JP2002038941A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2002038941A
JP2002038941A JP2000223050A JP2000223050A JP2002038941A JP 2002038941 A JP2002038941 A JP 2002038941A JP 2000223050 A JP2000223050 A JP 2000223050A JP 2000223050 A JP2000223050 A JP 2000223050A JP 2002038941 A JP2002038941 A JP 2002038941A
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exhaust gas
combustion engine
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English (en)
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Yasuo Harada
泰生 原田
Soichi Matsushita
宗一 松下
Yukihiro Tsukasaki
之弘 塚崎
Hiroki Matsuoka
広樹 松岡
Kotaro Hayashi
孝太郎 林
Shinobu Ishiyama
忍 石山
Yasuhiko Otsubo
康彦 大坪
Hisafumi Magata
尚史 曲田
Masaaki Kobayashi
正明 小林
Daisuke Shibata
大介 柴田
Akihiko Negami
秋彦 根上
Tomihisa Oda
富久 小田
Tomoyuki Ono
智幸 小野
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】運転条件に応じて還元剤の添加圧力を調節し、
リッチスパイクの深さがリーン側にずれることなく、最
適な還元剤添加を実施する内燃機関の排気浄化装置を提
供する。 【解決手段】希薄燃焼可能な多気筒内燃機関1の排気下
流に接続する排気通路に設けられたNOx 触媒17aと、
NOx 触媒17aの上流の前記排気通路に設けられ還元剤
を添加する還元剤添加手段19と、車両の運転状態に応じ
て前記還元剤の添加圧力を補正する圧力補正手段と、を
備え、前記圧力補正手段により補正された添加圧力で還
元剤添加を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希薄燃焼可能な内
燃機関から排出される排気ガス中の有害成分を浄化する
内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】希薄燃焼可能な内燃機関から排出される
排気ガス中の有害成分を浄化する内燃機関の排気浄化装
置がある。この内燃機関の排気浄化装置は、排気ガスか
らNOx を浄化する排気浄化手段として、吸蔵還元型N
Ox触媒などのNOx触媒を使用している。
【0003】このNOx 触媒は、発生してしまったNO
x を大気に放出する前に浄化するものであり、流入排気
ガスの空燃比がリーン(即ち、酸素過剰雰囲気下)のと
きにNOx を吸収し、流入排気ガスの酸素濃度が低下し
たときに吸収したNOx を放出するものである。例え
ば、吸蔵還元型NOx 触媒は、流入排気ガスの空燃比が
リーンのときはNOx を吸収し、流入排気ガスの酸素濃
度が低下すると吸収したNOx を放出し、N2 に還元す
る触媒である。
【0004】この吸蔵還元型NOx 触媒を内燃機関の排
気浄化に用いる場合、内燃機関では通常運転時の排気ガ
スの空燃比がリーンであるため、排気ガス中のNOxが
NOx触媒に吸収されることになる。しかしながら、リ
ーン空燃比の排気ガスをNOx触媒に供給し続けると、
NOx 触媒のNOx 吸収能力が飽和に達し、それ以上、
NOx を吸収できなくなり、NOx をリークすることと
なる。そこで、吸蔵還元型NOx 触媒では、NOx 吸収
能力が飽和する前に所定のタイミングで排気通路に還元
剤として、例えば燃料(HC成分)を添加する。そし
て、流入排気ガスの空燃比をリッチにして酸素濃度を極
度に低下させ、NOx 触媒に吸収されているNOxを放
出する。このように還元剤(燃料)を添加してNOxを
2 に還元し、NOx触媒のNOx吸収能力を回復させる
排気浄化装置が実施されている。
【0005】かかる内燃機関の排気浄化装置は、予め適
合された最適なパターンとなるように、NOx 吸収能力
が飽和状態となる時期(燃料添加可のタイミング)や流
入排気ガスの空燃比(及び吸入空気量)や添加燃料量
(及びその添加圧力値)を運転時間や回転速度等の運転
状態に関連付けて設定しておき、前記パターンに基づき
運転状態に応じて排気ガス中に定められた添加圧力で定
められた添加量の燃料を定められた時期に添加してい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、予め適合し
た最適な空燃比となるように目標とする吸入空気量や添
加圧力値に基づき燃料添加を実施しても、システムの各
種ばらつきや機器の劣化などが原因で吸入空気量や還元
剤(燃料)の添加圧力に誤差が生じ、燃料の添加が必ず
しも意図したリッチスパイクの深さではなくなる場合が
ある。特に、リッチスパイクの深さがリーン側にずれた
場合、NOx の吸収・放出が精度良く行われずにNOx
浄化率が悪化する。一方、この問題を添加量のフィード
バック制御のみで解決しようとすると燃費が悪化する。
【0007】また、車両の運転状態が低回転、軽負荷の
ときは、排気ガス流量が少なく、排気ガス温度も低いた
め、添加された燃料が排気マニホールドに付着し易く、
燃料の微粒化が十分に行われない虞があり、NOx 触媒
への還元剤供給が遅れてNOx 浄化率が悪化する。
【0008】また、ターボチャージャを備えた内燃機関
の場合、添加された燃料を微粒化することができても、
その後にタービンで冷却されるため、タービンにおける
燃料の微粒化および気化を促進することができず、その
結果、NOx 触媒に吸収されているNOx を十分に放出
・還元することができない虞がある。
【0009】更に、排気再循環装置(EGR装置)を備
えた排気浄化装置の場合、排気マニホールドに付着した
燃料は、EGR系を介して吸気系に回り込みし易く、ス
モークの悪化を招く虞がある。
【0010】以上から本発明は、前記問題点に鑑みなさ
れたものであり、運転条件に応じて還元剤の添加圧力を
調節し、リッチスパイクの深さがリーン側にずれること
なく、最適な還元剤添加を実施する内燃機関の排気浄化
装置を提供することを技術的課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、本発明の内燃機関の排気浄化装置は、以下の手段を
採用した。すなわち、本発明の内燃機関の排気浄化装置
は、希薄燃焼可能な多気筒内燃機関の排気下流に接続す
る排気通路に設けられたNOx 触媒と、該NOx 触媒の
上流の前記排気通路に設けられ還元剤を添加する還元剤
添加手段と、車両の運転状態に応じて前記還元剤の添加
圧力を補正する圧力補正手段と、を備え、前記圧力補正
手段により補正された添加圧力で還元剤添加を制御する
ことを特徴とする。
【0012】この構成によれば、車両の運転状態に応じ
て前記添加圧力を補正するので、リッチスパイクの深さ
がリーン側にずれることなく、最適な還元剤添加を実施
することができる。また、車両の運転状態が低回転、軽
負荷の場合、添加された還元剤が排気マニホールド等に
付着しないように強めの添加圧力に調節することで燃料
を微粒化させる。
【0013】また、本発明の内燃機関の排気浄化装置に
おいて、前記圧力補正手段は、前記内燃機関に吸入され
る吸入空気量に応じて補正する構成も例示できる。この
例示によれば、吸入空気量の変化によりリッチスパイク
の深さがリーン側にずれないよう添加圧力を調節するこ
とができる。
【0014】更に、本発明の内燃機関の排気浄化装置に
おいて、前記圧力補正手段は、前記内燃機関に吸入され
る吸入空気量の目標値と測定値との差値に応じて補正す
る構成も例示できる。この例示によれば、目標空気量に
対して実空気量が高めの場合、吸入空気量の変化により
リッチスパイクの深さがリーン側にずれないよう添加圧
力を調節することができる。一方、目標空気量に対して
実空気量が低めの場合、添加された還元剤が排気マニホ
ールド等に付着しないように強めの添加圧力に調節する
ことで燃料を微粒化させる。また、実空気量に基づきフ
ィードバック制御を行うことで、システムの各種ばらつ
き等の発生に影響されずに、最適な還元剤添加を実施す
ることができる。
【0015】更にまた、本発明の内燃機関の排気浄化装
置において、前記圧力補正手段は、前記実空燃比の変化
に応じて補正する構成も例示できる。この構成によれ
ば、空燃比の変化によりリッチスパイクの深さがリーン
側にずれないよう添加圧力を調節することができる。
【0016】更にまた、本発明の内燃機関の排気浄化装
置は、前記還元剤の添加圧力を調節する添加圧力調節手
段と、該添加圧力調節手段の添加圧力を測定する圧力測
定手段と、車両の運転状態に応じて前記添加圧力調節手
段が調節する添加圧力の目標値を記録した添加圧力マッ
プと、を有し、前記圧力補正手段は、前記添加圧力マッ
プに基づく添加圧力の目標値と前記圧力測定手段の測定
値との差値に基づき添加圧力値を補正する構成も例示で
きる。この例示によれば、添加圧力の測定値に基づきフ
ィードバック制御を行うことで、システムの各種ばらつ
き等の発生に影響されずに、最適な還元剤添加を実施す
ることができる。
【0017】本発明において、希薄燃焼可能な内燃機関
としては、筒内直接噴射方式のリーンバーンガソリンエ
ンジンやディーゼルエンジンを例示することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
内燃機関の排気浄化装置を図1〜図4に基づいて詳細に
説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明
を内燃機関としての車両駆動用ディーゼルエンジンに適
用した態様である。
【0019】初めに、実施の形態における内燃機関の排
気浄化装置を図1に基づいて説明する。エンジン1は、
図1の全体構成に示すように、直列4気筒ディーゼルエ
ンジンであり、各気筒の燃焼室には吸気マニホールド2
および吸気管3を介して吸気が導入される。吸気管3の
始端にはエアクリーナ4が設けられ、吸気管3の途中に
は、エアフロメータ5、ターボチャージャ6のコンプレ
ッサ6a、インタークラーク7、スロットル弁8が設け
られている。
【0020】エアフロメータ5は、エアクリーナ4を介
して吸気管3に流入する新気の空気量(実空気量)に応
じた出力信号をエンジンコントロール用電子制御ユニッ
ト(以下、ECUと略す)9に出力し、ECU9はエア
フロメータ5の出力信号に基づいて実空気量を演算す
る。
【0021】また、エンジン1の各気筒の燃焼室にはそ
れぞれ燃料噴射弁10から燃料(軽油)が噴射される。
この燃料は図示しない燃料タンクから燃料ポンプ12に
よってポンプアップされ、コモンレール11を介して燃
料噴射弁10に供給されたものである。なお、燃料ポン
プ12は、エンジン1の図示しないクランクシャフトに
よって駆動される。各燃料噴射弁10の開弁時期および
開弁期間は、エンジン1の運転状態に応じてECU9に
よって制御される。
【0022】また、エンジン1の各気筒の燃焼室で生じ
た排気ガスは、各気筒の排気ポート13から排気マニホ
ールド14に排出される。ここで、説明の都合上、エン
ジン1の気筒番号を、図中右端に配置された気筒を1番
気筒として、左側へ順に、2番気筒、3番気筒とし、図
中左端に配置された気筒を4番気筒とする。排気マニホ
ールド14において4番気筒に対向する部位には、排気
ガスをターボチャージャ6のタービン6bに導く排気集
合管15が接続されている。タービン6bは排気ガスに
よって駆動され、タービン6bに連結されたコンプレッ
サ6aを駆動して吸気を昇圧する。
【0023】排気ガスはタービン6bから排気管16に
排出され、図示しないマフラーを介して大気に排出され
る。排気管16の途中には、NOx 触媒である吸蔵還元
型NOx 触媒(以下、NOx 触媒と略す)17aを収容
したケーシング18aが設けられている。また、排気管
16の途中には、NOx 触媒17aに隣接して酸化触媒
17bを収容したケーシング18bが設けられている。
NOx 触媒17a及び酸化触媒17bについては後述す
る。
【0024】また、エンジン1のシリンダヘッド30に
は、4番気筒の排気ポート13に臨ませて還元剤(本実
施の形態では燃料を使用する)を噴射する燃料添加ノズ
ル19が取り付けられている。燃料添加ノズル19に
は、燃料ポンプ12でポンプアップされた燃料が、燃料
パイプ20及びシリンダヘッド30に設けられた燃料通
路21を介して供給可能になっており、燃料パイプ20
の途中に設けられた流量調節弁(添加圧力調節手段)2
2によって添加量及び添加圧力の制御が行われる。な
お、流量調節弁22はECU9によって開閉および開度
制御が行われる。すなわち、開度制御により添加圧力が
調整され、開閉時間により添加量が調節される。
【0025】そして、流量調節弁22の下流の燃料通路
21には、添加圧力を測定する圧力センサ(圧力測定手
段)33が設けられている。この圧力センサ33は、流
量調節弁22を介して燃料通路21に流入する添加圧力
(測定圧力値)に応じた出力信号をECU9に出力し、
ECU9は圧力センサ33の出力信号に基づいて測定圧
力値を演算する。
【0026】この燃料添加ノズル19は、燃料が排気集
合管15に向けて噴射されるように取り付けられてい
る。また、この実施の形態において、燃料ポンプ12、
燃料添加ノズル19、燃料パイプ20、燃料通路21、
流量調節弁22は、還元剤添加手段を構成する。
【0027】排気マニホールド14において、1番気筒
に対向する部位には、排気ガスの一部を吸気系に戻すた
めの排気環流管(以下、EGR管と略す)23の一端が
接続されており、EGR管23の他端は吸気マニホール
ド2に接続されている。EGR管23の途中にはEGR
クーラ24とEGR弁25が設けられている。EGR弁
25は、エンジン1の運転状態に応じてECU9によっ
て開度制御され、排気環流量を制御する。EGR管23
とEGRクーラ24とEGR弁25は排気再循環装置
(EGR)を構成する。
【0028】このEGRは、排気ガスの一部を再度吸気
系に戻し、不活性ガスの導入により燃焼室内ガスの熱容
量を増大させ、最高燃焼温度を下げることによってNO
x の発生を低減するものである。
【0029】また、排気管16において、ケーシング1
8aの直ぐ下流には、ケーシング18aから流出する排
気ガスの空燃比(測定A/F)を検出して対応した出力
信号をECU9に出力する空燃比センサ32が設けられ
ている。
【0030】空燃比センサ32は、排気ガス中の酸素濃
度に応じて出力電圧が変化するものを用いる。この空燃
比センサ32の出力電圧は、空燃比が理論空燃比である
と基準電圧となり、空燃比がリッチになると基準電圧よ
りも大きな値を取り、空燃比がリーンになると基準電圧
よりも小さな値を取る。
【0031】ECU9は、デジタルコンピュータからな
り、双方向バスによって相互に接続されたROM(リー
ドオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモ
リ)、CPU(中央処理装置)、入力ポート、出力ポー
トを具備する。ECU9の入力ポートは、エアフロメー
タ5、アクセル開度センサ26、クランク角27、空燃
比センサ32、圧力センサ33と接続し、それぞれの出
力信号が入力される。また、ECU9の出力ポートは、
燃料噴射弁10、流量調節弁22、EGR弁25と接続
し、それぞれへ制御指令が出力される。
【0032】なお、アクセル開度センサ26はスロット
ル弁8の開度に比例した出力電圧をECU9に出力し、
ECU9はアクセル開度センサ26の入力信号に基づい
てエンジン負荷を演算する。また、クランク角センサ2
7はクランクシャフトが一定角度回転する毎に出力パル
スをECU9に出力し、ECU9はこの出力パルスに基
づいてエンジン回転数を演算する。そして、これらエン
ジン負荷とエンジン回転数によってエンジン状態が判別
され、ECU9はエンジン状態に応じて燃料噴射弁10
の開弁時期、開弁期間を制御する。
【0033】例えば、燃料噴射弁制御では、ECU9
は、燃料噴射弁10から噴射される燃料量を決定し、次
いで燃料噴射弁10から燃料を噴射する時期を決定す
る。燃料噴射量を決定する場合は、ECU9はRAMに
記憶されている機関回転数とアクセル開度センサ26の
出力信号(アクセル開度)とを読み出す。ECU9は、
例えば燃料噴射量を制御するマップへアクセスし、前記
機関回転数及び前記アクセル開度に対応した基本燃料噴
射量(基本燃料噴射時間)を算出する。ECU9は、エ
アフロメータ5の出力信号値、水温センサの出力信号値
あるいは吸気温度センサの出力信号値等に基づいて前記
基本燃料噴射時間を補正し、最終的な燃料噴射時間を決
定する。
【0034】燃料噴射時期を決定する場合は、ECU9
は、例えば燃料噴射開始時期を制御するマップへアクセ
スし、前記機関回転数及び前記アクセル開度に対応した
基本燃料噴射時期を算出する。ECU9は、エアフロメ
ータ5の出力信号値、水温センサの出力信号値あるいは
吸気温度センサの出力信号値をパラメータとして前記基
本燃料噴射時期を補正し、最終的な燃料噴射時期を決定
する。
【0035】燃料噴射時間と燃料噴射時期とが決定され
ると、ECU9は、例えば前記燃料噴射時期とクランク
ポジションセンサの出力信号とを比較し、前記クランク
ポジションセンサの出力信号が前記燃料噴射時期と一致
した時点で燃料噴射弁10に対する駆動電力のい印加を
開始する。ECU9は、燃料噴射弁10に対する駆動電
力の印加を開始する。ECU9は、燃料噴射弁10に対
する駆動電力の印加を開始した時点からの経過時間が前
記燃料噴射時間に達した時点で燃料噴射弁10に対する
駆動電力の印加を停止する。
【0036】燃料噴射制御においてエンジン1の運転状
態がアイドル運転状態にある場合は、ECU9は、例え
ば、水温センサの出力信号値や、車室内用空調装置のコ
ンプレッサのようにクランクシャフトの回転力を利用し
て作動する補機類の作動状態等をパラメータとしてエン
ジン1の目標アイドル回転数を算出する。そして、EC
U9は、実際のアイドル回転数が目標アイドル回転数と
一致するように燃料噴射量をフィードバック制御する。
【0037】次に、燃料ポンプの制御では、ECU9
は、例えばRAMに記憶されている機関回転数とアクセ
ル開度とを読み出す。ECU9は、コモンレール圧を制
御するマップへアクセスし、前記機関回転数及び前記ア
クセル開度に対応した目標圧力を算出する。続いて、E
CU9は、燃料吐出圧力を制御するマップへアクセス
し、前記目標圧力に対応した燃料ポンプ12の吐出圧力
(燃料ポンプ12の駆動電流)を算出し、算出された駆
動電流を燃料ポンプ12に印加する。
【0038】図2は排気マニホールド14から排出され
る排気ガス中の代表的な成分の濃度を概略的に示してい
る。この図からわかるように、排気マニホールド14か
ら排出される排気ガス中の未燃HC,COの濃度はシリ
ンダヘッド30内に供給される混合気の空燃比がリッチ
になるほど増大し、排気マニホールド14から排出され
る排気ガス中の酸素O2 の濃度はシリンダヘッド30内
に供給される混合気の空燃比がリーンになるほど増大す
る。
【0039】ケーシング18aに収容されたNOx 触媒
17aは、例えばアルミナ(Al23)を担体とし、こ
の担体上に例えばカリウムK、ナトリウムNa、リチウ
ムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウム
Ba、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタン
La、イットリウムYのような希土類から選ばれた少な
くとも一つと、白金Ptのような貴金属とが担持されて
なる。
【0040】このNOx 触媒17aは、流入排気ガスの
空燃比(以下、排気空燃比と称す)が理論空燃比よりも
リーンのときはNOx を吸収し、排気空燃比が理論空燃
比あるいはそれよりもリッチになって流入排気ガス中の
酸素濃度が低下すると、吸収したNOxをNO2またはN
Oとして放出するNOx の吸放出作用を行う。そして、
NOx 触媒17aから放出されたNOx(NO2またはN
O)は直ちに排気ガス中の未燃HCやCOと反応してN
2 に還元される。
【0041】この吸放出作用は図3に示すようなメカニ
ズムで行われているものと考えられる。次に、このメカ
ニズムについて担体上に白金PtおよびバリウムBaを
担持させた場合を例にとって説明するが、他の貴金属、
アルカリ金属、アルカリ土類、希土類を用いても同様な
メカニズムとなる。
【0042】すなわち、流入排気ガスがかなりリーンに
なると、流入排気ガス中の酸素濃度が大幅に増大し、図
3(A)に示すように酸素O2 がO2 -またはO2-の形で
白金Ptの表面に付着する。一方、流入排気ガスに含ま
れるNOは、白金Ptの表面上でO2 -またはO2-と反応
し、NO2 となる(2NO+O2→2NO2)。
【0043】次いで、生成されたNO2 の一部は、白金
Pt上で酸化されつつNOx 触媒17a内に吸収されて
酸化バリウムBaOと結合しながら、図3(A)に示す
ように硝酸イオンNO3 -の形でNOx 触媒17a内に拡
散する。このようにしてNOx がNOx 触媒17a内に
吸収される。
【0044】流入排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金
Ptの表面でNO2 が生成され、NOx 触媒17aのN
Ox 吸収能力が飽和しない限り、NO2 がNOx 触媒1
7a内に吸収されて、硝酸イオンNO3 -が生成される。
【0045】これに対して、流入排気ガス中の酸素濃度
が低下してNO2 の生成量が低下すると、反応が逆方向
(NO3 -→2NO2)に進みNOx触媒17aの硝酸イオ
ンNO3 -がNO2またはNOの形でNOx触媒17aから
放出される。すなわち、流入排気ガス中の酸素濃度が低
下すると、NOx 触媒17aからNOx が放出されるこ
とになる。図2に示すように、流入排気ガスのリーンの
度合いが低くなれば、流にゅ排気ガス中の酸素濃度が低
下し、したがって流入排気ガスのリーンの度合いを低く
すれば、NOx 触媒17aからNOx が放出されること
になる。
【0046】一方、このときシリンダヘッド30内に供
給される混合気がストイキまたはリッチにされて排気空
燃比がストイキまたはリッチになると、図2に示すよう
に機関からは多量の未燃HC,COが排出され、これら
未燃HC,COは、白金Pt上の酸素O2 -またはO2-
反応して酸化する。
【0047】また、排気空燃比がストイキまたはリッチ
になると、流入排気ガス中の酸素濃度が極度に低下する
ためにNOx触媒17aからNO2またはNOが放出さ
れ、このNO2 またはNOは、図3(B)に示すように
未燃HC,COと反応して還元せしめられてN2 とな
る。
【0048】すなわち、流入排気ガス中のHC,CO
は、まず白金Pt上の酸素O2 -またはO2-と反応して酸
化せしめられ、次いで白金Pt上の酸素O2 -またはO2-
が消費されてもまだHC,COが残っていれば、このH
C,COによって、NOx 触媒17aから放出されたN
Ox およびエンジンから排出されたNOxがN2に還元さ
れる。
【0049】このようにして、白金Pt上にNO2また
はNOが存在しなくなると、NOx触媒17aから次か
ら次へとNO2またはNOが放出され、さらにN2 に還
元せしめられる。したがって、排気空燃比をストイキま
たはリッチにすると短時間の内にNOx 触媒17aから
NOx が放出されることになる。
【0050】このように、排気空燃比がリーンになる
と、NOxがNOx触媒17aに吸収され、排気空燃比を
ストイキあるいはリッチにすると、NOxがNOx触媒1
7aから短時間の内に放出され、N2 に還元される。し
たがって、排気空燃比を適宜に制御すれば排気ガス中の
HC,CO,NOx を浄化することができ、大気中への
NOx の排出を阻止することができる。
【0051】なお、排気空燃比とは、ここではNOx 触
媒17aの上流側の排気通路やエンジン燃焼室、吸気通
路等にそれぞれ供給された空気量の合計と燃料(炭化水
素)量の合計の比を意味するものとする。従って、NO
x 触媒17aよりも上流の排気通路内に燃料、還元剤あ
るいは空気が供給されない場合には、排気空燃比はエン
ジン燃焼室内に供給される混合気の空燃比に一致する。
【0052】ところで、ディーゼルエンジンの場合は、
ストイキ(理論空燃比、A/F=14〜15)よりもは
るかにリーン域で燃焼が行われるので、通常の期間運転
状態ではNOx 触媒17aに流入する排気ガスの空燃比
は非常にリーンであり、排気ガス中のNOx はNOx 触
媒17aに吸収され、NOx 触媒17aから放出される
NOx 量は極めて少ない。
【0053】また、ガソリンエンジンの場合には、燃焼
室に供給する混合気をストイキまたはリッチ空燃比にす
ることにより、排気ガスの空燃比を理論空燃比またはリ
ッチ空燃比にし、排気ガス中の酸素濃度を低下させて、
NOx 触媒17aに吸収されているNOx を放出させる
ことができるが、ディーゼルエンジンの場合には、燃焼
室に供給する混合気をストイキまたはリッチ空燃比にす
ると燃焼の際に煤が発生するなどの問題があり採用する
ことはできない。
【0054】従って、ディーゼルエンジンでは、NOx
触媒17aのNOx 吸収能力が飽和する前に所定のタイ
ミングで、排気ガス中に燃料(ディーゼルエンジンの燃
料である軽油)を添加して排気ガス中の酸素濃度を低下
させ、NOx 触媒17aに吸収されたNOx を放出し還
元する必要がある。
【0055】そのため、この実施の形態では、ECU9
によりエンジン1の運転状態の履歴からNOx 触媒17
aに吸収されたNOx 量を推定し、その推定NOx 量が
予め設定した所定値に達したときに、後述する還元剤添
加圧力制御処理に基づき流量調節弁22の開閉及び開度
を制御して所定量の燃料を所定圧力で燃料添加ノズル1
9から排気ガス中に噴射し、NOx 触媒17aに流入す
る排気ガス中の酸素濃度を低下させ、NOx 触媒17a
に吸収されたNOx を放出させ、N2 に還元するように
している。
【0056】また、この実施の形態では、酸化触媒17
bが設けられているので、NOx 触媒17aで浄化する
ことができなかったHC,COを下流の酸化触媒17b
で酸化し浄化することができる。
【0057】なお、添加燃料量および添加圧力値の算出
は、目標空燃比マップ、添加燃料量マップ、及び添加圧
力値マップに基づき行われる。
【0058】目標空燃比マップは、エンジン回転数NE
及び噴射量(あるいは燃料噴射時間TAU)をパラメー
タとし、このパラメータから排気管16が目標とする排
気空燃比となるように、前記パラメータと目標気空燃比
との関係を予め実験値に基づき設定したマップであり、
ECU9のROMに予め記憶されている。ECU9は、
上述のようにエンジン回転数NEと噴射量のデータを演
算し、目標空燃比マップを参照して目標空燃比を求める
ことができる。
【0059】添加燃料量マップは、エアフロメータ5で
測定した吸入空気量Ga、空燃比センサ32で実際に測
定した排気空燃比(測定空燃比)及び目標空燃比をパラ
メータとし、このパラメータと添加燃料量Qとの関係を
設定したマップであり、ECU9のROMに予め記憶さ
れている。なお、添加燃料量Qは次式 Q=Ga/(目標空燃比)−Ga/(測定空燃比) で算出される値である。この式は、予め定めた目標空燃
比の数値を実際の吸入空気量Ga及び測定空燃比に基づ
きリアルタイムで修正することを意味している。そし
て、ECU9は、吸入空気量Ga、測定空燃比及び目標
空燃比が求められれば、添加燃料量マップを参照して添
加燃料量を求めることができる。
【0060】添加圧力マップは、燃料ポンプ12でポン
プアップされた燃料の圧力Paと流量調節弁22の開度
θをパラメータとし、このパラメータと目標添加圧力値
Pとの関係を設定したマップであり、ECU9のROM
に予め記憶されている。また、添加圧力マップには、運
転状態の変化に応じた補正係数C1、空燃比の変化に応
じた補正係数C2、吸入空気量に応じた補正係数C3、
更に前記目標空燃比に基づく目標空気量が実際測定した
実空気量より高めの場合の補正係数C4、逆に目標空気
量が実空気量より低めの場合の補正係数C5も設定され
ており、ECU9のROMに予め記憶されている。EC
U9は、それぞれの状態に応じて添加圧力マップで設定
した目標添加圧力値に補正係数C1〜C5のいずれかを
乗じて最適な目標添加圧力値Pを算出する。
【0061】次に、ECU9が行う還元剤添加圧力制御
処理を説明する。なお、この還元剤添加圧力制御処理
は、ECU9のROMに予め記憶されており、CPUに
よって繰り返し実行される処理ルーチンである。
【0062】ECU9は、圧力センサ33で測定した添
加圧力値と目標添加圧力値Pとの差分に基づきフィード
バック制御を行うことで、システムの各種ばらつき等の
発生に影響されずに、最適な燃料添加を実施することが
できる。従って、図4に示すように、燃料添加の際に、
リーン状態のA地点からリッチ状態のB地点までのリッ
チスパイクの深さが目標空燃比よりリーン側にずれるこ
とはない。
【0063】また、この還元剤添加圧力補正制御処理
は、流量調節弁22の添加圧力が運転状態の変化に応じ
て補正することもできる。
【0064】すなわち、エンジン1の運転状態が低回
転、軽負荷のときは、排気ガス流量が少なく、排気ガス
温度も低いため、燃料添加ノズル19から添加された燃
料が排気マニホールドに付着し易く、NOx 触媒17a
への還元剤供給が遅れてしまう。また、排気マニホール
ド14に付着した燃料は、EGR系を介して吸気系に回
り込みし易く、スモークの悪化を招く虞がある。
【0065】そこで、この実施の形態では、ECU9の
還元剤添加圧力補正制御処理により、添加圧力マップで
設定した目標添加圧力値に補正係数C1を乗じて求めた
目標添加圧力値Pに基づき、流量調節弁22の開度を制
御して添加圧力を強めに調節し、燃料を微粒化させるこ
とによりエンジン運転状態が低回転、軽負荷の場合であ
っても、排気マニホールド14に燃料が付着し難く、添
加燃料の吸気系への回り込みを防止することができ、ス
モークの発生を抑制することができる。また、添加燃料
を少なくすることができ、燃費が向上する。
【0066】また、排気ガス流量が少なく排気ガス温度
も低いため、燃料添加ノズル19から添加される燃料の
微粒化が十分に行われない虞がある場合や、燃料添加ノ
ズル19から添加された燃料を微粒化することができて
も、その後にタービン6bで冷却されるため、タービン
6bにおける燃料の微粒化および気化を促進することが
できず、その結果、NOx 触媒17aに吸収されている
NOx を十分に放出・還元することができない虞がある
場合も、添加圧力マップで設定した目標添加圧力値に補
正係数C1を乗じて求めた目標添加圧力値Pに基づき、
流量調節弁22の開度を制御して添加圧力を強めに調節
する。そして、添加圧力を増加させた場合には、還元剤
添加手段から添加された還元剤の微粒化を促進すること
ができ、NOx 触媒17aのNOx 浄化率を向上させる
ことができる。
【0067】更に、この還元剤添加圧力補正制御処理
は、排気管16の実際の空燃比を測定する空燃比センサ
32を用いて、流量調節弁22の添加圧力が実空燃比の
変化に応じて補正することもできる。この場合は、添加
圧力マップで設定した目標添加圧力値に補正係数C2を
乗じて求めた目標添加圧力値Pに基づき、流量調節弁2
2の開度を制御して、空燃比の変化によりリッチスパイ
クの深さがリーン側にずれないよう添加圧力を調節する
ことができる。
【0068】更にまた、この還元剤添加圧力補正制御処
理は、エンジン1に吸入される吸入空気量に応じて補正
することもできる。この場合は、添加圧力マップで設定
した目標添加圧力値に補正係数C3を乗じて求めた目標
添加圧力値Pに基づき、流量調節弁22の開度を制御し
て添加圧力を強めに調節し、吸入空気量の変化によりリ
ッチスパイクの深さがリーン側にずれないよう添加圧力
を調節することができる。
【0069】更にまた、この還元剤添加圧力補正制御処
理は、エンジン1に実際に吸入される実空気量を測定す
るエアフロメータ5を用いて、流量調節弁22の添加圧
力が目標空燃比マップに基づく目標空気量と実空気量と
の差に応じて補正することもできる。そして、目標空気
量に対して実空気量が高めの場合、添加圧力マップで設
定した目標添加圧力値に補正係数C4を乗じて求めた目
標添加圧力値Pに基づき、流量調節弁22の開度を制御
して吸入空気量の変化によりリッチスパイクの深さがリ
ーン側にずれないよう添加圧力を調節することができ
る。一方、目標空気量に対して実空気量が低めの場合、
目標添加圧力値に補正係数C5を乗じて求めた目標添加
圧力値Pに基づき、流量調節弁22の開度を制御して添
加された燃料が排気マニホールド14等に付着しないよ
うな強めの添加圧力に調節することができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、車両の運転状態に応じ
て前記添加圧力を補正するので、リッチスパイクの深さ
がリーン側にずれることなく、最適な還元剤添加を実施
することができる。また、添加圧力の測定値に基づきフ
ィードバック制御を行うことで、システムの各種ばらつ
き等の発生に影響されない制御ができる。
【0071】また、本発明は、前記内燃機関に吸入され
る吸入空気量に応じて、前記吸入空気量の目標値と測定
値との差に応じて、あるいは実空燃比の変化に応じて補
正することで、燃料を微粒化させ還元剤の付着が防止で
きるなど、それぞれ最適な還元剤添加を実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる内燃機関の排気浄化装置の概略
構成を示す図である。
【図2】機関から排出される排気ガス中の未燃HC,C
Oおよび酸素の濃度を概略的に示す線図である。
【図3】吸蔵還元型NOx 触媒のNOx 吸放出作用を説
明するための図である。
【図4】添加実施後の空燃比の変化を示す図である。
【符号の説明】
1…エンジン 2…吸気マニホールド 3…吸気管 4…エアクリーナ 5…エアフロメータ 6…ターボチャージャ 7…インタークラーク 8…スロットル弁 9…ECU 10…燃料噴射弁 11…コモンレール 12…燃料ポンプ 13…排気ポート 14…排気マニホールド 15…排気集合管 16…排気管 17…NOx 触媒 18…ケーシング 19…燃料添加ノズル 20…燃料パイプ 21…燃料通路 22…流量調節弁 23…EGR管 24…EGRクラーク 25…EGR弁 26…アクセル開度センサ 27…クランク角センサ 32…空燃比センサ 33…圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚崎 之弘 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 松岡 広樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 林 孝太郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石山 忍 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大坪 康彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 曲田 尚史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小林 正明 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 柴田 大介 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 根上 秋彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小田 富久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 小野 智幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G091 AA10 AA11 AA12 AB06 AB15 BA14 CA18 CA26 CB02 DA01 DA02 DB10 DC01 DC03 EA01 EA03 EA05 EA07 EA22 EA34 FB10 GB02Z GB03Z GB05Z GB06Z HA08 HA36 HA37 HB05 HB06 4D048 AA06 AB02 AB07 AC02 BA03X BA14X BA15X BA18X BA30X BA41X CC47 CC61 DA01 DA02 DA03 DA07 DA10 DA20 EA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】希薄燃焼可能な多気筒内燃機関の排気下流
    に接続する排気通路に設けられたNOx 触媒と、 該NOx 触媒の上流の前記排気通路に設けられ還元剤を
    添加する還元剤添加手段と、 車両の運転状態に応じて前記還元剤の添加圧力を補正す
    る圧力補正手段と、を備え、 前記圧力補正手段により補正された添加圧力で還元剤添
    加を制御することを特徴とする内燃機関の排気浄化装
    置。
  2. 【請求項2】前記圧力補正手段は、前記内燃機関に吸入
    される吸入空気量に応じて補正する請求項1記載の内燃
    機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】前記圧力補正手段は、前記内燃機関に吸入
    される吸入空気量の目標値と測定値との差値に応じて補
    正する請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】前記圧力補正手段は、実空燃比の変化に応
    じて補正する請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】前記還元剤の添加圧力を調節する添加圧力
    調節手段と、 該添加圧力調節手段の添加圧力を測定する圧力測定手段
    と、 車両の運転状態に応じて前記添加圧力調節手段が調節す
    る添加圧力の目標値を記録した添加圧力マップと、を有
    し、 前記圧力補正手段は、前記添加圧力マップに基づく添加
    圧力の目標値と前記圧力測定手段の測定値との差値に応
    じて補正する請求項1から4のいずれかに記載の内燃機
    関の排気浄化装置。
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