JP2008128048A - 排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】排気通路内に噴射された添加剤を触媒全体に均等に導入して触媒効率を実質的に向上することができる排気浄化装置を提供する。
【解決手段】エンジンに連通する排気通路に介装される排気浄化用触媒と、排気浄化用触媒の上流側に設けられて前記排気管内に添加剤を噴射するインジェクタとを具備し、排気浄化用触媒32の上流側に近接してL字状に湾曲する導入部35を排気通路に形成し、インジェクタは導入部35の曲率半径方向外側部分に固定されて導入部35の曲率半径方向外側の内面のインジェクタより下流側で且つ排気浄化用触媒より上流側の領域に向かって添加剤を噴射する。
【選択図】図3

Description

本発明は、エンジンから排出される排気ガスを浄化、すなわち、排気ガスから有害物質を除去(削減)する排気浄化装置に関する。
自動車等の車両に搭載されるエンジン、特にディーゼルエンジンから排出される排気ガス中には、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)等、環境に悪影響を与える虞のある汚染物質や、微粒子状物質(PM:Particulate Matter)等が多く含まれている。このため、一般的には、エンジンから排出される排気ガスが通過する排気通路に、例えば、上記汚染物質を分解(還元等)するための三元触媒や、PMを捕捉するためのパティキュレートフィルタ等を設け、排気ガスができるだけ無害化された状態で大気中に放出されるようにしている。
このようなパティキュレートフィルタは、使用に伴ってフィルタ内にPMが堆積して通過抵抗が増大するため、必要に応じて再生処理を行う必要がある。このような再生処理としては、パティキュレートフィルタに加熱装置を配設し、加熱によりPMを燃焼さて除去することが行われていたが、パティキュレートフィルタの上流に設けられた酸化触媒に燃料(軽油)などの炭化水素系液体を流入させて発熱反応を生じさせ、この熱によりパティキュレートフィルタの再生処理を行う方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ディーゼルエンジンにおいては、窒素酸化物(NOx)が特に多く発生し易い。このため、ディーゼルエンジンには、排気ガス中のNOxを効率的に分解するために、例えば、NOxの吸着と還元とを繰り返し行ってNOxを分解(還元)する、いわゆるNOx吸蔵触媒が多く採用されている。
このようなNOx吸蔵触媒は、吸着したNOxを分解(還元)するため、NOx吸蔵触媒に外部から還元剤を適宜供給する必要がある。このため、一般的には、燃料(軽油)等を還元剤として排気通路内に噴射することでNOx吸蔵触媒に供給するようにしている。その一例としては、例えば、排気通路に設けられたインジェクタによってNOx還元剤等の添加剤を、NOx吸蔵触媒に向かって噴射するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−89237号公報 特開2005−214100号公報
ここで、特許文献1や特許文献2に記載されているように、酸化触媒、NOx吸蔵触媒等の各種触媒の上流から触媒に向かって還元剤を噴射すると、還元剤が十分に霧化・拡散されない虞がある。そして、還元剤が排気ガス全体に均等に混合されずに、触媒機能を十分に活用することができない虞がある。例えば、酸化触媒の場合、その一部のみで発熱反応が起こり、排気ガスが所定温度まで上昇しないことが考えられる。さらに、噴射された還元剤が液滴状態で触媒の端面の一部の領域に付着すると、還元剤の気化熱により局所的に触媒温度が低下し、排気ガスの温度が低下する虞もある。また、例えば、NOx吸蔵触媒の場合、還元剤がNOx吸蔵触媒の一部しか行き届かずにNOxが分解(還元)されずに残ってしまうことが考えられる。特に、ハニカム構造を有する触媒の場合には、このようなことが生じ易い。また、酸化触媒、NOx吸蔵触媒以外の触媒であっても、還元剤が排気ガスと十分に混合されていないことによって触媒効率が低下する虞はある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、排気通路内に噴射された添加剤を触媒全体に均等に導入して触媒効率を実質的に向上することができる排気浄化装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、エンジンに連通する排気通路に介装される排気浄化用触媒と、該排気浄化用触媒の上流側に設けられて前記排気管内に添加剤を噴射するインジェクタとを具備し、前記排気浄化用触媒の上流側に近接してL字状に湾曲する導入部を前記排気通路に形成し、前記インジェクタは前記導入部の曲率半径方向外側部分に固定されて当該導入部の曲率半径方向外側の内面の前記インジェクタより下流側で且つ前記排気浄化用触媒より上流側の領域に向かって前記添加剤を噴射することを特徴とする排気浄化装置にある。
かかる第1の態様では、排気ガスの圧力差によって排気浄化用触媒の端面近傍で生じる導入部の曲率半径方向外側から内側への流れによって添加剤が排気ガスと良好に混合される。したがって、添加剤が排気浄化用触媒の全体に亘って均等に導入され、触媒効率が実質的に向上する。
本発明の第2の態様は、前記導入部は、その内径が前記排気浄化用触媒側に向かって漸大していることを特徴とする第1の態様の排気浄化装置にある。
かかる第2の態様では、排気ガスの圧力差が大きくなりこの圧力差による排気ガスの流れが強くなるため、添加剤が排気ガスとさらに良好に混合される。
本発明の第3の態様は、前記導入部の曲率半径方向外側部分には当該導入部内に突出する突出部が設けられ、前記インジェクタは該突出部に向かって前記添加剤を噴射することを特徴とする第1又は2の態様の排気浄化装置にある。
かかる第3の態様では、添加剤が突出部ではね返り、はね返った添加剤が排気ガスの下流側への流れと衝突することで微細化される。これにより、添加剤が排気ガスとさらに良好に混合される。
本発明の第4の態様は、前記突出部の前記インジェクタに対向する面が、凹状の曲面となっていることを特徴とする第3の態様の排気浄化装置にある。
かかる第4の態様では、突出部によって添加剤の上流側への流れが生じるため、添加剤が排気ガスの下流側への流れと確実に衝突してより確実に微細化される。
本発明の第5の態様は、前記導入部を挟んで前記排気浄化用触媒とは反対側の前記排気通路にはターボチャージャが設けられていることを特徴とする第1〜4の何れかの態様の排気浄化装置にある。
かかる第5の態様では、ターボチャージャから排出される排気ガスには旋回流が生じ、添加剤がこの旋回流に乗ることで、排気ガスとさらに良好に混合される。
かかる本発明では、インジェクタから噴射された添加剤が、排気浄化用触媒の入口近傍で良好に霧化・拡散されて排気ガスと十分に混合されるため、添加剤を排気浄化用触媒全体に略均等に供給することができる。したがって、排気浄化用触媒を有効利用することができ、触媒効率を実質的に向上させることができる。
以下、実施形態に基づいて本発明について説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る排気浄化装置の概略構成を示す図であり、図2は、その要部の縦断面図であり、図3は、導入部内の排気ガス及び還元剤(添加剤)の流れを模式的に示す図である。なお、図3中の濃淡は排気ガスの圧力の高低を示すものである。
図1に示すように、本実施形態に係る排気浄化装置10は、複数の排気浄化用触媒と排気浄化用フィルタとを有し、これら複数の排気浄化用触媒と排気浄化用フィルタとは、車両に搭載される多気筒ディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)11の排気管(排気通路)12に介装されている。
エンジン11は、シリンダヘッド13とシリンダブロック14とを有し、シリンダブロック14の各シリンダボア15内には、ピストン16が往復移動自在に収容されている。そして、このピストン16とシリンダボア15とシリンダヘッド13とで燃焼室17が形成されている。ピストン16は、コンロッド18を介してクランクシャフト19に接続されており、ピストン16の往復運動によってクランクシャフト19が回転するようになっている。
またシリンダヘッド13には吸気ポート20が形成され、この吸気ポート20には吸気マニホールド21を含む吸気管(吸気通路)22が接続されている。また、吸気ポート20には吸気弁23が設けられており、この吸気弁23によって吸気ポート20が開閉されるようになっている。また、シリンダヘッド13には、排気ポート24が形成され、この排気ポート24には、排気マニホールド25を含む排気管(排気通路)12が接続されている。なお、排気ポート24には排気弁26が設けられており、吸気ポート20と同様に、排気ポート24はこの排気弁26によって開閉されるようになっている。これら吸気管22及び排気管12の途中には、ターボチャージャ27が設けられており、このターボチャージャ27の下流側に、本実施形態に係る排気浄化装置10を構成する排気浄化用触媒及び排気浄化用フィルタが介装されている。
ターボチャージャ27は、図2に示すように、タービン28と、コンプレッサ29とを有し、これらタービン28とコンプレッサ29とがタービン軸30によって連結されてなる。エンジン11からターボチャージャ27内に排気ガスが流れ込むと、排気ガスの流れによってタービン28が回転し、このタービン28の回転に伴ってコンプレッサ29が回転して吸気管22aからターボチャージャ27内に空気を吸い込んで加圧するようになっている。そして、ターボチャージャ27で加圧された空気は、吸気管22bを介してエンジン11の各吸気ポート20に供給されるようになっている。
なお、シリンダヘッド13には、各気筒の燃焼室17内に燃料を直噴射する電子制御式の燃料噴射弁31が設けられており、この燃料噴射弁31には、図示しないコモンレールから所定の燃圧に制御された高圧燃料が供給されるようになっている。
ここで、本実施形態では、ターボチャージャ27の下流側の排気管12に、排気浄化用触媒であるディーゼル酸化触媒(以下、単に酸化触媒と称する)32及びNOx吸蔵触媒33と、排気浄化用フィルタであるディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter:以下、DPFと称する)34とが上流側から順に配されている。また、詳しくは後述するが、ターボチャージャ27と酸化触媒32との間に配される導入部35には、還元剤である燃料(軽油)を下流側に向かって噴射するインジェクタ36が設けられている。
酸化触媒32は、例えば、セラミックス材料で形成されたハニカム構造の担体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属が担持されてなる。酸化触媒32では、排気ガスが流入すると、排気ガス中の一酸化窒素(NO)が酸化されて二酸化窒素(NO)が生成される。酸化触媒32における酸化反応が起こるには、酸化触媒32が所定温度以上に加熱されている必要があるため、酸化触媒32は可及的にエンジン11に近い位置に配されていることが好ましい。これにより、酸化触媒32がエンジン11の熱によって加熱され、エンジン始動時等であっても、比較的短時間で酸化触媒32を所定温度以上に加熱することができる。
NOx吸蔵触媒33は、例えば、酸化アルミニウム(AL)からなるハニカム構造の担体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属が担持されると共に、吸蔵剤としてバリウム(Ba)等のアルカリ金属、あるいはアルカリ土類金属が担持されてなる。そして、NOx吸蔵触媒33では、酸化雰囲気においてNOx、すなわち、酸化触媒32で生成されたNO、また酸化触媒32で酸化されずに排気ガス中に残存するNOを一旦吸蔵し、例えば、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を含む還元雰囲気中において、NOxを放出して窒素(N)等に還元する。
酸化触媒32で生成されたNOの多くはNOx吸蔵触媒33によって吸着・分解(還元)され、吸着・分解されなかった残りのNOはDPF34での反応により浄化されるようになっている。
通常、エンジン11から排出される排気ガスの大部分はNOが占めておりHCの量は極めて少ないため、NOx吸蔵触媒33内が酸化雰囲気となり、NOx吸蔵触媒33ではNOxが吸着されるのみで吸着されたNOxが分解(還元)されることはない。このため、NOx吸蔵触媒33に所定量のNOxが吸着されると、ターボチャージャ27と酸化触媒32との間の導入部35に固定されたインジェクタ36から還元剤である燃料(軽油)が噴射されるようになっている。これにより、燃料が混合された排気ガスが酸化触媒32を通過してNOx吸蔵触媒33に供給され、NOx吸蔵触媒33内が還元雰囲気となり、吸着されたNOxが分解(還元)される。
DPF34は、例えば、セラミックス材料で形成されたハニカム構造のフィルタであり、DPF34内には、上流側端部が開放され下流側端部が閉塞された排気ガス通路34aと下流側端部が開放され上流側端部が閉塞された排気ガス通路34bとが交互に配列されている。そして、排気ガスは、まず上流側端部が開放された排気ガス通路34aに流入し、隣接する排気ガス通路34bとの間に設けられた多孔質の壁面から下流側端部が開放された排気ガス通路34bに流入して下流側に流出し、この過程において排気ガス中の微粒子状物質(PM)が、壁面に衝突したり吸着されたりして捕捉される。
捕捉されたPMは、排気ガス中のNOによって酸化(燃焼)されCOとして排出され、またDPF34内に残存するNOはNに分解されて排出されるようになっている。すなわち、DPF34では、排気ガスを浄化して、PM及びNOxの排出量を大幅に低減できるようになっている。また、PMが燃焼されることで、DPF34の性能がある程度再生される。
ここで、通常、NOxはNOx吸蔵触媒33で吸着されるため、DPF34に供給される排気ガス中のNOの量は少なく、DPF34にはPMが徐々に堆積されていく。そして、DPF34に所定量のPMが堆積すると、導入部35に固定されているインジェクタ36から所定量の燃料が噴射されるようになっている。上述したように排気ガスに燃料が混合されると、NOx吸蔵触媒33では吸着されたNOxが還元されるため、排気ガスに含まれているNOx(NO)はNOx吸蔵触媒33で吸着されずにDPF34に供給される。これにより、DPF34におけるPMの燃焼が促進されるようになっている。
これら酸化触媒32、NOx吸蔵触媒33及びDPF34の上流側近傍及びDPF34の下流側近傍には、それぞれ排気温センサ40が設けられており、これら複数の排気温センサ40によって、酸化触媒32、NOx吸蔵触媒33及びDPF34に流入する排気ガスの温度と、酸化触媒32、NOx吸蔵触媒33及びDPF34から排出される排気ガスの温度を検出している。さらに、酸化触媒32及びDPF34の上流側近傍には、排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素濃度センサ41が設けられている。また、車両には、図示しないが電子制御ユニット(ECU)が設けられており、このECUには、入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処理装置及びタイマやカウンタ類が備えられている。そして、このECUが、上記各センサからの情報に基づいて、エンジン11及び排気浄化装置10の総合的な制御を行っている。
以下、インジェクタ36が設けられた導入部35について説明する。インジェクタ36が設けられる導入部35は、本実施形態では、排気通路を形成する排気管12の一部を構成し、酸化触媒32の上流側に接続されて酸化触媒32に排気ガスを導入する。導入部35は所定の曲率半径で略L字状に湾曲した形状を有し、その内径が酸化触媒32側に向かって漸大するように形成されている。勿論、導入部35は一定の内径で形成されていてもよい。そしてインジェクタ36は、この導入部35の曲率半径方向外側の面(以下、外側面という)35aに固定されている。すなわち、インジェクタ36は、その先端のノズル37から導入部35の外側面35aの内面に向かって還元剤が噴射されるように、導入部35の外側面35aに固定されている。
上述したように導入部35は略L字状に湾曲した形状を有するため、その外側面35a側では、排気ガスの流速が導入部35の曲率半径方向内側の面(以下、内側面という)35b側よりも速い。このため、導入部35の酸化触媒32との接続部分近傍では、排気ガスの流速が大幅に低減され、図3に示すように、排気ガスの圧力が高圧になる高圧領域38が形成される。一方、導入部35の内側面35b側には、圧力が高圧領域38よりも相対的に低い低圧領域39が形成される。そして、これら高圧領域38と低圧領域39との圧力差によって、導入部35内には外側面35a側の高圧領域38から内側面35b側の低圧領域39に向かう排気ガスの流れが生じる。すなわち、酸化触媒32の端面32aに沿った排気ガスの流れが生じる。
このため、導入部35の外側面35aの内面に向かってインジェクタ36から燃料(還元剤)が噴射されると、噴射された燃料は導入部35の外側面35aの内面に衝突することによって霧化して拡散されると共に、排気ガスの高圧領域38から低圧領域39への流れに乗ることでさらに霧化して拡散され、酸化触媒32の端面32aの面内方向に亘って略均等に広がる。したがって、燃料が均等に混合された排気ガスが酸化触媒32に導入されることになる。
また、インジェクタ36は、本実施形態では、導入部35の比較的上流側に固定されており、導入部35の外側面35a側の酸化触媒32との接続部分近傍、すなわち、高圧領域38に向かって燃料が噴射されるようになっている。これにより、高圧領域38の圧力がさらに高まり排気ガスの高圧領域38から低圧領域39への流れが強まるため、燃料が排気ガスとより良好に混合される。勿論、導入部35の外側面35aであれば、高圧領域38以外の領域に燃料が噴射されるようになっていてもよい。
また、本実施形態では、導入部35の上流側にはターボチャージャ27が接続されているため、ターボチャージャ27から排出される排気ガスには、図2中に点線で示したように、導入部35の外周部に沿った旋回流が生じている。このため、インジェクタ36から噴射された燃料は、排気ガスの上述した高圧領域38から低圧領域39への流れと共に、この旋回流によっても排気ガスに混合される。したがって、燃料がより均等に排気ガスに混合される。
なお、一般的には、インジェクタは酸化触媒(排気浄化用触媒)から相当の距離だけ離間して配置され、噴射された燃料が酸化触媒に到達するまでに十分に霧化・拡散されるようにするが、スペースの制限からこのような配置が取れない場合がある。例えば、本実施形態では、酸化触媒32がターボチャージャ27の直下に近接して設けられており、またこれらターボチャージャ27と酸化触媒32との間の導入部35は略L字状に湾曲しており、酸化触媒32から相当の距離だけ離間した位置にインジェクタ36を配置することができない。このため、インジェクタ36から噴射された燃料を、酸化触媒32に導入されるまでに十分に霧化し拡散させて、排気ガス全体に均等に混合するのは難しい。しかしながら、本実施形態では、上述したように導入部35の外側面(内面)35aに向かって燃料が噴射されるように外側面35aにインジェクタ36を配置するようにしたので、インジェクタ36から噴射された燃料を酸化触媒32に導入されるまでに排気ガス全体に略均等に混合することができる。すなわち、酸化触媒32全体に燃料を均等に導入することができる。
また、燃料が均等に混合されていない状態で排気ガスが酸化触媒32に導入された場合、燃料の濃度が高い部分でNOの生成量が低下し、全体として所望量のNOが生成されず、また排気ガスの十分に昇温されない虞がある。また、燃料が均等に混合されていない排気ガスが、例えば、NOx吸蔵触媒33に供給された場合には、燃料の濃度の低い部分で、吸着されたNOxが十分に還元されない虞がある。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係る排気浄化装置の要部を示す概略斜視図であり、図5は、導入部内の排気ガス及び還元剤の流れを模式的に示す図である。なお図5中の濃淡は排気ガスの圧力の高低を示す。また、同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図示するように、実施形態2に係る排気浄化装置10は、導入部35の外側面35aに、導入部35内に突出する突出部50が設けられ、インジェクタ36は、先端のノズル37からこの突出部50に向かって燃料(還元剤)が噴射されるように配置されている以外は実施形態1と同様である。
このような本実施形態の構成では、インジェクタ36から噴射された燃料が、突出部50に衝突してはね返り、排気ガスの下流側への流れに衝突することで霧化・拡散されて排気ガスに良好に混合される。また、このような構成においても、導入部35の酸化触媒32との接続部分近傍には、上述した高圧領域38及び低圧領域39が形成されるため、高圧領域38から低圧領域39への排気ガスの流れによって、排気ガス全体に燃料がさらに均等に混合される。
また、突出部50の大きさは、特に限定されないが、インジェクタ36から噴射された燃料が確実にはね返る程度に可及的に小さく形成されていることが好ましい。これにより、排気ガスの流れを実質的に妨げることなく、燃料の霧化や拡散を促進することができる。
さらに、突出部50の形状は、特に限定されるものではないが、例えば、図6に示すように、突出部50Aのインジェクタ36に対向する面51が、凹状の曲面、すなわち、導入部35の下流側が凸となる曲面となっていることが好ましい。さらに、この場合、突出部50Aの表面51に沿った方向に、インジェクタ36から燃料を噴射することが好ましい。このような構成では、排気ガスが突出部50Aの表面に沿って流れることで排気ガスの上流側に向かう流れが生じ、またインジェクタ36から噴射された燃料がこの排気ガスの上流側への流れに乗ることで、排気ガスの下流側への流れとより確実に衝突して、燃料の霧化や拡散がさらに促進される。したがって、排気ガス全体に燃料をさらに均等に混合することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、排気浄化装置10として、排気管(排気通路)12に、排気浄化用触媒である酸化触媒32及びNOx吸蔵触媒33と、排気浄化用フィルタであるDPF34とを、上流側から酸化触媒32、NOx吸蔵触媒33、DPF34の順で配置した例を挙げたが、これら排気浄化用触媒及び排気浄化用フィルタの配置及び種類は特に限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、NOxを分解(還元)する排気浄化用触媒として、燃料(軽油)を還元剤としてNOxを分解(還元)するNOx吸蔵触媒33を例示したが、これに限定されず、例えば、排気ガス中のNOxを選択的に触媒に吸着させ、還元剤としてアンモニアあるいは尿素をインジェクタから噴射してNOxを分解(還元)する、いわゆるSCR(Selective Catalytic Reduction)等であってもよい。
また、上述した実施形態では、添加剤として還元剤を添加した例を説明したが、添加剤は還元作用を目的としたものに限らず、排気系に添加するものであれば、例えば、燃焼による昇温を目的とした燃料等であってもよい。
さらに、上述した実施形態では過給器としてターボチャージャを備えている吸排気系の構成の一例を示しているが、特にこれに限定されず、例えば、過給器は必ずしも設ける必要はない。また、排気通路と吸気通路とにわたり冷却排気ガスの再循環路を有する冷却排気ガス再循環装置、いわゆるEGR装置を設けるようにしてもよい。
実施形態1に係る排気浄化装置の概略構成図である。 実施形態1に係る排気浄化装置の要部を示す縦断面図である。 実施形態1に係る導入部内の排気ガス及び還元剤の流れを模式的に示す図である。 実施形態2に係る排気浄化装置の要部を示す概略斜視図である。 実施形態2に係る導入部内の排気ガス及び還元剤の流れを模式的に示す図である。 実施形態2に係る排気浄化装置の変形例を示す図である。
符号の説明
10 排気浄化装置
11 エンジン
12 排気管
27 ターボチャージャ
32 酸化触媒
33 NOx吸蔵触媒
34 DPF
35 導入部
35a 外側面
35b 内側面
36 インジェクタ
38 高圧領域
39 低圧領域
50 突出部

Claims (5)

  1. エンジンに連通する排気通路に介装される排気浄化用触媒と、該排気浄化用触媒の上流側に設けられて前記排気管内に添加剤を噴射するインジェクタとを具備し、
    前記排気浄化用触媒の上流側に近接してL字状に湾曲する導入部を前記排気通路に形成し、前記インジェクタは前記導入部の曲率半径方向外側部分に固定されて当該導入部の曲率半径方向外側の内面の前記インジェクタより下流側で且つ前記排気浄化用触媒より上流側の領域に向かって前記添加剤を噴射することを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記導入部は、その内径が前記排気浄化用触媒側に向かって漸大していることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記導入部の曲率半径方向外側部分には当該導入部内に突出する突出部が設けられ、前記インジェクタは該突出部に向かって前記添加剤を噴射することを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記突出部の前記インジェクタに対向する面が、凹状の曲面となっていることを特徴とする請求項3に記載の排気浄化装置。
  5. 前記導入部を挟んで前記排気浄化用触媒とは反対側の前記排気通路にはターボチャージャが設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の排気浄化装置。
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