JP6622596B2 - 部品実装装置、及び、表面実装機 - Google Patents
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Description
よって上記の部品実装装置によると、実装可能な基板のサイズが小さくなってしまうことを抑制しつつ相殺型のリニアモータを用いてヘッド支持体を往復移動させることができる。
上記の部品実装装置によると、接続部材をヘッド支持体の端面に固定しつつ、他の部材を介さずに可動子を接続部材に固定することができるので、他の部材を介して固定する場合に比べて部品点数を削減することができるとともに、ヘッド支持体及び可動子まで含めた全体の部材の第1の方向の幅が広くなってしまうことを抑制することができる。
また、上記の部品実装装置によると、接続部材の第1の方向の一方の側にヘッド支持体が固定され、他方の側にリニアモータの可動子が固定されるので、第3の方向においてリニアモータの中心とヘッド支持体の中心との距離を近くすることができる。このため、その距離が遠い場合に比べてリニアモータの駆動力を効率よくヘッド支持体に伝達することができる。
実施形態を図1ないし図9によって説明する。以降の説明においてプリント基板(基板の一例)に電子部品(部品の一例)を実装するとは、部品供給装置によって供給される電子部品を吸着(保持の一例)し、その吸着した電子部品をプリント基板上の搭載位置に搭載することをいう。
また、以降の説明では実質的に構成が同一の複数の構成要素には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
図3に示すように、表面実装機1は基台10、基台10の上面に固定されているレール支持部11A〜11D、プリント基板P1をX軸方向に搬送する搬送コンベア20(基板搬送装置の一例)、レール支持部11A〜11Dの上面に配置されている二つの部品実装装置30、プリント基板P1を上方に持ち上げる二つのバックアップ機構40などを備えている。また、前述したように表面実装機1は図2に示す部品供給装置50も備えている。
バックアップ機構40は基台10における搬送コンベア20の下方に設けられており、実装位置31に停止したプリント基板P1を上方に持ち上げる。
図4に示すように、二つの部品実装装置30はそれぞれ二つの実装ヘッド60、及び、それら二つの実装ヘッド60をリニアモータ駆動によってX軸方向及びY軸方向に搬送するヘッド搬送機構70を有している。二つの部品実装装置30は面対象に構成されている点を除いて実質的に同一構造であるので、以降の説明では後側の部品実装装置30を例に説明する。
図6に示すように、各ノズルシャフト63の下端には吸着ノズル64(部品保持部の一例)が着脱可能に取り付けられている。吸着ノズル64は供給される負圧によって電子部品E1を吸着し、正圧が供給されることによってその吸着している電子部品E1を解放するものである。
図7に示すように、固定子73Aはビーム72の上側の張出部72Bに固定されており、固定子73Bはビーム72の下側の張出部72Cに固定されている。固定子73A及び73Bはそれぞれ複数の永久磁石を極性が交互に並ぶように配列したものである。図5に示すように、可動子73Cは一対の固定子73A及び73Bの間に配置されている状態でヘッド支持部61の後側の面に固定されている。可動子73Cは鉄心(コア)に電線が巻かれてコイルが形成された電機子である。
図8に示すように、スライダ76はY軸方向(図8において紙面垂直方向)から見て横長な長方形状に形成されている。スライダ76の下面には内周形状がガイドレール71A,71Bの外周形状と略一致するガイド溝76Aが形成されている。スライダ76はガイドレール71A,71BがY軸方向からガイド溝76Aに挿入されることによってY軸方向に摺動可能にガイドレール71A,71Bに支持されている。
図8に示すように、L字状に形成されているビームブロック75Bは板状部80がスライダ76の上面におけるX軸方向の中心位置より前側(ビーム72側)に寄った位置でスライダ76に固定されている。そして、スライダ76の上方においてビームブロック75Bの後側となる空間にY軸リニアモータ74の一部が配置されている。
具体的には、相殺型のY軸リニアモータ74は一対の固定子74A及び74Bと可動子74CとがZ軸方向に並ぶ姿勢で取り付けられている。そして、Y軸リニアモータ74とスライダ76とはZ軸方向において互いに重ならずに配置されており、X軸方向においてY軸リニアモータ74の一部とスライダ76の一部とが互いに重なっている。
次に、図9を参照して、表面実装機1の電気的構成について説明する。制御部110は表面実装機1の全体を制御統括するものであり、CPU等により構成される演算処理部111を備えている。演算処理部111には、モータ制御部112、記憶部113、画像処理部114、外部入出力部115、フィーダ通信部116、表示部117、及び、入力部118が接続されている。
表示部117は表示画面を有する液晶表示装置等から構成され、表面実装機1の状態等を表示画面上に表示する。入力部118はキーボード等から構成され、手動による操作によって外部からの入力を受け付けるようになっている。
以上説明した本実施形態に係る部品実装装置30によると、図8に示すように、相殺型のY軸リニアモータ74の一対の固定子74A,74Bと可動子74CとがZ軸方向、すなわちX軸方向と直交する方向に配列されているので、それらがX軸方向に配列されている場合に比べ、Y軸リニアモータ74のX軸方向の幅を狭くすることができる。そして、部品実装装置30によると、上述したようにY軸リニアモータ74のX軸方向の幅を狭くした上で更にX軸方向においてY軸リニアモータ74の一部をスライダ76と重ねて配置している。このため部品実装装置30によると、部品実装装置30のX軸方向の幅が制約されている場合に、ビーム72のX軸方向の幅が狭くなってしまうことを抑制することができる。
よって部品実装装置30によると、実装可能なプリント基板P1のサイズが小さくなってしまうことを抑制しつつ相殺型のY軸リニアモータ74を用いてビーム72を往復移動させることができる。
また、部品実装装置30によると、ビーム72のX軸方向の幅が狭くなってしまうことを抑制できるので、複数の部品供給位置がX軸方向に配列されている場合に、電子部品E1を吸着可能な範囲が狭くなってしまうことを抑制することもできる。
可動子74Cをビームブロック75Bの後側を向く面に固定する場合、可動子74C内の図示しない鉄心及びその他の部材をすべて貫通させてボルトを挿通させなければならない等、可動子74Cの構造上の理由により、可動子74Cの後側(可動子74Cを挟んでビームブロック75Bとは逆側)から可動子74Cにボルトを挿通してビームブロック75Bに固定することは一般に困難である。可動子74Cの前側の面(ビームブロック75B側の面)に他の部材をボルトによって固定し、当該他の部材に後側(ビームブロック75Bとは逆側)からボルトを挿通してビームブロック75Bに固定することも可能であるが、そのようにすると他の部材が必要になるため部品点数が増加してしまう。また、ビーム72及び可動子74Cまで含めた全体の部材のX軸方向の幅も当該他の部材の分だけ広くなってしまう。
これに対し、部品実装装置30によると、ビームブロック75Bをビーム72の端面に固定しつつ、他の部材を介さずに可動子74Cをビームブロック75Bに固定することができるので、他の部材を介して固定する場合に比べて部品点数を削減することができるとともに、ビーム72及び可動子74Cまで含めた全体の部材のX軸方向の幅が広くなってしまうことを抑制することができる。
また、部品実装装置30によると、ビームブロック75BのX軸方向の一方の側にビーム72が固定され、他方の側にY軸リニアモータ74の可動子74Cが固定されるので、Z軸方向(プリント基板P1の板面に垂直な方向)においてY軸リニアモータ74の中心とビーム72の中心との距離を近くすることができる。このため、その距離が遠い場合に比べてY軸リニアモータ74の駆動力を効率よくビーム72に伝達することができる。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記既述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
Claims (6)
- 基板に部品を実装する部品実装装置であって、
前記部品を保持及び解放する部品保持部を有する実装ヘッドと、
前記実装ヘッドを前記基板の板面に平行な第1の方向、及び、前記基板の板面に平行で前記第1の方向と直交する第2の方向に搬送するヘッド搬送機構と、
を備え、
前記ヘッド搬送機構は、
前記実装ヘッドを前記第1の方向に往復移動可能に支持しているヘッド支持体と、
前記第2の方向に延伸しているガイドレールと、
前記ガイドレールに摺動可能に支持されているスライダと、
前記ヘッド支持体の前記第1の方向の端部と前記スライダとを接続している接続部材であって、前記ヘッド支持体の前記第1の方向の端面に固定されている板状部と、前記板状部の前記スライダ側の端部から前記ヘッド支持体とは逆側に張り出しており、前記スライダに固定されている固定部とを有する略L字状に形成されている接続部材と、
前記基板の板面に垂直な第3の方向に互いに離間して前記第2の方向に延伸している一対の固定子、及び、前記一対の固定子の間に配置されている状態で前記接続部材に固定されている可動子を有する相殺型のリニアモータと、
を有し、
前記リニアモータと前記スライダとは、前記第2方向側面視において、前記第3の方向に離間し、前記リニアモータの少なくとも一部が前記スライダと前記第1の方向で重なっており、
前記固定部の前記第1の方向の幅が、前記スライダの前記第1の方向の幅と略同じ長さであり、前記固定部と前記スライダとがX軸方向にずれることなく重ね合わせられて固定されている、部品実装装置。 - 前記リニアモータは前記一対の固定子を基準に前記ヘッド支持体とは逆側に設けられている固定子保持部を有し、前記固定子保持部の前記ヘッド支持体側を向く面に、前記第2の方向に延びる凹部が形成されており、
前記可動子は、前記一対の固定子の間に配置されている状態で、且つ、前記ヘッド支持体とは逆側の端部が前記凹部に収容されている状態で前記接続部材に固定されている、請求項1に記載の部品実装装置。 - 前記接続部材は前記ヘッド支持体の前記第1の方向の端面に固定されるものであり、前記第1の方向から見て、前記ヘッド支持体に重なる位置に形成されている第1のボルト挿通穴と、前記ヘッド支持体に重ならない位置に形成されている第2のボルト挿通穴とが形成されており、
前記接続部材は当該接続部材を挟んで前記ヘッド支持体とは逆側から前記第1のボルト挿通穴に挿通されたボルトによって前記端面に固定されており、前記可動子は前記接続部材を挟んで前記ヘッド支持体側から前記第2のボルト挿通穴に挿通されたボルトによって前記接続部材に固定されている、請求項1又は請求項2に記載の部品実装装置。 - 前記板状部の前記ヘッド支持体側を向く面に、前記第3の方向に延びる凹部が形成されており、
前記固定部は、前記第3の方向から見て前記凹部に重なる位置に第3のボルト挿通穴が形成されており、当該第3のボルト挿通穴にボルトが挿通されて前記スライダに固定されている、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の部品実装装置。 - 互いに平行な2本の前記ガイドレールと、
各前記ガイドレールに摺動可能に支持されている二つの前記スライダと、
を備え、
前記リニアモータは一方の前記ガイドレールに沿って設けられており、前記ヘッド支持体を片側駆動する、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の部品実装装置。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の部品実装装置と、
前記部品実装装置に前記部品を供給する部品供給装置と、
前記基板を前記部品実装装置による前記部品の実装位置まで搬送する基板搬送装置と、
を備える表面実装機。
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2016
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