JP2021050866A - 冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法および冷蔵オープンショーケースの冷気整流体用の埃捕捉シート - Google Patents

冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法および冷蔵オープンショーケースの冷気整流体用の埃捕捉シート Download PDF

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Abstract

【課題】簡単に冷気整流体の埃の付着を防止することが可能な冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法を提供する。【解決手段】前面が開口する断熱箱体からなるケース本体1の内部に配置され、前方が開口する商品陳列室3と、商品陳列室3の上部前側に設けられ、下向きに冷気を吹き出す吹き出し口8と、商品陳列室3の下部前側に設けられる冷気の吸い込み口9と、吹き出し口8と吸い込み口9の間を連通する冷気通路4と、冷気通路4内に設けられる冷気ファン10と、冷気通路4内の冷気を冷やす冷却装置11と、吹き出し口8に着脱可能に取り付けられ、上下方向に貫通する多数の冷気整流孔21を有する冷気整流体20とを有する冷蔵オープンショーケースを使用し、冷気通路4から冷気整流体20内へ冷気を通し、その冷気に含まれる埃を捕捉する埃捕捉シート30を、冷気整流体20の上面を覆うように冷気整流体20に固定具16により着脱可能に取り付けるようにした。【選択図】図1

Description

この発明は、冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法および冷蔵オープンショーケースの冷気整流体用の埃捕捉シートに関する。
スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストア等の店内には、生鮮食料品や飲料等の商品を冷蔵状態で陳列する冷蔵オープンショーケースが使用される。
冷蔵オープンショーケースは、一般に、前面が開口する商品陳列室と、商品陳列室の上部に設けられる冷気の吹き出し口と、商品陳列室の下部に設けられる冷気の吸い込み口と、吹き出し口と吸い込み口の間を連通する冷気通路と、冷気通路内の冷気を吸い込み口から吹き出し口へ向かって送る冷気ファンと、冷気通路内の冷気を冷やす冷却装置と、吹き出し口に着脱可能に取り付けられた冷気整流体とを有する(例えば、特許文献1参照)。
この冷蔵オープンショーケースは、商品陳列室の上部の吹き出し口から下向きに冷気を吹き出し、商品陳列室の前面に冷気のエアカーテンを形成する。ここで、吹き出し口に設けられる冷気整流体は、上下方向に貫通する多数の冷気整流孔を有し、吹き出し口から下向きに吹き出す冷気がエアカーテン(層流)を形成するように冷気の流れを整える部材である。
特開2017−026202号公報
本願の発明者が、複数のスーパーマーケット等で稼働している冷蔵オープンショーケースの冷気の吹き出し口から冷気整流体を取り外して調査を行なったところ、冷気整流体の上面に多量の埃が層状に付着した状態となっていることが多いことが分かった。その原因は以下のように考えられる。
すなわち、冷気が冷気整流孔を通って冷気整流体の上面から下面に通過するとき、冷気に含まれる埃が、冷気整流体の上面に開口する冷気整流孔の開口縁に付着する。そして、いったん冷気整流孔の開口縁に埃が付着すると、その埃にさらに埃が付着することで埃が増え、その結果、冷気整流体の上面に埃が層状に付着した状態となる。
冷気整流体に多量の埃が付着した場合でも、冷気整流体を取り外して洗浄すれば、埃は除去することができる。しかしながら、冷気整流体を洗浄しようとすれば、まず、冷気の吹き出し口から取り外した冷気整流体に水または洗浄液をかけて埃を洗い流し、次に、冷気整流体を拭くなどして水分を完全に除去し、その後、冷気整流体を冷気の吹き出し口に取り付ける必要があり、それらの作業が煩雑である。そのため、冷気整流体を洗浄する作業が行われず、冷気整流体の上面に埃が溜まり続け、冷気整流体の上面に多量の埃が層状に付着した状態となっているのが現状である。
一方、冷気整流体が設置される冷気の吹き出し口は、冷気通路から送られてくる低温の空気と、スーパーマーケット等の店内の空気とが接する部位であるため、結露が生じることがある。そのため、冷気整流体に多量の埃が付着したまま放置すると、埃を含んだ水滴が、生鮮食料品などの商品に落下するおそれがあり、不衛生である。
そこで、この発明の課題は、簡単に冷気整流体の埃の付着を防止することが可能な冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法を提供することである。
上記の課題を解決するため、この発明に係る冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法においては、前面が開口する商品陳列室と、前記商品陳列室の上部に設けられ、前記商品陳列室の前面に冷気のエアカーテンを形成するように下向きに冷気を吹き出す吹き出し口と、前記商品陳列室の下部に設けられる冷気の吸い込み口と、前記吹き出し口と前記吸い込み口の間を連通する冷気通路と、前記冷気通路内の冷気を前記吸い込み口から前記吹き出し口へ向かって送る冷気ファンと、前記冷気通路内の冷気を冷やす冷却装置と、前記吹き出し口に着脱可能に取り付けられ、上下方向に貫通する多数の冷気整流孔を有する冷気整流体と、を有する冷蔵オープンショーケースを使用し、前記冷気通路から前記冷気整流孔内へ冷気を通し、その冷気に含まれる埃を捕捉する埃捕捉シートを、前記冷気整流体の上面を覆うように冷気整流体に着脱可能に取り付けるようにした。
このようにすると、冷気整流体の上面から下面に冷気が通過するときに、冷気に含まれる埃が、冷気整流体の上面を覆う埃捕捉シートに付着し、冷気整流体には埃が付着しにくくなる。そして、埃捕捉シートは着脱可能なので、冷気整流体を洗浄しなくても、埃捕捉シートを交換するだけで、簡単に冷気整流体の上面の埃を除去することができる。また、埃捕捉シートはシート状の部材なので、その取り付けにほとんどスペースを必要とせず、既存の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の上面にも取り付けることが可能である。
前記埃捕捉シートとしては、前記冷気整流孔の開口面積よりも小さい開口面積で上下に貫通する同一形状の多数の網目が並んで形成された網目状のシートを採用することができる。
このようにすると、冷気が埃捕捉シートを通過するときの通過抵抗が小さく抑えられ、埃捕捉シートを取り付けることによる冷気の吹き出し量の減少を最小限に抑えることができる。
前記埃捕捉シートは、合成樹脂製の複数の糸を、前記網目を形成するように間隔をおいて織った合成樹脂製の織物を採用することができる。
このようにすると、安定した品質の埃捕捉シートを容易に製作することができる。
前記埃捕捉シートを構成するそれぞれの前記糸は、埃捕捉シートの周縁に位置する糸の端に、糸の直径よりも大きく広がる形状をもつ抜け止め部を形成すると好ましい。
このようにすると、使用前の埃捕捉シートを束ねて保管したり、埃捕捉シートを冷気整流体に取り付ける作業をしたりするときに、捕捉シートを構成する織物の糸の一部がほつれてしまうのを防ぐことが可能となる。
前記埃捕捉シートの材質は、ポリエチレンを採用すると好ましい。
このようにすると、ポリエチレンは吸水性が低いため、冷気整流体で結露が生じたときにも、埃捕捉シートにカビが発生するのを防止することができる。
前記埃捕捉シートが細長い矩形のシートである場合、そのシートの長さ方向の一端部と他端部とを前記冷気整流体の上面に固定する一対の固定具を使用するものを採用することができる。
このようにすると、細長い矩形の埃捕捉シートを冷気整流体の上面に安定して取り付けることができる。
前記固定具として、前記埃捕捉シートの上方から埃捕捉シートを貫通して前記冷気整流孔へ差し込まれる複数のピン体と、前記複数のピン体を連結する連結部とを有するものを採用することができる。
このようにすると、埃捕捉シートの固定を、冷気整流体の冷気整流孔を利用して行なうことが可能となる。
また、この発明では、上記の方法に直接使用する埃捕捉シートとして、以下のものを併せて提供する。
前面が開口する商品陳列室と、前記商品陳列室の上部に設けられ、前記商品陳列室の前面に冷気のエアカーテンを形成するように下向きに冷気を吹き出す吹き出し口と、前記商品陳列室の下部に設けられる冷気の吸い込み口と、前記吹き出し口と前記吸い込み口の間を連通する冷気通路と、前記冷気通路内の冷気を前記吸い込み口から前記吹き出し口へ向かって送る冷気ファンと、前記冷気通路内の冷気を冷やす冷却装置と、前記吹き出し口に着脱可能に取り付けられ、上下方向に貫通する多数の冷気整流孔を有する冷気整流体と、を有する冷蔵オープンショーケースに使用され、前記冷気整流体の上面を覆うように冷気整流体に着脱可能に取り付けられ、前記冷気通路から前記冷気整流孔内へ冷気を通し、その冷気に含まれる埃を捕捉する冷蔵オープンショーケースの冷気整流体用の埃捕捉シート。
この発明に係る冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法によれば、冷気整流体の上面から下面に冷気が通過するときに、冷気に含まれる埃が、冷気整流体の上面を覆う埃捕捉シートに付着し、冷気整流体には埃が付着しにくくなる。そして、埃捕捉シートは着脱可能なので、冷気整流体を洗浄しなくても、埃捕捉シートを交換するだけで、簡単に冷気整流体の上面の埃を除去することができる。また、埃捕捉シートはシート状の部材なので、その取り付けにほとんどスペースを必要とせず、既存の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の上面にも取り付けることが可能である。
この発明の第一実施形態に係る冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法を使用する冷蔵オープンショーケースを示す断面図 図1の冷蔵オープンショーケースの吹き出し口の近傍を示す拡大断面図 図1の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体および埃捕捉シートを取り外して上方から見た図 図3中のIV−IV線における断面図 図1の冷蔵オープンショーケースの埃捕捉シートの周縁部を形成する糸の端部を示す拡大平面図 図3の冷気整流体および埃捕捉シートを拡大して示す図 図1の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の上面に埃捕捉シートを固定具で取り付ける前の状態を示す分解斜視図 この発明の第二実施形態を図2に対応して示す図 図8の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体および埃捕捉シートを取り外して上方から見た図
以下、この発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、冷蔵オープンショーケースは、ケース本体1と、ケース本体1の内部に配置される内壁板2と、前面が開口する商品陳列室3と、商品陳列室3の上部前側に設けられ、下向きに冷気を吹き出す吹き出し口8と、商品陳列室3の下部前側に設けられる冷気の吸い込み口9と、吹き出し口8と吸い込み口9の間を連通する冷気通路4とを有する。また、冷蔵オープンショーケースは、冷気通路4内に設けられる冷気を吸い込み口9から吹き出し口8へ向かって送る冷気ファン10と、冷気通路4内の冷気を冷やす冷却装置11とを有する。冷気通路4は、ケース本体1と内壁板2との間に形成される隙間である。
ケース本体1は、下面壁部1a、後面壁部1bおよび上面壁部1cと、これらの幅方向両側に設けられる一対の側面壁部1dとを有する。下面壁部1aは前縁から上方へ延びる前受け壁部1eを有する。上面壁部1cの前側には前枠部材5が設けられている。前枠部材5は、上面壁部1cの前縁から下方に延びる支持面部5aを有し、支持面部5aの下縁から前方へ向かって折れ曲がるように形成されている。側面壁部1dの間の下面壁部1aの下方には、機械室14が設けられている。内壁板2は、下面板部2a、後面板部2bおよび上面板部2cが一体に形成されたものである。下面板部2aは前縁から上方に延びる前受け板部2dを有する。上面板部2cは、前縁から下方に延びる支持板部2eを有する。前受け板部2dは、ケース本体1の前受け壁部1eの後方に前後方向に一定間隔をおいて配置されている。支持板部2eは、前枠部材5の支持面部5aの後方に前後方向に一定間隔をおいて配置されている。
商品陳列室3は、商品を陳列する陳列棚6が上下に間隔をおいて複数設けられる。各陳列棚6は、内壁板2の後面板部2bに着脱可能に取り付けられた棚ブラケット7で支持されている。商品陳列室3の上部前側に、商品陳列室3の幅方向の全長にわたり吹き出し口8が設けられている。吹き出し口8は、前枠部材5の支持面部5aと内壁板2の支持板部2eとの間に位置している。吹き出し口8は、商品陳列室3の前面に冷気のエアカーテンを形成するように下向きとなっている。商品陳列室3の下部前側に、商品陳列室3の幅方向の全長にわたり吸い込み口9が設けられている。吸い込み口9は、前受け壁部1eと前受け板部2dとの間に位置している。
冷気通路4の下面壁部1aと下面板部2aとの間に冷気ファン10が配置され、後面壁部1bと後面板部2bとの間に冷却装置11が配置されている。冷気ファン10は、冷気通路4内の冷気を吸い込み口9から吹き出し口8へ向かって送るものである。冷却装置11は、冷却サイクルを行う冷却機ユニットの蒸発器であり、機械室14内に配置される圧縮機12、凝縮器13および図示しない減圧器に接続される。冷却装置11は、冷凍サイクルにより冷気通路4内の冷気との間で熱交換を行い、冷気通路4内の冷気を冷却する。
図2に示すように、吹き出し口8は、前後に間隔をおいて対向する支持面部5aと支持板部2eの間で下向きに開口するように形成されている。吹き出し口8は、前後方向(図では左右方向)の内幅が左右方向(図では紙面に直交する方向)に沿って一定のスリット状の開口である。吹き出し口8には、その下側から冷気整流体20が嵌め込まれている。冷気整流体20には、上下方向に貫通する多数の冷気整流孔21が設けられている。
図3に示すように、冷気整流体20は、平板状のライナ20aと波板状の中しん20bとを交互に積層して形成された細長いブロック状の積層体である。冷気整流体20はライナ20aと中しん20bとの間に形成された多数の冷気整流孔21を有する。それぞれの冷気整流孔21は同一形状であり、上下方向に貫通している。冷気整流体20は、長手方向に直交する断面形状が矩形に形成されたものである。ライナ20aおよび中しん20bは合成樹脂製で形成されている。冷気整流体20は相互に平行である前面22および後面23と、相互に平行である上面24および下面25とを有する。冷気整流体20の前後方向の幅寸法(前面22と後面23との前後方向の間隔)は、吹き出し口8の前後方向の幅寸法(前枠部材5の支持面部5aと内壁板2の支持板部2eとの間隔)よりもわずかに大きい。冷気整流体20は、前面22が前枠部材5の支持面部5aに接し、後面23が内壁板2の支持板部2eに接する状態で、冷気整流体20が吹き出し口8内に取り付けられている。
図7に示すように、冷気整流体20は、その前面22および後面23に食い込む状態に巻き付けられた取付具15を有する。取付具15は冷気整流体20の上面24、前面22および後面23に沿ってコの字状に折り曲げた2本の線材からなる絞り部15aと、絞り部15aの下端部を下面25で連結した2つのつまみ部15bとからなるフレーム体である。取付具15は冷気整流体20の長さ方向の2箇所に取り付けられている。2つのつまみ部15bを相互に接近させる向きに(前後方向内向きに)近づけることで、絞り部15aが冷気整流体20の周囲を前後方向内向きに絞るようになっている。
図3に示すように、冷気整流体20に取付具15が取り付けられている状態で、埃捕捉シート30が冷気整流体20の上面24を覆うように固定具16により冷気整流体20に着脱可能に取り付けられている。
図5に示すように、埃捕捉シート30は合成樹脂製の複数の経糸31および緯糸32を一定間隔をおいて平織りで織った合成樹脂製の織物である。経糸31および緯糸32の材質は、ポリエチレンである。埃捕捉シート30は、隣り合う経糸31、31および隣り合う緯糸32、32により多数の網目33が形成されたものであり、多数の網目33を有する網目状のシートである。それぞれの網目33は同一の矩形であり、上下方向に貫通している。
埃捕捉シート30は、冷気整流体20の上面24と同じ大きさの細長い矩形をなしている。埃捕捉シート30の周縁に位置するそれぞれの経糸31の端には、抜け止部31aが形成されている。抜け止め部31aは、経糸31の直径よりも大きく、緯糸32の長さ方向両側に広がる形状である。埃捕捉シート30の周縁に位置するそれぞれの緯糸32の端にも、経糸31の端と同様に、抜け止め部32aが形成されている。抜け止め部32aは、緯糸32の直径よりも大きく、経糸31の長さ方向両側に広がる形状である。抜け止め部31aおよび抜け止め部32aは、合成樹脂製の経糸31および緯糸32を、熱を加えて溶融させながら切断することで形成することができる。
図6に示すように、埃捕捉シート30のそれぞれの網目33の開口面積は、冷気整流体20の冷気整流孔21の開口面積よりも小さい。具体的には、埃捕捉シート30の網目33の開口面積は、冷気整流体20の冷気整流孔21の開口面積の25%以下(好ましくは20%以下、よりに好ましくは15%以下、更に好ましくは10%以下)である。このような大きさの開口面積を有する網目33を形成するように、複数の経糸31および緯糸32が網目33に対応する間隔をおいて織られている。ここで、網目33の形状を正方形とする場合、網目33で囲まれた開口の1辺の大きさを0.8mm以上2.0mm以下(好ましくは0.9mm以上1.5mm以下)とすることができる。
埃捕捉シート30の複数の経糸31および緯糸32は、冷気整流体20の冷気整流孔21の開口の上方に位置する状態となる。この状態の埃捕捉シート30は、複数の経糸31および緯糸32により、冷気通路4から冷気整流孔21の開口へ流れる冷気に含まれる埃を捕捉する。経糸31および緯糸32は、0.2mm以上0.5mm以下(好ましくは0.3mm以上0.4mm以下)の線径を有する糸を使用することができる。
冷気整流体20の長さは、一般に60cmであることが多いため、埃捕捉シート30は、58cm以上61cm以下の長さに形成すると、既存の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体20に取り付けることができて好適である。埃捕捉シート30の幅は、8cm以上10cm以下の範囲で設定することができる。
図7に示すように、固定具16は、同じ向き(下向き)に延びる一対のピン体16bと、一対のピン体16bの上部を連結する連結部16aと、連結部16aからピン体16bと反対向き(上向き)へ延びるつまみ部16cとを有する。図面では、固定具16の着脱操作性を高めるためにつまみ部16cを設けた例を示しているが、つまみ部16cは設けなくてもよい。
図4に示すように、ピン体16bは、断面円形の軸体であり、先端に向かうに従って外径が小さく形成されている。それぞれのピン体16bは埃捕捉シート30を貫通し、冷気整流体20の冷気整流孔21に差し込まれるものである。ピン体16bは、冷気整流孔21の内面を押し広げた状態となっており、ピン体16bの表面と冷気整流孔21の内面との間に生じる摩擦抵抗により固定具16が冷気整流体20の上面24に保持されている。ここで、連結部16aは、埃捕捉シート30の冷気整流体20の上面からの浮き上がりを防止するように、埃捕捉シート30の上面に対向している。
連結部16aは埃捕捉シート30上で前後方向に沿って配置されている。つまみ部16cは、冷気整流体20が吹き出し口8に取り付けられている状態で、上面壁部1cに干渉しない長さを有している。
以上のように、冷気整流体20に埃捕捉シート30を取り付けると、冷気整流体20の上面24から下面25に冷気が通過するときに、冷気に含まれる埃が、冷気整流体20の上面24を覆う埃捕捉シート30に付着し、冷気整流体20には埃が付着しにくくなる。そして、埃捕捉シート30は着脱可能なので、冷気整流体20を洗浄しなくても、埃捕捉シート30を一定期間ごとに交換するだけで、簡単に冷気整流体20の上面24の埃を除去することができる。
そして、埃捕捉シート30を一定期間ごとに交換することにより、冷気整流体20の通気性を良好に維持することができるので、冷気通路4から商品陳列室3に効率よく冷気が導入され、冷蔵オープンショーケースの電気代を削減することが可能となる。
また、埃捕捉シート30はシート状の部材なので、その取り付けにほとんどスペースを必要とせず、既存の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体20の上面24にも取り付けることが可能である。
埃捕捉シート30としては、繊維を織らずに絡み合わせた不織布を採用することも可能であるが、上記実施形態では、埃捕捉シート30として、冷気整流孔21の開口面積よりも小さい開口面積で上下に貫通する同一形状の網目33が並んで形成された網目状のシートを採用しているので、冷気が埃捕捉シート30を通過するときの通過抵抗が小さく抑えられ、埃捕捉シート30を取り付けることによる冷気の吹き出し量の減少を最小限に抑えることが可能となっている。
また、この実施形態では、合成樹脂製の複数の経糸31および緯糸32を、網目33を形成するように間隔をおいて織った合成樹脂製の織物を埃捕捉シート30として採用しているので、安定した品質の埃捕捉シートを容易に製作することが可能である。
また、この実施形態では、埃捕捉シート30の周縁に位置する経糸31および緯糸32の端に、糸の直径よりも大きく広がる形状をもつ抜け止め部31a、32aを形成した埃捕捉シート30を採用しているので、使用前の埃捕捉シート30を束ねて保管したり、埃捕捉シート30を冷気整流体20に取り付ける作業をしたりするときに、埃捕捉シート30を構成する織物の経糸31や緯糸32の一部がほつれてしまうのを防ぐことが可能である。
また、この実施形態では、埃捕捉シート30の材質がポリエチレンであり、ポリエチレンはナイロン等の他の合成樹脂に比べて吸水性が低いため、冷気整流体20で結露が生じたときにも、埃捕捉シート30にカビが発生するのを防止することが可能である。
また、上記実施形態では、図3に示すように、細長い矩形の埃捕捉シート30の長さ方向の一端部と他端部とを一対の固定具16で冷気整流体20の上面24に固定しているので、細長い矩形の埃捕捉シート30を冷気整流体20の上面24に安定して取り付けることが可能となっている。
また、上記実施形態では、固定具16として、埃捕捉シート30の上方から埃捕捉シート30を貫通して冷気整流孔21へ差し込まれる複数のピン体16bを有するものを使用しているので、埃捕捉シート30の固定を、冷気整流体20の冷気整流孔21を利用して行なうことが可能となっている。
この発明の第二実施形態を図8、図9に基づいて説明する。第二実施形態は、第一実施形態に対して冷気整流体20の断面形状および固定具16の取り付け方向のみが異なり、他の構成は第一実施形態と同様である。そのため、以下においては、第一実施形態と相違する構成のみを説明し、第一実施形態と同じ構成のものは、同じ符号を付して、その説明を省略する。
図8に示すように、冷気整流体20は、長手方向に直交する断面形状が台形に形成されている。冷気整流体20は、前面22から後面23に向かって下方へ傾斜した上面24と、前面22および後面23に対して直角をなす下面25とを有する。
図9に示すように、固定具16は、連結部16aの長手方向が冷気整流体20の長さ方向に沿う向きで、冷気整流体20の上面24に固定されている。
1 ケース本体
2 内壁板
3 商品陳列室
4 冷気通路
5 前枠部材
5a 支持面部
6 陳列棚
7 棚ブラケット
8 吹き出し口
9 吸い込み口
10 冷気ファン
11 冷却装置
12 圧縮機
13 凝縮器
14 機械室
15 取付具
15a 絞り部
15b つまみ部
16 固定具
16a 押さえ部
16b ピン体
16c つまみ部
20 冷気整流体
21 冷気整流孔
22 前面
23 後面
24 上面
25 下面
30 埃捕捉シート
31 経糸
32 緯糸
33 網目
31a、32a 抜け止め部

Claims (8)

  1. 前面が開口する商品陳列室と、
    前記商品陳列室の上部に設けられ、前記商品陳列室の前面に冷気のエアカーテンを形成するように下向きに冷気を吹き出す吹き出し口と、
    前記商品陳列室の下部に設けられる冷気の吸い込み口と、
    前記吹き出し口と前記吸い込み口の間を連通する冷気通路と、
    前記冷気通路内の冷気を前記吸い込み口から前記吹き出し口へ向かって送る冷気ファンと、
    前記冷気通路内の冷気を冷やす冷却装置と、
    前記吹き出し口に着脱可能に取り付けられ、上下方向に貫通する多数の冷気整流孔を有する冷気整流体と、を有する冷蔵オープンショーケースを使用し、
    前記冷気通路から前記冷気整流孔内へ冷気を通し、その冷気に含まれる埃を捕捉する埃捕捉シートを、前記冷気整流体の上面を覆うように冷気整流体に着脱可能に取り付ける冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法。
  2. 前記埃捕捉シートが、前記冷気整流孔の開口面積よりも小さい開口面積で上下に貫通する同一形状の多数の網目が並んで形成された網目状のシートである請求項1に記載の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法。
  3. 前記埃捕捉シートが、合成樹脂製の複数の糸を、前記網目を形成するように間隔をおいて織った合成樹脂製の織物である請求項2に記載の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法。
  4. 前記埃捕捉シートを構成するそれぞれの前記糸は、埃捕捉シートの周縁に位置する糸の端に、糸の直径よりも大きく広がる形状をもつ抜け止め部が形成されている請求項3に記載の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法。
  5. 前記埃捕捉シートの材質が、ポリエチレンである請求項1から4のいずれかに記載の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法。
  6. 前記埃捕捉シートが細長い矩形のシートであり、そのシートの長さ方向の一端部と他端部とを前記冷気整流体の上面に固定する一対の固定具を使用する請求項1から5のいずれかに記載の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法。
  7. 前記固定具が、前記埃捕捉シートの上方から埃捕捉シートを貫通して前記冷気整流孔へ差し込まれる複数のピン体と、前記複数のピン体を連結する連結部とを有する請求項6に記載の冷蔵オープンショーケースの冷気整流体の埃付着防止方法。
  8. 前面が開口する商品陳列室と、
    前記商品陳列室の上部に設けられ、前記商品陳列室の前面に冷気のエアカーテンを形成するように下向きに冷気を吹き出す吹き出し口と、
    前記商品陳列室の下部に設けられる冷気の吸い込み口と、
    前記吹き出し口と前記吸い込み口の間を連通する冷気通路と、
    前記冷気通路内の冷気を前記吸い込み口から前記吹き出し口へ向かって送る冷気ファンと、
    前記冷気通路内の冷気を冷やす冷却装置と、
    前記吹き出し口に着脱可能に取り付けられ、上下方向に貫通する多数の冷気整流孔を有する冷気整流体と、を有する冷蔵オープンショーケースに使用され、
    前記冷気整流体の上面を覆うように冷気整流体に着脱可能に取り付けられ、前記冷気通路から前記冷気整流孔内へ冷気を通し、その冷気に含まれる埃を捕捉する冷蔵オープンショーケースの冷気整流体用の埃捕捉シート。
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