JP2021021287A - 耐荷材 - Google Patents
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Abstract
Description
支柱を支える基礎構造のひとつとしてコンクリート製擁壁が用いられている。
工費を抑える必要から擁壁の天端幅をできるだけ幅狭に形成しているが、支柱の断面寸法より小さくできず、擁壁の天端幅を小さくすることに限界がある。
高耐力の支柱としては、鋼管内にコンクリートを充填した合成構造の充填鋼管や、鋼管内に鉄筋、鋼棒、H鋼、断面多角形の筒体等の内挿補強材を挿入した内部補強鋼管が知られている(特許文献1〜4)。
<1>従来の充填鋼管製又は内部補強鋼管製の支柱は、重量が重たく運搬移動や現場での取扱性が悪く、コストも非常に高くなる。
<2>充填鋼管は、支柱が終局状態に至るとコンクリートと鋼管間の付着がなくなるため、鋼管の耐力向上に対してコンクリートの貢献度が極めて低い。
<3>内部補強鋼管は、内挿補強材が鋼管に内挿されているだけで、内挿補強材と鋼管とがその全長に亘って一体構造化していない。
そのため、内挿補強材も鋼管の耐力向上に対して貢献度が低い。
<4>内挿補強材を鋼管と一体構造化するには、その全長に亘って溶接等で固着しなければならないが、全長に亘って固着するには高度な接合技術が必要であり、さらに固着費用も高くつく。
<5>そのため、従来は鋼管と内挿補強材の両端部の一定範囲のみを溶接等で部分的に固着して対処している。
内挿補強材と鋼管の両端付近のみを固着した支柱では、内挿補強材を固着できない部分のせん断力を両端の固着部分のみが負担するので、両端の固着部分に大きいせん断力が発生する。
<6>このように鋼管の内部を補強した従来の支柱では、直ひずみの「平面保持の原理(Bernoulli-Euler theory)」が成り立たない。
そのため、支柱の耐力を正確に計算することが難しく、耐力評価に対する信頼性が低い。
本発明の他の形態において、前記補強材を管体の引張領域又は圧縮領域の何れか一方の領域、又は前記両方の領域に取り付けてある。
本発明の他の形態において、前記補強材を管体の全長に亘って、又は管体の一部に取り付けてある。
本発明の他の形態において、前記管体の外周面に複数のブラケットを突設し、該複数のブラケットを介して補強材を管体の外周面から離隔して支持する。
本発明の他の形態において、前記補強材の両端部間を管体の外周面に突設したブラケットに固定せずに係留して支持してもよいし、前記補強材の両端部間を管体の外周面に突設したブラケットに剛結して支持してもよい。
本発明の他の形態において、管体の引張領域においては管体の外周面に突設したブラケットに補強材を剛結せずに係留して支持し、管体の圧縮領域においては管体の外周面に突設したブラケットに補強材を剛結して支持する。
本発明の他の形態において、前記管体に生じる曲げモーメントに応じて、補強材の両端部間を管体に支持するブラケットの配置間隔を変化させてもよい。
本発明の他の形態において、前記補強材の剛結手段が、ねじ止め手段、楔止め手段、ピン止め手段、溶接手段の何れか一種である。
本発明の他の形態において、前記補強材が棒材、管材、ロープ材、又はベルト材の何れか一種である。
本発明の他の形態において、前記耐荷材は防護柵の支柱、杭構造体又は建築用途の耐震補強材に適用可能である。
<1>安価な補強材を管体に追加設置するだけで、耐荷材の耐力を効果的に高めることができる。
<2>管体の内部を内挿補強材やコンクリート等で補強した従来の耐荷材では、直ひずみの「平面保持の原理」が成り立たないが、ブラケットを介して補強材を管体に外設した本発明の耐荷材では、直ひずみの「平面保持の原理」が成り立つため、耐荷材の耐力を正確に計算できて、耐荷材に対する耐力評価の信頼性が高くなる。
<3>管体に外設した補強材を離隔して管体に支持することで、管体の断面強度(断面二次モーメント)を高められるので、管体を小径化できる。
<4>補強材を管体の外方に取り付けるだけであるので、補強材の取付作業が簡単になって、耐荷材を経済的に製作できる。
<5>耐荷材は防護柵の支柱の他に杭構造体又は建築用途の耐震補強材にも適用可能であり、汎用性に富む。
<1>耐荷材
耐荷材10は落石、崩落土砂等の崩落物抑止用の防護柵の支柱(支柱端末、中間支柱)に適用可能であるが、耐荷材10は支柱以外に杭構造体や建築用途の耐震補強材にも適用可能である。
図1,2に例示した耐荷材10について説明すると、耐荷材10は耐荷材本体である管体20と、管体20の外方であって管体20の軸線と平行に配設した単数又は複数の補強材30とを具備する。
本例では、補強材30の両端部を管体20の外周面を端部ブラケット21を用いて固着すると共に、補強材30の両端部間(中間)を中間ブラケット22を用いて管体20の外周面に係留した形態について説明する。
管体20は断面形状が円形、楕円形、多角形等を呈する曲げ剛性の高い中空構造体である。
耐荷材10を支柱に適用する場合には、管体20として市販の鋼管が好適である。
管体20の全長や断面寸法は、耐荷材10の使途や発生予定の曲げモーメント、作用荷重等を考慮して適宜選択する。
補強材30は管体20の断面強度(断面係数、塑性断面係数又はせん断強度)を高めるための補強部材である。
補強材30としては引張強度又は圧縮強度の高い棒材、管材、ロープ材、又はベルト材を適用でき、その素材も金属に限定されず、高強度繊維や樹脂等でもよい。
実用的には市販の鉄筋、棒鋼、PC鋼棒等の鋼材が好適である。
端部ブラケット21を介して補強材30の両端部を管体20の外周面に固定し、中間ブラケット22を介して補強材30の両端部間を管体20の外周面に係留して支持することで、補強材30を位置決めする。
端部ブラケット21および中間ブラケット22は、補強材30を管体20の軸線と平行に位置決めする位置決め機能と、補強材30と管体20との間隔Sを一定に保つスペーサ機能を併有する。
補強材30は各ブラケット21,22の位置決め孔21a,22aを通じて管体20に位置決めが可能である。
位置決め孔21a,22aが閉鎖孔である場合は、補強材30を各ブラケット21,22の一方から貫挿して設置し、位置決め孔21a,22aが開放孔である場合は、補強材30を各ブラケット21,22の側方から差し込んで設置する。
補強材30の端部は端部ブラケット21に固定する。
本例では補強材30の端部の固定手段として、ナット31を用いたねじ止め手段を適用した形態を示しているが、補強材30の端部の固定手段はねじ止め手段の他に、楔止め手段、ピン止め手段、溶接手段等の何れか一種を適用できる。
端部ブラケット21には耐荷材10の曲げ変形時に大きな外力が加わることから、図4に示すように端部ブラケット21と管体20の間に補強リブ23を設けて補強しておくとよい。
本例では補強材30の両端部間を中間ブラケット22に固定せずに係留した形態について説明する。
「係留」とは管体20の径方向へ向けた補強材30の変位のみを規制する状態を指す。
補強材30を管体20の外方に配設したのは、管体20の断面強度(断面係数又は塑性断面係数)を高めるためと、補強材30の取付作業性を改善するためである。
補強材30が小断面であっても、管体20の外周面から離隔して補強材30を取り付けることで、管体20の断面強度を高めることができる。
管体20の断面強度を高められることで管体20の小径化を実現できる。
さらに、補強材30の取付作業を管体20の外方で行えるので、補強材30の取付作業性がきわめてよくなる。
補強材30の両端部のみを端部ブラケット21に固定しただけの構造であると、管体20の曲げ変形時に補強材30の追従性が悪くなり、引張側の補強材30においては管体20に接触し、圧縮側の補強材30では座屈が生じる等して補強材30による補強効果をほとんど期待できない。
補強材30の両端部間を中間ブラケット22で支持することで、補強材30と管体20との間に形成された間隔Sをほぼ一定に保ったまま、補強材30を管体20の曲げ変形に追従させることができる。
補強材30の追従性は中間ブラケット22の間隔(中間ブラケット22の設置数)に比例してよくなると共に、圧縮側の補強材30に対する座屈抑制効果が高くなる。
補強材30による補強範囲は、管体20の全長に亘って補強してもよいが、外力作用時に大きな曲げモーメントが生じる管体20の特定区間を部分的に補強してもよい。
図5は管体20の中央部分に補強材30を取り付けて部分的に補強した一例を示しているが、部分的な補強範囲は管体20に発生する曲げモーメントに応じて選択する。
管体20を平面視したときの補強材30の配設位置は、管体20に発生する曲げモーメント等に対抗し得るように、少なくとも管体20の引張領域(引張側)に補強材30が配設してあればよい。
管体20の圧縮領域(圧縮側)に配設した補強材30は、引張領域と同様に管体20の曲げ変形抵抗として機能する。
同図のX,Yは耐荷材10に対する曲げモーメントの作用軸を示し、FX、FYは引張領域に位置する補強材30の曲げ抵抗を示している。
管体20の円周方向に向けて、例えば30°間隔や45°間隔等のように、管体20の円周方向に向けて補強材30を一定間隔に配置すると、管体20の強度を大きくすることができる。
図1に例示した耐荷材10の組立て方法について説明する。
同一線上に位置する一方の端部ブラケット21側から挿し込んだ補強材30を、中間ブラケット22を経て他方の端部ブラケット21に挿し込む。
各端部ブラケット21から外部へ突出する補強材30のねじ部にナット31を締め付け固定することで、耐荷材10の組立てを完了する。
補強材30の端部を管体20に固定する際、補強材30を緊張せずに固定するが、予め各補強材30に均等な緊張力を付与して固定してもよい。
耐荷材10は予め工場等で補強材30を管体20に取り付けた完成形態で現場へ搬入してもよいが、ブラケット21,22のみを取り付けた管体20と補強材30とを現場に個別に搬入して、現場で耐荷材10を組み立ててもよい。
耐荷材10の構成資材を分解して現場へ搬入する後者の場合には、前者と比べて耐荷材10の搬入性と現場での取扱性がよくなる。
特に後者の場合は、溶接によらずに補強材30を管体20に取付けできるので、山間部等の現場へ溶接設備や電源設備を持ち込む必要がなくなる。
図7,8を参照して耐荷材10の特性について説明する。
<1>耐荷材の曲げ耐力
図7は防護柵の支柱のように耐荷材10の下部を支持構造物40で支持し、片持ち構造とした支持形態を示している。
耐荷材10の右方から左方へ向けて荷重が作用することで耐荷材10に曲げモーメントMが生じる。この曲げモーメントMに対して、引張領域の補強材30aが管体20の曲げ抵抗部材として機能するだけでなく、圧縮領域の補強材30bも管体20の曲げ抵抗部材として機能する。
すなわち、引張領域の補強材30aの全長に亘って均等な張力が生じ、補強材30aに生じた均等な張力が管体20の上部と下部にそれぞれ伝えられて、管体20の補強区間に亘って均等な引張力及び圧縮力が伝達される。
したがって、耐荷材10の曲げモーメントMが、管体20単体の曲げ耐力に達しても耐荷材10に曲げが生じず、曲げモーメントMは耐荷材10を通じて支持構造物40に支持される。
このように、耐荷材10は管体20の周囲に補強材30a,30bを取り付けることで、管体20の最大曲げ耐力が格段に向上する。
曲げモーメントMが耐荷材10の曲げ剛性を超えると、管体20の曲げ変形に追従して引張領域と圧縮領域の補強材30a,30bが変形する。
耐荷材10の変形中において、中間ブラケット22のスペーサ機能により、引張領域と圧縮領域の補強材30a,30bと管体20との間隔S1,S2がほぼ一定に保たれると共に、管体20に設けた補強材30a,30bが抵抗部材として機能し続ける。
したがって、管体20が変形とともに曲げ耐力の限界に達しても耐力の増加が期待できて耐荷材10の変形中においても良好な曲げ耐力を維持できる。
管体20の引張領域では圧縮力が生じないので、引張領域に設けた補強材30bには座屈が生じない。
補強材30a,30bの断面径に応じて中間ブラケット22の配置間隔を適正に設定することで、圧縮領域に設けた補強材30bは座屈が生じ難くなる
<1>耐荷材の曲げ耐力
図8は建築用途の耐震補強材のように耐荷材10の両端を支持した梁構造とした支持形態を示している。
水平においた耐荷材10の中央に下向きの荷重Fが作用した場合も、片持ち構造で支持した形態と同様に、引張領域に設けた補強材30aが管体20の曲げ抵抗部材として機能し、圧縮領域に設けた補強材30bが管体20の曲げ抵抗部材として機能するため、管体20の最大曲げ耐力が格段に向上する。
管体20の変形中においても、引張領域と圧縮領域の補強材30a,30bが管体20との間隔S1,S2をほぼ一定に保ちながら追従して変形するので、耐荷材10の変形中においても良好な曲げ耐力を維持できる。
以降に他の実施例について説明するが、その説明に際し、前記した実施例と同一の部位は同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図9A,9Bを参照して、中間ブラケット22と補強材30との貫挿部をナット31又は溶接等で剛結した他の耐荷材10について説明する。
図9Aは耐荷材10の下部を支持した片持ち構造とした支持形態を示し、図9Bは耐荷材10の両端を支持した梁構造とした支持形態を示している。
本例では、補強材30の端部と端部ブラケット21との貫挿部を剛結するだけでなく、補強材30の両端部間と中間ブラケット22との貫挿部を剛結する。
本例では既述した作用効果に加えて以下の特有の効果を奏する。
本例では補強材30の端部だけでなく、補強材30の両端部間を中間ブラケット22を介して管体20に剛結したことで、引張領域に位置する補強材30aの両端部間においては、中間ブラケット22のスパン単位で引張抵抗が生じ、圧縮領域に位置する補強材30bの両端部間においては中間ブラケット22のスパン単位で圧縮抵抗が生じる。
補強材30a,30bが中間ブラケット22と剛結してあることから、管体20の圧縮領域に位置する補強材30bは、引張領域に位置する補強材30aと同等に機能する。
このように、本例では補強材30a,30bの軸力が全長に亘って平均化されない。
特に耐荷材10を端末支柱に適用すると、控えロープを介して端末支柱を支持していた端末アンカーを省略かることができる。
耐荷材10のスパン中央に荷重Fが作用した場合、引張領域に位置する補強材30aの両端部間においては、中間ブラケット22のスパン単位で引張抵抗が生じ、圧縮領域に位置する補強材30bの両端部間においては中間ブラケット22のスパン単位で圧縮抵抗が生じる。
耐荷材10を梁構造の形態で用いた場合にも、管体20の圧縮領域に位置する補強材30bが引張領域に位置する補強材30aと同等に補強機能を発揮する。
したがって、本形態においても、引張領域と圧縮領域の補強材30a,30bが管体20との間隔S1,S2をほぼ一定に保ちながら追従して変形するので、耐荷材10の変形中においても良好な曲げ耐力を維持する。
補強材30と中間ブラケット22を剛結した本例では、耐荷材10を片持ち構造で支持した形態で、耐荷材10の下端部に大きい断面力が発生しても、耐荷材10の両端部間に位置する補強材30a,30bが互いに断面力を伝達するので、直ひずみの「平面保持の原理」が成立する。
耐荷材10を梁構造で支持した形態においても、直ひずみの「平面保持の原理」が成立する。
そのため、耐荷材10の耐力を正確に計算できて、耐荷材10の耐力評価に対する信頼性が高くなる。
本例では実施例1と比較して耐荷材10の耐力評価に対する信頼性がより高くなる。
<1>他の耐荷材
図10を参照して、補強材30による補強区間において、中間ブラケット22の配置間隔が異なるように変化させた他の耐荷材10について説明する。
そこで、大きな曲げ応力の発生が想定される区間においては、中間ブラケット22の配置間隔を狭くする。
本例では既述した作用効果に加え、発生応力の大きさに応じて中間ブラケット22の配置間隔を変え、管体20の補強を必要とする区間の中間ブラケット22と補強材30を剛結することで、効果的に補強できる。
<1>他の耐荷材
図11を参照して、管体20の引張領域が管体20の長さ方向に沿って異なる場合に、補強材30の取付位置を管体20の上下部で異なるようにした他の耐荷材10について説明する。
本例では、管体20の上半部と下半部で引張領域が異なるときに、各引張領域に補強材30を取り付けて個別に補強する。
図11では、管体20の右方上半と左方下半に引張領域が生じる場合を例示していて、管体20の右方上半と左方下半にそれぞれ補強材30a,30aを取り付けて個別に補強している。
本例では管体20の引張領域が管体20の長さ方向に沿って異なる場合の補強に好適である。
耐荷材10を例えば斜面途中の地中に埋め込んだ防護柵の支柱に適用した場合、支柱の地上部では斜面山側に引張領域が発生し、地表からある区間より下方の地中部では谷側に引張領域が発生するので、支柱の最適補強が可能となる。
<1>他の耐荷材
以上の実施例では、中間ブラケット22による補強材30の支持形態に関し、剛結せずに係留して支持する形態と、剛結して支持する形態の2つについて説明した。
管体20の引張領域においては、補強材30aを剛結せずに係留する形態で中間ブラケット22に支持させ、管体20の圧縮領域においては、補強材30bを剛結する形態で中間ブラケット22に支持させるようにする。
本例では既述した作用効果に加え、管体20の引張領域と圧縮領域に応じて補強材30a,30bの支持形態を使い分けることで、経済的でかつ合理的に管体20を補強することができる。特に、管体20の圧縮領域では補強材30bの座屈抑制効果が高くなる。
20・・・・管体
21・・・・端部ブラケット
22・・・・中間ブラケット
30・・・・補強材
31・・・・ナット
40・・・・支持構造物
本発明の他の形態において、前記補強材を管体の引張領域及び圧縮領域に取り付けてある。
本発明の他の形態において、前記補強材を管体の全長に亘って、又は管体の一部に取り付けてある。
本発明の他の形態において、前記管体の外周面に複数の中間ブラケットを突設し、該複数の中間ブラケットを介して補強材を管体の外周面から離隔して支持する。
本発明の他の形態において、前記補強材の両端部間を管体の外周面に突設した中間ブラケットに固定せずに係留して支持してもよいし、前記補強材の両端部間を管体の外周面に突設した中間ブラケットに剛結して支持してもよい。
本発明の他の形態において、管体の引張領域においては管体の外周面に突設した中間ブラケットに補強材を剛結せずに係留して支持し、管体の圧縮領域においては管体の外周面に突設した中間ブラケットに補強材を剛結して支持する。
本発明の他の形態において、前記管体に生じる曲げモーメントに応じて、補強材の両端部間を管体に支持する中間ブラケットの配置間隔が異なるように構成してもよい。
本発明の他の形態において、前記補強材の剛結手段が、ねじ止め手段、楔止め手段、ピン止め手段、溶接手段の何れか一種である。
本発明の他の形態において、前記補強材が棒材、管材、ロープ材、又はベルト材の何れか一種である。
本発明の他の形態において、前記耐荷材は防護柵の支柱、杭構造体又は建築用途の耐震補強材に適用可能である。
Claims (11)
- 耐荷材であって、
管体と、
前記管体の外方であって管体の軸線と平行に配設した単数又は複数の補強材とからなり、
前記補強材の端部を管体の外周面の上下部にそれぞれ固定し、
ブラケットを介して前記補強材の両端部間を管体に支持し、
補強材と管体の外周面との間に形成される間隔を保ったまま、補強材を管体の曲げ変形に追従可能に構成したことを特徴とする、
耐荷材。 - 前記補強材を管体の引張領域又は圧縮領域の何れか一方の領域、又は前記両方の領域に取り付けたことを特徴とする、請求項1に記載の耐荷材。
- 前記補強材を管体の全長に亘って又は管体の一部に取り付けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の耐荷材。
- 前記管体の外周面に複数のブラケットを突設し、該複数のブラケットを介して補強材を管体の外周面から離隔して支持したことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか一項に記載の耐荷材。
- 前記補強材の両端部間を管体の外周面に突設したブラケットに固定せずに係留して支持することを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載の耐荷材。
- 前記補強材の両端部間を管体の外周面に突設したブラケットに剛結して支持することを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載の耐荷材。
- 管体の引張領域においては管体の外周面に突設したブラケットに補強材を剛結せずに係留して支持し、管体の圧縮領域においては管体の外周面に突設したブラケットに補強材を剛結して支持することを特徴とする、請求項1乃至4の何れか一項に記載の耐荷材。
- 前記管体に生じる曲げモーメントに応じて、補強材の両端部間を管体に支持するブラケットの配置間隔を変化させたことを特徴とする、請求項5乃至7の何れか一項に記載の耐荷材。
- 前記補強材の剛結手段が、ねじ止め手段、楔止め手段、ピン止め手段、溶接手段の何れか一種であることを特徴とする、請求項6又は7に記載の耐荷材。
- 前記補強材が棒材、管材、ロープ材、又はベルト材の何れか一種であることを特徴とする、請求項1乃至9の何れか一項に記載の耐荷材。
- 前記耐荷材が防護柵の支柱、杭構造体又は建築用途の耐震補強材であることを特徴とする、請求項1乃至10の何れか一項に記載の耐荷材。
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