JP2006296515A - 繰出容器 - Google Patents

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Abstract


【課題】従来の二重螺旋式の繰出容器機構は回転操作感チェックをスリーブや回転筒を組み上げた後でなければチェックできなかった。そのためスリーブと回転筒との寸法誤差等で不具合や表面荒さ不良があった場合、組立てにかかった工数、部品の製造までもが損失対象になっていた。こうした問題を小スペースで組立てやすい構造で解決する。
【解決手段】内面に上部ストッパー121、下部ストッパー123及び保持体用螺旋部を有する固定筒110を設け、回転筒160の回転チェック、中継筒3の螺進チェック等をスリーブ1との組立てからは独立して行えるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は固形化粧料や化粧用塗布具等の化粧棒を繰り上げる繰出容器に関し、詳しくは同軸に配した二重の螺旋を回転操作して化粧棒を繰り上げる繰り上げ機構で回転筒及び中継筒の相対回転チェックをスリーブとの組立てとは独立して行えるようにするとともに組立てを容易にした繰出容器に関する。
従来、リップスティック、スティックファンデーション等の繰出容器に用いられる繰り上げ機構のうち、二重の螺旋を同軸に配し回転操作をする二重螺旋式の機構は小さなスペースで大きな摺動行程を実現するに有効な機構として知られている。
例えば従来の二重螺旋式の繰り上げ機構を用いたリップスティックとしては、特許文献1に例示される繰出容器がある。当該二重螺旋式の繰り上げ機構を用いた繰出容器は内面に中継筒を螺合する保持体用螺旋部を形成する筒状のスリーブが用いられ、該スリーブの下端外周には回転可能に装着される回転筒が装着されている。また回転筒に対しては同軸軸長方向の摺動が可能な中継筒が装着されている。スリーブ内面には軸長方向に摺動する化粧棒保持体が挿入され、化粧棒保持体には中継筒に螺合する逆螺旋(左雄螺子)が形成されている。さらに中継筒の外周にスリーブ内面に設けられた雌螺旋が螺合する螺旋部を組み合わせ連動させることで化粧棒保持体の大きな摺動行程を小さなスペースで実現している。
特開2005−14997号公報 実開平3−24019号公報
特許文献1は化粧棒の繰出容器に関するもので、趣旨は回転筒の回し過ぎによる螺旋の潰れを防止すること、及び中継筒の空転による化粧棒保持体の抜けを防止することに主眼を置いたものである。特許文献1に例示された図1、図3は従来の繰出容器におけるスリーブと回転筒との組み合わせ実施例を示している。
化粧にかかわる繰出容器等の商品価値は、外観ばかりでなく操作感も重要な要素である。回転操作部で繰出操作をする化粧棒容器は、回転操作感が重要であり組立てに際し注意を必要とする。この回転操作感は繰出操作をするための部材相互のばらつきや表面の仕上げ具合の影響を受け組立て後でなければ確認できなかった。部材相互のばらつきに起因する操作感のばらつきは、Oリング等の弾性材を介在させることで小さくすることは出来る。しかし、組立て後の回転筒及び中継筒の相対回転チェックは不可欠であった。
特許文献1、特許文献2に例示されるように二重螺旋式の繰り上げ機構を有する従来の回転筒はスリーブ外周に回転可能に枢着されていた。回転筒の回転は中継筒を介して化粧棒保持体を上昇させるものである。即ち化粧棒保持体に形成される逆螺旋(左雄螺子)と中継筒との螺合により化粧棒保持体は中継筒と同方向に摺動される。そのため化粧棒保持体の摺動寸法は中継筒の摺動寸法に加算される。したがって摺動寸法は化粧棒保持体と中継筒及び中継筒とスリーブとの摺動寸法に二分でき、それぞれ螺合に必要な逆螺旋(左雄螺子)、中継筒等の部品長さを短く出来る利点があった。
しかし、繰出容器は化粧棒保持体の脱落、破損のないことが必要である。従来は化粧棒保持体や中継筒の回転筒からの抜脱を防止するよう中継筒に形成される係合部をスリーブの下端に当接していた。また、スリーブの下端内面に中継筒を螺合する雌螺子が突出しているため回転筒はスリーブ外周に装着される。
そのため回転筒の回転操作感チェックは化粧棒保持体、中継筒をスリーブ内に装着し、さらに中継筒の下端を回転筒内に上下摺動可能に係合してスリーブに組上げた後でなければできなかった。
回転筒の回転操作感チェックが組立て後工程になるということはスリーブと
回転筒との寸法誤差等で操作感に不良があった場合、組上がった製品が全て不良となることを意味する。それは組立てにかかった工数、部品の製造までもが損失対象になってしまうことでもあった。
さらにスリーブ内に装着される化粧棒保持体と中継筒との螺合調整により受け皿の位置は決定される。この受け皿の上限位置は、中継筒の係合部がスリーブ下端に当接する位置で決定される。ところが化粧棒保持体はスリーブの下端内面に一体に形成された雌螺子のため中継筒、化粧棒保持体の装着方向とは反対方向のスリーブの上方から挿入しなければならなかった。そのためスリーブを介して組立てられる受け皿と中継筒との組立て位置決定には当接等の基準が取り難く組立てには熟練が必要であった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものである。そしてその目的とするところは、容器の大きさの割に収容出来る化粧棒の量を増やせるよう繰出操作をする機構を小さく収める。さらに、回転筒の回転操作感チェックを一連の組立て作業前工程で行えるようにすることで、不良品が出た場合での損失を最小限に押さえる。さらに、化粧棒保持体を回転筒と同じくスリーブの下方より装着可能にすることで、組立てを単純化し作業能率の向上を図る繰出容器を提供せんとするものである。
上記目的を達成するため本発明繰出容器は、スリーブと回転筒との間に固定筒を新たに設けたものである。当該固定筒は内面上部に中継筒を螺合する保持体用螺旋部を形成し、固定筒、中継筒、回転筒を組立てた時点で回転筒の回転操作感チェックを可能にするものである。また化粧棒保持体を固定筒、中継筒、回転筒と組合せスリーブ下方の開口側より装着可能にすることで作業能率の向上を図るものである。
即ち回転操作部100は固定筒110、固定筒160及び中継筒3で構成される。固定筒110は内面上部を中継筒3に螺合する保持体用螺旋部、外面上部をスリーブ1に挿着可能にしたスリーブ嵌着部111及びスリーブ嵌着部111の下方に回転筒嵌合部113を有する。回転筒160は内面に縦溝で形成された中継筒ガイド溝163を有すると共に固定筒110の回転筒嵌合部113に回転可能に枢着される相対回転部161を有する。中継筒3は中継筒ガイド溝163に摺動可能に係合されると共に保持体用螺旋部に螺合される。
以上の構成により、回転筒嵌合部113に回転筒110を回転可能に枢着することで、回転筒110及び中継筒3の相対回転チェックをスリーブ1との組立てからは独立して行えるようにするものである。
また固定筒110は内面上部に中継筒3を螺合する保持体用螺旋部を設けると共に、外面をスリーブ1へ挿着可能に形成したスリーブ嵌着部111及びスリーブ嵌着部111の内面下方を同軸円形に拡径した回転筒嵌合部113を有する。回転筒160は内面に縦溝で形成された中継筒ガイド溝163を有すると共に固定筒110の回転筒嵌合部113内面に回転可能に枢着される相対回転部161を有する。中継筒3は中継筒ガイド溝163に摺動可能に係合されると共に保持体用螺旋部に螺合される。
以上の構成により固定筒110、回転筒160及び中継筒3により相対回転部161の上端を保持体用螺旋部に近接させる。このことにより中継筒ガイド溝163の長さを回転操作部100の全長に近づけ中継筒の摺動行程を大きく取れるようにする。そうして、移動寸法の設定された化粧棒保持体5を駆動する回転操作部100の長さをコンパクトにするものである。
また固定筒100の内面上部に中継筒3を螺合する保持体用螺旋部を設け、固定筒110の外面にスリーブ1へ挿着可能に形成したスリーブ嵌着部111及びスリーブ嵌着部111の内面下方を同軸円形に拡径した回転筒嵌合部113を設ける。さらに保持体用螺旋部の上端側に形成される上部ストッパー121及びスリーブ嵌着部111と回転筒嵌合部113との境界に形成される下部ストッパー123を設ける。
以上の構成により上部ストッパー121が化粧棒保持体5を構成する受け皿53の下端を当接し化粧棒保持体5の下方摺動を衝止すると共に下部ストッパー123が中継筒3に設けられた回転筒係合リブ31の上端を当接し化粧棒保持体5の上方摺動を衝止し化粧棒保持体5の上下摺動範囲を規制するものである。
また化粧棒保持体5を構成する受け皿53の外側壁にスリーブ係合リブ51が設けられる。スリーブ1の内面に下端より軸長方向に複数の直線状の溝からなる受け皿ガイド溝11が設けられる。
以上の構成によりスリーブ係合リブ51を有する受け皿53が、受け皿ガイド溝11を有するスリーブ1の下方より挿入可能にすると共に、スリーブ係合リブ51と受け皿ガイド溝11との係合によりスリーブ1と受け皿53とが相対回転不能にかつ上下摺動可能にするものである。
本発明繰出容器にあっては次に記載する効果を奏する。
即ち従来の繰出容器の構成に対し内面上部側に保持体用螺旋部となる右雌螺子115、上部ストッパー121、下部ストッパー123を形成する固定筒110を新たに加える。これにより、回転筒160と相対回転していたスリーブ1は新たに加えられた固定筒110との相対回転へと変更される。そこで固定筒110に中継筒3及び回転筒160を嵌合した回転操作部100をユニット化出来、回転筒160の回転操作感チェックを容易にする。
また化粧棒保持体5を回転操作部100の最下位に螺着してスリーブ1に装着することで化粧棒保持体5の抜脱、回転筒160の回し過ぎを防止することが出来る。
さらに本発明繰出容器で新たに固定筒110に設けることで、従来二重螺旋式の繰出容器を構成するスリーブの下部内面に突出して設けられていた螺子部を固定筒110に設ける。そのためスリーブ1の内面から突出部分をなくす事ができ、化粧棒保持体5を回転操作部100に装着した状態でスリーブ1の下端側より装着可能になる。即ち本発明繰出容器にあっては組立てを容易にする。
また本発明繰出容器にあっては回転筒160を固定筒110の内面に回転可能に枢着する。そのため中継筒3を係合し軸長方向の摺動をガイドする中継筒ガイド溝163の長さを回転筒160の略全長にわたり有効に形成出来る。したがって回転操作部100の長さをコンパクトに出来る。
以下本発明繰出容器を実施例に基づき説明する。
図1は本発明繰出容器で化粧棒が最下点を示す説明図である。図2は本発明繰出容器で化粧棒が最上点を示す説明図で、キャップ1を外した状態を示す。図1、図2の右側は中心線を境に断面図、左側はキャップ71、本体筒73、嵌合筒75のみを断面図で示している。
キャップ71は化粧棒容器の装飾性を向上すると共に固形化粧料や化粧用塗布具等の化粧棒を埃から保護する。本体筒73はキャップ71の下方に配され、キャップ71と共に外観デザインを決定する。嵌合筒75は上端内面をスリーブ1の外周に対し相対回転可能に装着されると共に下端内面を回転筒160と一体回転するよう回転筒160に保持する。嵌合筒75の外周下部には化粧棒の出入操作をする本体筒73を装着し、本体筒73の手動操作を介して嵌合筒75を回転する。
次に図1、図2の右側に基づいて説明を加える。スリーブ1はキャップ71、本体筒73と共に装飾性を向上させると共に、外部から化粧棒に対する不用意な当接を防ぐ部材である。またスリーブ1内面には複数条からなる受け皿ガイド溝11を軸長方向に形成している。図1、図2に示される受け皿ガイド溝11はスリーブ1の途中まで形成されているがデザイン上許されるのであればスリーブ1の上端まで貫通することも良い。
化粧棒保持体5は受け皿53と、受け皿53より垂下した螺子棒55とよりなるもので、スリーブ1内に挿入される。受け皿53には上部を開口した筒状を形成され固形棒状の化粧棒や化粧用塗布具等が設定される。受け皿53の外側壁には均等にスリーブ係合リブ51を突設し、受け皿ガイド溝11との間を回転不能かつ上下摺動自在に係合する。受け皿ガイド溝11の溝数とスリーブ係合リブ51の数は同数でなくとも、皿ガイド溝11の溝数を整数で除す数であれば実施可能である。
ここで化粧棒保持体5の受け皿53に口紅等の固形化粧料を設置した場合、スリーブ1の内面は受け皿ガイド溝11で形成された溝の分だけ接触可能面積が少なくなる。そのため固形化粧料とスリーブ1の内面が接触してもその面積が小さい分、固形化粧料の接触部分に歪が集中し変形解消するため固形化粧料と受け皿53との接触部分に応力は集中しにくい。したがって固形化粧料の側面とスリーブ1の内面との間に接触があっても捩れ力は加わらず固形化粧料は折れ難い。
尚、螺子棒55の表面には左雄螺子57を形成している。螺子棒55には一般に左螺子を形成されるが本体筒73を逆回転操作して使用するならば右螺子を形成することも良い。本説明では以降、螺子棒55に左螺子を用いることを基準に説明する。
中継筒3の内面上部には左雌螺子33が一体に形成され、化粧棒保持体5を構成する螺子棒55を螺合する。また中継筒3の外周には螺子棒55とは逆の右雄螺子35が形成されている。中継筒3の外周下端には右雄螺子35の螺子山外径より外側に突出する複数の回転筒係合リブ31が一体に形成される。
中継筒3の外周に設けられる右雄螺子35はスリーブ嵌着部111内面に形成される保持体用螺旋部(以降右雌螺子115と称する)に螺合される。右雌螺子115の下方は円筒状に拡径された回転筒嵌合部113、回転筒嵌合部113とスリーブ嵌着部111との境界の水平段で形成された下部ストッパー123を有する。またスリーブ嵌着部111の上端には図1に例示されるように受け皿53の底部を当接し、化粧棒保持体5の下方摺動を規制する上部ストッパー121が設けられている。さらにスリーブ嵌着部111の内面下端には図2に例示されるように、中継筒3に形成される回転筒係合リブ31の上端を当接し中継筒3の上方摺動を規制する下部ストッパー123が設けられている。下部ストッパー123による中継筒3の上方摺動規制は中継筒3の内面側で螺合される螺子棒55の上方摺動を制限し化粧棒保持体5の上方への抜脱を防止する。
固定筒110の外周中部にはスリーブ1の下端を当接し、スリーブ1と固定筒110との位置決めをする段状のスリーブ当接部117が設けられている。記号119は回転筒嵌合部113の内面に突出される係止凸部である。係止凸部119を内面に突出する回転筒嵌合部113には回転筒160が嵌合される。記号125は被カシメ部で、スリーブ嵌着部111の外周でスリーブ1との間に隙間を形成させスリーブ1とカシメ固定することが出来るよう凹状を形成する。ここで凹状とは凸状に相対する形状を示すものでスリーブ嵌着部111の表面に設けた突起に隣接する部位であっても良い。
尚スリーブ嵌着部111のスリーブ1の内面への固定は、当該カシメのほか圧入、接着等を用いる事も良い。
回転筒160の外周上部には相対回転部161が設けられており、固定筒110の回転筒嵌合部113内面に回転可能に枢着される。相対回転部161表面には回転筒嵌合部113の内面に突出される係止凸部119を係止する係止凹部165及びOリング180を装着固定するリング溝167が形成されている。Oリング180は弾性を利用し回転筒嵌合部113の内面と相対回転部161の外周との間で生ずるギャップのばらつきを吸収する。さらにOリング180は回転筒嵌合部113と相対回転部161との相対回転時に摺動抵抗を生じさせ回転操作部100等の操作感を良好にする。
係止凹部165は相対回転部161の外周をリング状に形成され、回転筒160を固定筒110に対し回転可能にすると共に軽い引抜力では抜脱しないように係止凸部119を係止する。
固定筒当接部169は回転筒160の外周中部に段状なすもので、固定筒110の下端を当接する。記号163は回転筒160の内面に軸長方向に形成する中継筒ガイド溝で、中継筒3の下端に形成された回転筒係合リブ31を係合し中継筒3を回転筒160と共に回転させ上下摺動を可能にする。記号171は回転筒160の下方外周に形成される筒固定部で嵌合筒75の下端を一体回転するように装着する。
嵌合筒75は筒固定部171の外側に装着されると共にスリーブ1の外周に摺接し、スリーブ1及び回転筒160を筒固定部171の中心軸に揃える。また嵌合筒75は外周下部に本体筒73を止着固定すると共に外周上部にキャップ71を着脱可能に装着する。
尚記号173は回転筒160の底を形成し中継筒3の下方落下を防止する受部である。
図3は本発明繰出容器にかかる回転操作部の組立てに係る説明図である。
回転操作部100は化粧棒保持体5を上下摺動させる駆動源となるもので、固定筒110に中継筒3と回転筒160を組込み形成される。中継筒3外面に形成される右雄螺子35は固定筒110の内面上部に形成された右雌螺子115に螺合されている。また中継筒3の下端に形成される回転筒係合リブ31は回転筒160の内面に形成された中継筒ガイド溝163に係合されている。
相対回転部161の外周に形成される係止凹部165は固定筒110の回転筒嵌合部113の内面に突出する係止凸部119を嵌合する。係止凹部165は相対回転部161の外周に形成されたリング溝167の上部に周回して形成することで回転筒160が固定筒110より抜脱しないと同時に無端回転を可能にする。
また係止凸部119と係止凹部165は固定筒110と回転筒160とが互いに離間し抜脱し難いよう嵌合し、強い引抜力により破損なしに抜脱することを可能にする。固定筒110と回転筒160の装着力及び離脱力は係止凸部119と係止凹部165の形状で設定が可能である。
固定筒当接部169は固定筒110の下端に当接されることで固定筒110への最深嵌合を決定する。さらに係止凹部165と係止凸部119との係止とにより固定筒110と回転筒160との軸長方向のがたつきを削減する。
また回転筒160に形成されるリング溝167にはOリング180が嵌挿された状態で回転筒160の相対回転部161は固定筒110の回転筒嵌合部113の内面に摺接される。Oリング180の使用はその弾性と摩擦力を利用し回転筒嵌合部113の内面と相対回転部161の外周との間で生ずるギャップを吸収するものである。そうして固定筒110と回転筒160との間の回転摩擦力等の変動を少なくし、固定筒110と回転筒160との摺動回転を滑らかにかつ安定させるものである。
尚、本発明ではOリング180を用いて説明を加えているが、Oリング180に代わり粘弾性を有するグリス、ゲル材料やエラストマー樹脂を使用することも良い。
以上のように構成された回転操作部100の中継筒3は、回転筒係合リブ31と中継筒ガイド溝163との係合で回転筒160と共に回転される。固定筒110内面に形成される右雌螺子115と中継筒3の外面に形成された右雄螺子35は螺合している。したがって回転筒160の回転は中継筒3を軸長方向に螺進する。
ここで回転操作部100はスリーブ1への装着の有無に係わらず1ユニットとして回転筒160及び中継筒3の相対回転チェックを行うことが出来る。
図4は繰出容器の組立て工程の説明図である。
図4では回転操作部100の組立てはOリング180を装着した固定筒110の上部開口側より中継筒3を装着することから始める。図に記載された矢印は組立ての方向性を示すものである。中継筒3は固定筒110に対し回転筒係合リブ31を回転筒160に形成された中継筒ガイド溝163に係合と共に装着される。このとき中継筒3の上端は回転筒160より突出している。回転筒160より突出する中継筒3には右雄螺子35が形成されており、固定筒110の右雌螺子115により上部より螺合される。
右雄螺子35と螺合した固定筒110は回転と共に回転筒160の側に指先などで押圧下方移動して回転操作部100を組立てる。回転操作部100は回転筒嵌合部113と相対回転部161の間で相対回転をする。
上記した回転操作部100の組立て手順は、一例を示すものであり、本発明はこれに固守されるものではない。即ち中継筒3を固定筒110の下側より挿入し螺合した後に回転筒160に中継筒3を装着することも良い。また回転筒160の受部173は開放されている場合、中継筒3を組上った固定筒110と回転筒160に対し回転筒160の受部173より挿入し螺合することも良い。
図3の段階では部品点数も3点と少ない。また位置決めも双方を視認しながら係合出来る回転筒係合リブ31と中継筒ガイド溝163を係合出来る。さらに固定筒110と回転筒160は軽く接触させながら右螺子方向に回転させることで視認によらずに容易に螺合出来る。そのため回転操作部100の組立ては容易にできる。さらに組合せ動作のチェックで不具合が確認された場合であっても視覚に頼らずに破損することなく分解することが出来る。
組み上がった回転操作部100の固定筒110側には化粧棒保持体5が螺着される。
ところで本発明により新たに追加された固定筒110は上部ストッパー121、下部ストッパー123等を設け、従来スリーブ1の内側に突出する要素を設けスリーブ1より分離している。図3に示されるように固定筒110を構成するスリーブ嵌着部111の内面側には中継筒3の右雄螺子と螺合する右雌螺子115が一体に形成されている。こうしたことでスリーブ1内面に突出部分をなくし、受け皿53及び固定筒110を下方から挿入することを可能にする。
また化粧棒保持体5を螺着した回転操作部100は受け皿53の底部を上部ストッパー121に当接しスリーブ1の下方より装着する。受け皿53底部の当接する上部ストッパー121での当接は、中継筒3が最下端に下げられ受部173に接触した位置と共に決定されるもので受け皿53の最下点となる。
こうした最下点を維持した状態で化粧棒保持体5はスリーブ1に受け皿ガイド溝11とスリーブ係合リブ51が係合するように視認されながらの装着が可能となる。
さらに化粧棒保持体5を装着した回転操作部100をスリーブ1の下方に装着する。この段階でスリーブ1と固定筒110との間が回転や抜脱をしないように指で軽く押さえ、他方の手で回転筒160を固定筒110との間で回転させる。このようにスリーブ1と固定筒110が固定される前に化粧棒保持体5のスリーブ1内での上下摺動の具合はチェックされる。当然のことながら不具合が確認された段階でスリーブ1から化粧棒保持体5は容易に抜き出され不具合部品のみの交換を可能にする。また組立て作業能率の向上が図れる。
スリーブ1と化粧棒保持体5との摺動に不具合がなかった場合、固定筒110のスリーブ嵌着部111に形成される被カシメ部125に対しスリーブ1の外周からカシメる。カシメられたスリーブ1と固定筒110は回転、抜脱のないよう一体に保持される。ここではスリーブ1による固定筒110へのカシメのみに注意を払えば良くなる。
以降従来の組立てと同じように嵌合体75を回転筒160の下方より装着しスリーブ1との間を摺動可能に回転筒160との間を一体に回転されるように止着する。さらに嵌合体75を止着した回転筒160の下方から本体筒73を装着し本体筒73と嵌合体75が一体に回転されるように圧接される。またスリーブ1の上方よりはキャップ71が嵌合体75に着脱可能に嵌合され容器は完成する。
以上説明のとおり、本発明繰出容器にあっては発明の効果の欄に記載する効果を奏する。
また図面に基づき、特定の実施の形態をもって説明を加えてきたが、本発明は図面に限定するものではなく、既に知られている本発明の効果を奏するどのような構成も採用されることが出来ることは言うまでもないことである。
本発明繰出容器で化粧棒が最下点を示す説明図である。 本発明繰出容器で化粧棒が最上点を示す説明図である。 本発明繰出容器にかかる回転操作部の組立てに係る説明図である。 本発明繰出容器の組立て工程の説明図である。
符号の説明
1・・・・スリーブ
11・・・受け皿ガイド溝
3・・・・中継筒
31・・・回転筒係合リブ
33・・・左雌螺子
35・・・右雄螺子
5・・・・化粧棒保持体
51・・・スリーブ係合リブ
53・・・受け皿
55・・・螺子棒
57・・・左雄螺子
71 ・・キャップ
73 ・・本体筒
75 ・・嵌合筒
100・・回転操作部
110・・固定筒
111・・スリーブ嵌着部
113・・回転筒嵌合部
115・・右雌螺子
117・・スリーブ当接部
119・・係止凸部
121・・上部ストッパー
123・・下部ストッパー
125・・被カシメ部
160・・回転筒
161・・相対回転部
163・・中継筒ガイド溝
165・・係止凹部
167・・リング溝
169・・固定筒当接部
171・・筒固定部
173・・受部
180・・Oリング

Claims (4)

  1. 固形の化粧料や化粧用塗布具等を保持する化粧棒保持体を、回転筒及び化粧棒保持体の間に設けられる中継筒を含む回転操作部によりスリーブ内で上下摺動させる二重螺旋式の繰出容器において、
    回転操作部が
    内面上部を中継筒に螺合する保持体用螺旋部、外面上部をスリーブに挿着可能にしたスリーブ嵌着部及び該スリーブ嵌着部の下方に回転筒嵌合部を有する固定筒と、
    内面に縦溝で形成された中継筒ガイド溝を有すると共に前記した回転筒嵌合部に回転可能に枢着される相対回転部を有する回転筒と、
    前記した中継筒ガイド溝に摺動可能に係合されると共に保持体用螺旋部に螺合される中継筒とより構成され、
    前記した回転筒嵌合部に回転筒を回転可能に枢着することで回転筒及び中継筒の相対回転チェックをスリーブとの組立てからは独立して行えるようにしたことを特徴とする繰出容器。
  2. 固形の化粧料や化粧用塗布具等を保持する化粧棒保持体を、回転筒及び化粧棒保持体の間に設けられる中継筒を含む回転操作部によりスリーブ内で上下摺動させる二重螺旋式の繰出容器において、
    回転操作部が
    内面上部に中継筒を螺合する保持体用螺旋部を設けると共に外面をスリーブへ挿着可能に形成したスリーブ嵌着部及び該スリーブ嵌着部の内面下方を同軸円形に拡径した回転筒嵌合部を有する固定筒と、
    内面に縦溝で形成された中継筒ガイド溝を有すると共に前記した回転筒嵌合部の内面に回転可能に枢着される相対回転部を有する回転筒と、
    前記した中継筒ガイド溝に摺動可能に係合されると共に保持体用螺旋部に螺合される中継筒とより構成され、
    前記した相対回転部の上端を前記した保持体用螺旋部に近接させることにより中継筒ガイド溝の長さを回転操作部の全長に近づけ中継筒の摺動行程を大きく取れるようにしたことを特徴とする繰出容器。
  3. 請求項1及び請求項2記載の繰出容器において、
    固定筒の内面上部に中継筒を螺合する保持体用螺旋部を設け、該固定筒の外面にスリーブへ挿着可能に形成したスリーブ嵌着部及び該スリーブ嵌着部の内面下方を同軸円形に拡径した回転筒嵌合部を設け、さらに前記した保持体用螺旋部の上端側に形成される上部ストッパー及びスリーブ嵌着部と回転筒嵌合部との境界に形成される下部ストッパーを設けてなり、
    上部ストッパーが化粧棒保持体を構成する受け皿の下端を当接し化粧棒保持体の下方摺動を衝止すると共に下部ストッパーが中継筒に設けられた回転筒係合リブの上端を当接し化粧棒保持体の上方摺動を衝止し化粧棒保持体の上下摺動範囲を規制することを特徴とする繰出容器。
  4. 請求項1、請求項2、請求項3記載の繰出容器において、
    化粧棒保持体を構成する受け皿の外側壁にスリーブ係合リブが設けられ、
    スリーブの内面に下端より軸長方向に複数の直線溝からなる受け皿ガイド溝が設けられ、
    スリーブ係合リブを有する受け皿が、受け皿ガイド溝を有するスリーブの下方より挿入可能にすると共に、スリーブ係合リブと受け皿ガイド溝との係合によりスリーブと受け皿とが相対回転不能にかつ上下摺動可能にされることを特徴とする繰出容器。

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