JP2021025309A - 構造体とその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】優れた耐震性を備える建築物を提供するための構造体とその施工方法、および上記構造体を含む建築物を提供する。【解決手段】構造体100は、杭102、杭102上のパイルキャップ104、パイルキャップ104上の柱106、およびパイルキャップ104内に位置し、杭102と柱106を連結するダンパー124を備える。ダンパー124の下端と上端はそれぞれ、杭102と柱106内に位置する。構造体100は、杭102とパイルキャップ104内に位置し、ダンパー124の下端と上端をそれぞれ収容する第1の鋼管120と第2の鋼管122をさらに備えてもよい。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態の一つは、構造体、または構造体の施工方法に関する。
マンションや学校、病院などに代表される、鉄筋コンクリートを使用して建設される建築物は、地中に固定される杭、杭に連結される柱や基礎梁を基本的な構造体として有している。このような構造体を施工する際には、杭の上端部(杭頭)にはフーチングとも呼ばれるパイルキャップが設けられ、パイルキャップに基礎梁や柱が接続される。パイルキャップは、建築物自体の重量によって生じる鉛直荷重を杭に伝達する役割を有し、地震時には地震動によって構造体に生じる応力を杭、基礎梁、柱の間で相互に伝達する役割を有している。
近年、杭とパイルキャップを鉄筋で固定(緊結)せず、地震の際にパイルキャップが杭から浮き上がることを許容する構造が利用されている。これの構造を採用することで、地震の際に水平方向の加速度が建築物に与えられてロッキング振動が発生しても、杭に掛かる荷重を抑制することができ、杭の破壊やそれに伴う建築物の倒壊を防止することができる。例えば特許文献1では、地震の際にパイルキャプの杭からの浮き上がり量を制御するための構造が開示されている。
特開2003−232046号公報
本発明の実施形態の一つは、優れた耐震性を備える建築物を提供するための構造体とその施工方法、および上記構造体を含む建築物を提供することを課題の一つとする。
本発明の実施形態の一つは構造体である。この構造体は、杭、杭上のパイルキャップ、パイルキャップ上の柱、およびパイルキャップ内に位置し、杭と柱を連結するダンパーを備える。ダンパーの下端と上端はそれぞれ、杭と柱内に位置する。
本発明の実施形態の一つは構造体を備える建築物である。この構造体は、杭、杭上のパイルキャップ、パイルキャップ上の柱、およびパイルキャップ内に位置し、杭と柱を連結するダンパーを備える。ダンパーの下端と上端はそれぞれ、杭と柱内に位置する。
本発明の実施形態の一つは構造体を施工する方法である。この方法は、杭を地中に固定すること、杭にダンパーの第1の端部を固定すること、ダンパーに貫通されるパイルキャップを杭の上に形成すること、ダンパーの第2の端部に固定される柱をパイルキャップ上に形成することを含む。
本発明の実施形態の一つは構造体を含む建築物である。この構造体は、杭、杭上のパイルキャップ、パイルキャップ上の柱、およびパイルキャップ内に位置し、杭と柱を連結するダンパーを備える。ダンパーの下端と上端はそれぞれ、杭と柱内に位置する。
本発明の実施形態により、優れた耐震性を備える建築物を提供するための構造体、その施工方法、および上記構造体を備える建築物を提供することができる。
本発明の実施形態の一つである構造体の模式的斜視図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的側面図と上面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的断面図、および鋼管の模式的上面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的断面図と上面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的断面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的断面図、およびダンパーの模式的斜視図と断面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的断面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的断面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的断面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的側面図と上面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の模式的断面図と上面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の施工方法を示す模式的断面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の施工方法を示す模式的上面図と断面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の施工方法を示す模式的断面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の施工方法を示す模式的断面図。 本発明の実施形態の一つである構造体の施工方法を示す模式的断面図。
以下、本発明の各実施形態について、図面等を参照しつつ説明する。ただし、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状などについて模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。符号が付された要素の一部を表記する際には、符号に小文字のアルファベットが添えられる。
以下、「ある構造体が他の構造体から露出するという」という表現は、ある構造体の一部が他の構造体によって覆われていない態様を意味し、この他の構造体によって覆われていない部分は、さらに別の構造体によって覆われる態様も含む。
本明細書および請求項において、複数の要素が一体化されるとは、複数の要素は互いに厚さや形状、方向などが異なり異なる機能を有するが、これらは一つの部材から形成されることを意味する。したがって一体化された複数の要素は、互いに同一の材料を含み、同一の組成を有する。
以下、コンクリートとは、原料の一つであるセメントが水と反応して生成する水和物が硬化し、流動性を示さないものを指す。一方、セメントと水を含む混合物が完全に硬化せずに流動性を有する状態はレディーミクストコンクリート(生コンクリートとも呼ばれる)と記す。
<第1実施形態>
本実施形態では、本発明の実施形態の一つである構造体100の構造について説明する。添付される図1から図11(B)には構造体100の一部が示されており、以下、便宜上、水平な地表面(例えば図2(A)において点線GLで表記される面)に平行な面をxy平面とし、xy平面に垂直な鉛直方向がz軸であるとして説明を行う。
1.全体構造
構造体100の模式的斜視図を図1に、側面図と上面図を図2(A)、図2(B)にそれぞれ示す。図1に示すように、構造体100は地中に固定される杭102、杭102上に設けられるパイルキャップ104、パイルキャップ104上の柱106を基本的な構成として備える。構造体100はさらに、パイルキャップ104に連結される一つ、または複数の基礎梁108を備えてもよい。図2(A)に示した例では、パイルキャップ104と基礎梁108は地表面GLよりも下に位置するように配置されるが、パイルキャップ104と基礎梁108の全体、あるいは一部が地表面GLよりも上に配置されるようにパイルキャップ104と基礎梁108を配置してもよい。例えば構造体100は、パイルキャップ104を挟むように設けられる一対の基礎梁108を有することができる。なお、以下の図では、パイルキャップ104には杭102と柱106とは異なるハッチングが付されているが、これは単に見やすさを考慮したためである。
杭102は構造体100の基礎となるものであり、中心軸が鉛直に延伸するように地中に一部、またはすべてが埋め込まれる。杭102は地中の支持層(岩盤)に固定されていてもよく、支持層には達しない摩擦杭でもよい。杭102は鉄筋コンクリートで構成されていてもよく、中空管構造を有する鋼材(鋼管)やH形鋼材で構成されていてもよい。あるいは鋼管とコンクリートの両者、またはH形鋼材とコンクリートの両者で構成されていてもよい。鋼管の断面は円形でも角形でもよい。
パイルキャップ104は杭102の上に設けられ、鉄筋とコンクリートで構成される。パイルキャップ104の形状にも制約はなく、図2(A)、図2(B)に示すように立方体や直方体の形状でもよく、図示しないが円柱形状でもよい。パイルキャップ104は杭102を囲むように設けられる捨てコンクリート上に形成されてもよい。
柱106は、中心軸が鉛直に延伸するようにパイルキャップ104上に設けられ、パイルキャップ104を挟むように杭102に連結される。柱106は鉄筋コンクリートで構成されてもよく、鉄筋を含まないコンクリートで構成されてもよい。柱106の中心軸は杭102やパイルキャップ104の中心軸と一致するように設けられることが好ましい。柱106の形状にも制約はなく、例えば円柱や四角柱であってもよい。
基礎梁108はパイルキャップ104の側面に接続される。基礎梁108は水平方向に延伸してもよく、水平方向から傾くように延伸してもよい。基礎梁108も鉄筋コンクリート、H形鋼材、またはH形鋼材とコンクリートで構成することができる。
2.内部構造
2−1.ダンパー
図3(A)に図2(B)の鎖線A−A´に沿ったyz平面における断面模式図を示す。ここでは見やすさを考慮し、杭102や柱106、基礎梁108に設けられる鉄筋や鋼管、またはH形鋼材は図示されていない。図3(A)に示すように、構造体100は、パイルキャップ104内に設けられ、杭102と柱106を連結するダンパー124を備える。ダンパー124はパイルキャップ104に設けられる貫通孔内に配置され、パイルキャップ104を貫通する。ダンパー124は鉄を含み、さらにニッケルやコバルト、クロム、アルミニウムなどの金属を含んでもよい。ダンパー124は降伏点が低くてもよく、例えば降伏点は50N/mm2以上250N/mm2以下、100N/mm2以上250N/mm2以下、または100N/mm2以上200N/mm2以下でもよい。ダンパー124によって杭102と柱106を連結することで、後述するように地震時において杭102からパイルキャップ104と柱106が浮き上がることを許容するとともに、その浮き上がり量を制御することが可能となる。
構造体はさらに、ダンパー124の下端を収容する鋼管(第1の鋼管)120、上端を収容する鋼管(第2の鋼管)122を備えることができる。第1の鋼管120や第2の鋼管122は、図3(A)に示すように底を持たない管状構造を有してもよく、あるいは底を有する構造を有してもよい。例えば第1の鋼管120は底を有し、第2の鋼管122は底を持たない構造を有してもよい。第1の鋼管120や第2の鋼管122内にはコンクリートが充填される。ダンパー124は、その下端と上端がそれぞれ第1の鋼管120と第2の鋼管122内に位置するよう、コンクリートによって第1の鋼管120と第2の鋼管122に固定される。第1の鋼管120の一部は杭102内に位置し、他の部分はパイルキャップ104内に位置するように配置される。同様に第2の鋼管122の一部も柱106内に位置し、他の一部がパイルキャップ104内に位置するように配置される。
第1の鋼管120の模式的上面図を図3(B)から図3(D)に示す。図3(B)に示すように、第1の鋼管120は、その外表面から延伸する突出部(以下、アンカー)120aを一つ、あるいは複数有してもよい。アンカー120aは、鉛直方向(z方向)に延伸する第1の鋼管120の中心軸120bに対して垂直な方向に延伸する。アンカー120aの先端は、その断面が他の部分と比較して大きくてもよい。アンカー120aの数に制約はなく、図3(C)や図3(D)に示すように四つでもよく、三つでもよい。複数のアンカー120aを設ける場合、xy平面において中心軸120bから隣接するアンカー120aへxy平面を延びる二つの直線がなす角度がすべて実質的に同一となるように配置することが好ましい。アンカー120aは第1の鋼管120と一体化されていてもよく、あるいは第1の鋼管120にねじ止めや溶接によって取り付けられたボルトや金属ロッドでもよい。アンカー120aを設けることで第1の鋼管120が強固に杭102に固定される。
第2の鋼管122も第1の鋼管120と同様、一つ、あるいは複数のアンカー122aを有することができる(図3(E))。アンカー122aを設けることで第2の鋼管122が強固に柱106に固定される。アンカー122aも、アンカー120aと同様の配置や構造を有することができる。
2−2.鉄筋
杭102、パイルキャップ104、柱106、および基礎梁108が鉄筋とコンクリートによって構成されるときの鉄筋の配置例を図4(A)、図4(B)に示す。図4(A)は図3(A)に対応したyz平面の模式的断面図であり、図4(B)は柱106側から観察した場合の構造体100の模式的上面図である。図4(A)に示すように、杭102にはその中心軸と平行に延伸する複数の杭主筋142が配置され、さらにこれらの杭主筋142と交差しつつ杭主筋142を取り囲むせん断補強筋やスパイラル筋(図示しない)が設けられる。これらの杭主筋142やせん断補強筋は互いに結束線などによって固定され、コンクリート内に埋め込まれるように配置される。杭主筋142の上端は杭102内に位置し、杭主筋142はパイルキャップ104内まで延伸しない。すなわち、杭102とパイルキャップ104は半剛接合される。図示しないが、杭102が鋼管やH形鋼材を含む場合、鋼管やH形鋼材もパイルキャップ104内まで延伸せず、これらの上端は杭102内に位置するように杭102が構成される。なお、後述するように、杭102とパイルキャップ104の間に、これらが直接接することを防ぐためのセパレータを配置してもよい。
柱106には、その中心軸と平行に延伸する複数の柱主筋144が配置され、さらにこれらの柱主筋144と交差しつつ柱主筋144を取り囲む帯筋(図示しない)が設けられる。これらの柱主筋144と帯筋はコンクリート内に埋め込まれるように配置される。パイルキャップ104と柱106も半剛接合される。したがって、柱主筋144の下端も柱106内に位置し、柱主筋144はパイルキャップ104内まで延伸しない。柱主筋144が鋼管やH形鋼材を含む場合、鋼管やH形鋼材もパイルキャップ104内まで延伸せず、これらの下端は柱106内に位置するように柱106が構成される。
第2実施形態で述べるように、パイルキャップ104内にはベース筋や横補強筋、はかま筋などで構成される鉄筋ユニット150が含まれる。鉄筋ユニット150の形状に制約はなく、ベース筋や横補強筋、はかま筋の配置もパイルキャップ104の形状や大きさによって任意に選択することができる。上述したように、杭主筋142や柱主筋144はパイルキャップ104まで延伸しない。このため、杭主筋142や柱主筋144はベース筋や横補強筋、はかま筋の配置に影響を与えず、鉄筋ユニット150の設計自由度が向上し、構造体100の設計、施工が容易となる。
基礎梁108とパイルキャップ104は剛接合されてもよく、半剛接合されてもよい。図4(A)、図4(B)にはパイルキャップ104を挟み、パイルキャップ104と剛接合された一対の基礎梁108を有する構造体100が例示されている。この例では、一方の基礎梁108から他方の基礎梁108へ延伸し、パイルキャップ104を貫通する複数の梁主筋140が構造体100内に設けられる。梁主筋140はコンクリート内に埋設される。パイルキャップ104の反対側に基礎梁を持たない基礎梁108(図4(B)においてx方向に延伸する基礎梁108)内にも梁主筋140が配置され、その端部はパイルキャップ104内に位置するように構造体100が構成される。
2−3.耐震性
上述した構造を有する構造体100を利用することで施工される建築物は、優れた耐震性能を発現することができる。具体的な説明を以下に行う。
地震によって水平方向に加速度が働くと転倒モーメントが建築物に作用し、建築物は両端を中心として回転運動を繰り返す。この回転運動による振動がロッキング振動と呼ばれ、ロッキング振動に起因して建築物の一部に上向きの力(引張力)が働く。上向きの力は柱106や基礎梁108、パイルキャップ104を浮上させるが、上述したように構造体100では杭102とパイルキャップ104は半剛接合されており、パイルキャップ104と柱106も半剛接合されている。このため、図5に示すように、パイルキャップ104は鉛直あるいはそれに近い方向で上昇し、杭102の上端から浮き上がる。同様に、柱106も鉛直あるいはそれに近い方向に上昇し、パイルキャップ104から浮き上がる。したがって構造体100では、上向きの力によって建築物が浮き上がる量を二つの半剛接合によって分散することができる。その結果、パイルキャップ104と杭102、またはパイルキャップ104と柱106が剛接合されて浮き上がり量が分散されない構造と比較し、一か所におけるパイルキャップ104や杭102に作用するせん断力や軸方向力(軸力)が低減され、パイルキャップ104や杭102の破壊を効果的に防止することができる。換言すると、パイルキャップ104や杭102に要求される強度を小さくすることができ、建築物の施工コストを低減することができる。また、柱106をパイルキャップ104から浮き上がるように構成することで、建築物に掛かる地震のエネルギーを低減することができ、その結果、柱106や各階に設けられる梁に必要な鉄筋やコンクリートの量を低減することが可能となる。このことは建築物の施工コストの低減に寄与する。
ここで、第1の鋼管120の一部は杭102内に埋め込まれるように配置されており、ダンパー124の下端は第1の鋼管120内に収容され、固定される。同様に、第2の鋼管122の一部は柱106内に埋め込まれるように配置されており、ダンパー124の上端は第2の鋼管122内に収容され、固定される。このため、ロッキング振動によってパイルキャップ104や柱106が浮き上がると、ダンパー124には引張応力が発生する。ダンパー124は弾性変形するため、パイルキャップ104や柱106の浮き上がりの加速度を低減させることができ、その結果、転倒モーメントを低減することができる。
ロッキング振動によって浮き上がったパイルキャップ104や柱106が引き続いて沈み込む時には、ダンパー124に圧縮応力が発生するため、ダンパー124は元の形状へ塑性変形を開始する。ダンパー124が最終的に元の形状へ回復する際には、パイルキャップ104と柱106が衝突し、パイルキャップ104と杭102も衝突する。しかしながら構造体100においては、上述したようにロッキング振動による浮き上がり量が二か所(杭102とパイルキャップ104の間とパイルキャップ104と柱106の間)に分散される。このため、例えば杭102とパイルキャップ104を剛接合してこれらの間の浮き上がりを禁止しパイルキャップ104と柱106の間の一か所で浮き上がりを許容する場合、あるいはパイルキャップ104と柱106を剛接合してこれらの間の浮き上がりを禁止し杭102とパイルキャップ104の間の一か所で浮き上がりを許容する場合と比較すると、パイルキャップ104と柱106との間の衝撃力やパイルキャップ104と杭102との間の衝撃力を緩和することができ、構造体100の破壊を防止することができる。
このように、本実施形態に係る構造体100は優れた耐震性能を建築物に付与することができ、さらに建築物の施工コストの低減に寄与することができる。
3.変形例
構造体100の構造は上述した構造に限られず、構造体100は種々の構造を有することができる。例えば杭102や柱106の大きさによっては、一つのパイルキャップ104内に複数のダンパー124やこれらの上端、下端を収容する複数の第2の鋼管122、第1の鋼管120を設けてもよい(図6(A))。本実施形態の構造体100では杭主筋142や柱主筋144はパイルキャップ104内には配置されないので、パイルキャップ104を構成する鉄筋ユニット150の配置に大きな影響を与えることなく複数のダンパー124を配置することができる。これにより、より効果的にパイルキャップ104や柱106の浮き上がり量を制御し、浮き上がりの加速度を低減させることができる。
ダンパー124は図3(A)などに示すようなロッド状の形状を有してもよい。この場合、図3(B)に示すように、一方、または両方の端部124aの断面が両端部の間の断面よりも大きくなるように構成してもよい。このような構造を用いることで、より強固に第1の鋼管120や第2の鋼管122内にダンパー124を固定することができる。
あるいは図6(C)とその鎖線B−B´に沿った断面図(図3(D))に示すように、構造体100は、ダンパー124の少なくとも一部を囲むチューブ状の樹脂125をさらに有してもよい。樹脂としては、ポリプロピレンやポリエチレンなどのビニルポリマー、ポリ塩化ビニルなどの塩素含有ポリオレフィン、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルコキシエチレンの共重合体などのフッ素含有ビニル化合物の重合体や共重合体、ポリイミド、ポリアミド、シリコン樹脂、ポリエーテルエーテルケトンなどの主鎖にエーテル結合やカルボニル基を有するポリマーなどが挙げられる。ダンパー124を囲むように樹脂125を設けることでパイルキャップ104を構成するコンクリートとダンパー124の接触面積が減少し、これらの間の摩擦が低下する。その結果、ロッキング振動の際のパイルキャップ104や柱106の浮き上がり時の抵抗を低減することができる。
あるいは図6(E)に示すように、上端と下端の間はコイル状の形状を有してもよい。コイル状の形状をダンパー124に付与することで、パイルキャップ104や柱106の浮き上がりの加速度をより効果的に低減することができる。
構造体100においては、第1の鋼管120と第2の鋼管122は図3(A)に示すようにパイルキャップ104と直接接してもよく、あるいは図7(A)に示すようにパイルキャップ104の一部、あるいは全てと接しないように離隔されていてもよい。この場合、パイルキャップ104には凹部104aが形成され、凹部104aに第1の鋼管120と第2の鋼管122が収容されるように構造体100が構成される。凹部104aを設ける場合、パイルキャップ104と第1の鋼管120の間、および/またはパイルキャップ104と第2の鋼管122に緩衝材126を配置してもよい(図7(B))。緩衝材126としては、例えば天然ゴム、あるいはイソプレンやブタジエン、クロロプレン、スチレン、アクリロニトリルなどの単独重合体や共重合体を含むゴムを使用することができる。あるいはこれらのゴムを含むゴム板と鉄などの金属を含む金属板の積層体を緩衝材126として用いてもよい。緩衝材126を設けることで、沈み込み時において第1の鋼管120や第2の鋼管122、パイルキャップに掛かる衝撃力を緩和し、これらの破壊や変形をより効果的に防止することができる。
あるいは図8(A)に示すように、杭102の上端(杭頭)を囲む補強用の鋼管(第1の補強鋼管)128を配置してもよい。同様に、柱106の下端を囲む鋼管(第2の補強鋼管)130を設けてもよい。第1の補強鋼管128や第2の補強鋼管130を設けることで、地震時の水平方向の加速度に起因する柱106や杭102のせん断破壊を防止することができる。第1の補強鋼管128や第2の補強鋼管130は、金属、あるいは繊維強化プラスチックを含むことができる。金属としては鉄が典型例として挙げられるが、銅やニッケル、およびクロムなどの他の金属を含んでもよい。繊維強化プラスチックとしては、例えばガラス繊維強化プラスチック、炭素繊維強化プラスチック、ボロン繊維強化プラスチック、アラミド繊維強化プラスチック、およびポリエチレン強化プラスチックなどが挙げられる。第1の補強鋼管128や第2の補強鋼管130はパイルキャップ104と接してもよく、離隔してもよい。図8(A)に示すように、第2の補強鋼管130の外表面は、柱106の外表面と同一面内に位置してもよい。一方、第2の補強鋼管130の外表面は、杭102の外表面よりも外側に位置することができる。第1の補強鋼管128や第2の補強鋼管130の厚さ(すなわち、外径と内径の差の1/2)に制約はなく、杭102や柱106の大きさによって適宜設計される。例えば厚さは0.1mm以上50mm以下、0.1mm以上20mm以下、5mm以上50mm以下、10mm以上50mm以下、15mm以上30mm以下とすることができる。図示しないが、第1の補強鋼管128や第2の補強鋼管130の内側(杭102や柱106側)には、アンカー120aや122aと同様の形状を有するアンカーが設けられていてもよい。
さらに図8(B)に示すように、パイルキャップ104と柱106の間に緩衝材132を設けてもよい。緩衝材126と同様、緩衝材132は上述したゴムを含む複数の板と複数の金属板の積層体であってもよい。この場合、これらのゴム板と金属板の中心に貫通孔が設けられ、この貫通孔を貫通するように第2の鋼管122が配置される。緩衝材132を設けることで、沈み込み時における柱106とパイルキャップ104との間に発生する衝撃力を緩和し、柱106とパイルキャップ104の破壊を防止することができる。なお、緩衝材132と第2の補強鋼管130をともに設ける場合、緩衝材132は第2の補強鋼管130と接してもよく、接しなくてもよい。緩衝材132と第2の補強鋼管130が接しない場合には、柱106とパイルキャップ104の衝突時に緩衝材132が変形するための空間を第2の補強鋼管130との間に確保することができる。後述するように、緩衝材132と第2の補強間130の間にさらにスペーサ134を設けてもよい。スペーサ134としては、例えばポリエチレンやポリスチレン、ポリウレタン、メラミン樹脂、シリコン樹脂、アクリロニトリルとスチレンの共重合体、スチレンとブタジエンの共重合体、ポリクロロプレン、ポリイソプレンなどの高分子を含むことができる。スペーサ134は多孔質でも良く、典型的な例としては発泡スチロールや発泡ポリエチレンなどが挙げられる。
上述したように、パイルキャップ104と基礎梁108は半剛接合によって連結してもよい。この場合、図9に示すように、基礎梁108の先端部は、他の部分と比較して断面積が小さくなるように基礎梁108を構成することができ、さらに先端部がテーパーを有するように基礎梁108を構成してもよい(図9の拡大図参照)。テーパーを付与することにより、地震時の振動によって、基礎梁108の長手方向に延びる中心軸とパイルキャップ104の交点を支点として基礎梁108が旋回転することができる。その結果、建築物の揺れを分散することができ、耐震性能を向上させることができる。
基礎梁108とパイルキャップ104が半剛接合する際の鉄筋の配置例を図10(A)、図10(B)に示す。これらの図に示すように、基礎梁108には、基礎梁108の長手方向に延伸する複数の梁主筋140が配置され、梁主筋140は複数の補強筋(またはスパイラル筋)146によって固定される。梁主筋140と補強筋146がコンクリートによって埋設され、基礎梁108が構成される。梁主筋140は一部がパイルキャップ104内に位置するように配置されるが、パイルキャップ104を貫通しない。この構造を採用することでパイルキャップ104を構成する鉄筋ユニット150の設計自由度が確保されるとともに、基礎梁108の旋回転が許容され、基礎梁の損傷の損傷を低減することができる。
上述した例では、基礎梁108は鉄筋コンクリートによって構成される、いわゆるRC造と呼ばれる構造を有するが、基礎梁108は鉄筋コンクリートとH形鋼材などの鉄骨を組み合わせたハイブリッド構造を有してもよい。この構成の一例を図11(A)と図11(B)に示す。図11(A)と図11(B)はそれぞれ図10(A)、図10(B)に対応する模式的断面図と上面図である。これらの図に示すように、ハイブリッド構造を有する基礎梁108は、パイルキャップ104に接続される鉄筋コンクリート部(以下、RC部)108a、およびRC部108aを介してパイルキャップ104に連結される鉄骨部(以下、S部)108bを有する。S部108bはH形鋼、中空管構造を有する鋼管などの鉄骨108cによって構成され、鉄骨108cの先端部がRC部108aを貫通してパイルキャップ104と連結される。鉄骨108cは補強筋146によってパイルキャップ104内に配置される梁主筋140に固定される。パイルキャップ104を挟むように一対の基礎梁108が配置される場合には、これらの基礎梁108に設けられる梁主筋140はパイルキャップ104を貫通する。一方、パイルキャップ104を介して対向する位置に他の基礎梁108を持たない基礎梁108では、梁主筋140はパイルキャップ104を貫通しないように配置される。
補強筋146は鉄骨108cの一部とともにコンクリートで一体化されることによりRC部108aが形成され、鉄骨108cがパイルキャップ104に固定される。RC部108aから露出した鉄骨108cがS部108bを形成する。補強筋146の配置密度はRC部108aにおいて均一である必要は無く、RC部108aの両端部の配置密度が高くなるよう、補強筋146を配置してもよい。
上述した変形例でも、杭102とパイルキャップ104は半剛接合され、パイルキャップ104と柱106も半剛接合される。杭102と柱106はダンパー124によって連結される。このため、建築物全体のロッキング振動による浮き上がり量が二か所に分散される。その結果、浮き上がり量が抑制され、さらに沈み込み時に発生するパイルキャップ104と柱106との間の衝撃力やパイルキャップ104と杭102との間の衝撃力を緩和することができ、構造体100の破壊を防止することができる。
<第2実施形態>
本実施形態では、第1実施形態で述べた構造体100の施工方法について、図12(A)から図15(B)を用いて説明する。ここでは、図8(B)に示された構造体100を例として用い、その施工方法を説明する。第1実施形態で述べた構成と同一、または類似する構成については説明を割愛することがある。
まず、杭102を地面に固定する(図12(A))。杭102の固定は公知の方法を利用して行えばよい。この時、杭102を構成するコンクリートは、杭主筋142の端部が露出するように打設される。次に、杭102の杭頭を囲むように、第1の補強鋼管128を設置する。第1の補強鋼管128は杭102と接触するように設置することが好ましい。第1の補強鋼管128は図示しない捨てコンクリート上に設けてもよく、あるいは地表面GLに直接接するように設けてもよい。第1の補強鋼管128は、その上端が杭主筋142の上端よりも高くなるように設けてもよく、杭主筋142の上端よりも低くなるように設けてもよい。
次に、杭102に打設されたコンクリートの上に第1の鋼管120を配置し、その後レディーミクストコンクリートを第1の鋼管120の外側(図12(B)では第1の鋼管120と第1の補強鋼管128の間)に流し込み、養生する(図12(C))。これにより、第1の鋼管120の一部が杭102内に配置され、固定される。この後、任意の構成としてセパレータ110を、第1の鋼管120を囲むように杭102の上に配置してもよい。セパレータ110は、ポリエステル樹脂やウレタン樹脂、塩化ビニル、エチレンと酢酸ビニルの共重合体などの高分子を含むことができ、厚さが0.1mm以上10mm以下のシート形状を有することができる。セパレータ110を配置することで、杭102とパイルキャップ104を構成するコンクリートが互いに接触することを防ぐことができ、半剛接合の効果を効果的に得ることができる。
引き続き、ダンパー124を配置、固定する。すなわち、図12(D)に示すように、一方の端部が第1の鋼管120内に位置し、中心軸が鉛直になるようにダンパー124を配置し、第1の鋼管120内にレディーミクストコンクリートを流し込み、固化する。これにより、ダンパー124が第1の鋼管120を介して杭102に固定される。
あるいは第1の補強鋼管128を設置した後(図12(A))、第1の鋼管120が固定されたプレキャスト部材170を杭102上に配置することで第1の鋼管120を設けてもよい。プレキャスト部材170の模式的上面図を図13(A)に、図13(A)の鎖線C−C´に沿った断面の模式図を図13(B)に示す。プレキャスト部材170は杭102とほぼ同一の断面形状を有するコンクリート製の円盤172を有し、第1の鋼管120が円盤172によって固定される。円盤172には杭主筋142に対応する位置に貫通孔174が設けられる。杭主筋142が貫通孔174に挿入されるようにプレキャスト部材170を杭102上に配置し(図13(C))、その後貫通孔174にグラウト材176を注入することでプレキャスト部材170と杭102が固定される(図13(D))。グラウト材176としてはコンクリートやモルタルを使用することができる。その後、図12(D)と同様に、ダンパー124を配置し、第1の鋼管120内にレディーミクストコンクリートを流し込み、固化すればよい。なお、円盤172のxy平面における形状は円に限られず、杭102のxy平面における形状と同一であればよい。
次に、パイルキャップ104を構成する鉄筋ユニット150、および基礎梁108を構成する梁主筋140などを構築する。鉄筋ユニット150の構造や配置に制約はなく、例えば図14(A)に示すように、複数のベース筋152や横補強筋154、はかま筋156などを適宜組み合わせて構成することができる。鉄筋ユニット150は、第1の鋼管120よりも上に配置することが好ましい。これは、第1の鋼管120によって鉄筋ユニット150に含まれるベース筋152や横補強筋154、はかま筋156などの配置が影響を受けないためである。
ベース筋152はU字形状を有する鉄筋であり、U字形状の開いた部分が上になるように配置される。複数のベース筋152の一部はx方向に、他方はy方向に延伸し、互いに交差して格子形状を形成し、杭102と重なるように配置される。ベース筋152と同様、はかま筋156もU字形状を有する鉄筋であり、U字形状の開いた部分が下になるように配置される。複数のはかま筋156の一部はx方向に延伸し、他方はy方向に延伸し、これらは互いに交差して格子形状を形成し、杭102と重なるように配置される。横補強筋154は、複数のベース筋152と複数のはかま筋156を囲むように設けられる。ベース筋152や横補強筋154、はかま筋156を用いて鉄筋ユニット150を構築することで、パイルキャップ104のひび割れを抑制することができる。
ベース筋152やはかま筋156は、隣接する一対のベース筋152の間、および隣接する一対のはかま筋156の間にダンパー124が挟まれるように配置される。複数の梁主筋140は鉄筋ユニット150を貫通するように構築される(図14(B))。なお、鉄筋ユニット150と梁主筋140を構築する順序には限定は無く、同時に形成してもよい。
次に、第2の鋼管122を鉄筋ユニット150の上に配置する(図15(A))。第2の鋼管122は鉄筋ユニット150のはかま筋156上に直接配置してもよく、あるいは馬とも呼ばれるサポーター158を介してはかま筋156上に配置してもよい。
次に、図示しない型枠を鉄筋ユニット150や梁主筋140の周囲に設置し、型枠内にレディーミクストコンクリートを流し込み、固化する。レディーミクストコンクリートは、第2の鋼管122の一部を埋め込むように流し込まれる。これにより、パイルキャップ104と基礎梁108が形成されると同時に、第1の鋼管120の一部がパイルキャップ104内に配置される(図15(B))。なお、第2の鋼管122とパイルキャップ104を離隔する場合には、レディーミクストコンクリートが第2の鋼管122に接しないよう、型枠を第2の鋼管122の周囲に設ければよい。
次に、第2の鋼管122を囲むように緩衝材132を配置し、さらに第2の補強鋼管130を第2の鋼管122を囲むように配置する(図16(A))。緩衝材132の周囲には、緩衝材132と第2の補強鋼管130との間の接触を避けるためのスペーサ134を配置してもよい。
引き続き、柱主筋144をパイルキャップ104上に設け、帯筋(図示しない)を用いて柱主筋144を固定する。その後、第2の補強鋼管130を囲うように型枠160を設け、型枠160内にレディーミクストコンクリートを流し込み、固化する。これにより柱106がパイルキャップ104上に形成されるとともに、第2の鋼管122が柱106内に埋め込まれ、固定される(図8(B))。型枠160を第2の補強鋼管130と接するように配置することで、第2の補強鋼管130の外表面と柱106の外表面とを同一面内に配置することができる。
以上の施工方法を適宜適用することにより、第1実施形態で述べた種々の構造を有する構造体100、およびこれを有する建築物を施工することができる。
本発明の実施形態として上述した各実施形態は、相互に矛盾しない限りにおいて、適宜組み合わせて実施することができる。各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
上述した各実施形態によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、または、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと理解される。
100:構造体、102:杭、104:パイルキャップ、104a:凹部、106:柱、108:基礎梁、108a:RC部、108b:S部、108c:鉄骨、110:セパレータ、120:第1の鋼管、120a:アンカー、120b:中心軸、122:第2の鋼管、122a:アンカー、124:ダンパー、124a:端部、125:樹脂、126:緩衝材、128:第1の補強鋼管、130:第2の補強鋼管、132:緩衝材、134:スペーサ、140:梁主筋、142:杭主筋、144:柱主筋、146:補強筋、150:鉄筋ユニット、152:ベース筋、154:横補強筋、156:はかま筋、158:サポーター、160:型枠、170:プレキャスト部材、172:円盤、174:貫通孔、176:グラウト材

Claims (14)

  1. 杭、
    前記杭上のパイルキャップ、
    前記パイルキャップ上の柱、および
    前記パイルキャップ内に位置し、前記杭と前記柱を連結するダンパーを備え、
    前記ダンパーの下端と上端はそれぞれ、前記杭と前記柱内に位置する構造体。
  2. 前記杭と前記パイルキャップ内に位置し、前記ダンパーの前記下端と上端をそれぞれ収容する第1の鋼管と第2の鋼管をさらに備える、請求項1に記載の構造体。
  3. 前記第1の鋼管は、前記第1の鋼管の中心軸に垂直な方向に延伸するアンカーを有し、
    前記第2の鋼管は、前記第2の鋼管の中心軸に垂直な方向に延伸するアンカーを有する、請求項2に記載の構造体。
  4. 前記パイルキャップは、前記第1の鋼管と前記第2の鋼管をそれぞれ収容する第1の凹部と第2の凹部を備え、
    前記第1の鋼管と前記第2の鋼管は前記パイルキャップから離隔する、請求項2に記載の構造体。
  5. 前記パイルキャップと前記柱の間に緩衝材をさらに備える、請求項1に記載の構造体。
  6. 前記杭を囲う第1の補強鋼管をさらに備える、請求項1に記載の構造体。
  7. 前記柱を囲う第2の補強鋼管をさらに備える、請求項1に記載の構造体。
  8. 前記パイルキャップと前記柱の間に緩衝材をさらに備え、
    前記緩衝材は前記ダンパーを囲み、前記第2の補強鋼管に囲まれる、請求項7に記載の構造体。
  9. 前記緩衝材と前記第2の補強鋼管の間にスペーサをさらに備える、請求項8に記載の構造体。
  10. 前記杭内に位置し、前記杭の中心軸に平行に延伸する杭主筋、および
    前記柱内に位置し、前記柱の中心軸に平行に延伸する柱主筋をさらに備え、
    前記杭主筋の上端は前記杭の中に位置し、
    前記柱主筋の下端は前記柱内に位置する、請求項1に記載の構造体。
  11. 前記杭と前記パイルキャップの間にセパレータをさらに備える、請求項1に記載の構造体。
  12. 前記パイルキャップに接続され、梁主筋を有する基礎梁をさらに備え、
    前記梁主筋の端部は前記パイルキャップ内に位置する、請求項1に記載の構造体。
  13. 前記パイルキャップに接続され、前記パイルキャップを挟む一対の基礎梁をさらに備え、
    前記一対の基礎梁は、前記一対の基礎梁の一方から他方へ延伸し、前記パイルキャップを貫通する梁主筋をさらに備える、請求項1に記載の構造体。
  14. 杭を地中に固定すること、
    前記杭にダンパーの第1の端部を固定すること、
    前記ダンパーに貫通されるパイルキャップを前記杭の上に形成すること、
    前記ダンパーの第2の端部に固定される柱を前記パイルキャップ上に形成することを含む、構造体を施工する方法。
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