JP6451466B2 - 溶融金属中の非金属介在物の捕捉装置および除去方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の目的は、溶融金属中の非金属介在物の除去効果を高くすることができる捕捉装置を提供することである。本発明の他の目的は、溶融金属中の非金属介在物の除去効果が向上された非金属介在物の除去方法を提供することである。
前記タンディッシュ内の溶融金属を鋳型へと注出する注出部の中心軸を囲うように配置された堰であって、当該堰の内部の溶融金属に旋回流を生じさせる堰が、前記タンディッシュ内に備えられ、かつ、
前記旋回流の中心部分で、前記注出部への溶融金属の流路が確保される高さ位置に、SeおよびTeの少なくとも1種を0.5〜10質量%含有する耐火物からなる、非金属介在物の捕捉装置が配置された状態で、
前記タンディッシュ内の溶融金属を前記鋳型へ注出する、非金属介在物の除去方法。
これらの試験では、いずれも、溶鋼中へのArガスの吹き込みを行わなかった。非金属介在物の平均付着厚さは、比較例1では6mmであったのに対して、実施例1では8mmと大きく、実施例3では10mmとさらに大きかった。これは、捕捉装置が、比較例1では、SeおよびTeを実質的に含有しなかったのに対して、実施例1では、Seを10質量%含有し、比較例3では、Teを10質量%含有していたことと関係していると考えられる。すなわち、実施例1および3では、捕捉装置に含有されるSeまたはTeが溶鋼中に溶出して、非金属介在物が溶鋼に対して濡れにくくなったために、溶鋼中の非金属介在物の捕捉装置への付着が促進されたものと推察される。
これらの試験では、いずれも、捕捉装置の下端から10NL/分の流量でArガスを溶鋼中に吹込んだ。非金属介在物の平均付着厚さは、実施例5では11mmであり、比較例2の6mmと比べて大きかった。これは、捕捉装置が、比較例2では、SeおよびTeを実質的に含有しなかったのに対して、実施例5では、Teを10質量%含有していたことと関係していると考えられる。すなわち、捕捉装置がTeを含有することにより、溶鋼中の非金属介在物の捕捉装置への付着が促進されたものと推察される。このことから、Arガスを吹き込んだ場合も、捕捉装置がSeおよびTeを含有するか否かと、非金属介在物の付着厚さとの関係は、Arガスを吹き込まなかった場合と同様であることがわかる。
これらの試験では、いずれも、捕捉装置の下端から10NL/分の流量でArガスを溶鋼中に吹込んだ。非金属介在物の平均付着厚さは、比較例2の6mmに対して、実施例2では7mmと大きく、実施例4では8mmとさらに大きかった。
これらの試験では、いずれも、溶鋼中へのArガスの吹き込みを行わなかった。比較例6では、捕捉装置が、SeおよびTeを、それぞれ0.5質量%含有していた。非金属介在物の平均付着厚さは、実施例6では7mmであり、比較例1の6mmに比して大きかった。このことから、捕捉装置がSeおよびTeの双方を含有する場合も、SeおよびTeの一方のみを含有する場合と同様に、非金属介在物の捕捉を促進する効果があると考えられる。
これらの試験では、いずれも、同じ組成の捕捉装置を用い、実施例3では、Arガスの吹き込みを行わなかったのに対して、実施例5では、Arガスの吹き込みを行った。非金属介在物の平均付着厚さは、実施例5では、実施例3の10mmより大きかった。このことから、溶鋼中へArガスを吹き込むことによって、非金属介在物の捕捉が促進されることがわかる。
11a:流入口、 12:捕捉装置、 12a:下端、 13:非金属介在物
Claims (3)
- タンディッシュ内の溶融金属中に含まれる非金属介在物を除去する方法であって、
前記タンディッシュ内の溶融金属を鋳型へと注出する注出部の中心軸を囲うように配置された堰であって、当該堰の内部の溶融金属に旋回流を生じさせる堰が、前記タンディッシュ内に備えられ、かつ、
前記旋回流の中心部分で、前記注出部への溶融金属の流路が確保される高さ位置に、SeおよびTeの少なくとも1種を0.5〜10質量%含有する耐火物からなる、非金属介在物の捕捉装置が配置された状態で、
前記タンディッシュ内の溶融金属を前記鋳型へ注出する、非金属介在物の除去方法。 - 請求項1に記載の非金属介在物の除去方法であって、
前記捕捉装置には、前記捕捉装置を貫通する孔が形成されており、前記孔は、前記捕捉装置の中心軸に沿って前記捕捉装置の長手方向に形成されているとともに、前記捕捉装置の下端で開口しており、
前記捕捉装置の前記開口を介して溶融金属中に不活性ガスを吹き込む、非金属介在物の除去方法。 - 請求項1または2に記載の非金属介在物の除去方法であって、
前記タンディッシュから前記注出部を介して前記鋳型へと注出される溶融金属の流量に基づいて、前記捕捉装置を上昇させる、非金属介在物の除去方法。
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JP2015077807A JP6451466B2 (ja) | 2015-04-06 | 2015-04-06 | 溶融金属中の非金属介在物の捕捉装置および除去方法 |
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JPH11188461A (ja) * | 1997-12-26 | 1999-07-13 | Nippon Steel Corp | 非金属介在物付着用有形物およびその製造法並びにこれを用いた溶鋼中非金属介在物除去方法 |
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