有し、底面の折込部3aが下縁5側に形成されており、底面の折込部3aが下縁5から所定の距離以上だけ離れた上縁4寄りの位置に形成されており、底面よりも上縁4側には、第1側部シール部11a、第2側部シール部11bから、それぞれ収容部21の中央方向に向かって延びる第1支持シール部13a、第2支持シール部13bが形成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、簡易な構造で内容物を体裁よく収納するためのパウチに関する。
従来、化粧品、筆記具等の様々な商品群においては、円柱状の商品が多く存在する。円柱状などの一方向に長く延びる商品については、それ以外の商品とは異なり、収容に工夫を要する。また、このような円柱状の商品については、商品を目立たせるため、わざと長く延びる方向を鉛直方向に向けて展示することが行われている。
このような円柱状の商品の包装手段としては、ブリスターパックや、シュリンク包装が用いられることが多い。また、1枚のシートを加工することにより、所定の位置に円柱状商品を固定可能とした包装容器も提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−186958号公報
しかしながら、従来の包装手段では、構造が複雑であるため、コストが高くなり易いという問題がある。
そこで、本発明は、簡易な構成でありながら、一方向に長く延びる形状の内容物を体裁よく収容することが可能なパウチを提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、
少なくとも表面と裏面と底面とを有し、上縁と上縁と対向する下縁と、上縁と下縁との間に延びる第1側縁と第2側縁とを備えたパウチであって、
前記第1側縁を含むように第1側部シール部が形成されており、
前記第2側縁を含むように第2側部シール部が形成されており、
前記底面は、前記第1側縁、前記第2側縁に沿う方向に延びるように形成された第1底部シール部、前記上縁、前記下縁に沿う方向に延びるように形成された第2底部シール部により、前記表面の内面側、前記裏面の内面側に接合されており、
前記底面を前記下縁に沿った方向に折り畳んだ際に、前記底面に形成される折込部が前記下縁側に形成されており、
前記底面の前記折込部が前記下縁から所定の距離以上離れた位置に形成されており、
前記底面よりも上縁側には、少なくとも1箇所で表面と裏面を接合し、内容物を支える支持シール部が形成されていることを特徴とするパウチを提供する。
また、本発明のパウチは、
前記上縁から前記下縁までの距離をL1、前記底面を折り畳んだ際の前記折込部から下縁までの距離をL2としたとき、距離L2の距離L1に対する比率である距離L2/距離L1が0.1以上0.5以下であることを特徴とする。
また、本発明のパウチは、
前記支持シール部として、前記第1側縁に近い第1支持シール部と、前記第2側縁に近い第2支持シール部と、を有することを特徴とする。
また、本発明のパウチは、
前記第1支持シール部および前記第2支持シール部の上端のうち、前記上縁に近い方の上端から、上縁までの距離をL3としたとき、距離L3の距離L1に対する比率である距離L3/距離L1が0.2以上0.4以下となる位置に形成されていることを特徴とする。
また、本発明のパウチは、
前記第1側縁と第2側縁を結ぶ方向における、前記第1支持シール部の長さと、前記第2支持シール部の長さは、互いに等しいことを特徴とする。
また、本発明のパウチは、
記第1支持シール部の前記上縁側の端部から前記上縁までの距離と、前記第2支持シール部の前記上縁側の端部から前記上縁までの距離は、互いに等しいことを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成でありながら、一方向に長く延びる形状の内容物を体裁よく収容することが可能なパウチを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るパウチを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るパウチを構成するフィルム構成を示す分解図である。 図1に示したパウチの断面図である。 内容物を収容した状態のパウチの正面図である。 本発明の変形例に係るパウチを示す正面図である。 本発明の変形例に係るパウチを示す正面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るパウチを示す正面図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るパウチを構成するフィルム構成を示す分解図である。図3は、図1に示したパウチの断面図である。このうち、図3(a)は、図1のA−A線に対応した断面図であり、図3(b)は、図1のB−B線に対応した断面図であり、図3(c)は、図1のC−C線に対応した断面図である。図1に示した本実施形態のパウチは、内容物が収納される前の状態(内容物が収納されていない状態)のパウチを示したものである。本実施形態のパウチは、正面視において長方形状である。また、本実施形態のパウチは、上下方向においてやや下方の位置に底面フィルム3で形成される底部を有している。本実施形態において、長方形とは、四隅が直角の長方形だけでなく、長方形の四隅が面取りされて、外に凸の円弧状となったものも含む概念である。本発明において、パウチは、内容物が収納されていない状態のパウチに限らず、内容物が収納されている状態のパウチも含む概念である。
<<構成部材>>
本実施形態のパウチは、図2に示すように、略長方形状の表面フィルム1と、表面フィルム1と同一形状の裏面フィルム2と、略長方形状の底面フィルム3の3つの部材(フィルム)で構成されている。パウチの表面、裏面、底面は、それぞれ表面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3により構成されている。本実施形態のパウチは、表面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3の3枚のフィルムが所定の箇所においてシール(熱融着)されることにより形成される。
図2に示すように、底面フィルム3は、2つ折りされており、折込部3aを境界にして第1部分3fと第2部分3gとに区分される。第1部分3f、第2部分3gにおいて折込部3aと対向する部分は、端部3h、3hとなっている。また、下縁5を下方にして立たせた場合に、自立性を安定させる観点から、折込部3aと直交する方向における、第1部分3f、第2部分3gの長さは35mm以上とすることができる。
<<各シール部>>
本実施形態のパウチは、図1に示すように、第1側部シール部11aと、第2側部シール部11bと、第1底部シール部12a、第2底部シール部12bと、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bを備え、上縁4を含む上部に開口部22が形成されている。図1においては、各シール部を斜線のハッチングで示している。第1側部シール部11a、第2側部シール部11bは、表面フィルム1と裏面フィルム2がシールされて接合されたものである。第1側部シール部11aは、第1側縁6(図1における左端)を含むように形成されており、第2側部シール部11bは、第2側縁7(図1における右端)を含むように形成されている。第1側部シール部11a、第2側部シール部11bのシール幅は、5mm以上15mm以下とすることが好ましい。なお、シール幅は、シール部が延びる方向と直交する方向における幅である。
底部シール部12は、折込部3aと端部3hの間に形成されるシール部であり、第1底部シール部12aと、第2底部シール部12bで構成されている。第1底部シール部12aは、表面フィルム1と底面フィルム3の第1部分3f、および、裏面フィルム2と底面フィルム3の第2部分3gが、第1側縁6、第2側縁7に沿う方向に延びるようにシール(接合)されたものである。第2底部シール部12bは、表面フィルム1と底面フィルム3の第1部分3f、および、裏面フィルム2と底面フィルム3の第2部分3gが、上縁4、下縁5に沿う方向に延びるように、端部3hに沿ってシールされたものである。すなわち、第1底部シール部12aおよび第2底部シール部12bでは、底面フィルム3が、表面フィルム1の内面側、裏面フィルム2の内面側とそれぞれ接合されている。第2底部シール部12bは、面方向において、第1底部シール部12aと直交する方向に形成されている。
<<底部>>
底面フィルム3の第1部分3fと、表面フィルム1の底面フィルム3の第1部分3fに対応する部分が接合され、底面フィルム3の第2部分3gと、裏面フィルム2の底面フィルム3の第2部分3gが接合されることにより、上縁4を上方に向けた際に、底面フィルム3が底部を形成する。本実施形態においては、底部を形成するために、底面フィルム3の折込部3aが下縁5側に形成されている。すなわち、折込部3aが下縁5を向き、端部3hが上縁4側を向くように配置されて形成されている。
本実施形態のパウチでは、底部の下端となる底面フィルム3の折込部3aと対向する2つの端部3hが、下縁5から離れた位置になるように形成されている。底面フィルム3の折込部3aと対向する2つの端部3hと、下縁5との位置関係は、適宜設定することができる。ただし、本実施形態では、上縁4と下縁5を結ぶ方向において、底面フィルム3の折込部3aと対向する2つの端部3hが、下縁5から所定の距離以上離れた位置に形成されている。底面フィルム3の折込部3aと対向する2つの端部3hが、下縁5から所定の距離離れた位置に形成されていることにより、内容物を底で支える底部の位置を、下縁5から上縁4寄りに少し離れた所望の位置とすることができる。
さらに上縁4から下縁5までの距離をL1、底面フィルム3の折込部3aから下縁5までの距離をL2としたとき、距離L2の距離L1に対する比率である距離L2/距離L1が0.1以上0.5以下であることが好ましく、0.2以上0.4以下であることがより好ましい。距離L2/距離L1がこれら下限より小さい場合は、内容物が下方に下がり過ぎてしまい、十分な展示効果が得られず、距離L2/距離L1がこれら上限より大きい場合は、内容物が上方に上がり過ぎてしまい、バランスがよくないためである。範囲の中心である距離L2/距離L1=0.3付近とした場合が、内容物を収容した際の見栄えが良くなり易い。
<<収容部>>
開口部22を介して内容物が収容された後、図1において14aと示されている上部シール予定部14a(一点鎖線より上側)に上部シール部14が形成され、パウチの上縁4が封止される。上部シール部14は、第1側部シール部11aから第2側部シール部11bに亘って形成される。収容部21は、第1側部シール部11aの内縁と、第2側部シール部11bの内縁と、第2底部シール部12bと、上部シール部14の内縁と、折込部3aと、で画成されている。収容部21の一部は、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bにより狭められており、上縁4と下縁5を結ぶ方向(図1における上下方向)の所定の範囲において、上縁4と下縁5を結ぶ方向と直交する方向(図1における左右方向)の所定範囲のみが収容可能な空間として存在している。第1支持シール部13a、第2支持シール部13bは、第1側部シール部11a、第2側部シール部11bから、それぞれ連続しており、収容部21の中央方向に向かって延びるように形成されている。
本実施形態では、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの形状は、ともに第1側縁6と第2側縁7を結ぶ方向(図1における左右方向)を長手方向とする矩形状である。上縁4と下縁5を結ぶ方向(図1における上下方向)における収容部21の長さ(深さ)は、折込部3aにおいて底面フィルム3を完全に折り畳んだ状態で、L1−L2となる。第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの具体的な形成位置は特に限定されず、任意の位置に形成することができる。ただし、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bそれぞれの上端13dから、上縁4までの距離をL3としたとき、距離L3の距離L1に対する比率である距離L3/距離L1が0.2以上0.4以下であることが好ましく、0.25以上0.35以下であることがより好ましい。距離L3/距離L1がこれら下限より小さい場合または上限より大きい場合は、内容物を上手く固定できず、傾きが生じてしまう。
第1支持シール部13a、第2支持シール部13bのシール幅については特に限定はないが、下限は1mmである。第1支持シール部13a、第2支持シール部13bのシール幅が1mm未満であると、接合部分が破損し易くなり、十分に内容物を固定できない惧れが生じるためである。第1支持シール部13a、第2支持シール部13bのシール幅は、大きければ大きい程内容物を固定し易くなる。このため、収容部21に収まる範囲が、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bのシール幅の上限となる。なお、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bのシール幅は、同一であることが見栄えが良く好ましいが、必ずしも同一である必要はない。なお、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bのシール幅とは、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bのシール部が延びる方向(図1における左右方向)と直交する方向(図1における上下方向)における幅である。
パウチの大きさについては、特に限定はないが、第1側縁6と第2側縁7の距離であるパウチの幅(図1における左右方向の幅)は100mm〜200mm、上縁4と下縁5の距離であるパウチの高さ(図1における上下方向の長さL1)は150mm〜300mm、底面フィルム3の折込部3aから下縁5までの距離L2は50mm〜100mmであることが好ましい。
<<内容物>>
内容物としては、3次元の1方向が他の2方向に比べて長い物品が適している。いわゆる円柱状、角柱状、スティック状のものが該当する。物品自体を直接収容する場合は、当然のことながら固形状のものである必要がある。粉体のものである場合は、円柱状、角柱状、スティック状の箱に充填し、その箱を収容部21に収容することができる。このような場合は、食品に対応することも可能である。ただし、化粧品、筆記具等、その商品自体が円柱状、角柱状、スティック状のものが最も簡易に収容することができる。
<<フィルムの詳細>>
パウチの表面・裏面・底面は、積層フィルムである表面フィルム1・裏面フィルム2・底面フィルム3により構成することができる。積層フィルムは、少なくとも、外側から、基材層、シーラント層を含む積層体である。例えば、積層フィルムは、外側から順に、基材層、印刷層、他の層、シーラント層を積層して形成されている。印刷層、他の層は必須ではない。シーラント層は、パウチの最内面を構成する層である。パウチが熱に対する耐性を必要とされる場合は、基材層は、耐熱性をもつ材料からなることが好ましい。例えば、基材層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを用いることができる。厚みは、10μm〜50μm程度である。基材層は、二軸延伸されていることが好ましい。
また、積層フィルムは、複数の基材層を備えていてもよい。複数の基材層として第1基材層、第2基材層を備えることができる。第1基材層、第2基材層としては、上記材料の中から、適宜組み合わせて採用することができる。例えば、最外層である第1基材層としてポリエチレンテレフタレートを用い、内層(シーラント層側)である第2基材層としてポリアミドを用いることができる。第2基材層は、一方の側縁から他方の側縁に向かって延伸されている。第2基材層としては、例えば、バリア性に優れたMXD(メタキシレンジアミン)を含む、ユニチカ株式会社製「エンブレム(登録商標)NC」を用いることができる。また、第2基材層として、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PC」や、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PCBC」などのポリエステルを用いてもよい。第1基材層と第2基材層は、例えばドライラミネート法を用いて積層することができる。
印刷層は、商品内容を表示したり美感を付与したりカット部分を表示したりするために設けられる。印刷層は、バインダーと顔料を含む印刷インキにより形成される。シーラント層は、積層フィルムのうち、製袋してパウチとするときの最も内方となる側に配置される。シーラント層の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体などのポリオレフィン系樹脂などが採用できる。シーラント層の厚みは、30μm以上100μm以下である。シーラント層は無延伸であることが好ましい。
積層フィルムは、他の層を含んでいてもよい。他の層は、基材層の外側に設けられていてもよいし、基材層とシーラント層の間に設けられていてもよい。他の層としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性など、必要とされる機能に応じて、適切なものが選択される。例えば、他の層がガスバリア層の場合、アルミニウムなどの金属や酸化アルミニウムなどの金属酸化物や酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層が設けられる。蒸着層は、基材層に積層してもよいし、シーラント層に蒸着してもよい。あるいは、アルミニウムなどの金属箔を設けてもよい。その他にも、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミド等の、ガスバリア性を有する樹脂層を設けてもよい。各層は、ドライラミネート法や溶融押し出し法などを用いて積層することができる。
<<開封手段>>
本実施形態では、上部シール予定部14aの下方に開封手段が形成されている。開封手段は、易開封線16と開封開始手段15からなる。開封開始手段15は切り込みであり、第1側部シール部11aおよび第2側部シール部11bに設けられている。開封開始手段15は切り欠きであってもよい。これらの開封開始手段15は、第1側部シール部11aおよび第2側部シール部11bのどちらか一方のみに設けるようにしてもよい。易開封線16は、第1側部シール部11aから第2側部シール部11bに向かって延びる線である。易開封線は、基材層を貫通し、且つ、シーラント層を貫通しないハーフカット線としてもよい。ハーフカット線は、刃物を用いて形成してもよいし、レーザー加工により形成してもよい。また、易開封線16は、連続的に延びる線であってもよいし、断続的に延びる線であってもよい。また、易開封線16は、パウチの一方の側縁から他方の側縁に至るように設けてもよい。
本実施形態では、易開封線16をハーフカット線により実現している。ここで、ハーフカット線とは、積層フィルムの全ての層を貫通しない線を意味する。本実施形態では、易開封線16は、積層フィルムの最外面となる基材層のみを貫通するハーフカット線となっている。
<<製造方法>>
3枚の積層フィルムである表面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3を用意する。そして、図2に示すように、底面フィルム3を折込部3aで折り返し、折込部3aを下縁5側、端部3h、3hを上縁4側に向けて、表面フィルム1、裏面フィルム2の間に挟み込む。そして、側部、底部をヒートシールすることにより、第1側部シール部11a、第2側部シール部11b、第1底部シール部12a、第2底部シール部12bが形成される。さらに、第2底部シール部12bより上縁4寄りの所定の位置に、第1側部シール部11a、第2側部シール部11bから収容部21の中央側に向かって延びるように、ヒートシールすることにより、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bが形成される。これにより、図1に示したような開口部22を有するパウチが得られる。そして、内容物を開口部22から挿入し、第1支持シール部13a、第2支持シール部13b間を通して、先端が折込部3aに達する位置で固定して収容する。そして、上部シール予定部14aをヒートシールして上部シール部14を形成することにより、図4に示すような、内容物が収容されたパウチが得られる。上部シール部14のシール幅は、5mm以上10mm以下とすることが好ましい。なお、シール幅は、シール部が延びる方向と直交する方向における幅である。
<<使用時について>>
内容物が収容されたパウチは、製品として市場に流通し、店舗等に届けられる。店舗においては、上縁4を上方、下縁5を下方に向くようにして、陳列する。本実施形態のパウチでは、上縁4から下縁5までの距離をL1、底面フィルム3の折込部3aから下縁5までの距離をL2としたとき、距離L2の距離L1に対する比率である距離L2/距離L1が0.1以上0.5以下であるため、内容物が下縁よりも上方に上がった位置で固定することができ、さらに、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bにより左右方向においても所定の位置に固定することができる。図4は、内容物を収容した状態のパウチの正面図である。図4に示すように、一方向に長く延びる形状の内容物Nを体裁よく収容し、陳列することができる。パウチに収容された内容物Nを購入した消費者は、切り込み等の開封開始手段15から開封を開始する。具体的には、開封開始手段15の上側と下側をそれぞれ掴み、互いに逆方向に力を加えることにより、切り込みを拡大する。さらに、力を加えると、易開封線16に沿って表面フィルム1、裏面フィルムの基材層以外の層にも切り込みが入り、パウチの易開封線16より上側の部分が分離される。
<<支持シール部の変形例>>
上記実施形態では、図1に示したように、支持シール部としては、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの2つが形成され、第1側部シール部11a、第2側部シール部11bから、それぞれ連続しており、収容部21の中央方向に向かって延びるように形成された矩形状である。図1に示したような支持シール部は、内容物Nを所定の位置に固定するための好ましい一例であるが、それ以外にも様々な変形例が考えられる。ここで、支持シール部の変形例について説明する。
図5、図6は、本発明の変形例に係るパウチを示す正面図である。図5、図6においては、支持シール部の形状、大きさ、位置等が、図1に示したパウチと異なっている。図5(a)の例では、上縁4と下縁5を結ぶ方向における第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの位置が異なっている。上縁4までの距離が近い第1支持シール部13aの上端を13d、第2支持シール部13bの上端を13eとすると、第1支持シール部13aの上端13dから、上縁4までの距離をL3としたとき、距離L3の距離L1に対する比率である距離L3/距離L1が上記範囲を満たすことが好ましい。すなわち距離L3/距離L1が0.2以上0.4以下であることが好ましく、0.25以上0.35以下であることがより好ましい。
図5(b)の例では、上縁4と下縁5を結ぶ方向における第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの位置は同じであるが、図1に示した第1支持シール部13a、第2支持シール部13bよりも、第1側縁6と第2側縁7を結ぶ方向(図5における左右方向)における長さが短い。また、第1支持シール部13aは第1側部シール部11aから離れており、第2支持シール部13bは、第2側部シール部11bから離れている。この場合でも、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの上端13dから、上縁4までの距離をL3としたとき、距離L3の距離L1に対する比率である距離L3/距離L1が上記範囲を満たすことが好ましい。
図5(c)の例では、支持シール部として、第2側縁7に近い第2支持シール部13bの1つだけが形成されている。この場合でも、第2支持シール部13bの上端13dから、上縁4までの距離をL3としたとき、距離L3の距離L1に対する比率である距離L3/距離L1が上記範囲を満たすことが好ましい。
図6(a)の例では、上縁4と下縁5を結ぶ方向における第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの位置は同じであるが、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの形状がともに円形である。この場合でも、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの上端13dから、上縁4までの距離をL3としたとき、距離L3の距離L1に対する比率である距離L3/距離L1が上記範囲を満たすことが好ましい。
図6(b)の例では、図6(a)に示した例と同様、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの形状がともに円形であるが、上縁4と下縁5を結ぶ方向における第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの位置が異なっている。上縁4までの距離が近い第2支持シール部13bの上端を13d、第1支持シール部13aの上端を13eとすると、第2支持シール部13bの上端13dから、上縁4までの距離をL3としたとき、距離L3の距離L1に対する比率である距離L3/距離L1が上記範囲を満たすことが好ましい。
図6(c)は、図6(b)に示したパウチに、一方向に長く延びる形状の内容物Nを収容した状態を示している。図6(c)に示すように、上縁4と下縁5を結ぶ方向における第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの位置が異なっている場合は、内容物Nの長手方向が、パウチの上縁4と下縁5を結ぶ方向から傾いて収容される。
図1、図5、図6に示した形態に限定されず、様々な態様とすることができる。例えば、支持シール部の形状は、矩形状や円形に限定されず、楕円、多角形、その他任意の形状とすることができる。また、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bの2つの指示シール部がある場合、第1側縁6と第2側縁7を結ぶ方向(図5における左右方向)における長さは互いに異なっていてもよい。
<<実施例1>>
厚みが12μmのPETフィルムに印刷層を形成した後、接着剤層を介して印刷層の面と厚み15μmの二軸延伸ナイロンを貼り合わせた。続いて、接着剤層を介して延伸ナイロンと厚み30μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを貼り合わせた。これにより、ポリエチレンテレフタレート(PET)/印刷層/接着剤層(DL)/二軸延伸ナイロン(ONY)/接着剤層(DL)/直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が順に積層された積層フィルムである表面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3を形成した。接着剤層は、アクリルポリオールとイソシアネート化合物との硬化物である。
その後、底面フィルム3を折込部3aにより折り返して、折込部3aを下縁5側に向けた状態で表面フィルム1、裏面フィルム2の間に挟み込み、互いにヒートシールして第1側部シール部11a、第2側部シール部11b、第1底部シール部12a、第2底部シール部12bを形成した。さらに、第2底部シール部12bより上縁4寄りの所定の位置に、第1側部シール部11a、第2側部シール部11bから収容部21の中央側に向かって延びるようにヒートシールすることにより、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bを形成した。
<<実施例2>>
積層フィルムの構成を、ポリエチレンテレフタレート(PET)12μm/印刷層/接着剤層(DL)/二軸延伸ナイロン(ONY)15μm/接着剤層(DL)低密度ポリエチレン(LDPE)50μmとした以外は、実施例1と同様にしてパウチを作成した。
<<実施例3>>
積層フィルムの構成を、透明蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)12μm/印刷層/接着剤層(DL)/ポリエチレンテレフタレート(PET)12μm/接着剤層(DL)/無延伸ポリプロピレン(CPP)100μmとした以外は、実施例1と同様にしてパウチを作成した。
<<評価>>
実施例1〜実施例3のいずれのパウチでも、折込部3a、第1支持シール部13a、第2支持シール部13bにより、内容物を所望の位置に固定し、商品を目立たせ、体裁よく陳列することができた。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、表面、裏面、底面を、表面フィルム1、裏面フィルム2、底面フィルム3の3枚のフィルムで構成するようにしたが、2枚のフィルムで構成してもよい。例えば、表面フィルムと裏面フィルムを連設したフィルムと、底面フィルムからなる計2枚のフィルムを用いてパウチの表面、裏面、底面を構成してもよい。この場合、加工工程において、表面フィルムと裏面フィルムを連設したフィルムの上縁4側で折り畳み、上縁4に相当する位置で、端部を切断することにより、開口部22を得ることができる。
1・・・表面フィルム
2・・・裏面フィルム
3・・・底面フィルム
4・・・上縁
5・・・下縁
6・・・第1側縁
7・・・第2側縁
11a・・・第1側部シール部
11b・・・第2側部シール部
12a・・・第1底部シール部
12b・・・第2底部シール部
13a・・・第1支持シール部
13b・・・第2支持シール部
14・・・上部シール部
14a・・・上部シール予定部
15・・・開封開始手段
16・・・易開封線
21・・・収容部
22・・・開口部
L1・・・上縁4から下縁5までの距離
L2・・・底面フィルム3の折込部3aから下縁5までの距離
L3・・・第1支持シール部13a、第2支持シール部13bそれぞれの上端13dから、上縁4までの距離

Claims (6)

  1. 少なくとも表面と裏面と底面とを有し、上縁と上縁と対向する下縁と、上縁と下縁との間に延びる第1側縁と第2側縁とを備えたパウチであって、
    前記第1側縁を含むように第1側部シール部が形成されており、
    前記第2側縁を含むように第2側部シール部が形成されており、
    前記底面は、前記第1側縁、前記第2側縁に沿う方向に延びるように形成された第1底部シール部、前記上縁、前記下縁に沿う方向に延びるように形成された第2底部シール部により、前記表面の内面側、前記裏面の内面側に接合されており、
    前記底面を前記下縁に沿った方向に折り畳んだ際に、前記底面に形成される折込部が前記下縁側に形成されており、
    前記底面の前記折込部が前記下縁から所定の距離以上離れた位置に形成されており、
    前記底面よりも上縁側には、少なくとも1箇所で表面と裏面を接合し、内容物を支える支持シール部が形成されていることを特徴とするパウチ。
  2. 前記上縁から前記下縁までの距離をL1、前記底面を折り畳んだ際の前記折込部から下縁までの距離をL2としたとき、距離L2の距離L1に対する比率である距離L2/距離L1が0.1以上0.5以下であることを特徴とする、請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記支持シール部として、前記第1側縁に近い第1支持シール部と、前記第2側縁に近い第2支持シール部と、を有することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のパウチ。
  4. 前記第1支持シール部および前記第2支持シール部の上端のうち、前記上縁に近い方の上端から、上縁までの距離をL3としたとき、距離L3の距離L1に対する比率である距離L3/距離L1が0.2以上0.4以下となる位置に形成されていることを特徴とする、請求項3に記載のパウチ。
  5. 前記第1側縁と第2側縁を結ぶ方向における、前記第1支持シール部の長さと、前記第2支持シール部の長さは、互いに等しいことを特徴とする、請求項3または請求項4に記載のパウチ。
  6. 前記第1支持シール部の前記上縁側の端部から前記上縁までの距離と、前記第2支持シール部の前記上縁側の端部から前記上縁までの距離は、互いに等しいことを特徴とする、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載のパウチ。


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