JP2021050662A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温下においてもNOx低減処理を適切に行うことができる排気浄化装置を提供すること。【解決手段】排気浄化装置1は、排気ガス中に含まれるNOxを還元するSCR触媒11と、SCR触媒11よりも上流側に配設された酸化触媒7と、排気管12において酸化触媒7と並列に配設されたNOx吸着材8と、排気ガスに尿素水を噴射可能に構成された尿素水噴射装置10と、酸化触媒7及びNOx吸着材8の上流において排気ガスの流路を切り替える切替弁6と、排気ガスの温度に基づいて、所定の制御を行うコントローラ14と、を備える。そして、コントローラ14は、排気ガスの温度が所定の第1温度以下である場合には、排気ガスが酸化触媒7側には流れずNOx吸着材8側に流れるように切替弁6を制御し、排気ガスの温度が第1温度よりも高い場合には、尿素水が噴射されるよう尿素水噴射装置10を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、NOxを高効率に処理する排気浄化装置に関する。
ディーゼルエンジンの排気ガスに含まれるNOxを低減させる排気浄化装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2008−133760号公報
ここで、例えば尿素SCR触媒等を用いてNOx低減処理を行う排気浄化装置においては、SCR触媒の温度がある程度高く(例えば180℃程度と高く)なってから、尿素水噴射が行われ、NOx低減処理が可能となる。このような排気浄化装置では、低温下においてNOx低減処理を十分に行うことができない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、低温下においてもNOx低減処理を適切に行うことができる排気浄化装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る排気浄化装置は、エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気浄化装置であって、排気ガスが流れる排気通路に配設され、排気ガス中に含まれるNOxを還元する還元触媒と、排気通路における還元触媒よりも上流側に配設された酸化触媒と、排気通路において酸化触媒と並列に配設されたNOx吸着材と、酸化触媒よりも下流側且つ還元触媒よりも上流側の排気通路を流れる排気ガスに還元剤を噴射可能に構成された還元剤噴射装置と、酸化触媒及びNOx吸着材の上流において排気ガスの流路を切り替える切替弁と、排気ガスの温度に基づいて、所定の制御を行う制御部と、を備え、制御部は、排気ガスの温度が所定の第1温度以下である場合には、排気ガスが酸化触媒側には流れずNOx吸着材側に流れるように切替弁を制御し、排気ガスの温度が第1温度よりも高い場合には、還元剤が噴射されるように還元剤噴射装置を制御する。
本発明の一態様に係る排気浄化装置では、排気ガスの温度が低い(第1温度以下である)場合には排気ガスがNOx吸着材側にのみ流れるように切替弁が制御され、排気ガスの温度が十分に高い(第1温度より高い)場合には還元剤が噴射される。このような構成によれば、排気ガスの温度が低く還元剤を噴射しても十分にNOx還元処理を行うことができない場合にはNOx吸着材によりNOxが吸着され、NOx濃度が高くなることを回避することができる。そして、NOx吸着材により吸着したNOxは、排気ガスの温度が高くなった場合にはNOx吸着材から脱離するため、還元剤が噴射されて後段の還元触媒によって適切に還元処理が行われる。以上のように、本発明の一態様に係る排気浄化装置によれば、低温下においてもNOx低減処理を適切に行うことができる。
上述した排気浄化装置において、制御部は、排気ガスの温度が第1温度よりも高い場合において、排気ガスが酸化触媒側及びNOx吸着材側の双方に流れるように切替弁を制御してもよい。このような構成によれば、高温の排気ガスが酸化触媒及びNOx吸着材の双方に流れることによって、NOx吸着材に吸着されたNOxの脱離を適切に促すことができると共に、排気ガスが酸化触媒を流れることによりNOを生成して後段の還元処理を適切に行うことができる。
上述した排気浄化装置は、排気通路を流れる排気ガスの温度を取得する温度センサを更に備え、制御部は、温度センサによって取得された温度に基づき、排気ガスの温度が第1温度以下であるか否かの判定を行ってもよい。実際に温度センサによって取得された排気ガスの温度が用いられることにより、排気ガスの温度に基づく制御の精度を向上させることができる。
上述した排気浄化装置は、酸化触媒よりも下流側且つ還元触媒よりも上流側に配設され、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、酸化触媒よりも上流側の排気通路に燃料を供給可能に構成された燃料供給装置と、を更に備え、制御部は、所定の燃焼処理条件が満たされた場合において、排気ガスがNOx吸着材側には流れず酸化触媒側に流れるように切替弁を制御すると共に、燃料が供給されるように燃料供給装置を制御してもよい。粒子状物質の燃焼処理(例えばDPF再生)が行われる場合においては、排気ガスが酸化触媒のみに流れるように制御することによって、排気ガスを効果的に昇温させ、供給される燃料を利用して、上述した燃焼処理を適切に行うことができる。
本発明によれば、低温下においてもNOx低減処理を適切に行うことができる排気浄化装置を提供することができる。
本実施形態に係る排気浄化装置の概略構成図である。 排気温度に応じたNOx低減処理を示すフローチャートである。 本実施形態に係る排気浄化装置の効果を説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る排気浄化装置1の概略構成図である。図1に示される排気浄化装置1は、エンジン100から排出される排気ガスを浄化する装置である。
エンジン100は、例えば車両を走行駆動する内燃機関であり、例えば多気筒のディーゼルエンジンである。図1に示される構成では、エアフィルタ101から導入される呼気が呼気管を介してターボチャージャ102のコンプレッサ102aへと送られ、該コンプレッサ102aで加圧された呼気が呼気マニホールド103へ送られてエンジン100の各シリンダに導入される。
そして、エンジン100の各シリンダから排出された排気ガスが排気マニホールド104を介しターボチャージャ102のタービン102bへと送られ、該タービン102bを駆動した排気ガスが排気管12を介して車外へ排出されるように構成されている。排気浄化装置1は、排気管12(排気通路)の途中に介装されている。
排気浄化装置1は、尿素SCR(Selective CatalyticReduction:選択触媒還元)方式とDPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼル微粒子捕集)方式と組み合わせた一体型の触媒装置である。排気浄化装置1は、軽油供給装置4(燃料供給装置)と、温度センサ5,20と、切替弁6と、酸化触媒7と、NOx吸着材8と、DPF9(フィルタ)と、尿素水噴射装置10(還元剤噴射装置)と、SCR触媒11(還元触媒)と、コントローラ14(制御部)と、を備えて構成されている。なお、以下では排気浄化装置1は、尿素SCR触媒を用いる装置であるとして説明するが、HC−SCR触媒を用いる装置であってもよい。この場合、尿素水噴射装置10に代えて、軽油添加装置が用いられる。
酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)7は、公知の構成の酸化触媒であり、例えばアルミナ、シリカ、ジルコニア、ゼオライト等からなる担体に、白金やパラジウム等の金属や、金属酸化物等を担持させたものから構成される。酸化触媒7は、排気ガスに含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、及び一酸化窒素(NO)を酸化して、水、二酸化炭素、二酸化窒素等に変換する。酸化触媒7が活性化し始める温度域は、例えば180℃前後である。酸化触媒7は、排気管12においてSCR触媒11よりも上流側に配設されている。
NOx吸着材8は、排気管12において酸化触媒7と並列に配設されており、NOxを吸着する構成である。NOx吸着材8は、例えば塩基性元素を担持させたゼオライト(モレキュラーシーブ)、NOx吸蔵材、または、ベースメタル及びアルミナ材からなる構成等である。
切替弁6は、酸化触媒7及びNOx吸着材8の上流に設けられており、排気ガスの流路を切り替える弁である。切替弁6は、コントローラ14の制御に応じて排気ガスの流路を切り替える。切替弁6は、NOx吸着材8側のみに流れる流路、酸化触媒7側のみに流れる流路、または、NOx吸着材8側及び酸化触媒7側の双方に流れる流路のいずれか1つを、排気ガスの流路とする。
DPF(Diesel particulate filter)9は、酸化触媒7よりも下流側且つSCR触媒11よりも上流側に配設され、排気ガスに含まれるPM(粒子状物質)を捕集するフィルタである。DPF9は、例えばセラミックス又は金属多孔体から構成されている。
SCR触媒11は、排気管12において酸化触媒7よりも下流側に配設されており、排気ガス中に含まれるNOxをアンモニアに還元する還元触媒である。SCR触媒11は、選択的触媒還元を行う尿素SCR触媒である。SCR触媒11は、公知の触媒であって、例えばハニカム状のセラミックからなる担体に銅ゼオライト、鉄ゼオライト又はチタニア/バナジア/タングステンを担持させたものである。
尿素水噴射装置10は、酸化触媒7よりも下流側且つSCR触媒11よりも上流側の排気管12を流れる排気ガスに尿素水を噴射可能に構成された装置である。尿素水噴射装置10は、コントローラ14の制御に応じて尿素を噴射する。尿素水噴射装置10は、タンク(不図示)に貯留された尿素水を噴射する。尿素水は、排気ガスが所定温度(例えば180℃)以上の場合に加水分解してアンモニアになる。
軽油供給装置4は、酸化触媒7よりも上流側に排気管12に軽油(燃料)を供給(添加)可能に構成された装置である。軽油供給装置4は、コントローラ14の制御に応じて、排気管12に軽油を供給する。
温度センサ5は、酸化触媒7よりも上流側の排気管12を流れる排気ガスの温度を取得する。温度センサ5は、取得した温度をコントローラ14に出力する。温度センサ20は、DPF9よりも下流側且つSCR触媒11よりも上流側の排気管12を流れる排気ガスの温度を取得する。温度センサ20は、取得した温度をコントローラ14に出力する。
コントローラ14は、排気ガスの温度に基づいて所定の制御を行うECUである。コントローラ14は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース回路を含むコンピュータ構成のものであり、ROMに格納された制御プログラムに従って、入力インターフェース回路から各種センサ情報や通信情報を取り込み、設定情報や図示しないマップ等を参照しつつ、出力インターフェース回路から各種制御に必要な指令信号を出力する。コントローラ14は、温度センサ5,20、切替弁6、尿素水噴射装置10、及び軽油供給装置4に電気的に接続されている。
コントローラ14は、排気ガスの温度を、例えば温度センサ5及び温度センサ20の双方またはいずれか一方から取得する。また、コントローラ14は、温度センサ5,20から排気ガスの温度を取得することなく、例えば各種の情報に基づき排気ガスの温度を推定する温度推定モデルの推定結果から排気ガスの温度を取得してもよい。
コントローラ14は、例えば温度センサ5,20の少なくともいずれか一方によって取得された温度に基づき、排気ガスの温度が第1温度以下であるか否かの判定を行う。そして、コントローラ14は、排気ガスの温度が所定の第1温度(例えば180℃)以下である場合には、排気ガスが酸化触媒7側には流れずNOx吸着材8側に流れるように切替弁6を制御する。このような制御により、排気ガスの温度が低く尿素水を噴射しても十分にNOx還元処理を行うことができない場合において、NOx吸着材8によりNOxが吸着されることになる。
また、コントローラ14は、排気ガスの温度が上記第1温度よりも高い場合には、排気ガスが酸化触媒7側及びNOx吸着材8側の双方に流れるように切替弁6を制御すると共に、尿素水が噴射されるように尿素水噴射装置10を制御する。排気ガスの温度がある程度高く(例えば180℃程度に高く)なると、NOx吸着材8に吸着されていたNOxが脱離を開始する。上述した制御により排気ガスが酸化触媒7側及びNOx吸着材8側の双方に流れると、温度が高い排気ガスによってNOx吸着材8からのNOxの脱離が促進される。また、排気ガスが酸化触媒7を流れることにより、NOが生成されて後段の還元処理を適切に行うことができる。
さらに、コントローラ14は、所定のPM燃焼条件が満たされた場合には、DPF9においてPMの燃焼処理(DPF再生)を行うべく、排気ガスがNOx吸着材8側には流れず酸化触媒7側に流れるように切替弁6を制御すると共に、軽油供給装置4から軽油が供給(添加)されるように軽油供給装置4を制御する。このような制御によって排気ガスを酸化触媒7側にのみ流すことにより、酸化触媒7で排気ガスを効果的に昇温し、供給される軽油を利用して燃焼処理を適切に行うことができる。
次に、図2を参照して、排気浄化装置1が実施する、排気温度に応じたNOx低減処理を説明する。図2は、排気温度に応じたNOx低減処理を示すフローチャートである。
図2に示されるように、排気浄化装置1のコントローラ14は、排気ガスの温度を取得する(ステップS1)。コントローラ14は、例えば温度センサ5及び温度センサ20の双方またはいずれか一方から排気ガスの温度を取得する。或いは、コントローラ14は、各種の情報に基づき排気ガスの温度を推定する温度推定モデルの推定結果から排気ガスの温度を取得してもよい。
つづいて、排気浄化装置1のコントローラ14は、排気ガスの温度が所定の第1温度(例えば180℃)よりも高いか否かを判定する(ステップS2)。コントローラ14は、このような判定処理を、排気ガスの温度を取得する度に行ってもよいし、所定の時間間隔で定期的に行ってもよい。
ステップS2において、排気ガスの温度が第1温度よりも高くない(第1温度以下である)と判定された場合には、排気浄化装置1のコントローラ14は、排気ガスが酸化触媒7側には流れずNOx吸着材8側に流れるように切替弁6を制御する(ステップS3)。これにより、排気ガスの温度が低く尿素水を噴射しても十分にNOx還元処理を行うことができない場合において、NOx吸着材8によりNOxが吸着されることになる。
一方で、ステップS2において、排気ガスの温度が第1温度よりも高いと判定された場合には、排気浄化装置1のコントローラ14は、排気ガスが酸化触媒7側及びNOx吸着材8側の双方に流れるように切替弁6を制御する(ステップS4)。これにより、温度が高い排気ガスによってNOx吸着材8からのNOxの脱離が促進される。また、排気ガスが酸化触媒7を流れることにより、NOが生成されて後段の還元処理を適切に行うことができる。
つづいて、排気浄化装置1のコントローラ14は、尿素水が噴射されるように尿素水噴射装置10を制御し、SCR触媒11におけるNOx還元処理を進める(ステップS5)。以上が、排気浄化装置1が実施する、排気温度に応じたNOx低減処理である。
次に、本実施形態に係る排気浄化装置1の作用効果について説明する。
本実施形態に係る排気浄化装置1は、エンジン100から排出される排気ガスを浄化する排気浄化装置であって、排気ガスが流れる排気管12に配設され、排気ガス中に含まれるNOxを還元するSCR触媒11と、排気管12におけるSCR触媒11よりも上流側に配設された酸化触媒7と、排気管12において酸化触媒7と並列に配設されたNOx吸着材8と、酸化触媒7よりも下流側且つSCR触媒11よりも上流側の排気管12を流れる排気ガスに尿素水を噴射可能に構成された尿素水噴射装置10と、酸化触媒7及びNOx吸着材8の上流において排気ガスの流路を切り替える切替弁6と、排気ガスの温度に基づいて、所定の制御を行うコントローラ14と、を備える。そして、コントローラ14は、排気ガスの温度が所定の第1温度以下である場合には、排気ガスが酸化触媒7側には流れずNOx吸着材8側に流れるように切替弁6を制御し、排気ガスの温度が第1温度よりも高い場合には、尿素水が噴射されるよう尿素水噴射装置10を制御する。
本実施形態に係る排気浄化装置1では、排気ガスの温度が低い(第1温度以下である)場合には排気ガスがNOx吸着材8側にのみ流れるように切替弁6が制御され、排気ガスの温度が十分に高い(第1温度より高い)場合には尿素水が噴射される。このような構成によれば、排気ガスの温度が低く尿素水を噴射しても十分にNOx還元処理を行うことができない場合にはNOx吸着材8によりNOxが吸着され、NOx濃度が高くなることを回避することができる。そして、NOx吸着材8により吸着したNOxは、排気ガスの温度が高くなった場合にはNOx吸着材8から脱離するため、尿素水が噴射されて後段のSCR触媒11によって適切に還元処理が行われる。以上のように、本実施形態に係る排気浄化装置1によれば、低温下においてもNOx低減処理を適切に行うことができる。
図3は、本実施形態に係る排気浄化装置1の効果を説明する図である。図3において、横軸は車両の運転時間、左縦軸は排出NOx濃度、右縦軸は排気温度を示している。また、図3中には、運転時間に応じた温度上昇、実施例に係る排気浄化装置1を用いた場合の運転時間に応じた排出NOx濃度、及び、比較例に係る排気浄化装置を用いた場合の運転時間に応じた排出NOx濃度が示されている。図3に示されるように、運転時間の経過に応じて温度は徐々に上がっていく。比較例に係る排気浄化装置では、排気温度が高くなって以降は排出NOx濃度の上昇が抑えられているものの、運転開始後すぐの排気温度が低い状態においては排出NOx濃度が極めて高くなっている。一方で、図3に示されるように、実施例に係る排気浄化装置1では、運転開始後すぐの排気温度が低い状態においても排出NOx濃度を低く抑えることができており、低温下においてもNOx低減処理を適切に行うことができていることがわかる。
上述した排気浄化装置1において、コントローラ14は、排気ガスの温度が第1温度よりも高い場合において、排気ガスが酸化触媒7側及びNOx吸着材8側の双方に流れるように切替弁6を制御してもよい。このような構成によれば、高温の排気ガスが酸化触媒7及びNOx吸着材8の双方に流れることによって、NOx吸着材8に吸着されたNOxの脱離を適切に促すことができると共に、排気ガスが酸化触媒7を流れることによりNOを生成して後段の還元処理を適切に行うことができる。
上述した排気浄化装置1は、排気管12を流れる排気ガスの温度を取得する温度センサ5,20を更に備え、コントローラ14は、温度センサ5,20によって取得された温度に基づき、排気ガスの温度が第1温度以下であるか否かの判定を行ってもよい。実際に温度センサ5,20によって取得された排気ガスの温度が用いられることにより、排気ガスの温度に基づく制御の精度を向上させることができる。
上述した排気浄化装置1は、酸化触媒7よりも下流側且つSCR触媒11よりも上流側に配設され、排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するDPF9と、酸化触媒7よりも上流側の排気管12に軽油を供給可能に構成された軽油供給装置4と、を更に備え、コントローラ14は、所定の燃焼処理条件が満たされた場合において、排気ガスがNOx吸着材8側には流れず酸化触媒7側に流れるように切替弁6を制御すると共に、軽油が供給されるように軽油供給装置4を制御してもよい。粒子状物質の燃焼処理(例えばDPF再生)が行われる場合においては、排気ガスが酸化触媒7のみに流れるように制御することによって、排気ガスを効果的に昇温させ、供給される軽油を燃料として利用して、上述した燃焼処理を適切に行うことができる。
1…排気浄化装置、4…軽油供給装置(燃料供給装置)、5,20…温度センサ、6…切替弁、7…酸化触媒、8…NOx吸着材、10…尿素水噴射装置(還元剤噴射装置)、11…SCR触媒(還元触媒)、12…排気管(排気通路)、14…コントローラ(制御部)、100…エンジン。

Claims (4)

  1. エンジンから排出される排気ガスを浄化する排気浄化装置であって、
    前記排気ガスが流れる排気通路に配設され、前記排気ガス中に含まれるNOxを還元する還元触媒と、
    前記排気通路における前記還元触媒よりも上流側に配設された酸化触媒と、
    前記排気通路において前記酸化触媒と並列に配設されたNOx吸着材と、
    前記酸化触媒よりも下流側且つ前記還元触媒よりも上流側の前記排気通路を流れる前記排気ガスに還元剤を噴射可能に構成された還元剤噴射装置と、
    前記酸化触媒及び前記NOx吸着材の上流において前記排気ガスの流路を切り替える切替弁と、
    前記排気ガスの温度に基づいて、所定の制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記排気ガスの温度が所定の第1温度以下である場合には、前記排気ガスが前記酸化触媒側には流れず前記NOx吸着材側に流れるように前記切替弁を制御し、
    前記排気ガスの温度が前記第1温度よりも高い場合には、前記還元剤が噴射されるように前記還元剤噴射装置を制御する、排気浄化装置。
  2. 前記制御部は、前記排気ガスの温度が前記第1温度よりも高い場合において、前記排気ガスが前記酸化触媒側及び前記NOx吸着材側の双方に流れるように前記切替弁を制御する、請求項1記載の排気浄化装置。
  3. 前記排気通路を流れる前記排気ガスの温度を取得する温度センサを更に備え、
    前記制御部は、前記温度センサによって取得された温度に基づき、前記排気ガスの温度が前記第1温度以下であるか否かの判定を行う、請求項1又は2記載の排気浄化装置。
  4. 前記酸化触媒よりも下流側且つ前記還元触媒よりも上流側に配設され、前記排気ガスに含まれる粒子状物質を捕集するフィルタと、
    前記酸化触媒よりも上流側の前記排気通路に燃料を供給可能に構成された燃料供給装置と、を更に備え、
    前記制御部は、所定の燃焼処理条件が満たされた場合において、前記排気ガスが前記NOx吸着材側には流れず前記酸化触媒側に流れるように前記切替弁を制御すると共に、前記燃料が供給されるように前記燃料供給装置を制御する、請求項1〜3のいずれか一項記載の排気浄化装置。
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