JP2021029432A - スライド棚 - Google Patents

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誠浩 林
近藤 進
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亮 河口
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Abstract

【課題】前下がり傾斜した棚板のスライド操作を容易にすることができるスライド棚を提供することである。【解決手段】スライド棚100は、立設された支柱に対して前下がりの傾斜方向へ延びるように取り付けられ、略平行に設けられるレール部21と略平行に立設されるラッチ部材22とを具備する棚受20と、レール部に沿ってスライド可能に各棚受に支持される棚板10と、棚板の下面側に配設され、後端部にラッチ部材の前後方向の複数の位置において係合可能な係合ピン53を具備する係止レバー51と、を備え、ラッチ部材は、前後方向に凹凸が繰り返される波形状の上縁22Aを具備し、棚板は、係合ピンが上縁の凹凸に係合することによって、各棚受に対して係止され、各係止レバーは、前端部に係合ピンと上縁との係合を解除操作するための解除操作部54を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、小売店等で商品を陳列するために使用されるスライド棚に関する。
一般に、スーパーマーケット等の小売店では、商品を陳列するために棚が使用されている。この棚は、左右一対の支柱に取り付けられる左右一対の棚受と、これら左右一対の棚受によって左右両縁側を支持される棚板とを有する構成とされている。こうした棚として、商品の補充作業性等を向上させるために、棚受に対して棚板をスライド可能にしたスライド棚が提案されている(特許文献1〜3参照)。
特許文献1のスライド棚は、棚受け金具に係着する棚支持フレームと、棚板を係着する可動フレームとを有し、可動フレームが棚支持フレームに支持されて前後方向に進退可能とされるとともに、前後方向に進退する可動フレームを棚支持フレームの所定位置にロックする多段ロック機構を設けて、棚板が滑り出すことがなく、地震などにも安全なものとしている。
特許文献2のスライド棚は、棚板が棚受に対して前方にスライド可能に取り付けられる構成とし、棚板の棚受への着脱が容易で、かつ、棚板をスライドさせて使用する際に、棚受から外れることを防止可能としている。
特許文献3のスライド棚は、棚受け金具に上側から嵌る固定側部材と、棚板が上側から嵌る可動側部材と、固定側部材に対して可動側部材を前後方向へスライドさせるスライド機構とを有し、可動側部材に取り付けられたレバー部材を操作することにより、固定側部材に対する可動側部材のスライドを規制又は許容できるように構成されている。
実用新案登録第3155962号公報 実用新案登録第3169920号公報 特開2018−68340号公報
従来のスライド棚は、多くの場合、棚板を水平に配した構成とされているが(例えば、特許文献1,2参照)、陳列される商品を見やすくする等の目的で、棚板を略前下がりに傾斜して配した構成とされたものが提案されている(特許文献3の図7参照)。そして、このような傾斜した棚板を有するスライド棚は、スライドをロックする構成を利用することで、傾斜した棚板が自重等によって前方向へスライドすることを防止している。
しかし、こうしたスライド棚は、スライドのロックが不意に解除されないようにするために、該ロックに係る構成が複雑になってしまう。このため、棚板のスライド操作時には、例えば特許文献3であれば、ロックが解除可能となる位置を探りながら棚板を一旦後方向へスライドさせて、ロックを解除した後、改めて棚板を前方向へスライドさせる必要がある等のように、棚板のスライド操作が煩雑になるという問題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、前下がり傾斜した棚板のスライド操作を容易にすることができるスライド棚を提供することを目的とする。
上記従来の問題点を解決する手段として、請求項1に記載のスライド棚の発明は、立設された左右一対の支柱に対して前下がりの傾斜方向へ延びるように取り付けられ、自身と略平行に設けられるレール部と自身と略平行に立設されるラッチ部材とを具備する左右一対の棚受と、
前記レール部に沿ってスライド可能に前記各棚受に支持される棚板と、
前記棚板の下面側に配設され、後端部に前記ラッチ部材の前後方向の複数の位置において係合可能な係合ピンを具備する左右一対の係止レバーと、を備え、
前記ラッチ部材は、前後方向に凹凸が繰り返される波形状の上縁を具備し、
前記棚板は、前記係合ピンが前記上縁の前記凹凸に係合することによって、前記各棚受に対して係止され、
前記各係止レバーは、前端部に前記係合ピンと前記上縁との係合を解除操作するための解除操作部を具備することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記上縁の前記凹凸のうち凹部は、前方から後方に向けてなだらかに傾斜しながら立ち上がる傾斜縁部と、垂直に立ち上がる垂直縁部とを有することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記各係止レバーは、前記解除操作部と前記係合ピンとを連結し、軸回転可能に前記棚板に対して軸支される連結軸部を具備することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記各係止レバーは、棒材の両端部を折り曲げ形成され、直状の軸棒よりなる前記連結軸部の前記前端部と前記後端部から同方向に略直角に折り曲げ形成される前記解除操作部及び前記係合ピンを有することを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一項に記載の発明において、前記係合ピンは、自重によって前記上縁の前記凹凸のうち凹部に係合することを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5の何れか一項に記載の発明において、前記各係止レバーは、下方に付勢された前記係合ピンが前記上縁の前記凹凸のうち凹部に遊挿されるように配設されることを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一項に記載の発明において、前記ラッチ部材は、前記各棚受又は前記レール部の左右何れかの一端縁を形成する側壁を用いて形成されることを要旨とする。
本発明によれば、棚板が前下がり傾斜したスライド棚において、簡単な構造により、棚板のスライド操作及び固定を容易にすることができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本発明の一実施例であるスライド棚の要部を拡大して示す拡大斜視図。 一実施例であるスライド棚の断面を示す側断面図。 一実施例に係る係止レバーを取り付けた棚板の一部を拡大して示す底面図。 一実施例であるスライド棚の概略を示す分解斜視図。 棚板を前方にスライドするときの係合ピンとラッチ部材との係合を示す説明図。 棚板を後方にスライドするときの係合ピンとラッチ部材との係合を示す説明図。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態のスライド棚(100)は、背面側に立設された左右一対の支柱(11)に対して略前下がりの傾斜方向へ延びるように取り付けられる左右一対の棚受(20)と、各棚受(20)に支持される棚板(10)と、を備えている(図1参照)。ここで、「前下がり」とは、棚板上の陳列品を見る者及び棚板をスライド操作する者に向かって棚板が下がっていることを意図している。
棚受(20)には、棚受(20)と略平行に延びるようにして、レール部(21)とラッチ部材(22)とが設けられている(図1、2参照)。このラッチ部材(22)は、前後方向に凹凸が繰り返される波形状の上縁(22A)を具備している。
棚板(10)は、左右端において各棚受(20)のレール部(21)によって支持され、レール部(21)上をスライド可能にされている。
棚板10の下面側には、左右一対の係止レバー(51)が配設されている(図1〜4参照)。各係止レバー(51)の後端部には、棚受(20)のラッチ部材(22)の前後方向に沿った複数の位置(即ちラッチ部材(22)の上縁(22A)の凹部)において係合可能な係合ピン(53)が設けられている。この係合ピン(53)が、ラッチ部材(22)の上縁(22A)の凹部に係合することにより、棚板(10)は各棚受(20)に対して係止される。各係止レバー(51)の前端部には、係合ピン(53)とラッチ部材(22)の上縁(22A)との係合を解除操作するための解除操作部(54)が設けられている。
スライド棚100は、係合ピン53とラッチ部材22の上縁22Aとの係合による棚板10の各棚受20に対する係止により、略前下がりの傾斜方向へ延びる左右一対の棚受20に支持された棚板10が、自重等によって不意に前方向へスライドすることを防止することができる。
そして、棚板10を各棚受20に係止する係合ピン53とラッチ部材22の上縁22Aとの係合は、解除操作部54を操作するのみで簡単に解除することができる(例えば、図1に太い黒塗りの矢印で示す)。このため、棚板10のスライド操作を容易化することができる。
スライド棚100は、支柱に取り付けられる左右一対の棚受20、棚板10及び後述する係止レバー51を有するのであれば、材質、使用用途、設置場所、サイズ、設けられる棚受20及び棚板10の段数等の構成について、特に問わない。このスライド棚100は、例えば金属板を用いて形成され、スーパーマーケット、コンビニエンスストア等の小売店等で商品を陳列する用途で、その店内に設けられた設置スペースに適するサイズとなるように、棚受20及び棚板10を1段のみ又は2段以上設けて構成することができる。
支柱11は、棚受20を取り付けることができれば、形状等について、特に問わない。この支柱11は、例えば棚受20を取り付けるための複数の取付孔が前面に透設された角柱状に形成される。
棚受20は、レール部21とラッチ部材22とを具備し、支柱11に対して略前下がりの傾斜方向へ延びるように取り付けられる構成となっているのであれば、それ以外の構成、形状、大きさ等について、特に問わない。
この棚受20は、例えば前後方向に延び上方にコの字状に開口する長板部材状とし、左右方向内側に前後方向に延びるレール部21とラッチ部材22とを設け、左右方向外側の後端側から支柱11に係止される複数の係止爪20Aが突出する形状とすることができる。
また、棚受20は、係止爪20Aの突出方向を自身の延び方向に対して後下がりの傾斜方向とすることにより、支柱11に対して前下がりの傾斜方向Sへ延びるように取り付けることができる。
レール部21は、棚受20と略平行に設けられるとともに、載置された棚板10をスライド可能な構成となっているのであれば、それ以外の構成、形状、大きさ等について、特に問わない。
このレール部21は、例えば上記形態の棚受20に形成されてもよいし、棚受20を構成する長板部材の底壁を左右方向に延設した、該棚受20と平行に延びる平板によって形成されてもよい。
ラッチ部材22は、前後方向に凹凸が繰り返される波形状の上縁22Aを具備する構成となっているのであれば、それ以外の構成、形状、大きさ等について、特に問わない。ラッチ部材22は、棚受20又はレール部21の左右何れかの一端縁を形成する側壁を用いて形成することができる。
具体例として、レール部21が棚受20を形成する長板部材の底壁を左右方向へ延設して形成される場合、このレール部21の左右端縁のうち、左右方向内側の端縁から上方向へ側壁を延設し、この側壁に前後方向に凹凸が繰り返される波形状の上縁22Aを設けることで、ラッチ部材22を形成することができる。このように棚受20又はレール部21の左右何れかの一端縁を形成する側壁を用いてラッチ部材22を形成した場合、ラッチ部材22に係る部品点数を減らすことができ、簡易な構成とすることができる。
ラッチ部材22の上縁22Aの凹凸は、係合ピン53を係合可能な形状であれば、大きさ等について、特に問わない。
この凹凸について、凹部221は、棚板10のスライド方向で前方から後方に向かうにつれてなだらかに傾斜しながら立ち上がる傾斜縁部224と、棚板10のスライド方向に対して略垂直に立ち上がる垂直縁部223とを有する形状とすることができる。垂直縁部223は凹部221の前縁、傾斜縁部224は凹部221の後縁になる。
そして、凹部221は、傾斜縁部224及び垂直縁部223を有する場合、傾斜縁部224によって係合ピン53を介して棚板10の後方へのスライドを許容することで解除操作部54の操作を省略して操作の容易化を図ることができるとともに、垂直縁部223によって係合ピン53を介して棚板10の前方へのスライドを規制することで該棚板10の不意な前方へのスライドを確実に防止することができる。
すなわち、傾斜縁部224は、棚板10の後方へのスライド時に、傾斜縁部224に摺接された係合ピン53を、後方に向かうにつれて上方へ移動させる、つまりは凹部221から抜き出してその係合が解除されるようにガイドする(図6参照)。
また、傾斜縁部224は、棚板10の前方へのスライド時に、傾斜縁部224に摺接された係合ピン53を、前方に向かうにつれて下方に移動させる、つまりは凹部221に落とし込んで係合させるようにガイドする(図5参照)。
垂直縁部223は、棚板10の前方へのスライド時に、スライド方向に対して垂直に立ち上がっていることにより、傾斜縁部224によって凹部221に落とし込まれた係合ピン53が確実に当接されるため、この係合ピン53を確実に係止する。
棚板10は、レール部21に沿ってスライド可能に各棚受20に支持される構成となっているのであれば、それ以外の構成、形状、大きさ等について、特に問わない。
この棚板10は、例えば1枚の平板で形成したり、あるいはスライドのための機構が設けられたフレーム部と平板状に形成されてフレーム部に上方から被着される本体部とで構成したりすることができる。
左右一対の係止レバー51は、後端部に係合ピン53が設けられて、前端部に解除操作部54が設けられているとともに、棚板10の下面側に配設される構成となっているのであれば、それ以外の構成、大きさ等について、特に問わない。
係合ピン53は、ラッチ部材22の上縁22Aの凹部221に係合可能な形状となっているのであれば、それ以外の形状、大きさ等について、特に問わない。
解除操作部54は、係合ピン53とラッチ部材22の上縁22Aとの係合を解除操作することができる構成となっているのであれば、それ以外の構成、大きさ等について、特に問わない。例えば、図1に示すように、解除操作部54を回動させることにより係合ピン53の係合を解除するようにすることができる。
係止レバー51は、係合ピン53が、ラッチ部材22の上縁22Aの凹凸のうち凹部221に遊挿されるように配設される。棚板10を前後方向に動かしたとき、係合ピン53が自己に作用する重力によりラッチ部材22の上縁22Aに当接し、自然に凹部221に嵌まるように構成することができる。このようにすれば、部品点数を削減して構成を簡易にすることができる。
また、係合ピン53がラッチ部材22の上縁22Aに当接するように付勢する付勢手段を備えることもできる。付勢手段を備えることで、係合ピン53は、ラッチ部材22の凹部221により確実に遊挿されるため、ラッチ部材22による棚板10の前方へのスライドを良好に規制することができる。付勢手段は、係合ピン53を下方に(ラッチ部材22の上縁22Aに向けて)付勢することができるのであれば特に問わず、例えばコイルスプリング等のバネ部材、合成ゴムやエラストマー等の弾性部材等を使用することができる。
係止レバー51は、係合ピン53と解除操作部54とを連結し、軸回転可能に棚板10に対して軸支される連結軸部55を備えることができる。
このように係止レバー51は、連結軸部55を備える場合、棚板10のスライドを規制及び許容するための操作に係り、係合ピン53と解除操作部54とを好適に連繋させることができる。
係合ピン53、解除操作部54及び連結軸部55を備える係止レバー51は、棒材を使用し、その棒材の両端部を同方向の略直角に折り曲げて形成することができる。
この場合、係止レバー51は、直状の軸棒よりなる連結軸部55と、連結軸部55の後端部から略直角に延びる係合ピン53と、連結軸部55の前端部から係合ピン53と同方向の略直角に延びる解除操作部54と、を有し、部品点数の削減と、構成の簡易化とを図ることができる。
棚板10の下面側には、係止レバー51を取り付けるための係止レバー支持部材36を設けることができる。この係止レバー支持部材36は、係止レバー51を棚板10に取り付けることができるのであれば、構成、形状、大きさ等について、特に問わない。適宜の係止レバー支持部材36により、係止レバー51を棚板10の下面側に安定して支持させることができる。係止レバー支持部材36は、棚板10の下面と、係止レバー51の係合ピン53との間に、解除操作部54による解除操作を行うための空間が形成されるように、係止レバー51の連結軸部55を棚板10の下面から離して支持するように構成されることが好ましい。例えば、係止レバー支持部材36として、筒状又は箱状に形成されており、前壁と後壁とに係止レバー51の連結軸部55が遊挿される支持孔が切欠き形成された形状のものを挙げることができる。この形状のような係止レバー支持部材36は、係止レバー51を安定して支持させることができるとともに、解除操作を行うための空間を形成することで、解除操作部54及びその操作に連動する係合ピン53の揺動空間を担保し、解除操作を行いやすくすることができる。
以下、図面を参照しつつ、スライド棚100の実施例を説明する。
以下の説明では、特に断らない限り、上下、前後、左右の方向について、使用状況下のスライド棚100を基準とし、支柱11が立設される方向を上下方向Z、支柱11側を後側として棚受20が延びる方向を前後方向Y、これら上下方向Z及び前後方向Yと直交する方向を左右方向Xとする。また、適宜に、棚受20が略前下がりに傾斜する方向を前後方向Yに含める他、当該傾斜方向Sに沿って棚板10がスライドする方向をスライド方向S1,S2ともする。
図1〜4に示すように、スライド棚100は、左右一対の支柱11に対して前方に、傾斜方向(S)に延びるように取り付けられる左右一対の棚受20と、これら棚受20により左右両側部を支持される棚板10と、を有している。棚板10の下側には、スライドフレーム体30(図3、図4参照)を介して、係止レバー51が取り付けられ、係止レバー51を取り付けた棚板10が、左右一対の棚受20に立設されたラッチ部材22にラッチ可能に構成される。
棚受20は、棚受20を支柱に係止させる板状の支柱用係止片の内側面に、正面視において上方に開口するコの字状であって前後方向Yないし傾斜方向Sに延びる棚受本体部を接合して形成される。棚受20の支柱用係止片は、側面視において略三角形の1つの頂部に長尺な長方形を接続した板形状をなし、後方側に当該略三角形を配置し、前方側に当該長方形の長辺が前後方向Yに沿うように配置される。支柱用係止片には、その三角形の後端縁から後方へ突出するように、複数の係止爪20Aが形成されている。棚受20は、支柱11に設けられた複数の取付孔11Aのうち所望の何れかに対し、支柱用係止片の係止爪20Aを係止させることにより、支柱11に取り付けられている。
棚受20に対する係止爪20Aの突出方向は、棚受20が延びる前後方向Yと同方向ではなく、その延びる方向と交差する方向、具体的には棚受20が延びる前後方向Y方向に対して斜め下方とされている。このため、係止爪20Aを介して支柱11に取り付けられた棚受20は、支柱11に対して略前下がりの傾斜方向Sへ延びるように設けられる。当該傾斜方向Sは、棚板10が棚受20のレール部21上をスライドする方向に対応する。
左右一対の棚受20には、それぞれレール部21及びラッチ部材22が設けられている。
レール部21は、棚受本体部の外側壁の下縁から左右方向Xに沿って内側向に延設される底壁を用いて形成されており、棚受20と平行に延びるように長尺板状に形成される。
ラッチ部材22は、レール部21の左右方向Xの内側縁(左右側縁)から上方へ延設された長尺板状の内側壁を用いて形成されており、レール部21とともに棚受20と平行に延びるように設けられている。
左右一対の棚受20の後端部の間には、棚受補強板23が架設されている(図4参照)。この棚受補強板23は、棚板10のスライド操作時に棚受20が歪むことを抑制している。さらに、レール部21の前端部には、下側ガイドローラ21Aが設けられている。この下側ガイドローラ21Aは、棚受20の前端部で本体部の内側面に回転自在に軸支されている。
棚板10は、スライドに係る機構(スライドフレーム体30)を取り付けるフレーム13と、左右方向に延びる長方形板状の本体盤14とを有している(図4参照)。本体盤14は、フレーム13に対して上方から被着されている。そして、本体盤14は、その上面が平坦状とされることにより、該上面に商品等を載置して、陳列することができるようになっている。
図3、図4に示すとおり、スライドフレーム体30は各棚受20に対応して左右一対設けられ、平板状の第1支持枠32と、第1支持枠32の下面に重ねるように配けられる平面視略L字板状の第2支持枠33と、左右一対の第2支持枠33の前端部の間に架設された補強枠34と、第2支持枠33の平坦下面331に対して空間Gを介して連結軸部55を取り付ける係止レバー支持部材36と、を有している。
第1支持枠32は、前後方向Yに延びる方形長尺板状に形成されており、フレーム13を介してその上側に本体盤14が載置されることにより、棚板10を支持している。
第2支持枠33は、図3に示すとおり、前後方向に延びる略長方形の長尺板に、前端部においてその左右方向Xの内側縁(左右側縁)に正方形状の平板が延設され、底面視(平面視)において略L字の平板状に形成されている。第2支持枠33は、上記正方形状の前後方向Yの前縁に、下方に延びる解除操作支持部332が設けられており、この解除操作支持部332に切り欠き設けられた挿通孔に、解除操作部54の基端部近傍が支えられている。また、第2支持枠33の左右方向Xの外側縁(左右側縁)には、下方に延びるガイドレール33Aが設けられており、このガイドレール33Aの後端部には、上側ガイドローラ33Bが回転自在に軸支されている。
補強枠34は、左右方向Xに延びる長板状に形成されており、左右両端が各第2支持枠33にそれぞれ接合されることにより、棚板10のスライド操作時にスライドフレーム体30が歪むことを抑制している。
棚板10は、スライドフレーム体30の第2支持枠33に設けられたガイドレール33Aが、棚受20のレール部21上に配されることにより、このレール部21に沿って前後方向へスライド可能に、左右一対の棚受20に支持されている。
棚板10が左右一対の棚受20に支持された状態で、レール部21の下側ガイドローラ21Aは、第1支持枠32の下面321に接触しており、ガイドレール33Aの上側ガイドローラ33Bは、レール部21の上面に接触している。これら下側ガイドローラ21A及び上側ガイドローラ33Bは、互いが接触する相手に対して転動することにより、スライド操作される棚板10を滑動させる機能を有している。
また、ガイドレール33Aは、棚板10のスライド操作時において、そのスライド方向がずれた場合に、棚受20やラッチ部材22の内側面に接触することで、ずれを修正するようにガイドする機能を有している。
図2に示すように、棚受20に設けられたラッチ部材22は、その上縁22Aが前後方向Yに凹凸が繰り返される波形状に形成されていることにより、前後方向に連なる複数の凹部221と凸部222を有している。なお、図2は、一実施例であるスライド棚100の一部であって、図3に示した係止レバー51を取り付けた棚板10の一部を示す底面図において、そのA−Aに対応する指示線で切断した側断面図である。
凹部221において前側の部位は、棚受20が前下がりに延設される傾斜方向Sに対して垂直に立ち上がる垂直縁部223とされている。また、凹部221において後側の部位は、傾斜方向Sに対して前方から後方に向けてなだらかに傾斜しながら立ち上がる傾斜縁部224とされている。
なお、凹部221と凸部222は前後方向に連なっており、一対の凹部221の間に挟まれることで所定形状を為す凸部222は、凹部221と同じく垂直縁部223と傾斜縁部224とを有している。
図3及び図4に示すように、棚板10において、スライドフレーム体30の第2支持枠33の下側には、左右一対の係止レバー51が、それぞれ係止レバー支持部材36を介して取り付けられている。
係止レバー51は、棒材の両端部を、互いに同方向となるように直角に折り曲げて、所定形状に形成されている。このように形成された係止レバー51は、後端部に設けられた係合ピン53と、前端部に設けられた解除操作部54と、これら係合ピン53と解除操作部54とを連結する連結軸部55と、を有している。
係止レバー支持部材36は、上側が開口された四角箱状に形成されている。この係止レバー支持部材36の前壁及び後壁には、支持孔36Aが、上向きに開放されたスリット状をなすように、それぞれ切欠き形成されている。
係止レバー51は、連結軸部55が係止レバー支持部材36の前後の支持孔36Aに遊挿された状態で、係止レバー支持部材36が棚受補強板23を介して第2支持枠33の下側に固定されていることにより、連結軸部55を中心として軸回転可能に棚板10に対して軸支されている。
図1,2及び図5,6に示すとおり、棚板10に対して軸支された係止レバー51は、後端部の係合ピン53が、ラッチ部材22の凹部221に遊挿されることにより、該凹部221と係合可能な位置に配設されている。
係合ピン53が凹部221に遊挿されて係合された係止レバー51は、係合ピン53及び解除操作部54が水平方向(左右方向)へ伸びる位置に保持されている。
水平方向(左右方向)へ伸びる位置に保持された係合ピン53及び解除操作部54は、重力が作用することで、連結軸部55を回動中心として自重Wによって垂直方向(上下方向)下向きに回動されるように付勢力を加えておくことができる。
係止レバー51は、係止レバー支持部材36を介して棚板10の下面側に取り付けられることにより、棚板10の平坦下面331から離して支持されている。
このように係止レバー支持部材36によって係止レバー51が支持されることにより、平坦下面331と係合ピン53との間、及び、下面321と解除操作部54との間には、解除操作部54による解除操作を行うための空間Gが形成されている(図2参照)。
解除操作部54による解除操作を行うための空間Gは、解除操作部54及び係合ピン53の上方に設けられており、作業者等が棚板10(本体盤14)の前端部を解除操作部54とともに握り込むことにより、解除操作部54は付勢力に抗して上方に回動され、解除操作が行われる。
係止レバー51において、連結軸部55には、係止レバー支持部材36の前後の支持孔36Aに遊挿される各部位に、縮径部55Aが形成されている(図2参照)。
この縮径部55Aは、支持孔36Aとの接触面積を低減することにより、係止レバー支持部材36に対して連結軸部55を滑動させる機能を有している。また、縮径部55Aは、前後の支持孔36Aに対応して設けられることにより、係止レバー51(連結軸部55)の係止レバー支持部材36に対する前後方向への移動を抑制し、がたつきの発生を抑える機能を有している。
上述したスライド棚100においては、係止レバー51の係合ピン53がラッチ部材22の凹部221に係合された状態で、棚板10が棚受20に対して係止されており、棚板10は前方へのスライドを規制されている。
棚板10の前端部を解除操作部54とともに握り込む解除操作を行うと(図1に示す太い黒矢印参照)、解除操作部54が付勢力(自重W)に抗して上方に回動され、連結軸部55を介して係合ピン53もまた上方に回動される。
そして、(レール部21側からラッチ部材22及び係止レバー51を見る)図5に示したように、上方に回動された係合ピン53(その先端部を○で囲った×印で模式的に示す)が凹部221から抜け出すことにより、係合ピン53と凹部221との係合が解除された状態となる。
この状態で、棚板10は、前方へのスライドを許容された状態となり、自重によって,前下がりに傾斜するスライド方向S1へスライドする。
棚板10が前方のスライド方向S1へスライドする状態で、解除操作部54から手を離すと、解除操作部54及び係合ピン53は、付勢力(自重W)によって連結軸部55の端部を回動中心としてそれぞれ下方へ回動する。
下方へ回動した係合ピン53は、棚板10の前下がりに傾斜するスライド方向S1へのスライドに伴い、図5に示したように、前方へ移動しながらラッチ部材22の上縁22Aで傾斜縁部224に摺接されることにより、凹部221へと案内される。凹部221へ案内された係合ピン53は、垂直縁部223に当接することにより、凹部221に係合され、その結果、棚板10が棚受20に対して係止されて、棚板10のスライド方向S1へのスライドが停止される。
また、図6に示したように、棚板10は、作業者等が棚板10を後方(スライド方向S2)へ押すことにより、凹部221の垂直縁部223から傾斜縁部224に向けて摺接される係合ピン53が斜め上方へ回動されて凹部221から抜け出し、係合ピン53と凹部221との係合が解除されて、スライド可能となる。つまり、棚板10は、スライド方向S2に沿った後方へのスライドについて、解除操作部54による解除操作は必要無く、常に許容されている。
そして、スライド棚100は、棚板10をスライド方向S1に沿って前方へスライドさせる際には棚板10の前端部を解除操作部54とともに握り込むのみ、スライド方向S2に沿って後方へスライドさせる際には棚板10を後方へ押すのみで、棚板10のスライド操作が可能であり、スライド操作の容易化が図られている。
尚、本発明は上記で詳述した実施形態及び実施例に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形又は変更が可能である。
100 スライド棚
11 支柱
10 棚板
20 棚受
21 レール部
22 ラッチ部材
22A 上縁
221 凹部
222 凸部
223 垂直縁部
224 傾斜縁部
23 棚受補強板
51 係止レバー
53 係合ピン
54 解除操作部
55 連結軸部

Claims (7)

  1. 立設された左右一対の支柱に対して前下がりの傾斜方向へ延びるように取り付けられ、自身と略平行に設けられるレール部と自身と略平行に立設されるラッチ部材とを具備する左右一対の棚受と、
    前記レール部に沿ってスライド可能に前記各棚受に支持される棚板と、
    前記棚板の下面側に配設され、後端部に前記ラッチ部材の前後方向の複数の位置において係合可能な係合ピンを具備する左右一対の係止レバーと、を備え、
    前記ラッチ部材は、前後方向に凹凸が繰り返される波形状の上縁を具備し、
    前記棚板は、前記係合ピンが前記上縁の前記凹凸に係合することによって、前記各棚受に対して係止され、
    前記各係止レバーは、前端部に前記係合ピンと前記上縁との係合を解除操作するための解除操作部を具備することを特徴とするスライド棚。
  2. 前記上縁の前記凹凸のうち凹部は、前方から後方に向けてなだらかに傾斜しながら立ち上がる傾斜縁部と、垂直に立ち上がる垂直縁部とを有する請求項1に記載のスライド棚。
  3. 前記各係止レバーは、前記解除操作部と前記係合ピンとを連結し、軸回転可能に前記棚板に対して軸支される連結軸部を具備する請求項1又は2に記載のスライド棚。
  4. 前記各係止レバーは、棒材の両端部を折り曲げ形成され、直状の軸棒よりなる前記連結軸部の前記前端部と前記後端部から同方向に略直角に折り曲げ形成される前記解除操作部及び前記係合ピンを有する請求項3に記載のスライド棚。
  5. 前記係合ピンは、自重によって前記上縁の前記凹凸のうち凹部に係合する請求項1ないし4の何れか一項に記載のスライド棚。
  6. 前記各係止レバーは、下方に付勢された前記係合ピンが前記上縁の前記凹凸のうち凹部に遊挿されるように配設される請求項1ないし5の何れか一項に記載のスライド棚。
  7. 前記ラッチ部材は、前記各棚受又は前記レール部の左右何れかの一端縁を形成する側壁を用いて形成される請求項1ないし6の何れか一項に記載のスライド棚。
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