JP2021030583A - シートを垂らして板間に挟み込むシート挟み込み方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的に狭い作業スペースをもって、積層される板材の板間にシートを自動的に挟み込むことの可能なシート挟み込み方法を提供する。【解決手段】本シート挟み込み方法は、シートの上部を保持して、このシートの垂れた下端を、傾斜した板材積層台上に置かれた第1の板材の下方又はその近傍に位置させる第1のステップと、第2の板材が第1の板材上に重なる前に、このシートの保持を解除する第2のステップとを有することを特徴とする。ここで、上記第1のステップにおいて、シート積層台に置かれたシートの上部となる一端部を吸着によって保持し、このシートを持ち上げた後、このシートの上部の保持を吸着から挟み込みへ変更し、挟み込みによって保持されたシートの垂れた下端を、第1の板材の下方又はその近傍に位置させることも好ましい。【選択図】図1

Description

本発明は、平板印刷に使用される刷版のような板材をストックする技術に関する。
現在、平板印刷(オフセット印刷)は最もポピュラーな印刷手法であり、書籍や商業用書類等の印刷に幅広く利用されている。ここで、平板印刷に使用される刷版を適切に保存・管理することは、当該技術分野において重要な課題となっている。
例えば、特許文献1には、貯版部に収納可能な刷版の枚数を増やすことができる刷版処理装置が開示されている。具体的にこの装置では、貯版部において、天地方向の両端に折曲部を有する複数枚の刷版を重ねて収納するのであるが、刷版移載機を用いて、貯版部に刷版を移載するとともに、貯版部に移載した刷版に対して次に移載する刷版を天地方向にずらした位置に移載している。これにより、貯版部に複数枚の刷版を重ねて収納した状態で刷版の折曲部が重なる程度を小さくし、貯版部に収納可能とする刷版の枚数を増やすのである。
また、特許文献2には、刷版を変形させたり傷付けたりすることなく取り出して送り出すことができ、さらに、構成を簡素化できる刷版供給装置が開示されている。具体的にこの装置では、最初に、吸着持上手段を用いて刷版の一辺を吸着して持ち上げている。次いで、オートローダの支持体を刷版の一辺側から下側に進入させて、支持体上に刷版を支持し、また支持体の移動によって支持体に支持した刷版を送り出している。
さらに、吸着持上手段を用いて合紙の一辺を吸着して持ち上げて、オートローダの支持体を合紙の一辺側から下側に進入させ、支持体上に合紙を支持するとともに、支持体の合紙保持部が合紙を保持する。最後に、支持体の移動によって支持体に支持した合紙を送り出すのである。
特開2014−019026号公報 特開2010−089921号公報
特許文献1及び2に記載された技術からも分かるように、通常、刷版はストッカ(貯版部)に積層された形で貯蔵され、その刷版の間には、刷版表面を保護するための合紙(間紙)が挿入される。ここで、従来ほとんどの場合において、合紙は、刷版をストッカに積層する際、人手によって版間に挟み込まれてきた。
しかし当然ながら、そのような合紙の挟み込み作業には相当に手間がかかり、特に大面積の刷版を覆うための合紙は取り扱い難く、さらに、合紙の保存・取り出しも面倒なものとなる。これに対し、合紙の挿入を機械的に自動化することは、そのための装置の規模も大きくなってしまい、装置の設置スペースも相当に広くなってしまうので、現場ではなかなか実現してこなかった。
また、このような問題は、刷版に限らず、ガラス板等、表面を保護すべき板材の間に保護用のシートを挟み込む必要のある現場でも、少なからず生じているのである。
そこで、本発明は、比較的に狭い作業スペースをもって、積層される板材の板間にシートを自動的に挟み込むことの可能なシート挟み込み方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明によれば、積層される板材の板間にシートを挟み込むシート挟み込み方法であって、
当該シートの上部を保持して、当該シートの垂れた下端を、傾斜した板材積層台上に置かれた第1の板材の下方又はその近傍に位置させる第1のステップと、
第2の板材が第1の板材上に重なる前に、当該シートの保持を解除する第2のステップと
を有するシート挟み込み方法が提供される。
また、この本発明によるシート挟み込み方法の一実施形態として、上記の第1のステップにおいて、シート積層台に置かれた当該シートの上部となる一端部を保持して当該シートを持ち上げた後、当該シートの垂れた下端を、第1の板材の下方又はその近傍に位置させることも好ましい。
さらに上記の実施形態において、シート積層台に置かれた当該シートの上部となる一端部を吸着によって保持し、当該シートを持ち上げた後、当該シートの上部の保持を吸着から挟み込みへ変更し、挟み込みによって保持された当該シートの垂れた下端を、第1の板材の下方又はその近傍に位置させることも好ましい。また、シート積層台は傾斜していることも好ましい。
また、本発明によるシート挟み込み方法の他の実施形態として、当該シートの上部を保持するシート保持部が設けられていて、このシート保持部は装置基体からワイヤによって吊り下げられており、このシート保持部を当該ワイヤの動作で下すことによって、当該シートの垂れた下端を、第1の板材の下方又はその近傍に位置させることも好ましい。
さらに、本発明によるシート挟み込み方法の更なる他の実施形態として、上記の第2のステップにおいて、当該シートの第1の板材とは反対側から、第2の板材が所定以上に近づいてきた際、当該シートの保持を解除することも好ましい。さらに具体的に、第2の板材が、第1の板材とは反対向きに傾斜した状態から鉛直に立った状態になった時点で又はその近傍の時点で、当該シートの保持を解除することも好ましい。
また、本発明によるシート挟み込み方法の具体的な適用例として、当該板材は刷版材又は刷版であり、当該シートは合紙であり、板材積層台はストッカの一部であることも好ましい。
本発明によれば、また、板材積層台上に積層される板材の板間にシートを挟み込む装置であって、
当該シートの上部を保持するシート保持部と、
このシート保持部を装置基体に対し移動させて、当該シートの垂れた下端を、傾斜した板材積層台上に置かれた第1の板材の下方又はその近傍に位置させる保持部駆動機構と、
第2の板材が第1の板材上に重なる前に、当該シートの保持を解除するシート保持制御部と
を有するシート挟み込み装置が提供される。
本発明のシート挟み込み方法及び装置によれば、比較的に狭い作業スペースをもって、積層される板材の板間にシートを自動的に挟み込むことができる。
本発明によるシート挟み込み装置の一実施形態を説明するための模式図である。 本発明によるシート挟み込み方法の一実施形態を説明するための模式図である。 本発明によるシート挟み込み方法の一実施形態を説明するための模式図である。 本発明によるシート挟み込み方法の一実施形態を説明するための模式図である。 本発明によるシート挟み込み方法の一実施形態を説明するための模式図である。 本発明によるシート挟み込み方法の一実施形態を説明するための模式図である。 本発明によるシート挟み込み方法の一実施形態を説明するための模式図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同一の構成要素は、同一の参照番号を用いて示される。また、図面中の構成要素内及び構成要素間の寸法比は、図面の見易さのため、それぞれ任意となっている。
[シート挟み込み装置・システム]
図1は、本発明によるシート挟み込み装置の一実施形態を説明するための模式図である。
図1には、本発明によるシート挟み込み装置の一実施形態としての合紙挟み込み装置1が示されている。合紙挟み込み装置1は、現像機2で現像処理を施された刷版がストッカ3へ搬送される際、刷版の間に、表面保護のためのシートである合紙(間紙)を自動的に挟み込む装置となっている。なお、この合紙挟み込み装置1とストッカ3とをもって、シート挟み込みシステムが構成されていると捉えることも可能である。
ここで、間にシート(合紙)を挟み込む対象となる板材は勿論、上述したように現像処理後の刷版に限定されるものではない。例えば、露光・現像処理前の刷版材や、さらには露光処理後の現像処理を必要としない無処理型刷版・刷版材も、シート(合紙)を挟み込むべき対象となる。さらに、他の技術分野とはなるが、ガラス材といったような板材の板間にシートを挟み込む際にも、合紙挟み込み装置1を適用することが可能となっている。
本実施形態において具体的に、合紙挟み込み装置1は、ストッカ3に積層される刷版の版間に合紙(シート)を挟み込む装置であって、
(A)(合紙挟み込み保持部13によって)合紙の上部を保持して、保持した合紙の垂れた下端を、ストッカ3における傾斜した刷版積層台(板材積層台)31上に置かれた第1の刷版(第1の板材)の下方又はその近傍に位置させ、
(B)第2の刷版(第2の板材)が第1の刷版上に重なる前に、(合紙挟み込み保持部13による)合紙の保持を解除する
ことが可能な装置となっている。ちなみに、上記(A)における合紙の垂れた下端の様子は、例えば、後に説明する図5に例示されている。
このように合紙挟み込み装置1は、傾斜した刷版積層台31上に置かれた刷版の下方又はその近傍に、垂らした合紙の下端を位置させた上で当該合紙を供給するものであるので、合紙の挟み込みにそれほど大がかりな機構を必要としない。また、紙面を実質的に垂直に立てた状態で合紙を取り扱うことが可能となっており、さらに刷版積層台31も傾斜しているので、占有する床面積も比較的に小さくて済む。その結果、合紙挟み込み装置1は、比較的に狭い作業スペースをもって、積層される刷版の版間に合紙(シート)を人手によらず自動的に挟み込むことができるのである。
また、本実施形態の合紙挟み込み装置1においては、合紙積層台(シート積層台)17に置かれた合紙(シート)の上部となる一端部を(合紙吸着保持部12によって)保持して合紙を持ち上げた後、(その後合紙挟み込み保持部13によって保持された)合紙の垂れた下端を、第1の刷版の下方又はその近傍に位置させている。
このように合紙を一旦持ち上げてから、この合紙の下端を所望の位置に合わせる動作によって挟み込み作業を進めるので、作業スペース、すなわち装置の占有する床面積をより低減することができる。ただし占有床面積の拡大を許容するならば、他の実施形態として例えば、合紙積層台17に置かれた合紙の上部となる一端部を保持し、浮かせた合紙を装置1の右又は左側方から回して横移動させ、それによりこの合紙の下端を所望の位置に合わせることも可能である。
さらに本実施形態では、合紙積層台17も傾斜しており、また、この傾斜の向きは刷版積層台31の傾斜向きとは反対であって、しかも合紙積層台17及び刷版積層台31は、占有床面積が互いに重畳するように設置されている。これにより合紙挟み込み装置1は、より狭い作業スペースをもって合紙の挟み込み作業を実施することが可能となるのである。
さらに本実施形態では、後に図4を用いて詳細に説明するが、合紙積層台17に置かれた合紙の上部となる一端部を、合紙吸着保持部12によって保持して合紙を持ち上げた後、合紙の保持を合紙挟み込み保持部13による保持に切り替えた上で、この合紙挟み込み保持部13を下降させることにより、合紙の垂れた下端を所望の位置に合わせている。ここで、これも後に詳述するが、合紙吸着保持部12は吸着・突出し機構12aによる吸着動作によって合紙を保持し、一方、合紙挟み込み保持部13は挟み込み機構13aによる挟み込み動作によって合紙を保持する保持手段となっている。
これにより、合紙積層台17に重ねて置かれた合紙に対しては、その1枚だけを取り出すことの容易な「吸着」によって保持を行い、さらに、合紙の垂れた下端を所望の位置に合わせる際には、この後の保持の解除が安定的に実施可能となる「挟み込み」によって合紙の保持を行うことができるのである。ここで本願発明者等は、「挟み込み」の解除の方が、「吸着」の解除よりも、合紙を同一の場所により安定して落下させることができることを実験で確認している。また、合紙積層台17を傾斜させることによって、「吸着」による合紙の保持が、より確実に実施されることも確認している。
ただし勿論、他の実施形態として、合紙積層台17に置かれた合紙の上部となる一端部を、合紙吸着保持部12によって保持して合紙を持ち上げた後、合紙の保持を切り替えることなくそのまま、合紙吸着保持部12を下降させることにより、合紙の垂れた下端を所望の位置に合わせ、その後、合紙吸着保持部12による保持を解除することも可能である。この場合、保持機構はより簡便なもので済むのである。
また、更なる他の実施形態として、合紙積層台17に重ねて置かれた合紙の1枚を、例えばローラ機構を用いて取り出し、取り出されて突き出た当該合紙を、合紙挟み込み保持部13(又は合紙吸着保持部12)によって保持してもよい。または、当該ローラ機構によってそのまま当該合紙を保持しつつ持ち上げ、合紙上部を当該ローラ機構で保持した状態で当該合紙の下端を下方に垂らして、垂れた合紙の下端を所望の位置に合わせることも可能である。いずれにしても、上記(A)の保持動作及び上記(B)の保持解除動作を実施することの可能な保持手段ならば、種々のものが採用可能となっている。
ちなみに、本合紙挟み込み装置1と、(図示していないが)露光機と、現像機2と、ストッカ3とは、全体として製版システムを構成すると捉えることもできる。ここで、露光機、現像機2やストッカ3の設置・移設は、場合によってはジャッキやクレーンが必要になる等、相当の手間がかかってしまう。したがって、このような製版システムを製版・印刷の現場で構築する際、すでに設置されている露光機や現像機2、さらにはストッカ3をできるだけ既存位置のままで利用し、一方、それほどの設置床面積をとらない合紙挟み込み装置1をそれらに合わせて後から配置することによって、容易に製版システムを構築することも可能となるのである。
[装置構成]
次に同じく図1を用いて、合紙挟み込み装置1の装置構成を説明する。合紙挟み込み装置1は、装置基体11と、吸着・突出し機構12aを有するシート保持部である合紙吸着保持部12と、挟み込み機構13aを有するシート保持部である合紙挟み込み保持部13と、保持部駆動機構14と、ワイヤ15と、合紙位置制御部16a及び合紙保持制御部16bを有する制御部16と、合紙積層台17とを備えている。
最初に、装置基体11は、合紙挟み込み装置1の筐体及びフレームであり、当該筐体内に制御部16が設置されており、また当該フレームに、保持部駆動機構14が設けられている。
保持部駆動機構14は、合紙吸着保持部12を装置基体11のフレーム上における所望の位置へ移動させる駆動手段である。ここで、本実施形態では、合紙吸着保持部12と合紙挟み込み保持部13とは、装置基体11の下部及び頂部に設けられたプーリ(定滑車)を介して張り巡らされたワイヤ15で繋がっており(すなわち連動可能となっており)、合紙挟み込み保持部13は、装置基体11の頂部のプーリからワイヤ15で吊り下げられた状態で設けられている。その結果、保持部駆動機構14は、合紙吸着保持部12とともに合紙挟み込み保持部13を、所望の高さの位置まで上昇又は下降させることができるのである。
具体的に保持部駆動機構14は、例えば電動モータによって、又は油圧、水圧、グリセリン圧や空気圧等を利用した圧力駆動手段(例えば圧力アクチュエータ)によって、合紙吸着保持部12を装置基体11のフレーム上でスライドさせるものであってもよい。または、電動又は圧力駆動のベルト駆動手段によって合紙吸着保持部12を移動させてもよい。その他、公知の様々な駆動手段を利用して合紙吸着保持部12を装置基体11のフレーム上で移動させることが可能である。
いずれにしても本実施形態において、保持部駆動機構14は、合紙位置制御部16aからの制御信号に従い、合紙吸着保持部12及び合紙挟み込み保持部13を装置基体11に対し移動させて、保持された合紙の垂れた下端を、傾斜した刷版積層台31上に置かれた第1の刷版の下方又はその近傍に位置させることが可能となっているのである。
同じく図1において、合紙吸着保持部12は、傾斜した合紙積層台17に積み重ねて置かれた合紙群における最上の1枚の上部を、吸着によって保持し、当該合紙を持ち上げた後、当該合紙の上部の保持を吸着から挟み込みへ変更させる。すなわち、合紙の上部を、合紙挟み込み保持部13による挟み込みが可能となる位置まで移動させ、当該合紙を合紙挟み込み保持部13へ手渡すのである。
ここで本実施形態では、吸着・突出し機構12aは、合紙吸着保持部12において2つ以上備えられており、真空吸着ノズルが電動又は圧力駆動アクチュエータの駆動部に取り付けられた構成となっている。したがって、吸着・突出し機構12aは、真空吸着ノズルを前方又は後方に駆動させることによって、吸着によって保持した合紙を前方に突き出したり引き戻したりすることも可能である。なお、真空吸着用・圧力伝達用のパイプや電線は、合紙吸着保持部12の移動に対応できるようにフレキシブルな形で取りまとめられ、装置基体11のフレーム沿いに配されていてもよい。
なお合紙積層台17の傾斜角は、水平方向を基準(0度)として55度以上であって85度未満の値に設定されることも好ましい。これにより、作業スペース(装置占有床面積)をより低減することができる。また、積層された合紙が合紙積層台17から独りでに離反しないように、合紙の押え板が設けられていてもよい。
合紙挟み込み保持部13は、合紙吸着保持部12から手渡された合紙を挟み込みによって保持し、保持した合紙の垂れた下端を、第1の刷版の下方又はその近傍に位置させる。本実施形態では、合紙挟み込み保持部13は、装置基体11(の頂部のプーリ)からワイヤ15によって吊り下げられており、(保持部駆動機構14による)ワイヤ15の動作で下されることによって、当該合紙の垂れた下端を、第1の刷版の下方又はその近傍に位置させるのである。
ここで本実施形態では、挟み込み機構13aは、合紙挟み込み保持部13において2つ以上備えられており、電動又は圧力駆動アクチュエータによって駆動する上顎部及び下顎部を有し、下顎部に当てられた合紙を上顎部が上から押さえ込むようにして当該合紙を保持することができる構造となっている。これらの上顎部及び下顎部は、挟持アームの対であってもよく、挟持可能な2つのローラでもよい。なお、電力供給用・圧力伝達用の電線やパイプは、挟み込み機構13aの上昇・下降に対応できるように、フレキシブルな形で挟み込み機構13aに接続されることができる。
ちなみに本実施形態において合紙挟み込み保持部13は、後に詳細に説明するが、保持した合紙の第1の刷版とは反対側から第2の刷版が所定以上に近づいてきた際、(合紙保持制御部16bの制御に従い)当該合紙の保持を解除する。これにより、第1及び第2の刷版間へ合紙を挟み込むことが可能となるのである。
同じく図1において、制御部16は、合紙挟み込み装置1による合紙(シート)挟み込み方法の実施全般を制御するが、特に、合紙位置制御部16aによって、合紙(の下端)の位置の制御を行い、さらに合紙保持制御部16bによって、合紙の吸着保持及び挟み込み保持における開始、継続、及び解除(終了)の制御を行う。
例えば、合紙位置制御部16aは、保持部駆動機構14に対し制御信号を送信して、合紙挟み込み保持部13を装置基体11に対し移動させ、保持された合紙の垂れた下端が、傾斜した刷版積層台31上に置かれた第1の刷版の下方又はその近傍に位置するように制御を行うことができる。
また、合紙保持制御部16bは、吸着・突出し機構12aや挟み込み機構13aにおける真空吸着ノズルやアクチュエータを駆動させる電源や圧力源(ポンプ)の動作を制御可能となっている。例えば、合紙保持制御部16bは、このような動作を制御することによって、第2の刷版が第1の刷版上に重なる前に、合紙の挟み込み保持を解除する制御を行うことも可能にするのである。
ちなみに、制御部16は、例えばシーケンサや、PLC(Programmable Logic Controller)を備えていて、書き込まれたプログラムの下で合紙挟み込み装置1の各構成要素の動作を制御するものであってもよく、または、同様の制御を行うプログラムを搭載したパーソナル・コンピュータ(PC)とすることもできる。さらに、現像機2やストッカ3と無線又は有線で通信可能となっており、例えば現像機2から現像処理終了信号を受けたり、ストッカ3から搬送機構32の起動信号又はその駆動位置信号を受けたりすることも好ましい。
[シート挟み込み方法]
図2〜7は、本発明によるシート挟み込み方法の一実施形態を説明するための模式図である。
最初に図2に示すように、制御部16は、保持部駆動機構14に対し制御信号を送信して、(合紙吸着保持部12の)吸着・突出し機構12aを、合紙積層台17に積み重なった最上の合紙の上部に位置させる。次いで、吸着・突出し機構12aを作動させ、真空吸着ノズルを突き出して当該合紙にノズル先端を押し当てた直後に吸着を開始し、そのまま真空吸着ノズルを引き戻して当該合紙を取り出し持ち上げさせる。
ここで制御部16は、例えば現像機2からの現像処理終了信号を受けて、現像機2から第2の刷版が出て来るのを見計らい、所定のタイミングで、上記の合紙取り出し動作を開始することも好ましい。
次いで同じく図2に示すように、制御部16は、保持部駆動機構14に対し制御信号を送信して、合紙を吸着保持した合紙吸着保持部12を、装置基体11のフレームに沿った形で上方にスライドさせる。ここで、この合紙吸着保持部12の上方への移動に伴い、ワイヤ15で吊り下がっている合紙挟み込み保持部13も連動して上方へ移動する。
次いで図3に示すように、合紙吸着保持部12と合紙挟み込み保持部13とがともに上方へ移動し、互いに間近に対向する位置までくると、合紙吸着保持部12に上部を吸着保持されている合紙は、その下部が合紙積層台17の上端から外れ、上部を吸着されたまま垂れ下がった状態となる。
次いで図4に示すように、制御部16は、(合紙吸着保持部12の)吸着・突出し機構12aを作動させ、真空吸着ノズルを突き出して当該合紙の上部を、(合紙挟み込み保持部13の)挟み込み機構13aの下顎部に押し付け、その直後に上顎部を下ろして挟み込み機構13aに当該合紙の上部を保持させる。これにより、当該合紙の上部の保持における吸着から挟み込みへの変更が完了する。またこの変更完了後、真空吸着ノズルは、吸着動作を終了するとともに引き戻されることも好ましい。
ちなみに、吸着・突出し機構12aと挟み込み機構13aとは、互いに衝突しないように、左右方向(図4紙面の奥行き方向)において互いに異なる位置(好ましくは近接しているが若干ずれた位置)に配置されている。
次いで図5に示すように、制御部16は、保持部駆動機構14に対し制御信号を送信して、合紙を挟み込んで保持した合紙挟み込み保持部13を、ワイヤ15の動作によって下降させ、当該合紙の垂れた下端を、傾斜した刷版積層台31上に置かれた第1の板材の下部に位置させる。
ここで、当該下端を、第1の板材の下端部に接触する位置まで、若しくは接触する直前の位置まで下げることも好ましい。これにより、当該合紙を最終的に、第1及び第2の刷版の対向する表面を概ね全部覆うような形で両刷版間に挟み込ませることも可能となる。ちなみに、この合紙挟み込み保持部13の下降に伴い、合紙挟み込み保持部13も連動して下方へ移動し、次の合紙の取り出しに適した位置に向かうことになる。
次いで図6に示すように、ストッカ3は、現像機2から出て来た第2の刷版を受け、搬送機構32によって第2の刷版を立てるように起こし、刷版積層台31上の第1の刷版に向けて移動させる。この際、制御部16は、この第2の板材が、第1の板材とは反対向きに傾斜した状態から鉛直に立った状態になった時点で又はその近傍の時点で、(合紙挟み込み保持部13の)挟み込み機構13aによる合紙の保持を解除する。具体的には上顎部を上げて下顎部から離反させ、挟み込んでいた合紙を手放させる。
ここで制御部16は、例えばストッカ3から搬送機構32の起動信号又はその駆動位置信号を受けて、搬送機構32が所定位置に達するのを見計らい、所定のタイミングで、合紙保持の解除を実施させることも好ましい。なお、この所定のタイミングは、実際に使用される合紙及び刷版のサイズや状態、さらには刷版積層台31の傾斜角に合わせて設定されることができる。ちなみに、刷版積層台31の傾斜角は、水平方向を基準(0度)として55度以上であって80度未満の値に設定されることも好ましい。このような設定によって合紙を、より適切な形で確実に第1及び第2の刷版の間に挟み込ませることも可能となるのである。
最後に図7に示すように、第2の刷版は、合紙の保持が解除された直後に、搬送機構32によって第1の刷版上に、当該合紙を間に挟む形で積み重なるのである。ここで、搬送機構32は定位置に戻ることになる。
その後、制御部16は、現像機2から次の現像処理終了信号を受ける毎に、以上図2〜7を用いて説明した合紙挟み込み動作の1サイクルを繰り返し実施させることも好ましい。これにより、積層される複数の刷版の版間へ自動的に合紙を適切に挟み込むことが可能となるのである。なおこの場合、前のサイクルにおける第2の刷版は第1の刷版として取り扱われ、新たにストッカ3へ入ってくる積み重ねるべき刷版が、第2の刷版となる。
以上詳細に説明したように、本発明によれば、傾斜した板材積層台上に置かれた板材の下方又はその近傍に、垂らしたシートの下端を位置させた上で当該シートを供給するので、シートの挟み込みにそれほど大がかりな機構を必要としない。また、シート面を実質的に垂直に立てた状態でシートを取り扱うことが可能となっており、さらに板材積層台も傾斜しているので、占有する床面積も比較的に小さくて済む。その結果、比較的に狭い作業スペースをもって、積層される板材の板間にシートを人手によらず自動的に挟み込むことができるのである。
また本発明を特に、刷版又は刷版材への合紙の挟み込みに適用することによって、既に露光機、現像機やストッカの設置された製版現場においても、追加の作業スペースをそれほど大きくとることなく、自動的に合紙の挟み込み作業を行うことが可能なシステムを容易に構築可能となるのである。
なお、以上に述べた実施形態は全て、本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は、他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
1 合紙挟み込み装置(シート挟み込み装置)
11 装置基体
12 合紙吸着保持部(シート保持部)
12a 吸着・突出し機構
13 合紙挟み込み保持部(シート保持部)
13a 挟み込み機構
14 保持部駆動機構
15 ワイヤ
16 制御部
16a 合紙位置制御部(シート位置制御部)
16b 合紙保持制御部(シート保持制御部)
17 合紙積層台(シート積層台)
2 現像機
3 ストッカ
31 刷版積層台(板材積層台)
32 搬送機構

Claims (9)

  1. 積層される板材の板間にシートを挟み込むシート挟み込み方法であって、
    当該シートの上部を保持して、当該シートの垂れた下端を、傾斜した板材積層台上に置かれた第1の板材の下方又はその近傍に位置させる第1のステップと、
    第2の板材が第1の板材上に重なる前に、当該シートの保持を解除する第2のステップと
    を有することを特徴とするシート挟み込み方法。
  2. 前記第1のステップにおいて、シート積層台に置かれた当該シートの上部となる一端部を保持して当該シートを持ち上げた後、当該シートの垂れた下端を、第1の板材の下方又はその近傍に位置させることを特徴とする請求項1に記載のシート挟み込み方法。
  3. 前記シート積層台に置かれた当該シートの上部となる一端部を吸着によって保持し、当該シートを持ち上げた後、当該シートの上部の保持を吸着から挟み込みへ変更し、挟み込みによって保持された当該シートの垂れた下端を、第1の板材の下方又はその近傍に位置させることを特徴とする請求項2に記載のシート挟み込み方法。
  4. 前記シート積層台は傾斜していることを特徴とする請求項2又は3に記載のシート挟み込み方法。
  5. 当該シートの上部を保持するシート保持部が設けられていて、該シート保持部は装置基体からワイヤによって吊り下げられており、該シート保持部を当該ワイヤの動作で下すことによって、当該シートの垂れた下端を、第1の板材の下方又はその近傍に位置させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシート挟み込み方法。
  6. 前記第2のステップにおいて、当該シートの第1の板材とは反対側から、第2の板材が所定以上に近づいてきた際、当該シートの保持を解除することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシート挟み込み方法。
  7. 第2の板材が、第1の板材とは反対向きに傾斜した状態から鉛直に立った状態になった時点で又はその近傍の時点で、当該シートの保持を解除することを特徴とする請求項6に記載のシート挟み込み方法。
  8. 当該板材は刷版材又は刷版であり、当該シートは合紙であり、前記板材積層台はストッカの一部であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシート挟み込み方法。
  9. 板材積層台上に積層される板材の板間にシートを挟み込む装置であって、
    当該シートの上部を保持するシート保持部と、
    前記シート保持部を装置基体に対し移動させて、当該シートの垂れた下端を、傾斜した前記板材積層台上に置かれた第1の板材の下方又はその近傍に位置させる保持部駆動機構と、
    第2の板材が第1の板材上に重なる前に、当該シートの保持を解除するシート保持制御部と
    を有することを特徴とするシート挟み込み装置。

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