JP4696288B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンから排出される排気ガスを浄化、すなわち、排気ガスから有害物質を除去(削減)する排気浄化装置に関する。
自動車等の車両に搭載されるエンジン、特にディーゼルエンジンから排出される排気ガス中には、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、窒素酸化物(NOx)等、環境に悪影響を与える虞のある汚染物質や、微粒子状物質(PM:Particulate Matter)等が多く含まれている。このため、一般的には、エンジンから排出される排気ガスが通過する排気通路に、例えば、上記汚染物質を分解(還元等)するための三元触媒や、PMを捕捉するためのパティキュレートフィルタ等を設け、排気ガスができるだけ無害化された状態で大気中に放出されるようにしている。
このようなパティキュレートフィルタは、使用に伴ってフィルタ内にPMが堆積して通過抵抗が増大するため、必要に応じて再生処理を行う必要がある。このような再生処理としては、パティキュレートフィルタに加熱装置を配設し、加熱によりPMを燃焼さて除去することが行われていたが、パティキュレートフィルタの上流に設けられた酸化触媒に燃料(軽油)などの炭化水素系液体を流入させて発熱反応を生じさせ、この熱によりパティキュレートフィルタの再生処理を行う方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、ディーゼルエンジンにおいては、窒素酸化物(NOx)が特に多く発生し易い。このため、ディーゼルエンジンには、排気ガス中のNOxを効率的に分解するために、例えば、NOxの吸着と還元とを繰り返し行ってNOxを分解(還元)する、いわゆるNOx吸蔵触媒が多く採用されている。
このようなNOx吸蔵触媒は、吸着したNOxを分解(還元)するため、NOx吸蔵触媒に外部から還元剤を適宜供給する必要がある。例えば、エンジンの排気ポートに接続される排気マニホールド内に燃料(軽油)等を還元剤として噴射することでNOx吸蔵触媒に供給するようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−89237号公報 特開2002−21539号公報
ここで、特許文献2に記載されているように、単に、排気マニホールド内に還元剤を噴射しただけでは、還元剤が十分に霧化・拡散されず、還元剤が均等に混合されていない状態で排気ガスが各種触媒に導入され、触媒機能を十分に活用することができない虞がある。例えば、酸化触媒の場合、その一部のみで発熱反応が起こり、排気ガスが所定温度まで上昇しないことが考えられる。また、例えば、NOx吸蔵触媒の場合、還元剤がNOx吸蔵触媒の一部しか行き届かずにNOxが分解(還元)されずに残ってしまうことが考えられる。特に、ハニカム構造を有する触媒の場合には、このようなことが生じ易い。また、酸化触媒、NOx吸蔵触媒以外の触媒であっても、還元剤が排気ガスと十分に混合されていないことによって触媒効率が低下する虞はある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、還元剤が全体に亘って均等に混合された排気ガスを触媒に導入することで触媒効率を実質的に向上することができる排気浄化装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、エンジンの排気マニホールドに接続される排気管と、該排気管に介装される排気浄化用触媒と、排気ポートを開閉する排気弁より下流に設けられ、該排気弁に衝突するように添加剤を噴射するインジェクタと、前記エンジンの各気筒ごとに設けられる複数の排気弁と、を備え、前記排気ポートは、複数の排気弁に対応して複数に分岐する分岐ポートを有し、前記インジェクタは、噴射した添加剤が前記分岐ポート間の壁部の分岐部に衝突するように設けられていることを特徴とする排気浄化装置にある。
かかる第1の態様では、加熱された排気弁に添加剤が衝突することで添加剤が気化される。また、排気ガスの流れに対向して添加剤を噴射することになるため、添加剤が排気ガスの流れに衝突することで微細化される。したがって、添加剤が排気ガスと良好に混合される。また、インジェクタから排気用浄化触媒までの距離が長いため、添加剤が均等に混合された排気ガスが確実に排気浄化用触媒に導入され、触媒全体を有効に利用することができ触媒効率が実質的に向上する。またインジェクタから噴射された添加剤が、壁部に衝突して分岐ポートの排気弁にそれぞれ衝突するため、添加剤の気化が促進されて添加剤がさらに良好に排気ガスに混合される。
本発明の第2の態様は、前記インジェクタは噴射した添加剤が前記排気弁の傘部に衝突するように設けられていることを特徴とする第1の態様の排気浄化装置にある。
かかる第2の態様では、排気弁の傘部に添加剤を衝突させることで、排気弁の摺動部に添加剤が衝突して付着することがなく、排気弁を常に良好に作動させることができる。
本発明の第の態様は、前記排気ポートが開弁されているタイミングで前記インジェクタから添加剤が噴射されることを特徴とする第1又は2の態様の排気浄化装置にある。
かかる第の態様では、排気ポートが開弁されると、排ガス流に対向するように前記インジェクタから添加剤が噴射されるため、添加剤がエンジンの燃焼室内に入り込むことなく、排ガス流に押し戻されながら良好に混合される。
本発明の第の態様は、前記排気マニホールドと前記エンジンの吸気通路とを接続するEGR通路を有し排気ガスの一部を吸気通路に循環させるEGR装置をさらに具備し、前記インジェクタが、前記エンジンの各気筒の並設方向における前記排気マニホールドの一端側に設けられると共に、他端側に前記EGR通路が接続されていることを特徴とする第1〜3の何れか一つの態様の排気浄化装置にある。
かかる第の態様では、添加剤が排気管に確実に流れ込み、EGR通路に添加剤が流れ込んでしまうのを防止することができる。
かかる本発明では、インジェクタから噴射された添加剤が、排気浄化用触媒の上流側で良好に霧化・拡散されて排気ガスと十分に混合されるため、添加剤を排気浄化用触媒全体に略均等に供給することができる。したがって、排気浄化用触媒を有効利用することができ、触媒効率を実質的に向上させることができる。
以下、実施形態に基づいて本発明について説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る排気浄化装置の概略構成を示す図であり、図2は、排気マニホールド部分の排気通路を示す概略図であり、図3は、図2のIII−III断面図である。
図示するように、本実施形態に係る排気浄化装置10は、複数の排気浄化用触媒と排気浄化用フィルタとを有し、これら複数の排気浄化用触媒と排気浄化用フィルタとは、車両に搭載される多気筒、例えば、4気筒のディーゼルエンジン(以下、単にエンジンという)11の排気管12に介装されている。
エンジン11は、シリンダヘッド13とシリンダブロック14とを有し、シリンダブロック14の各シリンダボア15内には、ピストン16が往復移動自在に収容されている。そして、このピストン16とシリンダボア15とシリンダヘッド13とで燃焼室17が形成されている。ピストン16は、コンロッド18を介してクランクシャフト19に接続されており、ピストン16の往復運動によってクランクシャフト19が回転するようになっている。
また、シリンダヘッド13には吸気ポート20が形成され、この吸気ポート20には吸気マニホールド21が接続され、吸気マニホールド21には吸気管22が接続されている。また、吸気ポート20には吸気弁23が設けられており、この吸気弁23によって吸気ポート20が開閉されるようになっている。また、シリンダヘッド13には、排気ポート24が形成されており、この排気ポート24には排気マニホールド25が接続され、排気マニホールド25には排気管12が接続されている。なお、排気ポート24には排気弁26が設けられており、吸気ポート20と同様、排気ポート24はこの排気弁26によって開閉されるようになっている。
また、本実施形態では、排気マニホールド25と吸気管(吸気通路)22との間には、排気ガスの一部を吸気管22に循環させるEGR装置27が設けられている。具体的には、排気マニホールド25の一端側と吸気管22とがEGR管(EGR通路)28を介して接続され、このEGR管28にEGRクーラ29及びEGR弁30が介装されている。EGRクーラ29は、いわゆる熱交換器であり吸気管に供給される排気ガスの温度を所定温度まで低下させる。またEGR弁30は、EGRクーラ29によって冷却された排気ガスの吸気管22への流入量を制御する。このようなEGR装置27によって冷却された排気ガスを循環させてエンジン11の燃焼室17内の燃焼温度を低下させることで、排気ガス中に含まれるNOx量の低減を図っている。
また、吸気管22及び排気管12の途中には、ターボチャージャ31が設けられており、このターボチャージャ31の下流側に、本実施形態に係る排気浄化装置10を構成する排気浄化用触媒及び排気浄化用フィルタが介装されている。
なお、シリンダヘッド13には、エンジン11の各気筒の燃焼室17内に燃料を直噴射する電子制御式の燃料噴射弁32が設けられており、この燃料噴射弁32には、図示しないコモンレールから所定の燃圧に制御された高圧燃料が供給されるようになっている。
本実施形態では、ターボチャージャ31の下流側の排気管12に、排気浄化用触媒であるディーゼル酸化触媒(以下、単に酸化触媒と称する)33及びNOx吸蔵触媒34と、排気浄化用フィルタであるディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF:Diesel Particulate Filter:以下、DPFと称する)35とが上流側から順に配されている。
酸化触媒33は、例えば、セラミックス材料で形成されたハニカム構造の担体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属が担持されてなる。酸化触媒33では、排気ガスが流入すると、排気ガス中の一酸化窒素(NO)が酸化されて二酸化窒素(NO)が生成される。酸化触媒33における酸化反応が起こるには、酸化触媒33が所定温度以上に加熱されている必要があるため、酸化触媒33は可及的にエンジン11に近い位置に配されていることが好ましい。これにより、酸化触媒33がエンジン11の熱によって加熱され、エンジン始動時等であっても、比較的短時間で酸化触媒33を所定温度以上に加熱することができる。
NOx吸蔵触媒34は、例えば、酸化アルミニウム(Al)からなるハニカム構造の担体に、白金(Pt)、パラジウム(Pd)等の貴金属が担持されると共に、吸蔵剤としてバリウム(Ba)等のアルカリ金属、あるいはアルカリ土類金属が担持されてなる。そして、NOx吸蔵触媒34では、酸化雰囲気においてNOx、すなわち、酸化触媒33で生成されたNO、また酸化触媒33で酸化されずに排気ガス中に残存するNOを一旦吸蔵し、例えば、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を含む還元雰囲気中において、NOxを放出して窒素(N)等に還元する。
なお、酸化触媒33で生成されたNOの多くはNOx吸蔵触媒34によって吸着・分解(還元)され、吸着・分解されなかった残りのNOはDPF35での反応により浄化されるようになっている。
通常、エンジン11から排出される排気ガスの大部分はNOが占めておりHCの量は極めて少ないため、NOx吸蔵触媒34内が酸化雰囲気となり、NOx吸蔵触媒34ではNOxが吸着されるのみで吸着されたNOxが分解(還元)されることはない。このため、NOx吸蔵触媒34に所定量のNOxが吸着されると、後述するインジェクタ36から排気ガス中に還元剤(添加剤)である燃料(軽油)が噴射されるようになっている。これにより、燃料が混合された排気ガスが酸化触媒33を通過してNOx吸蔵触媒34に供給され、NOx吸蔵触媒34内が還元雰囲気となり、吸着されたNOxが分解(還元)される。
DPF35は、例えば、セラミックス材料で形成されたハニカム構造のフィルタであり、DPF35内には、上流側端部が開放され下流側端部が閉塞された排気ガス通路35aと下流側端部が開放され上流側端部が閉塞された排気ガス通路35bとが交互に配列されている。そして、排気ガスは、まず上流側端部が開放された排気ガス通路35aに流入し、隣接する排気ガス通路35bとの間に設けられた多孔質の壁面から下流側端部が開放された排気ガス通路35bに流入して下流側に流出し、この過程において排気ガス中の微粒子状物質(PM)が、壁面に衝突したり吸着されたりして捕捉される。
捕捉されたPMは、排気ガス中のNOによって酸化(燃焼)されCOとして排出され、またDPF35内に残存するNOはNに分解されて排出されるようになっている。すなわち、DPF35では、排気ガスを浄化して、PM及びNOxの排出量を大幅に低減できるようになっている。また、PMが燃焼されることで、DPF35の性能がある程度再生される。
ここで、通常は、NOxはNOx吸蔵触媒34で吸着されるため、DPF35に供給される排気ガス中のNOの量は少なく、DPF35にはPMが徐々に堆積されていく。そして、DPF35に所定量のPMが堆積すると、排気マニホールド25に固定されているインジェクタ36から所定量の燃料が噴射されるようになっている。上述したように排気ガスに燃料が混合されると、NOx吸蔵触媒34では吸着されたNOxが還元されるため、排気ガスに含まれているNOx(NO)はNOx吸蔵触媒34で吸着されずにDPF35に供給される。これにより、DPF35におけるPMの燃焼が促進されるようになっている。
これら酸化触媒33、NOx吸蔵触媒34及びDPF35の上流側近傍及びDPF35の下流側近傍には、それぞれ排気温センサ40が設けられており、これら複数の排気温センサ40によって、酸化触媒33、NOx吸蔵触媒34及びDPF35に流入する排気ガスの温度と、酸化触媒33、NOx吸蔵触媒34及びDPF35から排出される排気ガスの温度を検出している。さらに、酸化触媒33及びDPF35の上流側近傍には、排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素濃度センサ41が設けられている。また、車両には、図示しないが電子制御ユニット(ECU)が設けられており、このECUには、入出力装置、制御プログラムや制御マップ等の記憶を行う記憶装置、中央処理装置及びタイマやカウンタ類が備えられている。そして、このECUが、上記各センサからの情報に基づいて、エンジン11及び排気浄化装置10の総合的な制御を行っている。
以下、本実施形態に係るインジェクタ36の取付状態について説明する。インジェクタ36は、図2及び図3に示すように、排気ポート24近傍に取り付けられ、排気ポート24内の排気弁26の傘部26aにインジェクタ36から噴射された還元剤が衝突するようになっている。本実施形態では、インジェクタ36は、特定の気筒に対応する排気ポート24に近接してシリンダヘッド13に固定されている。エンジン11の各気筒は、図2中右側から、1番気筒37A、2番気筒37B、3番気筒37C、4番気筒37Dとされ、インジェクタ36は、図中右側の1番気筒37Aに対応する排気ポート24a近傍に設けられている。これに対し、EGR管28は、4番気筒37D側で排気マニホールド25と接続されている。また、排気ポート24は各気筒37A〜37Dに対応してそれぞれ二つ設けられており、インジェクタ36は、1番気筒37Aに対応する二つの排気ポート24aのうちの外側のものに対応して設けられている。
このような構成では、インジェクタ36から噴射された還元剤が、加熱された排気弁26に衝突することで気化される。また、排気ガスの流れに対向して還元剤を噴射することになるため、還元剤が排気ガスの流れに衝突して微細化される。これにより、還元剤が排気ガスと良好に混合される。また、インジェクタ36から酸化触媒33までの距離が長いため、インジェクタ36から噴射された還元剤が酸化触媒33等の排気浄化用触媒に導入されるまでは排気ガス全体に均等に混合される。したがって、酸化触媒33全体に亘って還元剤が均等に導入され酸化触媒33全体を有効に利用することができ、触媒効率が実質的に向上する。
なお、燃料が均等に混合されていない状態で排気ガスが酸化触媒33に導入された場合、燃料の濃度が高い部分でNOの生成量が低下し、全体として所望量のNOが生成されず、また排気ガスが十分に昇温されない虞がある。また、燃料が均等に混合されていない排気ガスが、例えば、NOx吸蔵触媒34に供給された場合には、燃料の濃度の低い部分で、吸着されたNOxが十分に還元されない虞がある。
また、本実施形態では、エンジン11の各気筒37A〜37Dの並び方向における排気マニホールド25の一端側にEGR装置27のEGR管28を接続し、排気マニホールド25の他端側、すなわちEGR管28とは反対側の端部近傍のシリンダヘッド13にインジェクタ36を取り付けるようにしている。これにより、排気ガスに混合された還元剤は、排気管12を介して酸化触媒33に導入されるため、還元剤のEGR管28への流れ込みは防止される。また、EGR管28への還元剤の流れ込みは、例えば、第1の気筒37Aの排気工程の後に第3及び第4の気筒37C,37Dの排気工程が実施されるようにエンジン11を駆動することで、排気ポート24aからEGR管28への排気ガスの流れが抑えられるため、より確実に防止することができる。
また、本実施形態では、上述したようにインジェクタ36から噴射された還元剤が、排気弁26の傘部26aに衝突するようになっている。すなわち、インジェクタ36から噴射された還元剤が排気弁26の傘部26a以外には衝突しないようになっている。図3に示すように、排気弁26は、排気ポート24内に摺動可能に支持されている。このため、排気弁26の排気マニホールド25との摺動部26bに還元剤が衝突して付着すると、摺動部26b表面のオイルが取れてしまい排気弁26の動作に悪影響を及ぼす虞があるが、排気弁26の傘部26aに還元剤が衝突するにようにすることで、このような虞はなくなる。このように、摺動部26bには還元剤が衝突して付着しないようになっていることが好ましいが、勿論、排気弁26の傘部26a以外の部分に還元剤が付着するようになっていてもよい。
さらに、本実施形態では、インジェクタ36から還元剤を噴射するタイミングを、排気ポート24が開弁されている期間とした。開弁時には、燃焼室17内から排気ポート24に排気ガスが流れ込んでいるので、排ガス流に対向するように噴射された還元剤がエンジン11の燃焼室17内に入り込むことなく、排気ガス流に押し戻されながら良好に混合される。勿論、インジェクタ36から還元剤を噴射するタイミングは特に限定されない。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係る排気浄化装置の要部を示す概略図である。なお、同一部材には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
本実施形態は、インジェクタの配置を変更した例であり、図4に示すように、インジェクタ36が、第1の気筒37Aに対応する二つの排気ポート24aの間の壁部50の分岐部51に還元剤が衝突するように、排気マニホールド25に取り付けられている以外は、実施形態1と同様である。
このような構成では、インジェクタ36から噴射された還元剤は、壁部50に衝突することで二方向に分かれて二つの各排気ポート24a内に入り込み、各排気ポート24a内の排気弁26にそれぞれ付着する。すなわち、インジェクタ36から噴射された還元剤は、二つの排気弁26によって気化されることになる。したがって、還元剤の気化が促進され、還元剤を排気ガスにより良好に混合することができるようになる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、排気浄化装置10として、排気管12に、排気浄化用触媒である酸化触媒33及びNOx吸蔵触媒34と、排気浄化用フィルタであるDPF35とを、上流側から酸化触媒33、NOx吸蔵触媒34、DPF35の順で配置した例を挙げたが、これら排気浄化用触媒及び排気浄化用フィルタの配置及び種類は特に限定されるものではない。
また、上述した実施形態では、NOxを分解(還元)する排気浄化用触媒として、燃料(軽油)を還元剤としてNOxを分解(還元)するNOx吸蔵触媒を例示したが、これに限定されず、例えば、排気ガス中のNOxを選択的に触媒に吸着させ、還元剤としてアンモニアあるいは尿素をインジェクタから噴射してNOxを分解(還元)する、いわゆるSCR(Selective Catalytic Reduction)等であってもよい。
また、上述した実施形態では、添加剤として還元剤を用いて説明したが、還元作用を目的としたものに限らず、排気系に添加するものであれば、例えば、燃焼による昇温を目的とした燃料でもよい。
さらに、上述した実施形態では過給器としてターボチャージャを備えている吸排気系の構成の一例を示しているが、特にこれに限定されず、例えば、過給器は必ずしも設ける必要はない。また、上述の実施形態では、排気通路と吸気通路との間に冷却排気ガスの再循環路を有する冷却排気ガス再循環装置、いわゆるEGR装置を設けた構成を例示したが、勿論、このEGR装置も必ずしも設ける必要はない。
実施形態1に係る排気浄化装置の概略構成図である。 実施形態1に係る排気マニホールド部分の排気通路を示す概略図である。 実施形態1に係る排気浄化装置の要部を示す断面図である。 実施形態2に係る排気マニホールド部分の排気通路を示す概略図である。
符号の説明
10 排気浄化装置
11 エンジン
12 排気管
24 排気ポート
25 排気マニホールド
26 排気弁
26a 傘部
26b 摺動部
28 EGR管
31 ターボチャージャ
33 酸化触媒
34 NOx吸蔵触媒
35 DPF
36 インジェクタ
50 壁部
51 分岐部

Claims (4)

  1. エンジンの排気マニホールドに接続される排気管と、
    該排気管に介装される排気浄化用触媒と、
    排気ポートを開閉する排気弁より下流に設けられ、該排気弁に衝突するように添加剤を噴射するインジェクタと
    前記エンジンの各気筒ごとに設けられる複数の排気弁と、を備え、
    前記排気ポートは、複数の排気弁に対応して複数に分岐する分岐ポートを有し、
    前記インジェクタは、噴射した添加剤が前記分岐ポート間の壁部の分岐部に衝突するように設けられていることを特徴とする排気浄化装置。
  2. 前記インジェクタは噴射した添加剤が前記排気弁の傘部に衝突するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排気浄化装置。
  3. 前記排気ポートが開弁されているタイミングで前記インジェクタから添加剤が噴射されることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気浄化装置。
  4. 前記排気マニホールドと前記エンジンの吸気通路とを接続するEGR通路を有し排気ガスの一部を吸気通路に循環させるEGR装置をさらに具備し、
    前記インジェクタが、前記エンジンの各気筒の並設方向における前記排気マニホールドの一端側に設けられると共に、他端側に前記EGR通路が接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の排気浄化装置。
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