JP2002021539A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2002021539A JP2000201660A JP2000201660A JP2002021539A JP 2002021539 A JP2002021539 A JP 2002021539A JP 2000201660 A JP2000201660 A JP 2000201660A JP 2000201660 A JP2000201660 A JP 2000201660A JP 2002021539 A JP2002021539 A JP 2002021539A
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広樹 松岡
Shinobu Ishiyama
忍 石山
Yasuhiko Otsubo
康彦 大坪
Hisafumi Magata
尚史 曲田
Masaaki Kobayashi
正明 小林
Daisuke Shibata
大介 柴田
Akihiko Negami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】NOx吸収剤に供給する還元剤のEGR系への
回り込み,EGRクーラ内のガス通路の目詰まりおよび
トルク変動の防止を図る。 【解決手段】エンジン1は、直列4気筒エンジン1の各
排気ポートを結ぶエキマニ14と、NOx吸収剤17を
備える機関排気通路と、エキマニおよび排気管16上に
設置したタービン6bを接続する接続管15と、機関吸
気系に排気ガスの一部を再循環するEGR管23と、N
Ox吸収剤17に軽油を添加するノズル19とを備え
る。接続管15をエキマニ14の一端部分で接続し、E
GR管23をエキマニ14の他端部分で接続し、ノズル
19をエキマニ14の一端部分に最寄りの4番気筒#4
の排気ポートに設置し、エキマニ14のうち4番気筒#
4と3番気筒#3との間に逆止弁50を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希薄燃焼可能な内
燃機関(以下「希薄燃焼式内燃機関」という。)から排
出される排気ガス中の有害成分を浄化する排気浄化装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】希薄燃焼式内燃機関に限らず、内燃機関
から排出される排気ガスに含まれるNOxの低減手段の
一つに排気再循環装置(以下、EGRと略す)がある。
【0003】EGRは、排気ガスの一部を再度吸気系に
戻し、不活性ガスの導入により燃焼室におけるガスの熱
容量を増大させ、燃焼室の最高燃焼温度を下げることに
よってNOxの発生を低減するものである。
【0004】また、希薄燃焼式内燃機関から排出される
排気ガスのNOx低減手段として機関排気系に設置さ
れ、選択還元型NOx触媒や吸蔵還元型NOx触媒などの
NOx吸収剤を包蔵する触媒コンバータがある。
【0005】触媒コンバータは、EGRのようにNOx
の発生そのものを抑制する技術ではなく、発生してしま
ったNOxを大気に放出する前に前記NOx吸収剤によ
りNOxを浄化するものである。
【0006】前記選択還元型NOx触媒は、これが酸素
過剰の雰囲気下にあるときに炭化水素(HC)を積極的
に添加することでNOxを還元または分解する触媒であ
る。よって、この選択還元型NOx触媒でNOxを浄化す
るためにはHC成分からなる適量の還元剤を必要とす
る。
【0007】選択還元型NOx触媒を用いて排気浄化を
行う場合、希薄燃焼式内燃機関は元来その通常運転時に
おける排気成分中に含まれているHCの量がこれまでの
ガソリン車に比べて少ない。このため、NOx浄化を行
うには選択還元型NOx触媒にHC成分を供給する必要
がある。
【0008】一方、吸蔵還元型NOx触媒は、流入排気
ガスの空燃比がリーンのときにNOxを吸収し、流入排
気ガスの酸素濃度が低下すると吸収したNOxを放出
し、N2に還元する触媒である。
【0009】この吸蔵還元型NOx触媒を希薄燃焼式内
燃機関の排気浄化に用いる場合、該内燃機関では通常運
転時の排気ガスの空燃比がリーンであるため、排気ガス
中のNOxをNOx触媒が吸収することとなる。しかしな
がら、リーン空燃比の排気ガスをNOx触媒に供給し続
けると、NOx触媒のNOx吸収能力が飽和に達し、それ
以上NOxを吸収できなくなってNOxがリークしてしま
うことになる。
【0010】そこで、吸蔵還元型NOx触媒では、NOx
吸収能力が飽和する前に所定のタイミングで流入排気ガ
スの空燃比をリッチにすることによって酸素濃度を極度
に低下させるとともに還元剤を供給し、NOx触媒に吸
収されたNOxを放出してN2に還元し、NOx触媒のN
Ox吸収能力を回復させる必要がある。
【0011】NOx吸収剤でNOxを浄化するために
は、排気ガスの空燃比をリッチにするとともに連続的に
あるいは間欠的に排気ガス中に還元剤を添加する必要が
ある。そして、内燃機関が排出する排気ガスのNOx低
減をより実効あるものとするために、例えば特開平6−
74022号公報開示の技術のように、EGRとNOx
吸収剤を組み合わせる場合もある。
【0012】前記公報には、4気筒エンジンを例示して
おり、この4気筒エンジンの3気筒の排気ポートに接続
されるエキゾーストマニホルドの3本の岐管に排気還流
通路(以下「EGR管」という。)を接続し、この3本
の岐管から排気ガスの一部を吸い込んでEGR管を介し
て吸気管に戻している。
【0013】また、残りの一気筒の排気ポートには還元
剤添加ノズルを取り付けてある。そして、この還元剤添
加ノズルから排気ガス中に機関燃料(還元剤)を導入す
ることで排気管下流に備えたNOx吸収剤に還元剤を添
加するようにしている。
【0014】還元剤添加ノズルを備えた気筒をEGR管
に連なる前記3つの気筒からなる気筒群と区分したの
は、還元剤添加ノズルから導入された還元剤がEGR管
を介して吸気系に取り込まれないようにするためであ
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報記載の技術では、EGR管を3本(複数)の岐管に接
続しており、これらの管は通常溶接によってEGR管に
接続する。しかし、EGR管に複数の岐管を溶接すると
その作業が面倒であるばかりか溶接の善し悪しの程度に
よってはガス漏れを生じるといった不具合を生じること
も考えられる。
【0016】また、EGR管と接続する岐管が多いと、
EGRガスの流れに対する排気脈動の影響を無視でき
ず、EGRガスの流量制御が難しくなる。一方、EGR
管を介した再循環ガスの循環割合(以下「EGR率」と
いう。)は、車輌に搭載してあるコンピュータ、すなわ
ちエンジンの制御装置である電子制御ユニット(Electr
onic Control Unit:ECU、以下「ECU」と称す
る。)に記憶してあるエンジン回転数−負荷マップから
エンジンの運転状態にあった適量が求められるようにな
っている。
【0017】したがって、EGR率の高い運転状態で内
燃機関が作動している時に還元剤が供給されてしまう
と、EGR管に備えられている再循環ガス冷却装置であ
るEGRクーラ内に配設されているガス通路の壁面に還
元剤が徐々に付着して目詰まりを起こしてしまう虞があ
る。
【0018】すると本来吸気系に循環されるべき量の再
循環ガスが、この目詰まりに起因して吸気系に送られ
ず、よってトルク低下を招来しEGRによるNOxの低
減効果を期待できないことが考えられる。
【0019】反対に前記のごとくEGR率の高い運転状
態で内燃機関が作動している時であって還元剤の供給量
が多すぎると、吸気系に送り込まれる還元剤が機関燃料
として燃焼してしまい必要以上に機関燃焼がなされ、そ
れに起因してトルクの増大を招来することが考えられ
る。
【0020】よって、このようなトルク変動はドライバ
の意図するものではないため、ドライバビリティの悪化
を招くことになり好ましくない。本発明は、上記実情に
鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題
は、例えばNOx吸収剤によるNOx低減用として用い
られる還元剤のEGR系への流出を阻止することで前記
還元剤のEGR系への回り込み,EGRクーラ内に配設
したガス通路の目詰まりおよびトルク変動を防止し、さ
らには製品精度の向上や組付作業の向上を図ることを挙
げられる。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明内燃機関の排気浄化装置は、次の手段を講じ
た。
【0022】(1)本発明内燃機関の排気浄化装置は、
多気筒内燃機関の各排気ポートを結ぶ複数の枝通路をま
とめるエキゾーストマニホルドと、NOx吸収剤を備え
る機関排気通路と、前記エキゾーストマニホルドおよび
前記機関排気通路上に設置した過給機を接続する接続通
路と、機関吸気系に排気ガスの一部を再循環する排気再
循環装置と、前記NOx吸収剤に還元剤を添加する還元
剤添加装置とを備える内燃機関の排気浄化装置におい
て、前記接続通路を前記エキゾーストマニホルドの一端
部分で接続し、前記排気再循環装置を前記エキゾースト
マニホルドの他端部分で接続し、前記還元剤添加装置の
吐出口を前記エキゾーストマニホルドの一端部分に最寄
りの一気筒の排気ポートに設置し、前記エキゾーストマ
ニホルドのうち前記接続通路との接続箇所である前記一
端部分から他端部分側に向けて離れた適所に、還元剤の
前記他端部分側に向けた流れを防止する逆止弁を設ける
ことを特徴とする。
【0023】ここで、「内燃機関」としては、筒内直接
噴射式のリーンバーンガソリンエンジンやディーゼルエ
ンジンを例示することができる。「NOx吸収剤」とし
ては、吸蔵還元型NOx触媒あるいは選択還元型NOx触
媒を例示することができる。
【0024】「吸蔵還元型NOx触媒」は、流入する排
気ガスの空燃比がリーンのときにNOxを吸収し、流入
する排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOx
を放出し、N2に還元する触媒である。この吸蔵還元型
NOx触媒は、例えばアルミナを担体とし、この担体の
上に例えばカリウムK,ナトリウムNa,リチウムL
i,セシウムCsのようなアルカリ金属,バリウムB
a,カルシウムCaのようなアルカリ土類,ランタンL
a,イットリウムYのような希土類から選んだ少なくと
も一つと、白金Ptのような貴金属とを担持してなる。
【0025】「選択還元型NOx触媒」は、酸素過剰の
雰囲気で炭化水素の存在下でNOxを還元または分解す
る触媒をいい、ゼオライトにCu等の遷移金属をイオン
交換して担持した触媒,ゼオライトまたはアルミナに貴
金属を担持した触媒等をいう。
【0026】「還元剤」としては軽油やガソリンなどH
C成分を含むものが好適である。「排気再循環装置」
は、機関排気系から吸気系に排気ガスを再循環する装置
であって、排気系と吸気系とを機関本体をバイパスして
結ぶバイパス通路であるEGR通路と、EGR通路内を
排気系側から吸気系側に流れる排気ガス(以下「EGR
ガス」という。)の量を制御する制御弁(以下「EGR
バルブ」という。)と、EGR通路を通るEGRガスの
温度を下げるEGRクーラとからなる。
【0027】前記EGRクーラはEGRガスと機関冷却
液との間で熱交換を行う熱交換器であり、その内部には
機関冷却液が通る機関冷却液管路とこの機関冷却液管路
にEGRガスが直に接した状態でEGRガスを通すEG
Rガス通路管を備えている。そして、機関冷却液がこの
機関冷却液管路を流れている時にEGRガスが機関冷却
液管路に接することでEGRガスの温度を吸収しEGR
ガスの温度を下げる。
【0028】「還元剤添加装置」としては、燃料添加ノ
ズル,燃料ポンプ,燃料パイプ,燃料添加ノズルからの
噴射燃料量を制御する制御弁,燃料通路を含むものを例
示できる。
【0029】「逆止弁」は、エキゾーストマニホルドの
他端部分から一端部分に向けての排気ガスの流れは許容
しても反対方向への排気ガスの流れは許容しない一方向
弁のことである。
【0030】このような構成の本発明内燃機関の排気浄
化装置では、エキゾーストマニホルドにおいて、接続通
路および排気再循環装置をそれぞれエキゾーストマニホ
ルドの一端部分および他端部分で接続してあり、還元剤
添加装置を前記一端部分に最寄りの一気筒の排気ポート
に設置してあるので、エキゾーストマニホルドにおける
還元剤添加装置と排気再循環装置とが互いに遠く離間す
る。
【0031】よって、還元剤添加装置から吐出された還
元剤が排気再循環装置を介して吸気系に回り込むのをそ
れだけでも防止できる。しかも本発明では、エキゾース
トマニホルドのうち前記接続通路との接続箇所である前
記一端部分から前記他端部分側に向けて離れた適所にエ
キゾーストマニホルドの他端部分から一端部分に向けて
の排気ガスの流れのみを許容する一方向弁としての逆止
弁を設けてあるので、たとえ還元剤添加装置から吐出さ
れた還元剤が前記他端部分側に向けて必要以上に流れた
としても、還元剤が排気再循環装置を経由して機関吸気
系に流れることはない。よって必要以上にトルクの増大
を招来することもない。
【0032】また、EGR率の高い運転状態で内燃機関
が作動している時に還元剤が供給されるようなことがあ
ったにしても、還元剤がEGR管に備えられているEG
Rクーラ内に配設したEGRガス通路管の壁面に還元剤
が付着して目詰まりを起こしてしまうこともない。よっ
て本来吸気系に循環されるべき量の再循環ガスが吸気系
に送られないこともないのでトルク低下を招来すること
もない。さらにはEGRによるNOxの低減効果も充分
期待できる。
【0033】さらにまた、還元剤の多寡に起因したトル
ク変動がないあるいはあっても小さなものであるからド
ライバビリティが悪化することもない。また、エキゾー
ストマニホルドに対する排気再循環装置の接続を他端部
分一箇所のみで行っているので、溶接作業も容易になり
かつ耐久性が向上し、コストダウンを図ることができ
る。 (2)前記エキゾーストマニホルドに設置される前記逆
止弁は、前記一端部分に最寄りの一気筒とこの気筒に隣
接する他の気筒との間の箇所に設けるようにすることも
できる。このようにすることで逆止弁の設置範囲、すな
わち設計の自由度が広がって好適である。 (3)内燃機関の作動状態に応じて前記還元剤添加装置
による燃料添加実行の可否を判断する燃料添加実行判断
手段を有する。
【0034】ここで、内燃機関全体の制御を行うECU
について簡単に述べるとともに、本項の構成要素につい
て説明する。ECUは、周知のごとくデジタルコンピュ
ータからなり、双方向性バスによって相互に接続した、
中央処理制御装置であるCPU,読み出し専用メモリで
あるROM,ランダムアクセスメモリであるRAM,バ
ックアップRAM,入力ポート,出力ポート等から構成
する。
【0035】入力ポートは、内燃機関や車輌に取り付け
た各種センサと電気的に接続され、これら各種センサの
出力信号が入力ポートを介してECU内に入ると、これ
ら各センサに係るパラメータは一時的にRAMに記憶さ
れる。
【0036】そして、CPUは双方向性バスを通じてR
AMに記憶しておいた前記パラメータを必要に応じて呼
び出し、これらのパラメータに基づいてCPUが必要と
する演算処理を行い、この演算処理の結果、出力ポート
を介して内燃機関の各種構成部材が作動する。
【0037】「燃料添加実行判断手段」としては、例え
ばECUのROMに記憶され、還元剤添加装置の作動制
御を実現するアプリケーションプログラムおよびこのア
プリケーションプログラムの実行用に用意された、エン
ジン回転数と負荷の関数として予めROM内に記憶して
あるエンジン回転数−負荷マップを挙げられる。
【0038】そしてエンジン回転数−負荷マップからE
GR管を介した再循環ガスの循環割合であるEGR率を
求める。そして、求めたEGR率がある所望の範囲にあ
る場合はCPUが燃料添加実行時と判断し、当該所望の
範囲にない時は燃料添加非実行時と判断する。
【0039】前記アプリケーションプログラムの実行は
CPUによってなされ、また前記マップはROMに予め
記憶してあり、CPUやROMの属性はECUにあるの
で、ECUのことを燃料添加実行判断手段ということに
する。
【0040】本発明では燃料添加実行判断手段によって
内燃機関の作動状態に応じて前記還元剤添加装置による
燃料添加実行の可否を判断するので、好適な燃料添加の
実現ができる。 (4)前記燃料添加実行判断手段により燃料添加実行の
判断がされた場合に前記還元剤添加装置から放出される
還元剤の吐出力を増大する還元剤吐出力増大手段を有す
ることが望ましい。
【0041】「還元剤吐出力増大手段」としては、前記
燃料添加実行判断手段によって燃料添加の実行時と判断
された時に前記還元剤添加装置の動力を高める装置、例
えば適宜のポンプおよびこのポンプの作動制御を行う前
記ECUを例示できる。
【0042】本発明では前記燃料添加実行判断手段によ
り燃料添加実行の判断がされた場合には還元剤吐出力増
大手段が作動して前記還元剤添加装置から接続管に向け
て放出される還元剤の吐出力を増大するので、還元剤の
EGR系への回り込みを一層効果的に防止できる。 (5)多気筒内燃機関の各排気ポートを結ぶ複数の枝通
路をまとめるエキゾーストマニホルドと、NOx吸収剤
を備える機関排気通路と、前記エキゾーストマニホルド
および前記機関排気通路上に設置した過給機を接続する
接続通路と、機関吸気系に排気ガスの一部を再循環する
排気再循環装置と、前記NOx吸収剤に還元剤を添加す
る還元剤添加装置とを備える内燃機関の排気浄化装置に
おいて、前記接続通路を前記エキゾーストマニホルドの
一端部分で接続し、前記排気再循環装置を前記エキゾー
ストマニホルドの他端部分で接続し、前記還元剤添加装
置の吐出口を前記エキゾーストマニホルドの一端部分に
最寄りの一気筒の排気ポートに設置し、内燃機関の作動
状態に応じて前記還元剤添加装置による燃料添加実行の
可否を判断する燃料添加実行判断手段を備えるととも
に、この燃料添加実行判断手段により燃料添加実行の判
断がされた場合に前記還元剤添加装置から放出される還
元剤の吐出力を増大する還元剤吐出力増大手段を有する
ようにすることもできる。
【0043】この場合も燃料添加実行判断手段により燃
料添加実行の判断がされた場合には還元剤吐出力増大手
段が作動して還元剤添加装置から接続管に向けて放出さ
れる還元剤の吐出力を増大するので、還元剤のEGR系
への回り込みを効果的に防止できる。
【0044】
【発明の実施の形態】〔第1の実施の形態〕まず、図1
を参照して第1実施形態に係る内燃機関の排気浄化装置
の全体構成を説明する。
【0045】エンジン1は直列4気筒ディーゼルエンジ
ンである。そしてこのエンジン1の各気筒の燃焼室に
は、吸気管3および吸入分岐管であるインテークマニホ
ルド2を介して吸気が導入される。
【0046】吸気管3の始端にはエアクリーナ4を設け
てあり、吸気管3の途中には、エアフローメータ5,タ
ーボチャージャ6のコンプレッサ6a,インタークーラ
7,スロットルバルブ8を設けてある。
【0047】エアフローメータ5はエアクリーナ4を介
して吸気管3に流入する新気の空気量に応じた出力信号
をECU9に出力し、ECU9はエアフローメータ5の
出力信号に基づいて吸入空気量を演算する。
【0048】また、エンジン1の各気筒の燃焼室にはそ
れぞれ燃料噴射弁であるインジェクタ10から燃料(軽
油)が噴射される。この燃料は、図示しない燃料タンク
から燃料ポンプ12によってポンプアップされコモンレ
ール11を介してインジェクタ10に供給されるもので
ある。
【0049】燃料ポンプ12はエンジン1の図示しない
クランクシャフトによって駆動される。また各インジェ
クタ10の開弁時期および開弁期間は、エンジン1の運
転状態に応じてECU9によって制御される。
【0050】また、エンジン1の各気筒の燃焼室で生じ
た排気ガスは、各気筒の排気ポート13を結ぶ複数の枝
通路をまとめた形態の排気集合管であるエキゾーストマ
ニホルド14に排出される。ここで、説明の都合上、エ
ンジン1の気筒番号を、図中右端に配置された気筒を1
番気筒#1として、左側へ順に、2番気筒#2,3番気
筒#3とし、図中左端に配置された気筒を4番気筒#4
とする。
【0051】また、気筒#1〜4の排気ポートに対応す
る前記枝通路をそれぞれ符合141から144を用いて
示す。エキゾーストマニホルド14において4番気筒#
4に対向する部位すなわちエキゾーストマニホルド14
の一端部分には、当該部分および機関排気通路である排
気管16上に設置した過給機であるターボチャージャ6
を接続する接続通路としての接続管15を配管してあ
る。接続管15によって排気ガスをターボチャージャ6
のタービン6bに導く。タービン6bは排気ガスによっ
て回転しタービン6bと連結してあるコンプレッサ6a
を作動して吸気を昇圧する。
【0052】排気ガスはタービン6bを経由して排気管
16におけるタービン6bの設置箇所よりも下流側に排
出された図示しないマフラーを経由して大気に排出され
る。排気管16の途中には、吸蔵還元型NOx触媒(N
Ox吸収剤)17を包蔵した触媒コンバータ18を備え
ている。吸蔵還元型NOx触媒17については後で詳述
する。
【0053】また、エンジン1のシリンダヘッド30に
は、4番気筒#4の排気ポート13に臨ませて燃料添加
ノズル19を取り付けてある。換言すれば、燃料添加ノ
ズル19を前記エキゾーストマニホルドの一端部分に最
寄りの一気筒である4番気筒#4の排気ポートに設置し
燃料添加ノズル19には、燃料ポンプ12でポンプアッ
プされた燃料が、燃料パイプ20およびシリンダヘッド
30に設けた燃料通路21を介して供給可能になってお
り、燃料パイプ20の途中に設けた制御弁22により燃
料添加ノズル19から吐出される燃料の量を制御する。
なお、制御弁22はECU9によりその開閉および開度
制御を行う。
【0054】図2は図1のII−II線縦断面であり、図3
は図1の要部拡大図であり、図3の×印で示す箇所は燃
料添加ノズル19の吐出口を意味する。図2および図3
からわかるように、燃料添加ノズル19はその吐出口か
ら噴射する燃料が接続管15に向かうように取り付けて
ある。
【0055】この実施の形態において、燃料添加ノズル
19,燃料ポンプ12,燃料パイプ20,燃料添加ノズ
ル19からの噴射燃料量を制御する制御弁22および燃
料通路21は、還元剤添加装置を構成する。なお、燃料
添加ノズル19から還元剤が吐出するので燃料添加ノズ
ル19を還元剤添加装置の吐出口ということもできる。
【0056】また、エキゾーストマニホルド14におい
て1番気筒#1に対向する部位である他端部分には、排
気ガスの一部を吸気系に戻すための排気還流管(以下、
EGR管と略す)23の一端口である排気吸込口23a
が接続してあり、EGR管23の他端はインテークマニ
ホルド2に接続してある。この他端部分に排気吸込口2
3aを接続することで当該部分に各気筒から流入した排
気ガスが集合する。
【0057】またEGR管23の途中にはEGRクーラ
24とEGRバルブを設けてある。EGRクーラ24は
EGRガスと機関冷却液との間で熱交換を行う熱交換器
であり、その内部には機関冷却液が通る図示しない機関
冷却液管路とこの機関冷却液管路にEGRガスが直に接
した状態でEGRガスを通す図示しないEGRガス通路
管を備えている。そして、機関冷却液が前記機関冷却液
管路を流れている時にEGRガスが機関冷却液管路に接
することでEGRガスの温度を吸収しEGRガスの温度
を下げる。
【0058】EGRバルブ25は、エンジン1の運転状
態に応じてECU9によって開度制御され、EGR率を
制御する。EGR管23とEGRクーラ24とEGRバ
ルブ25は排気再循環装置(EGR)を構成する。
【0059】また、排気管16において触媒コンバータ
18の直ぐ下流には、触媒コンバータ18から流出する
排気ガスの温度に対応した出力信号をECU9に出力す
る排気温センサ17aを設けてある。この温度センサに
より触媒が有効に機能するかどうかの判断の目安となる
活性温度等、触媒に関する温度を検出する。
【0060】ECU9はデジタルコンピュータからな
り、双方向バスによって相互に接続されたROM(リー
ドオンリメモリ),RAM(ランダムアクセスメモ
リ),CPU(セントラルプロセッサユニット),入力
ポート,出力ポートを具備し、エンジン1全体の制御を
行う。
【0061】ECU9の入力ポートには、アクセル開度
センサ26からの入力信号と、クランク角センサ27か
らの入力信号が入る。アクセル開度センサ26はスロッ
トルバルブ8の開度に比例した出力電圧をECU9に出
力し、ECU9はアクセル開度センサ26の出力信号に
基づいてエンジン負荷を演算する。クランク角センサ2
7はクランクシャフトが一定角度回転する毎に出力パル
スをECU9に出力し、ECU9はこの出力パルスに基
づいてエンジン回転数を演算する。
【0062】これらエンジン負荷とエンジン回転数によ
ってエンジン運転状態が判別され、ECU9はエンジン
運転状態に応じてインジェクタ10の開弁時期、開弁期
間を制御する。
【0063】触媒コンバータ18に収容された吸蔵還元
型NOx触媒(以下、NOx触媒と略す場合もある)17
は、例えばアルミナ(Al23)を担体とし、この担体
上に例えばカリウムK,ナトリウムNa,リチウムL
i,セシウムCsのようなアルカリ金属,バリウムB
a,カルシウムCaのようなアルカリ土類,ランタンL
a,イットリウムYのような希土類から選ばれた少なく
とも一つと、白金Ptのような貴金属とが担持されてな
る。
【0064】このNOx触媒17は、流入排気ガスの空
燃比(以下、排気空燃比と称す)が理論空燃比よりもリ
ーンのときはNOxを吸収し、排気空燃比が理論空燃比
あるいはそれよりもリッチになって流入排気ガス中の酸
素濃度が低下すると吸収したNOxをNO2またはNOと
して放出するNOxの吸放出作用を行う。そして、NOx
触媒17から放出されたNOx(NO2またはNO)は直
ちに排気ガス中の未燃HCやCOと反応してN2に還元
される。
【0065】したがって、排気空燃比を適宜に制御すれ
ば排気ガス中のHC,CO,NOxを浄化できることに
なる。尚、ここでは排気空燃比は、排気管16のうちN
Ox触媒17を含む触媒コンバータ18の上流側箇所や
エンジン燃焼室,吸気通路等にそれぞれ供給された空気
量の合計と燃料(炭化水素)量の合計の比を意味するも
のとする。したがって、触媒コンバータ18よりも上流
箇所の排気管16内に燃料,還元剤あるいは空気が供給
されない場合には、排気空燃比はエンジン燃焼室内に供
給される混合気の空燃比に一致する。
【0066】ところで、ディーゼルエンジンの場合は、
ストイキ(理論空燃比:A/F=14〜15)よりもは
るかにリーン域で燃焼を行うので、通常の機関運転状態
ではNOx触媒17に流入する排気ガスの空燃比は非常
にリーンであり、排気ガス中のNOxはNOx触媒17に
吸収され、NOx触媒17から放出されるNOx量は極め
て少なくなる。
【0067】一方ガソリンエンジンの場合は、燃焼室に
供給する混合気をストイキまたはリッチ空燃比にするこ
とにより排気ガスの空燃比を理論空燃比またはリッチ空
燃比にし、排気ガス中の酸素濃度を低下させて、NOx
触媒に吸収されているNOxを放出することができる。
しかし、ディーゼルエンジンにおいてはその燃焼室に供
給する混合気をストイキまたはリッチ空燃比にすると、
燃焼の際に煤が発生するなどの問題がありよってガソリ
ン車なみの空燃比での使用はできない。
【0068】したがって、ディーゼルエンジンでは、N
Ox触媒17のNOx吸収能力が飽和する前に所定のタイ
ミングで、排気ガス中に還元剤を供給して排気ガス中の
酸素濃度を低下し、NOx触媒17が吸収していたNOx
を放出し還元する必要がある。尚、前記還元剤として
は、一般に、ディーゼルエンジンの燃料である軽油を使
用する場合が多い。
【0069】そのため、この実施の形態では、ECU9
によりエンジン1の運転状態の履歴からNOx触媒17
が吸収していたNOx量を推定し、その推定NOx量が予
め設定しておいた所定値に達したときに、所定時間だけ
制御弁22を開弁して所定量の燃料を燃料添加ノズル1
9から排気ガス中に噴射し、NOx触媒17に流入する
排気ガス中の酸素濃度を低下させ、NOx触媒に吸収さ
れていたNOxを放出し、N2に還元する。すなわちエン
ジン1の作動状態に応じて還元剤添加装置による燃料添
加実行の可否を判断する。
【0070】この判断は、ECUのROMに記憶され、
還元剤添加装置の作動制御を実現する図示しない周知の
アプリケーションプログラムの採用によって実現する。
そしてこのアプリケーションプログラムの実行にあたっ
てエンジン回転数と負荷の関数として予めROM内に記
憶してあるエンジン回転数−負荷マップを適用する。
【0071】詳しくは、エンジン1の作動状態に基づい
てエンジン回転数−負荷マップからEGR管を介した再
循環ガスの循環割合であるEGR率を求め、この求めた
EGR率がある所望の範囲にある場合はCPUが燃料添
加実行時と判断して燃料添加ノズル19から軽油等の還
元剤を排気ガス中に噴射し、当該所望の範囲にない時は
燃料添加非実行時と判断して燃料添加ノズル19からの
還元剤の噴射を止める。このような燃料添加実行判断は
CPUやROMに属するアプリケーションプログラムや
前記マップに基づいてなされ、CPUやROMの属性は
ECUにあるので、ECU9のことを燃料添加実行判断
手段ということにする。
【0072】燃料添加実行判断手段であるECU9によ
り燃料添加実行の判断がされた場合には燃料添加ノズル
19が放出する還元剤の吐出力を燃料ポンプのポンプ圧
を高めることで増大するとともに燃料添加ノズル19は
燃料を接続管15に向かって噴射するようになってい
る。よって、添加された燃料は接続管15に向けて一気
にかつスムーズに流出するようになる。前記燃料添加実
行判断手段であるECU9によって燃料添加の実行時と
判断された時に燃料添加ノズル19の動力(吐出力)を
高める装置として、前記燃料ポンプ12およびこのポン
プ12の作動制御を行うECU9を還元剤吐出力増大手
段ということにする。また燃料添加ノズル19は4番気
筒#4の排気ポート13に取り付けられており、一方、
エキゾーストマニホルド14におけるEGR管23の接
続部位は1番気筒#1に近接した位置である。すなわち
エキゾーストマニホルド14において接続管15および
EGR管23の前記排気吸込口23aをそれぞれエキゾ
ーストマニホルドの一端部分および他端部分で接続して
あり、燃料添加ノズル19を前記一端部分に最寄りの一
気筒である4番気筒#4の排気ポートに設置してあるの
で、エキゾーストマニホルド14における燃料添加ノズ
ル19とEGR管23の排気吸込口23aとが互いに遠
く離間する。よって、燃料添加ノズル19から吐出され
た軽油等の還元剤がEGR管23を介してインテークマ
ニホルド2に回り込むのを防止できる。
【0073】また、エキゾーストマニホルド14とEG
R管23との接続個所が一箇所であるので、溶接作業が
容易になりかつ耐久性が向上し、コストダウンを図るこ
ともできる。
【0074】さらに、EGR管23との接続部が、エキ
ゾーストマニホルド14において各気筒から流入した排
気ガスが集合する部位といえる他端部分に設けられてい
るといえるので、EGR管23を流れる排気ガスが排気
脈動の影響を受けにくくなり、EGR量の精密制御が可
能になる。
【0075】また、燃料添加実行判断手段であるECU
9により燃料添加実行の判断がされた場合には還元剤吐
出力増大手段である、ポンプ12やその作動制御を行う
ECU9が作動して前記燃料添加ノズル19から接続管
15に向けて放出される還元剤添である軽油の吐出力を
増大するので、軽油のEGR系への回り込みを一層効果
的に防止できる。 〔第2の実施の形態〕次に、第2実施形態における内燃
機関の排気浄化装置を図4および図5を参照して説明す
る。
【0076】この第2実施形態に係るエンジン1Aは、
燃料添加ノズル19から添加した燃料のEGR系への回
り込みをより確実に防止するために、前述した第1実施
形態の排気浄化装置をさらに発展させたものである。
【0077】この第2実施形態に係るエンジン1Aが第
1実施形態に係るエンジン1と異なる点は、エキゾース
トマニホルド14のうち接続管15との接続箇所である
前記一端部分から他端部分側に向けて離れた適所、詳し
くは前記一端部分に最寄りの一気筒である4番気筒#4
とこの気筒#4に隣接する他の気筒である3番気筒#3
との間の箇所に逆止弁50を設けた点だけである。
【0078】よって、他の構成については、第1実施形
態のものと同じであるので、当該同一部分には第1実施
形態のものと同一符合を付してその説明を省略する。逆
止弁50は、エキゾーストマニホルド14の前記他端部
分から前記一端部分に向けての排気ガスの流れは許容し
ても反対方向、すなわちエキゾーストマニホルド14の
前記一端部分から前記他端部分に向けての排気ガスの流
れは許容しない一方向弁である。
【0079】逆止弁50を有する第2実施形態に係るエ
ンジン1Aの作用効果は、第1実施形態の作用効果に加
え次の作用効果を奏する。第1実施形態で述べたごとく
エキゾーストマニホルド14において接続管15および
EGR管23をそれぞれエキゾーストマニホルド14の
一端部分および他端部分で接続してあり、燃料添加ノズ
ル19を4番気筒#4の排気ポートに設置してあるの
で、エキゾーストマニホルド14における燃料添加ノズ
ル19とEGR管23とが互いに遠く離間するため、燃
料添加ノズル19から吐出された軽油等の還元剤がEG
R管23を介して吸気系に回り込むのをそれだけでも防
止することができるが、このことに加え、エキゾースト
マニホルド14のうち前記一端部分から前記他端部分側
に向けて離れた適所にエキゾーストマニホルド14の他
端部分から一端部分に向けての排気ガスの流れ、すなわ
ち気筒#4側から気筒#1側に向けて流れる排気ガスの
流れのみを許容する一方向弁として機能する逆止弁50
を設けたので、たとえ燃料添加ノズル19から吐出され
た還元剤が前記他端部分側に向けて必要以上に流れたと
しても(図5の矢印参照)、その時に気筒#4から排出
される排気ガスの流力によって図5の二点鎖線で示すよ
うに逆止弁50は閉鎖される。
【0080】よって、還元剤の流れは気筒#4から排出
される排気ガスの流れとともに逆止弁設定箇所で抑制さ
れて還元剤がEGR管23を経由して機関吸気系に流れ
ることはない。その結果、必要以上にトルクの増大を招
来することもない。
【0081】また、EGR率の高い運転状態でエンジン
1Aが作動している時に還元剤が供給されても、還元剤
がEGR管23に備えられているEGRクーラ24内に
配設した図示しないEGRガス通路管の壁面に還元剤が
付着して目詰まりを起こしてしまうこともない。目詰ま
りがないので本来吸気系に循環されるべき量の再循環ガ
スが吸気系に送られないということもなく、よってトル
クが低下してもしまうこともなく、さらにはEGRによ
るNOxの低減効果も充分期待できる。
【0082】さらに、還元剤の多寡に起因したトルク変
動がないあるいはあっても小さなものであるので、ドラ
イバビリティの悪化を招来することもない。また、エキ
ゾーストマニホルド14に設置される前記逆止弁50
は、4番気筒#4と3番気筒#3との間の箇所に設けた
ので逆止弁の設置範囲、すなわち設計の自由度が広がっ
て好適である。
【0083】なお、前記逆止弁は気筒#4側から気筒#
1側に向けて流れる排気ガスの流れを抑制する一方向弁
であるので、気筒#1〜#3から排出された排気ガスが
当該逆止弁50を経由して排気管16に流れる分には何
ら問題ない。
【0084】また、この明細書では、内燃機関としてデ
ィーゼルエンジンを例示したが、これに限ることなく、
他に例えば筒内直接噴射式のリーンバーンガソリンエン
ジンであってもよい。
【0085】
【発明の効果】本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置
によれば、例えばNOx吸収剤によるNOx低減用とし
て用いられる還元剤のEGR系への流出を阻止すること
で前記還元剤のEGR系への回り込みを防止し、EGR
クーラ内に配設したガス通路の目詰まりやトルク変動を
防止し、製品精度の向上や組付作業の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置の第
1実施形態における概略構成を示す図である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 図1の要部拡大図である。
【図4】 本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置の第
2実施形態における概略構成を示す図である。
【図5】 図1の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 エンジン(内燃機関) 1A エンジン(内燃機関) 2 インテークマニホルド(吸気系) 3 吸気管 4 エアクリーナ 5 エアフローメータ 6 ターボチャージャ(過給機) 6a コンプレッサ 6b タービン 7 インタークーラ 8 スロットルバルブ 9 ECU(燃料添加実行判断手段,還元剤吐出力
増大手段) 10 インジェクタ 11 コモンレール 12 燃料ポンプ(還元剤添加装置の構成部材,還元
剤吐出力増大手段) 13 排気ポート 14 エキゾーストマニホルド 15 接続管(接続通路) 16 排気管(機関排気通路) 17 吸蔵還元型NOx触媒(NOx吸収剤) 17a 触媒温度センサ 18 触媒コンバータ 19 燃料添加ノズル(還元剤添加装置の吐出口) 20 燃料パイプ(還元剤添加装置の構成部材) 21 燃料通路(還元剤添加装置の構成部材) 22 制御弁(還元剤添加装置の構成部材) 23 EGR管(排気再循環装置) 23a 排気吸込口 24 EGRクーラ(排気再循環装置) 25 EGRバルブ(排気再循環装置) 26 アクセル開度センサ 27 クランク角センサ 30 シリンダヘッド 50 逆止弁 141 枝通路 142 枝通路 143 枝通路 144 枝通路 #1 1番気筒 #2 2番気筒 #3 3番気筒 #4 4番気筒(エキゾーストマニホルドの一端部分
に最寄りの一気筒)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F01N 7/08 F01N 7/08 B 7/10 7/10 F02D 21/08 301 F02D 21/08 301B 311 311B F02M 25/07 570 F02M 25/07 570J 580 580A (72)発明者 塚崎 之弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松岡 広樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石山 忍 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大坪 康彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 曲田 尚史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小林 正明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 柴田 大介 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 根上 秋彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小田 富久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 原田 泰生 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小野 智幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G004 AA01 BA06 DA24 EA02 EA03 FA04 3G062 AA01 AA06 BA02 BA04 BA05 BA06 DA01 DA02 EA10 ED01 ED04 ED08 ED10 ED14 GA04 GA06 GA09 3G091 AA02 AA10 AA11 AA18 AA28 AB06 BA14 BA15 BA19 BA32 BA36 CA13 CA18 CA27 CB02 CB03 CB07 CB08 DA01 DA02 DA05 DB10 EA01 EA03 EA07 EA17 EA18 EA31 FB10 FB12 GA06 GB01X GB02W GB03W GB04W GB05W GB06W GB10X GB16X HA37 HB01 HB03 HB05 HB06 3G092 AA02 AA17 AA18 DC08 DC15 HA01Z HD01Z HE01Z HE03Z HF08Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多気筒内燃機関の各排気ポートを結ぶ複
    数の枝通路をまとめるエキゾーストマニホルドと、 NOx吸収剤を備える機関排気通路と、 前記エキゾーストマニホルドおよび前記機関排気通路上
    に設置した過給機を接続する接続通路と、 機関吸気系に排気ガスの一部を再循環する排気再循環装
    置と、 前記NOx吸収剤に還元剤を添加する還元剤添加装置と
    を備える内燃機関の排気浄化装置において、 前記接続通路を前記エキゾーストマニホルドの一端部分
    で接続し、 前記排気再循環装置を前記エキゾーストマニホルドの他
    端部分で接続し、 前記還元剤添加装置の吐出口を前記エキゾーストマニホ
    ルドの一端部分に最寄りの一気筒の排気ポートに設置
    し、 前記エキゾーストマニホルドのうち前記接続通路との接
    続箇所である前記一端部分から他端部分側に向けて離れ
    た適所に、還元剤の前記他端部分側に向けた流れを防止
    する逆止弁を設けることを特徴とする内燃機関の排気浄
    化装置。
  2. 【請求項2】 前記エキゾーストマニホルドに設置する
    前記逆止弁は、前記一端部分に最寄りの一気筒とこの気
    筒に隣接する他の気筒との間の箇所に設けることを特徴
    とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関の作動状態に応じて前記還元剤
    添加装置による燃料添加実行の可否を判断する燃料添加
    実行判断手段を有することを特徴とする請求項1または
    2記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記燃料添加実行判断手段により燃料添
    加実行の判断がされた場合に前記還元剤添加装置から放
    出される還元剤の吐出力を増大する還元剤吐出力増大手
    段を有することを特徴とする請求項3記載の内燃機関の
    排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 多気筒内燃機関の各排気ポートを結ぶ複
    数の枝通路をまとめるエキゾーストマニホルドと、 NOx吸収剤を備える機関排気通路と、 前記エキゾーストマニホルドおよび前記機関排気通路上
    に設置した過給機を接続する接続通路と、 機関吸気系に排気ガスの一部を再循環する排気再循環装
    置と、 前記NOx吸収剤に還元剤を添加する還元剤添加装置と
    を備える内燃機関の排気浄化装置において、 前記接続通路を前記エキゾーストマニホルドの一端部分
    で接続し、 前記排気再循環装置を前記エキゾーストマニホルドの他
    端部分で接続し、 前記還元剤添加装置の吐出口を前記エキゾーストマニホ
    ルドの一端部分に最寄りの一気筒の排気ポートに設置
    し、 内燃機関の作動状態に応じて前記還元剤添加装置による
    燃料添加実行の可否を判断する燃料添加実行判断手段を
    備えるとともに、 この燃料添加実行判断手段により燃料添加実行の判断が
    された場合に前記還元剤添加装置から放出される還元剤
    の吐出力を増大する還元剤吐出力増大手段を有する内燃
    機関の排気浄化装置。
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