JP2021036964A - 繰出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作筒部をスリーブに対して回転させる際の操作感を向上させることができる繰出容器を提供する。【解決手段】繰出容器1は、内容物を保持する中皿部31と、中皿部31に固定され、外周面に螺旋溝32aが形成された螺旋筒部32と、螺旋筒部32を径方向外側から囲う操作筒部11と、操作筒部11から上方に向けて延び、中皿部31および螺旋筒部32を径方向外側から囲うスリーブ50と、螺旋筒部32の径方向内側に位置して上下方向に延びる柱状部15を有し、操作筒部11に対する容器軸O回りの回転が規制されたガイド部材10bと、螺旋溝32aに係合することで、スリーブ50と螺旋筒部32とが容器軸O回りに相対回転したときに螺旋筒部32をスリーブ50に対して上下動させる係合部42と、を備えている。ガイド部材10bには、摺動片16が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、繰出容器に関する。
特許文献1には、内容物を保持する中皿部と、中皿部を囲うスリーブと、スリーブの下方に設けられた操作筒部と、を備えた繰出容器が開示されている。この繰出容器は、操作筒部をスリーブに対して容器軸回りに回転させることで、中皿部を上昇させて、内容物をスリーブから上方に突出させることができるように構成されている。
特開2014−188260号公報
特許文献1の構成では、スリーブと操作筒部との間に生じる摺動抵抗により、操作感が低下する可能性がある。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、操作筒部をスリーブに対して回転させる際の操作感を向上させることが可能な繰出容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る繰出容器は、内容物を保持する中皿部と、前記中皿部に固定され、外周面に螺旋溝が形成された螺旋筒部と、前記螺旋筒部を径方向外側から囲う操作筒部と、前記操作筒部から上方に向けて延び、前記中皿部および前記螺旋筒部を径方向外側から囲うスリーブと、前記螺旋筒部の径方向内側に位置して上下方向に延びる柱状部を有し、前記操作筒部に対する容器軸回りの回転が規制されたガイド部材と、前記螺旋溝に係合することで、前記スリーブと前記螺旋筒部とが容器軸回りに相対回転したときに前記螺旋筒部を前記スリーブに対して上下動させる係合部と、を備え、前記ガイド部材には、前記操作筒部と前記スリーブとの間に位置して、前記操作筒部が前記スリーブに対して容器軸回りに回転する際に前記スリーブの外周面に対して摺動する摺動片が形成されている。
上記態様によれば、操作筒部とスリーブとを容器軸回りに相対回転させると、係合部と螺旋溝とが係合することで、螺旋筒部および螺旋筒部に固定された中皿がスリーブに対して上下動するため、使用者は内容物を繰り出して使用したり、内容物を再びスリーブ内に収容したりすることができる。そして、ガイド部材の操作筒部に対する回転は規制されているため、操作筒部とスリーブとが相対回転する際には、操作筒部と摺動片とが一体となってスリーブに対して回転し、摺動片がスリーブの外周面に対して摺動することで、がたつきを抑えることができる。また、摺動片がガイド部材に形成されているため、部品点数の増加を抑え、コスト低減を図ることができる。
ここで、前記摺動片には、径方向内側に突出して前記スリーブの外周面に接する突起が形成されていてもよい。
この場合、摺動片とスリーブとの接触面積が小さくなり、両者をよりスムーズに摺動させることができる。
本発明の上記態様によれば、操作筒部をスリーブに対して回転させる際の操作感を向上させることができる。
第1実施形態に係る繰出容器の半縦断面図である。 図1の外側部材の半縦断面図である。 図1のガイド部材の縦断面図である。 図2Bの平面図である。 図1の回動規制軸の側面図である。 図3Aの平面図である。 図3BのIII−III断面矢視図である。 図1の中皿部材の半縦断面図である。 図4Aの下面図である。 図4BのIV−IV断面矢視図である。 図1の第2螺旋筒部の側面図である。 図5Aの第2螺旋筒部の縦断面図である。 図1の繰出容器の使用状態を示す図である。 第2実施形態に係る繰出容器の半縦断面図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の繰出容器について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、繰出容器1は、操作部10と、回動規制軸20と、中皿部材30と、第2螺旋筒部40と、スリーブ50と、キャップ60と、を備えている。操作部10、回動規制軸20、中皿部材30、第2螺旋筒部40、スリーブ50、およびキャップ60は、樹脂によって形成されている。なお、各部材の材質は適宜変更してもよい。
中皿部材30は、内容物を保持する中皿部31を有している。中皿部31は有底筒状に形成されており、その内側には内容物の下端部が収容される。内容物としては、棒状の固形化粧料(例えば口紅、リップクリーム)、あるいは棒状の固形糊などを用いることができる。なお、内容物の種類は適宜変更可能である。
(方向定義)
本実施形態では、操作部10、回動規制軸20、中皿部材30、第2螺旋筒部40、スリーブ50、およびキャップ60は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向を上下方向(容器軸方向)という。上下方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。上下方向における中皿部31の開口部側を上方といい、操作部10側を下方という。容器軸Oに沿う断面を縦断面といい、容器軸Oに直交する断面を横断面という。
また、繰出容器1は、スリーブ50と操作部10とを容器軸O回りに相対回転させることで、内容物を上昇させてスリーブ50から上方に繰り出したり、繰り出された内容物を下降させてスリーブ50内に再び収容させたりすることができる。本実施形態では、容器軸O回りの回転方向のうち、内容物を上昇させる方向を繰出方向といい、内容物を下降させる方向を収容方向という。
操作部10は、外側部材10aおよびガイド部材10bが組み合わされることで構成されている。ガイド部材10bは、外側部材10aの径方向内側に位置している。
図2Aに示すように、外側部材10aは、上下方向に延びる操作筒部11と、操作筒部11から上方に向けて延びる上筒部12と、を有している。操作筒部11の下端部には、径方向外側に向けて窪む環状溝部11aが形成されている。環状溝部11aは、操作筒部11の内周面に、全周にわたって形成されている。操作筒部11の内周面のうち、環状溝部11aよりも上方に位置する部分には、複数の嵌合溝11bが形成されている。複数の嵌合溝11bは、上下方向に延びるとともに、周方向に間隔を空けて配置されている。
上筒部12の外径は操作筒部11の外径よりも小さい。上筒部12の外周面には、複数の保持突起12aが形成されている。保持突起12aは、周方向に間隔を空けて配置されている。図1に示すように、上筒部12には、有頂筒状のキャップ60の下端部が外嵌される。キャップ60が上筒部12に装着された状態では、保持突起12aがキャップ60の内周面に接触する。
図2B、図2Cに示すように、ガイド部材10bは、下板部13と、嵌合筒部14と、柱状部15と、複数の摺動片16と、を有している。下板部13は、平面視において円板状に形成されている。嵌合筒部14は、下板部13の外周縁から上方に向けて延びている。嵌合筒部14の下端には、径方向外側に向けて突出する環状突部14aが形成されている。環状突部14aは、嵌合筒部14の外周面に、全周にわたって形成されている。嵌合筒部14の外周面のうち、環状突部14aよりも上方に位置する部分には、複数の嵌合リブ14bが形成されている。複数の嵌合リブ14bは、上下方向に延びるとともに、周方向に間隔を空けて配置されている。
嵌合リブ14bが嵌合溝11bに嵌合することで、ガイド部材10bの外側部材10aに対する容器軸O回りの回転が規制されている。また、環状溝部11aに環状突部14aが入り込むことで、ガイド部材10bの外側部材10aに対する上下動が規制されている。これらの構成により、ガイド部材10bが外側部材10aに固定されている(図1参照)。なお、ガイド部材10bを外側部材10aに固定するための構成は適宜変更してもよい。
図2B、図2Cに示すように、柱状部15は、下板部13の径方向中央部から上方に向けて延びている。柱状部15の外周面には、径方向外側に向けて突出する2つ(複数)の第1ガイドリブ15aが形成されている。2つの第1ガイドリブ15aは、周方向に間隔を空けて配置されており、柱状部15の下端から上方に向けて延びている。第1ガイドリブ15aの上端は、柱状部15の上端よりも下方に位置している。柱状部15の外周面のうち、第1ガイドリブ15aよりも上方に位置する部分には、2つ(複数)の第3規制部15bが形成されている。2つの第3規制部15bは、柱状部15の外周面から径方向外側に向けて突出しており、周方向に間隔をあけて配置されている。なお、第1ガイドリブ15aおよび第3規制部15bの数は適宜変更可能であり、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
第3規制部15bの周方向における位置は、第1ガイドリブ15aの周方向における位置と異なっている。すなわち、第3規制部15bは、平面視において第1ガイドリブ15aと重ならない位置に配置されている。柱状部15の上端面には、下方に向けて窪む溝部15cが形成されている。平面視において、溝部15cは径方向に延びており、周方向において第1ガイドリブ15aと同じ位置に配置されている。
複数の摺動片16は、嵌合筒部14から上方に向けて延びている。各摺動片は周方向に間隔を空けて配置されている。摺動片16同士の間には、スリット17が設けられている。摺動片16は、筒状部がスリット17によって分割された形状となっている。摺動片16は下端部(嵌合筒部14の上端)を起点として径方向に弾性変形可能となっている。
摺動片16は、外径および内径が嵌合筒部14と同等である下部16bと、下部16bよりも上方に位置する上部16aと、を有している。上部16aの内径は下部16bの内径と同等であるが、上部16aの外径は下部16bの外径より小さい。上部16aの内周面には、径方向内側に向けて突出する突起16cが形成されている。突起16cは下スリーブ部52の外周面に接している。
下部16bの内周面には、径方向内側に向けて窪む凹部16dが形成されている。凹部16d内に、スリーブ50の突部54が位置している。下部16bの外周面は操作筒部11の内周面に接している。
各摺動片16は、下スリーブ部52と操作筒部11との間に挟まれている。摺動片16により、スリーブ50と操作部10とが相対的に回転するときのがたつきが抑えられる。
また、例えば、スリーブ50および操作部10が互いの摩擦係数が大きい材質により形成されている場合、仮に摺動片16を設けずにスリーブ50と操作部10とを摺動させると、摩擦による抵抗が使用者に伝わり、操作感の低下につながってしまう。これに対して、摩擦力を低減可能な摺動片16を設けることで、操作部10をスリーブ50に対して滑らかに回動させることができる。本実施形態では、摺動片16の操作部10に対する回転は規制されているため、摺動片16は、スリーブ50との間の摩擦係数が小さい材質により形成するとよい。
図3A、図3B、図3Cに示すように、回動規制軸20は、上下方向に延びる筒状に形成されている。回動規制軸20の内周面には、径方向外側に向けて窪む2つ(複数)の第1ガイド溝21が形成されている。2つの第1ガイド溝21は、回動規制軸20の上下方向における全長にわたって延びており、周方向に間隔を空けて配置されている。
回動規制軸20の外周面には、径方向内側に向けて窪む2つ(複数)の第2ガイド溝22が形成されている。2つの第2ガイド溝22は、回動規制軸20の上下方向における全長にわたって延びており、周方向に間隔を空けて配置されている。第1ガイド溝21および第2ガイド溝22は、周方向において互いに異なる位置に配置されている。
回動規制軸20の内周面には、径方向内側に向けて突出する2つ(複数)の第4規制部23が形成されている。2つの第4規制部23は、周方向において第1ガイド溝21と異なる位置に配置されている。
回動規制軸20の外周面には、径方向外側に向けて突出する4つ(複数)の第2規制部24が形成されている。4つの第2規制部24は、回動規制軸20の上端部に配置されている。第2規制部24および第2ガイド溝22は、周方向において互いに異なる位置に配置されている。なお、第1ガイド溝21、第2ガイド溝22、第4規制部23、および第2規制部24の数は適宜変更可能である。
回動規制軸20は、柱状部15の外側に装着されている(図1参照)。第1ガイド溝21に第1ガイドリブ15aが入り込むことで、回動規制軸20の柱状部15に対する容器軸O回りの回転が規制されている。また、回動規制軸20が柱状部15に対して上下動するとき、第1ガイドリブ15aと第1ガイド溝21とが上下に摺動する。回動規制軸20が柱状部15に対して所定量上昇したとき、第4規制部23が第3規制部15bに当接することで、回動規制軸20のそれ以上の上昇が規制される。
図4A、図4B、図4Cに示すように、中皿部材30は、中皿部31と、螺旋筒部32と、を有している。本実施形態の中皿部31および螺旋筒部32は一体に形成されており、これによって、螺旋筒部32は中皿部31に固定されている。なお、中皿部31と螺旋筒部32とを別体に形成し、これらを互いに固定してもよい。
中皿部31の内周面には、上下方向に延びる複数の保持リブ31aが、周方向に間隔を空けて形成されている。保持リブ31aにより、内容物が中皿部31内により確実に固定される。螺旋筒部32は、中皿部31の下面から下方に向けて延びている。螺旋筒部32の外径は中皿部31の外径より小さい。
螺旋筒部32の外周面には、螺旋溝32aが形成されている。本実施形態の螺旋溝32aは2条ネジ(多条ネジ)であるが、螺旋溝32aは1条ネジであってもよい。図4Cに示すように、螺旋溝32aの下端は、螺旋筒部32の下端より上方に位置しており、下方に向けて開口していない。図4Bに示すように、螺旋筒部32の内周面には、径方向内側に向けて突出する2つ(複数)の第2ガイドリブ33が形成されている。2つの第2ガイドリブ33は、周方向に間隔を空けて配置されており、螺旋筒部32の全長にわたって上下方向に延びている。
螺旋筒部32には、2つ(複数)の切込部34が形成されている。2つの切込部34は、螺旋筒部32を径方向に貫通しており、周方向に間隔を空けて配置されている。2つの切込部34は、螺旋筒部32の下端から、螺旋筒部32の上下方向における中央部まで、上下方向に延びている。
螺旋筒部32の内周面には、4つ(複数)の第1規制部35が形成されている。4つの第1規制部35は、螺旋筒部32の内周面から径方向内側に向けて突出しており、周方向に間隔を空けて配置されている。第1規制部35の周方向における位置は、第2ガイドリブ33および切込部34の周方向における位置と異なっている。なお、第2ガイドリブ33、切込部34、および第1規制部35の数は適宜変更可能である。
螺旋筒部32は、回動規制軸20の外側に装着されている(図1参照)。第2ガイドリブ33が、第2ガイド溝22内に入り込むことで、螺旋筒部32の回動規制軸20に対する容器軸O回りの回転が規制されている。また、螺旋筒部32が回動規制軸20に対して上下動するとき、第2ガイドリブ33と第2ガイド溝22とが上下に摺動する。
図5A、図5Bに示すように、第2螺旋筒部40は、上下方向に延びる筒状に形成されている。第2螺旋筒部40の外周面には、第2螺旋溝41が形成されている。本実施形態の第2螺旋溝41は2条ネジ(多条ネジ)であるが、第2螺旋溝41は1条ネジであってもよい。第2螺旋溝41は第2螺旋筒部40の上端まで延びており、第2螺旋溝41の上端は上方に向けて開口している。第2螺旋溝41の下端は第2螺旋筒部40の下端より上方に位置しており、下方に向けて開口していない。
第2螺旋筒部40の内周面には、径方向内側に向けて突出した係合部42が形成されている。係合部42は、螺旋溝32aの形状に合うように、容器軸Oに対して傾斜して延びている。本実施形態では、螺旋溝32aが2条ネジであるため、これに合わせて、第2螺旋筒部40は2つの係合部42を有している。図示は省略するが、2つの係合部42は周方向に間隔を空けて配置されている。
第2螺旋筒部40は、螺旋筒部32の外側に装着されている(図1参照)。螺旋筒部32と第2螺旋筒部40とが容器軸O回りに相対的に回転すると、係合部42と螺旋溝32aとが係合することで、螺旋筒部32と第2螺旋筒部40とが上下に相対移動する。
図1に示すように、スリーブ50は、全体として容器軸Oと同軸の円筒状に形成されている。スリーブ50は、上スリーブ部51と、下スリーブ部52と、を有している。上スリーブ部51は、中皿部31を径方向外側から囲っている。上スリーブ部51の上端面は、容器軸Oに対して傾斜している。上スリーブ部51の内周面は、全域にわたって平滑に形成されている。これにより、中皿部31および内容物がスリーブ50に対して上下動するときに、内容物が削れてしまうのを抑制することができる。
下スリーブ部52は、上スリーブ部51の下方に位置している。下スリーブ部52の内径および外径は、上スリーブ部51の内径および外径よりも小さい。下スリーブ部52は、第2螺旋筒部40を径方向外側から囲っている。下スリーブ部52には、突部54と、第2係合部53と、が形成されている。突部54は、下スリーブ部52の外周面から径方向外側に向けて突出しており、平面視で環状に形成されている。突部54は、操作部10の嵌合筒部14の上方に位置している。
第2係合部53は、突部54よりも上方に位置している。第2係合部53は、第2螺旋溝41の形状に合うように容器軸Oに対して傾斜して延びている。本実施形態では、第2螺旋溝41が2条ネジであるため、これに合わせて、スリーブ50は2つの第2係合部53を有している。図示は省略するが、2つの第2係合部53は周方向に間隔を空けて配置されている。
スリーブ50と第2螺旋筒部40とが容器軸O回りに相対的に回転すると、第2係合部53と第2螺旋溝41とが係合することで、第2螺旋筒部40がスリーブ50に対して上昇または下降する。
本実施形態のスリーブ50は樹脂により形成されているが、スリーブ50は金属製であってもよい。なお、スリーブ50を樹脂により形成した場合でも、表面に加飾を行って外観を良好にすることができる。また、特に樹脂製のスリーブ50に蒸着を行うことで、金属光沢を付与し、高級感を与えることもできる。
次に、以上のように構成された繰出容器1の作用について説明する。
繰出容器1を使用する際には、まず、キャップ60を操作部10から取り外す。次に、例えばスリーブ50および操作部10を両手でそれぞれ把持することなどにより、操作部10をスリーブ50に対して容器軸O回りに回転させる。このとき、外側部材10aとガイド部材10bとの相対回転は、嵌合リブ14bおよび嵌合溝11bによって規制されているため、外側部材10aおよびガイド部材10bが一体となって回転する。また、ガイド部材10bと回動規制軸20との相対回転は、第1ガイド溝21および第1ガイドリブ15aによって規制されている。さらに、回動規制軸20と螺旋筒部32(中皿部材30)との相対回転は、第2ガイドリブ33および第2規制部24によって規制されている。したがって、外側部材10a、ガイド部材10b、回動規制軸20、および螺旋筒部32は、一体となって、スリーブ50に対して回転する。
ここで、螺旋筒部32とスリーブ50との間には、第2螺旋筒部40が設けられている。このため、螺旋筒部32とスリーブ50とが相対回転するとき、螺旋筒部32およびスリーブ50のうち、少なくとも一方は、第2螺旋筒部40に対して回転する。
螺旋筒部32と第2螺旋筒部40とが繰出方向に相対回転する場合には、係合部42と螺旋溝32aとが係合することで、螺旋筒部32(中皿部材30)が第2螺旋筒部40に対して上昇する。このように、螺旋筒部32と第2螺旋筒部40とが繰出方向に相対回転することで中皿部材30が上昇する動作を、本明細書では「第1動作」という。
スリーブ50と第2螺旋筒部40とが繰出方向に相対回転する場合には、第2係合部53と第2螺旋溝41とが係合することで、第2螺旋筒部40がスリーブ50に対して上昇する。このとき、第2螺旋筒部40の係合部42が螺旋溝32aの内面を上方に押し上げることで、中皿部材30も上昇する。このように、スリーブ50と第2螺旋筒部40とが繰出方向に相対回転することで中皿部材30が上昇する動作を、本明細書では「第2動作」という。
つまり、スリーブ50と操作部10とを繰出方向に相対回転させると、第1動作および第2動作の少なくとも一方により中皿部材30が上昇し、これによって内容物がスリーブ50から上方に繰り出される(図6参照)。第1動作および第2動作のうちどちらが生じるかは、各部材間の摩擦抵抗等によって変動しうるが、いずれにしても内容物が繰り出されるため、使用者は内容物を使用することができる。
また、例えば第1動作が先に生じて、螺旋筒部32が第2螺旋筒部40に対して最上昇位置まで到達した場合を考える。このとき、係合部42が螺旋溝32aの下端に位置するが、螺旋溝32aの下端は下方に開口していないため、それ以上の螺旋筒部32と第2螺旋筒部40との繰出方向における相対回転は規制される。言い換えると、係合部42が螺旋溝32aの下端に到達した時点で、螺旋筒部32と第2螺旋筒部40との繰出方向における相対回転は規制される。
この状態で、スリーブ50と操作部10とをさらに繰出方向に相対回転させると、螺旋筒部32および第2螺旋筒部40が一体となって、スリーブ50に対して繰出方向に相対回転する。これにより第2動作が生じて、中皿部材30が上昇する。
同様に、第2動作が先に生じた場合は、第2係合部53が第2螺旋溝41の下端に到達した時点で、スリーブ50と第2螺旋筒部40との繰出方向における相対回転は規制される。この状態でスリーブ50と操作部10とをさらに繰出方向に相対回転させると、第2螺旋筒部40およびスリーブ50が一体となって螺旋筒部32に対して繰出方向に相対回転する。これにより第1動作が生じて、中皿部材30が上昇する。
また、中皿部材30が所定量上昇すると、第1規制部35が第2規制部24に当接し、回動規制軸20にも上方に向けた力が加わる。これにより、中皿部材30と回動規制軸20とが一体となって上昇する。回動規制軸20が所定量上昇すると、第4規制部23が第3規制部15bに当接し、それ以上の回動規制軸20の上昇が規制される。このように、第1規制部35、第2規制部24、第3規制部15b、および第4規制部23によって、中皿部材30の操作部10に対する所定量以上の上昇は規制されている。
このように、繰出容器1は、第1動作および第2動作のどちらが先に生じたとしても、中皿部材30の操作部10に対する最上昇位置は変化しないように構成されている。
詳細な説明は省略するが、スリーブ50と操作部10とを収容方向に相対回転させると、螺旋溝32aと係合部42との係合、および第2螺旋溝41と第2係合部53との係合により、中皿部材30を初期状態の位置(図1)まで下降させることができる。これにより、内容物を再びスリーブ50内に収容することができる。
以上説明したように、本実施形態の繰出容器1は、内容物を保持する中皿部31と、中皿部31に固定され、外周面に螺旋溝32aが形成された螺旋筒部32と、螺旋筒部32を径方向外側から囲う操作筒部11と、操作筒部11から上方に向けて延び、中皿部31および螺旋筒部32を径方向外側から囲うスリーブ50と、螺旋筒部32の径方向内側に位置して上下方向に延びる柱状部15を有し、操作筒部11に対する容器軸O回りの回転が規制されたガイド部材10bと、スリーブ50と螺旋筒部32とが容器軸O回りに相対回転したときに、螺旋溝32aに係合して螺旋筒部32をスリーブ50に対して上下動させる係合部42と、を備えている。
そしてガイド部材10bには、操作筒部11とスリーブ50との間に位置して、操作筒部11がスリーブ50に対して容器軸O回りに回転する際にスリーブ50の外周面に対して摺動する摺動片16が形成されている。この摺動片16により、操作筒部11とスリーブ50とが相対回転する際のがたつきを抑えることができる。また、摺動片16がガイド部材10bに形成されているため、部品点数の増加を抑え、コスト低減を図ることができる。
また、摺動片16には、径方向内側に突出してスリーブ50の外周面に接する突起16cが形成されている。これにより、摺動片16とスリーブ50との接触面積が小さくなり、摺動片16とスリーブ50とをよりスムーズに摺動させることができる。
また、本実施形態の繰出容器1は、柱状部15と螺旋筒部32との間に位置する筒状の回動規制軸20と、螺旋筒部32とスリーブ50との間に位置し、外周面に第2螺旋溝41が形成された第2螺旋筒部40と、をさらに備えている。柱状部15と、回動規制軸20と、螺旋筒部32と、の容器軸O回りの相対回転は規制され、回動規制軸20には、螺旋筒部32の内周面に形成された第1規制部35に当接することで螺旋筒部32の回動規制軸20に対する所定量以上の上昇を規制する第2規制部24と、柱状部15の外周面に形成された第3規制部15bに当接することで回動規制軸20の柱状部15に対する所定量以上の上昇を規制する第4規制部23と、が形成されている。そしてスリーブ50には、第2螺旋溝41に係合することで、スリーブ50と第2螺旋筒部40とが容器軸O回りに相対回転したときに第2螺旋筒部40をスリーブ50に対して上下動させる第2係合部53が形成されている。
このような構成によれば、スリーブ50と操作筒部11とを容器軸O回りに相対回転させると、柱状部15、回動規制軸20、および螺旋筒部32が一体となって、スリーブ50に対して回転する。すると、螺旋溝32aと係合部42とが係合すること(第1動作)、あるいは、第2螺旋溝41と第2係合部53とが係合すること(第2動作)により、中皿部31が上昇する。これにより、内容物が上方に繰り出されるので、使用者は内容物を使用することができる。
また、回動規制軸20は柱状部15を径方向外側から囲い、螺旋筒部32は回動規制軸20を径方向外側から囲い、第2螺旋筒部40は螺旋筒部32を径方向外側から囲っている。これにより、初期状態(図1)では、柱状部15、回動規制軸20、螺旋筒部32、および第2螺旋筒部40を上下方向において同じ位置に配置することが可能であり、繰出容器1全体の上下方向における全長を小さくすることができる。そして、中皿部31は、第2規制部24が第1規制部35に当接し、かつ、第4規制部23が第3規制部15bに当接するまで上昇することができる。つまり、中皿部31のストローク量は、回動規制軸20の柱状部15に対するストローク量および螺旋筒部32の回動規制軸20に対するストローク量の合計値となる。これにより、中皿部31のストローク量を大きくすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、第2螺旋筒部40および回動規制軸20が設けられていない点が第1実施形態と異なる。また、本実施形態のスリーブ50は金属により形成されており、各部の厚みが略一定となっている。
図7に示すように、本実施形態の繰出容器1では、柱状部15に螺旋筒部32が取り付けられている。詳細な説明は省略するが、柱状部15の外周面および螺旋筒部32の内周面のうち、一方には上下方向に延びるガイド溝が形成され、他方にはガイド溝に進入したガイドリブが形成されている。このため、螺旋筒部32の柱状部15に対する容器軸O回りの回転は規制されており、かつ、螺旋筒部32は柱状部15に対して上下動可能となっている。
そして、螺旋筒部32の螺旋溝32aには、スリーブ50に形成された係合部53が入り込んでいる。
本実施形態の場合、スリーブ50と操作筒部11とを容器軸O回りに相対回転させると、操作筒部11、ガイド部材10b、および螺旋筒部32が、一体となってスリーブ50に対して回転する。これにより、螺旋溝32aと係合部53とが係合し、螺旋筒部32がスリーブ50に対して上下動する。したがって、使用者は内容物を繰り出して使用したり、繰り出された内容物を再び収容することが可能となる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
例えば、第1実施形態の繰出容器1において、第2実施形態で説明した金属製のスリーブ50を採用してもよい。あるいは、第2実施形態の繰出容器1において、第1実施形態で説明した樹脂製のスリーブ50を採用してもよい。
10b…ガイド部材 11…操作筒部 15…柱状部 16…摺動片 16c…突起 31…中皿部 32…螺旋筒部 32a…螺旋溝 42…係合部 50…スリーブ

Claims (2)

  1. 内容物を保持する中皿部と、
    前記中皿部に固定され、外周面に螺旋溝が形成された螺旋筒部と、
    前記螺旋筒部を径方向外側から囲う操作筒部と、
    前記操作筒部から上方に向けて延び、前記中皿部および前記螺旋筒部を径方向外側から囲うスリーブと、
    前記螺旋筒部の径方向内側に位置して上下方向に延びる柱状部を有し、前記操作筒部に対する容器軸回りの回転が規制されたガイド部材と、
    前記スリーブと前記螺旋筒部とが容器軸回りに相対回転したときに、前記螺旋溝に係合して前記螺旋筒部を前記スリーブに対して上下動させる係合部と、を備え、
    前記ガイド部材には、前記操作筒部と前記スリーブとの間に位置して、前記操作筒部が前記スリーブに対して容器軸回りに回転する際に前記スリーブの外周面に対して摺動する摺動片が形成されている、繰出容器。
  2. 前記摺動片には、径方向内側に突出して前記スリーブの外周面に接する突起が形成されている、請求項1に記載の繰出容器。
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