JP2021032841A - 振動デバイス、電子機器および移動体 - Google Patents

振動デバイス、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】優れた検出特性を有する振動デバイス、電子機器および移動体を提供する。【解決手段】振動デバイスは、振動素子と、基体と、振動素子を基体に対して支持する支持基板と、を備える。また、支持基板は、前記支持基板の厚さ方向からの平面視で、枠状の枠部と、枠部の外側に配置され、基体に固定される基体固定部と、枠部の内側に配置され、振動素子が搭載されている素子搭載部と、素子搭載部から第1方向の両側に延伸し、素子搭載部と枠部とを接続する一対の第1梁部と、枠部から第1方向と異なる第2方向の両側に延伸し、枠部と基体固定部とを接続する一対の第2梁部と、を有する。そして、平面視で、第1梁部の第1方向の長さをL1(μm)とし、第1梁部の第1方向と直交する方向の幅WをW1(μm)としたとき、W12/L1<30を満たす。【選択図】図2

Description

本発明は、振動デバイス、電子機器および移動体に関するものである。
特許文献1には、回路素子と、振動素子と、振動素子を回路素子に固定する中継基板と、を有する振動デバイスが記載されている。また、中継基板は、ジンバル構造をなし、回路素子に固定されている枠状の第1部分と、第1部分の内側に配置されている枠状の第2部分と、第2部分の内側に配置され、振動素子が固定されている第3部分と、第1部分と第2部分とを接続する第1梁部と、第2部分と第3部分とを接続する第2梁部と、を有する。このような中継基板によって、振動素子への応力の伝達が抑えられている。また、特許文献2には、ジャイロ素子の支持構造として、ジャイロ素子をインナーリードによってTAB基板上方に支持する構成が記載されている。
特開2019−102858号公報 特開2017−026336号公報
特許文献2に記載されているジャイロ素子を同文献に記載されている支持構造に替えて特許文献1に記載されているジンバル状の中継基板に搭載した場合、第2梁部の寸法によっては第2梁部のZ軸すなわちジャイロ素子の検出軸まわりの剛性が高くなり過ぎる。第2梁部のZ軸まわりの剛性が高くなり過ぎると、ジャイロ素子の検出振動が阻害され、ジャイロ素子の検出感度が低下するおそれがある。
本適用例に係る振動デバイスは、検出軸まわりの物理量に応じて検出振動する振動素子と、
基体と、
前記振動素子を前記基体に対して支持する支持基板と、を備え、
前記支持基板は、前記支持基板の厚さ方向からの平面視で、
枠状の枠部と、
前記枠部の外側に配置され、前記基体に固定される基体固定部と、
前記枠部の内側に配置され、前記振動素子が搭載されている素子搭載部と、
前記素子搭載部から第1方向の両側に延伸し、前記素子搭載部と前記枠部とを接続する一対の第1梁部と、
前記枠部から前記第1方向と異なる第2方向の両側に延伸し、前記枠部と前記基体固定部とを接続する一対の第2梁部と、を有し、
前記平面視で、前記第1梁部の前記第1方向の長さをL1(μm)とし、前記第1梁部の前記第1方向と直交する方向の幅WをW1(μm)としたとき、
W1/L1<30
を満たすことを特徴とする。
本適用例に係る振動デバイスでは、
W1/L1<12.5
を満たすことが好ましい。
本適用例に係る振動デバイスでは、互いに直交する3軸をA軸、B軸およびC軸としたとき、
前記支持基板の厚さ方向が前記C軸に沿い、
前記振動素子は、
前記素子搭載部に固定されている基部と、
前記基部から前記B軸両側に向けて延出している一対の検出腕と、
前記基部から前記A軸両側に向けて延出している一対の連結腕と、
一方の前記連結腕の先端部から前記B軸両側に向けて延出している一対の駆動腕と、
他方の前記連結腕の先端部から前記B軸両側に向けて延出している一対の駆動腕と、を有することが好ましい。
本適用例に係る振動デバイスでは、前記第1方向は、前記A軸方向に沿い、
前記第2方向は、前記B軸方向に沿うことが好ましい。
本適用例に係る振動デバイスでは、前記C軸方向から見た平面視で、
前記素子搭載部と前記基部とが同じ形状であることが好ましい。
本適用例に係る振動デバイスでは、前記支持基板は、前記枠部から前記第1方向の両側に延伸し、前記枠部と前記基体固定部とを接続する一対の第3梁部を有し、
前記一対の第3梁部と前記一対の第1梁部とは、一直線上に配置されていることが好ましい。
本適用例に係る電子機器は、上述の振動デバイスと、
前記振動デバイスの出力信号に基づいて信号処理を行う信号処理回路と、を備えていることを特徴とする。
本適用例に係る移動体は、上述の振動デバイスと、
前記振動デバイスの出力信号に基づいて信号処理を行う信号処理回路と、を備えていることを特徴とする。
第1実施形態に係る振動デバイスを示す断面図である。 図1の振動デバイスを示す平面図である。 図1の振動デバイスが有する振動素子を示す平面図である。 図3中のD−D線断面図である。 図3中のE−E線断面図である。 図3の振動素子の駆動を説明する模式図である。 図3の振動素子の駆動を説明する模式図である。 支持基板の平面図である。 W1/L1と感度との関係を示すグラフである。 第2実施形態の振動デバイスの平面図である。 第3実施形態の振動デバイスが有する支持基板の平面図である。 第4実施形態のパーソナルコンピューターを示す斜視図である。 第5実施形態の携帯電話機を示す斜視図である。 第6実施形態のデジタルスチールカメラを示す斜視図である。 第7実施形態の自動車を示す斜視図である。
以下、本適用例の振動デバイス、電子機器および移動体を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る振動デバイスを示す断面図である。図2は、図1の振動デバイスを示す平面図である。図3は、図1の振動デバイスが有する振動素子を示す平面図である。図4は、図3中のD−D線断面図である。図5は、図3中のE−E線断面図である。図6および図7は、図3の振動素子の駆動を説明する模式図である。図8は、支持基板の平面図である。図9は、W1/L1と感度との関係を示すグラフである。
なお、説明の便宜上、図1から図9には、互いに直交する3軸であるA軸、B軸およびC軸を示している。また、以下では、各軸の矢印先端側を「プラス側」とも言い、反対側を「マイナス側」とも言う。そして、プラス側およびマイナス側を「両側」とも言う。また、C軸のプラス側を「上」とも言い、マイナス側を「下」とも言う。また、支持基板4の厚さ方向すなわちC軸方向からの平面視を、単に「平面視」とも言う。
図1に示す振動デバイス1は、C軸を検出軸とする角速度ωcを検出する物理量センサーである。このように、振動デバイス1を物理量センサーとすることにより、振動デバイス1を幅広い電子機器に搭載することができ、高い需要を有する利便性の高い振動デバイス1となる。このような振動デバイス1は、パッケージ2と、パッケージ2に収納されている回路素子3、支持基板4および振動素子6と、を有する。
パッケージ2は、上面に開口する凹部211を備えるベース21と、凹部211の開口を塞いでベース21の上面に接合部材23を介して接合されているリッド22と、を有する。パッケージ2の内側には凹部211によって内部空間Sが形成され、内部空間Sに回路素子3、支持基板4および振動素子6がそれぞれ収容されている。例えば、ベース21は、アルミナ等のセラミックスで構成することができ、リッド22は、コバール等の金属材料で構成することができる。ただし、ベース21およびリッド22の構成材料としては、それぞれ、特に限定されない。
内部空間Sは、気密であり、減圧状態、好ましくは、より真空に近い状態となっている。これにより、粘性抵抗が減って振動素子6の振動特性が向上する。ただし、内部空間Sの雰囲気は、特に限定されず、例えば、大気圧状態、加圧状態となっていてもよい。
また、凹部211は、複数の凹部で構成され、ベース21の上面に開口している凹部211aと、凹部211aの底面に開口し、凹部211aよりも開口幅が小さい凹部211bと、凹部211bの底面に開口し、凹部211bよりも開口幅が小さい凹部211cと、を有する。そして、凹部211aの底面に、振動素子6を支持した状態で支持基板4が固定され、凹部211cの底面に回路素子3が固定されている。
また、図2に示すように、内部空間Sにおいて、振動素子6、支持基板4および回路素子3は、平面視で互いに重なって配置されている。言い換えると、振動素子6、支持基板4および回路素子3は、C軸に沿って並んで配置されている。これにより、パッケージ2のA軸方向およびB軸方向への平面的な広がりを抑制でき、振動デバイス1の小型化を図ることができる。また、支持基板4は、振動素子6と回路素子3との間に位置し、振動素子6を下側すなわちC軸マイナス側から支えるように支持している。
また、図1および図2に示すように、凹部211aの底面には複数の内部端子241が配置され、凹部211bの底面には複数の内部端子242が配置され、ベース21の下面には複数の外部端子243が配置されている。これら内部端子241、242および外部端子243は、ベース21内に形成されている図示しない配線を介して電気的に接続されている。また、内部端子241は、導電性の接合部材B1、B2および支持基板4を介して振動素子6と電気的に接続され、内部端子242は、ボンディングワイヤーBWを介して回路素子3と電気的に接続されている。
振動素子6は、物理量センサー素子として、C軸を検出軸とする角速度ωcを検出することのできる角速度センサー素子である。図3に示すように、振動素子6は、振動基板7と、振動基板7の表面に配置されている電極8と、を有する。振動基板7は、Zカット水晶基板から構成されている。Zカット水晶基板は、水晶の結晶軸である電気軸としてのX軸および機械軸としてのY軸で規定されるX−Y平面に広がりを有し、光軸としてのZ軸に沿った方向に厚みを有している。
振動基板7は、中央部に位置する基部70と、基部70からB軸方向の両側に延出している一対の検出腕71、72と、基部70からA軸方向の両側に延出している一対の連結腕73、74と、連結腕73の先端部からB軸方向の両側に延出している一対の駆動腕75、76と、連結腕74の先端部からB軸方向の両側に延出している一対の駆動腕77、78と、を有する。このような形状の振動基板7を用いることにより、優れた振動バランスを有する振動素子6となる。
また、図4および図5に示すように、駆動腕75〜78は、上面に開口する溝と、下面に開口する溝と、を有し、略H状の断面形状となっている。なお、検出腕71、72についても、上面に開口する溝と、下面に開口する溝と、を有し、略H状の断面形状となっていてもよい。
図3に示すように、電極8は、駆動信号電極81と、駆動接地電極82と、第1検出信号電極83と、第1検出接地電極84と、第2検出信号電極85と、第2検出接地電極86と、を有する。駆動信号電極81は、駆動腕75、76の両側面と、駆動腕77、78の上面および下面と、に配置されている。一方、駆動接地電極82は、駆動腕75、76の上面および下面と、駆動腕77、78の両側面と、に配置されている。また、第1検出信号電極83は、検出腕71の上面および下面に配置され、第1検出接地電極84は、検出腕71の両側面に配置されている。一方、第2検出信号電極85は、検出腕72の上面および下面に配置され、第2検出接地電極86は、検出腕72の両側面に配置されている。
また、これら電極81〜86は、それぞれ、基部70の下面まで引き回されている。そして、基部70の下面には、図3に示すように、駆動信号電極81と電気的に接続されている端子701と、駆動接地電極82と電気的に接続されている端子702と、第1検出信号電極83と電気的に接続されている端子703と、第1検出接地電極84と電気的に接続されている端子704と、第2検出信号電極85と電気的に接続されている端子705と、第2検出接地電極86と電気的に接続されている端子706と、が配置されている。
このような振動素子6は、次のようにして角速度ωcを検出する。まず、駆動信号電極81および駆動接地電極82間に駆動信号を印加すると、駆動腕75〜78が、図6の矢印で示すように屈曲振動する。以下、この駆動モードを駆動振動モードと言う。そして、駆動振動モードで駆動している状態で、振動素子6に角速度ωcが加わると、図7に示す検出振動モードが新たに励振される。検出振動モードでは、駆動腕75〜78にコリオリの力が作用して矢印bに示す方向の振動が励振され、この振動に呼応して、検出腕71、72が矢印aに示す方向に屈曲振動による検出振動が生じる。このような検出振動モードによって検出腕71に発生した電荷を第1検出信号電極83および第1検出接地電極84の間から第1検出信号として取り出し、検出腕72に発生した電荷を第2検出信号電極85および第2検出接地電極86の間から第2検出信号として取り出し、これら第1、第2検出信号に基づいて角速度ωcを検出することができる。
図1に戻って、回路素子3は、凹部211cの底面に固定されている。回路素子3には、振動素子6を駆動し、振動素子6に加わった角速度ωcを検出する駆動回路および検出回路が含まれている。ただし、回路素子3としては、特に限定されず、例えば、温度補償回路等、他の回路が含まれていてもよい。
また、図1に示すように、支持基板4は、ベース21と振動素子6との間に介在している。支持基板4は、主に、ベース21の変形により生じる応力を吸収、緩和し、当該応力を振動素子6に伝わり難くする機能を有する。
このような支持基板4は、ジンバル構造となっている。具体的には、図2および図8に示すように、支持基板4は、C軸方向からの平面視で、枠状の枠部41と、枠部41の外側に配置され、ベース21に固定されている枠状の基体固定部42と、枠部41の内側に配置され、振動素子6が搭載されている素子搭載部43と、素子搭載部43からA軸方向の両側に延伸し、素子搭載部43と枠部41とを接続する一対の第1梁部44、44と、枠部41からB軸方向の両側に延伸し、枠部41と基体固定部42とを接続する一対の第2梁部45、45と、を有する。なお、以下では、C軸方向の平面視で、素子搭載部43の中心Oを通り、A軸と平行な仮想直線を仮想直線Laとし、中心Oを通り、B軸と平行な仮想直線を仮想直線Lbとする。本実施形態では、枠部41、基体固定部42、素子搭載部43、一対の第1梁部44、44および一対の第2梁部45、45は、いずれも、仮想直線Laに対して線対称に配置され、かつ、仮想直線Lbに対して線対称に配置されているが、これに限定されない。
枠部41は、矩形の枠状となっており、A軸方向に延在する一対の縁部411、412と、B軸方向に延在する一対の縁部413、414と、を有する。同様に、基体固定部42は、矩形の枠状となっており、A軸方向に延在する一対の縁部421、422と、B軸方向に延在する一対の縁部423、424と、を有する。特に、本実施形態では、C軸方向の平面視で、枠部41の縁部413が振動素子6の駆動腕75、76と重なり、枠部41の縁部414が振動素子6の駆動腕77、78と重なっている。
また、一対の第1梁部44、44は、素子搭載部43のA軸方向両側に位置し、素子搭載部43を両持ち支持するように素子搭載部43と枠部41とを接続している。また、一対の第1梁部44、44は、それぞれ、仮想直線Laに沿って一直線上に配置されている。一方、一対の第2梁部45、45は、枠部41のB軸方向両側に位置し、枠部41を両持ち支持するように枠部41と基体固定部42とを接続している。また、一対の第2梁部45、45は、それぞれ、仮想直線Lbに沿って一直線上に配置されている。つまり、一方の第2梁部45は、縁部411、421の延在方向の中央部同士を接続し、他方の第2梁部45は、縁部412、422の延在方向の中央部同士を接続している。
このように、第1梁部44、44の延伸方向と第2梁部45、45の延伸方向とを直交させることにより、支持基板4によって、より効果的に応力を吸収、緩和することができる。また、第1梁部44、44を、連結腕73、74の延伸方向と同じ方向であるA軸方向に延伸させることにより、連結腕73、74と同程度の長さを容易に確保することができる。そのため、第1梁部44、44の長さすなわち後述するL1を大きくすることが容易となる。特に、前述したように、本実施形態では、C軸方向の平面視で、枠部41の縁部413が駆動腕75、76と重なり、枠部41の縁部414が駆動腕77、78と重なっているため、第1梁部44、44の長さは、連結腕73、74の長さとほぼ等しい。
このような支持基板4では、素子搭載部43の上面に導電性の接合部材B2を介して振動素子6の基部70が固定され、基体固定部42の縁部423、424が導電性の接合部材B1を介して凹部211aの底面に固定されている。このように、振動素子6とベース21との間に支持基板4を介在させることにより、支持基板4によってベース21から伝わる応力を吸収、緩和することができ、当該応力が振動素子6に伝わり難くなる。そのため、振動素子6の振動特性の低下や変動を効果的に抑制することができる。
なお、接合部材B1、B2としては、導電性と接合性とを兼ね備えていれば、特に限定されず、例えば、金バンプ、銀バンプ、銅バンプ、はんだバンプ等の各種金属バンプ、ポリイミド系、エポキシ系、シリコーン系、アクリル系の各種接着剤に銀フィラー等の導電性フィラーを分散させた導電性接着剤等を用いることができる。接合部材B1、B2として前者の金属バンプを用いると、接合部材B1、B2からのガスの発生を抑制でき、内部空間Sの環境変化、特に圧力の上昇を効果的に抑制することができる。一方、接合部材B1、B2として後者の導電性接着剤を用いると、接合部材B1、B2が比較的柔らかくなり、接合部材B1、B2においても前述の応力を吸収、緩和することができる。
本実施形態では、接合部材B1として導電性接着剤を用いており、接合部材B2として金属バンプを用いている。異種の材料である支持基板4とベース21とを接合する接合部材B1として導電性接着剤を用いることにより、これらの間の熱膨張係数の差に起因して生じる熱応力を接合部材B1によって効果的に吸収、緩和することができる。一方、支持基板4と振動素子6とは、比較的狭い領域に配置されている6つの接合部材B2で接合されているため、接合部材B2として金属バンプを用いることにより、導電性接着剤のような濡れ広がりが抑制され、接合部材B2同士の接触を効果的に抑制することができる。
このような支持基板4は、水晶基板で構成されている。このように、支持基板4を振動基板7と同様に水晶基板で構成することにより、支持基板4と振動基板7との熱膨張係数を等しくすることができる。そのため、支持基板4と振動基板7との間には、互いの熱膨張係数差に起因する熱応力が実質的に生じず、振動素子6がより応力を受け難くなる。そのため、振動素子6の振動特性の低下や変動をより効果的に抑制することができる。
特に、支持基板4は、振動素子6が有する振動基板7と同じカット角の水晶基板で構成されている。本実施形態では、振動基板7がZカット水晶基板で構成されているため、支持基板4もZカット水晶基板で構成されている。また、支持基板4の結晶軸の向きは、振動基板7の結晶軸の向きと一致している。すなわち、支持基板4と振動基板7とでX軸が一致し、Y軸が一致し、Z軸が一致している。水晶は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれで熱膨張係数が異なるため、支持基板4と振動基板7とを同じカット角とし、互いの結晶軸の向きを揃えることにより、支持基板4と振動基板7との間で前述の熱応力がより生じ難くなる。そのため、振動素子6がさらに応力を受け難くなり、その振動特性の低下や変動をさらに効果的に抑制することができる。
なお、支持基板4としては、これに限定されず、例えば、振動基板7と同じカット角であるが、結晶軸の方向が振動基板7とは異なっていてもよい。また、支持基板4は、振動基板7と異なるカット角の水晶基板から形成されていてもよい。また、支持基板4は、水晶基板から形成されていなくてもよく、この場合は、例えば、シリコン基板、樹脂基板等から形成することができる。この場合、支持基板4の構成材料は、水晶との熱膨張係数の差が、水晶とベース21の構成材料との熱膨張係数差よりも小さい材料であることが好ましい。
また、支持基板4には、振動素子6と内部端子241とを電気的に接続している図示しない配線パターンが配置されている。配線パターンは、各端子701〜706を対応する内部端子241と電気的に接続している。
次に、一対の第1梁部44、44の寸法について説明する。図8に示すように、各第1梁部44のA軸方向の長さを長さL1(μm)とし、各第1梁部44のB軸方向の長さを幅W1(μm)としたとき、各第1梁部44、44は、W1/L1<30の関係を満足しており、特に、W1/L1<12.5の関係を満足していることが好ましい。このような関係を満足することにより、長さL1が幅W1に対して十分に長くなり、各第1梁部44、44がB軸方向に弾性変形し易くなる。そのため、これら第1梁部44、44に支持されている素子搭載部43が枠部41に対してC軸まわりに回動し易くなる。このように、素子搭載部43をC軸まわりに回動容易とすることにより、振動素子6に生じる検出振動モードが阻害され難くなる。そのため、振動素子6の検出感度の低下を効果的に抑制することができる。
なお、中心OよりA軸方向プラス側の第1梁部44と、A軸方向マイナス側の第1梁部44とで長さL1が若干異なっていてもよいが、この場合は、両者の平均値を長さL1とすることもできる。同様に、中心OよりA軸方向プラス側の第1梁部44と、A軸方向マイナス側の第1梁部44とで幅W1が若干異なっていてもよいが、この場合は、両者の平均値を幅W1とすることもできる。
以下、上述の効果を図9に示すシミュレーション結果に基づいて証明する。図9は、W1/L1と感度比(%)との関係を示すグラフである。この図では、下記表1に示す各Model01〜Model36のW1/L1と感度比(%)との関係をプロットし、さらに最小自乗法により近似した二次曲線を示している。なお、各Model01〜Model36は、表1から分かるように、互いに、長さL1、幅W1および素子搭載部43のA軸方向の長さL2が異なっている。また、長さL1は、150μm〜700μmの範囲で変更され、幅W1は、50μm〜200μmの範囲で変更され、長さL2は、400μm〜600μmの範囲で変更されている。また、同図中の縦軸である「感度比」とは、特許文献2に記載されているように、振動素子6がインナーリードを介してTAB基板に実装されている構成における振動素子6の角速度ωcの検出感度と本実施形態における振動素子6の検出感度の比であり、感度比が高い程、高い感度を有することを意味する。
Figure 2021032841
図9のグラフに示すように、W1/L1<30の関係を満足していれば、ほぼ80%以上の感度比となり、振動素子6の検出感度を十分に高く維持できることがわかる。さらには、W1/L1<12.5の関係を満足していれば、90%以上の感度比となり、振動素子6の検出感度をより高く維持できることがわかる。このようなシミュレーション結果から、上述した「振動素子6の検出感度の低下を効果的に抑制することができる」という効果が得られることが分かる。
ここで、感度だけを見れば、従来のように振動素子6がインナーリードを介してTAB基板に実装されている構成の方が、本実施形態のように振動素子6が支持基板4に支持されている構成よりも高い感度を発揮し易い。しかしながら、振動素子6がインナーリードを介してTAB基板に実装されている構成では、加工ばらつきが大きく、その分、不要振動が発生し易いといった問題や、加工ばらつきが大きくて、不要振動を低減するための条件設定が難しいといった問題がある。つまり、振動素子6がインナーリードを介してTAB基板に実装されている構成は、高い検出感度を発揮できるが、検出感度のばらつきが大きく歩留まりが悪いという問題がある。
これに対して、本実施形態のように振動素子6が支持基板4に支持されている構成では、振動素子6がインナーリードを介してTAB基板に実装されている構成と同等の検出感度を発揮することが困難である。しかしながら、支持基板4が水晶基板から形成されているため、エッチング加工によって支持基板4を高精度に加工でき、加工ばらつきが極めて小さい。また、加工ばらつきが小さい分、不要振動を低減するための条件設定が容易である。つまり、本実施形態のように振動素子6が支持基板4に支持されている構成では、高い検出感度を発揮することが困難であるが、検出感度のばらつきが小さく歩留まりが良いという利点がある。
そこで、本実施形態では、この利点を生かしつつ、さらに振動素子6がインナーリードを介してTAB基板に実装されている構成と同程度あるいはそれ以上の検出感度を発揮するために、上述のようにW1/L1<30の関係、好ましくはW1/L1<12.5の関係を満足している。これにより、振動デバイス1は、高い検出感度を発揮しつつ、検出感度のばらつきが小さく歩留まりが良いという極めて優れた効果を発揮できる。
また、C軸方向からの平面視で、支持基板4の素子搭載部43は、振動素子6の基部70と同じ形状である。なお、図2では、説明の便宜上、素子搭載部43を基部70よりも若干大きく図示している。さらに、C軸方向からの平面視で、素子搭載部43と基部70との外縁同士がその全周にわたって重なっている。このように、素子搭載部43と基部70とを同じ形状とすることにより、素子搭載部43に6つの接合部材B2を配置するのに十分なスペースを確保しつつ、素子搭載部43を小さくすることができる。そして、素子搭載部43を小さくする分、第1梁部44、44の長さL1を長くすることができ、振動素子6の検出感度を高めることができる。なお、「素子搭載部43と基部70とが同じ形状である」とは、互いの形状が完全に一致している場合の他、例えば、製造上の誤差や製造上の制限によって互いの形状に若干の誤差がある場合も含む意味である。
ただし、素子搭載部43の形状としては、特に限定されず、基部70より小さくてもよいし、大きくてもよい。また、平面視形状が基部70と同じ、すなわち、相似形であってもよいし、異なっていてもよい。
以上、振動デバイス1について説明した。このような振動デバイス1は、前述したように、検出軸まわりの物理量である角速度ωcに応じて検出振動する振動素子6と、基体としてのベース21と、振動素子6をベース21に対して支持する支持基板4と、を備える。また、支持基板4は、支持基板4の厚さ方向、すなわちC軸方向からの平面視で、枠状の枠部41と、枠部41の外側に配置され、ベース21に固定される基体固定部42と、枠部41の内側に配置され、振動素子6が搭載されている素子搭載部43と、素子搭載部43から第1方向としてのA軸方向の両側に延伸し、素子搭載部43と枠部41とを接続する一対の第1梁部44、44と、枠部41からA軸方向と異なる第2方向としてのB軸方向の両側に延伸し、枠部41と基体固定部42とを接続する一対の第2梁部45、45と、を有する。そして、C軸方向からの平面視で、第1梁部44のA軸方向の長さをL1(μm)とし、第1梁部44のA軸方向と直交するB軸方向の幅WをW1(μm)としたとき、W1/L1<30を満たす。このような構成とすることにより、振動デバイス1は、高い検出感度を発揮しつつ、検出感度のばらつきが小さく歩留まりが良いという優れた効果を発揮できる。
また、前述したように、振動デバイス1は、W1/L1<12.5を満たす。このような関係を満足することにより、振動デバイス1は、より高い検出感度を発揮しつつ、検出感度のばらつきが小さく歩留まりが良いというより優れた効果を発揮できる。
また、前述したように、互いに直交する3軸をA軸、B軸およびC軸としたとき、支持基板4の厚さ方向がC軸に沿い、振動素子6は、素子搭載部43に固定されている基部70と、基部70からB軸両側に向けて延出している一対の検出腕71、72と、基部70からA軸両側に向けて延出している一対の連結腕73、74と、一方の連結腕73の先端部からB軸両側に向けて延出している一対の駆動腕75、76と、他方の連結腕74の先端部からB軸両側に向けて延出している一対の駆動腕77、78と、を有する。このような構成とすることにより、振動バランスに優れ、高い角速度検出特性を有する振動素子6となる。
また、前述したように、第1梁部44、44が延伸する第1方向は、A軸方向に沿い、第2梁部45、45が延伸する第2方向は、B軸方向に沿う。これにより、第1梁部44、44の延伸方向と第2梁部45、45の延伸方向とが直交し、支持基板4によって、より効果的に応力を吸収、緩和することができる。また、第1梁部44、44を、連結腕73、74の延伸方向と同じ方向であるA軸方向に延伸させることにより、連結腕73、74と同程度の長さL1を容易に確保することができる。
また、前述したように、C軸方向から見た平面視で、素子搭載部43と基部70とが同じ形状である。これにより、素子搭載部43に6つの接合部材B2を配置するのに十分なスペースを確保しつつ、素子搭載部43を小さくすることができる。そして、素子搭載部43を小さくできる分、第1梁部44、44の長さL1を長くすることができ、振動素子6の検出感度を高めることができる。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態の振動デバイスの平面図である。
本実施形態は、振動素子6の向きおよび支持基板4の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図10において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図10に示すように、本実施形態の振動デバイス1では、振動素子6が前述した第1実施形態に対してC軸まわりに90度回転した姿勢で支持基板4に固定されている。
また、支持基板4では、一対の第1梁部44、44は、素子搭載部43のB軸方向両側に位置し、素子搭載部43を両持ち支持するように素子搭載部43と枠部41とを接続している。また、一対の第1梁部44、44は、それぞれ、仮想直線Lbに沿って一直線上に配置されている。一方、一対の第2梁部45、45は、枠部41のA軸方向両側に位置し、枠部41を両持ち支持するように枠部41と基体固定部42とを接続している。また、一対の第2梁部45、45は、それぞれ、仮想直線Laに沿って一直線上に配置されている。このような構成によれば、前述した第1実施形態と比較して、第2梁部45、45の基体固定部42との接続部と内部端子241とが近くなるため、支持基板4に配置された配線パターンの配線長を短くすることができる。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態の振動デバイスが有する支持基板の平面図である。
本実施形態は、支持基板4の構成が異なること以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、本実施形態に関し、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項に関してはその説明を省略する。また、図11において、前述した実施形態と同様の構成については、同一符号を付している。
図11に示すように、本実施形態の支持基板4は、前述した第1実施形態の構成に加えて、さらに、枠部41からA軸方向の両側に延伸し、枠部41と基体固定部42とを接続する一対の第3梁部46、46を有する。一対の第3梁部46、46は、枠部41のA軸方向両側に位置し、枠部41を両持ち支持するように枠部41と基体固定部42とを接続している。つまり、本実施形態の支持基板4では、枠部41が、一対の第2梁部45、45と一対の第3梁部46、46とによって、その四方から支持されている構成となっている。これにより、支持基板4の機械的強度が増す。
特に、一対の第3梁部46、46は、それぞれ、仮想直線Laに沿って一直線上に配置されている。つまり、一対の第3梁部46、46は、一対の第1梁部44、44と一直線上に配置されている。そのため、枠部41をその四方からよりバランスよく支持することができる。なお、第3梁部46、46の幅W2を大きくし過ぎると、振動素子6の感度の低下を招くおそれがある。そのため、第3梁部46、46の幅W2としては、特に限定されないが、第1梁部44、44の幅W1以下であることが好ましい。
以上のように、本実施形態の振動デバイス1では、支持基板4は、枠部41から第1方向としてのA軸方向の両側に延伸し、枠部41と基体固定部42とを接続する一対の第3梁部46、46を有し、一対の第3梁部46、46と一対の第1梁部44、44とは、一直線上に配置されている。これにより、枠部41が、一対の第2梁部45、45と一対の第3梁部46、46とによって、その四方から支持される。そのため、支持基板4の機械的強度が増す。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第4実施形態>
図12は、第4実施形態のパーソナルコンピューターを示す斜視図である。
図12に示す電子機器としてのパーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部1108を備えた表示ユニット1106と、により構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。また、パーソナルコンピューター1100には、物理量センサーとしての振動デバイス1と、振動デバイス1からの出力信号に基づいて信号処理すなわち各部の制御を行う信号処理回路1110と、が内蔵されている。
このように、電子機器としてのパーソナルコンピューター1100は、振動デバイス1と、振動デバイス1の出力信号に基づいて信号処理を行う信号処理回路1110と、を備える。そのため、前述した振動デバイス1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
<第5実施形態>
図13は、第5実施形態の携帯電話機を示す斜視図である。
図13に示す電子機器としての携帯電話機1200は、図示しないアンテナ、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部1208が配置されている。また、携帯電話機1200には、物理量センサーとしての振動デバイス1と、振動デバイス1からの出力信号に基づいて信号処理すなわち各部の制御を行う信号処理回路1210と、が内蔵されている。
このように、電子機器としての携帯電話機1200は、振動デバイス1と、振動デバイス1の出力信号に基づいて信号処理を行う信号処理回路1210と、を備える。そのため、前述した振動デバイス1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
<第6実施形態>
図14は、第6実施形態のデジタルスチールカメラを示す斜視図である。
図14に示す電子機器としてのデジタルスチールカメラ1300は、ケース1302を備え、このケース1302の背面には表示部1310が設けられている。表示部1310は、CCDによる撮像信号に基づいて表示を行う構成となっており、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側には、光学レンズやCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。そして、撮影者が表示部1310に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押すと、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、デジタルスチールカメラ1300には、物理量センサーとしての振動デバイス1と、振動デバイス1からの出力信号に基づいて信号処理すなわち各部の制御を行う信号処理回路1312と、が内蔵されている。
このように、電子機器としてのデジタルスチールカメラ1300は、振動デバイス1と、振動デバイス1の出力信号に基づいて信号処理を行う信号処理回路1312と、を備える。そのため、前述した振動デバイス1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、振動デバイス1を備える電子機器は、前述したパーソナルコンピューター1100、携帯電話機1200およびデジタルスチールカメラ1300の他、例えば、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチを含む時計、インクジェット式吐出装置、例えばインクジェットプリンター、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)、スマートグラス等のウェアラブル端末、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子辞書、電子翻訳機、電卓、電子ゲーム機器、トレーニング機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡のような医療機器、魚群探知機、各種測定機器、車両、航空機、船舶に搭載される計器類、携帯端末用の基地局、フライトシミュレーター等であってもよい。
<第7実施形態>
図15は、第7実施形態の自動車を示す斜視図である。
図15に示す移動体としての自動車1500は、エンジンシステム、ブレーキシステム、操舵システム、姿勢制御システムおよびキーレスエントリーシステム等のシステム1502を含んでいる。また、自動車1500には、物理量センサーとしての振動デバイス1と、振動デバイス1からの出力信号に基づいて信号処理すなわちシステム1502の制御を行う信号処理回路1510と、が内蔵されている。
このように、移動体としての自動車1500は、振動デバイス1と、振動デバイス1の出力信号に基づいて信号処理を行う信号処理回路1510と、を備える。そのため、前述した振動デバイス1の効果を享受でき、高い信頼性を発揮することができる。
なお、振動デバイス1を備える移動体は、自動車1500の他、例えば、ロボット、ドローン、電動車いす、二輪車、航空機、ヘリコプター、船舶、電車、モノレール、貨物運搬用カーゴ、ロケット、宇宙船等であってもよい。
以上、本発明の振動デバイス、電子機器および移動体について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1…振動デバイス、2…パッケージ、21…ベース、211、211a〜211c…凹部、22…リッド、23…接合部材、241、242…内部端子、243…外部端子、3…回路素子、4…支持基板、41…枠部、411〜414…縁部、42…基体固定部、421〜424…縁部、43…素子搭載部、44…第1梁部、45…第2梁部、46…第3梁部、6…振動素子、7…振動基板、70…基部、701〜706…端子、71、72…検出腕、73、74…連結腕、75〜78…駆動腕、8…電極、81…駆動信号電極、82…駆動接地電極、83…第1検出信号電極、84…第1検出接地電極、85…第2検出信号電極、86…第2検出接地電極、1100…パーソナルコンピューター、1102…キーボード、1104…本体部、1106…表示ユニット、1108…表示部、1110…信号処理回路、1200…携帯電話機、1202…操作ボタン、1204…受話口、1206…送話口、1208…表示部、1210…信号処理回路、1300…デジタルスチールカメラ、1302…ケース、1304…受光ユニット、1306…シャッターボタン、1308…メモリー、1310…表示部、1312…信号処理回路、1500…自動車、1502…システム、1510…信号処理回路、a、b…矢印、B1、B2…接合部材、BW…ボンディングワイヤー、La…仮想直線、Lb…仮想直線、L1、L2…長さ、O…中心、S…内部空間、W1、W2…幅、ωc…角速度

Claims (8)

  1. 検出軸まわりの物理量に応じて検出振動する振動素子と、
    基体と、
    前記振動素子を前記基体に対して支持する支持基板と、を備え、
    前記支持基板は、前記支持基板の厚さ方向からの平面視で、
    枠状の枠部と、
    前記枠部の外側に配置され、前記基体に固定される基体固定部と、
    前記枠部の内側に配置され、前記振動素子が搭載されている素子搭載部と、
    前記素子搭載部から第1方向の両側に延伸し、前記素子搭載部と前記枠部とを接続する一対の第1梁部と、
    前記枠部から前記第1方向と異なる第2方向の両側に延伸し、前記枠部と前記基体固定部とを接続する一対の第2梁部と、を有し、
    前記平面視で、前記第1梁部の前記第1方向の長さをL1(μm)とし、前記第1梁部の前記第1方向と直交する方向の幅WをW1(μm)としたとき、
    W1/L1<30
    を満たすことを特徴とする振動デバイス。
  2. W1/L1<12.5
    を満たす請求項1に記載の振動デバイス。
  3. 互いに直交する3軸をA軸、B軸およびC軸としたとき、
    前記支持基板の厚さ方向が前記C軸に沿い、
    前記振動素子は、
    前記素子搭載部に固定されている基部と、
    前記基部から前記B軸両側に向けて延出している一対の検出腕と、
    前記基部から前記A軸両側に向けて延出している一対の連結腕と、
    一方の前記連結腕の先端部から前記B軸両側に向けて延出している一対の駆動腕と、
    他方の前記連結腕の先端部から前記B軸両側に向けて延出している一対の駆動腕と、を有する請求項1または2に記載の振動デバイス。
  4. 前記第1方向は、前記A軸方向に沿い、
    前記第2方向は、前記B軸方向に沿う請求項3に記載の振動デバイス。
  5. 前記C軸方向から見た平面視で、
    前記素子搭載部と前記基部とが同じ形状である請求項3または4に記載の振動デバイス。
  6. 前記支持基板は、前記枠部から前記第1方向の両側に延伸し、前記枠部と前記基体固定部とを接続する一対の第3梁部を有し、
    前記一対の第3梁部と前記一対の第1梁部とは、一直線上に配置されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の振動デバイス。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動デバイスと、
    前記振動デバイスの出力信号に基づいて信号処理を行う信号処理回路と、を備えていることを特徴とする電子機器。
  8. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の振動デバイスと、
    前記振動デバイスの出力信号に基づいて信号処理を行う信号処理回路と、を備えていることを特徴とする移動体。
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