JP2003172574A

JP2003172574A - 冷凍機内蔵型ショーケース

Info

Publication number: JP2003172574A
Application number: JP2001373105A
Authority: JP
Inventors: Eiichi Nakamura; 栄一中村; Koji Kasagawa; 浩司笠川
Original assignee: Nakano Refrigerators Co Ltd
Current assignee: Nakano Refrigerators Co Ltd
Priority date: 2001-12-06
Filing date: 2001-12-06
Publication date: 2003-06-20

Abstract

(57)【要約】【課題】ステープラー等の工具を使用せずに容易に設
置作業及び洗浄作業を行うことができるとともに、コス
トダウンを図ることのできる蒸発部材を備えたドレン水
蒸発装置付きの冷凍機内蔵型ショーケースを提供する。【解決手段】ドレン水蒸発装置９のドレン受皿１２上
に設置される蒸発部材１６として、一枚の長尺状の板状
材を折り畳んで、長尺方向に連続する略同一高さの凹凸
を形成した蒸発部材を用いる。この蒸発部材１６には、
凹部、凸部のそれぞれの端面の略中央に、風抜き用の切
欠穴を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ドレン水蒸発装置
に備えられた蒸発部材の構造を改良した冷凍機内蔵型シ
ョーケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、冷凍機内蔵型のショーケースのド
レン水蒸発装置として、例えば、特許第２６４５９１９
号公報に記載されたものが知られている。このドレン水
蒸発装置は、毛細管作用及び剛性を有し、間隔を存して
対向させた複数枚の蒸発部材を、接続板と固定板とを使
用してステープラーのような止着手段で固定することに
より、ドレン受皿上に設置する蒸発器本体を形成してい
る。

【０００３】このような蒸発器本体を形成する蒸発部材
に、直接、ドレン水を上から当てるとともに、ドレン水
蒸発装置を凝縮器用の送風機の流路に設け、この送風機
の通風を当てて蒸発効果を向上させている。なお、冷凍
機内蔵型のショーケースは、前記ドレン水蒸発装置の
他、圧縮機、冷凍機（コンデンシングユニット）、電送
ボックス、ケース用コントロールボックス等を備えてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の蒸発器
本体は、複数の蒸発部材、接続板、固定板を止着固定す
るためにステープラー等の工具を必要とするため、設置
作業に手間がかかるだけでなく、針のようなステープラ
ーは、洗浄を必要とする蒸発器に使用する止着手段とし
て安全性の面から好ましいものではなかった。また、こ
の蒸発器本体は、洗浄作業が面倒であった。

【０００５】そこで本発明は、ステープラー等の工具を
使用せずに容易に設置作業及び洗浄作業を行うことがで
きるとともに、コストダウンを図ることのできる蒸発部
材を備えたドレン水蒸発装置付きの冷凍機内蔵型ショー
ケースを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、内蔵した冷凍機によってケース
内に陳列した商品を保冷するショーケースであって、前
記冷凍機の構成要素である圧縮機，凝縮器，凝縮器用送
風機等と、ドレン水を集め、該ドレン水を蒸発させるド
レン水蒸発装置等とが、前記ケースの下部架台内部に設
置される冷凍機内蔵型ショーケースにおいて、前記ドレ
ン水蒸発装置は、毛細管作用及び剛性を有する一枚の板
状材を、連続する凹凸を形成するように折り畳んで成る
蒸発部材を備えたことを特徴とする。これにより、ドレ
ン水蒸発装置における蒸発部材の設置作業及び洗浄作業
を容易に行うことができ、また、コストダウンを図るこ
ともできる。

【０００７】また、この蒸発部材に、折り畳まれた状態
において凹凸を形成する部位に、風抜け用の切欠穴を設
けることにより、設置時における通風性が損なわれるこ
となく、所定の蒸発能力を安定して保持することができ
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。図１は本発明を適用した冷凍機
内蔵型ショーケースの斜視図、図２は同じくショーケー
スの架台内部の平面図、図３は同じくショーケースの断
面側面図である。また、図４はドレン水蒸発装置の分解
斜視図、図５はドレン水蒸発装置の斜視図、図６は蒸発
部材の設置状態を示す斜視図、図７は蒸発部材の洗浄時
における状態を示す平面図である。

【０００９】まず、図１乃至図３に示すように、この種
の平型ショーケース１は、上部開放の箱形に形成された
商品陳列部２と、この商品陳列部２を適度の高さに保つ
架台部３とから構成され、架台部３内に冷凍機（コンデ
ンシングユニット）４が内蔵されている。即ち、この冷
凍機４の構成要素である凝縮器５が正面に設けられ、そ
の後方に、エアを誘引させる凝縮器用送風機６が、更に
その後方に、圧縮機７が配置されている。なお、８は電
装ボックスである。そして、この冷凍機４内のエアフロ
ーは、正面吸い込み、背面吹き出しの構成となってい
る。

【００１０】また、ドレン水蒸発装置９は、凝縮器用送
風機６の流路と隔絶して、冷凍機４の横に設けられてい
る。そして、図３に示すように、商品陳列部２の下端に
ドレン孔１０を穿孔して、ドレンホース１１にてドレン
水蒸発装置９の受皿１２にドレン水を落下させるように
構成している。なお、１３はケース用コントロールボッ
クスである。

【００１１】次に、本発明のドレン水蒸発装置９につい
て、図４乃至図７に基づいて説明する。このドレン水蒸
発装置９は、前記ドレンホース１１より落下するドレン
水を受けるドレン受皿１２と、該ドレン受皿１２に溜っ
たドレン水を毛細管現象で吸水して蒸発させる一枚の蒸
発部材１６と、前記ドレン受皿１２の底面に吹き付ける
ように、下向きに配置された専用の送風機１７により概
ね構成される。

【００１２】前記ドレン受皿１２は、下辺が開放された
逆凸状の受皿スライドレール１８に、前後方向に移動可
能に設置されている。この受皿スライドレール１８の後
方には、コ字状のファンモータ取付金具１９が設けら
れ、その上に専用の送風機１７が取り付けられている。
受皿スライドレール１８の最前部にはストッパ２０が、
最後部にはめくら板が夫々設けられている。

【００１３】前記ドレン受皿１２上には、蒸発部材１６
が設置されているが、本発明では、この蒸発部材１６を
一枚の長尺状の薄板状部材から構成し、蒸発部材１６を
折り畳んだ状態において、長尺方向に連続する略同一高
さの凹凸を形成するように、複数の折曲部１６ａを設け
たものを用いている。本実施の形態では、図６に示すよ
うに、凹部１６Ａ、凸部１６Ｂそれぞれが平面状となる
ように形成されている。

【００１４】このような蒸発部材１６を、ドレン受皿１
２上に設置する場合には、図６に示すように連続する凹
凸を形成するとともに、ドレン受皿１２内に設置可能な
大きさに折り畳んだ状態とする。また、蒸発部材１６の
洗浄を行う場合には、ドレン受皿１２から取り出した
後、折曲部１６ａを伸ばし、図７に示すように、略平板
状に広げた状態とすることで、より洗浄作業が容易とな
る。この場合、ドレン受皿１２上への設置時又はドレン
受皿１２上からの取出時において、不必要な広がりを防
止するため、ワイヤー等で構成された四角い環状の固定
金具（固定リング）２１を用いることとしてもよい。ま
た、前記ドレン受皿１２上に設置された状態において、
蒸発部材１６の位置ずれを防止するため、図５に示すよ
うに、ワイヤー等で構成された押え金具２２を用いるこ
ととしてもよい。

【００１５】なお、この蒸発部材１６は、毛細管作用及
び剛性を有する材料、例えば、ポリプロピレン樹脂等の
合成樹脂繊維からなる不織布に剛性を付与するために、
固着剤と親水性を付与するための溶剤とを含浸させたも
のを使用して形成することができる。

【００１６】また、この蒸発部材１６には、凹部１６
Ａ、凸部１６Ｂのそれぞれの端面の略中央に、風抜き用
の切欠穴１６ｂが形成されている。

【００１７】このように、蒸発部材１６として一枚の長
尺状の板状材を用い、複数の折曲部１６ａを設けて折り
畳んで、連続する凹凸を形成するようにしたので、ステ
ープラー等の工具を用いることなく、折り畳み作業のみ
で、ドレン受皿１２上に容易に設置することができる。
また、ドレン受皿１２上から取り出した後、折曲部１６
ａを伸ばして、蒸発部材を広げた状態にすることによ
り、洗浄作業をより容易に行うことができ、洗浄作業後
の設置作業も簡単である。さらに、従来、複数の蒸発部
材、接続板、固定板の複数の部材から構成されていた蒸
発器本体を、一枚の蒸発部材から構成することとしたの
で、コストダウンを図ることができる。

【００１８】また、前記凹凸を形成する部位に、風抜き
用の切欠穴１６ｂを形成することとしたので、この切欠
穴１６ｂにより、ドレン受皿１２上に設置された状態に
おいて通風性が損なわれることがなく、所定の蒸発能力
を安定して保持することができる。

【００１９】なお、前記実施の形態に係る蒸発部材１６
では、凹部１６Ａ、凸部１６Ｂのそれぞれが平面状とな
るように形成されているが、これに限られるものではな
く、図８に示すように、蒸発部材２３を、折り畳んだ状
態において、蛇腹状となるように形成することとしても
よい。この場合も、ドレン受皿１２に設置する場合は、
折曲部２３ａを折り曲げた状態とし、洗浄時に折曲部２
３ａを伸ばした状態とすることにより、前記実施の形態
と同様に、設置作業及び洗浄作業を容易に行うことがで
きる。また、この場合は、蒸発部材２３の各折曲部２３
ａに風抜き用の切欠穴２３ｂが形成されることとなる。
これによっても、前記実施の形態と同様に、ドレン受皿
１２上に設置された状態における通風性が損なわれるこ
となく、所定の蒸発能力を安定して保持することができ
る。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の冷凍機内
蔵型ショーケースによれば、次のような効果を奏する。（１）蒸発部材として、一枚の板状部材を折り畳んで、
連続する凹凸を形成したので、ステープラー等の工具を
用いることなく折り畳み作業のみで、ドレン受皿上に容
易に設置することができる。（２）止着手段としてステープラーを用いていないの
で、洗浄作業を安全に行うことができる。（３）蒸発部材を、一枚の板状部材を折り畳んで構成し
たので、蒸発部材を広げてなるべく平板状にすること
で、洗浄作業を容易に行うことができる。（４）蒸発器本体を一枚の蒸発部材から構成することと
したので、洗浄時において部品が紛失する等の心配がな
く、また、製造コストを低くすることができる。（５）さらに、凹凸を形成する部位に風抜きの切欠穴を
形成することにより、通風性が損なわれずに、所定の蒸
発能力を安定して保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した冷凍機内蔵型ショーケースの
斜視図である。

【図２】本発明を適用したショーケースの架台内部の平
面図である。

【図３】本発明を適用したショーケースの断面側面図で
ある。

【図４】本発明の分解斜視図である。

【図５】本発明の斜視図である。

【図６】本発明の蒸発部材の斜視図である。

【図７】本発明の蒸発部材の平面図である。

【図８】本発明の他の実施の形態に係る蒸発部材の斜視
図である。

【符号の説明】

１ショーケース２商品陳列部３架台部４冷凍機５凝縮器６凝縮機用送風機７圧縮機８電装ボックス９ドレン水蒸発装置１０ドレン孔１１ドレンホース１２ドレン受皿１３ケース用コントロールボックス１６蒸発部材１６ａ折曲部１６ｂ切欠穴１７送風機１８受皿スライドレール１９ファンモータ取付金具２０ストッパ２１固定金具（固定リング）２２押え金具２３蒸発部材２３ａ折曲部２３ｂ切欠穴

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内蔵した冷凍機によってケース内に陳列
した商品を保冷するショーケースであって、前記冷凍機
の構成要素である圧縮機，凝縮器，凝縮器用送風機等
と、ドレン水を集め、該ドレン水を蒸発させるドレン水
蒸発装置等とが、前記ケースの下部架台内部に設置され
る冷凍機内蔵型ショーケースにおいて、前記ドレン水蒸発装置は、毛細管作用及び剛性を有する
一枚の板状材を、連続する凹凸を形成するように折り畳
んで成る蒸発部材を備えていることを特徴とする冷凍機
内臓型ショーケース。
【請求項２】前記蒸発部材は、折り畳まれた状態にお
いて凹凸を形成する部位に、風抜け用の切欠穴を設けた
ことを特徴とする請求項１に記載の冷凍機内臓型ショー
ケース。