JP2021049546A - 溶融金属の注湯装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】取鍋20底部に設けたスライディングゲート1とロングノズル11を経由して中間容器22に溶融金属を注湯する、溶融金属の注湯装置において、ロングノズル内壁への介在物付着を低減し、溶融金属中の非金属介在物量を低減して溶融金属を高清浄度化し、中間容器底部耐火物の寿命を延長する。【解決手段】取鍋底部のスライディングゲート1は、それぞれのプレート2における流路孔6の流路軸線方向と摺動面垂直下流方向との間の流路軸線傾斜角度が5°以上75°以下であり、摺動面流路軸線方向が、プレート相互間で相違し、下流に行くに従って時計回り方向あるいは反時計回り方向に変化することで、ロングノズル11内の溶融金属流17中にの旋回流を形成する。さらに、溶融金属流中に不活性ガスを吹き込む不活性ガス供給装置を有する。【選択図】図1

Description

本発明は溶融金属の注湯装置であり、特に、取鍋底部に設けたスライディングゲートとその下方のロングノズルを経由して溶融金属を注湯する、溶融金属の注湯装置に関するものである。
溶融金属、例えば溶鋼の連続鋳造においては、取鍋内に収容された溶鋼がタンディッシュなどの中間容器に移注され、さらにタンディッシュから鋳型内に注入される。取鍋底部にはスライディングゲートなどの流量調整機構を有する溶融金属排出装置が設けられ、スライディングゲートの下流側のタンディッシュ内に溶鋼が移注される。取鍋底部の溶融金属排出装置からタンディッシュ(中間容器)内の溶鋼表面までの溶鋼流について、大気との接触による溶鋼酸化を防止するため、溶鋼流を大気雰囲気から遮断する手段が講じられる。通常は、ロングノズルあるいは注入管と呼ばれる、溶鋼流を取り囲む耐火物製の管が設けられる。本発明では、ロングノズルを用いる場合を対象とする。以下、溶融金属として溶鋼を用いた場合であって、中間容器としてタンディッシュを用いた場合を例に取り、説明を行う。
ロングノズルは、溶融金属排出装置から流下した溶融金属流を取り囲むように配置され、ロングノズルの上端は溶融金属排出装置の下端に接しており、ロングノズルの下端は中間容器内に収容した溶融金属中に浸漬する位置に設けられる。
精錬が終了し、取鍋内に収容された溶鋼中には、脱酸生成物起因の非金属介在物が含まれている。取鍋からロングノズルを経由して排出された溶鋼流には非金属介在物が含まれているため、溶鋼中の非金属介在物がロングノズル内壁と接触し、ロングノズル内壁に非金属介在物が析出して堆積する現象が見られる。ロングノズル内壁に析出した非金属介在物が原因となり、ロングノズルの内壁に地金が付着すると、ロングノズル閉塞に至り、連続鋳造が中断される事態となる。
また、ロングノズルからの落下流がロングノズル直下のタンディッシュ底部に衝突することでロングノズル直下の底部耐火物が局所的に損耗してしまう。これを回避するためにロングノズル直下の耐火物のみ構造や組成が異なるようにタンディッシュは設計・組立施工されているが、その分、タンディッシュ施工のコストアップにつながる。
前述のように、連続鋳造工程において、取鍋からタンディッシュ内に注入される溶鋼中には非金属介在物が含まれており、取鍋からタンディッシュを経由して鋳型内に注入されるまでの過程においても、溶鋼が大気や酸化性スラグに接触する機会があり、溶鋼中の非金属介在物が増大することとなる。溶鋼中の非金属介在物は、鋳造された鋳片の内部や表面付近に取り込まれると、製品の内部欠陥や表面欠陥の原因となるので、極力除去する必要がある。
タンディッシュ内で非金属介在物を除去するためには、ロングノズルを経由してタンディッシュ内に流入した溶鋼中を非金属介在物が浮上し、タンディッシュ内溶鋼表面において溶鋼から分離するチャンスを増大することが好ましい。そのためには、ロングノズルから流出して流れ来る溶鋼の鋳型に至るまでの流れがプラグフローとなることが理想とされ、プラグフローのごとくタンディッシュ水平断面で溶鋼の均一な緩流を実現することで、溶鋼内の介在物が浮上する時間を十分に確保することが可能となる。
ところが、取鍋底部からタンディッシュ容器内の湯面下まで伸びるロングノズルを通る溶鋼は、ロングノズルから流出後も落下のエネルギーを大きく消散することなくタンディッシュ底部に輸送されるので、ロングノズル直下のタンディッシュ底部に衝突した溶鋼流は底部近傍を伝って浸漬ノズルを通して鋳型に流れ込む、いわゆるショートパスを形成してしまう。ショートパスの溶鋼流は短時間で浸漬ノズル部に到達して鋳型内に流入するため、介在物の浮上時間を十分に確保することができず、鋳造された鋳片中の介在物性欠陥が増加してしまう。
タンディッシュ内に堰を設置することでロングノズル使用時のショートパス形成を回避することが可能だが、施工のコストアップにつながる(非特許文献1)。
特許文献1、2には、注入管(ロングノズル)の、タンディッシュ内溶鋼に浸漬させた部位で、ロングノズル内に不活性ガスを吹き込みながら注入する介在物除去方法が開示されている。これにより、微細な気泡を溶鋼中に混入させることが可能となり、この気泡によりタンディッシュ内において介在物を効率よく除去できるとしている。
特許文献3には、取鍋から中間鍋ないしはタンディッシュを経由して連鋳モールドに溶鋼を鋳込む鋳造方法において、取鍋スライディングノズルから粉末を窒素ガスにより流入溶鋼に吹き込み、あるいは断気用ノズル(ロングノズル)からポーラスブリッジを介してArガスを流出溶鋼中に吹き込む鋳造方法が開示されている。不活性ガスを吹き込む場所については、取鍋流出孔近傍がある。
特開2000−202602号公報 特開2002−205150号公報 特開昭57−177914号公報
城田良康, 西山記念技術講座第143・144回, (1992), 167-191
本発明は、取鍋から中間容器、例えばタンディッシュへの溶融金属注入にロングノズルを用いる溶融金属の注湯装置において、ロングノズル内壁に非金属介在物が析出して堆積することに起因するロングノズルの閉塞を防止し、ロングノズル直下の中間容器(タンディッシュ)耐火物の損耗を防止するとともに、タンディッシュ内での非金属介在物の浮上分離を促進することのできる、溶融金属の注湯装置を提供することを目的とする。
本発明はまた、ロングノズルから中間容器(タンディッシュ)を経由する溶融金属について、気泡を用いた非金属介在物の除去を増進することのできる、溶融金属の注湯装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下のとおりである。
[1]取鍋内に収容された溶融金属を注湯するための注湯装置であって、
取鍋と、取鍋下方には取鍋から流下した溶融金属を収容する中間容器とを有し、前記取鍋の底部には溶融金属排出装置を有し、当該溶融金属排出装置は溶融金属の流量を調整するスライディングゲートを有し、溶融金属排出装置の下方には溶融金属排出装置から流下した溶融金属流を取り囲むようにロングノズルが配置され、当該ロングノズルの上端は前記溶融金属排出装置の下端に接しており、ロングノズルの下端は前記中間容器内に収容した溶融金属中に浸漬する位置に設けられ、
前記スライディングゲートは溶融金属が通過する流路孔が形成された複数のプレートを有し、前記プレートのうちの少なくとも1枚のプレートは摺動が可能なスライド板であり、
それぞれのプレートにおける流路孔は、プレートの表面のうち、通過する溶融金属の上流側に位置する上流側表面に上流側表面開孔を形成し、下流側に位置する下流側表面に下流側表面開孔を形成し、上流側表面開孔図形の重心から下流側表面開孔図形の重心に向く方向を流路軸線方向とし、
プレートの摺動面に垂直な下流方向(以下「摺動面垂直下流方向」という。)と前記流路軸線方向とがなす流路軸線傾斜角度αが5°以上75°以下であり、
前記流路軸線方向を摺動面に投影した方向を摺動面流路軸線方向と呼び、スライディングゲートを閉とするときに前記スライド板を摺動する方向を摺動閉方向と呼び、摺動閉方向に対し、前記摺動面流路軸線方向が、前記摺動面垂直下流方向に見て時計回りになす角度を流路軸線回転角度θ(±180度の範囲)と呼び、当該流路軸線回転角度θは、隣接するプレート間で異なっており、最も上流側のプレートのθをθ1、その一つ下流側のプレートのθをθ2、さらに一つ下流側のプレートのθをθ3と順に番号を付け、ΔθN=θN−θN+1(Nは1以上の整数でプレートの枚数−1まで)としたとき、
角度ΔθNがいずれも10°以上かつ170°未満、又は角度ΔθNがいずれも−170°超かつ−10°以下であることを特徴とする溶融金属の注湯装置。
[2]前記ロングノズルの内部空間は、円筒もしくは矩形の水平断面形状を有し、
スライディングゲートの流路孔の内径をDとしたとき、前記ロングノズルの内径は1.5×D以下であることを特徴とする[1]に記載の溶融金属の注湯装置。
[3]前記溶融金属排出装置と前記ロングノズルの一方又は両方に、溶融金属流に不活性ガスを供給するための不活性ガス供給装置を有することを特徴とする[1]又は[2]に記載の溶融金属の注湯装置。
[4]スライディングゲートを形成するプレートの数が2枚もしくは3枚でありスライド板が1枚であることを特徴とする[1]から[3]までのいずれか1つに記載の溶融金属の注湯装置。
[5]前記ロングノズルの下端部内周形状は、ロングノズル内壁からロングノズル出口に向かって拡管状形状を有するように成形してなることを特徴とする[1]から[4]までのいずれか1つに記載の溶融金属の注湯装置。
本発明は、ロングノズル内の流れを旋回流とした結果として、ロングノズル内壁への非金属介在物付着を防止し、ロングノズル下端から下方に向かう溶融金属流速を低減することができ、中間容器底面の耐火物寿命の延長が実現するとともに、タンディッシュ(中間容器)内の溶融金属流動において、ロングノズル部から注入孔までの溶鋼流動のショートパス形成を回避して、非金属介在物浮上時間を確保し、鋳片中の非金属介在物除去効率の向上が実現する。
本発明はまた、ロングノズル内の溶融金属流に旋回を付与するとともに不活性ガスを供給することより、不活性ガス気泡及び非金属介在物は旋回流に起因して溶融金属流の中心に集まり、ロングノズルの下端から中間容器内に流出した後、気泡に拘束された非金属介在物は速やかに中間容器内を上昇して溶融金属表面に分離除去される。
本発明の溶融金属の注湯装置を示す概念断面図である。 本発明の溶融金属の注湯装置のスライディングゲートを示す図であり、(A)は上固定板、(B)はスライド板、(C)は下固定板のそれぞれ平面図、(D)はスライディングゲートと下部ノズルを組み合わせた正面図、(E)はE−E矢視図、(F)はF−F矢視断面図である。 本発明の溶融金属の注湯装置のスライディングゲートを示す図であり、(A)はA−A矢視図、(B)はB−B矢視図、(C)はC−C矢視図、(D)はスライディングゲートと下部ノズルを組み合わせた正面図、(E)はE−E矢視図である。 本発明のスライディングゲート内の流れを示す図であり、(A)はA−A矢視図、(B)はB−B矢視図、(C)はC−C矢視図、(D)はスライディングゲートと下部ノズルを組み合わせた正面図、(E)はE−E矢視図である。 本発明の溶融金属の注湯装置のスライディングゲートを示す図であり、(A)は上固定板、(B)はスライド板、(C)はスライディングゲートと下部ノズルを組み合わせた正面図、(D)はD−D矢視図、(E)はE−E矢視断面図である。 本発明の溶融金属の注湯装置のスライディングゲートを示す図であり、(A)はA−A矢視図、(B)はB−B矢視図、(C)はスライディングゲートと下部ノズルを組み合わせた正面図、(D)はD−D矢視図である。 本発明の上固定板の一例を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は側面図、(D)はD−D矢視断面図である。 比較例のスライディングゲートを示す図であり、(A)は上固定板、(B)はスライド板、(C)はスライディングゲートと下部ノズルを組み合わせた正面図、(D)はD−D矢視図、(E)はE−E矢視断面図である。 比較例のスライディングゲートを示す図であり、(A)はA−A矢視図、(B)はB−B矢視図、(C)はスライディングゲートと下部ノズルを組み合わせた正面図、(D)はD−D矢視図である。 従来のスライディングゲートを示す図であり、(A)は上固定板、(B)はスライド板、(C)は下固定板のそれぞれ平面図、(D)はスライディングゲートと下部ノズルを組み合わせた正面図、(E)はE−E矢視図、(F)はF−F矢視断面図である。 従来のスライディングゲートを示す図であり、(A)はA−A矢視図、(B)はB−B矢視図、(C)はC−C矢視図、(D)はスライディングゲートと下部ノズルを組み合わせた正面図、(E)はE−E矢視図である。 ロングノズル下端からの吐出流の流線を示す断面図であり、(A)は旋回流を形成した本発明例、(B)は旋回流を形成しない比較例である。 不活性ガス供給装置を有する、本発明の溶融金属の注湯装置を示す概念断面図である。 水モデル実験において、旋回流を付与したときのロングノズル内での気泡の形成状況を示す図である。 本発明の連続鋳造用注湯装置のロングノズル下端部の形状を示す断面図である。 水モデル実験3で用いた注湯装置と中間容器を示す断面図である。
本発明は溶融金属の注湯装置であり、特に、取鍋底部に設けたスライディングゲートを経由して中間容器に溶融金属を注湯する、溶融金属の注湯装置に関するものである。溶融金属として、好ましくは溶鋼が用いられる。以下、溶融金属が溶鋼である場合を事例として説明を行う。
図1に示すように、取鍋20底部に配設するスライディングゲート1は、溶融金属排出装置13の一部として構成される。2枚もしくは3枚のプレート2を重ねて構成されたスライディングゲート1において、各プレート2には流路孔6が設けられている。図10、図11に示すように、スライディングゲート1を構成するプレートのうちのスライド板4を摺動させ、各プレートの流路孔6の重なりによってスライディングゲート1が「開」となっているとき、流路孔6の上流側から下流側に向けて溶融金属が流通する。プレート2の摺動面30に垂直で下流方向に向かう方向(摺動面垂直下流方向32)は、上から下に向かって鉛直下方に向いている。従来用いられているスライディングゲートにおいて、プレート2の流路孔6は、通常はその内周形状が円筒形であり、円筒の軸方向は摺動面垂直下流方向32に平行に構成されている。溶融金属排出装置13は、スライディングゲート1の下部に下部ノズル14が配設される。
鋼の連続鋳造においては、図1に示すように、取鍋20の下方に中間容器22としてタンディッシュ21が配置され、取鍋20底部に設けたスライディングゲート1を経由して、溶鋼がタンディッシュ21に移注され、さらにタンディッシュから図示しない鋳型内に注入される。取鍋底部に設けたスライディングゲート1が流量調整機構として機能する。取鍋底部のスライディングゲート1からタンディッシュ21内の溶鋼表面(溶融金属表面24)までの溶鋼流について、大気との接触による溶鋼酸化を防止するため、溶鋼流を大気雰囲気から遮断する手段として、溶鋼流を取り囲むように、ロングノズル11あるいは注入管が配置される。本発明は、ロングノズル11を用いる場合を対象とする。
ロングノズル11は、溶融金属排出装置13の下方に配置されている。ロングノズル11の上端は溶融金属排出装置13の下端に接しており、ロングノズル11の下端は中間容器22内に収容した溶融金属23中に浸漬する位置に設けられている。これにより、取鍋底部の溶融金属排出装置13から流出した溶融金属流17は、大気と遮断されたままで中間容器内の溶融金属浴に到達するので、溶融金属の酸化を防止することができる。
本発明は、本発明に特有のスライディングゲート1を用いることにより、スライディングゲート1下方の溶融金属の流路(下部ノズル14及びロングノズル11が形成する流路)内において、溶融金属流17が流路の軸方向を旋回軸として旋回しつつ流下することを特徴とする。
液体の旋回流が受ける遠心力場において、液体中に含まれ、液体よりも比重が軽い固体(あるいは気泡)は、重力場における浮力と同様、遠心力場と反対方向に力を受ける。この力を以下、この明細書では向心力と呼ぶ。
ロングノズル11内を通過する溶融金属流17中に含まれる非金属介在物は、溶融金属よりも比重が軽いので、ロングノズル内溶融金属流17の旋回流に起因する向心力によって、溶融金属流17の外周から中心へ移動する。その結果として、ロングノズル11内壁への非金属介在物の付着が低減し、非金属介在物付着起因の地金付きを低減することができる。
ロングノズル内の溶融金属流17を旋回流とした結果として、ロングノズル下端12から下方に向かう溶融金属流速を低減することができる。この結果として第1に、中間容器22底面への衝突負荷が減るので耐火物寿命の延長が実現する。また第2に、タンディッシュ21(中間容器22)内の溶融金属流動において、ロングノズル部から注入孔までの溶鋼流動のショートパス形成を回避して、溶融金属の滞留時間を増加するため非金属介在物浮上時間を確保し、鋳片中の非金属介在物除去効率の向上が実現する。
本発明は、ロングノズル11内の溶融金属流17に旋回を付与するとともに、溶融金属排出装置13とロングノズル11の一方又は両方に不活性ガス供給装置15を配置し、溶融金属流17に不活性ガスを供給することより、さらに良好な結果を得ることができる。図13に示す例では、不活性ガス供給装置15として、溶融金属排出装置13の下部ノズル14の四周からノズルを用いてガスを吹き込む形態としている。ガス吹き込み端としてポーラスレンガを用いても良い。ロングノズル内の溶融金属流17において、吹き込んだ不活性ガス起因の気泡及び非金属介在物はいずれも溶融金属よりも比重が軽いので、旋回流に起因する向心力によって両者は溶融金属流17の中心に集まり、集まった非金属介在物は同じく集まった気泡に捕捉され、ロングノズル下端12から中間容器22内に流出した後、気泡に捕捉された非金属介在物は速やかに中間容器22内を上昇して溶融金属表面に分離除去される。
以下、本発明の詳細について順次説明する。
《スライディングゲート》
ここで、従来のスライディングゲートと、吐出流に旋回運動を付与できる本発明のスライディングゲートについて、図1〜図11に基づいて説明する。
従来用いられているスライディングゲートにおいて、プレート2の流路孔6は、図10、図11に示すように、通常はその内周形状が円筒形であり、円筒の軸方向は摺動面垂直下流方向32に平行に構成されている。これに対し本発明は、図2〜図9に示すように、流路孔6の向く方向を、摺動面垂直下流方向32からある角度を持った斜孔とし、摺動面30に投影した斜孔の方向を2枚ないしは3枚のプレートで異なった方向にしたものを適宜組み合わせることによって、スライディングゲート1及びその下流側のロングノズル11内部の溶融金属流について、下流側に向かう流れのみでなく、周方向流速を付加し旋回流を形成するのである。
流路孔6の断面形状として、通常は軸方向に垂直な断面が真円の円筒形状が用いられる。本発明のスライディングゲート1において、プレート2に形成される流路孔6は、円筒形状に限られるものではなく、また流路孔の軸方向についても、プレート内において変化するものであってもかまわない。そこでまず、プレート2に形成された流路孔6の軸線を定義することとする。
図10によって、従来のスライディングゲート1の流路孔6について説明する。図10のスライディングゲート1は、3枚のプレート2を有し、上流側から上固定板3、スライド板4、下固定板5からなる。各プレート2には、断面が真円の円筒形状であって、円筒の軸方向が摺動面30に垂直下流方向(摺動面垂直下流方向32)に向いた流路孔6が形成されている。各プレートの上流側表面を上流面7u、下流側表面を下流面7dと呼ぶ。上流面7uにおいて流路孔6の内周面が形成する図形(上流側表面開孔)を上流開孔8uと呼ぶ。また、下流面7dにおいて流路孔6の内周面が形成する図形(下流側表面開孔)を下流開孔8dと呼ぶ。図10に示す例では流路孔6の円筒形状の軸線が摺動面に垂直であるため、図10(A)〜(C)においては、上流開孔8uと下流開孔8dが重なっている。上流開孔8u、下流開孔8dの形状をそれぞれ図形と見なすと、当該図形の重心を定義することができる。それぞれ、上流側表面開孔図形重心を上流開孔重心9u、下流側表面開孔図形重心を下流開孔重心9dと呼ぶこととする。図10に示す例では、上流開孔8u、下流開孔8dともに図形形状が真円であるため、上流開孔重心9u、下流開孔重心9dは真円図形の中心と一致している。次に、上流開孔重心9uと下流開孔重心9dを通過し、下流側に向く方向を、流路軸線方向10と定義する。図10に示す例では、流路軸線方向10は摺動面垂直下流方向32と同じ方向となる。図10(F)おいて、一点鎖線で描写した線が流路軸線方向10である。
次に図2によって、本発明のスライディングゲート1の流路孔6について説明する。図2のスライディングゲート1は、3枚のプレートを有し、上流側から上固定板3、スライド板4、下固定板5からなる。各プレートには、軸方向断面が真円の円筒形状であって、円筒の軸方向が摺動面垂直下流方向32から傾いた方向となる流路孔6が形成されている。図2(A)(F)により、上固定板3を例にとって説明する。図2(F)は図2(A)のF−F矢視断面図である。円筒の軸方向と摺動面垂直下流方向32とが傾いているため、図2(A)において上流開孔8uと、下流開孔8dが異なった位置に描かれている。軸方向断面が真円で、軸方向が摺動面垂直下流方向32から傾いた円筒形状であるため、上流開孔8uと下流開孔8dとはそれぞれ僅かに真円から外れた楕円を形成している。ただし、図面上は便宜上真円として描画している。上流開孔8uと下流開孔8dそれぞれの図形の重心を上流開孔重心9u、下流開孔重心9dとして定めることができる。さらに、上流開孔重心9uと下流開孔重心9dとを通過して下流側に向くように、流路軸線方向10を定めることができる。図2(F)において、一点鎖線で描写した線が流路軸線方向10である。図2に示す例では、流路軸線方向10は、流路孔6を形成する、軸方向断面が真円の円筒形状の軸線方向と一致している。ここにおいて、プレートの摺動面に垂直な下流方向(摺動面垂直下流方向32)と流路軸線方向10とがなす角度を流路軸線傾斜角度αとおく。ここで、流路軸線方向を定めるのに円の中心ではなく開孔重心を用いているのは、開孔形状が真円でない場合にも普遍的に流路軸線方向を定義するためである。
図10に示す例では、上固定板3の下流開孔8dとスライド板4の上流開孔8u、スライド板4の下流開孔8dと下固定板5の上流開孔8uが、それぞれ一致するように、スライド板4の摺動位置が定まっており、即ちスライディングゲート1は全開の状態である(図10(D)参照)。図10に示すスライディングゲート1は、スライド板4を図の左方向に移動することにより、スライディングゲート1の開度を小さくすることができる。図11は、図10と同じスライディングゲート1について、開度を1/2とした状態を示している。スライド板4の位置をさらに図の左側に移動することにより、スライディングゲート1を全閉とすることができる。図2、図3に示す例でも同様である。図2はスライディングゲート1が全開であり、上固定板3の下流開孔8dとスライド板4の上流開孔8u、スライド板4の下流開孔8dと下固定板5の上流開孔8uが、それぞれ一致するように、スライド板4の摺動位置が定まっている。図3は図2と同じスライディングゲート1について、スライディングゲート1の開度が1/2の状態を示している。そこで、スライディングゲート1を閉とするときにスライド板4を摺動する方向を、以下「摺動閉方向33」と呼ぶ。
図2に示す本発明の例では、流路軸線方向10が摺動面垂直下流方向32に対して流路軸線傾斜角度αで傾いているため、流路軸線方向10を摺動面に投影した方向を摺動面流路軸線方向31としたとき、摺動面流路軸線方向31を定めることができる。図2(A)〜(C)、(F)それぞれ、摺動面流路軸線方向31を細線矢印で示している。なお、図2(A)〜(C)では、摺動面流路軸線方向31は流路軸線方向10と重なっている。また、図10に示す例では、流路軸線方向10が摺動面垂直下流方向32を向いているため、図10(A)〜(C)には摺動面流路軸線方向31が現れない。
次に、摺動面流路軸線方向31と摺動閉方向33との間の角度関係について定義する。摺動閉方向33に対し、摺動面流路軸線方向31が、摺動面垂直下流方向32に見て時計回りになす角度を流路軸線回転角度θと呼ぶ。流路軸線回転角度θは、±180°の範囲の角度として定義する。即ち、摺動面流路軸線方向31が、摺動面垂直下流方向32に見て時計回りに+180°を超える角度(θ’)となったときには、「θ=θ’−360°」として、角度θをマイナスの値として定める。角度θの下添え字として、最も上流側のプレートのθをθ1、その一つ下流側のプレートのθをθ2、さらに一つ下流側のプレートのθをθ3と順に番号を付ける。代表してθNと表現するとき、Nは1以上の整数でスライディングゲート1のプレート枚数までの数値を意味する。図2に示す例では、上固定板3は角度θ1=−45°、スライド板4は角度θ2=+90°、下固定板5は角度θ3=−135°となる。
さらに、スライディングゲート1において、相互に接する2枚のプレート間の流路軸線回転角度の関係について以下のように定義する。即ち、ΔθN=θN−θN+1としてΔθNを定める。ΔθNは、上記θNと同様、±180度の範囲の角度として定義する。即ち、ΔθNが+180°を超える角度(ΔθN’)となったときには、「ΔθN=ΔθN’−360°」として、ΔθNをマイナスの値として定める。また、ΔθNが−180°未満の角度(ΔθN’)となったときには、「ΔθN=ΔθN’+360°」として、ΔθNをプラスの値として定める。これにより、ΔθNは±180°の範囲内の数字となる。ここで、ΔθNが0°超+180°未満の場合には、上流から下流に向けて、流路軸線回転角度θNが反時計回りに変化していることを示す。逆に、ΔθNが−180°超0°未満の場合には、上流から下流に向けて、流路軸線回転角度θNが時計回りに変化していることを示す。図2に示す例では、Δθ1=θ1−θ2=−135°、Δθ2’=θ2−θ3=225°であるからΔθ2=Δθ2’−360°=−135°となる。Δθ1、Δθ2いずれも−180〜0°の範囲内にあるので、流路軸線回転角度が時計回りに変化していることを示す。
以上のような準備のもと、本発明のスライディングゲート1が具備すべき条件とその理由について説明する。
従来のスライディングゲート1においては、図10、図11に示すように、流路軸線方向10が摺動面に垂直であり、即ち流路軸線傾斜角度αが0°であり、傾きを有していなかった。それに対して本発明は、流路軸線方向10が摺動面垂直下流方向32に対して傾いており、流路軸線傾斜角度αが0°ではないことを第1の特徴とする。流路軸線が摺動面垂直下流方向32に対して傾いていることから、プレート内を流れる溶融金属は、摺動面垂直下流方向32の速度成分のみならず、摺動面垂直下流方向32に対して直角の速度成分(水平方向の速度成分)を有することとなる。本発明においては、流路軸線傾斜角度αが5°以上75°以下である。角度αを5°以上とすることにより、溶融金属は十分な水平方向の速度成分を持つこととなり、下記に示すようにロングノズル内における旋回流の形成を可能とする。角度αは、好ましくは15°以上、より好ましくは25°以上である。一方、角度αが大きすぎると耐火物の強度確保や損耗抑制の観点から好ましくないので、角度αを75°以下とする。角度αは、好ましくは65°以下、より好ましくは55°以下である。
連続鋳造中のスライディングゲート1の開口状況について、タンディッシュ内の湯面レベルが一定で、一定鋳造速度で鋳造を行っている定常状態においては、スライディングゲートの開口を全開(図10参照)とするのではなく、開度を絞った状態(図11参照)で鋳造が行えるよう、スライディングゲート流路孔断面積の選択が行われている。図11はスライディングゲート1の開度が1/2である。この場合、スライディングゲート1の開口面積は、真円である流路孔の断面積の0.31倍と計算される。定常の連続鋳造中において、このように絞られた小断面が開口面積となる結果、スライディングゲート1のスライド板4よりも下流側については、流路内を小断面の高速な流れが流れていく状況となる。
図3は、図2に示す形状の本発明のスライディングゲート1(開度全開)の開度を変更し、開度を1/2としたときのスライディングゲートを示している。図3(A)は図3(D)のA−A矢視図であり、上固定板3の下流開孔8dが一部実線、一部破線で描かれており、スライド板4については上流開孔8u(4)のみが同じく一部実線、一部破線で描かれている。図3(B)は図3(D)のB−B矢視図であり、スライド板4の上流開孔8uが全部実線、下流開孔8dが一部実線、一部破線で描かれており、下固定板5の上流開孔8uが同じく一部実線、一部破線で、下流開孔8dが全部破線で描かれている。図3(C)は図3(D)のC−C矢視図であり、下固定板5の上流開孔8uが全部実線、下流開孔8dが一部実線、一部破線で描かれている。
図3に示すように開度を1/2としたときの、スライディングゲートの流路孔内及びロングノズル内の溶融金属の流れについて、図4に基づいて説明を行う。図4において、図4(A)は図4(D)のA−A矢視図であり、上固定板3の下流開孔8dが一部実線、一部破線で描かれており、スライド板4については上流開孔8uのみが同じく一部実線、一部破線で描かれている。図4(B)は図4(D)のB−B矢視図であり、上固定板3の下流開孔8d(3)の位置が2点鎖線で示され、スライド板4の上流開孔8uが全部実線、下流開孔8dが一部実線、一部破線で描かれており、下固定板5の上流開孔8uが同じく一部実線、一部破線で、下流開孔8dが全部破線で描かれている。図4(C)は図4(D)のC−C矢視図であり、スライド板4の下流開孔8d(4)の位置が2点鎖線で示され、下固定板5の上流開孔8uが全部実線、下流開孔8dが一部実線、一部破線で描かれている。また、溶融金属の流線18が、図4(A)〜(C)には太線矢印で、(D)(E)には太破線矢印で示されている。
図2、図3のスライディングゲート1については、前述のように、隣接する流路軸線回転角度θNの差ΔθNは、Δθ1=Δθ2=−135°であって、いずれもΔθNが−180°超0°未満であるから、上流から下流に向けて、流路軸線回転角度θNが時計回りに変化していることを示す。上固定板3の流路孔6内を流れる溶融金属流は、図4(A)に示すように、上固定板3の流路軸線方向10に沿って流れる。上固定板3とスライド板4の接触面では、上固定板3の下流開孔8d(図4(B)の2点鎖線)とスライド板4の上流開孔8u(図4(B)の実線)との重なり部(開口部)の小断面内を下流側に流下する。スライド板4の流路孔6内においては、上固定板3の下流開孔8d(図4(B)の2点鎖線)とスライド板4の上流開孔8u(図4(B)の実線)との重なり部(開口部)の小断面から流出した溶融金属流は、図4(B)に流線18を示すように、スライド板4の流路孔6の内側壁面(円筒面)に沿った旋回流を形成し、下流側の、スライド板4の下流開孔8d(図4(C)の2点鎖線)と下固定板5の上流開孔8u(図4(C)の実線)との重なり部(開口部)の小断面から、さらに下固定板5の流路孔6内に流出する。下固定板5の流路孔6内では、図4(C)に流線18を示すように、下固定板5の流路孔6の内側壁面(円筒面)に沿った旋回流を形成し、そのまま、下流側のロングノズル11内に流出し、図4(D)(E)に示すように、流路内で流線18は旋回流を維持したまま、ロングノズル11内を下流側に移動していく。
図11に示すような従来のスライディングゲート1を用いた場合、スライディングゲート1の開口部から流出する際に溶融金属流が有している運動エネルギーのすべてが下流方向に向かう流速に費やされている。それに対して、図3に示すような本発明のスライディングゲート1を用いた場合、スライディングゲート1から流出する際に、溶融金属流の運動エネルギーは下流方向に向かう流速と旋回してロングノズルの内周面を旋回する旋回速度とに分散されるので、図11に示す従来のスライディングゲート1と比較し、下流方向に向かう流速を抑制することが可能となる。
スライディングゲート1の流路孔6内に旋回流を形成し、スライディングゲート下流側のロングノズル内においても旋回流を形成するための、隣接するプレートの流路軸線回転角度θN相互間の差である角度ΔθNの条件について説明する。前述のように、ΔθNは±180°の範囲内の角度として定義されている。ここにおいて、ΔθN=−10°超かつ+10°未満の場合には、流路軸線回転角度θNとθN+1の差異が小さすぎ、旋回流を形成できない。一方、ΔθNが+170°以上又は−170°以下の場合、ΔθNの絶対値が大きすぎ、かえって旋回流の形成を阻害することとなる。スライディングゲート1が2枚のプレートを有する場合、Δθ1のみが定義され、当該Δθ1が上記条件を満たしていれば良い。スライディングゲート1が3枚以上のプレートを有する場合、Δθ1に加え、Δθ2、さらにはそれ以上のΔθNが定義される。そして、ΔθNがいずれも10°以上かつ170°未満、又は角度ΔθNがいずれも−170°超かつ−10°以下であることが必要である。これにより、プレートの1枚目と2枚目の流路軸線方向10が時計回りに変化するときには3枚目以降についても同じように時計回りに変化し、プレートの1枚目と2枚目の流路軸線方向10が反時計回りに変化するときには3枚目以降についても同じように反時計回りに変化するので、スライディングゲート内で旋回流を有効に形成することが可能となる。ΔθNのより好ましい範囲は、30°以上、165°未満、又は−165°超、−30°以下である。
スライディングゲート1を形成するプレートの数は、2枚もしくは3枚であると好ましい。図2〜図4に示す例は、上述のとおり、プレートの数が3枚の場合である。図5、図6は、プレートの数が2枚であり、上流側から1枚目が上固定板3、2枚目がスライド板4を構成している。図5は開度が全開、図6は開度が1/2の場合である。α=51.95°、θ1=−26.57°、θ2=+26.57°であり、Δθ1=−53.14°であって、時計回りの旋回流を形成することができる。スライディングゲート1を形成するプレートの数が2枚もしくは3枚であると好ましい理由は、スライディングゲートの絞り機構発現には最低2枚のプレートが必要であり、4枚以上のプレートは流量調整に不要で、プレート数の増加に伴いコストが上昇するからである。
プレートに形成する流路孔6については、図7に示すような形状の流路孔6とすることもできる。図7は上固定板3の一例を示す。プレートの上流面7uから厚みの途中までは、流路孔6の形状は、断面真円の円筒形状であって、円筒の軸線が摺動面垂直下流方向32に向いている。プレートの下流面7dから厚みの途中までは、流路孔6の形状は、断面真円の円筒形状であって、円筒の軸線が摺動面垂直下流方向32から傾斜して形成されている。プレートの厚み途中において、上流面7uからの流路孔6と下流面7dからの流路孔6が段差なく接続されている。このような形状の流路孔6を有するプレートにおいても、図7(D)に示すように、上流側表面開孔図形の重心(上流開孔重心9u)から下流側表面開孔図形の重心(下流開孔重心9d)に向く方向を流路軸線方向10として定義することができる。
なお、スライディングゲート1を構成するプレートの厚みは同一でもよいが、スライド板4が最も薄いなどプレート毎に厚みが異なっていても構わない。また、スライディングゲート各プレートの入口および出口の流路孔形状は同じ大きさの円でもよいが、これが楕円もしくは長円であっても、本発明の規定を満たす限りにおいては、旋回流を得ることが可能である。あるいはその開孔面積が各プレートの入口および出口で異なっていても構わない。
角度αについては、全てのプレートで同一であっても異なっていても構わない。
《水モデル実験1》
取鍋20から、スライディングゲート1及びロングノズル11を経由して中間容器22内に溶湯を注湯するに際し、ロングノズル下端を中間容器内の溶湯に浸漬させ、ロングノズルから中間容器内に吐出される吐出流の水平方向成分を定量的に評価するため、1/1スケール水モデル実験装置を用いた粒子画像流速計測法による吐出孔付近の速度分布計測を行った。特に、ロングノズル内径をDUとした時に吐出孔先端から1.0×DUの位置における速度分布に注目し、その位置での水平方向速度成分の平均を「水平方向速度強さ」とした。ここで、溶鋼の流動に関する1/1スケールの水モデル実験は、フルード数Frとレイノルズ数Reが一致している観点から溶鋼流動を十分に再現している。
スライディングゲート1として、ロングノズル11内で旋回流を形成する本発明のスライディングゲート(以下「本発明ゲート」という。)と、従来から用いられている通常のスライディングゲート(以下「通常ゲート」という。)とを準備した。本発明ゲート、通常ゲートのいずれも、上下プレート厚みは40mm、中プレート厚みは35mmプレートの流路孔径はφ50mmである。ここで、流路孔はプレートへの穴あけに使用するドリル径と一致する。
プレート2の摺動面30に垂直な下流方向(摺動面垂直下流方向32)と流路軸線方向10とがなす流路軸線傾斜角度αについては、上固定板3のαをα1、スライド板4のα
をα2、下固定板5のαをα3と順に番号を付ける。摺動面流路軸線方向31が摺動面垂直下流方向32に見て時計回りになす角度である流路軸線回転角度θについても同様に、上固定板3、スライド板4、下固定板5それぞれのθをθ1、θ2、θ3と順に番号を付ける。
本発明ゲートは、図2〜図4に示す形状を有し、α1=α3=20°、α2=17.6°であり、θ1=30°、θ2=90°、θ3=−150°(30−180)であり、ロングノズル内孔に流下する溶鋼流に時計回りの旋回流を形成する。通常ゲートは、図10、11に示す形状を有し、α1=α2=α3=0°であり、θ1、θ2、θ3は値がない。
ロングノズル11は、ロングノズル下端12において中間容器の水中に浸漬しており、下方に向けて開孔している。ロングノズルの長さは1m、内径は50mm、浸漬深さは500mmで、底面からの距離は300mmである。ロングノズル下端12の形状として、図15(A)(B)に示す2種類を用いた。図15(A)は、ロングノズル下端12が直管であり、表1に「直管」と表示している。図15(B)は、ロングノズル内壁から吐出孔出口に向かってラッパ型形状を有しており、表1に「ラッパ型」と表示している。なお、図15(C)は、水モデル実験では使用していない。
スライディングゲートとロングノズルについて、表1に示すような組み合わせを準備し、それぞれで水モデル実験を行った。いずれの条件も、ロングノズル内を流下する水の流量は同一条件としている。
Figure 2021049546
表1の試験条件B(本発明例)と試験条件C(比較例)のそれぞれについて、ロングノズル下端12の下流側における吐出流19の流速と流れの方向を計測した。ロングノズルの内径をDU(=50mm)とし、ロングノズルの出口、ロングノズル下端から1.0×DU下方、ロングノズル下端から2.0×DU下方における流速と流れの方向を計測し、結果の模式図を図12に示した。図12(A)は試験条件B(本発明例)、図12(B)は試験条件C(比較例)である。図12に示したように、通常ゲートを用い、旋回流を付与しない場合には、ロングノズル下端12下方の吐出流19は、水平方向の流速成分を持たず、また下方に向かうにつれての流路の広がりも僅かである。それに対して、旋回流を付与した本発明の場合には、ロングノズル下端12下方の吐出流19は、水平方向の流速成分を有し、また下方に向かうにつれての流路の広がりも大きくなることが明らかとなった。
さらに表1の試験条件A〜Cのすべてについて、水平方向速度成分強さと垂直方向速度成分強さの計測結果を同じ表1の「水モデル実験1」欄に示す。
まず、ロングノズルの出口形状が直管である場合について、スライディングゲート(以下単に「ゲート」とも呼称)の形状が旋回流に及ぼす影響を評価した。表1から明らかなように、ロングノズルと通常ゲートとの組合せ(試験条件C)では垂直方向に大きな吐出流速を示しているが、本発明ゲートとロングノズルの組合せ(試験条件B)では、垂直方向へ流れる流体の速度が小さくなることがわかる。これは、ロングノズルと通常ゲートとの組合せ(試験条件C)で発生しなかった水平方向速度(周方向速度及び半径方向速度)が、ロングノズル内に旋回流を発生させる本発明ゲートとロングノズルの組合せ(試験条件B)で付加されたためだと考えられる。
次に、スライディングゲートとして本発明ゲートを用い、ロングノズルの出口形状が及ぼす影響を評価した。ロングノズルの出口形状に注目すると、出口形状が直管形状(試験条件B)であっても旋回の効果によって鋳造方向速度が抑制され、水平方向速度(周方向速度及び半径方向速度)が付加されている。一方で、吐出孔の出口形状がラッパ型形状(試験条件A)だと、直管形状(試験条件B)に比べてより大きな鋳造方向速度の抑制効果と半径方向速度の増強効果が明らかになった。これは、壁付近の粘性によって、鋳造方向へ流れる流体がラッパ型形状の壁に引き寄せられるように半径方向に向かう、コアンダ効果が発現しているためと考える。
以上の水モデル実験結果によれば、ロングノズル11内の溶融金属流17に旋回を付与した結果として、ロングノズル下端12から下方に向かう溶融金属流速を低減することができる。この結果として第1に、中間容器底面の耐火物寿命の延長が期待できる。また第2に、ロングノズル11からの吐出流速が低減した結果として、タンディッシュ21(中間容器22)内の溶融金属流動において、ロングノズル部から注入孔までの溶鋼流動のショートパス形成を回避して、非金属介在物浮上時間を確保し、鋳片中の非金属介在物除去効率の向上が期待できる。
《水モデル実験2》
上記水モデル実験1の条件に加え、溶融金属排出装置位置において注入流中に空気を吹き込む実験を行った。溶融金属排出装置13を構成する下部ノズル14に、四周から貫通孔ノズルを用いて1.0L/minの空気を吹き込む形態の空気供給装置を採用した(図14参照)。ロングノズルを透明材料で構成し、ロングノズル内を充満して流下する水流中の気泡の挙動について観察を行った。
まず、上記水モデル実験1の試験条件C(比較例)と同じ条件において、スライディングノズル中に空気吹き込みを行った。その結果、ロングノズル内に充満する水流中には、ロングノズルの内周に接する位置からロングノズルの内径の中心に至るまで、気泡がまんべんなく分布しつつ水流とともに降下する状況が確認された(図示せず)。
次に、上記水モデル実験1の試験条件B(本発明例)と同じ条件において、スライディングノズル中に空気吹き込みを行った。その結果、ロングノズル内に充満する水流中において、図14に示すように、気泡25はロングノズル11の内径の中心付近に集まって、気柱状の気泡の集合が形成され、その気泡の集合が水流とともに降下する状況が確認された。
溶融金属中の非金属介在物は、溶融金属よりも比重が軽いので、同じく比重が軽い気泡と同じような挙動を示すと考えられる。水モデル実験2からは、水中の気泡(比重が水に比較して軽い)がロングノズル内水流の軸中心に集まっていたことから、同じく比重が溶融金属に比較して軽い非金属介在物についても、ロングノズル内溶融金属流の軸中心に集まることが期待される。
そうすると、溶融金属中の非金属介在物は溶融金属流の軸中心に集まり、即ちロングノズルの内周と接する部分(溶融金属流の外周部分)に滞在する非金属介在物が減少し、その結果として、ロングノズル内周に付着する非金属介在物が減少し、非金属介在物起因の地金付着が減少するものと期待される。
また、ロングノズル内溶融金属流の軸中心において、集まった非金属介在物は同じく集まった気泡に拘束され、ロングノズルの下端から中間容器内に流出した後、気泡に拘束された非金属介在物は速やかに中間容器内を上昇して溶融金属表面に分離除去されることが期待される。そこで次に示す《水モデル実験3》を行った。
《水モデル実験3》
タンディッシュを模した中間容器22を準備し、図16に示すように、中間容器22の長手方向一方の端部付近にはロングノズル11を含む注湯装置を設け、中間容器22の長手方向他方の端部付近の底部に出口26を設けている。注湯装置の諸元は水モデル実験1と同じである。注湯装置を経由して中間容器22内に水を供給し、出口26からの水の単位時間当たりの排出流量W(m/s)を一定に保持しつつ、中間容器内の液面レベルを一定に保持するよう、注湯装置のスライディングゲート1の開度を調整し、流入水量の調整を行った。ロングノズル11から出口26までの長手方向距離をL(m)、長手方向に垂直な断面における中間容器内の液体部分断面積をS(m)とする。中間容器内の水の流れが、長手方向に向かう完全プラグフローの場合、ロングノズル11から出口26まで水が到達する所要時間(平均滞留時間)t(sec)は、
t=L×S/W
と計算できる。なお、水モデル実験においては、W、L、Sの値は具体的にはそれぞれ概略、W=0.002m/s、L=2m、S=0.8mで行った。
注湯装置として、表2に示すように、前記表1に示す本発明例A、B、比較例Cと同じ注湯装置を用いた。注湯装置から中間容器を経由して定常の水の流れを維持した状態で、アクリル粒子の懸濁液をスライディングゲート直上から一定濃度で継続的に注入した。出口から流出する液中のアクリル粒子の濃度を継続的に測定した。使用したアクリル粒子はポリエチレン粒子であり、その条件は、粒子密度:0.92kg/m、粒子平均径:290μm、粒子投入量:300gである。
第1に、出口26から排出される水中のアクリル粒子の濃度が定常状態に到達した段階で、出口から流出する液を採取し、単位体積当たりのアクリル粒子の濃度を計測した。表2の「水モデル実験3」欄の「相対流出粒子濃度指数」の欄に、比較例Cの粒子濃度を1として規格化した値を記載している。
第2に、アクリル粒子の懸濁液を注入開始した以降、出口26から流出した粒子濃度がピークに達するまでの時間(ピーク到達時間)を計測した。表2の「水モデル実験3」欄の「到達時間比」欄に、ピーク到達時間を前記計算した完全プラグフローの場合の平均滞留時間tで除した値を記載している。
Figure 2021049546
表2の結果から明らかなように、本発明例における相対流出粒子濃度指数の低減と、到達時間比の増加による介在物浮上に寄与する滞留時間の長時間化の効果を確認できた。
従って、溶鋼系においても、ロングノズル内での旋回流の形成により、ロングノズル出口からの中間容器(タンディッシュ)底部への強烈な鉛直方向落下流を防止し、中間容器内でのショートパス形成を回避して、中間容器内での介在物浮上時間を確保することで、中間容器出口から溶鋼とともに流出する介在物の除去効率向上が期待できる。
《好適な実施態様》
ロングノズルの内部空間は、円筒もしくは矩形の水平断面形状とすることができる。
ロングノズル11の内径は、通常はスライディングゲートの流路孔の内径Dと同等あるいはそれよりも大きな内径が用いられる。好ましくは、ロングノズルの内径は1.5×D以下である。ロングノズルの内径が大きすぎると、スライディングノズルで形成し下部ノズル内で維持された旋回流が、ロングノズル内で維持が困難になるが、ロングノズルの内径が1.5×D以下であれば、ロングノズル内の溶融金属流に好適に旋回を付与することができる。
図13に示すように、溶融金属排出装置13とロングノズル11の上端近傍の一方又は両方に、溶融金属流17に不活性ガスを供給するための不活性ガス供給装置15を有すると好ましい。ロングノズル内の溶融金属流に旋回を付与するとともに不活性ガスを供給することより、不活性ガス起因の気泡及び非金属介在物は旋回流に起因する向心力によって溶融金属流の中心に集まり、ロングノズルの下端から中間容器内に流出した後、気泡に捕捉された非金属介在物は速やかに中間容器内を上昇して溶融金属表面に分離除去される。
溶融金属排出装置13は、通常は上部ノズル16、スライディングゲート1、下部ノズル14によって構成されている。不活性ガス供給装置15のガス流出部は、上部ノズル16、スライディングゲート1、下部ノズル14のいずれに設けても良い。不活性ガス供給装置15をロングノズル11に設ける場合、実際に操業上可能な位置であれば高さ方向のいずれの位置に設けても良い。不活性ガス供給装置15のうち、溶融金属流と接する部分については、ポーラスプラグ、あるいは金属管ノズルとすることができる。吹き込む不活性ガスとしては、Arガスを好適に用いることができる。
ロングノズルの下端部内周形状は、ロングノズル内壁からロングノズル出口に向かって拡管状形状を有するように成形すると好ましい。これにより、直管形状に比べてより大きな鋳造方向速度の抑制効果と半径方向速度の増強効果を得ることができる。なお、ロングノズル下端部を拡管状形状とした上で、ロングノズル内の溶融金属中にガスを吹き込んだ場合については、ガス気泡に捕捉された非金属介在物は、ロングノズル出口から中間容器に流出後、速やかに中間容器内を上昇して溶融金属表面に分離除去される。
1 スライディングゲート
2 プレート
3 上固定板
4 スライド板
5 下固定板
6 流路孔
7u 上流面(上流側表面)
7d 下流面(下流側表面)
8u 上流開孔(上流側表面開孔)
8d 下流開孔(下流側表面開孔)
9u 上流開孔重心(上流側表面開孔図形重心)
9d 下流開孔重心(下流側表面海溝図面重心)
10 流路軸線方向
11 ロングノズル
12 ロングノズル下端
13 溶融金属排出装置
14 下部ノズル
15 不活性ガス供給装置
16 上部ノズル
17 溶融金属流
18 流線
19 吐出流
20 取鍋
21 タンディッシュ
22 中間容器
23 溶融金属
24 溶融金属表面
25 気泡
26 出口
30 摺動面
31 摺動面流路軸線方向
32 摺動面垂直下流方向
33 摺動閉方向
α 流路軸線傾斜角度
θ 流路軸線回転角度

Claims (5)

  1. 取鍋内に収容された溶融金属を注湯するための注湯装置であって、
    取鍋と、取鍋下方には取鍋から流下した溶融金属を収容する中間容器とを有し、前記取鍋の底部には溶融金属排出装置を有し、当該溶融金属排出装置は溶融金属の流量を調整するスライディングゲートを有し、溶融金属排出装置の下方には溶融金属排出装置から流下した溶融金属流を取り囲むようにロングノズルが配置され、当該ロングノズルの上端は前記溶融金属排出装置の下端に接しており、ロングノズルの下端は前記中間容器内に収容した溶融金属中に浸漬する位置に設けられ、
    前記スライディングゲートは溶融金属が通過する流路孔が形成された複数のプレートを有し、前記プレートのうちの少なくとも1枚のプレートは摺動が可能なスライド板であり、
    それぞれのプレートにおける流路孔は、プレートの表面のうち、通過する溶融金属の上流側に位置する上流側表面に上流側表面開孔を形成し、下流側に位置する下流側表面に下流側表面開孔を形成し、上流側表面開孔図形の重心から下流側表面開孔図形の重心に向く方向を流路軸線方向とし、
    プレートの摺動面に垂直な下流方向(以下「摺動面垂直下流方向」という。)と前記流路軸線方向とがなす流路軸線傾斜角度αが5°以上75°以下であり、
    前記流路軸線方向を摺動面に投影した方向を摺動面流路軸線方向と呼び、スライディングゲートを閉とするときに前記スライド板を摺動する方向を摺動閉方向と呼び、摺動閉方向に対し、前記摺動面流路軸線方向が、前記摺動面垂直下流方向に見て時計回りになす角度を流路軸線回転角度θ(±180度の範囲)と呼び、当該流路軸線回転角度θは、隣接するプレート間で異なっており、最も上流側のプレートのθをθ1、その一つ下流側のプレートのθをθ2、さらに一つ下流側のプレートのθをθ3と順に番号を付け、ΔθN=θN−θN+1(Nは1以上の整数でプレートの枚数−1まで)としたとき、
    角度ΔθNがいずれも10°以上かつ170°未満、又は角度ΔθNがいずれも−170°超かつ−10°以下であることを特徴とする溶融金属の注湯装置。
  2. 前記ロングノズルの内部空間は、円筒もしくは矩形の水平断面形状を有し、
    スライディングゲートの流路孔の内径をDとしたとき、前記ロングノズルの内径は1.5×D以下であることを特徴とする請求項1に記載の溶融金属の注湯装置。
  3. 前記溶融金属排出装置と前記ロングノズルの一方又は両方に、溶融金属流に不活性ガスを供給するための不活性ガス供給装置を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の溶融金属の注湯装置。
  4. スライディングゲートを形成するプレートの数が2枚もしくは3枚でありスライド板が1枚であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の溶融金属の注湯装置。
  5. 前記ロングノズルの下端部内周形状は、ロングノズル内壁からロングノズル出口に向かって拡管状形状を有するように成形してなることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の溶融金属の注湯装置。
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