JP2021039972A - 基板搬送装置、熱処理装置、基板処理システム、基板搬送装置の制御方法および熱処理装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送アームの移動距離を抑えることができる基板搬送装置、熱処理装置、基板処理システム、基板搬送装置の制御方法および熱処理装置の制御方法を提供する。【解決手段】搬送アーム43は、可動片47および2つの固定片48,49を有する。可動片47および2つの固定片48,49上に基板Wを載置することで、搬送アーム43は、基板Wを保持する。搬送アーム43が基板Wを受け渡すときは、アーム駆動機構45は、平面視で2つの固定片48,49が基板Wと重ならないように、搬送アーム43を移動させる。これと共に、可動片駆動機構51は、平面視で可動片47が基板Wと重ならないように、搬送アーム43と異なる方向に可動片47を移動させる。すなわち、アーム駆動機構45とは別に可動片駆動機構51があるので、基板Wを受け渡すときの搬送アーム43の動きを少なくすることができる。【選択図】図2
Description
本発明は、基板を搬送する基板搬送装置、熱処理装置、基板処理システム、基板搬送装置の制御方法および熱処理装置の制御方法に関する。基板は、例えば、半導体基板、FPD(Flat Panel Display)用の基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、セラミック基板、太陽電池用基板などが挙げられる。FPDは、例えば、液晶表示装置、有機EL(electroluminescence)表示装置などが挙げられる。
基板搬送機構(基板搬送装置)は、基板を搬送する搬送アームと、搬送アームを移動させるアーム駆動機構とを備えている。基板搬送機構は、例えば、熱処理部(熱処理装置)に設けられている(例えば、特許文献1参照)。
熱処理部は、図21(a)、図21(b)に示すように、冷却プレート203、加熱プレート204、および搬送アーム205を備えている。2つのプレート203,204は各々、昇降する3本のピン207(208)が貫通するように設けられている。搬送アーム205には、3本のピン207(208)と干渉しないために、スリット205Aが設けられている。搬送アーム205は、冷却プレート203と加熱プレート204の間を進退し、また、昇降する。
この熱処理部の動作を説明する。熱処理部の外部の基板搬送ロボットは、上昇したピン207上に基板Wを搬送する(図21(a)参照)。その後、ピン207は下降し、搬送アーム205に基板Wを引き渡す。搬送アーム205は、冷却プレート203の上方から加熱プレート204の上方に前進する。ピン208は上昇し、搬送アーム205上の基板Wを受け取る。搬送アーム205は後退する。その後、ピン208は下降し、加熱プレート204上に基板Wを載置する。これにより、基板Wに対して加熱処理を行う。
加熱処理後、ピン208は上昇し、加熱プレート204から基板Wを受け取る。搬送アーム205が前進する。ピン208は下降し、搬送アーム205上に基板Wを引き渡す。搬送アーム205は冷却プレート203の上方に後退する。その後、搬送アーム205は下降し、搬送アーム205の下面を冷却プレート203の上面に接触させる。これにより、搬送アーム205を介して基板Wが冷却される。冷却処理後、ピン207は上昇する。熱処理部の外部の基板搬送ロボットは、ピン207上の基板Wを受け取り、熱処理部から基板Wを搬出する。
なお、特許文献2には、冷却プレート、加熱プレートおよび待機台を備えた加熱冷却処理装置が開示されている。加熱プレートは、冷却プレートに対して水平方向に配置される。待機台は、冷却プレートの上方に配置される。冷却プレート、加熱プレートおよび待機台に対する基板の搬送は、冷却プレートおよび加熱プレートの側方に配置された搬送アームにより行われる。
しかしながら、従来の熱処理部は、次の問題を有する。すなわち、図21(a)、図21(b)に示す熱処理部は、このユニット内に1枚の基板Wだけしか収容できない。そのため、例えば加熱プレートは、加熱処理を行っていない冷却処理および基板搬送の間、待機状態になる。そのため、加熱処理のスループットを向上させるために、ユニット数を増やす必要がある。ユニット数を増やすと、例えば基板処理装置のフットプリントが増加する。また、特許文献2の構成では、図22に示すように、平面視で基板Wと重ならないように搬送アーム210を移動しなければならないので、搬送アーム210の移動距離が長くなる。移動距離が長くなると、その移動距離を収容する設置面積が必要になる。そのため、熱処理部自体のフットプリントが増加し、基板処理装置のフットプリントが増加する可能性がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、搬送アームの移動距離を抑えることができる基板搬送機構、熱処理装置、基板処理システム、基板搬送機構の制御方法および熱処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわち、本発明に係る、基板を搬送する基板搬送装置は、基板を搬送する基板搬送装置において、可動片および2つの固定片を有し、前記可動片および前記2つの固定片上に基板を載置することで基板を保持する搬送アームと、前記可動片を移動させる可動片駆動機構と、前記搬送アームを水平方向に移動させるアーム駆動機構と、を備え、前記可動片駆動機構は、平面視で前記可動片が基板の周縁部と重なる位置と、平面視で前記可動片が基板と重ならない位置とに亘って移動させることを特徴とするものである。
本発明に係る基板搬送装置によれば、搬送アームは、可動片および2つの固定片を有する。可動片および2つの固定片上に基板を載置することで、搬送アームは、基板を保持する。搬送アームを退避させるときは、アーム駆動機構は、平面視で2つの固定片が基板と重ならないように、搬送アームを移動させる。これと共に、可動片駆動機構は、平面視で可動片が基板と重ならないように、搬送アームと異なる方向に可動片を移動させる。すなわち、アーム駆動機構とは別に可動片駆動機構があるので、搬送アームを退避させるための移動距離および移動範囲を少なくすることができる。その結果、基板搬送装置が設置される装置において、フットプリントを抑えることができる。
また、上述の基板搬送装置において、前記可動片駆動機構は、前記搬送アームに取り付けられていることが好ましい。これにより、搬送アームが水平移動した任意の位置で可動片を駆動できる。
また、上述の基板搬送装置において、基板を載置する載置部を更に備え、前記載置部は、基板よりも小さな形状を有する板状部材で構成されており、前記載置部は平面視で基板の周縁部と重なる位置にある前記可動片と前記2つの固定片とにより形成される領域と重ならないことが好ましい。これにより、可動片と2つの固定片とで形成される領域(すなわち、可動片と2つの固定片との間に形成される領域)に載置部を通すことができる。
また、本発明に係る熱処理装置は、基板を冷却する冷却プレートと、前記冷却プレートを貫通するように設けられた3本の支持ピンと、前記3本の支持ピンを昇降させるピン昇降機構と、前記冷却プレートと水平方向に並んで配置され、基板を加熱する加熱プレートと、前記冷却プレートの上方に設けられ、基板を載置する載置部と、可動片および2つの固定片を有し、前記可動片および前記2つの固定片上に基板を載置することで、基板を保持する搬送アームと、前記可動片を移動させる可動片駆動機構と、前記搬送アームを水平方向に移動させるアーム駆動機構と、を備え、前記搬送アームは、前記載置部上の基板を受け取り、受け取った基板を前記加熱プレートに搬送し、前記搬送アームは、前記加熱プレートから加熱処理された基板を受け取り、受け取った基板を前記冷却プレートの上方に搬送し、前記ピン昇降機構は、基板が前記冷却プレートの上方に搬送された後、前記3本の支持ピンを上昇させて、前記搬送アーム上の基板を前記3本の支持ピンに受け取らせ、前記3本の支持ピンが基板を受け取った後、前記アーム駆動機構は、平面視で前記2つの固定片が前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように、前記搬送アームを後退させると共に、前記可動片駆動機構は、平面視で前記可動片が前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように、前記搬送アームと異なる方向に前記可動片を移動させ、前記3本の支持ピン上の基板と重ならない位置に前記可動片および前記2つの固定片を移動させた後、前記ピン昇降機構は、前記3本の支持ピンを下降させることで、前記3本の支持ピン上の基板を前記冷却プレート上に載置させることを特徴とするものである。
本発明に係る熱処理装置によれば、搬送アームは、可動片および2つの固定片を有する。可動片および2つの固定片上に基板を載置することで、搬送アームは、基板を保持する。3本の支持ピンが基板を受け取った後、アーム駆動機構は、平面視で2つの固定片が3本の支持ピン上の基板と重ならないように、搬送アームを後退させる。これと共に、可動片駆動機構は、平面視で可動片が3本の支持ピン上の基板と重ならないように、搬送アームと異なる方向に可動片を後退させる。すなわち、アーム駆動機構とは別に可動片駆動機構があるので、基板を受け渡すときの搬送アームの動きを少なくすることができる。搬送アームの移動距離が長くなると、長くなった分のフットプリントが必要になる。本発明に係る熱処理装置によれば、搬送アームの移動距離を抑え、フットプリントを抑えることができる。
また、上述の熱処理装置において、前記載置部および前記搬送アームの少なくとも一方を昇降させる昇降機構を更に備え、前記搬送アームが前記載置部上の基板を受け取るときに、前記アーム駆動機構は、平面視で前記2つの固定片が前記載置部上の基板の周縁部と重なるように、前記搬送アームを前進させると共に、前記可動片駆動機構は、平面視で前記可動片が前記載置部上の基板の周縁部と重なるように、前記搬送アームと異なる方向に前記可動片を基板に移動させ、前記載置部上の基板の周縁部と重なるように前記可動片および前記2つの固定片を移動させた後、前記昇降機構は、前記載置部を下降させる動作および前記搬送アームを昇降させる動作の少なくとも一方を行うことにより、前記載置部上の基板を前記搬送アームに受け取らせることが好ましい。
これにより、退避状態の搬送アームを、基板を受け取ることが可能な状態にすることができる。また、昇降機構が載置部と搬送アームを相対的に昇降させることで、載置部上の基板を搬送アームに受け取らせることができる。
また、上述の熱処理装置において、前記昇降機構は、前記載置部を昇降させることが好ましい。搬送アームを水平方向および昇降方向に移動させる場合よりも、搬送アームを水平移動させ、載置部を昇降させる方が、比較的制御しやすい。また、載置部を昇降できるので、載置部と冷却プレートとの間の隙間を変更することができ、十分な隙間を得るとこができる。
また、上述の熱処理装置において、前記昇降機構は、前記搬送アームを昇降させることが好ましい。これにより、載置部と冷却プレートの間において、載置部または冷却プレートに搬送アームを接近させることができる。そのため、載置部と冷却プレートとの間において、搬送アームが接近させた分の隙間を形成することができる。
また、上述の熱処理装置において、前記搬送アームを昇降させる昇降機構を更に備え、前記冷却プレートは、基板の径よりも大きな直径を有する円板で構成されており、前記アーム駆動機構は、前記冷却プレートの上方に前記搬送アームが位置する場合、平面視で前記冷却プレートと重ならないように、前記2つの固定片を後退させると共に、前記可動片駆動機構は、平面視で前記冷却プレートと重ならないように、前記搬送アームと異なる方向に前記可動片を移動させ、前記冷却プレートと重ならないように前記可動片および前記2つの固定片を移動させた後、前記昇降機構は、前記冷却プレートの上面よりも低い位置に前記搬送アームを下降させることが好ましい。
搬送アームを冷却プレートの上面よりも低い位置に配置できるので、載置部と冷却プレートの間から搬送アームを退避できる。そのため、載置部と冷却プレートの間の隙間に、例えば外部の基板搬送機構のハンドを進入させることが容易である。また、必要以上の隙間を抑えることにより、載置部と冷却プレートの間の隙間を狭め、それによって、熱処理装置の高さを抑えることができる。
また、本発明に係る基板処理システムは、上述の熱処理装置を備えることを特徴とするものである。本発明に係る基板処理システムによれば、搬送アームの移動距離を抑え、フットプリントを抑えることができる。
また、本発明の基板搬送装置の制御方法は、基板を保持する搬送アームと、前記搬送アームを水平方向に移動させるアーム駆動機構とを備えて、基板を搬送する基板搬送装置の制御方法において、可動片および2つの固定片を有する前記搬送アームによって、前記可動片および前記2つの固定片上に基板を載置することで基板を保持する工程と、前記可動片駆動機構は、平面視で前記可動片が基板の周縁部と重なる位置と、平面視で前記可動片が基板と重ならない位置とに亘って移動させる工程と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明に係る基板搬送装置の制御方法によれば、搬送アームは、可動片および2つの固定片を有する。可動片および2つの固定片上に基板を載置することで、搬送アームは、基板を保持する。搬送アームが基板を受け渡すときは、アーム駆動機構は、平面視で2つの固定片が基板と重ならないように、搬送アームを移動させる。これと共に、可動片駆動機構は、平面視で可動片が基板と重ならないように、搬送アームと異なる方向に可動片を移動させる。すなわち、アーム駆動機構とは別に可動片駆動機構があるので、基板を受け渡すときの搬送アームの移動距離および移動範囲を少なくすることができる。その結果、基板搬送装置が設置される装置において、フットプリントを抑えることができる。
また、本発明に係る熱処理装置の制御方法は、基板を冷却する冷却プレートと、前記冷却プレートを貫通するように設けられた3本の支持ピンと、前記3本の支持ピンを昇降させるピン昇降機構と、前記冷却プレートと水平方向に並んで配置され、基板を加熱する加熱プレートと、前記冷却プレートの上方に設けられ、基板を載置する載置部と、基板を保持する搬送アームと、前記搬送アームを水平方向に移動させるアーム駆動機構と、を備えた熱処理装置の制御方法であって、可動片および2つの固定片を有する前記搬送アームによって、前記可動片および前記2つの固定片上に基板を載置することで基板を保持する工程と、前記搬送アームによって、前記載置部から基板を受け取り、受け取った基板を前記加熱プレートに搬送する工程と、前記搬送アームによって、前記加熱プレートから加熱処理された基板を受け取り、受け取った基板を前記冷却プレートの上方に搬送する工程と、前記ピン昇降機構によって、基板が前記冷却プレートの上方に搬送された後、前記3本の支持ピンを上昇させて、前記搬送アーム上の基板を前記3本の支持ピンに受け取らせる工程と、前記3本の支持ピンが基板を受け取った後、前記アーム駆動機構によって、平面視で前記2つの固定片が前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように、前記搬送アームを後退させる工程と、前記搬送アームを後退させる工程を行う際に、可動片駆動機構によって、平面視で前記可動片が前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように、前記搬送アームと異なる方向に前記可動片を後退させる工程と、前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように前記可動片および前記2つの固定片を移動させた後、前記ピン昇降機構によって、前記3本の支持ピンを下降させることで、前記3本の支持ピン上の基板を前記冷却プレート上に載置させる工程と、を備えていることを特徴とするものである。
本発明に係る熱処理装置の制御方法によれば、搬送アームは、可動片および2つの固定片を有する。可動片および2つの固定片上に基板を載置することで、搬送アームは、基板を保持する。3本の支持ピンが基板を受け取った後、アーム駆動機構は、平面視で2つの固定片が3本の支持ピン上の基板と重ならないように、搬送アームを後退させる。これと共に、可動片駆動機構は、平面視で可動片が3本の支持ピン上の基板と重ならないように、搬送アームと異なる方向に可動片を後退させる。すなわち、アーム駆動機構とは別に可動片駆動機構があるので、基板を受け渡すときの搬送アームの動きを少なくすることができる。搬送アームの移動距離が長くなると、長くなった分のフットプリントが必要になる。本発明に係る熱処理装置によれば、搬送アームの移動距離を抑え、フットプリントを抑えることができる。
本発明に係る基板搬送装置、熱処理装置、基板処理システム、基板搬送装置の制御方法および熱処理装置の制御方法によれば、搬送アームの移動距離を抑えることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例1を説明する。図1は、実施例1に係る熱処理装置を示す縦断面図である。図2は、実施例1に係る熱処理装置を示す平面図である。
<熱処理装置1の構成>
図1を参照する。熱処理装置1は、円形基板(以下適宜、「基板」と呼ぶ)Wに対して、冷却処理を含む熱処理を行う。熱処理装置1は、冷却プレート3、加熱プレート5、第1支持ピン7、第1ピン昇降機構9、第2支持ピン11、第2ピン昇降機構13、載置部15およびローカル搬送機構17を備えている。これらは、ケーシング19の内部に配置される。なお、第1支持ピン7は、本発明の支持ピンに相当する。第1ピン昇降機構9は、本発明のピン昇降機構に相当する。また、ローカル搬送機構17は、本発明の基板搬送装置に相当する。また、基板Wは、円形以外の形状(例えば矩形)であってもよい。
図1を参照する。熱処理装置1は、円形基板(以下適宜、「基板」と呼ぶ)Wに対して、冷却処理を含む熱処理を行う。熱処理装置1は、冷却プレート3、加熱プレート5、第1支持ピン7、第1ピン昇降機構9、第2支持ピン11、第2ピン昇降機構13、載置部15およびローカル搬送機構17を備えている。これらは、ケーシング19の内部に配置される。なお、第1支持ピン7は、本発明の支持ピンに相当する。第1ピン昇降機構9は、本発明のピン昇降機構に相当する。また、ローカル搬送機構17は、本発明の基板搬送装置に相当する。また、基板Wは、円形以外の形状(例えば矩形)であってもよい。
冷却プレート3は、載置された基板Wを冷却処理する。冷却プレート3は、円板状であり、例えば金属またはセラミックで形成されている。冷却プレート3は、その内部に所定の温度(例えば23℃)に調節された冷却水が循環するように循環流路(図示しない)が設けられている。冷却プレート3内の循環流路には、外部ポンプによって冷却水が循環される。なお、冷却プレート3は、冷却機構として、ペルチェ素子を内蔵していてもよい。
冷却プレート3には、鉛直方向(Z方向)に3つの孔部21が設けられている。3つの孔部21には各々、第1支持ピン7が通されている。3本の第1支持ピン7は各々、鉛直方向に長手になるように配置されている。3本の第1支持ピン7は、冷却プレート3を貫通するように設けられている。3本の第1支持ピン7の下端は、昇降部材23に固定されている。第1ピン昇降機構9は、昇降部材23を昇降させることにより、昇降部材23に固定された3本の第1支持ピン7を昇降させる。第1ピン昇降機構9および、後述する第2ピン昇降機構13は各々、電動モータまたはエアで駆動されるアクチュエータで構成されている。
加熱プレート5は、載置された基板Wを所定の温度に昇温して加熱する。加熱プレート5は、冷却プレート3に対して水平方向(前後方向25)に並んで配置されている。加熱プレート5は、円板状であり、金属またはセラミックで形成されている。加熱プレート5は、ヒータ(例えば電熱器)を備えている。
加熱プレート5には、鉛直方向に3つの孔部27が設けられている。3つの孔部27には各々、第2支持ピン11が通されている。3本の第2支持ピン11は鉛直方向に長手になるように配置されている。3本の第2支持ピン11は、加熱プレート5を貫通するように設けられている。3本の第2支持ピン11の下端は、昇降部材29に固定されている。第2ピン昇降機構13は、昇降部材29を昇降させることにより、昇降部材29に固定された3本の第2支持ピン11を昇降させる。
加熱プレート5は、その上面5A上の基板Wを覆うためのカバー31が設けられている。カバー昇降機構33は、カバー31を昇降する。カバー昇降機構33は、カバー31と接続する。カバー昇降機構33は、電動モータまたはエアで駆動されるアクチュエータで構成されている。カバー31には、ガス配管35の一端が接続されている。ガス配管35の他端には、ガス供給部37が接続される。ガス供給部37は、窒素などの不活性ガスと、密着強化剤を含む処理ガスを選択的に供給する。密着強化剤は、例えばHMDS(ヘキサメチルジシラザン)である。なお、図1において、符号37Aが不活性ガス供給源を示し、符号37Bが処理ガス供給源を示す。加熱プレート5の上面5Aには、載置された基板Wを取り囲むように、リング状の排気口39が設けられている。カバー31が基板Wを覆う下位置にある場合に、排気口39は、カバー31と加熱プレート5で囲まれた処理空間SP内の気体を排気することができる。
載置部15は、冷却プレート3の上方に設けられている。載置部15は、基板Wを載置する。載置部15は、板状部材15Aと、板状部材15Aの上面に設けられた3本の第3支持ピン15Bとを備えている。図2に示すように、上から見た場合(平面視)、板状部材15Aは、冷却プレート3の周縁部をまたぐように、冷却プレート3の中央部から冷却プレート3の外側に向かうように縦長に配置されている。載置部15(板状部材15A)は、載置部昇降機構41によって、上下方向に昇降される。載置部昇降機構41は、電動モータを備えている。載置部昇降機構41は、本発明の昇降機構に相当する。
ローカル搬送機構17は、水平姿勢の基板Wを保持する搬送アーム43と、搬送アーム43を進退させるアーム駆動機構45とを備えている。搬送アーム43は、アーム部材46、可動片(爪)47、2つの固定片(爪)48,49および可動片駆動機構51を有する。搬送アーム43は、可動片47および2つの固定片48,49上に基板Wを載置することで、基板Wを保持する。図2において、アーム部材46は、平面視で、円形(例えば円形基板W)の周縁の一部を囲うように屈曲部を有して形成されている。具体的には、アーム部材46は、平面視でC状に形成されている。アーム部材46(搬送アーム43)には、可動片47、2つの固定片48,49および可動片駆動機構51が取り付けられている。なお、可動片47は、可動片駆動機構51を介して、アーム部材46に取り付けられていてもよい。図2に示すように、平面視において、C状のアーム部材46の切り欠き部分(凹み部分)には、載置部15の一部が収まって配置されている。
可動片47は、アーム部材46の一端に設けられている。また、第1固定片48は、アーム部材46の他端に設けられている。更に、第2固定片49は、アーム部材46における可動片47と第1固定片48の間に設けられている。図2において、可動片47は、2つの固定片48,49よりも前方向(加熱プレート5側)に配置されている。基板Wを保持する場合、可動片47および2つの固定片48,49は、基板Wが落下しないように配置されている。可動片47および2つの固定片48,49は、ほぼ等間隔(120°)で配置されることが好ましい。
可動片駆動機構51は、可動片47を移動させる。図2において、可動片駆動機構51は、上下方向(Z方向)に延びる鉛直軸AX1周りに可動片47を回転(揺動)させる。可動片駆動機構51は、図3(a)、図3(b)に示すように、平面視で可動片47が基板Wの周縁部と重なる位置と、平面視で可動片47が基板Wと重ならない位置とに亘って移動させる。可動片駆動機構51は、電動モータまたはエアで駆動されるロータリアクチュエータで構成されている。
アーム駆動機構45は、冷却プレート3の上方と加熱プレート5の上方との間で加熱プレート5側に搬送アーム43を前進させ、冷却プレート3側に搬送アーム43を後退させる。アーム駆動機構45は、電動モータを備えている。
ここで、図3(a)、図3(b)を参照して、搬送アーム43と、冷却プレート3の3本の第1支持ピン7との間における基板搬送を一例に、搬送アーム43の動作を説明する。この説明において、図3(a)、図3(b)において、載置部15の図示を省略している。
図3(a)は、搬送アーム43が基板Wを保持した状態を示す図である。まず、図3(b)に示す位置に搬送アーム43があると仮定する。また、基板Wは、3本の第1支持ピン7上に載置されており、搬送アーム43よりも高い位置にあると仮定する。このとき、アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が基板Wの周縁部PEと重なるように、搬送アーム43(2つの固定片48,49)を前進させる。搬送アーム43を前進させることで、2つの固定片48,49を基板Wの周縁部PEの下方に位置させる。なお、基板Wの周縁部PEは、図3(a)において、ハッチングされた領域である。
また、固定片48,49の移動と共に、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が基板Wの周縁部PEと重なるように、アーム駆動機構45による搬送アーム43と異なる方向に可動片47を移動させる。すなわち、可動片駆動機構51は、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させることで(時計回り)、可動片47の先端を基板Wの周縁部PEの下方に位置させる。このように、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49の全てが基板Wの周縁部PEと重なる。すなわち、退避状態の搬送アーム43を、基板Wを受け取ることが可能な状態にすることができる。そのため、3本の第1支持ピン7が下降したときに、搬送アーム43の可動片47および2つの固定片48,49で基板Wを支持することができる。なお、「搬送アーム43と異なる方向」について、説明を補足する。搬送アーム43は、図3(a)の右向きの矢印のように前進する。図3(a)において、可動片47は、搬送アーム43上の可動片駆動機構51(または鉛直軸AX1)を基点に移動する。可動片47は、鉛直軸AX1を基点として時計回りに回転することで、搬送アーム43の右向きの移動方向と異なる方向に移動している。
図3(b)は、搬送アーム43が基板Wを保持しない状態を示す図である。まず、図3(a)に示す位置に搬送アーム43があると仮定する。この後、3本の第1支持ピン7が上昇することで、基板Wが3本の第1支持ピン7上に載置される。このとき、基板Wは、可動片47および2つの固定片48,49の上方に配置される。そして、アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が基板Wと重ならないように、搬送アーム43を後退させる。すなわち、アーム駆動機構45は、加熱プレート5と離れる方向(図3(b)の紙面左側)に、搬送アーム43を移動させる。これにより、2つの固定片48,49を基板Wの周縁部の下方から水平方向に退避させる。
また、固定片48,49の移動と共に、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が基板Wと重ならないように、搬送アーム43と異なる方向に可動片47を移動させる。すなわち、可動片駆動機構51は、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させることで(反時計回り)、可動片47の先端を基板Wの周縁部の下方から水平方向に退避させる。これにより、搬送アーム43の移動距離を抑えながら、平面視で、可動片47、2つの固定片48,49および搬送アーム43の全てが基板Wの周縁部と重ならない状態にすることができる。そのため、3本の第1支持ピン7が下降したときに、可動片47および2つの固定片48,49と基板Wとを干渉させずに、冷却プレート3上に基板Wを載置させることができる。すなわち、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)よりも低い位置に基板Wを下降させることができる。
なお、図3(a)、図3(b)は、搬送アーム43と、冷却プレート3の3本の第1支持ピン7との間における基板搬送を説明するための図である。この点、搬送アーム43と載置部15との間における基板搬送も同様に行われる。
次に、ケーシング19について説明する。図1を参照する。ケーシング19には、搬入口19Aと搬出口19Bが設けられている。搬入口19Aおよび搬出口19Bは、外部の基板搬送機構RT3のハンドHDが進入して基板Wの搬入および搬出を行うための開口である。搬入口19Aは、載置部15上に基板Wを搬送するために用いられる。一方、搬出口19Bは、上昇した状態の3本の第1支持ピン7上から基板Wを搬送するために用いられる。なお、例えば、図1に示すように、冷却プレート3および加熱プレート5を挟んで、搬入口19Aの反対側において、ケーシング19内の排気が行われる。なお、図1において、搬入口19Aと搬出口19Bが設けられているが、搬入および搬出を行う1つの開口が設けられていてもよい。
また、図2に示すように、熱処理装置1は、制御部61と、操作部62とを備えている。制御部61は、例えば中央演算処理装置(CPU)を備えている。制御部61は、熱処理装置1の各構成を制御する。操作部62は、表示部(例えば液晶モニタ)、記憶部および入力部を備えている。記憶部は、例えば、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random-Access Memory)、およびハードディスクの少なくとも1つを備えている。入力部は、キーボード、マウス、タッチパネルおよび各種ボタンの少なくとも1つを備えている。記憶部には、加熱処理および冷却処理の各種条件および、熱処理装置1の制御に必要な動作プログラム等が記憶されている。
<熱処理装置1の動作>
次に、熱処理装置1の動作について説明する。図4(a)〜図4(h)は、熱処理装置1の動作を説明するための図である。
次に、熱処理装置1の動作について説明する。図4(a)〜図4(h)は、熱処理装置1の動作を説明するための図である。
図4、図5、・・・図9の順番で動作が行われる。また、例えば図4において、図4(a)、図4(c)、図4(e)、図4(g)の順番で動作が行われる。また、図4(a)、図4(c)、図4(e)、図4(g)は、側面図である。図4(b)、図4(d)、図4(f)、図4(h)はそれぞれ、図4(a)、図4(c)、図4(e)、図4(g)の平面図である。図5〜図9も図4と同様の形式で示されている。
図4(a)、図4(b)を参照する。外部の基板搬送機構RT3のハンドHD(図1参照)は、載置部15上(すなわち、3本の第3支持ピン15B上)に基板W1を搬送する。なお、載置部15に2番目、3番目に搬送される基板Wを、それぞれ基板W2、基板W3として示す。
なお、図4(b)において、アーム駆動機構45は、平面視で、冷却プレート3の上方であって、2つの固定片48,49が基板W1の周縁部と重ならない所定の位置に、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を配置させている。以下適宜、この搬送アーム43の位置を「第1水平位置」と呼ぶ。
図4(c)、図4(d)を参照する。その後、搬送アーム43は、載置部15から基板W1を受け取る。まず、基板W1を受け取るための準備動作を行う。アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が載置部15上の基板W1の周縁部と重なるように、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を少し前進させる。なお、この搬送アーム43の位置を、以下適宜、「第2水平位置」と呼ぶ。
更に、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が基板W1の周縁部と重なるように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49が載置部15上の基板W1の周縁部と重なる。また、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、基板W1を受け取るため、3本の第2支持ピン11を上昇させる。
図4(e)、図4(f)を参照する。載置部15上の基板W1の周縁部と重なるように可動片47および2つの固定片48,49を移動させた後、載置部昇降機構41は、載置部15を下降させる。これにより、搬送アーム43は、載置部15から基板W1を受け取ることができる。
図4(g)、図4(h)を参照する。その後、搬送アーム43は、受け取った基板W1を加熱プレート5に搬送する。すなわち、アーム駆動機構45は、基板W1を保持する搬送アーム43を冷却プレート3の上方から加熱プレート5の上方に前進させる。
図5(a)、図5(b)を参照する。その後、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を更に上昇させる。これにより、3本の第2支持ピン11は、搬送アーム43から基板W1を受け取ることができる。
図5(c)、図5(d)を参照する。アーム駆動機構45は、基板W1を保持していない搬送アーム43を加熱プレート5の上方から冷却プレート3の上方に後退させる。なお、この際、アーム駆動機構45は、搬送アーム43を第1水平位置に配置させる。搬送アーム43を後退させる位置は、第1水平位置以外の位置であってもよい。
図5(e)、図5(f)を参照する。その後、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が冷却プレート3の周縁部と重ならないように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(反時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49は、冷却プレート3の周縁部と重ならない状態になる。なお、この動作は、図5(c)、図5(d)に示す搬送アーム43を後退させる動作と同期して行ってもよい。また、載置部昇降機構41は、基板W1を受け取るための受け取り位置に載置部15を上昇させる。これにより、載置部15は、次の基板W2の受け取りが可能な状態になる。
また、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を下降させる。これにより、基板W1は加熱プレート5上に載置される。この際、図1に示すカバー31は、上位置にある。カバー昇降機構33は、カバー31を上位置から処理位置(下位置)に下降させる。これにより、加熱プレート5とカバー31の間に処理空間SPが形成される。排気口39から処理空間SP内の気体を排出することにより、処理空間SP内が減圧される。この状態で、ガス配管35を通じてガス供給部37から密着強化剤(例えばHMDS)を含む処理ガスが処理空間SP内に供給させる。これにより、基板W1の上面に密着強化剤が塗布される。
図5(g)、図5(h)を参照する。その後、外部の基板搬送機構RT3のハンドHDが載置部15上に基板W2を搬送する。
図6(a)、図6(b)を参照する。その後、加熱プレート5による加熱処理が終了する。図1に示す排気口39から排気を行いつつ、ガス供給部37は、不活性ガスを処理空間SP内に供給する。これにより、処理空間SP内の処理ガスが不活性ガスで置換される。処理空間SP内の圧力も大気圧に戻される。カバー昇降機構33は、カバー31を処理位置から上位置に上昇させる。また、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を上昇させる。これにより、基板W1は、加熱プレート5の上面から離される(図6(a)参照)。
図6(c)、図6(d)を参照する。その後、搬送アーム43は、加熱プレート5から加熱処理された基板W1を受け取る。具体的に説明する。アーム駆動機構45は、搬送アーム43を冷却プレート3の上方から加熱プレート5の上方に前進させる。この際、アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が第2支持ピン11上の基板W1の周縁部と重なるように、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を前進させる。更に、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が第2支持ピン11上の基板W1の周縁部と重なるように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49が第2支持ピン11上の基板W1の周縁部と重なる。
図6(e)、図6(f)を参照する。その後、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を下降させる。これにより、搬送アーム43は、3本の第2支持ピン11から基板W1を受け取ることができる。
図6(g)、図6(h)を参照する。搬送アーム43は、受け取った基板W1を冷却プレート3の上方に搬送する。すなわち、アーム駆動機構45は、基板W1を保持する搬送アーム43を、加熱プレート5の上方から冷却プレート3の上方に後退させる(第2水平位置)。
図7(a)、図7(b)を参照する。基板Wが冷却プレート3の上方に搬送された後、冷却プレート3において、第1ピン昇降機構9は、3本の第1支持ピン7を上昇させる。これにより、3本の第1支持ピン7は、搬送アーム43から基板W1を受け取ることができる。
図7(c)、図7(d)を参照する。その後、アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が3本の第1支持ピン7上の基板W1の周縁部と重ならないように、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を後退させる(第1水平位置)。また、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が3本の第1支持ピン7上の基板W1の周縁部と重ならないように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(反時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49は、3本の第1支持ピン7上の基板W1の周縁部と重ならない状態になる。また、搬送アーム43は、搬送アーム43と基板W1とが干渉しないように後退される。このときの移動距離は抑えられている。
図7(e)、図7(f)を参照する。その後、第1ピン昇降機構9は、3本の第1支持ピン7を下降させる。これにより、第1ピン昇降機構9は、3本の第1支持ピン7上の基板W1を可動片47および2つの固定片48,49よりも低い位置に下降させながら、3本の第1支持ピン7上の基板W1を冷却プレート3上に載置させる。また、冷却プレート3の上面は、所定の温度に設定されている。冷却プレート3上に基板W1は、冷却プレート3によって冷却処理が行われる。
図7(g)、図7(h)を参照する。その後、搬送アーム43は、載置部15から基板W2を受け取る。まず、基板W2を受け取るための準備動作を行う。アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が載置部15上の基板W2の周縁部と重なるように、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を少し前進させる(第2水平位置)。更に、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が基板W2の周縁部と重なるように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49が載置部15上の基板W2の周縁部と重なる。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図8(a)、図8(b)を参照する。載置部15上の基板W2の周縁部と重なる位置に可動片47および2つの固定片48,49を移動させた後、載置部昇降機構41は、載置部15を下降させる。これにより、搬送アーム43は、載置部15から基板W2を受け取ることができる。また、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、基板W2を受け取るため、3本の第2支持ピン11を上昇させる。この3本の第2支持ピン11の上昇動作は、図7(g)、図7(h)の際に、行ってもよい。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図8(c)、図8(d)を参照する。搬送アーム43は、受け取った基板W2を加熱プレート5に搬送する。すなわち、アーム駆動機構45は、基板W2を保持する搬送アーム43を冷却プレート3の上方から加熱プレート5の上方に前進させる。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図8(e)、図8(f)を参照する。その後、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を更に上昇させる。これにより、3本の第2支持ピン11は、搬送アーム43から基板W2を受け取ることができる。また、載置部昇降機構41は、基板Wを受け取るための受け取り位置に載置部15を上昇させる。これにより、載置部15は、次の基板W3を受け入れることが可能な状態となる。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図8(g)、図8(h)を参照する。その後、アーム駆動機構45は、基板Wを保持していない搬送アーム43を加熱プレート5の上方から冷却プレート3の上方に後退させる。なお、この際、アーム駆動機構45は、搬送アーム43を第1水平位置に後退させる。搬送アーム43を後退させる位置は、第1水平位置以外の位置であってもよい。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図9(a)、図9(b)を参照する。その後、外部の基板搬送機構RT3のハンドHDは、載置部15上に基板W3を搬送する。これにより、熱処理装置1内には、3枚の基板Wが収容される。また、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を下降させる。これにより、基板W2を加熱プレート5上に載置する。また、図5(e)、図5(f)で説明したように、カバー31が処理位置に下降し、密着強化剤を含む処理ガスがカバー31と加熱プレート5の間の処理空間SP内に供給される。これにより、基板W2の上面に密着強化剤が塗布される。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図9(c)、図9(d)を参照する。冷却プレート3による基板W1への冷却処理が終了する。冷却処理の終了後、第1ピン昇降機構9は、基板W1を熱処理装置1から搬送するため、3本の第1支持ピン7を搬送可能位置に上昇させる。これにより、基板W1が熱処理装置1から搬送可能な状態になる。なお、加熱プレート5上の基板W2は、加熱処理が行われている。
図9(e)、図9(f)を参照する。その後、外部の基板搬送機構RT3は、3本の第1支持ピン7上から基板W1を搬送する。なお、加熱プレート5上の基板W2は、加熱処理が行われている。また、冷却プレート3の処理時間は、加熱プレート5の処理時間とほぼ同じである。そのため、冷却プレート3の処理時間と加熱プレート5の処理時間とが大きく異なる場合、長い方の処理時間で運転される。そのため、無駄に熱処理装置1が必要になる場合がある。また、冷却プレート3上に基板Wを載置して基板Wを冷却するので、図21の間接冷却に比べて高精度の冷却を実施することができる。
図9(g)、図9(h)を参照する。冷却プレート3において、第1ピン昇降機構9は、3本の第1支持ピン7を下降させる。なお、加熱プレート5上の基板W2は、加熱処理が行われている。この状態は、図5(g)、図5(h)に示される状態と同じである。そのため、図5(g)以降の動作が繰り返される。
本実施例によれば、搬送アーム43は、可動片47および2つの固定片48,49を有する。可動片47および2つの固定片48,49上に基板Wを載置することで、搬送アーム43は、基板Wを保持する。3本の第1支持ピン7が基板Wを受け取った後、アーム駆動機構45は、平面視で2つの固定片48,49が3本の第1支持ピン7上の基板Wと重ならないように、3本の第1支持ピン7上の基板Wから搬送アーム43を後退させる。これと共に、可動片駆動機構51は、平面視で可動片47が3本の第1支持ピン7上の基板Wと重ならないように、搬送アーム43と異なる方向に3本の第1支持ピン7上の基板Wから可動片47を移動させる(反時計回り)。すなわち、アーム駆動機構45とは別に可動片駆動機構51があるので、基板Wを受け渡すときの搬送アーム43の動きを少なくすることができる。従来のように基板Wを回避するために搬送アーム43の移動距離が長くなると、長くなった分のフットプリントが必要になる。本実施例に係る熱処理装置1によれば、搬送アーム43の移動距離を抑え、フットプリントを抑えることができる。また、図21(a)、図21(b)に示す熱処理装置と比較してほぼ同じサイズで形成できる。
また、搬送アーム43が載置部15上の基板Wを受け取るときに、アーム駆動機構45は、平面視で2つの固定片48,49が載置部上の基板Wの周縁部と重なるように、搬送アーム43を前進させる。これと共に、可動片駆動機構51は、平面視で可動片47が載置部15上の基板Wの周縁部と重なるように、搬送アーム43と異なる方向に可動片47を移動させる(時計回り)。載置部15上の基板Wの周縁部と重なるように可動片47および2つの固定片48,49を移動させた後、載置部昇降機構41は、載置部15を下降させることにより、載置部15上の基板Wを搬送アーム43に受け取らせている。
これにより、退避状態の搬送アーム43を、基板Wを受け取ることが可能な状態にすることができる。また、載置部昇降機構41が載置部15と搬送アーム43を相対的に昇降させることで、載置部15上の基板Wを搬送アーム43に受け取らせることができる。
また、載置部昇降機構41は、載置部15を昇降させている。搬送アーム43を進退方向および昇降方向に移動させる場合よりも、搬送アーム43を進退させ、載置部15を昇降させる方が、比較的制御しやすい。また、載置部15を昇降できるので、載置部15と冷却プレート3との間の隙間を変更することができ、十分な隙間を得ることができる。
また、可動片駆動機構51は、搬送アーム43に取り付けられている。これにより、搬送アーム43が水平移動した任意の位置で可動片47を駆動できる。
次に、図面を参照して本発明の実施例2を説明する。なお、実施例1と重複する説明は省略する。図10は、実施例2に係る熱処理装置1の横断面図である。
実施例1では、搬送アーム43を昇降させず載置部15を昇降させる構成であった。この点、実施例2では、載置部15を昇降させず搬送アーム43を昇降させる構成である。
図10を参照する。載置部15は、昇降されずに、予め設定された位置に固定されている。一方、ローカル搬送機構17は、アーム昇降機構71を備えている。アーム昇降機構71は、搬送アーム43を上下方向に昇降させる。また、アーム駆動機構45は、搬送アーム43を前後方向に進退させる。そのため、搬送アーム43は、上下方向および前後方向に移動させるように構成されている。なお、アーム昇降機構71は、電動モータを備えている。また、アーム昇降機構71は、本発明の昇降機構に相当する。
<熱処理装置1の動作>
次に、熱処理装置1の動作について説明する。図11(a)〜図11(h)は、熱処理装置1の動作を説明するための図である。図11、図12、・・・図16の順番で動作が行われる。また、例えば図11において、図11(a)、図11(c)、図11(e)、図11(g)の順番で動作が行われる。また、図11(a)、図11(c)、図11(e)、図11(g)は側面図である。図11(b)、図11(d)、図11(f)、図11(h)はそれぞれ、図11(a)、図11(c)、図11(e)、図11(g)の平面図である。図12〜図16も図11と同様の形式で示されている。
次に、熱処理装置1の動作について説明する。図11(a)〜図11(h)は、熱処理装置1の動作を説明するための図である。図11、図12、・・・図16の順番で動作が行われる。また、例えば図11において、図11(a)、図11(c)、図11(e)、図11(g)の順番で動作が行われる。また、図11(a)、図11(c)、図11(e)、図11(g)は側面図である。図11(b)、図11(d)、図11(f)、図11(h)はそれぞれ、図11(a)、図11(c)、図11(e)、図11(g)の平面図である。図12〜図16も図11と同様の形式で示されている。
図11(a)、図11(b)を参照する。外部の基板搬送機構RT3のハンドHD(図1参照)は、載置部15上に基板W1を搬送する。図11(a)において、搬送アーム43(下面)は、冷却プレート3の上面よりも低い位置に配置されている。
なお、図11(b)において、アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が冷却プレート3の周縁部と重ならないように、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を配置させている。以下適宜、この搬送アーム43の位置を「第3水平位置」と呼ぶ。第3水平位置は、第1水平位置と同じ位置であってもよい。
図11(c)、図11(d)を参照する。その後、搬送アーム43は、載置部15から基板W1を受け取る。まず、基板W1を受け取るための準備動作を行う。アーム昇降機構71は、載置部15と冷却プレート3との間に、搬送アーム43を上昇させる。その後、アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が載置部15上の基板W1の周縁部と重なるように、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を少し前進させる(第2水平位置)。更に、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が基板W1の周縁部と重なるように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49が載置部15上の基板W1の周縁部と重なる。また、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、基板W1を受け取るため、3本の第2支持ピン11を上昇させる。
図11(e)、図11(f)を参照する。載置部15上の基板W1の周縁部と重なる位置に可動片47および2つの固定片48,49を移動させた後、アーム昇降機構71は、搬送アーム43を上昇させる。これにより、搬送アーム43は、載置部15から基板W1を受け取ることができる。
図11(g)、図11(h)を参照する。その後、搬送アーム43は、受け取った基板W1を加熱プレート5に搬送する。すなわち、アーム駆動機構45は、基板W1を保持する搬送アーム43を、冷却プレート3の上方から加熱プレート5の上方に前進させる。
図12(a)、図12(b)を参照する。その後、アーム昇降機構71は、搬送アーム43を下降させる。これにより、3本の第2支持ピン11は、搬送アーム43から基板W1を受け取ることができる。
図12(c)、図12(d)を参照する。その後、アーム駆動機構45は、基板W1を保持しない搬送アーム43を、加熱プレート5の上方から冷却プレート3の上方に後退させる。これにより、搬送アーム43は、載置部15と冷却プレート3の間に配置される。また、この際、アーム駆動機構45は、搬送アーム43を第3水平位置に配置させる。
図12(e)、図12(f)を参照する。その後、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が冷却プレート3の周縁部と重ならないように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(反時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49は、冷却プレート3の周縁部と重ならない状態になる。その後、アーム昇降機構71は、搬送アーム43を下降させる。これにより、冷却プレート3の上面よりも低い位置に搬送アーム43を退避することができる。更に、載置部15は、次の基板W2の受け取りが可能な状態になる。
また、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を下降させる。これにより、基板W1は加熱プレート5上に載置される。また、カバー31が上位置から処理位置に下降し、密着強化剤を含む処理ガスがカバー31と加熱プレート5の間の処理空間SP内に供給される。これにより、基板W1の上面に密着強化剤が塗布される。
図12(g)、図12(h)を参照する。その後、外部の基板搬送機構RT3のハンドHDは、載置部15上に基板W2を搬送する。載置部15上に基板W2を載置する際に、ハンドHDは、鉛直方向(Z方向)に下降することで、基板Wを載置する。図12(e)、図12(f)において、冷却プレート3の上面よりも低い位置に搬送アーム43を退避させている。載置部15と冷却プレート3の間の隙間GPを確保することができる。これにより、ハンドHDと搬送アーム43との干渉を防止できる。また、載置部15と冷却プレート3の間の隙間GPを必要な高さに抑えることができ、熱処理装置1の高さを抑えることができる。なお、実施例1では、搬送アーム43は、前後方向に進退できるが、昇降できない構成である。そのため、載置部15と搬送アーム43との間、および搬送アーム43と冷却プレート3の間に十分な隙間が形成されている必要がある。これに対し、実施例2の構成によれば、搬送アーム43は、冷却プレート3の上面より低い位置に退避することができるので、結果的に、熱処理装置1の高さを抑えることができる。
図13(a)、図13(b)を参照する。その後、加熱プレート5による加熱処理が終了する。図1に示すカバー昇降機構33は、カバー31を処理位置から上位置に上昇させる。また、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を上昇させる。これにより、基板W1は、加熱プレート5の上面から離される(図13(a)参照)。
図13(c)、図13(d)を参照する。その後、搬送アーム43は、加熱プレート5から加熱処理された基板W1を受け取る。具体的に説明する。アーム昇降機構71は、冷却プレート3の上面よりも高い位置に搬送アーム43を上昇させる。その後、アーム駆動機構45は、搬送アーム43を冷却プレート3の上方から加熱プレート5の上方に前進させる。この際、アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が第2支持ピン11上の基板W1の周縁部と重なるように、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を前進させる。更に、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が第2支持ピン11上の基板W1の周縁部と重なるように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49が第2支持ピン11上の基板W1の周縁部と重なる。
図13(e)、図13(f)を参照する。その後、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を下降させる。これにより、搬送アーム43は、3本の第2支持ピン11から基板W1を受け取ることができる。
図13(g)、図13(h)を参照する。その後、搬送アーム43は、受け取った基板W1を冷却プレート3の上方に搬送する。すなわち、アーム駆動機構45は、基板W1を保持する搬送アーム43を、加熱プレート5の上方から冷却プレート3の上方に後退させる(第2水平位置)。
図14(a)、図14(b)を参照する。その後、冷却プレート3において、第1ピン昇降機構9は、3本の第1支持ピン7を上昇させる。これと同期して、アーム昇降機構71は、搬送アーム43を載置部15と冷却プレート3との間で下降させる。これにより、3本の第1支持ピン7は、搬送アーム43から基板W1を受け取ることができる。なお、この動作は、搬送アーム43を下降させずに、3本の第1支持ピン7を上昇させることで行ってもよい。
図14(c)、図14(d)を参照する。その後、アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が冷却プレート3の周縁部と重ならないように、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を少し後退させる(第3水平位置)。また、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が冷却プレート3の周縁部と重ならないように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(反時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49は、冷却プレート3の周縁部と重ならない状態になる。
重ならない状態になった後、アーム昇降機構71は、搬送アーム43を下降させる。これにより、冷却プレート3の上面より低い位置に搬送アーム43を退避することができる。なお、搬送アーム43を冷却プレート3の上面よりも低い位置に退避する必要がない場合は、搬送アーム43を下降させなくてもよい。
図14(e)、図14(f)を参照する。その後、第1ピン昇降機構9は、3本の第1支持ピン7を下降させる。これにより、第1ピン昇降機構9は、3本の第1支持ピン7上の基板W1を冷却プレート3上に載置させる。また、冷却プレート3の上面は、所定の温度に設定されている。冷却プレート3上に基板W1は、冷却プレート3によって冷却処理が行われる。
図14(g)、図14(h)を参照する。その後、搬送アーム43は、載置部15から基板W2を受け取る。まず、基板W2を受け取るための準備動作を行う。冷却プレート3の上面よりも低い位置に搬送アーム43を退避させている場合、アーム昇降機構71は、載置部15と冷却プレート3の間の所定位置に搬送アーム43を上昇させる。
また、アーム駆動機構45は、平面視で、2つの固定片48,49が載置部15上の基板W2の周縁部と重なるように、搬送アーム43(可動片47および2つの固定片48,49)を少し前進させる(第2水平位置)。更に、可動片駆動機構51は、平面視で、可動片47が基板W2の周縁部と重なるように、鉛直軸AX1周りに可動片47を回転させる(時計回り)。これにより、平面視で、可動片47および2つの固定片48,49が載置部15上の基板W2の周縁部と重なる。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図15(a)、図15(b)を参照する。載置部15上の基板W2の周縁部と重なるように可動片47および2つの固定片48,49を移動させた後、アーム昇降機構71は、載置部15よりも高い位置に、搬送アーム43を上昇させる。これにより、搬送アーム43は、載置部15から基板W2を受け取ることができる。また、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、基板W2を受け取るため、3本の第2支持ピン11を上昇させる。この3本の第2支持ピン11の上昇動作は、図14(g)、図14(h)の際に、行ってもよい。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図15(c)、図15(d)を参照する。搬送アーム43は、受け取った基板W2を加熱プレート5に搬送する。すなわち、アーム駆動機構45は、基板W2を保持する搬送アーム43を冷却プレート3の上方から加熱プレート5の上方に前進させる。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図15(e)、図15(f)を参照する。その後、アーム昇降機構71は、搬送アーム43を下降させる。これにより、3本の第2支持ピン11は、搬送アーム43上の基板W2を受け取ることができる。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。また、載置部15は、次の基板W3を受け入れることが可能な状態となっている。
図15(g)、図15(h)を参照する。その後、アーム駆動機構45は、基板Wを保持していない搬送アーム43を加熱プレート5の上方から冷却プレート3の上方に後退させる。この際、アーム駆動機構45は、搬送アーム43を第3水平位置に後退させる。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。
図16(a)、図16(b)を参照する。その後、外部の基板搬送機構RT3のハンドHDは、載置部15上に基板W3を搬送する。また、加熱プレート5において、第2ピン昇降機構13は、3本の第2支持ピン11を下降させる。これにより、基板W2を加熱プレート5上に載置する。また、図1に示すカバー31が処理位置に下降し、密着強化剤を含む処理ガスがカバー31と加熱プレート5の間の処理空間SP内に供給される。これにより、基板W2の上面に密着強化剤が塗布される。なお、冷却プレート3上の基板W1は、冷却処理が行われている。また、アーム昇降機構71は、冷却プレート3の上面よりも低い位置に搬送アーム43を下降させる。この下降の動作は、ハンドHDによる基板W3の搬送前に行ってもよい。これにより、ハンドHDと搬送アーム43との干渉をより防止することができる。
図16(c)、図16(d)を参照する。冷却プレート3による基板Wへの冷却処理が終了する。冷却処理の終了後、第1ピン昇降機構9は、基板W1を熱処理装置1から搬送するため、3本の第1支持ピン7を搬送可能位置に上昇させる。これにより、基板W1が熱処理装置1から搬送可能な状態になる。なお、加熱プレート5上の基板W2は、加熱処理が行われている。
図16(e)、図16(f)を参照する。その後、外部の基板搬送機構RT3のハンドHDは、3本の第1支持ピン7上から基板W1を搬送する。搬送アーム43は冷却プレート3の上面よりも低い位置にあるので、ハンドHDが搬送アーム43に干渉することを防止できる。載置部15と冷却プレート3との間の隙間を抑えることができる。なお、加熱プレート5上の基板W2は、加熱処理が行われている。
図16(g)、図16(h)を参照する。冷却プレート3において、第1ピン昇降機構9は、3本の第1支持ピン7を下降させる。なお、加熱プレート5上の基板W2は、加熱処理が行われている。この状態は、図12(g)、図12(h)に示す状態と同じである。そのため、図12(g)以降の動作が繰り返される。
本実施例によれば、実施例1と同様に、搬送アーム43を退避するための移動距離を抑えることができる。その結果、ローカル搬送機構17が設置される装置1において、フットプリントを抑えることができる。また、図21(a)に示す熱処理装置と比較してほぼ同じサイズで形成できる。
また、アーム昇降機構71は、搬送アーム43を昇降させる。これにより、載置部15と冷却プレート3の間において、載置部15または冷却プレート3に搬送アーム43を接近させることができる。そのため、載置部15と冷却プレート3との間において、搬送アーム43が載置部15または冷却プレート3に接近する分の隙間を形成することができる。
また、冷却プレート3は、基板Wの直径よりも大きな直径を有する円板で構成されている。アーム駆動機構45は、冷却プレート3の上方に搬送アーム43が位置する場合、平面視で冷却プレート3と重ならないように、2つの固定片48,49を後退させると共に、可動片駆動機構51は、平面視で冷却プレート3と重ならないように、搬送アーム43と異なる方向に基板Wから可動片47を移動させる。冷却プレート3と重ならないように可動片47および2つの固定片48,49を移動させた後、アーム昇降機構71は、冷却プレート3の上面よりも低い位置に搬送アーム43を下降させることができる。
搬送アーム43を冷却プレート3の上面よりも低い位置に配置できるので、載置部15と冷却プレート3の間から搬送アーム43を退避できる。そのため、載置部15と冷却プレート3の間の隙間に、例えば外部の基板搬送機構RT3のハンドHD(後述する図17参照)を進入させることが容易となる。また、余分な隙間を抑えることにより、載置部15と冷却プレート3の間の隙間を狭め、それによって、熱処理装置1の高さを抑えることができる。
なお、本実施例において、搬送アーム43が基板Wを保持しない場合、平面視で可動片47および2つの固定片48,49は冷却プレート3と重ならない位置に移動されていた。すなわち、可動片47および2つの固定片48,49は、冷却プレート3を基準に移動させていた。この点、実施例1のように、基板Wを基準に移動させてもよい。
次に、図面を参照して本発明の実施例3を説明する。なお、実施例1,2と重複する説明は省略する。図17は、実施例3に係る熱処理装置1を備えた基板処理装置80の横断面図である。実施例3では、熱処理装置(熱処理部)1を備えた基板処理装置80を説明する。
<基板処理装置80の構成>
図17を参照する。基板処理装置80(基板処理システム)は、例えばフォトレジスト液などの塗布液を基板W上に塗布する装置である。基板処理装置1は、インデクサブロック(以下適宜、「IDブロック」と呼ぶ)81、および処理ブロック82を備えている。
図17を参照する。基板処理装置80(基板処理システム)は、例えばフォトレジスト液などの塗布液を基板W上に塗布する装置である。基板処理装置1は、インデクサブロック(以下適宜、「IDブロック」と呼ぶ)81、および処理ブロック82を備えている。
IDブロック81は、複数のキャリア載置部83A,83Bと、搬送部84とを備えている。各キャリア載置部83A,83Bには、複数(例えば25枚)の基板Wを多段に収容するキャリアCが載置されるように構成されている。また、キャリア載置部の個数および配置は必要に応じて変更される。
搬送部84は、2台の基板搬送機構RT1,RT2と、基板載置部PSを備えている。各基板搬送機構RT1,RT2は、少なくとも1つのハンド85、ハンド進退機構86および昇降回転機構87を備えている。ハンド85は各々1枚の基板Wを保持する。ハンド進退機構86は、ハンド85を進退させる。昇降回転機構87は、ハンド進退機構86をZ方向に昇降させると共に、ハンド進退機構86を鉛直軸AX2周りに回転させる。これにより、ハンド85を昇降させると共に、ハンド85の向きを鉛直軸AX2周りに変えることができる。基板載置部PSは、複数の基板Wが載置されるように構成されている。
処理ブロック82は、基板搬送機構RT3、複数の塗布処理ユニット(液処理ユニット)SC、複数の熱処理部88および搬送スペース89を備えている。搬送スペース89は、平面視で、X方向に長手の長方形で形成されている。基板搬送機構RT3は、搬送スペース89に配置されている。基板搬送機構RT3は、少なくとも1つのハンドHD、ハンド進退機構91、回転駆動部93、第1移動機構95および第2移動機構97を備えている。
ハンドHDは基板Wを保持する。ハンド進退機構91は、ハンドHDを移動可能に支持し、また、ハンドHDを進退させる。回転駆動部93は、ハンドHDおよびハンド進退機構91を鉛直軸AX3周りに回転させる。第1移動機構95は、ハンドHDおよびハンド進退機構91をX方向に移動させるために、回転駆動部93をX方向に移動させる。第2移動機構97は、ハンドHDおよびハンド進退機構91をZ方向に昇降させるために、回転駆動部93をZ方向に昇降させる。なお、3台の基板搬送機構RT1〜RT3の各構成は、例えば電動モータで駆動される。
処理ブロック82は、4つの塗布ユニットSCを備えている。4つの塗布ユニットSCは、搬送スペース89の長手方向(X方向)に沿って配置されている。図17では、X方向に4列×上下方向に1段で配置されている。塗布ユニットSCは、保持回転部101、ノズル102、およびノズル移動機構103を備えている。保持回転部101は、例えば真空吸着によって基板Wの下面を保持して、保持した基板Wを鉛直軸周りに回転させる。ノズル102は、塗布液(例えば反射防止膜形成用の液、またはフォトレジスト液)を基板Wに対して吐出する。ノズル102は、配管を介して塗布液供給源に接続されており、配管には、ポンプおよび開閉弁が設けられている。ノズル移動機構103は、ノズル102を任意の位置に移動させる。保持回転部101およびノズル移動機構103は各々、例えば電動モータを備えている。
熱処理部88は、15個の熱処理部88を備えている。図17において、15個の熱処理部88は、横方向に5列×上下方向3段で配置されている。図17に示すように、5つの熱処理部88は、搬送スペースの長手方向に沿って配置されている。熱処理部88は、載置された基板Wに対して熱処理を行うプレート105を備えている。プレート105を加熱する場合、熱処理部88はヒータを備え、プレート105を冷却する場合、熱処理部88は例えば水冷式の循環機構を備えている。
15個の熱処理部88の一部または全部は、例えば、実施例1,2の熱処理装置1で構成されている。熱処理装置1は、密着強化処理部PAHPとも呼ばれる。また、熱処理部88は、例えば、冷却部CP、熱冷却部PHPで構成されている。冷却部CPは基板Wを冷却する。熱冷却部PHPは、加熱処理および冷却処理をこの順番で行う。熱処理部88の種類および個数は必要に応じて変更される。
また、図17に示すように、基板処理装置80は、制御部106と、操作部107とを備えている。制御部106は、例えば中央演算処理装置(CPU)を備えている。制御部106は、基板処理装置80の各構成を制御する。操作部107は、操作部62と同様に構成されている。操作部107の記憶部には、基板処理の各種条件および、基板処理装置80に必要な動作プログラム等が記憶されている。
なお、基板処理装置80は次のように構成されていてもよい。具体的に説明する。処理ブロック82は、上下方向に配置された複数の処理層を備えていてもよい。この場合、複数の処理層は各々、基板搬送機構RT3、複数の塗布ユニット(液処理ユニット)SC、複数の熱処理部88および搬送スペース89を備える。また、キャリア載置部の個数および配置は必要に応じて変更される。IDブロック81の基板搬送機構は1台であり、図17のY方向に、昇降回転機構87などが移動できるように構成されていてもよい。
<基板処理装置80の動作>
次に、基板処理装置80の動作を説明する。第1基板搬送機構RT1は、キャリア載置部83Aに載置されたキャリアCから基板Wを取り出して、取り出した基板Wを基板載置部PSに搬送する。第3基板搬送機構RT3は、基板載置部PSから基板Wを取り出して、取り出した基板Wを、実施例1,2の熱処理装置1、塗布ユニットSCの順番に基板Wを搬送する。この動作において、第3基板搬送機構RT3は、図1に示すように、ハンドHDを搬入口19Aに進入させて、載置部15上に基板Wを搬送する。また、第3基板搬送機構RT3は、ハンドHDを搬出口19Bに進入させて、冷却プレート3の上方で3本の第1支持ピン7上から密着強化剤が塗布された基板Wを搬送スペース89側に取り出す。
次に、基板処理装置80の動作を説明する。第1基板搬送機構RT1は、キャリア載置部83Aに載置されたキャリアCから基板Wを取り出して、取り出した基板Wを基板載置部PSに搬送する。第3基板搬送機構RT3は、基板載置部PSから基板Wを取り出して、取り出した基板Wを、実施例1,2の熱処理装置1、塗布ユニットSCの順番に基板Wを搬送する。この動作において、第3基板搬送機構RT3は、図1に示すように、ハンドHDを搬入口19Aに進入させて、載置部15上に基板Wを搬送する。また、第3基板搬送機構RT3は、ハンドHDを搬出口19Bに進入させて、冷却プレート3の上方で3本の第1支持ピン7上から密着強化剤が塗布された基板Wを搬送スペース89側に取り出す。
また、第1基板搬送機構RT1は、キャリア載置部83Aに載置されたキャリアCから基板Wを取り出して、取り出した基板Wを基板載置部PSに搬送せず、ハンド85をIDブロック81に面した熱処理部88に設けられた搬入口(不図示)に進入させて、直接載置部15上に基板Wを搬送してもよい。
基板搬送機構RT3は、塗布ユニットSCでフォトレジスト膜が形成された基板Wを、加熱冷却部PHP、冷却部CP、基板載置部PSの順番に搬送する。第1基板搬送機構RT1によって全ての基板Wが取り出されて空になったキャリアCは、キャリア載置部83Aからキャリア載置部83Bに搬送される。第2基板搬送機構RT2は、基板載置部PSからフォトレジスト膜が形成された基板Wを取り出して、取り出した基板Wを、キャリア載置部83Bに載置されたキャリアCに収納する。
本実施例によれば、実施例1,2と同様に、搬送アーム43を退避するための移動距離を抑えることができる。その結果、ローカル搬送機構17が設置される熱処理装置1(熱処理部88)において、フットプリントを抑えることができる。また、図21(a)、図21(b)に示す熱処理装置と比較してほぼ同じサイズで形成できる。
また、図21(a)、図21(b)に示す熱処理装置が1枚の基板Wを収納できるのに対して、本実施例の熱処理装置1(熱処理部88)は、最大で3枚の基板Wを収納することができる。そのため、熱処理装置1に1枚の基板Wを搬入して搬出するまでの時間のうち、基板Wの熱処理および冷却処理の時間を除いた基板搬送などの時間が短縮される。そのため、熱処理装置1のスループットを向上させ、これにより、図21に示す熱処理装置に比べて設置台数を減らすことができる。
なお、本実施例では、液処理部は、フォトレジスト液を塗布して基板W上にフォトレジスト膜を形成した。この点、液処理部は、反射防止膜を形成するための液を供給して基板W上に反射防止膜を形成してもよい。また、液処理部は、現像液を供給して露光後の基板Wを現像するものであってもよい。また、処理ブロック82は、例えば、フォトレジスト膜を形成するための液処理ユニットSCと、現像処理を行う液処理ユニットSCを有していてもよい。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した各実施例では、図2に示すように、可動片47は、鉛直軸AX1周りに回転するように構成されていた。この点、図18に示すように、可動片駆動機構51は、電動モータまたはエアにより駆動されるリニアアクチュエータを備えており、平面視で基板Wと重なるように、可動片47を搬送アーム43の進退方向と異なる方向に直線移動させてもよい。
また、図19に示すように、可動片駆動機構51は、ほぼ水平な軸AX4周りに可動片47を回転させることで、可動片47を搬送アーム43の進退方向と異なる方向に移動させてもよい。また、可動片駆動機構51は、実施例1と同様に、ロータリアクチュエータを備えていてもよい。
(2)上述した各実施例および変形例(1)では、図2に示すように、可動片47および2つの固定片48,49は全て、C状のアーム部材46に設けられていた。なお、可動片47は、可動片駆動機構51を介してC状のアーム部材46に設けられている。この点、図20に示すように、例えば、2つの固定片48,49はC状のアーム部材46に設けられ、可動片47は、C状のアーム部材46とは別に設けられていてもよい。この場合であっても、可動片47は、可動片駆動機構51を介してベース部材108に設けられ、C状のアーム部材46もベース部材108に設けられる。これにより、アーム駆動機構45によって、可動片47および2つの固定片48,49は、一体的に移動される。なお、ベース部材108は、アーム駆動機構45に移動可能に設けられている。また、アーム部材46は、C状でなくてもよい。
(3)上述した各実施例および各変形例では、熱処理装置1は、冷却プレート3と、加熱プレート5とを備え、加熱プレート5は、密着強化剤を供給して基板Wに対して密着強化処理を行っていた。密着強化処理は、基板Wが加熱プレート5に必要以上に長く置いていても、基板Wに影響が少ない。熱処理装置1の動作に熱処理時間の制限を与えにくい。
しかしながら、加熱プレート5は、密着強化処理用の加熱プレートに限定されない。例えば、加熱プレート5は、例えばフォトレジストの塗布後の基板Wに対するベーク処理に用いられるものでもよい。また、加熱プレート5は、露光後の基板Wに対するベーク処理に用いられるものであってもよい。また、加熱プレート5は、現像処理後の基板Wに対するポストベーク処理に用いられるものであってもよい。
しかしながら、加熱プレート5は、密着強化処理用の加熱プレートに限定されない。例えば、加熱プレート5は、例えばフォトレジストの塗布後の基板Wに対するベーク処理に用いられるものでもよい。また、加熱プレート5は、露光後の基板Wに対するベーク処理に用いられるものであってもよい。また、加熱プレート5は、現像処理後の基板Wに対するポストベーク処理に用いられるものであってもよい。
(4)上述した各実施例および各変形例では、載置部15と搬送アーム43とを相対的に昇降させていた。具体的には、実施例1において、載置部昇降機構41は、載置部15を昇降させ、実施例2において、アーム昇降機構71は、搬送アーム43を昇降させていた。例えば、熱処理装置1は、載置部昇降機構41とアーム昇降機構71の両方を備えてもよい。そして、載置部昇降機構41とアーム昇降機構71によって、載置部15と搬送アーム43とを相対的に昇降させてもよい。
1 … 熱処理装置
3 … 冷却プレート
5 … 加熱プレート
7 … 第1支持ピン
9 … 第1ピン昇降機構
15 … 載置部
17 … ローカル搬送機構
25 … 前後方向
41 … 載置部昇降機構
43 … 搬送アーム
45 … アーム駆動機構
47 … 可動片
48,49 … 固定片
51 … 可動片駆動機構
61 … 制御部
71 … アーム昇降機構
80 … 基板処理装置
82 … 処理ブロック
88 … 熱処理部
HD … ハンド
3 … 冷却プレート
5 … 加熱プレート
7 … 第1支持ピン
9 … 第1ピン昇降機構
15 … 載置部
17 … ローカル搬送機構
25 … 前後方向
41 … 載置部昇降機構
43 … 搬送アーム
45 … アーム駆動機構
47 … 可動片
48,49 … 固定片
51 … 可動片駆動機構
61 … 制御部
71 … アーム昇降機構
80 … 基板処理装置
82 … 処理ブロック
88 … 熱処理部
HD … ハンド
Claims (12)
- 基板を搬送する基板搬送装置において、
可動片および2つの固定片を有し、前記可動片および前記2つの固定片上に基板を載置することで基板を保持する搬送アームと、
前記可動片を移動させる可動片駆動機構と、
前記搬送アームを水平方向に移動させるアーム駆動機構と、を備え、
前記可動片駆動機構は、平面視で前記可動片が基板の周縁部と重なる位置と、平面視で前記可動片が基板と重ならない位置とに亘って移動させることを特徴とする基板搬送装置。 - 請求項1に記載の基板搬送装置において、
前記可動片駆動機構は、前記搬送アームに取り付けられていることを特徴とする基板搬送装置。 - 請求項1または2に記載の基板搬送装置において、
基板を載置する載置部を更に備え、
前記載置部は、基板よりも小さな形状を有する板状部材で構成されており、
前記載置部は平面視で基板の周縁部と重なる位置にある前記可動片と前記2つの固定片とにより形成される領域と重ならないことを特徴とする基板搬送装置。 - 基板を冷却する冷却プレートと、
前記冷却プレートを貫通するように設けられた3本の支持ピンと、
前記3本の支持ピンを昇降させるピン昇降機構と、
前記冷却プレートと水平方向に並んで配置され、基板を加熱する加熱プレートと、
前記冷却プレートの上方に設けられ、基板を載置する載置部と、
可動片および2つの固定片を有し、前記可動片および前記2つの固定片上に基板を載置することで、基板を保持する搬送アームと、
前記可動片を移動させる可動片駆動機構と、
前記搬送アームを水平方向に移動させるアーム駆動機構と、を備え、
前記搬送アームは、前記載置部上の基板を受け取り、受け取った基板を前記加熱プレートに搬送し、
前記搬送アームは、前記加熱プレートから加熱処理された基板を受け取り、受け取った基板を前記冷却プレートの上方に搬送し、
前記ピン昇降機構は、基板が前記冷却プレートの上方に搬送された後、前記3本の支持ピンを上昇させて、前記搬送アーム上の基板を前記3本の支持ピンに受け取らせ、
前記3本の支持ピンが基板を受け取った後、前記アーム駆動機構は、平面視で前記2つの固定片が前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように、前記搬送アームを後退させると共に、前記可動片駆動機構は、平面視で前記可動片が前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように、前記搬送アームと異なる方向に前記可動片を移動させ、
前記3本の支持ピン上の基板と重ならない位置に前記可動片および前記2つの固定片を移動させた後、前記ピン昇降機構は、前記3本の支持ピンを下降させることで、前記3本の支持ピン上の基板を前記冷却プレート上に載置させることを特徴とする熱処理装置。 - 請求項4に記載の熱処理装置において、
前記載置部および前記搬送アームの少なくとも一方を昇降させる昇降機構を更に備え、
前記搬送アームが前記載置部上の基板を受け取るときに、前記アーム駆動機構は、平面視で前記2つの固定片が前記載置部上の基板の周縁部と重なるように、前記搬送アームを前進させると共に、前記可動片駆動機構は、平面視で前記可動片が前記載置部上の基板の周縁部と重なるように、前記搬送アームと異なる方向に前記可動片を基板に移動させ、
前記載置部上の基板の周縁部と重なるように前記可動片および前記2つの固定片を移動させた後、前記昇降機構は、前記載置部を下降させる動作および前記搬送アームを昇降させる動作の少なくとも一方を行うことにより、前記載置部上の基板を前記搬送アームに受け取らせることを特徴とする熱処理装置。 - 請求項5に記載の熱処理装置において、
前記昇降機構は、前記載置部を昇降させることを特徴とする熱処理装置。 - 請求項5に記載の熱処理装置において、
前記昇降機構は、前記搬送アームを昇降させることを特徴とする熱処理装置。 - 請求項4に記載の熱処理装置において、
前記搬送アームを昇降させる昇降機構を更に備え、
前記冷却プレートは、基板の径よりも大きな直径を有する円板で構成されており、
前記アーム駆動機構は、前記冷却プレートの上方に前記搬送アームが位置する場合、平面視で前記冷却プレートと重ならないように、前記2つの固定片を後退させると共に、前記可動片駆動機構は、平面視で前記冷却プレートと重ならないように、前記搬送アームと異なる方向に前記可動片を移動させ、
前記冷却プレートと重ならないように前記可動片および前記2つの固定片を移動させた後、前記昇降機構は、前記冷却プレートの上面よりも低い位置に前記搬送アームを下降させることを特徴とする熱処理装置。 - 基板を搬送する基板搬送機構を備え、
前記基板搬送機構は、
可動片および2つの固定片を有し、前記可動片および前記2つの固定片上に基板を載置することで基板を保持する搬送アームと、
前記可動片を移動させる可動片駆動機構と、
前記搬送アームを水平方向に移動させるアーム駆動機構と、を備え、
前記可動片駆動機構は、平面視で前記可動片が基板の周縁部と重なる位置と、平面視で前記可動片が基板と重ならない位置とに亘って移動させることを特徴とする熱処理装置。 - 請求項4から9のいずれかに記載の熱処理装置を備えることを特徴とする基板処理システム。
- 基板を保持する搬送アームと、
前記搬送アームを水平方向に移動させるアーム駆動機構とを備えて、基板を搬送する基板搬送装置の制御方法において、
可動片および2つの固定片を有する前記搬送アームによって、前記可動片および前記2つの固定片上に基板を載置することで基板を保持する工程と、
前記可動片駆動機構は、平面視で前記可動片が基板の周縁部と重なる位置と、平面視で前記可動片が基板と重ならない位置とに亘って移動させる工程と、
を備えていることを特徴とする基板搬送装置の制御方法。 - 基板を冷却する冷却プレートと、
前記冷却プレートを貫通するように設けられた3本の支持ピンと、
前記3本の支持ピンを昇降させるピン昇降機構と、
前記冷却プレートと水平方向に並んで配置され、基板を加熱する加熱プレートと、
前記冷却プレートの上方に設けられ、基板を載置する載置部と、
基板を保持する搬送アームと、
前記搬送アームを水平方向に移動させるアーム駆動機構と、を備えた熱処理装置の制御方法において、
可動片および2つの固定片を有する前記搬送アームによって、前記可動片および前記2つの固定片上に基板を載置することで基板を保持する工程と、
前記搬送アームによって、前記載置部から基板を受け取り、受け取った基板を前記加熱プレートに搬送する工程と、
前記搬送アームによって、前記加熱プレートから加熱処理された基板を受け取り、受け取った基板を前記冷却プレートの上方に搬送する工程と、
前記ピン昇降機構によって、基板が前記冷却プレートの上方に搬送された後、前記3本の支持ピンを上昇させて、前記搬送アーム上の基板を前記3本の支持ピンに受け取らせる工程と、
前記3本の支持ピンが基板を受け取った後、前記アーム駆動機構によって、平面視で前記2つの固定片が前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように、前記搬送アームを後退させる工程と、
前記搬送アームを後退させる工程を行う際に、可動片駆動機構によって、平面視で前記可動片が前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように、前記搬送アームと異なる方向に前記可動片を移動させる工程と、
前記3本の支持ピン上の基板と重ならないように前記可動片および前記2つの固定片を移動させた後、前記ピン昇降機構によって、前記3本の支持ピンを下降させることで、前記3本の支持ピン上の基板を前記冷却プレート上に載置させる工程と、
を備えていることを特徴とする熱処理装置の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2019158579A JP2021039972A (ja) | 2019-08-30 | 2019-08-30 | 基板搬送装置、熱処理装置、基板処理システム、基板搬送装置の制御方法および熱処理装置の制御方法 |
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2019
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