JP6713108B2 - ヒンジ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機または他の物品を前方へ開閉可能に支持するヒンジ機構に関するものである。
一般にパチンコ機等の遊技機は、遊技場の島台に前面が開口した方形枠状の固定枠(機枠または外枠とも称される)が隣接状に多数固設され、該固定枠の一側辺部に設けられた蝶番によってヒンジすることにより該遊技機を前方へ開閉可能に支持している。
ところで、近年のパチンコ機等の遊技機は、その本体の前面に開閉可能に軸支された前面体(ガラス枠または透明板保持枠または前面扉とも称される)の両側縁部および上部等に前方へ大きく突出するように装飾体や種々の演出装置(以下、演出装飾部材という)が一体的に形成され、豪華な演出がなされるようにする傾向にある。
このため、前面体を前方に開いたり、或いは前面体と本体とを一緒に前方に開く際にも、上記演出装飾部材が両側に設置された他の遊技機や球貸装置と衝突し破損するおそれがあった。また、こうした干渉を避けようとすると、その開角度が制限されてしまうので、遊技機内を点検しメンテナンス作業をするのに支障が生じる状況であった。
なお、下記特許文献1,2に示された発明は、固定枠に横方向に延びるガイド溝を設け、前面体を開いた際にその軸支部が該ガイド溝にそって内方に移動し得るようにすることで、開放時の干渉、衝突を避けようとするものである。
また特許文献3には、多軸蝶番を用いて遊技機を固定枠に支持することにより干渉が回避されるようにする発明が示されている。
特許第4665407号公報 特許第4320460号公報 特開平9−253302号公報
しかしながら、特許文献1,2に示された構造では、固定枠に対し本体と前面体とをそれぞれ開閉可能に支持することが困難であるとともに、前面体や本体(以下、被支持体という)を開状態にしてもその軸支部が固定枠から離間するものではないので、細部の点検、メンテナンス作業をするに支障が生じることがあった。
また、上記特許文献3に示された多軸蝶番を用いる発明では、遊技機本体と前面体とをそれぞれ多軸蝶番によりヒンジする必要があるので、多軸蝶番を配置するに要するスペースが非常に大きくなってしまうという問題がある。
さらに従来の遊技機のように、固定枠に対し本体と前面体とをそれぞれ蝶番により開閉可能に支持する構成であると、両蝶番をたとえ同軸上に設けていたとしても狭い部位に両蝶番を並設するものであるので占有スペースが大きくなり、他の部品の配置に邪魔になるという問題がある。
そこで本発明は、特に遊技機への使用に適したヒンジ機構を提供し、上記課題を解決しようとするものである。
そのために本発明に係るヒンジ機構は、第1アームを第1枢着部によって水平面内で前方に回転し得るように枢着するとともに、前記第1枢着部から離れた部位に第2枢着部を設けて第2アームを水平面内で前方に回転し得るように枢着し、前記第1アームの先端部に設けられた第1軸支部と前記第2アームの先端部に設けられた第2軸支部とにより被支持体を軸支するヒンジ機構であり、前記第1軸支部が前記第1枢着部の外方前側に位置し得るように前記第1アームおよび前記第2アームの長さを設定し、この位置にある第1軸支部を支点として被支持体を前方に回転させられるようにするとともに、この状態から該第1アームと第2アームとをさらに前方に回転させることで該被支持体が前方に繰り出されるようにしたことを特徴とする。
このように被支持体が向きを変えつつ前方に繰り出されようにすることで、被支持体を隣接する物に衝突することなく大きく開くことができるとともに、被支持体を支持部から離間させることができる。
また、本発明に係るヒンジ機構は、前面が開口する方形枠状の固定枠の下辺部に支持基板を設け、該支持基板に第1枢着部を設けて第1アームを水平面内で前方に回転し得るように枢着するとともに、該支持基板上の前記第1枢着部から離れた部位に第2枢着部を設けて前記第1アームよりも長い第2アームを水平面内で前方に回転し得るように枢着し、前記第1アームの先端部に設けられた第1軸支部と前記第2アームの先端部に設けられた第2軸支部とにより被支持体を軸支するヒンジ機構であり、前記第1軸支部が該固定枠の一側辺部に近い前側に位置し得るように前記第1アームの長さを設定し、この位置にある第1軸支部を支点として被支持体を回転させることで該被支持体が前記固定枠の一側辺部に対し内側から接離するようにするとともに、この状態から該第1アームと第2アームとをさらに前方に回転させることで該被支持体が前記固定枠内から向きを変えつつ前方に繰り出されるようにしたことを特徴とする。
このように、固定枠の一側辺部に近い前側に位置する第1軸支部を支点として被支持体が回転して固定枠の一側辺部に対し内側から接離するようにしたことから、被支持体を隣接する物に衝突することなく大きく開くことができるとともに、被支持体を固定枠内に隙間なく収納することができる。
また、本発明は上記ヒンジ機構において、前記固定枠の上辺部に前記第1アームと同様に回転し前記被支持体を支持する上部第1アームを設けたことを特徴とする。
上部第1アームにより被支持体の上部を支持することで、被支持体を頑強に支持できる。
また、本発明は上記ヒンジ機構において、前記第1枢着部は前記支持基板の長手方向略中間部位に設けられ、前記第2枢着部は前記支持基板の他端部寄りに設けられていることを特徴とする。
また、本発明は上記ヒンジ機構において、前記第2アームは伸縮可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明は上記ヒンジ機構において、前記第1軸支部が前記支持基板の一端部に近い前側に位置するときの該第1軸支部を中心とする円弧状となるように前記支持基板にガイド溝を形成し、前記第2軸支部を該ガイド溝に遊嵌し、前記第2軸支部を該ガイド溝に沿って移動させることで被支持体が前記第1軸支部を中心として回転するようにしたことを特徴とする。
ガイド溝を設けたことで、被支持体を確実に第1軸支部を中心として回転させられる。
また、本発明は上記ヒンジ機構において、前記第2アームを伸縮可能に構成するとともに、該第2アームに収縮制限ストッパを設け、前方に繰り出した被支持体を固定枠内に収納するに際し該収縮制限ストッパによって前記第2アームの収縮が制限されることで前記第2軸支部が前記ガイド溝の開口縁に合致するようにしたことを特徴とする。
このため、確実に第2軸支部がガイド溝の開口縁に導かれ、該第2軸支部を該ガイド溝に沿って移動させる。
また、本発明は上記ヒンジ機構において、前記被支持体は前面体と該前面体の裏面に係脱可能に配設された本体とからなり、該前面体を前記第1軸支部と前記第2軸支部とによって軸支するようにしたことを特徴とする。
前面体と本体とからなる遊技機では、ヒンジ機構は1つでよいので、省スペースに構成される。
また、本発明は上記ヒンジ機構において、前記第1軸支部と前記第2軸支部とをリンクにより連結したことを特徴とする。
このため第1軸支部と第2軸支部との間隔が常に一定となり、このヒンジ機構の強度を維持し得る。また、第1軸支部と第2軸支部との間隔が一定であるので、被支持体の軸支作業を円滑に行うことができる。
本発明のヒンジ機構によれば、被支持体を隣接する物に衝突することなく前方に大きく繰り出すように開くことができるので、点検やメンテナンス作業が容易になる。
本発明に係るヒンジ機構の斜視図。 本発明に係るヒンジ機構の正面図。 本発明に係るヒンジ機構の平面図。 図3のA−A線断面図。 図3のB−B線断面図。 図3のC−C線断面図。 図3のヒンジ機構の作動状態図。 図7のD−D線断面図。 本発明に係るヒンジ機構の分解斜視図。 本発明に係るヒンジ機構の作動状態図。 本発明に係るヒンジ機構の作動状態図。 本発明に係るヒンジ機構を遊技機の固定枠に設けたときの斜視図。 本発明に係るヒンジ機構の上部第1アームの分解斜視図。 図12に示したヒンジ機構の作動状態を示す斜視図。 本発明に係るヒンジ機構を設けた遊技機の斜視図。 図15に示した遊技機の部分水平断面図。 図15に示した遊技機の開作動状態図。 図17に示した開作動状態の遊技機の部分水平断面図。 図15に示した遊技機の開作動状態図。 図15に示した遊技機の開作動状態図。 図20に示した開作動状態の遊技機の部分水平断面図。 図15に示した遊技機の開作動状態図。
図1〜図10に示すように、このヒンジ機構の支持基板1は、一定幅の鋼板の後縁部に補強用リブ1aを起立状に折曲形成するとともに、両端部に脚片1b,1cが下方に折曲形成され、該脚片1b,1cによって水平に支持される。該支持基板1の長手方向略中間部位に第1枢着部2を設け、該第1枢着部2により第1アーム3を水平面内で前方に回転し得るように枢着する。第1アーム3は十分な強度が得られるようにアルミ型材により成形され全長にわたって複数の透孔3aを適宜間隔で形成している。該第1枢着部2は、図9に分解斜視図を示したように、第1アーム3の基端部に上下方向に貫通する枢軸2aを貫挿し、該枢軸2aの下方突出部を角形座金2b,ワッシャー2cを介在させて支持基板1に開設された透孔2dに貫挿し、該支持基板1の下側からワッシャー2e,ナット2fを止着し、該枢軸2aの上方突出部に角形座金2g,ワッシャー2hを介在させてナット2iを止着する。これにより枢軸2aに該第1アーム3を回転自在に軸支してなる。なお、該第1アーム3の下面に突出するように前記透孔3aに滑り易い樹脂製のスライダ3b,3cを固着し、該スライダ3b,3cを支持基板1の上面に摺接させることで、該第1アーム3の回転時の摩擦抵抗を軽減すると同時に該スライダ3b,3cを介して重量が支持基板1に負荷されるようにしている。
また、第1アーム3の先端部に第1軸支部4を設ける。該第1軸支部4は第1アーム3の先端部に形成された透孔に支軸4aを貫挿して該支軸4aを該第1アーム3の下側からナット4bにより止着することにより該支軸4aを上方に突出させている。該第1軸支部4は、図3に示されるように、支持基板1の一端部に近い前側に位置し得るように、前記第1アーム3の長さ、および、前記第1枢着部2の位置が設定される。なお、該第1アーム3の前方への回転を制限するために支持基板1の上面にストッパ1dがナット1fにより固着される。
一方、前記第1枢着部2から離れた部位である支持基板1の他端部寄りに第2枢着部6を設け、該第2枢着部6に第2アーム7を水平面内で前方に回転し得るように枢着する。該第2アーム7は前記第1アーム3よりも長くて、しかも伸縮可能に構成される。詳しくは、第2アーム7はアーム外材7aとアーム内材7cとからなり、横断面コ字形に形成されたアーム外材7aの基端部に枢軸6aにワッシャー6cを介在させて上下方向に貫挿し、該枢軸6aの下方突出部を支持基板1に開設された透孔6dに貫挿し、該支持基板1の下側からワッシャー6e,ナット6fを止着し、該枢軸6aの上方突出部にはワッシャー6hを介在させてナット6iを止着することにより、該枢軸6aに該アーム外材7aを回転自在に枢着するとともに、該アーム外材7aの下面に支持基板1の上面に摺接する角形座金6bを止着している。また、該アーム外材7a内にリニヤ軸受7bを介在させることによりアーム内材7cを進退動自在に支持し、該アーム内材7cを該アーム外材7aの先端部から突出させている。該リニヤ軸受7bは横断面コ字形に形成された受持体7mの四角隅部に複数のローラベヤリング7nをそれぞれ回転自在に配置した構造のものである。なお、前記アーム内材7cには図2,図4に示したように長孔7d,7eが形成され、該長孔7d,7eにボルト7f,7gを貫挿し、該ボルト7f,7gをさらに前記受持体7mに形成された長孔7o(図9に一方が図示される)に貫挿し、さらに該ボルト7f,7gを詳しくは後述するようにアーム外材7aに止着している。このため、該アーム内材7cは、該長孔7d,7eにより制限された範囲内にて進退動可能になる。また、アーム外材7aの基部寄り内面にL字金具7hにより軸棒7iを該アーム外材7aの長手方向に伸びるように支持し、該軸棒7iの先端をアーム内材7cの後端部に形成された軸孔7kに遊嵌し、該軸棒7iの外周に配設した圧縮バネ7jにより該アーム内材7cを弾性的に押圧するようにしている。このため該アーム内材7cは該圧縮バネ7jにより付勢されて先端部が常にアーム外材7aの先端部から突出する。
また、第2アーム7の先端部に第2軸支部8を設ける。該第2軸支部8は、前記アーム内材7cの先端部に支軸8aを貫挿して該支軸8aを該アーム内材7cの下側からナット8bにより止着することにより該支軸8aを上方に突出させている。なお、5は平板状のリンクで、該リンクの一端部に該支軸8aが貫挿され、他端部に前記支軸4aが貫挿され、該リンク5によって前記支軸4aと該支軸8aとが連結される。このように、支軸4aと支軸8aとをリンク5により連結したことでは、第1軸支部4と第2軸支部8との間隔が常に一定となり、このヒンジ機構の強度を維持し得る。
また、該第2アーム7に収縮制限ストッパ9を設ける。該収縮制限ストッパ9は、アーム内材7cの長手方向略中間部に上下に貫通する小孔9aを形成し、該小孔9aにピン9bをコイルバネ9cの弾性により下向きに付勢されるように貫挿し、該ピン9bの下端部を該アーム内材7cの下面から突出させる。そして、図8に示したように、該ピン9bの下端を受け支え得る受支部9dが先端に形成された弾性板9eをアーム外材7aの背面に傾動可能に設ける。即ち、該弾性板9eは図9に示されるように丸孔9fと円弧状孔9gが形成され、該丸孔9fにアーム外材7aに貫挿された前記ボルト7gを貫挿し、円弧状孔9gには前記ボルト7fを貫挿し、該ボルト7f,7gをそれぞれワッシャー9h,ナット9iによりアーム外材7aに止着する。こうすることで該弾性板9eは該ボルト7gを支点とし円弧状孔9gが開設された範囲にて上下に傾動し得るようにする。なお、常態では該弾性板9eは下動しているが、受支部9dが支持基板1の前縁に当たると上動し、該受支部9dがピン9bを上動させ、該受支部9dが支持基板1の上面に載ることで上動状態に保持される。このため、図8に示したように受支部9dが支持基板1上に載っていないときはピン9bは下端部がアーム内材7cの下面から大きく突出し、その突出部分がアーム外材7aの先端縁に当たることから該アーム内材7cが該アーム外材7a内に収まるのが阻止される。一方、受支部9dが支持基板1上に載ると該受支部9dが該ピン9bを押し上げ、該ピン9bはアーム外材7aに当たることなく図6に示したように該アーム外材7a内に収容されることから、図3,図4に示したように該第2アーム7の全長が短くなり得る。
また、図3に示したように、支持基板1の前縁から奥に向かってガイド溝1eが形成される。該ガイド溝1eは前記第1軸支部4が支持基板1の一端部に近い前側に位置しているときの該第1軸支部4を中心とする円弧状となるように形成される。そして前記第2軸支部8の支軸8aの下端部を該ガイド溝1eに遊嵌することで、該第2軸支部8が該ガイド溝1eに沿って移動し得るようにする。
次に図10および図11に従いこのヒンジ装置によって被支持体10を支持した際の動きを説明する。同図に2点鎖線で被支持体10を示した如く、被支持体10は下面に形成された2つの取付孔(図示せず)に前記第1軸支部4の支軸4aおよび第2軸支部8の支軸8aをそれぞれ挿し込むことにより回転自在に支持される。図10および図11は、このヒンジ装置に支持された被支持体10が(a)に示したように支持基板1の上部に収納された状態から(d)に示したように前方に大きく繰り出された状態までを順に示す。(a)から(b)への変動は、第1軸支部4は移動することなく、第2軸支部8がガイド溝1eに沿って前方に移動し、被支持体10が第1軸支部4を中心として前方に回転し、やがて第2軸支部8がガイド溝1eから脱出する過程である。このとき、第1アーム3は回転せず、第2アーム7はアーム外材7a内からアーム内材7cが伸出することで第2枢着部6を中心として前方に回転する。このようにアーム内材7cが伸出することでは、前記ピン9bが該アーム外材7a内から突出し、該ピン9bは前記コイルバネ9cの弾性により下動することから該ピン9bの下端部が図8に示したようにアーム内材7cの下面から突出する。なお、このとき前記受支部9dは支持基板1上から脱落するので該受支部9dによってピン9bが支えられることはない。この状態から被支持体10をさらに回転させることにより、第1アーム3と第2アーム7はさらに大きく前方に回転し、図11の(c)〜(d)に示したように、被支持体10は向きを変えつつ支持基板1から離間し、前方に大きく繰り出した状態とすることができるとともに、被支持体10を隣接する物に衝突させるおそれはない。
一方、被支持体10を収納する際は、該被支持体10を反対向きに回転することで(d)→(b)の状態に戻る。このときアーム内材7cの下面からピン9bが突出していることから該ピン9bに阻止されてアーム内材7cは収縮することなく、前記第2軸支部8はガイド溝1eの開口縁に合致したときに丁度前記受支部9dが支持基板1上に再び載り上げることで該ピン9bを上動させるので、該ピン9bは図6に示したようにアーム外材7a内に収拾され該アーム内材7cは収縮可能となる。このようにピン9bにより第2アーム7の収縮が制限されることで第2軸支部8をガイド溝1eの開口縁に確実に合致位置させることができる。そして、(b)の状態から該被支持体10をさらに押すことにより、該被支持体10は第1軸支部4を中心として回転し(a)の収納状態となる。
このように構成されたヒンジ機構によっては、種々の被支持体を開閉可能に支持することができるが、次には、このヒンジ機構をパチンコ機に使用した例を示す。図12はこの遊技機の固定枠11を示す。該固定枠11は、前面が開口する方形枠状であって、その下辺部11bの奥にこのヒンジ機構の支持基板1が固設される。こうすることで同図に示したように前記第1軸支部4が固定枠11の一方の側辺部11cに近い前側に位置し得るようにする。
また、該固定枠11の上辺部11aに上部第1アーム12を設ける。該上部第1アーム12は、図13に示すように、前記第1アーム3と同様に全長にわたって複数の透孔12aが形成され、該上部第1アーム12の基端部に枢軸12bを貫挿して該枢軸12bをワッシャー12c,ナット12dにより止着するとともに、固定枠11の上辺部11aの下面に取付板12eを固着し、枢軸12bの上端部を該取付板12eに形成された透孔12fにワッシャー12kを介して遊嵌することにより、該枢軸12bが前記第1枢着部2の真上に位置するようにする。そして該上部第1アーム12の先端部にワッシャー12g,ナット12hにより支軸12iを止着し、該支軸12iを前記支軸4aと対峙させる。こうして該上部第1アーム12が図14に示したように前記第1アーム3と同様に前方に回転し得るようにする。なお、固定枠11の側辺部11dの内面に係合片11gが固設されている。
この遊技機では、前面体13と、該前面体13の裏面に着脱可能に設けられる本体14とを被支持体とする。前面体13はパチンコ機ではガラス枠または透明板保持枠または前面扉とも称されるもので、図15に示したように、透明板13aの両側縁部および上部等に電飾装飾体や演出装置等からなる演出装飾部材13bが前方へ大きく突出するように形成されるとともに、景品球が払い出される上皿13c,下皿13d,打球発射装置13e等が前面に設けられる。
一方、本体14は、遊技盤取付枠または遊技機本体とも称されるもので、前面が開口した奥行きのあるケース体14iの上部に景品球タンク14aが設けられ、景品球払出装置、打球発射装置、電源供給装置、中継基板等が該ケース体14i内に設けられる。そして該本体14の前面に遊技盤14bが交換可能なるように着脱自在に設けられる。また、該本体14の自由端側縁に図19等に示されるように施錠装置14cを設け、該施錠装置14cにシリンダ錠14dが備えられている。該シリンダ錠14dは該本体14の自由端側縁に形成された凸部14j内に設けられていて、前面体13を閉じたとき該凸部14jが該前面体13の自由端側縁に形成された切欠部13k内に合致し、該シリンダ錠14dの鍵孔が遊技機の前方に露呈するようにしている。そして、該施錠装置14cから本体14の前方に3つのフック14eが突出している。また該施錠装置14cから本体14の後方に2つのフック14fが突出している。
図22に示されるように、前記前面体13の裏面下部に軸受体13fを固設し、該軸受体13fに前記支軸4aおよび支軸8aを挿し込むとともに、該前面体13の裏面上部で該軸受体13fの直上に軸受体13hを固設し、該軸受体13hに前記支軸12iを挿し込む。こうして該前面体13をこのヒンジ機構に支持する。そして前記本体14は該前面体13の裏面に形成された係合孔13mに前記フック14eを係脱することにより着脱可能に設けられる。
なお、図15に示したように前面体13を閉状態としたときは、図16に示したように固定枠11の側辺部11cの内面に一体に形成された縦リブ11eの後側に本体14の外側縁に形成された縦リブ14gが接近し互いに入り組む状態となる。このため、遊技機の前面から不正を目的として固定枠11と本体14との間隙に針金、ピアノ線等を侵入させることが困難となり、こうした不正行為が防止される。また、本体14の前面開口縁に形成された内向リブ14hに対して前面体13の裏面外周縁に形成された縦リブ13iが裏側から接近し互いに入り組む状態となることで、不正の目的で針金、ピアノ線等を該前面体13の裏側に侵入させることも困難となるようにしている。
前記シリンダ錠14dの鍵孔に所定のキーを差し込んで一方向に回転操作することによっては、前記フック14eが前面体13の裏面に形成された係合孔13mに係脱し得る。また、該キーを他方向に回転操作することによっては、前記フック14fが固定枠11に設けられた前記係合片11gに係脱し得る。
このようにヒンジ機構によって支持された前面体13は、前記フック14fと係合片11gとの係合を解いて、該前面体13を前方に引くことにより該前面体13が本体14と共に前記第1軸支部4を支点として前方に回転し、図15に示した閉止状態から図17に示した半開き状態となる。このとき、図18に示したように固定枠11の側辺部11cの内側にて縦リブ14gは縦リブ11eの後方に旋回して接離することから、縦リブ14gと縦リブ11eとが干渉することはない。なお、縦リブ13iと内向リブ14hとは縦方向に連なるように形成され、該縦リブ13iと内向リブ14hとが互いに入り組む状態にある。このため、このように前面体13を開いたときも、該前面体13の裏面に本体14は合着した状態にあり、該前面体13から本体14が外れるようなことはない。
そして、前面体13をさらに前方に回転させることで、図19に示したように該前面体13を本体14と共に向きを変えつつ前方に大きく繰り出すことができる。このため、本体14の裏側をも点検でき容易に手が届くのでメンテナンスが容易になる。また、このように前面体13を本体14と共に前方に大きく開いても、該前面体13の前面に形成された前記演出装飾部材13b等が隣の遊技機や球貸機等に衝突することはない。
また、前面体13が閉状態にあるときに前記フック14eと前面体13の係合孔13mとの係合を解いて、該前面体13を前方に引くことによっては、図20に示したように本体14は固定枠11内に収容されたままとして、前面体13をだけを開けることができる。このとき図21に示したように、前記内向リブ14hに対して前記縦リブ13iは後方に回転して接離するので、該縦リブ13iと内向リブ14hとが干渉することはない。該前面体13をさらに回転させることによっては、図22に示したように該前面体13を本体14から離して向きを変えつつ前方に大きく繰り出させることができ、その際も該前面体13が隣の遊技機や球貸機等に衝突するおそれはない。このため、前面体13の裏面や本体14の前面に設けられた遊技盤14bを点検したり、或いは、該遊技盤14bを本体14に着脱したり、本体14内をメンテナンスするときの作業性が大幅に向上する。
このように、この実施形態に示した遊技機は、ヒンジ機構により前面体13を支持するだけであって、本体14は該前面体13の裏面に着脱可能に設けられるので、ヒンジ機構は1つ設けるだけでよい。従って、二つの蝶番を設けなくてもよく、省スペースに構成できる利点がある。
なお、実施形態に示したヒンジ機構はベースとなる単一の支持基板1に第1アーム3、第2アーム7等の各構成部品が取り付けられるようにしたが、これらの構成部品は固定枠11の下辺部11bに直接取り付けてもよい。また、各構成部品を単一の支持基板1に取り付けなくても複数に分離した支持基板に取り付けてもよい。
また、この実施形態では、第2アーム7を第1アームよりも長くしたが、必ずしも第2アーム7は第1アームより長くなくてもよい。
本発明に係るヒンジ機構は、実施形態として示した遊技機だけでなく、種々の容器の蓋や家具の扉体、ドア等を開閉可能にヒンジするにも利用可能である。
1…支持基板、 1a…補強用リブ、 1b,1c…脚片、 1d…ストッパ、 1e…ガイド溝、 1f…ナット、 2…第1枢着部、 2a…枢軸、 2b,2g…角形座金、 2c,2e,2h…ワッシャー、 2d…透孔、 2f,2i…ナット、 3…第1アーム、 3a…透孔、 3b,3c…スライダ、 4…第1軸支部、 4a…支軸、 4b…ナット、 5…リンク、 6…第2枢着部、 6a…枢軸、 6b…角形座金、 6c,6e,6h…ワッシャー、 6d…透孔、 6f,6i…ナット、 7…第2アーム、 7a…アーム外材、 7b…リニヤ軸受、 7c…アーム内材、 7d,7e,7o…長孔、 7f,7g…ボルト、 7h…L字金具、 7i…軸棒、 7j…圧縮バネ、 7k…軸孔、 7m…受持体、 7n…ローラベヤリング、 8…第2軸支部、 8a…支軸、 8b…ナット、 9…収縮制限ストッパ、 9a…小孔、 9b…ピン、 9c…コイルバネ、 9d…受支部、 9e…弾性板、 9f…丸孔、 9g…円弧状孔、 9h…ワッシャー、 9i…ナット、 10…被支持体、 11…固定枠、 11a…上辺部、 11b…下辺部、 11c,11d…側辺部、 11e…縦リブ、 11g…係合片、 12…上部第1アーム、 12a,12f…透孔、 12b…枢軸、 12c,12g,12k…ワッシャー、 12d,12h…ナット、 12e…取付板、 12i…支軸、 13…前面体、 13a…透明板、 13b…演出装飾部材、 13c…上皿、 13d…下皿、 13e…打球発射装置、 13f,13h…軸受体、 13i…縦リブ、 13k…切欠部、 13m…係合孔、 14…本体、 14a…景品球タンク、 14b…遊技盤、 14c…施錠装置、 14d…シリンダ錠、 14e,14f…フック、 14g…縦リブ、 14h…内向リブ、 14i…ケース体、 14j…凸部

Claims (9)

  1. 第1アームを第1枢着部によって水平面内で前方に回転し得るように枢着するとともに、前記第1枢着部から離れた部位に第2枢着部を設けて第2アームを水平面内で前方に回転し得るように枢着し、前記第1アームの先端部に設けられた第1軸支部と前記第2アームの先端部に設けられた第2軸支部とにより被支持体を軸支するヒンジ機構であり、前記第1軸支部が前記第1枢着部の外方前側に位置し得るように前記第1アームおよび前記第2アームの長さを設定し、この位置にある第1軸支部を支点として被支持体を前方に回転させられるようにするとともに、この状態から該第1アームと第2アームとをさらに前方に回転させることで該被支持体が前方に繰り出されるようにしたことを特徴とするヒンジ機構。
  2. 前面が開口する方形枠状の固定枠の下辺部に支持基板を設け、該支持基板に第1枢着部を設けて第1アームを水平面内で前方に回転し得るように枢着するとともに、該支持基板上の前記第1枢着部から離れた部位に第2枢着部を設けて前記第1アームよりも長い第2アームを水平面内で前方に回転し得るように枢着し、前記第1アームの先端部に設けられた第1軸支部と前記第2アームの先端部に設けられた第2軸支部とにより被支持体を軸支するヒンジ機構であり、前記第1軸支部が該固定枠の一側辺部に近い前側に位置し得るように前記第1アームの長さを設定し、この位置にある第1軸支部を支点として被支持体を回転させることで該被支持体が前記固定枠の一側辺部に対し内側から接離するようにするとともに、この状態から該第1アームと第2アームとをさらに前方に回転させることで該被支持体が前記固定枠内から向きを変えつつ前方に繰り出されるようにしたことを特徴とするヒンジ機構。
  3. 前記固定枠の上辺部に前記第1アームと同様に回転し前記被支持体を支持する上部第1アームを設けたことを特徴とする請求項2に記載したヒンジ機構。
  4. 前記第1枢着部は前記支持基板の長手方向略中間部位に設けられ、前記第2枢着部は前記支持基板の他端部寄りに設けられていることを特徴とする請求項2〜3のいずれかに記載したヒンジ機構。
  5. 前記第2アームは伸縮可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載したヒンジ機構。
  6. 前記第1軸支部が前記支持基板の一端部に近い前側に位置するときの該第1軸支部を中心とする円弧状となるように前記支持基板にガイド溝を形成し、前記第2軸支部を該ガイド溝に遊嵌し、前記第2軸支部を該ガイド溝に沿って移動させることで被支持体が前記第1軸支部を中心として回転するようにしたことを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載したヒンジ機構。
  7. 前記第2アームを伸縮可能に構成するとともに、該第2アームに収縮制限ストッパを設け、前方に繰り出した被支持体を固定枠内に収納するに際し該収縮制限ストッパによって前記第2アームの収縮が制限されることで前記第2軸支部が前記ガイド溝の開口縁に合致するようにしたことを特徴とする請求項6に記載したヒンジ機構。
  8. 前記被支持体は前面体と該前面体の裏面に係脱可能に配設された本体とからなり、該前面体を前記第1軸支部と前記第2軸支部とによって軸支するようにしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載したヒンジ機構。
  9. 前記第1軸支部と前記第2軸支部とをリンクにより連結したことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載したヒンジ機構。
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