JP2021050023A - 吸着ヘッド及びそれを用いた箱詰装置 - Google Patents

吸着ヘッド及びそれを用いた箱詰装置 Download PDF

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Abstract

【課題】包装体の両端のエンドシール部を折り曲げて安定して包装箱に収容する。【解決手段】吸着面31cを有する吸着部31と、吸着部31を保持する保持部21と、吸気孔31aから気体を吸引する吸気手段51cと、保持部21において、吸着面31cに平行なX方向における吸着面31cの両側に対向して配され、X方向に少なくとも一部分が接近又は離間可能に構成された一対のガイド部材41と、吸着面41aに垂直なZ向における、吸着面31c及びガイド部材41の相対的位置を変更する、昇降手段(22、23、32、51b)とを備え、吸着面31cに包装体Lが吸着された状態において、昇降手段が、Z方向において、吸着面31cとガイド部材41とを接近させるとともに、一対のガイド部材41が包装体Lの両端のエンドシール部L2に当設することにより、エンドシール部L2を屈曲させる。【選択図】図2

Description

本開示は、吸着ヘッド及びそれを用いた箱詰装置に関し、特に、吸着面にピロー包装体を吸着して保持する吸着ヘッドと、ピロー包装体を保持、搬送して箱詰めする箱詰装置に関する。
近年、加工食品、菓子、日用品等の製造工程では、被包装物である商品を袋詰して個々の包装体を形成したのち、複数個の包装体をボール紙等からなる包装箱に箱詰して出荷される。この包装体には、長尺筒状の包装部材に被包装物を気体と共に封入し、各被包装物の前後をシールして所定長さに切断したピロー包装体が広く用いられている。このピロー包装体は気体を含み形状が変化するため取り扱いが難しく、ピロー包装体の箱詰めを自動的に行う箱詰装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平6−199305号公報
しかしながら、ピロー包装体は、被包装物の前後の両端部分にエンドシール部を有するために、複数個を包装箱内に並べた状態で収容すると、包装の空間容積率が低く、エンドシール部に対応する包装容積の縮小が求められていた。
本開示は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、包装体の両端のエンドシール部を折り曲げて、効率的かつ安定して包装箱に収容することができる吸着ヘッド及びそれを用いた箱詰装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様である吸着ヘッドは、吸着面に包装体を吸着して保持する吸着ヘッドであって、吸気孔が開設された吸着面を有する吸着部と、前記吸着部を保持する保持部と、前記吸気孔から気体を吸引する吸気手段と、前記保持部において、前記吸着面に平行な第1の方向における前記吸着面の両側に対向して配され、前記第1方向に少なくとも一部分が接近又は離間可能に構成された一対のガイド部材と、前記吸着面に垂直な第2の方向における、前記吸着面及び前記ガイド部材の相対的位置を変更する、昇降手段とを備え、前記吸着面に包装体が吸着された状態において、前記昇降手段が、前記第2の方向において、前記吸着面と前記ガイド部材とを接近させるとともに、一対の前記ガイド部材が前記第1方向に互いに接近して、前記包装体の両端のエンドシール部に当設することにより、前記エンドシール部を屈曲させることを特徴とする。また、本開示の一態様である吸着ヘッドは、上記吸着ヘッドと前記着ヘッドの位置を変更させるヘッド移動手段とを備えたことを特徴とする。
本開示の一態様に係る吸着ヘッド及びそれを用いた箱詰装置によれば、包装体の両端のエンドシール部を折り曲げて、効率的かつ安定して包装箱に収容することができる。
実施の形態1に係る箱詰装置1の構成を示す正面図である。 実施の形態1に係る吸着ヘッド10の構成を示す正面図である。 保持ユニット20を断面図として示した吸着ヘッド10の正面図である。 吸着ヘッド10の構成を示す底面図である。 吸着ヘッド10の構成を示す上面図である。 保持ユニット20を断面図として示した吸着ヘッド10の左側面図である。 吸着ユニット30、保持ユニット20を断面図として示した吸着ヘッド10の正断面図である。 制御部52及び駆動51部の構成を示す機能ブロック図である。 (a)〜(c)は吸着ヘッド10の動作説明図である。 (a)〜(c)は吸着ヘッド10の動作説明図である。 (a)〜(c)は吸着ヘッド10の動作説明図である。 実施の形態2に係る吸着ヘッド10Aの構成を示す、保持ユニット20Aを断面図として示した正面図である。 実施の形態3に係る吸着ヘッド10Bの構成を示す正面図である。 吸着ヘッド10Bの動作説明図である。 吸着ヘッド10Bの動作説明図である。
≪本発明を実施するための形態の概要≫
本開示における実施の形態1に係る吸着ヘッドは、吸着面に包装体を吸着して保持する吸着ヘッドであって、吸気孔が開設された吸着面を有する吸着部と、前記吸着部を保持する保持部と、前記吸気孔から気体を吸引する吸気手段と、前記保持部において、前記吸着面に平行な第1の方向における前記吸着面の両側に対向して配され、前記第1方向に少なくとも一部分が接近又は離間可能に構成された一対のガイド部材と、前記吸着面に垂直な第2の方向における、前記吸着面及び前記ガイド部材の相対的位置を変更する、前記吸気手段と異なる昇降手段とを備え、前記吸着面に包装体が吸着された状態において、前記昇降手段が、前記第2の方向において、前記吸着面と前記ガイド部材とを接近させるとともに、一対の前記ガイド部材が前記第1方向に互いに接近して、前記包装体の両端のエンドシール部に当設することにより、前記エンドシール部を屈曲させることを特徴とする。
係る構成により、吸着ヘッドでは、上述のとおり、取り付け面である保持部に対して吸着部の位置が相対的に接近/離間する動作において、この接近/離間動作は、包装体を吸引保持するための負圧とは異なる経路の負圧によって行われる。これより、包装体の吸着動作のための負圧の影響を排除して、昇降動作の開始や終了時点で吸引保持された包装体Lへの衝撃を軽減することができるとともに、包装体の吸引保持/開放と吸着部と保持部との接近動作のタイミングを別個に制御することができ、包装体Lの両端のエンドシール部を折り曲げて、効率的かつ安定して包装箱に収容することができる。
また、別の態様では、上記何れかに記載の態様において、記吸着部と前記保持部とは、前記第2の方向における相対的位置を変更可能に構成されており、前記昇降手段は、前記吸着面に包装体が吸着された状態において、前記第2の方向における前記保持部及び前記吸着部の位置を接近させる構成としてもよい。また、前記第2の方向における前記保持部に対する前記ガイド部材の位置は変化しない構成としてもよい。
係る構成により、保持部に対して吸着部の吸着面の位置を相対的に接近/離間させる動作が、包装体を吸引保持するための負圧とは異なる駆動源によって行われる吸着ヘッドの構成を実現することができる。
また、別の態様では、上記何れかに記載の態様において、前記吸気手段を第1の吸気手段とするとき、前記昇降手段は、前記吸着部及び前記保持部にそれぞれ連結され、前記第2の方向に気室を介して相対移動可能に係合された一対の筒体と、前記気室内の気体を吸引することにより、前記吸着部及び前記保持部の相対的位置を接近させる第2の吸気手段を含む構成としてもよい。
係る構成により、保持部に対して吸着部の吸着面の位置が相対的に接近/離間させる動作が、包装体の吸着動作のための負圧の影響を排除して、包装体を吸引保持するための負圧とは異なる経路の負圧で行われる吸着ヘッドの構成を実現することができる。
また、別の態様では、上記何れかに記載の態様において、前記昇降手段は、前記第2の方向において、前記吸着部及び前記保持部の相対的位置を変更する吸着部の電磁的昇降機構を含む構成としてもよい。
係る構成により、保持部に対して吸着部の吸着面の位置を相対的に接近/離間させる動作が、包装体を吸引保持するための負圧とは異なる電磁的昇降機構によって行われる吸着ヘッドの構成を実現することができる。これにより、昇降動作の開始や終了時点での急激な速度変化を抑制して滑らかな加減速を行うことが可能となる。これより、吸引保持された包装体への衝撃を軽減して、吸着面と包装体との位置ずれをさらに抑制し、箱詰動作をさらに安定して行うことができる。
また、別の態様では、上記何れかに記載の態様において、前記昇降手段は、前記保持部に対する前記ガイド部材の前記第2の方向の位置を変更する前記ガイド部材の電磁的昇降機構を含み、前記昇降手段は、前記吸着面に包装体が吸着された状態において、前記第2の方向における前記吸着部の吸着面に対する前記ガイド部材の位置を接近させる構成としてもよい。また、前記吸着部及び前記保持部の相対的位置は変化しない構成としてもよい。
係る構成により、吸着部を第2の方向に移動させることなく、吸着面にガイド部材を接近させることができる。そのため、吸着部に動きが生じないために、吸着面に保持された包装体に速度変化に伴う力や移動に伴う振動が付勢されない。これより、実施の形態1、2に係る吸着ヘッド10、10Aに比べて、包装体を吸着面により一層安定して保持することができ、箱詰動作をより一層安定して行うことができる。
また、別の態様では、上記何れかに記載の態様において、前記ガイド部材を第1のガイド部材とするとき、前記保持部において、前記吸着面に平行であって前記第1の方向と垂直な第3の方向における前記吸着面の両側に対向して配され、前記第3方向に可動可能に構成された一対の第2のガイド部材を備え、前記吸着面に包装体が吸着された状態において、前記昇降手段が、前記吸着面及び前記ガイド部材を接近させるとともに、一対の前記第2のガイド部材が互いに前記第2の方向に近付いて、前記包装体の前記エンドシール部と前記エンドシール部とを間の包装体胴部を保持する構成としてもよい。
係る構成により、一対のガイド部材が包装体の胴部を保持することができ、包装体に対するガイド部材の保持の確実性を向上することができる。
また、別の態様では、上記何れかに記載の吸着ヘッドと、吸前記着ヘッドの位置を変更させるヘッド移動手段とを備えた構成としてもよい。
係る構成により、包装体の両端のエンドシール部を折り曲げた状態で、効率的かつ安定して包装箱に収容することができる。
≪実施の形態1≫
実施の形態1に係る箱詰装置1の構成について図面を用いて説明する。ここで、本明細書では、各図におけるX方向、Y方向、Z方向を、それぞれ、幅方向、奥行方向、高さ方向とする場合があり、Z方向の正方向を「上」方向、負方向を「下」方向とする場合がある。また、各図面における部材の縮尺は必ずしも実際のものと同じであるとは限らない。また、本明細書において、数値範囲を示す際に用いる符号「〜」は、その両端の数値を含む。また、本実施形態で記載している、材料、数値等は好ましいものを例示しているだけであり、それに限定されることはない。また、本開示の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で、適宜変更は可能である。また、他の実施形態との構成の一部同士の組み合わせは、矛盾が生じない範囲で可能である。
<箱詰装置1の構成について>
次に、箱詰装置1の構成について図面を用いて説明する。
図1は、実施の形態1に係る箱詰装置1の構成を示す正面図である。図1に示すように、箱詰装置1は、包装体Lを吸着して保持する吸着ヘッド10、装置本体部50、吸着ヘッド10を移動させてその位置を変更するヘッド移動手段60を有する。
吸着ヘッド10は、吸着ユニット30、保持ユニット20、ガイド手段40を有する機構である。装置本体部50は、各駆動部51a、51b、51c、51dと、駆動部を制御する制御部52を有する装置である。
ヘッド移動手段60は、アーム部61、62、63、回動関節部64、65、66を有するアクチュエータである。
箱詰装置1では、吸着ヘッド10が包装体Lを吸着して保持した状態で、ヘッド移動手段60が吸着ヘッド10を移動させて包装体Lを梱包箱の上方に移送し、吸着ヘッド10が包装体Lの吸着を解除することにより、包装体Lを梱包箱に収容する。吸着ヘッド10の各要素及びヘッド移動手段60は、制御部52の指示に基づき、駆動部51a、51b、51c、51dにより動作する。
<吸着ヘッド10の構成について>
以下、吸着ヘッド10の構成について説明する。
吸着ヘッド10は、包装体Lを吸着しする吸着ユニット30、吸着ユニット30を保持する保持ユニット20、保持ユニット20に配設されたガイド手段40を有する。
以下、各部の構成について説明する。図2は、吸着ヘッド10の構成を示す正面図である。図3は、保持ユニット20を断面図として示した吸着ヘッド10の正面図である。図4は底面図、図5は上面図、図6は、保持ユニット20を断面図として示した吸着ヘッド10の左側面図、図7は吸着ユニット30及び保持ユニット20を断面図として示した吸着ヘッド10の正断面図である。図8は、制御部52及び駆動部51の構成を示す機能ブロック図である。
(包装体L)
箱詰装置1に用いる包装体Lの構成について説明する。被包装物である内容物は、例えば、加工食品、菓子、日用品等、一般に流通する商品である。ピロー包装体Lは、筒状の包装部材に被包装物を気体が封入された包装体胴部L1とその両端のエンドシール部L2を有するピロー包装体を用いることができる。ピロー包装体は、例えば、樹脂フィルムからなる長尺筒状の包装部材に被包装物を気体と共に封入し、被包装物の前後を、例えば、ヒートシール等により封止した後、シール部分を含む範囲を所定長さに切断することにより形成される。封入気体により適度なクッション性を有し、内容物を振動、衝撃等から保護することができる。製造工程では、被包装物を袋詰して個々の包装体Lを形成したのち、複数個の包装体Lをボール紙等からなる包装箱に箱詰して収容する。
(吸着ユニット30、保持ユニット20、吸着手段、昇降手段)
吸着ユニット30は、包装体Lを吸着する機構ユニットである。吸着ユニット30は、包装体Lを吸着する吸着部31、吸着部31を支持する筒体32を備える。
吸着部31は、吸着ヘッド10の最下端に位置し、複数の吸気孔31aが開設された吸着面31cを下方に向けた状態で、上方から筒体32に固定されている。吸着部31の複数の吸気孔31aは、吸気路31bによって互いに連通しており、吸気路32b、吸着用配管24を介して吸気駆動部である吸着用ポンプ51cに接続されている。吸着用ポンプ51cを動作させて吸気孔31aから気体を吸引することにより、吸着面31cに包装体Lを吸着させて保持すことができる。
このように、吸着ヘッド10では、吸着用ポンプ51cが、吸着面31cに包装体Lを吸着させる吸着手段を構成する。
保持ユニット20は、吸着ユニット30を保持する機構ユニットである。保持ユニット20は、保持ユニット20の外郭を構成する保持部21と、保持部21内に配設された有底筒状の筒体32、昇降用配管23、吸着用配管24を備える。
筒体32の外周部分32aは、筒体22の内周面22bに緩挿されており、筒体32は筒体22に対してZ方向に相対移動可能に係合されている。筒体32と筒体22との間には、筒体32、22の相対移動に伴いZ方向に拡縮可能な気室22aが形成されており、気室22aは昇降用配管23を通して昇降駆動部である昇降用ポンプ51bに接続されている。昇降用ポンプ51bを動作させて気室22a内の気体を吸引し、又は気室22a内に気体を送気することにより、筒体32及び吸着部31を筒体22及び保持部21に対して昇降させる。
このように、吸着ヘッド10では、筒体32、筒体22、昇降用配管23及び昇降用ポンプ51bが、吸着部31をZ方向に昇降させる昇降手段を構成する。
これより、吸着ヘッド10は、吸着用ポンプ51c(第1の吸気手段)とは異なる、吸着部31と保持部21とのZ方向の相対的位置を変更する昇降用ポンプ51b(第2の吸気手段)を含む昇降手段を備える構成となる。
そのため、吸着ヘッド10では、昇降手段が、吸着面31cに包装体Lが吸着された状態において、昇降手段がZ方向において吸着部31を保持部21に接近させる動作をする際に、吸着部31を上昇させる動作と、吸着面31cに包装体Lを吸着する動作とを、異なる吸着手段により独立に行うことができる。
(ガイド手段40)
保持ユニット20の保持部21の側壁部分には、図2〜5に示すように、X方向に対向する一対のガイド手段40が配設されている。ガイド手段40は、X方向における吸着面31cの両側に対向して配され、図2、3に示すように、支点41aを中心に揺動することにより、X方向に少なくとも先端部分が接近又は離間可能に構成された一対のガイド部材41、ガイド部材41を揺動させるガイド開閉機構42を備える。
さらに、図4〜6に示すように、Y方向に対向する一対のガイド手段45が配されていてもよい。ガイド手段45は、Y方向における吸着面31cの両側に対向して配され、支点46aを中心に揺動することにより、Y方向に少なくとも先端部分が接近又は離間可能に構成された一対のガイド部材46、ガイド部材46を揺動させるガイド開閉機構47を備える。
すなわち、一対のガイド部材41、45は、揺動することにより、少なくとも先端部が、それぞれX方向、Y方向に互いに接近するように構成されている。
吸着ヘッド10では、吸着面31cに包装体Lが吸着された状態において、ガイド開閉駆動部51dがガイド開閉機構42を動作させて、一対のガイド部材41を揺動させ、X方向においてガイド部材41の先端部を互いに接近又は離間させる。本明細書では、ガイド部材41が互いに離間し包装体Lと当接しない状態を開状態とし、ガイド部材41が互いに接近し包装体Lと当接した状態を閉状態とする。開状態にした一対のガイド部材41の隙間に包装体Lを配置し、ガイド部材41を閉状態とすることにより、ガイド部材41を包装体Lのエンドシール部L2に斜め上方から当設させて、エンドシール部L2を下方に屈曲させることができる。
また、同様に、吸着面31cに包装体Lが吸着された状態において、ガイド開閉駆動部51dがガイド開閉機構47を動作させて、一対のガイド部材46を揺動させ、Y方向においてガイド部材46の先端部を互いに接近させる。これより、一対のガイド部材46が包装体Lの胴部L1を側方(Y方向)から保持することができ、包装体Lに対する保持の確実性を向上できる。
(駆動部51)
駆動部51は、図8に示すように、アーム駆動部51a、昇降駆動部51b、吸着駆動部51c、ガイド開閉駆動部51dを含む。
アーム駆動部51aは、制御部52の指示に基づき、ヘッド移動手段60の回動関節部64、65、66を、それぞれ回動させる回転駆動部であり、例えば、アーム駆動用モータ1、2、3を用いることができる。
吸着駆動部51cは、吸着面31cの吸気孔31aから気体を吸引する第1の吸気手段であり、例えば、吸着用ポンプを用いることができる。さらに、吸着を解除するために送気用ポンプを用いてもよい。
昇降駆動部51bは、吸着面31cに垂直なZ方向における、吸着面31cとガイド部材41との相対的位置を変更する昇降駆動部であり、本例では筒体22、23から構成されるエアシリンダ機構を動作させる第2の吸気手段である。吸着ヘッド10では、昇降駆動部51bは、気室22a内の気体を吸引する吸気あるいは吸排気する手段であり、例えば、昇降用ポンプを用いることができる。
ガイド開閉駆動部51dは、吸着面31cの両側に対向して配された一対のガイド部材41、45をそれぞれ揺動させるための回転駆動手段であり、例えば、ガイド駆動用モータ1、2を用いることができる。
(制御部52)
制御部52は、図8に示すように、アーム駆動部51a、昇降駆動部51b、吸着駆動部51c、ガイド開閉駆動部51dに接続され、制御信号を出力してこれらを制御する。
以上の構成を有する箱詰装置1を用い、包装体Lの包装箱への箱詰め動作を行う。
<箱詰装置1の動作>
次に、本実施形態の箱詰装置1において行われる、包装体Lの包装箱Bxへの箱詰め動作について説明する。図9(a)〜(c)、図10(a)〜(c)、図11(a)〜(c)は吸着ヘッド10の動作説明図である。
包装体Lの包装箱Bxへの箱詰工程では、先ず、ガイド開閉駆動部51dを駆動しガイド部材41を開状態とし、アーム駆動部51aはヘッド移動手段60を動作させて吸着ヘッド10を包装体Lの上方に移送する(図9(a))。
次に、昇降駆動部51bに排気動作を行わせて吸着部31を下降させて(M1)、吸着部31を包装体Lの上面に接触させる。そして、その状態で、吸着駆動部51cに吸気動作を行わせて、吸着部31の吸着面31cに包装体Lを吸着保持させる(図9(b))。
次に、昇降駆動部51bに吸気動作を行わせて吸着部31を上昇させて(M2)、吸着保持した包装体Lを開状態にある一対のガイド部材41の隙間の空間に移送する(図9(c))。
次に、ガイド開閉駆動部51dを駆動してガイド部材41を開状態から閉状態に移行することにより(M3)、ガイド部材41が包装体Lの両端のエンドシール部L2に斜め上方から当設し、エンドシール部L2を下方に屈曲させる(図10(a))。
次に、アーム駆動部51aはヘッド移動手段60を動作させ、包装体Lを包装箱Bxの上方に移送する(M4)(図10(b))。
次に、アーム駆動部51aはヘッド移動手段60を動作させて、吸着ヘッド10を下降させて(M5)、ガイド部材41がエンドシール部L2に当設した状態で、包装体Lを包装箱Bxの底面に載置して、包装箱Bx内に収容する(図10(c))。
次に、昇降駆動部51bに排気動作をさせて筒体32及び吸着部31を下降させると同時に(M6)、アーム駆動部51aはヘッド移動手段60を動作させて、吸着ヘッド10を上昇させて(M7)、ガイド部材41を包装箱Bxから抜き出す(図11(a))。
次に、吸着駆動部51cに吸気動作を停止させて包装体Lの吸着を解除した後、昇降駆動部51bに吸気動作をさせて筒体32及び吸着部31を上昇させる(M8)(図11(ab)。
最後に、ガイド開閉駆動部51dを駆動しガイド部材41を開状態として(M9)、図9(a)の初期状態に戻る(図11(c))。
以上の工程により、箱詰装置1による包装体Lの包装箱Bxへの箱詰め動作が完了する。
<まとめ>
以上、説明したように、実施の形態1に係る吸着ヘッド10は、吸着面31cに包装体Lを吸着して保持する吸着ヘッド10であって、吸気孔31aが開設された吸着面31cを有する吸着部31と、吸着部31を保持する保持部21と、吸気孔31aから気体を吸引する吸気手段51cと、保持部21において、吸着面51aに平行なX方向における吸着面31cの両側に対向して配され、X方向に少なくとも一部分が接近又は離間可能に構成された一対のガイド部材41と、Z向における、吸着面31c及びガイド部材41の相対的位置を変更する、吸気手段51cと異なる昇降手段(22、23、32、51b)とを備え、吸着面31cに包装体Lが吸着された状態において、昇降手段(22、23、32、51b)が、Z方向において、吸着部31の吸着面31cとガイド部材41は配設された保持部21とを接近させるとともに、一対のガイド部材41がX方向に互いに接近して、包装体Lの両端のエンドシール部L2に当設することにより、エンドシール部L2を屈曲させることを特徴とする。
係る構成の吸着ヘッド10においては、吸着部31と保持部21とを接近させる動作のための昇降駆動部である昇降用ポンプ51bと、吸着面31cに包装体Lを吸着する動作のための吸気駆動部である吸着用ポンプ51cとは、別々の、異なるものとして設けられている。より具体的には、取り付け面である保持部21に対して吸着部31の吸着面31cの位置が相対的に接近/離間するが、この接近/離間動作は、包装体Lを吸着面31cに吸引保持するための負圧とは独立して発生する負圧により行われる。
以上の構成によれば、包装体Lの吸着と、吸着部31との昇降動作とを、互いに独立して制御することが可能となる、という効果が得られる。
すなわち、箱詰装置が、吸着部31と保持部21との接近動作に、包装体Lを吸引保持に係る負圧を利用する構成である場合には、吸着部31と保持部21との接近動作の開始タイミングが包装体Lの吸引保持に対して、接近動作に必要な圧力まで昇圧する時間だけ遅延し、工程の必要時間が増加する。また、包装体Lの吸引保保持するための負圧を駆動源として、吸着部31と保持部21との接近動作が行われるために、接近動作に最適な速度制御を行うことが難しい。そのため、例えば、接近動作の開始や終了時点で急激な速度変化が生じることがあり、吸引保持された包装体Lに対し衝撃が加わり、吸着面31cと包装体Lとの間に位置ずれが生じ、その後の箱詰動作に支障が出るという課題が想定された。
これに対し、吸着ヘッド10では、上述のとおり、取り付け面である保持部21に対して吸着部31の位置が相対的に接近/離間する動作において、この接近/離間動作が、包装体Lを吸引保持するための負圧とは異なる経路の負圧によって行われる。これより、包装体Lの吸引保持/開放と、吸着部31と保持部21との接近動作のタイミングを別個に制御することができ、包装体Lの両端のエンドシール部L2を折り曲げて安定して包装箱に収容することができる。
具体的には、昇降手段を、吸着部31と保持部21との接近動作に適した圧力によって動作させることが可能となる。そのため、包装体Lの吸着動作のための負圧の影響を排除して、昇降動作の開始や終了時点での速度変化を低減し、吸引保持された包装体Lへの衝撃を軽減することができる。これより、吸着面31cと包装体Lとの位置ずれを抑制し、箱詰動作をより一層精度よく行うことができる。
また、包装体Lの吸引保持動作が行われた直後に、吸着部31と保持部21との接近動作と開始することができるので、箱詰動作に必要な時間を短縮することができる。
そのため、吸着ヘッド10を用いた箱詰装置によれば、包装体の両端のエンドシール部を折り曲げた状態で、効率的かつ安定して包装箱に収容することができる。
また、吸着部31と保持部21とは、Z方向における相対的位置を変更可能に構成されており、昇降手段(22、23、32、51b)は、吸着面31cに包装体Lが吸着された状態において、Z方向における保持部21及び吸着部31の位置を接近させ、Z方向における保持部21に対するガイド部材41の位置は変化しない構成としてもよい。
係る構成により、保持部21に対して吸着部31の吸着面31cの位置を相対的に接近/離間させる動作が、包装体Lを吸引保持するための負圧とは異なる駆動源によって行われる吸着ヘッドの構成を実現することができる。
また、吸気手段51cを第1の吸気手段とするとき、昇降手段(22、23、32、51b)は、吸着部31及び保持部21にそれぞれ連結され、Z方向に気室22aを介して相対移動可能に係合された一対の筒体22、32と、気室22a内の気体を吸引することにより、吸着部31及び保持部21の相対的位置を変更する第2の吸気手段51bを含む構成としてもよい。
係る構成により、保持部21に対して吸着部31の吸着面31cを相対的に接近/離間させる動作が、包装体Lの吸着動作のための負圧の影響を排除して、包装体Lを吸引保持するための負圧とは異なる経路の負圧によって行われる吸着ヘッドの構成を実現することができる。
≪実施の形態2≫
実施の形態1に係る吸着ヘッド10では、Z向における、吸着面31c及びガイド部材41の相対的位置を変更する昇降手段として、吸着部31及び保持部21にそれぞれ連結された一対の筒体22、32と、気室22a内の気体を吸引・送気する昇降駆動部である昇降用ポンプ51bと、を含む構成とした、しかしながら、吸着部31を昇降させるための駆動源は空気圧に限定されるものではない。
以下、実施の形態2に係る吸着ヘッド10Aについて、図面を参照しながら説明する。
図12は、吸着ヘッド10Aの構成を示す、保持ユニット20Aを断面図として示した正面図である。吸着ヘッド10Aでは、昇降手段に、吸着部31の昇降機構(23A、25A、32A、61Ab)を備えた点で実施の形態1と相違し、他の構成については図2〜8に示した吸着ヘッド10と同じ構成を採る。
以下、吸着ヘッド10Aの昇降機構(23A、25A、32A、61Ab)の構成について説明し、他の構成要素については吸着ヘッド10と同じ番号を付し説明を省略する。
吸着ヘッド10Aでは、吸着部31は、上方から筒体32Aに固定されている。筒体32Aは周面にラック32AaがZ方向に延伸して形成されており、ガイドレール25Aに沿ってZ方向に昇降可能に構成されている。
保持ユニット20Aは、保持ユニット20の外郭を構成する保持部21、吸着用配管24を備える。さらに、筒体32Aを昇降させる駆動力を付勢するギア23A、筒体32Aの昇降を案内するガイドレール25Aを備える。
ガイドレール25Aは、筒体32Aに開設された対向部材に対しZ方向に相対移動可能に係合されており、筒体32Aは保持部21に対してZ方向に相対移動可能に構成されている。
ギア23Aは、保持部21内に配設され筒体32Aのラック32Aaと契合し、昇降駆動部である昇降用モータ51Abからの回転力をラック32Aaに伝達して、筒体32Aに昇降動作の駆動力を付勢する。昇降用モータ51Abを動作させることにより、筒体32A及び吸着部31を保持部21に対して昇降させることができる(M10)。
このように、吸着ヘッド10Aでは、ラック32Aaを備えた筒体32A、ギア23A、ガイドレール25A及び昇降用モータ51Abが、吸着部31をZ方向に昇降させる昇降手段を構成する。
これより、吸着ヘッド10Aでは、吸着部31と保持部21との相対的位置を変更するための昇降手段として、吸着用ポンプ51cとは異なる電磁的昇降機構(23A、25A、32A、61Ab)を備えた構成となる。そのため、吸着ヘッド10Aでは、実施の形態1と同様に、包装体Lの吸着動作と、保持ユニット20に対する吸着ユニット30の昇降動作とを、異なる駆動手段によって独立に制御することができる。
<まとめ>
以上のとおり、実施の形態2に係る吸着ヘッド10Aは、昇降手段は、Z方向において、吸着部31及び保持部21の相対的位置を変更する電磁的昇降機構(23A、25A、32A、61Ab)を含む構成を採る。
係る構成により、保持部21に対して吸着部31の吸着面31cの位置を相対的に接近/離間させる動作が、包装体Lを吸引保持するための負圧とは異なる電磁的昇降機構によって行われる吸着ヘッドの構成を実現することができる。
これによればさらに、実施の形態1で説明した構成である、吸着部31を昇降させるための駆動源として、気室22a内の気体を昇降駆動部である昇降用ポンプ51bにより吸引・送気することでの空気圧とした構成に比べ、吸着部31の昇降動作の際の速度を、より緻密に制御可能となる。すなわち、空気圧による場合に比べ、接近動作の開始や終了時点での急激な速度変化を抑制して滑らかな加減速が可能となる。その結果、実施の形態1に係る吸着ヘッド10の効果を奏し、かつ、吸引保持された包装体Lへの衝撃を軽減して吸着面31cと包装体Lとの位置ずれをより一層抑制し、箱詰動作をさらに安定して行うことができる。
≪実施の形態3≫
実施の形態1、2に係る吸着ヘッド10、10Aでは、Z向における、吸着面31c及びガイド部材41の相対的位置を変更する昇降手段として、吸着面31cに包装体Lを吸着させた状態において、Z方向において保持部21と吸着部31とを接近させ、保持部21に対するガイド部材41の位置は変化しない構成とした。しかしながら、昇降手段は、吸着面31c及びガイド部材41の相対的位置を変更するものであれよく、昇降させる対象は保持部21又は吸着部31に限定されるものではない。実施の形態3に係る吸着ヘッド10Bでは、昇降手段として、保持部21に対するガイド部材41のZ方向の位置を変更する電磁的昇降機構を備えた点で実施の形態1と相違する。
以下、実施の形態3に係る吸着ヘッド10Bについて、図面を参照しながら説明する。
図13は、実施の形態3に係る吸着ヘッド10Bの構成を示す正面図、図14、15は、吸着ヘッド10Bの動作説明図である。
吸着ヘッド10Bでは、昇降手段に、ガイド部材41の昇降機構(26B、43B、51e)を備えた点で実施の形態1と相違し、他の構成については図2〜8に示した吸着ヘッド10と同じ構成を採る。
以下、ガイド部材41の昇降機構(26B、43B、51e)の構成について説明し、他の構成要素については吸着ヘッド10と同じ番号を付し説明を省略する。
吸着ヘッド10Bでは、吸着ユニット30Bにおいて、包装体Lを吸着する吸着部31が、保持ユニット20Bの外郭を構成する保持部21の下面に直に固定された構成と採る。さらに、保持ユニット20Bは、ガイド手段40Bの昇降を案内するZ方向に延伸したリニア搬送機構26Bを備える。
ガイド手段40Bは、一対のガイド部材41、ガイド開閉機構42に加えて、ガイド昇降駆動部51eに接続されたリニア搬送機構43Bを備え、ガイド手段40BをZ方向に移動させることができるように構成されている。リニア搬送機構26B、43Bには、例えば、ボールねじ及びナット、ラック及びピニオン、あるいは、リニアモータ等の周知の直線運動機構を用いることができる。
すなわち、吸着ヘッド10Bでは、リニア搬送機構26B、43B、及びガイド昇降駆動部51eが、ガイド部材41を吸着部31に対してZ方向に昇降させる昇降手段を構成する。
このような、吸着ヘッド10Bを用いた箱詰装置1では、図13に示すように、ガイド開閉駆動部51dを駆動しガイド部材41を開状態とし、吸着駆動部51cに吸気動作をさせて吸着部31の吸着面31cに包装体Lを吸着させて保持する。
そして、図14に示すように、ガイド昇降駆動部51eが、リニア搬送機構26B、43Bを動作させてガイド手段40Bを保持部21に対して下降させて(M12)、開状態の一対のガイド部材41が、吸着保持した包装体Lに覆いかぶさるように移動し、一対のガイド部材41の隙間の空間に包装体Lを配置する。
さらに、図15に示すように、ガイド開閉駆動部51dを駆動しガイド部材41を開状態から閉状態に移行することにより(M13)、ガイド部材41が装体Lの両端のエンドシール部L2に上方から当設し、エンドシール部L2を下方に屈曲させる。
これより、吸着ヘッド10Bでは、吸着部31とガイド部材41との相対的位置を変更するための昇降手段として、吸着用ポンプ51cとは異なる昇降機構(26B、43B、51e)を備えた構成となる。そのため、吸着ヘッド10Bでは、実施の形態1、2と同様に、包装体Lの吸着動作と、ガイド部材41の吸着面31cに対する昇降動作とを、異なる駆動手段によって独立に制御することができる。
<まとめ>
以上のとおり、実施の形態3に係る吸着ヘッド10Bでは、昇降手段は、保持部21に対するガイド部材のZ方向の位置を変更する電磁的昇降機構(26B、43B、51e)を含み、昇降手段は、吸着面31cに包装体Lが吸着された状態において、Z方向における吸着面31cにガイド部材41を接近させる構成を採る。
係る構成により、吸着部31をZ方向に移動させることなく、吸着面31cにガイド部材41を接近させることができる。そのため、吸着部31に動きが生じないために、吸着面31cに保持された包装体Lに速度変化に伴う力や移動に伴う振動が付勢されない。これより、実施の形態1、2に係る吸着ヘッド10、10Aの効果を奏し、かつ、包装体Lを吸着面31cにより一層安定して保持することができ、箱詰動作をより一層安定して行うことができる。
≪変形例≫
実施の形態1、2、3に係る吸着ヘッド10、10A、10Bを説明したが、本開示は、その本質的な特徴的構成要素を除き、以上の実施の形態1に何ら限定を受けるものではない。例えば、実施の形態1に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態や、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態1における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。以下では、そのような形態の一例として、吸着ヘッドの変形例を説明する。
(1)上記実施の形態では、取り扱う包装体Lとして、長尺筒状の包装部材に被包装物を気体と共に封入し、各被包装物の前後をシールして所定長さに切断したピロー包装体を用いた構成を示した。しかしながら、包装体Lは、箱詰めの再に、折り曲げることが可能なエンドシール部を有する形態のものであればよく、本発明に用いる包装体は、ピロー包装体に限定されないことは言うまでもない。
(2)上記実施の形態では、一対のガイド部材41、45は、揺動することにより、少なくとも先端部が、それぞれX方向、Y方向に互いに接近するように構成とした。しかしながら、ガイド部材41、45は、吸着面31cと平行な方向において少なくとも一部分が互いに接近又は離間可能に構成されていればよく、接近又は離間させるための構成は揺動に限定されるものではない。例えば、ガイド部材41、45が吸着面31cと平行な方向に平行移動する構成や、リンク機構等により吸着面31cに対し傾斜を有した状態で互いに接近又は離間する構成としてもよい。
(3)上記実施の形態に係る吸着ヘッド10Aでは、ラック32Aaを備えた筒体32A、ギア23A、ガイドレール25A及び昇降用モータ51Abが、吸着部31をZ方向に昇降させる昇降手段を構成した。しかしながら、昇降手段は、吸着部31と保持部21との相対的位置を変更する手段であって、吸着用ポンプ51cとは異なる電磁的昇降機構であればよく、機構構成は、ラック32Aaとギア23Aによる上記構成に限定されるものではない。例えば、例えば、ボールねじ及びナット、リニアモータ等の周知の直線運動機構を用いることができる。
≪補足≫
以上で説明した実施の形態1は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。実施の形態1で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、工程、工程の順序などは一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、実施の形態1における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていないものについては、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
また、上記の方法が実行される順序は、本発明を具体的に説明するために例示するためのものであり、上記以外の順序であってもよい。また、上記方法の一部が、他の方法と同時(並列)に実行されてもよい。
また、発明の理解の容易のため、上記各実施の形態1で挙げた各図の構成要素の縮尺は実際のものと異なる場合がある。また本発明は上記各実施の形態1の記載によって限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
また、各実施の形態及びその変形例の機能のうち少なくとも一部を組み合わせてもよい。
本開示の一態様に係る吸着ヘッド及びそれを用いた箱詰装置は、包装体の箱詰め装置に利用可能である。また、包装体により包装された、例えば、飲料、食品、調味料、化粧品、洗剤等を箱詰するための包装装置として好適に利用可能である。
1 箱詰装置
10 吸着ヘッド
20、20A 保持ユニット
21 保持部
22 筒体(昇降手段)
23 昇降用配管(昇降手段)
23A 吸着部昇降機構(昇降手段)
24 吸着用配管
25A ガイドレール(昇降手段)
26B リニア搬送機構(昇降手段)
30、30B 吸着ユニット
31 吸着部
32 筒体(昇降手段)
32A 電磁的昇降機構(昇降手段)
40 ガイド手段
41 ガイド部材
42 ガイド開閉機構
43B リニア搬送機構(昇降手段)
50 装置本体
51 駆動部
51a アーム駆動部
51b 昇降駆動部(昇降手段)
51c 吸着駆動部(吸着手段)
51d ガイド開閉駆動部
51e ガイド昇降駆動部(昇降手段)
52 制御部
60 ヘッド移動手段
61、62、63 アーム部
64、65、66 関節部
L 包装体
L1 胴部
L2 エンドシール部

Claims (7)

  1. 吸着面に包装体を吸着して保持する吸着ヘッドであって、
    吸気孔が開設された吸着面を有する吸着部と、
    前記吸着部を保持する保持部と、
    前記吸気孔から気体を吸引する吸気手段と、
    前記保持部において、前記吸着面に平行な第1の方向における前記吸着面の両側に対向して配され、前記第1方向に少なくとも一部分が接近又は離間可能に構成された一対のガイド部材と、
    前記吸着面に垂直な第2の方向における、前記吸着面及び前記ガイド部材の相対的位置を変更する、昇降手段とを備え、
    前記吸着面に包装体が吸着された状態において、
    前記昇降手段が、前記第2の方向において、前記吸着面と前記ガイド部材とを接近させるとともに、
    一対の前記ガイド部材が、前記第1方向に互いに接近して、前記包装体の両端のエンドシール部に当設することにより、前記エンドシール部を屈曲させる
    吸着ヘッド。
  2. 前記吸着部と前記保持部とは、前記第2の方向における相対的位置を変更可能に構成されており、
    前記昇降手段は、前記吸着面に包装体が吸着された状態において、
    前記第2の方向における前記保持部及び前記吸着部の位置を接近させる
    請求項1に記載の吸着ヘッド。
  3. 前記吸気手段を第1の吸気手段とするとき、
    前記昇降手段は、前記吸着部及び前記保持部にそれぞれ連結され、前記第2の方向に気室を介して相対移動可能に係合された一対の筒体と、
    前記気室内の気体を吸引することにより、前記吸着部及び前記保持部の相対的位置を接近させる第2の吸気手段を含む
    請求項2に記載の吸着ヘッド。
  4. 前記昇降手段は、前記第2の方向において、前記吸着部及び前記保持部の相対的位置を変更する電磁的昇降機構を含む
    請求項2に記載の吸着ヘッド。
  5. 前記昇降手段は、前記ガイド部材の前記保持部に対する前記第2の方向の位置を変更する電磁的昇降機構を含み、
    前記昇降手段は、前記吸着面に包装体が吸着された状態において、
    前記第2の方向における前記吸着部の吸着面に対する前記ガイド部材の位置を接近させる
    請求項1に記載の吸着ヘッド。
  6. 前記ガイド部材を第1のガイド部材とするとき、
    前記保持部において、前記吸着面に平行であって前記第1の方向と垂直な第3の方向における前記吸着面の両側に対向して配され、前記第3方向に可動可能に構成された一対の第2のガイド部材を備え、
    前記吸着面に包装体が吸着された状態において、
    前記昇降手段が、前記吸着面及び前記ガイド部材を接近させるとともに、
    一対の前記第2のガイド部材が互いに前記第方向に近付いて、前記包装体の前記エンドシール部と前記エンドシール部とを間の包装体胴部を保持する
    請求項1から5の何れか1項に記載の吸着ヘッド。
  7. 請求項1から6に記載の吸着ヘッドと、
    前記吸着ヘッドの位置を変更させるヘッド移動手段とを備えた
    箱詰装置。
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