JP2021027179A - 走行装置 - Google Patents

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Yuhei Otsuka
悠平 大塚
草太 水野
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草太 水野
崇 平野
Takashi Hirano
崇 平野
橋本 光弘
Mitsuhiro Hashimoto
光弘 橋本
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Abstract

【課題】装置本体の接地を、部品点数を増大させることなく簡易な構造で実現することが可能な走行装置を提供する。【解決手段】走行装置は、走行路に沿って転動可能な転動体55Aを有し、走行路に沿って走行可能な本体部51と、本体部に設けられ、外部からの非接触給電により供給される電力を用いて本体部を走行路に沿って走行させる駆動部と、を備える。転動体は、駆動部の接地端子と走行路とを電気的に接続する導電部材80を含む。【選択図】図5

Description

本明細書は、走行装置に関する。
従来、フィーダを運搬する走行装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。フィーダは、キャリアテープに収納された電子部品を部品取出位置へ送り供給する装置である。走行装置は、部品装着機に交換可能に搭載されるフィーダの交換のために新旧のフィーダを運搬する装置である。走行装置は、予め設置されたレールなどの走行路に沿って走行する。走行装置は、電源ケーブルを介さず外部からの非接触給電により供給される電力又はバッテリから出力される電力を用いて走行する。
国際公開第2014/010084号
ところで、上記の如く電源ケーブルを介さずに電力を用いて走行する走行装置では、静電気などにより装置本体が帯電することがある。この帯電状態を解消するうえでは、装置本体をブラシやスプリングなどを用いて外部に接地することが考えられる。しかしながら、かかる構成では、装置本体を外部に接地させるうえでブラシなどの専用部材を用意することが必要であるので、部品点数が増大して組付性が低下してしまう。
本明細書は、装置本体の接地を、部品点数を増大させることなく簡易な構造で実現することが可能な走行装置を提供することを目的とする。
本明細書は、走行路に沿って転動可能な転動体を有し、前記走行路に沿って走行可能な本体部と、前記本体部に設けられ、外部からの非接触給電により供給される電力又は前記本体部に搭載されるバッテリから出力される電力を用いて前記本体部を前記走行路に沿って走行させ又は前記本体部内において駆動制御を行う駆動部と、を備える走行装置であって、前記転動体は、前記駆動部の接地端子と前記走行路とを電気的に接続する導電部材を含む、走行装置を開示する。
本開示によれば、走行路に沿って転動可能な走行装置の転動体が、駆動部の接地端子と走行路とを電気的に接続する導電部材を含むので、駆動部の接地端子が、転動体の導電部材及び走行路を介した経路で接地される。このため、走行装置が静電気や漏電に起因して帯電しても、その電気を上記の経路で外部に逃がすことができるので、走行装置の帯電状態を解消させることができる。また、走行装置を接地させるうえで、走行路に沿って転動する転動体に導電部材が設けられるので、ブラシやスプリングなどの専用部材を用意すること及びその専用部材を本体部に取り付けることは不要である。このため、接地する走行装置を構成するうえで、部品点数の削減を図ることができると共に、組付性の向上を図ることができる。従って、走行装置の接地を、部品点数を増大させることなく簡易な構造で実現することができる。
一実施形態に係る走行装置を含む生産システムの構成図である。 実施形態の生産システムが備える部品装着機及び走行装置の概略斜視図である。 キャリアテープの斜視図である。 実施形態の生産システムが備えるレール及び走行装置の側面図である。 実施形態の導電部材が設けられる転動体の断面図である。 第一変形形態に係る走行装置における導電部材が設けられる転動体の構成図である。 第二変形形態に係る走行装置における導電部材が設けられる転動体の構成図である。 第三変形形態に係る走行装置の概略構成図である。
以下、走行装置を具体化した実施形態について図面を用いて説明する。
1.走行装置を含む生産システムの構成
本実施形態において、走行装置は、図1に示す如き生産システム1に用いられる装置である。生産システム1は、電子部品が装着された基板2(図2参照)を生産するシステムである。生産システム1は、図1及び図2に示す如く、部品装着機10と、フィーダ保管装置20と、管理装置30と、交換システム40と、を備えている。尚、生産システム1は、例えばスクリーン印刷機や検査機,リフロー炉などを備えていてよい。
部品装着機10は、基板2に電子部品を装着する装置である。部品装着機10は、生産システム1に複数設けられている。複数の部品装着機10は、基板2の搬送方向(以下、X方向と称す。)に並んで配置されている。尚、部品装着機10は、生産システム1に一以上設けられればよい。部品装着機10は、基板搬送装置11と、部品供給装置12と、部品移載装置13と、を有している。
基板搬送装置11は、基板2をX方向に搬送すると共に、基板2を部品装着機10の所定位置に位置決めする装置である。基板搬送装置11は、ベルトコンベア及び位置決め装置などを有している。基板搬送装置11は、部品装着機10での基板2への部品装着処理が終了した後に、その基板2を更にX方向に搬送してその部品装着機10の外部へ搬出する。
部品供給装置12は、基板2に装着される電子部品を部品取出位置へ送り供給する装置である。電子部品は、キャリアテープ3にテープ長手方向に等間隔で収納されている。キャリアテープ3は、図3に示す如く、リール4に巻回された状態でフィーダ5に収容されている。フィーダ5は、例えばカセット式のテープフィーダである。部品供給装置12は、フィーダ5のリール4を回転させてキャリアテープ3を所定方向(具体的には、上記のX方向に直交する水平方向;以下、Y方向と称す。)に搬送して電子部品を部品取出位置へ送り供給する。
部品供給装置12は、フィーダ5を着脱可能に収容するスロット12sを有している。スロット12sは、上部スロット12s1及び下部スロット12s2を有している。上部スロット12s1は、部品装着機10のY方向手前側の上部に配置されている。上部スロット12s1は、フィーダ5を部品供給可能に保持する。フィーダ5は、上部スロットs1に保持された状態で、動作処理され、具体的には、リール4の回転によりキャリアテープ3内の電子部品を部品取出位置に送り供給する。
下部スロット12s2は、上部スロット12s1の下方に配置されている。下部スロット12s2は、フィーダ5を保持することが可能である。すなわち、下部スロット12s2は、未使用のフィーダ5を予備的に保持し又は使用済のフィーダ5を一時的に保持する。尚、上部スロット12s1と下部スロット12s2との間でのフィーダ5の交換は、後述の走行装置による自動交換又は作業者による手動交換により行われる。
部品移載装置13は、部品取出位置に供給された電子部品を基板2に移載する装置である。部品移載装置13は、移動台13aと、装着ヘッド13bと、を有している。移動台13aは、水平方向に移動可能である。装着ヘッド13bは、移動台13aに交換可能に保持されている。装着ヘッド13bは、電子部品を吸着又は把持する吸着ノズルなどの保持部材を有している。この保持部材は、基板2に移載する電子部品の種別に応じて適宜変更される。
装着ヘッド13bは、移動台13aの移動により水平方向に移動可能であると共に、上記の保持部材を鉛直上下方向(具体的には、上記のX方向及びY方向の双方に直交する方向;以下、Z方向と称す。)及びそのZ方向軸回りの回転方向に移動させることが可能である。装着ヘッド13bは、部品供給装置12により部品取出位置に送り供給された電子部品を吸着又は把持することが可能であると共に、その吸着又は把持した電子部品を基板2に装着することが可能である。部品移載装置13は、移動台13aの水平移動と装着ヘッド13bの移動とを適宜組み合わせて、電子部品を、部品取出位置で吸着又は把持すると共に、基板搬送装置11で所定位置に位置決めされた基板2まで移動させてその基板2に装着する。
上記の部品装着機10は、電子部品を基板2に装着する処理を実行する。具体的には例えば、部品装着機10のコントローラは、画像処理の結果や各種センサの検出結果に基づいて、制御プログラムなどに従った制御信号を部品移載装置13に対して供給する。部品移載装置13は、供給された制御信号に基づいて移動台13a及び装着ヘッド13bを位置移動させて吸着ノズルなどの保持部材の位置制御を行う。
フィーダ保管装置20は、フィーダ5を保管する装置である。フィーダ保管装置20は、生産ラインの例えば基板搬入側に配置されている。フィーダ保管装置20は、フィーダ5を着脱可能に収容するスロット21を有している。スロット21は、複数設けられている。尚、スロット21でのフィーダ5の着脱は、後述の走行装置による自動交換又は作業者による手動交換により行われる。
管理装置30は、基板2の生産を管理する装置である。管理装置30は、生産ラインの動作状況などを監視し、部品装着機10やフィーダ保管装置20,交換システム40を含む生産設備の制御を行う。管理装置30は、各種データを格納しており、基板2を生産するうえで各種処理を実行する。管理装置30は、ネットワークを介して、部品装着機10、フィーダ保管装置20、交換システム40、及びフィーダ5との間で各種データを通信することが可能であると共に、生産システム1の構成要素として接続されているそれら各装置などの識別情報を取得することが可能である。
交換システム40は、フィーダ5の交換すなわち回収及び補給を行うシステムである。交換システム40は、第一レール41と、第二レール42と、走行装置50と、を備えている。第一レール41及び第二レール42は、走行装置50が走行する走行路を構成する部材である。第一レール41及び第二レール42はそれぞれ、生産システム1のX方向全域に亘って設けられ、複数の部品装着機10が並んで配置されるX方向に沿って延在している。第一レール41と第二レール42とは、互いに平行に延びている。第一レール41及び第二レール42はそれぞれ、電気伝導率の比較的高い金属により構成されている。第一レール41及び第二レール42は、部品装着機10の筐体を介して或いは直接に接地されている。
第一レール41及び第二レール42はそれぞれ、部品装着機10に対してY方向手前側に配置されている。第一レール41は、部品装着機10の上部スロット12s1と下部スロット12s2とのZ方向の間に設けられている。第一レール41は、フィーダ保管装置20及び複数の部品装着機10それぞれに同形のレール部材がX方向に連続するように設けられている。第二レール42は、部品装着機10の下部スロット12s2の下方に設けられている。第二レール42は、フィーダ保管装置20及び複数の部品装着機10それぞれに同形のレール部材がX方向に連続するように設けられている。尚、第一レール41及び第二レール42それぞれにおいて、X方向に隣接するレール部材は、略直線状に配置され、継ぎ目部分で僅かな隙間が形成されるものであってもよい。
第一レール41は、図4に示す如く、上方に開口した溝状に形成されている。第一レール41の一対の側壁部にはそれぞれ、複数の磁石43が埋め込まれている。複数の磁石43は、N極及びS極がX方向に交互に現れるようにX方向に並んで配置されている。第一レール41の側壁部の上面には、X方向に延びるリニアスケール44が配設されている。第一レール41の溝底部には、送電部45が埋め込まれている。送電部45は、X方向に延びる送電コイルである。送電部45は、Y方向に並んで一対設けられている。一対の送電部45は、走行装置50に非接触で電力の供給を行う。
また、第一レール41は、一対の側壁部の上部にて走行装置50を走行可能に支持している。第一レール41の溝底部のY方向中央には、走行溝46が設けられている。第一レール41は、走行溝46にて走行装置50を走行可能に支持している。更に、第二レール42は、走行装置50を走行可能に支持している。第一レール41及び第二レール42は、走行装置50をZ方向に支持すると共に、走行装置50の傾動を抑えるように支持する。
走行装置50は、フィーダ5を運搬する装置である。走行装置50は、第一レール41及び第二レール42に沿って走行することによりフィーダ5の回収及び補給を行う。走行装置50は、本体部51と、駆動部52と、を備えている。尚、ここでは、走行装置50の一般構成を説明することとし、走行装置50の詳細構成を後述するものとする。
本体部51は、第一レール41及び第二レール42に沿って移動する部位である。本体部51は、各種構成部品を覆う筐体53と、駆動部52などを支持するブラケット54と、を有している。筐体53及びブラケット54はそれぞれ、電気伝導率の比較的高い金属により構成されている。ブラケット54は、筐体53から部品装着機10側であるY方向奥側へ突出する部位を有するように形成されている。
本体部51は、転動体55を有している。転動体55は、第一レール41又は第二レール42に沿って転動可能である。転動体55は、第一レール41又は第二レール42に摩擦により係合し、第一レール41又は第二レール42との間で転がり摩擦が生じる車輪である。転動体55は、複数設けられている。転動体55は、走行ローラ60と、第一ガイドローラ61と、第二ガイドローラ62と、を有している。走行ローラ60、第一ガイドローラ61、及び第二ガイドローラ62は、筐体53又はブラケット54に転動可能に支持されている。
走行ローラ60は、本体部51のZ方向中央に配置されている。走行ローラ60は、X方向に並んで複数個(例えば、2〜4個)設けられている。走行ローラ60は、第一レール41の走行溝46に嵌まるように配置されており、第一レール41に係合している。走行ローラ60は、2個一組設けられており、互いにY方向に並列に並んで配置されている。走行ローラ60は、走行溝46を形成する底壁部又は一対の側壁部に対して転動する。尚、走行ローラ60は、Y方向に延びる軸及びZ方向に延びる軸のうち少なくとも何れか一方の軸を中心にして回転可能なローラであればよく、Y方向に延びる軸を中心にして回転するローラとZ方向に延びる軸を中心にして回転するローラとが混在していてもよい。
第一ガイドローラ61は、本体部51のZ方向上部に配置されている。第一ガイドローラ61は、X方向に並んで複数個(例えば、2〜4個)設けられている。第一ガイドローラ61は、第一レール41の側壁部の上部に係合するように配置されており、第一レール41に係合している。第一ガイドローラ61は、2個一組設けられており、第一レール41の一対の側壁部の上部で互いにY方向に離間しつつ並列に並んで配置されている。第一ガイドローラ61は、鉛直上下方向(具体的には、Z方向)に延びる軸を中心にして回転可能であり、第一レール41の側壁部の上部に形成されたレール部に沿って転動する。第一ガイドローラ61は、第一レール41に対するX方向への移動が許容される一方、第一レール41に対するY方向及びZ方向への移動が規制されるように構成されている。
第二ガイドローラ62は、本体部51のZ方向下部に配置されている。第二ガイドローラ62は、X方向に並んで複数個(例えば、2〜4個)設けられている。第二ガイドローラ62は、第二レール42の上面に接するように配置されており、第二レール42に係合している。第二ガイドローラ62は、鉛直上下方向(具体的には、Z方向)に延びる軸を中心にして回転可能であり、第二レール42に沿って転動する。本体部51は、走行ローラ60、第一ガイドローラ61、及び第二ガイドローラ62により姿勢を維持しつつ、第一レール41及び第二レール42に沿って走行する。
本体部51は、受電部56を有している。受電部56は、ブラケット54における走行ローラ60よりもY方向外側に配置されている。受電部56は、X方向に延びる受電コイルである。受電部56は、第一レール41に設けられた送電部45に対応して一対設けられている。受電部56は、本体部51のX方向位置によらず、何れかの送電部45に対向する。
送電部45及び受電部56は、互いに接近した場合に磁気結合して周回磁路を形成する。受電部56は、送電部45からの磁気結合による非接触給電により電力を受け取ることができる。この受け取った電力は、受電回路を介して駆動部52や後述の作業ロボット,制御装置などに供給される。駆動部52、作業ロボット、及び制御装置などは、受電部56で受け取った電力を用いて動作することができる。
駆動部52は、転動体55を転動させる部位である。駆動部52は、本体部51に設けられている。駆動部52は、第一レール41の磁石43と協働してリニアモータを構成する。駆動部52は、走行装置50の外部である送電部45からの非接触給電により供給された電力を用いて転動体55を転動させて本体部51を第一レール41及び第二レール42に沿って走行させる。
駆動部52は、ムービングコイル57を有している。ムービングコイル57は、第一レール41の磁石43に対してY方向に対向するように配置されている。ムービングコイル57のコアには、外部からの給電により磁極が誘起される。駆動部52の接地端子は、本体部51の金属製の筐体53に接続されている。駆動部52は、磁石43との間における磁極誘起により本体部51をX方向へ走行させる推進力を生成する。
本体部51は、位置検出部58を有している。位置検出部58は、走行路上における本体部51の位置を検出する部位である。位置検出部58は、本体部51のブラケット54に第一レール41のリニアスケール44に対してZ方向に対向するように配置されている。位置検出部58は、光学方式又は電磁誘導方式でリニアスケール44の目盛りを検出して、本体部51の位置を検出する。
本体部51は、作業ロボット59を有している。作業ロボット59は、所定作業を行う装置である。この所定作業には、走行装置50と部品装着機10などの対基板作業機との間で交換要素を交換する作業が含まれる。作業ロボット59は、主に、走行装置50と複数の部品装着機10との間及び走行装置50とフィーダ保管装置20との間でフィーダ5の交換処理を行う。この交換処理は、フィーダ5の回収及び補給の少なくとも一方を行う処理を含む。
作業ロボット59は、フィーダ5を保持する保持部59aを有している。保持部59aは、フィーダ5の着脱方向(すなわち、Y方向)及び鉛直上下方向(すなわち、Z方向)に移動可能である。作業ロボット59は、未使用又は使用済のフィーダ5をフィーダ保管装置20との間で搬送すると共に部品装着機10との間で搬送することが可能である。また、作業ロボット59は、部品装着機10の上部スロット12s1と下部スロット12s2との間でフィーダ5を入れ替えることが可能である。
走行装置50は、制御装置70を備えている。制御装置70は、本体部51の走行すなわち駆動部52による転動体55の転動を制御すると共に、作業ロボット59の動作を制御する装置である。制御装置70は、主にCPUや各種メモリなどにより構成されたコントローラである。制御装置70は、部品装着機10、フィーダ保管装置20、及び管理装置30と通信可能に接続されている。制御装置70は、本体部51を第一レール41及び第二レール42に沿って移動させる処理を行うと共に、移動停止中にフィーダ5の交換処理を行う。
2.走行装置の詳細構成
走行装置50は、導電部材80を備えている。導電部材80は、外部に常時接地する部材である。具体的には、導電部材80は、駆動部52の接地端子と第一レール41又は第二レール42とを物理的及び電気的に接続する接地部材である。導電部材80は、10[Ω]以下の抵抗を有し、0.1[S]以上の電気伝導率を有している。
導電部材80は、転動体55に設けられている。導電部材80は、すべての転動体55のうち一以上のローラ60,61,62に設けられている。尚、導電部材80は、走行装置50の走行中に第一レール41又は第二レール42に接する状態が継続して維持されるローラ60,61,62に設けられることが望ましい。以下、導電部材80が設けられた転動体55を特定転動体55Aと称す。すなわち、特定転動体55Aは、導電部材80を含んでいる。
導電部材80は、駆動部52の接地端子が接続される筐体53又はブラケット54と第一レール41又は第二レール42との間に介在している。すなわち、導電部材80は、特定転動体55Aが転動可能に支持される筐体53又はブラケット54側の支持部(図5に示す如く、筐体53又はブラケット54に固定されて筐体53に導通する支持軸51aを含む。)と、第一レール41又は第二レール42に接する特定転動体55Aの外面との間において、物理的に連続して繋がるように設けられている。
導電部材80は、図5に示す如く、特定転動体55Aの外面並びにその特定転動体55Aを支持する軸受55Bなどに設けられる。尚、導電部材80は、軸受55B周囲に付着するグリスに含まれてもよい。また、特定転動体55Aは、その特定転動体55Aの全体が導電部材80により形成されるローラであってもよいし、その特定転動体55Aの外面と軸受55Bの摺動面とを含む面部のみが導電部材80により形成されるローラであってもよい。更に、導電部材80が特定転動体55Aの外面に設けられる場合は、その特定転動体55Aの外面全域に亘って導電部材80が設けられてもよいし、また、その特定転動体55Aの外面全域のうち第一レール41又は第二レール42に接し易い面部(例えば、軸方向中央部のみ又は軸方向端部のみ)に導電部材80が設けられてもよい。
3.走行装置の効果
上記構成を有する走行装置50においては、駆動部52の接地端子が、本体部51の筐体53、特定転動体55Aの導電部材80、及び第一レール41又は第二レール42を介した経路で接地される。このため、走行装置50が静電気や漏電に起因して帯電しても、その電気を上記の経路で外部に逃がすことができるので、その走行装置50の帯電状態を解消させることができる。
また、上記の如く走行装置50を接地させてその帯電状態を解消させるために、特定転動体55Aに導電部材80が設けられている。特定転動体55Aは、接地された第一レール41又は第二レール42に接し、その第一レール41又は第二レール42に沿って転動する車輪である。この構成においては、走行装置50を接地させるうえで、ブラシやスプリングなどの専用部材を用意すること及びその専用部材を本体部51に取り付けることは不要であり、第一レール41又は第二レール42に沿って転動する転動体55に導電部材80を設けることとすればよい。このため、接地する走行装置50を構成するうえで、部品点数の削減を図ることができると共に、組付性の向上を図ることができる。
このように、走行装置50によれば、その走行装置50の接地を、部品点数を増大させることなく簡易な構造で実現することができる。また、走行装置50の接地を特定転動体55Aを用いて安定的に実現することができ、これにより、走行装置50の帯電に起因するノイズ発生を抑制して、走行装置50の誤動作や外部との通信異常を防止することができる。
4.変形形態
ところで、上記の実施形態においては、導電部材80を含む特定転動体55Aが、筐体53又はブラケット54に転動可能に支持され、その導電部材80が、走行路である第一レール41又は第二レール42に接している。しかし、走行装置50は、更に、導電部材80と第一レール41又は第二レール42との常時接触を実現するため、図6に示す如く、その特定転動体55Aを第一レール41又は第二レール42に押し付ける押付部材100を備えるものとしてもよい。
この変形形態において、押付部材100は、特定転動体55Aを第一レール41又は第二レール42に接するように付勢するコイルスプリングなどである。押付部材100の一端は、本体部51の筐体53又はブラケット54に固定されている。押付部材100の他端は、プレート部材110に固定されている。特定転動体55Aは、このプレート部材110に転動可能に支持されている。特定転動体55A及びプレート部材110は、特定転動体55Aが第一レール41又は第二レール42に接するまで筐体53又はブラケット54に対して押付部材100の収縮方向に位置移動する。
上記変形形態の構成によれば、特定転動体55Aが押付部材100の付勢力Fにより第一レール41又は第二レール42の走行路に押し付けられるので、特定転動体55Aの導電部材80とその走行路とを常時接触させることができる。従って、走行装置50の常時接地を確保することができる。
また、上記の実施形態においては、走行装置50が、図4に示す如く、走行路である第一レール41及び第二レール42に対してX方向両側のうち片側に隣接するように配置されており、それらの第一レール41及び第二レール42にいわゆる片持ち状態で走行可能に取り付けられている。また、第一レール41及び第二レール42がそれぞれ、フィーダ保管装置20及び複数の部品装着機10それぞれに同形のレール部材がX方向に連続するように設けられているので、走行路上においてX方向に隣接するレール41,42の継ぎ目で段差が生じている。この構成では、走行装置50が特に走行中に振動し易い。かかる走行装置50の振動がフィーダ5内の電子部品に伝達されると、その電子部品が収納部内で揺動して破損する事態が生じ易くなる。
そこで、走行装置50は、図7に示す如く、本体部51の振動を抑える防振部200を備えるものとしてもよい。この防振部200は、本体部51と転動体55との間に介在する懸架装置である。懸架装置である防振部200は、転動体55ごとに独立して設けられている。防振部200は、スプリング201と、ダンパ202と、を有している。スプリング201は、本体部51と転動体55との間の衝撃を吸収する弾性体である。ダンパ202は、スプリング201の振動を減衰させるショックアブソーバである。
スプリング201の一端及びダンパ202の一端はそれぞれ、本体部51の筐体53又はブラケット54に固定されている。スプリング201の他端及びダンパ202の他端は、プレート部材210に固定されている。転動体55は、このプレート部材210に転動可能に支持されている。転動体55及びプレート部材210は、筐体53又はブラケット54に対してスプリング201の伸縮方向に位置移動することが可能である。
上記変形形態の構成によれば、走行装置50の走行中などにその走行装置50に転動体55側から振動が加わっても、その振動が本体部51と転動体55との間の防振部200で吸収されて減衰されるので、その振動が本体部51へ伝達されるのを抑えることができる。従って、走行装置50に転動体55側から振動が加わっても、その振動に起因して本体部51内の未使用のフィーダ5内の電子部品が収納部内で揺動するのを抑えることができ、その電子部品の破損を防止することができる。特に、防振部200が転動体55ごとに独立して設けられている。このため、各転動体55がレール41,42の継ぎ目などを通過する毎に走行装置50に振動が加わっても、その各振動が本体部51に伝わるのを抑えることができるので、フィーダ5内の電子部品の揺動を確実に抑えることができる。
尚、上記の変形形態では、防振部200が転動体55ごとに独立して設けられている。しかし、本開示は、これに限定されるものではなく、防振部200が、走行装置50のすべての転動体55を纏めて対応して一つだけ設けられるものであってもよい。
また、上記の変形形態では、防振部200が、本体部51と転動体55との間に介在する懸架装置である。しかし、本開示は、これに限定されるものではなく、防振部が、弾性機能及びダンパ機能を有する、転動体55の外面に取り付けられ或いは貼り付けられラバーや硬質ゴムなどの防振材であってもよい。
また、上記の実施形態においては、走行装置50の走行が、駆動部52のムービングコイル57と第一レール41の磁石43とで構成されるリニアモータを用いて実現されている。しかし、本開示は、これに限定されるものではなく、走行装置50が、かかるリニアモータに代えて、例えば図8に示す如く、回転式の電気モータ300を有するものとしてもよい。
この変形形態において、走行装置50は、駆動輪301と、従動輪302と、を有する。駆動輪301及び従動輪302はそれぞれ、走行路である第一レール41又は第二レール42との間で転がり摩擦が生じる車輪である。駆動輪301は、ベルト303を介して電気モータ300に接続されている。駆動輪301は、電気モータ300の駆動により転動する。尚、駆動輪301は、ベルト303を介することなく電気モータ300に直接に接続されるものとしてもよい。従動輪302は、本体部51の走行に合わせて第一レール41又は第二レール42との摩擦により転動する。従動輪302は、走行装置50が駆動輪301の転動により走行する際に第一レール41又は第二レール42に接して走行装置50の姿勢を補助する。尚、従動輪302は、上記の実施形態における走行ローラ60やガイドローラ61,62と形状や配置位置を同じくするものであってよい。
また、この変形形態において、導電部材80は、走行装置50の従動輪302に設けられることが好ましい。これは、回転駆動時に走行路に対して空転が生じ得る駆動輪301では従動輪302に比べて、その外面が走行路から離れる可能性が高いので、導電部材80を従動輪302に設ける構成によれば走行装置50の接地性を高めることができる、からである。
更に、上記の実施形態においては、走行装置50が外部からの非接触給電により供給される電力を受け取り、その電力を用いて、駆動部52が本体部51を走行路に沿って走行させ、作業ロボット59が所定作業を行うと共に、制御装置70が各種制御を行う。しかし、本開示は、これに限定されるものではなく、走行装置50が、本体部51に搭載されるバッテリを備えるものとし、外部からの非接触給電により供給される電力に代えて或いはその電力と一緒に、そのバッテリから出力される電力を用いて、駆動部52が本体部51を走行路に沿って走行させ、作業ロボット59が所定作業を行い、制御装置70が各種制御を行うものであってもよい。
尚、本開示は、上述した実施形態や変形形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
1:生産システム、2:基板、3:キャリアテープ、5:フィーダ、10:部品装着機、40:交換システム、41:第一レール、42:第二レール、45:送電部、50:走行装置、51:本体部、52:駆動部、55:転動体、55A:特定転動体、55B:軸受、56:受電部、60:走行ローラ、61:第一ガイドローラ、62:第二ガイドローラ、70:制御装置、80:導電部材、100:押付部材、200:防振部、201:スプリング、202:ダンパ。

Claims (12)

  1. 走行路に沿って転動可能な転動体を有し、前記走行路に沿って走行可能な本体部と、
    前記本体部に設けられ、外部からの非接触給電により供給される電力又は前記本体部に搭載されるバッテリから出力される電力を用いて前記本体部を前記走行路に沿って走行させ又は前記本体部内において駆動制御を行う駆動部と、
    を備える走行装置であって、
    前記転動体は、前記駆動部の接地端子と前記走行路とを電気的に接続する導電部材を含む、走行装置。
  2. 前記導電部材は、0.1[S]以上の電気伝導率を有する、請求項1に記載された走行装置。
  3. 前記走行装置は、電子部品を送り供給するフィーダを運搬する装置である、請求項1又は2に記載された走行装置。
  4. 前記転動体は、前記走行路との間で転がり摩擦が生じる車輪である、請求項1乃至3の何れか一項に記載された走行装置。
  5. 前記導電部材は、前記車輪の外面及び軸受に設けられている、請求項4に記載された走行装置。
  6. 前記車輪は、複数設けられると共に、前記駆動部の駆動により転動する駆動輪と、前記本体部の走行に合わせて前記走行路との摩擦により転動する従動輪と、を含み、
    前記導電部材は、前記従動輪に設けられている、請求項4又は5に記載された走行装置。
  7. 前記走行装置は、前記導電部材が設けられた前記車輪を前記走行路に押し付ける押付部材を備える、請求項4乃至6の何れか一項に記載された走行装置。
  8. 前記走行装置は、前記本体部の振動を抑える防振部を備える、請求項4乃至7の何れか一項に記載された走行装置。
  9. 電子部品を送り供給するフィーダを運搬する走行装置であって、
    走行路に沿って転動可能な車輪を有し、前記走行路に沿って走行可能な本体部と、
    前記本体部の振動を抑える防振部と、
    を備える、走行装置。
  10. 前記防振部は、前記本体部と前記車輪との間に介在する懸架装置である、請求項8又は9に記載された走行装置。
  11. 前記懸架装置は、前記車輪ごとに独立して設けられている、請求項10に記載された走行装置。
  12. 前記防振部は、前記車輪に取り付けられる防振材である、請求項8又は9に記載された走行装置。
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