JP3163631U - 物干し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】金型の複雑化や組立作業の煩雑化を招くことなく、支持部材にアーム部材を回転自在に支持させることができる物干し装置を提供する。【解決手段】物干し装置10は、支持部材1、アーム部材2を備えている。支持部材1は、背面13を垂直面100に当接させて固定される。支持部材1は、背面13にアーム部材2が長手方向に貫通する開口部14を有し、アーム部材2の基端部21を挟んで対向する一対の支持面11を備えている。支持面11のそれぞれには、軸部12が突出して形成されている。アーム部材2の両面には、基端部21から開放端部23に連続した凹部24であって軸体12がアーム部材2の厚さ方向に進入する凹部24が形成されている。【選択図】図1
Description
この考案は、壁面や支柱等の垂直面に固定される支持部材に、物干し竿を保持するアーム部材を垂直面内で所定の角度範囲で回転自在に支持させた物干し装置に関する。
洗濯物の乾燥に用いられる物干し竿を保持する物干し装置として、支持部材とアーム部材とを備えたものがある。支持部材を壁面や支柱等の垂直面に固定し、この支持部材に対してアーム部材をその基端部を中心に垂直面内で回転自在に支持させるものがある。
物干し竿を保持するアーム部材は、例えば、水平、斜め上方、斜め下方及び垂直状態のそれぞれの位置で選択的に固定できるようにされている。水平、斜め上方又は斜め下方にした状態のアーム部材に物干し竿を保持させる。また、アーム部材を垂直状態とすることで、運搬時に小型に収納できるようにしている。
アームの基端部を支持部材に回転自在に支持させる構成として、アームの基端部及び支持部材に孔部を形成し、これらの孔部に軸体を貫通させることが考えられる。
また、支持部材及びアーム部材とは物部材の軸体を不要にすべく、支持部材の凹部にアーム部材に形成した軸部を嵌入させるようにしたものもある(例えば、特許文献1参照。)。支持部材においてアーム部材の基端部を挟んで対向する2面に背面側に開放した凹部を形成し、支持部材の背面の開口部から対向する2面の間にアーム部材を挿入する。この構成により、部品点数を削減してコストダウンを実現できるとされている。
しかし、支持部材においてアーム部材の基端部を挟んで互いに対向する2面に凹部を形成するためには、金型の構成が複雑になってコストの上昇を招く問題がある。また、金型の簡略化のために支持部材を2分割に構成すると、組立作業の煩雑化を招く。
この考案の目的は、金型の複雑化や組立作業の煩雑化を招くことなく、支持部材にアーム部材を回転自在に支持させることができる物干し装置を提供することにある。
この考案の物干し装置は、支持部材、アーム部材を備えている。支持部材は、背面を垂直面に当接させて固定される。アーム部材は、物干し竿を保持する。支持部材は、背面にアーム部材が長手方向に貫通する開口部を有し、アーム部材の基端部を挟んで対向する一対の支持面を備えている。一対の支持面のそれぞれには、軸部を突出して形成されている。アーム部材の両面には、基端部から開放端に連続した凹部であって軸体がアーム部材の厚さ方向に進入する凹部が形成されている。凹部は、基端部で軸体との当接により、アーム部材の垂直面内での所定角度範囲の回転及び所定長さ範囲内の移動を許容する形状を呈している。支持部材は、アーム部材の基端部に設けられた複数のノッチとの当接によってアーム部材を複数の角度位置で保持する突起を備えている。
この構成により、支持部材において互いに対向する2面に形成された軸部をアーム部材の基端部の凹部に進入させることで、支持部材にアーム部材が回転自在に支持される。支持部材の対向する2面に凹部を形成する必要がなく、支持部材を2分割に形成する必要もない。
この構成において、アーム部材は、基端部を上側にして長手方向が水平方向よりも所定角度傾斜した下側回転位置よりも下方への移動を突起との当接によって規制する規制部材を着脱自在に備えることが好ましい。物干し装置をベランダ腰壁に設置した場合、物干し竿を保持したアーム部材が下側回転位置からさらに下方へ移動すると、アーム部材に保持された物干し竿が足がかりとなり、公営住宅建設基準第36条の規定を満足できない。そこで、規制部材を装着することで、アーム部材が下側回転位置よりもさらに下方へ移動することを防止でき、アーム部材に保持された物干し竿が足がかりとならないようにすることができる。
この考案によれば、支持部材においてアーム部材を挟んで対向する2面に凹部を形成する必要がなく、金型の複雑化や組立作業の煩雑化を招くことなく、支持部材にアーム部材を回転自在に支持させることができる。
図1(A)〜(C)に示すように、この考案の実施形態に係る物干し装置10は、支持部材1、アーム部材2を備えている。
支持部材1は、背面13を建物の壁面や支柱の側面等の垂直面100に接触させた状態でネジを介して固定される。支持部材1のアーム部材2の基端部21を挟んで対向する2面である支持面11には、内側に軸部12が突出して形成されている。支持部材1の背面13には開口部14が設けられている。開口部14は、支持面11の間に連通している。
軸部12は支持面11の内側面に突出しているため、支持部材1を背面側部材及び前面側部材の2つの金型で容易に形成することができる。
アーム部材2は、長さに比較して厚さが十分に小さい板状を呈し、一例として5箇所に保持孔22が形成されている。保持孔22は、図示しない物干し竿の端部を貫通させて物干し竿を保持する。アーム2は、基端部21において支持部材1によって垂直面内における所定の角度範囲内で回転自在に支持される。アーム2の両面には、基端部21から開放端部23に達する間に凹部24が形成されている。凹部24は開放端部23において開口25によって外部に開放している。
アーム部材2は、垂直面100に固定される前の支持部材1に対して、開口部14に開放端部23から挿入される。このとき、支持部材1の軸部12は、開口25から凹部24内に進入する。凹部24は、アーム2の中間部において上下面が略平行に形成されており、基端部21で軸体12との当接により、アーム部材2の垂直面内での所定角度範囲の回転及び所定長さ範囲内の移動を許容する形状を呈している。したがって、アーム部材2は、支持部材1によって垂直面内で回転自在に支持される。
物干し装置10は、基本的には支持部材1とアーム部材2との2部品で構成されるため、部品コストの低廉化を図ることができ、組立作業も容易化できる。
なお、アーム部材2を支持部材1に支持させた後に、支持部材1の開口25を例えば樹脂製の蓋体で閉塞してもよい。
図2に示すように、アーム部材2が上側回転位置にある場合には、凹部24の基端部21側の上面に軸部12の円弧部が下方から当接し、アーム部材2の基端部21に形成された第1のノッチ26が支持部材1の突起15に下方から当接する。これによって、アーム部材2は、上側回転位置で回転を規制される。このとき、軸部12の背面側の斜め下方には凹部24との間に空間があるため、アーム部材2を支持部材1に対し矢印Pで示す斜め上方に向けて移動させることができる。アーム部材2を矢印P方向に移動させると、ノッチ26が突起15に当接しなくなり、アーム部材2を支持部材1に対して軸部12廻りに回転させることができる。
図2に示す状態のアーム部材2を、矢印P方向に移動させてノッチ26と突起15との当接を解除した状態で矢印M方向に回転させた後、アーム部材2を水平にして図3に矢印Qで示す水平方向に移動させると、第2のノッチ27が突起15に下方から当接する。この当接によってアーム部材2は、図3に示す水平位置で回転を規制される。このとき、軸部12の背面側の斜め下方には凹部24との間に空間があるため、アーム部材2を支持部材1に対し矢印Pで示す斜め上方に向けて移動させることができる。アーム部材2を矢印P方向に移動させると、ノッチ27が突起15に当接しなくなり、アーム部材2を支持部材1に対して軸部12廻りに回転させることができる。
図3に示す状態のアーム部材2を、矢印P方向に移動させてノッチ27と突起15との当接を解除した状態で矢印M方向に回転させた後、アーム部材2を図4に矢印Rで示す斜め上方に移動させると、第3のノッチ28が突起15に下方から当接する。この当接によってアーム部材2は、図4に示す下側回転位置で回転を規制される。このとき、軸部12の背面側の斜め下方には凹部24との間に空間があるため、アーム部材2を支持部材1に対し矢印Pで示す斜め上方に向けて移動させることができる。アーム部材2を矢印P方向に移動させると、ノッチ28が突起15に当接しなくなり、アーム部材2を支持部材1に対して軸部12廻りに回転させることができる。
ノッチ28の先端には、規制部材30が装着されている。図4に示す状態からアーム部材2を矢印P方向に移動させても、規制部材30は突起15に当接し続ける。このため、図4に示す下側回転位置にあるアーム部材2を、支持部材1に対して軸部12廻りに下方に回転させることはできない。
物干し装置10が建物における窓部の周囲の壁面に固定されている場合、アーム部材2が図4に示す下側回転位置にある状態で、矢印P方向の外力がアーム部材2に作用した際にも、規制部材30と突起15との当接によって、アーム部材2が自重により下方に回転することはない。
これによって、物干し装置10がベランダ腰壁に設置された場合にも、アーム部材2に保持された物干し竿が足がかりとなることを防止できる。
但し、図5に示すように、アーム部材2を垂直位置まで回転させることで、物干し装置10の近傍に空間を形成することができる。また、物干し装置10の運搬時には、アーム部材2を図5に示す状態にすることで、物干し装置10の占有堆積を小さくすることができる。
規制部材30は、例えば固定ネジを介してノッチ28に着脱自在に取り付けられている。ノッチ28から規制部材30を取り外すことで、アーム部材2を図5に示す位置まで回転させることができる。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上述の実施形態ではなく、実用新案登録請求の範囲によって示される。さらに、本考案の範囲には、実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1−支持部材
2−アーム部材
10−物干し装置
11−支持面
12−軸部
15−突起
21−基端部
24−凹部
26〜28−ノッチ
30−規制部材
2−アーム部材
10−物干し装置
11−支持面
12−軸部
15−突起
21−基端部
24−凹部
26〜28−ノッチ
30−規制部材
Claims (2)
- 背面を垂直面に当接させて固定される支持部材と、
物干し竿を保持するアーム部材と、を有し、
前記支持部材は、前記背面に前記アーム部材が長手方向に貫通する開口部を有し、前記アーム部材の基端部を挟んで対向する一対の支持面を備え、
前記一対の支持面のそれぞれに、軸部を突出して形成し、
前記アーム部材の両面に、前記基端部から開放端に連続した凹部であって前記軸体が前記アーム部材の厚さ方向に進入する凹部を形成し、
前記凹部は、前記基端部で前記軸体との当接により、前記アーム部材の垂直面内での所定角度範囲の回転及び所定長さ範囲内の移動を許容する形状を呈し、
前記支持部材は、前記アーム部材の基端部に設けられた複数のノッチとの当接によって前記アーム部材を複数の角度位置で保持する突起を備えた物干し装置。 - 前記アーム部材は、前記基端部を上側にして長手方向が水平方向よりも所定角度傾斜した下側回転位置よりも下方への移動を前記突起との当接によって規制する規制部材を着脱自在に備えた請求項1に記載の物干し装置。
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JP2010005421U JP3163631U (ja) | 2010-08-12 | 2010-08-12 | 物干し装置 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3000784U (ja) * | 1994-02-04 | 1994-08-16 | 株式会社ダイケン | 物干し竿の支持装置 |
JP2006087522A (ja) * | 2004-09-21 | 2006-04-06 | Kawaguchi Giken Inc | 物干装置 |
JP2008272354A (ja) * | 2007-05-07 | 2008-11-13 | Nagae:Kk | 物干装置 |
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- 2010-08-12 JP JP2010005421U patent/JP3163631U/ja not_active Expired - Fee Related
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