JP6007055B2 - 感震式物品落下防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば書棚等の物品収納棚の棚段に載置した書籍などの物品が、地震等の振動により落下するのを防止し得るようにした感震式物品落下防止装置に関する。
従来の感震式物品落下防止装置としては、例えば特許文献1に開示されているように、感震手段が振動を感知したとき、係合支持機構が作動して、棚間口面に沿って水平に指向する水平部材の係合支持が解かれ、付勢手段により水平部材を所定高さまで上方に移動することにより、棚段に載置した物品の落下を防止し得るようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第2826811号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている感震式物品落下防止装置にあっては、係合支持機構を構成している傾動部材に設けた水平の切欠き部に、同じく係合支持機構を構成している係合子の上端を付勢手段に抗して係合させることにより水平部材を下方位置に保持し、地震等により感震手段である振り子が揺動したとき係合子と傾動部材との係合が解除されて、水平部材が上方位置に跳ね上げられるようになっている。そのため、地震等を感知しない限り水平部材は上方位置まで上昇させることができず、転倒や落下し易い物品を載置した棚において、地震以外の、例えば人が物品に直接接触した際における物品の転倒及び落下を防止するために、適宜、予め水平部材を上昇させておくなどの使い方はできないという問題がある。また、水平部材は、横振動の発生時のみ上方位置に上昇し、縦振動の発生時には上昇しない構造であるため、地震等の揺れに迅速に対応できず、物品が棚より落下する恐れがある。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、横振動や縦振動のいずれにおいても、下方位置に保持した水平部材を上方位置まで自動的に上昇させうるとともに、水平部材を手動でも上方位置に上昇させて保持することができるようにした感震式物品落下防止装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の感震式物品落下防止装置は、
棚段の上下所定位置間を昇降可能な水平部材と、
前記水平部材の両端部に連結され、上下方向に回動する1対の支持アームと、
前記水平部材を、棚の収納物品の落下を防止する上方位置まで上向きに付勢する付勢手段と、
前記付勢手段の上向き付勢力を前記支持アームに伝達することにより、下方位置にある水平部材を上方位置まで上昇させるとともに、下方位置において水平部材が上方に移動するのを許容し得るように、前記支持アームと付勢手段とを連係する連係機構と、
前記水平部材が下方位置にあるとき、前記連係機構と係合してこの連係機構の上方への移動を阻止し、前記付勢手段の上向き付勢力が前記支持アームを介して水平部材に作用しないようにするとともに、前記水平部材が上昇したとき、前記連係機構との係合が解除され、付勢手段の上向き付勢力により前記水平部材を上方位置まで上昇させる係止手段と、
振動を感知することにより、前記係止手段を、前記連係機構との係合が解除される方向に作動させる感震手段とを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、地震等により横振動が発生した際には、感震手段により、係止手段を、連係機構との係合が解除される方向に作動させ、下方位置にある水平部材を付勢手段により上方位置まで自動的に上昇させることができる。また、下方位置において水平部材が上方に移動するのが許容されているので、縦振動が発生したときでも、付勢手段の付勢力に影響されることなく水平部材と共に支持アームが上方に移動して、係止手段と連係機構との係合が解除され、上記と同様に、下方位置にある水平部材を上方位置まで自動的に上昇させることができる。さらに、支持アームを手動でも上昇させうるので、地震の発生を予想して、予め水平部材を上方位置にセットしておいたり、転倒や落下し易い物品を棚に載置した際等において、通常は物品の落下を防止するために、水平部材を上昇させておき、物品の出し入れの際に手動で水平部材を下げたりする使い方をすることができる。
本発明の感震式物品落下防止装置は、
前記係止手段は、前記付勢手段の近傍において上端を支点として揺動するとともに、垂直に垂下した状態において下端が前記連係機構の上端と係合する上下方向を向く係止レバーと、該係止レバーの下端部に突設され、前記支持アームが上方に移動したとき、該支持アームに設けた作動片と当接することにより、前記係止レバーと前記連係機構との係合を解除する被作動片とを備えることを特徴としている。
この特徴によれば、簡単な構成の係止手段により、連係機構に係合させてその上方への移動を阻止したり、付勢手段の付勢力に影響されることなく連係機構との係合を解除して、水平部材を上昇させたりすることができる。
本発明の感震式物品落下防止装置は、
前記付勢手段を、上下方向を向く引張コイルばねとするとともに、前記連係機構は、前記引張コイルばねの下端部に取り付けられた昇降部材と、引張コイルばねの下端に上端部が取付けられ、下部に掛止部を有する引上げ部材とを備え、該引上げ部材の掛止部に、前記支持アームを上方より遊嵌することにより、前記水平部材が上方に移動するのを許容し得るようにしたことを特徴としている。
この特徴によれば、引張コイルばねの上向き付勢力を、昇降部材と引上げ部材とを介して、支持アームに確実に伝達し得るとともに、引上げ部材の掛止部に、支持アームを上方より遊嵌するだけであるので、水平部材が上方に移動するのを許容することができる。
本発明の感震式物品落下防止装置は、
前記感震手段は、前記支持アームの後方に設けた走行路を、該支持アームの後端と当接する方向に移動することにより、該支持アームを上向きに移動させるウエイトであることを特徴としている。
この特徴によれば、ウエイトが走行路を移動することにより、支持アームを、連係機構との係合が解除される方向に確実に作動させることができる。
本発明の感震式物品落下防止装置は、
前記支持アーム、前記付勢手段、前記連係機構、前記係止手段及び前記感震手段を、左右1対の支持体のいずれか一方に組み付け、左右1対の支持体の後端に、棚の支柱の前面に設けられた上下複数の係合孔に係合可能な複数の係合爪を設けたことを特徴としている。
この特徴によれば、左右の支持体の係合爪を、棚の支柱の前面に設けられた係合孔に係合させるだけで、感震式物品落下防止装置を、既設の棚にも簡単に後付けすることができる。また、左右の支持体は、棚板の左右の側面板を兼ねることができる。
本発明の感震式物品落下防止装置の一実施例を備える物品収納棚の正面図である。 同じく、感震式物品落下防止装置の斜視図である。 水平部材が下方位置にあるときにおける支持体を内側方より見た破断拡大側面図である。 同じく、水平部材を押し下げて、係止手段を垂下させた状態における支持体を内側方より見た破断拡大側面図である。 同じく、水平部材が上方へ移動を開始した状態における支持体の破断拡大側面図である。 同じく、水平部材が上方へ移動を完了した状態における支持体の破断拡大側面図である。 図3のV−V線に沿う拡大横断平面図である。 同じく、VI−VI線に沿う拡大縦断側面図である。
本発明の実施形態を、以下の実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の感震式物品落下防止装置(以下、落下防止装置と略する)1を装着した書棚等の物品収納棚2の正面図で、この物品収納棚2は、左右方向に離間する3本の支柱3と、互いに隣接する支柱3の上端部と下端部との対向面同士を連結している横連結杆4と、互いに隣接する支柱3の前面により支持された上下複数段の棚板5とからなっている。左右両側の支柱3、3の前面には、上下方向に1列に並ぶ多数の係合孔6が、また、中央の支柱3の前面には、上下方向に並ぶ左右2列の多数の係合孔6、6が、それぞれ設けられている。落下防止装置1は、後述するように、各段の棚板5と対応する位置において互いに隣接する支柱3の前面の係合孔6を利用して取り付けられている。
図2及び図3に示すように、落下防止装置1は、側面視ほぼ方形をなす左右1対の支持体7、7と、両支持体7の内部より前端部が突出する左右1対の支持アーム8、8と、両支持アーム8の前端部の対向面に左右両端が固着された水平部材9とを備えている。
左右の支持体7は、平板状の外側板10と、それと同じ大きさの内側板11とを備え、内側板11の内側面に突設したスペーサを兼ねる複数のボス軸12の内側端に、外側板10の内側面を当接させ、ボス軸12と対向する位置において外側板10の外側より挿入した複数の皿ねじ13を、各ボス軸12に設けた雌ねじ孔14に螺合することにより、外側板10と内側板11とは、それらの対向面間に所要の空間が形成されるようにして連結されている。なお、外側板10と内側板11との対向面間の空間の外周部を、支持アーム8の突出部の上下方向の移動領域を残して、外側板10と内側板11のいずれか一方に連設したカバー、もしくは別体のカバーにより覆うようにしてもよい。このようにすることで、外側板10と内側板11との対向面間に夾雑物が進入し、後述する水平部材の動作を妨げる虞を回避できる。
外側板10の後端には、上下複数の係合爪15が突設され、この係合爪15を、各棚板5の上方において支柱3の前面の複数の係合孔6に係合することにより、左右の支持体7は、互いに隣接する支柱3の前面に、棚板5の両側端部の上面と当接するようにして着脱可能に取り付けられている。このようにして、左右の支持体7を支柱3の前面に取り付けることにより、左右の支持体7は、棚板5の左右の側面板を兼ねることができるので、別部材としての側面板を取り付ける必要がなくなる。また、支柱3の前面に係合孔6を有する既設の物品収納棚にも、落下防止装置1を簡単に後付けすることができる。なお、係合爪15は、外側板10の後端に替えて、若しくは加えて、内側板11の後端に突設してもよい。さらになお、左右の支持体7は、係合爪15を支柱3の前面の複数の係合孔6に係合して支持されているため、棚板5の両側端部の上面とは離間していてもよい。
左右一対の内どちらか一方の支持体7の内部には、水平部材9を昇降させるための各種の部材が組み込まれている。なお、以下の説明においては、左側の支持体7に部材が組み込まれている場合を例として説明する。図3に示すように、上述した支持アーム8は、前後方向(図3において下側が前方)を向くとともに、外側板10と内側板11との対向面間の前下部より突出する前端部が、棚板5の前面と近接するように下向きに折曲された平板状体からなり、後上部を、外側板10の前部寄りの内側面に、左右方向の枢軸16をもって枢着することにより、支持アーム8は、枢軸16を支点として上下方向に回動し得るようになっている。
支持アーム8の前後方向の中間部の下面には、側面視逆V字状の切欠き凹部17が形成され、また、後端下部には、後向きの突片18が、さらに、枢軸16よりもやや前方の上端には、上向きの作動片19が、それぞれ一体的に連設されている。
支持アーム8と対向する後方において、外側板10の内側面には、感震手段としてのウエイト20のガイド部材21が取り付けられている。このガイド部材21は、内側方を向く水平の上面板21aと、その後端より垂下する後面板21bと、上面板21aの内側縁より起立し、外側板10の内側面に、ねじ22、22により固定された取付片21cとからなっている。外側板10の内面、上面板21a、外側板10の下端の内向折曲片23、及び後面板21bにより囲まれた内部には、前面と内側面が開口するウエイト20の走行路24が形成されている。
上面板21aと内向折曲片23との対向面間の寸法は、ウエイト20の上下寸法よりも若干大としてある。走行路24内に、ウエイト20を、内向折曲片23の上面に載置するようにして収容することにより、ウエイト20は、地震等の振動により、走行路24内を前後方向に移動し、前方に移動したときに、支持アーム8の突片18と当接して、支持アーム8を上向きに回動させるものである。走行路24の内方の開口面は、内側板11により覆われているので、走行路24よりウエイト20が脱落することはない。なお、ウエイト20は、内向折曲片23の上面を前後方向に転動するローラ状のものとしてもよい。
図7及び図8の拡大断面図にも示すように、外側板10の内側面の前端部には、側面視ほぼ方形をなす合成樹脂製のガイド板25が、複数の皿ねじ26により固定されている。このガイド板25の中央部の内側面には、上下方向を向く凹溝27が設けられ、凹溝27の前後の対向面には、上下方向を向く凹状のガイド溝28、28が形成されている。
図3に示すように、支持アーム8の作動片19よりも前方において、外側板10の内側面の前上部に螺合された係止ボルト29には、付勢手段としての上下方向を向く引張コイルばね30の上部フック30aが掛止されている。この引張コイルばね30の外周部の一部は、ガイド板25の凹溝27内に収容されている。
引張コイルばね30の下端部と下部フック30bは、支持アーム8と引張コイルばね30とを連係する連係機構の一部である合成樹脂製の昇降部材31に穿設された上下方向の貫通孔32に遊嵌されている。昇降部材31には、貫通孔32と連通する左右方向を向く嵌合孔33が設けられ、この嵌合孔33に嵌合した軸状の固定金具34を、貫通孔32内において、引張コイルばね30の下部フック30bに嵌合することにより、下部フック30bの下端部は、実質的に昇降部材31に固定されている。昇降部材31の前後寸法は、ガイド板25の凹溝27内を上下方向に摺動し得る寸法とされ、図5に示すように、昇降部材31の前後両面に突設された上下方向を向く突条35、35を、凹溝27のガイド溝28、28に摺動可能に嵌合することにより、昇降部材31は引張コイルばね30の伸縮に伴って、安定的に上下方向に移動し得るようになっている。
図8に示すように、支持アーム8と引張コイルばね30の下部フック30bとは、連係機構の一部であるロッド状の引上げ部材36により連係されている。引上げ部材36の上端部は、側面視下向きU字状をなし、この下向きU字状部36aを、昇降部材31の貫通孔32内において下部フック30bに上方より掛止することにより、引上げ部材36の上端が下部フック30bに連結されている。なお、この際、下向きU字状部36aの上端部が、上記固定金具34と干渉するのを防止するために、固定金具34の下面には、上向きに凹入する逃げ溝37が形成されている(図3参照)。引上げ部材36の下部は、上下方向に長い側面視上向きU字状をなし、掛止部としての上向きU字状部36bに、支持アーム8における逆V字状の切欠き凹部17が上方より遊嵌されている(図3参照)。なお、図3に示すような引張コイルばね30の伸長時においては、支持アーム8は枢軸16に支持されており、指示アームの前方側は上向きU字状部36bに凭れているに留まり、その自重により前記引張コイルばね30を伸長させる作用を有していない。この引張コイルばね30の伸長については以下に説明する。
図3に示すように、引張コイルばね30と近接する後方において、外側板10の内側面の上端部には、係止手段としての係止レバー38の上端部が、左右方向の支持軸39により枢着され、この係止レバー38は、支持軸39を支点として前後方向に揺動し得るとともに、自重により常時垂直に(若しくは前方側に傾斜して)垂下するようになっている。係止レバー38の垂下時において、その先細り状とした下端を、引張コイルばね30を伸長させた状態での昇降部材31の後上面に当接させて係合させ得るようになっている。係止レバー38の下端を昇降部材31の後上面に当接させると、引張コイルばね30が伸長状態に保持されることにより、水平部材9は、支持アーム8を介して棚板5の前面と対向する下方位置に停止して保持されるようになる(図3の状態)。これにより、支持アーム8は、通常時において引上げ部材36下向きU字状部36aと上向きU字状部36bとの間で下方位置から上方に移動するのが許容される(図5参照)。
係止レバー38の後面には、上下方向を向く補強板40が固着され、この補強板40の下端には、側面視倒立L字状の被作動片40aが、係止レバー38の下端より下方に突出するように、かつ前面が支持アーム8の作動片19の後面と近接して対向するようにして、一体的に連設されている。
次に、上記実施例の落下防止装置1の作用及び使用方法について図4を用いて説明する。上述したように、左右の支持体7を、物品収納棚2の左右の支柱3の前面に、係合孔6を利用して取付けたのち、水平部材9を、棚板5の前面と対向する位置まで、引張コイルばね30に抗して手で押し下げる。この際、昇降部材31の上面が係止レバー38の下端よりも下方に位置すると、係止レバー38が垂直に垂下して、その下端が昇降部材31の上面と係合するので、水平部材9から手を離しても、水平部材9が引張コイルばね30の付勢力により上昇することはない。図3がこの状態を示すもので、水平部材9は棚板5の上面よりも下方に位置するので、棚板5への物品の出し入れを支障なく行うことができる。
地震等により、物品収納棚2が前後方向に振動した場合、ウエイト20が走行路24内を前方に移動し、図5および図6に示すように、ウエイト20が支持アーム8の突片18に当接することにより、支持アーム8は枢軸16を中心として上向きに回動する。これにより、支持アーム8と一体をなす作動片19が後向きに回動して、被作動片40aが後方に押動され、それに伴って係止レバー38も後方に揺動する。
その結果、係止レバー38の下端と昇降部材31の上面との係合が解除され、引張コイルばね30の上向き付勢力が、引上げ部材36を介して支持アーム8に伝達されることにより、水平部材9は上方位置まで自動的に跳ね上げられ、棚板5の前上方に位置する。これにより、棚板5に収納した物品が前方に落下するのが防止される。なお、支持アーム8の下面に設けた逆V字状の切欠き凹部17の頂部が、引上げ部材36の上向きU字状部36bにより支持されているので、支持アーム8が上向きに回動しても、その支持点が前後方向にずれる恐れはない。
また、引上げ部材36に対し支持アーム8が下方位置から上方に移動するのが許容されるように連係してあると、水平部材9を手動で上方に引き上げることができるので、係止レバー38の下端と昇降部材31の上面との係合を解除して、水平部材9を上方に位置させることができる。このように、下方位置にある水平部材9を、手動でも上方位置に引き上げうるようにすると、地震の発生を予想して、予め水平部材9を上方位置にセットしておいたり、転倒や落下し易い物品を棚板5に載置した際等において、通常は物品の落下を防止するために、水平部材9を上昇させておき、物品の出し入れの際に手動で水平部材9を下げたりする使い方をすることができる。この際、物品の出し入れ後に、万一、水平部材9を下げた状態のまま忘れたとしても、地震等の発生時には自動的に水平部材9が上昇するので、安全性が高い。
さらに、上記実施例では、引上げ部材36に対し支持アーム8が下方位置から上方に移動するのが許容されるように連係してあるので、図3の状態において、地震等により、物品収納棚2が縦振動した際に、水平部材9と共に支持アーム8は上方に回動することができる。支持アーム8が上方に回動すると、上記と同様に、作動片19が後向きに回動して被作動片40aが後方に押動され、係止レバー38の下端と昇降部材31の上面との係合が解除されるので、水平部材9は上方位置まで自動的に跳ね上げられる。
本発明は、上記実施例に限定されるものではない。上記実施例では、引張コイルばね30と支持アーム8との連係手段に、下部がU字状に折曲する引上げ部材36を用いたが、例えば支持アーム8に上下方向を向く長孔を設け、この長孔に、引張コイルばね30の下端部より垂下させた昇降部材等に突設したピンを、引張コイルばね30の上向き付勢力を支持アーム8に伝達可能なように、かつ引上げ部材36に対し支持アーム8が下方位置から上方に移動するのを許容し得るように連係させてもよい。
係止レバー38の下端を昇降部材31の上面に確実に係合させるために、係止レバー38を昇降部材31側に付勢するばね常数の小さなばねを設けたり、係止レバー38が確実に垂下し得るように、その下端部に重りを固定したりしてもよい。
棚板5が左右の側面板を有する場合には、それらの内側面に支持体7を固定し、支持体7に設けた係合爪15は省略してもよい。
1 感震式物品落下防止装置
2 物品収納棚
3 支柱
5 棚板
6 係合孔
7 支持体
8 支持アーム
9 水平部材
10 外側板
11 内側板
15 係合爪
16 枢軸
17 切欠き凹部
18 突片
19 作動片
20 ウエイト(感震手段)
21 ガイド部材
21a 上面板
21b 後面板
24 走行路
25 ガイド板
27 凹溝
28 ガイド溝
30 引張コイルばね(付勢手段)
31 昇降部材(連係手段)
35 突条
36 引上げ部材(連係手段)
36a 下向きU字状部
36b 上向きU字状部(掛止部)
38 係止レバー(係止手段)
39 支持軸
40 補強板
40a 被作動片

Claims (4)

  1. 棚段の上下所定位置間を昇降可能な水平部材と、
    前記水平部材の両端部に連結され、上下方向に回動する1対の支持アームと、
    前記水平部材を、棚の収納物品の落下を防止する上方位置まで上向きに付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段の上向き付勢力を前記支持アームに伝達することにより、下方位置にある水平部材を上方位置まで上昇させるとともに、下方位置において水平部材が上方に移動するのを許容し得るように、前記支持アームと付勢手段とを連係する連係機構と、
    前記水平部材が下方位置にあるとき、前記連係機構と係合してこの連係機構の上方への移動を阻止し、前記付勢手段の上向き付勢力が前記支持アームを介して水平部材に作用しないようにするとともに、前記水平部材が上昇したとき、前記連係機構との係合が解除され、付勢手段の上向き付勢力により前記水平部材を上方位置まで上昇させる係止手段と、
    振動を感知することにより、前記係止手段を、前記連係機構との係合が解除される方向に作動させる感震手段とを備えることを特徴とする感震式物品落下防止装置。
  2. 前記係止手段は、前記付勢手段の近傍において上端を支点として揺動するとともに、垂直に垂下した状態において下端が前記連係機構の上端と係合する上下方向を向く係止レバーと、該係止レバーの下端部に突設され、前記支持アームが上方に移動したとき、該支持アームに設けた作動片と当接することにより、前記係止レバーと前記連係機構との係合を解除する被作動片とを備えることを特徴とする請求項1に記載の感震式物品落下防止装置。
  3. 前記付勢手段を、上下方向を向く引張コイルばねとするとともに、前記連係機構は、前記引張コイルばねの下端部に取り付けられた昇降部材と、引張コイルばねの下端に上端部が取付けられ、下部に掛止部を有する引上げ部材とを備え、該引上げ部材の掛止部に、前記支持アームを上方より遊嵌することにより、前記水平部材が上方に移動するのを許容しうるようにしたことを特徴とする請求項1または2に記載の感震式物品落下防止装置。
  4. 前記感震手段は、前記支持アームの後方に設けた走行路を、該支持アームの後端と当接する方向に移動することにより、該支持アームを上向きに移動させるウエイトであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の感震式物品落下防止装置。
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