JP2021039610A - 賃貸管理装置、賃貸管理方法、及び賃貸管理プログラム - Google Patents

賃貸管理装置、賃貸管理方法、及び賃貸管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】賃貸契約において、フリーレントやレントホリデー等の賃料無料期間の特約がある場合に、賃料の計上について好適に処理することが可能な賃貸管理装置、賃貸管理方法、及び賃貸管理プログラムを提供すること。【解決手段】本実施の形態に係る賃貸管理装置は、対象物件について、賃料と、契約期間と、賃料無料期間の特約の有無と、前記特約が有る場合の按分計算の有無と、前記特約が有る場合の解約不能期間とを含む賃貸契約データを作成する賃貸契約データ作成手段と、前記賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、前記賃料を前記解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成する請求按分データ作成手段と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、賃貸管理装置、賃貸管理方法、及び賃貸管理プログラムに関する。
近時の不動産賃貸では、空室リスクを低減するためにフリーレントやレントホリデーなどの賃料無料期間の特約を付ける場合が増えている。例えば、フリーレントに関するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
特開2019−46479号公報
しかしながら、特許文献1では、賃貸契約において、フリーレントやレントホリデー等の賃料無料期間の特約がある場合の賃料の按分に関しては何等記載されていない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、賃貸契約において、フリーレントやレントホリデー等の賃料無料期間の特約がある場合に、賃料の計上について好適に処理することが可能な賃貸管理装置、賃貸管理方法、及び賃貸管理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記憶部及び制御部を備えた賃貸管理装置であって、前記制御部は、対象物件について、賃料と、契約期間と、賃料無料期間の特約の有無と、前記特約が有る場合の按分計算の有無と、前記特約が有る場合の解約不能期間とを含む賃貸契約データを作成する賃貸契約データ作成手段と、前記賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、前記賃料を前記解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成する按分データ作成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、前記制御部は、さらに、前記月単位の請求按分データについての仕訳を作成する仕訳作成手段を備えることにしてもよい。
また、本発明の一態様によれば、前記特約は、フリーレント又はレントホリデーであることにしてもよい。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための賃貸管理方法であって、前記制御部において実行される、対象物件について、賃料と、契約期間と、賃料無料期間の特約の有無と、前記特約が有る場合の按分計算の有無と、前記特約が有る場合の解約不能期間とを含む賃貸契約データを作成する賃貸契約データ作成ステップと、前記賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、前記賃料を前記解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成する按分データ作成ステップと、を含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための賃貸管理プログラムであって、前記制御部において、対象物件について、賃料と、契約期間と、賃料無料期間の特約の有無と、前記特約が有る場合の按分計算の有無と、前記特約が有る場合の解約不能期間とを含む賃貸契約データを作成する賃貸契約データ作成ステップと、前記賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、前記賃料を前記解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成する按分データ作成ステップと、を実行させるための賃貸管理プログラムであることを特徴とする。
本発明によれば、賃貸契約において、フリーレントやレントホリデー等の賃料無料期間の特約がある場合に、賃料の計上について好適に処理することが可能となるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態に係る賃貸管理装置の一例を示すブロック図である。 図2は、賃貸管理装置の制御部の全体の処理の流れの概略を説明するためのチャートである。 図3は、請求データ及び請求按分データの明細の一例を示す図である。 図4は、フリーレントの通常請求の場合の仕訳を説明するための図である。 図5は、フリーレントの按分請求の場合の仕訳を説明するための図である。 図6は、レントホリデーの通常請求の場合の仕訳を説明するための図である。 図7は、レントホリデーの按分請求の場合の仕訳を説明するための図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
[1.概要]
近時の不動産賃貸では、空室リスクを低減するためにフリーレントやレントホリデーなどの賃料無料期間の特約を付ける場合が増えている。このような契約では解約不能期間の条項が付されるのが一般的である。解約不能期間の条項のある契約においては、賃貸契約を締結した時点で賃貸期間に相当する賃料総額の支払いを受けるべき権利が確定していると言える。
しかしながら、従来は、賃料の発生ベースでの収益認識となっていたため、フリーレントやレントホリデー等の賃料が発生していない期間については、収益の元となる請求データが発生していないことから収益計上ができなかった。
そこで、本実施の形態では、賃貸契約において、フリーレントやレントホリデー等の賃料無料期間の特約がある場合に、解約不能期間について賃料を按分することで、契約総額について賃料無料期間についても均等に按分した収益として認識することが可能となる。また、新規テナント入居時に、賃料無料期間を期間按分した「実質賃料」を、賃料水準の判断軸とすること可能となる。また、IFRSにおける「リースインセンティブ(フリーレント等)を含む収益の計上」に対応することが可能となる。
[2.構成]
本実施形態に係る賃貸管理装置の構成の一例について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る賃貸管理装置の一例を示すブロック図である。賃貸管理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、賃貸管理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
賃貸管理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。賃貸管理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、賃貸管理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、賃貸管理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。これにより、通信インターフェース部104は、ネットワーク300を介して、サーバ200とデータ通信可能に構成されている。
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。また、ユーザが出力装置(モニタ)114の画面に表示して、入力装置112で操作することを、「UIを介したユーザ操作」と記載する場合がある。また、「出力」とは、出力装置114のモニタに表示することや出力装置114のプリンタで印刷することを含む。
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。また、この記憶部106は、賃貸契約データ、請求データ、請求按分データ、仕訳データ等を格納するためのデータファイル106aを備えている。なお、賃貸契約データ、請求データ、請求按分データ、及び仕訳データは、例えば、契約番号をキーとしてリンクしており、契約番号を指定することで、対応する(所望の)各データをデータファイル106aから読み出すことができる。
賃貸契約データは、契約番号、物件番号、部屋番号、賃料、契約期間、賃借人名、契約期間、特約有無(例えば、0:無し、1:フリーレント、2:レントホリデー)、解約不能期間、及び按分計算有無(例えば、0:無し、1:有り、明細単位)等のデータを含んでいてもよい。以下、金額の単位は全て円とし、その表記を省略する。
請求データは、契約番号、請求SEQ、請求書発行日、請求金額、該当月(開始)、該当月(終了)、計上日、及び計上金額等のデータを含んでいてもよい(図3(A)参照)。
請求按分データは、契約番号、該当月(開始)、該当月(終了)、計上日、及び計上金額等のデータを含んでいてもよい(図3(B)参照)。
仕訳データは、契約番号、仕訳作成の日付、借方の勘定科目及びその金額、貸方の勘定科目及びその金額等のデータを含んでいてもよい(図4参照)。
図1に戻り、制御部102は、賃貸管理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。ここで、制御部102は、機能概念的に、賃貸契約データ作成部102aと、請求データ作成部102bと、按分データ作成部102cと、仕訳データ作成部102dと、出力処理部102eと、画面表示制御部102fとを備えている。
賃貸契約データ作成部102aは、モニタ114に表示される不図示の賃貸契約登録画面上でのオペレータの操作に応じて、対象物件について、契約番号、物件番号、部屋番号、賃料、契約期間、賃借人名、特約有無(例えば、0:無し、1:フリーレント、2:レントホリデー)、解約不能期間、按分計算有無(例えば、0:無し、1:有り、明細単位)のデータを含む賃貸契約データを作成して、データファイル106aに格納する。
請求データ作成部102bは、モニタ114に表示される不図示の項目展開処理画面上でのオペレータの操作に応じて、データファイル106aに格納される対象の賃貸契約データに基づいて、請求書発行日、請求金額、該当月(開始)、該当月(終了)、計上日、及び計上金額等のデータを含む請求データを作成して、データファイル106aに格納する。
按分データ作成部102cは、データファイル106aに格納される対象の賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、賃料を解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成して、データファイル106aに格納する。すなわち、按分データ作成部102cは、請求データが作成された場合に、対象の賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、請求データに加えて請求按分データを作成する。
仕訳データ作成部102dは、対象の請求データ及び請求按分データについての仕訳データを作成して、データファイル106aに格納する。
出力処理部106eは、モニタ114に表示される不図示の出力用画面上でのオペレータの操作に応じて、データファイル106aの対象となる仕訳データ等を出力(例えば、モニタ114に表示又はプリンタ114から印刷出力)する。
画面表示制御部102fは、モニタ114に表示する各種画面(例えば、賃貸契約登録画面、項目展開処理画面、出力用画面等)の表示及びその入力を制御する。
[3.処理の具体例]
本実施の形態に係る賃貸管理装置100の制御部102の処理の具体例について、図2〜図7を参照して説明する。図2は、賃貸管理装置100の制御部102の全体の処理の流れの概略を説明するためのチャートである。
図2を参照して、賃貸管理装置100の制御部102の全体の処理の流れの概略を説明する。図2において、まず、賃貸契約登録処理を実行する(ステップS1)。具体的には、賃貸契約データ作成部102aは、モニタ114に表示される不図示の賃貸契約登録画面上でのオペレータの操作に応じて、対象物件について、契約番号、物件番号、部屋番号、賃料、契約期間、賃借人名、特約有無(例えば、0:無し、1:フリーレント、2:レントホリデー)、解約不能期間、按分計算有無(例えば、0:無し、1:有り、明細単位)等のデータを含む賃貸契約データを作成して、データファイル106aの賃貸契約台帳に登録する。賃貸契約台帳から賃貸契約を検索することができる。
つぎに、項目展開処理を実行する(ステップS2)。具体的には、項目展開処理では、請求データ作成部102bは、モニタ114に表示される不図示の項目展開処理画面上でのオペレータの操作に応じて、データファイル106aに格納される対象の賃貸契約データに基づいて、請求書発行日、請求金額、該当月(開始)、該当月(終了)、計上日、及び計上金額等のデータを含む請求データを作成して、データファイル106aに格納する。
また、項目展開処理では、按分データ作成部102cは、データファイル106aに格納される対象の賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、賃料を解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成して、データファイル106aに格納する。すなわち、按分データ作成部102cは、請求データが作成された場合に、対象の賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、請求データに加えて請求按分データを作成する。
つづいて、会計データ作成処理を実行する(ステップS3)。具体的には、会計データ作成処理では、仕訳データ作成部102dは、対象となる請求データ及び請求按分データについての仕訳データを作成して、データファイル106aに格納する。
会計データ出力処理を実行する(ステップS4)。具体的には、会計データ出力処理では、出力処理部106eは、モニタ114に表示される不図示の出力用画面上でのオペレータの操作に応じて、データファイル106aの対象となる仕訳データを出力(例えば、モニタ114に表示出力又はプリンタ114から印刷出力)する。
図3〜図7のサンプルデータを参照して、賃貸管理装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
図3は、請求データ及び請求按分データの明細の一例を示す図である。同図において、図3(A)は、請求データの一例、図3(B)は、請求按分データの一例を示しており、契約期間:2016/4/1〜2017/3/31、解約不能期間:契約期間と同じ2016/4/1〜2017/3/31、フリーレントの特約有り、フリーレント期間:2ヶ月、按分計算有無:「1(有り)」、賃料:月額「1,000,000」であるとする。
図3(A)に示す請求データの例では、1行目は、請求書発行日「2016/05/01」、請求金額「1,000,000」、該当月(開始)「2016/06」、該当月(終了)「2016/06」、計上日「2016/06/01」、計上金額「1,000,000」となっている。2行目は、請求書発行日「2016/06/01」、請求金額「1,000,000」、該当月(開始)「2016/07」、該当月(終了)「2016/07」、計上日「2016/07/01」、計上金額「1,000,000」となっている。3行目は、請求書発行日「2016/07/01」、請求金額「1,000,000」、該当月(開始)「2016/08」、該当月(終了)「2016/08」、計上日「2016/08/01」、計上金額「1,000,000」となっている。
請求按分データを作成する場合は、解約不能期間で按分処理する。各月の計上金額は、按分すると、賃料「1,000,000」×(12ヶ月−2ヶ月(フリーレント))/12ヶ月=833,333となる。
図3(B)に示す請求按分データの例では、1行目と2行目の2016の4月と5月の2ヶ月がフリーレント期間となっている。1行目は、該当月(開始)「2016/04」、該当月(終了)「2016/04」、計上日「2016/04/01」、計上金額「833,333」となっている。2行目は、該当月(開始)「2016/05」、該当月(終了)「2016/05」、計上日「2016/05/01」、計上金額「833,333」となっている。3行目は、該当月(開始)「2016/06」、該当月(終了)「2016/06」、計上日「2016/06/01」、計上金額「833,333」となっている。
1行目と2行目のフリーレント期間の仕訳は、借方が「未収」=833,333、貸方が「賃料収入」=833,333となる。フリーレント期間以外の仕訳は、入金時は、借方が「CASH」=1,000,000、貸方が「前受」=833,333、「未収」=16,667となる。計上時は、借方が「前受」=833,333、貸方が「賃料収入」=833,333となっている。
次に、図4〜図7を参照して、フリーレントとレントホリデーの場合において、通常請求の場合と按分請求の場合の仕訳の作成を詳細に説明する。
(フリーレント)
図4及び図5は、フリーレントの場合において、通常請求の場合と按分請求の場合の仕訳の作成を説明するための図であり、図4は、フリーレントの通常請求の場合の仕訳を説明するための図であり、請求データと仕訳データを示している。図5は、フリーレントの按分請求の場合の仕訳を説明するための図であり、請求按分データと仕訳データを示している。
図4及び図5において、契約期間:2016/4/1〜2017/3/31、解約不能期間:2016/4/1 〜2017/3/31、フリーレント期間:2ヶ月、賃料:月額「100,000」、按分金額:100,000*(12ヶ月−2ヶ月(フリーレント))/12ヶ月=83,333とする。
図4示す通常仕訳の場合において、1行目と2行目の2016の4月と5月はフリーレント期間であるため請求金額及び仕訳は発生しない。それ以外の3〜12行(2016/6月〜2017/3月」の各月については、計上金額が「100,000」、入金についての仕訳は、借方が「CASH」=100,000、貸方が「前受」=100,000、計上についての仕訳は、借方が「前受」=100,000、貸方が「賃料収入」=100,000となっている。TOTALの仕訳は、「前受」=1,000,000、貸方が「賃料収入」=1,000,000となっている。
図5に示す按分仕訳において、1行目と2行目の2016の4月と5月はフリーレント期間である。1行目については、該当月「2016/4」、計上日「2016/4/1」、計上金額「83,333」となっている。計上についての仕訳は、借方が「未収」=83,333、貸方が「賃料収入」=83,333となっている。2行目については、該当月「2016/5」、計上日「2016/5/1」、計上金額「83,333」となっている。計上についての仕訳は、借方が「未収」=83,333、貸方が「賃料収入」=83,333となっている。
それ以外の3〜12行(2016/6月〜2017/3月)の各月については、計上請求金額「83,333」、入金についての仕訳は、借方が「CASH」=100,000、貸方が「前受」=83,333、「未収」=16,667、計上についての仕訳は、借方が「前受」=83,333、貸方が「賃料収入」=83,333となっている。
TOTALの仕訳は、借方が「前受」=1,000,000、貸方が「賃料収入」=1,000,000、借方が「未収」=166,670、貸方が「未収」=166,670となる。
(レントホリデー)
図6及び図7は、レントホリデーの場合において、通常請求の場合と按分請求の場合の仕訳の作成を説明するための図であり、図6は、レントホリデーの通常請求の場合の仕訳を説明するための図であり、請求データと仕訳データを示している。図7は、レントホリデーの按分請求の場合の仕訳を説明するための図であり、請求按分データと仕訳データを示している。
図6及び図7において、契約期間:2016/4/1〜2017/3/31、解約不能期間:2016/4/1〜2017/3/31、レントホリデー期間:毎年7月,8月、賃料:月額「100,000」、按分金額=100,000*(12ヶ月−2ヶ月(レントホリデー)/12ヶ月=83,333とする。
図6に示す通常仕訳の場合において、4行目と5行目の2016の7月と8月はレントホリデー期間であるため請求は発生しない。それ以外の行(2016の4月〜6月、2016の9月〜2017の3月)の各月については、計上金額「100,000」、入金についての仕訳は、借方が「CASH」=100,000、貸方が「前受」=100,000、計上についての仕訳は、借方が「前受」=100,000、貸方が「賃料収入」=100,000となっている。TOTALの仕訳は、「前受」=1,000,000、貸方が「賃料収入」=1,000,000となっている。
図7に示す按分仕訳の場合において、4行目と5行目のレントホリデー期間については、4行目は、該当月「2016/7」、計上日「2016/7/1」、計上金額「83,333」となっている。計上についての仕訳は、借方が「未収」=83,333、貸方が「賃料収入」=83,333となっている。5行目については、該当月「2016/8」、計上日「2016/8/1」、金額「83,333」となっている。同様に、計上についての仕訳は、借方が「未収」=83,333、貸方が「賃料収入」=83,333となっている。
それ以外の行(2016の4月〜6月、1016の9月〜2017の3月)の各月については、計上金額「100,000」、入金についての仕訳は、借方が「CASH」=100,000、貸方が「前受」=83,333、「未収」=16,667」、計上についての仕訳は、借方が「前受」=83,333、貸方が「賃料収入」=83,333となっている。
TOTALの仕訳は、借方が「前受」=1,000,000、貸方が「賃料収入」=1,000,000、借方が「未収」=166,670、貸方が「未収」=166,670となる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、対象物件について、賃料と、契約期間と、賃料無料期間の特約の有無と、前記特約が有る場合の按分計算の有無と、前記特約が有る場合の解約不能期間とを含む賃貸契約データを作成する賃貸契約データ作成部102aと、賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、賃料を解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成する按分データ作成部102cと、を備えているので、賃貸契約において、フリーレントやレントホリデー等の賃料無料期間の特約がある場合に、賃料の計上について好適に処理することが可能となる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、賃貸管理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、賃貸管理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて賃貸管理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、賃貸管理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、賃貸管理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、賃貸管理装置100は、当該情報処理装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能付加に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
100 賃貸管理装置
102 制御部
102a 賃貸契約データ作成部
102b 請求データ作成部
102c 按分データ作成部
102d 仕訳データ作成部
102e 出力処理部
102f 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
300 ネットワーク

Claims (5)

  1. 記憶部及び制御部を備えた賃貸管理装置であって、
    前記制御部は、
    対象物件について、賃料と、契約期間と、賃料無料期間の特約の有無と、前記特約が有る場合の按分計算の有無と、前記特約が有る場合の解約不能期間とを含む賃貸契約データを作成する賃貸契約データ作成手段と、
    前記賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、前記賃料を前記解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成する按分データ作成手段と、
    を備えたことを特徴とする賃貸管理装置。
  2. 前記制御部は、
    さらに、前記月単位の請求按分データについての仕訳データを作成する仕訳作成手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の賃貸管理装置。
  3. 前記特約は、フリーレント又はレントホリデーであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の賃貸管理装置。
  4. 制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための賃貸管理方法であって、
    前記制御部において実行される、
    対象物件について、賃料と、契約期間と、賃料無料期間の特約の有無と、前記特約が有る場合の按分計算の有無と、前記特約が有る場合の解約不能期間とを含む賃貸契約データを作成する賃貸契約データ作成ステップと、
    前記賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、前記賃料を前記解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成する按分データ作成ステップと、
    を含むことを特徴とする賃貸管理方法。
  5. 制御部及び記憶部を備えた情報処理装置に実行させるための賃貸管理プログラムであって、
    前記制御部において、
    対象物件について、賃料と、契約期間と、賃料無料期間の特約の有無と、前記特約が有る場合の按分計算の有無と、前記特約が有る場合の解約不能期間とを含む賃貸契約データを作成する賃貸契約データ作成ステップと、
    前記賃貸契約データにおいて、賃料無料期間の特約が有り、かつ、按分計算が有りの場合に、前記賃料を前記解約不能期間の月単位で按分した請求按分データを作成する按分データ作成ステップと、
    を実行させるための賃貸管理プログラム。
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