JP3629700B2 - 落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管とその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、落石・雪崩保護構造物の支柱や梁などに用いる充填鋼管とその製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
落石・雪崩保護構造物である防護柵として、例えば、特開平7−197423号公報には、山腹の斜面に間隔を置いて縦孔を穿孔し、この縦孔に建て込んだパイプ支柱を並設するとともに、これら各パイプ支柱に複数段のケーブルとともに金網を張設したものがある。
【0003】
そして、落石・雪崩保護構造物に用いる材料として、特開平6−146225号公報には、両端を開放した鋼管と、この鋼管の両端部に配置した支圧板と、鋼管内に軸方向に収納し、両端を前記支圧板に定着したアンポンドタイプの鋼線あるいは鋼棒と、鋼管内に充填したコンクリートとよりなる、耐荷材(特許請求の範囲)が提案されており、この耐荷材では、補強材に緊張力を導入せず、耐荷材が変形すると、引張側の補強材が伸ばされるため、この時点で初めて緊張力が導入(公報第0007段)される。そして、PC鋼棒によるコンクリートの抜け出し防止、及び補強による曲げ強度の上昇が可能(公報第0017)なことが記載されており、補強材としてはアンポンドタイプのPC鋼棒が用いられている。また、特開平7−26519号公報には、支柱は鋼管内に、シース材で被覆されたアンポンドタイプのPC鋼材を配置すると共に、鋼管内にコンクリートを充填して製作した剛性部材である。PC鋼材は支柱の引張側に配列し、各PC鋼材は製作時に緊張力を導入せずにその両端が定着してあり、支柱に曲げ力が作用したときにPC鋼材に緊張力が導入されるように配置する(公報第0013段)。
【0004】
上記のものは、PC鋼材によりプレストレストを付与していた従来例に対して、PC鋼材に緊張力を付与することなく、曲応力が加わると、該PC鋼材に緊張力が発生するように構成することにより、強度向上を図っている。しかし、これらのものはいずれもアンポンドタイプのPC鋼材等を用いるから、一般の鉄筋などに比べて材料費と製作費が嵩むという問題がある。
【0005】
また、この種の落石・雪崩等保護構造物とは異なるが、特開平7−62792号公報には、引張材が緊張され、支圧板からコンクリートに軸方向のプレストレスが導入されている(公報特許請求の範囲の請求項3)コンクリート造構造部材があり、この構造部材では、閉鎖断面形状の拘束部材と、拘束部材内に充填されるコンクリートと、コンクリートの両端面に密着し、コンクリートを挟み込む支圧板と、両支圧板を貫通してコンクリート中に軸方向に配置される引張材とから構成され、引張材と拘束部材が引張力を、コンクリートが圧縮力をそれぞれ独立して負担することにより引張材や圧縮材として、または曲げ材として使用されるものである(公報第0014段)。そして、拘束部材を二重に配置(公報第0016段)しており、コンクリートと拘束部材とを組み合わせることにより、圧縮体力と靱性が上昇する(公報第0032段)と記載されている。しかし、プレストレスを導入するには、上述したように材料費と製作費がかかるPC鋼棒などが必要となり、また、公報の図2などにあるように、断面円形の拘束部材を二重としその隙間及び内側の拘束部材内にコンクリートを充填した構造であるから、内外の拘束部材を位置決めしてから、コンクリートを充填しなければならず、その位置決め作業が煩雑となり、製造コストがかかることが予想される。
【0006】
そこで、本発明は、比較的安価にして、落石・雪崩等の荷重に対して強度の向上を図ることができる落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管とその製造方法を提供することを目的とし、加えて、製造が容易で製造コストの削減が可能な落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管とその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、鋼管の内部にセメントを混合した混合材を充填した落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管において、断面円形の鋼管の内部に、断面三角形の補強リブを内接して設けると共に、前記補強リブの2つの頂点を鋼管の引張領域側に配置し、前記補強リブの頂点に、該補強リブの厚さの2倍以上の幅を有する帯状鋼板を固着し、この帯状鋼板を前記鋼管の内面に固着したものである。
【0008】
この請求項1の構成によれば、鋼管内部の補強リブにより、断面において内部のセメント混合材が拘束され、圧縮応力が向上し、引張領域側に補強リブの2つの頂点を連結するリブがあるため、これが曲げにより生じる引張力に抗して引張領域側の引張応力が向上し、荷重に対する応力を効果的に向上することができる。また、頂点に帯状鋼板を設けることにより、頂点における補強リブの結合が容易になると共に、その結合強度を向上することができる。
【0009】
また、請求項2の発明は、断面円形の鋼管の内部に、長さ方向の鉄筋を複数設けると共に、これら複数の鉄筋を鋼管の引張領域側に設けたものである。
【0010】
この請求項2の構成によれば、鋼管内部の引張領域側に設けた鉄筋が、曲げにより生じる引張力に抗して引張領域側の引張応力が向上し、荷重に対する応力を向上することができ、複数の引張領域側の鉄筋はセメント混合材に密着して設けるものであって、プレストレスを導入する鋼材に比べて安価なもので済み、対費用効果に優れる。
【0011】
さらに、請求項3の発明は、前記鉄筋を鋼管内面に接して設けたものである。
【0012】
この請求項3の構成によれば、内面に接して設けた鉄筋が鋼管と一体的となって、曲げにより生じる引張力に抗するから、耐荷重性能を効果的に向上することができる。
【0013】
請求項4の発明は、請求項1記載の落石・雪崩等保護構造物用コンクリート充填鋼管の製造方法において、前記断面三角形の補強リブの頂部に該補強リブの厚さの略2倍以上の幅を有する前記帯状鋼板を固着した補強体を形成した後、この補強体を前記鋼管の一側開口から挿入し、前記補強体を鋼管内面に固着した後、前記鋼管の内部に前記混合材を充填する製造方法である。
【0014】
この請求項4の構成によれば、補強体は、頂点に帯状鋼板を設けることにより、頂点における補強リブの結合が容易になると共に、その結合強度が向上したものとなり、このようにして組立てた補強体を鋼管内に挿入して鋼管内面に固着すれば、補強体が位置ずれすることなく、そのままセメント混合材を充填することができ、製造が極めて簡易となる。
【0015】
また、請求項5の発明は、前記充填鋼管は支柱に用いられ、前記補強体は充填鋼管の下端から地上部の2分の1以下の位置までの長さである製造方法である。
【0016】
この請求項5の構成によれば、充填鋼管を支柱として用いる場合、荷重を受けると、地上面位置において最大曲げ応力が発生するから、これに対する強度を向上するには、全長に補強体を入れる必要がなく、本発明の補強体はそれ自体自立性を有するから、全長に入れることなく一側開口側だけで鋼管に溶着等により固着してもセメント混合材をスムーズに充填することができ、したがって、補強体を全長入れる場合に比べて、さらに材料費が安価としながら、支柱として必要な耐荷重性を得ることができる。
【0017】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図8は本発明の第1実施形態を示し、図1に示すように、充填鋼管1は、断面円形の鋼管2内に補強体3を挿入配置して該鋼管2に固定した後、内部に無収縮モルタル4を充填し、養生したものである。前記補強体3は、板材からなる3枚の補強リブ11,11,11をほぼ正三角形に配置し、補強リブ11,11,11の頂部11S,11S,11Sに帯状鋼板12,12,12を溶着してなる。また、前記帯状鋼板12の幅Wは、前記補強リブ11の厚さTの2倍以上である。また、補強体3の帯状鋼板12,12,12は、前記鋼管2の内面と僅かな隙間を介して挿通可能に取付けられている。そして、製造時には、補強体3を組立てた後、鋼管2の一側開口から該補強体3を挿入配置し、溶接棒などが届く開口側で補強体3を鋼管2の内面に溶着固定した後、内部に無収縮モルタル4を充填する。また、図2に示すように、補強リブ11の端部は溶接部14により帯状鋼板12に固定される。尚、この構成で下記の寸法のものが、後述するグラフのNo.2に示すものである。
【0018】
次に、図3に示す充填鋼管1Aは、前記充填鋼管1にさらに鉄筋21を加えたものであり、同図に示すように、補強体3の2つの頂点の間に位置して、3本の鉄筋21,21,21を鋼管2の内面に接して固定したものである。そして、製造時には、鋼管2の一側開口から鉄筋21を挿入配置し、両側の開口から溶接棒などが届く範囲で、鉄筋21を鋼管2の内面に溶着固定し、また、補強体3を組立てた後、鋼管2の一側開口から該補強体3を挿入配置し、溶接棒などが届く開口側で補強体3を鋼管2の内面に溶着固定した後、内部に無収縮モルタル4を充填する。尚、この構成で下記の寸法のものが、後述するグラフのNo.3に示すものである。
【0019】
図4は比較例としての充填鋼管1Hであり、鋼管2の内部に無収縮モルタル4を充填し、補強体は用いていない。尚、この構成で下記の寸法のものが、後述するグラフのNo.1に示すものである。
【0020】
曲げ試験において、前記鋼管2は、材質STK400、外径216.3ミリ、厚さ8.2ミリで、長さが3メートルのものを用い、鋼管2と補強体3と鉄筋21は同一長さである。補強体3の補強リブ11の厚さTは6ミリ、帯状鋼板12の厚さも6ミリである。また、無収縮モルタル4は、圧縮強度が60.0kN/mm2である。また、前記鉄筋21は、直径25ミリの異形棒鋼を用い、この異形棒鋼は、材質がSD295Aで、引張強度は440N/mm2である。このように本発明では鉄筋は、その引張強度が700N/mm2以下の鋼棒で所望の強度を得ることができ、すなわちPC鋼棒のように引張強度が大で比較的高価なものを用いる必要がない。そして、図5に示すように、3メートルの鋼管2の両端側を移動支点201,201にて支持し、自由端201,201の間隔は2.4メートルとし、鋼管2の載荷点たる中央に荷重Pを加えた。図7は、横軸に載荷点におけるたわみ(単位:ミリ)、縦軸に荷重P(単位tf:1tf=9.80663kN)を取った荷重−たわみ試験結果のグラフである。尚、両端側を移動支点201,201とした場合は、図1,図3中、下部側が荷重Pが加わった時の引張領域側となる。また、図8は、縦軸に載荷点における曲げモーメント(単位tf・m)、横軸に図6に示した回転角θ(単に度)を取った曲げモーメント−回転角試験結果のグラフであり、曲げモーメントは図7のグラフより算出した値である。尚、図7及び図8のグラフで、不連続となる段部(例えば載荷点たわみが110ミリ前後,215ミリ前後)が発生するのは、荷重Pを加える荷重装置(図示せず)のストロークの関係から、荷重を加えるロッドを継ぎ足した点であり、ここで一旦荷重を緩めてロッドを継ぎ足すためにグラフに不連続として表れる。
【0021】
図7のグラフから、補強体3と鉄筋21とを用いた充填鋼管1A(グラフのNo.3)では、比較例の充填鋼管1H(グラフのNo.1)に対して、耐荷重性能が約80%をも向上し、補強体3のみを用いた充填鋼管1(グラフのNo.2)でも約35%の上昇が見られた。図8のグラフから、充填鋼管1,1Aは、比較例の充填鋼管1Hに比べて大きな回転角θまで曲げモーメントに抗することができ、衝撃吸収能力も向上したことが分かる。
【0022】
このように本実施例では、請求項1に対応して、鋼管2の内部にセメントを混合した混合材を充填した落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管1,1Aにおいて、断面円形の鋼管2の内部に、断面三角形の補強リブ11,11,11を内接して設けると共に、補強リブ11,11,11の2つの頂点11Sを鋼管2の引張領域側に配置したから、鋼管2内部の補強リブ11,11,11により、断面において内部のセメント混合材たる無収縮モルタル4が拘束され、圧縮応力が向上し、引張領域側に補強リブ11,11の2つの頂点11S,11Sを連結するリブ11があるため、これが曲げにより生じる引張力に抗して引張領域側の引張応力が向上し、荷重に対する応力を効果的に向上することができる。
【0023】
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、断面円形の鋼管2の内部に、長さ方向の鉄筋21,21,21を複数設けると共に、これら複数の鉄筋21,21,21を鋼管2の引張領域側に設けたから、鋼管2内部の引張領域側に設けた鉄筋21が、曲げにより生じる引張力に抗して引張領域側の引張応力が向上し、荷重に対する応力を向上することができ、複数の引張領域側の鉄筋21はセメント混合材たる無収縮モルタル4に密着して設けるものであって、プレストレスを導入する鋼材に比べて安価なもので済み、対費用効果に優れたものとなる。
【0024】
さらに、このように本実施例では、請求項3に対応して、鉄筋21を鋼管内面に接して設けたから、この内面に接して設けた鉄筋21が鋼管2と一体的となって、曲げにより生じる引張力に抗するから、耐荷重性能を効果的に向上することができる。
【0025】
さらに、このように本実施例では、請求項1に対応して、補強リブ11,11の頂点11Sに、該補強リブ11の厚さTの2倍以上の幅Wを有する帯状鋼板12を固着し、この帯状鋼板12を鋼管2の内面に固着したから、頂点11Sに帯状鋼板12を設けることにより、頂点11Sにおける補強リブ11,11の結合が容易になると共に、その結合強度を向上することができる。尚、補強リブ11には部分的に孔を穿設してもよく、この孔により補強リブ11に仕切られた両側の無収縮モルタル4(混合材)が一体化される。
【0026】
このように本実施例では、請求項4に対応して、鋼管2の内部にセメントを混合した混合材を充填した落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管の製造方法において、断面三角形の補強リブ11,11の頂部11Sに該補強リブ11の厚さTの略2倍以上の幅Wを有する帯状鋼板12を固着した補強体3を形成した後、この補強体3を鋼管2の一側開口から挿入し、補強体3を鋼管2内面に固着した後、鋼管2の内部にセメント混合材たる無収縮モルタル4を充填する製造方法であるから、補強体3は、頂点11Sに帯状鋼板12を設けることにより、頂点11Sにおける補強リブ11,11の結合が容易になると共に、その結合強度が向上したものとなり、このようにして組立てた補強体3を鋼管2内に挿入して鋼管内2面に固着すれば、補強体3が位置ずれすることなく、そのままセメント混合材を充填することができ、製造が極めて簡易なものとなる。
【0027】
また、請求項3,1,4においては、鉄筋21又は補強体3を鋼管2の内面に固定するから、工場で鉄筋21又は補強体3を取付けた鋼管2を、現場に搬入した後、現場でセメント混合材を充填することができ、例えば充填鋼管を支柱として用いる場合であれば、支柱を固定した後、セメント混合材を充填することができ、運搬及び据付け時の重量が軽くなり、作業性に優れたものとなる。
【0028】
図9〜図10は発明の参考例を示し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例の充填鋼管1Bでは、補強体3Aは、鋼管2の内面に沿って設ける複数の鉄筋21Aと、これら鉄筋21Aより内側で同心円上に配置された鉄筋21Bとを有し、この例では、5本の鉄筋21Aと3本の鉄筋21Aを用い、中央の鉄筋21Aと鉄筋21Bとは、鋼管2の中心を通る直線上に位置し、この直線に対して左右対称の位置に前記鉄筋21A,21Bが配置されている。前記補強体3Aの両側には端部板22がそれぞれ設けられ、この端部板22は、前記鉄筋21A,21Bを挿通する挿通孔23を有し、前記鋼管2の内面と同一な円弧縁24を有し、さらに、円弧縁24に略半円状の切欠き孔25と中央側に孔26とを有する。それら、切欠き孔25及び孔26により、コンクリート充填時の空気抜きがスムーズになされる。尚、前記端部板22は厚さ9ミリの鋼板からなる。複数の鉄筋21A,21Bの端部を前記挿通孔23に挿通して端部板22に溶着固定している。そして、製造時には、補強体3Aを組立てた後、鋼管2の一側開口から該補強体3Aを挿入配置し、溶接棒などが届く開口側で補強体3を鋼管2の内面に溶着固定した後、内部に無収縮モルタル4を充填する。尚、セメント混合材の充填を現場搬入後又は据付後に行うこともでき、運搬重量又は据付重量を軽減できる。尚、この例の充填鋼管1Bの鋼管2及び無収縮モルタル4は、第1実施例と同一材料のものを用いており、また、鉄筋21A,21Bも前記鉄筋21と同一のものを用い、これが前記図7及び図8のグラフのNo.4に示すものである。
【0029】
図7及び図8のグラフから、この例の充填鋼管1B(グラフのNo.4)は、比較例の充填鋼管1H(グラフのNo.1)に対して、耐荷重性能及び衝撃吸収能力が大幅に向上し、補強体3と鉄筋21の両者を用いた充填鋼管1Aとほぼ同等な性能向上が見られた。
【0030】
このように実施例上の効果として、断面円形の鋼管2の内部に、長さ方向の鉄筋21A,21B,21を複数設けると共に、これら複数の鉄筋21A,21Bを鋼管2の引張領域側に設けたから、鋼管2内部の引張領域側に設けた鉄筋21A,21Bが、曲げにより生じる引張力に抗して引張領域側の引張応力が向上し、荷重に対する応力を向上することができ、複数の引張領域側の鉄筋21A,21Bはセメント混合材たる無収縮モルタル4に密着して設けるものであって、プレストレスを導入する鋼材に比べて安価なもので済み、対費用効果に優れたものとなり、また、鉄筋21Aを鋼管2内面に接して設けたから、この内面に接して設けた鉄筋21Aが鋼管2と一体的となって、曲げにより生じる引張力に抗するから、耐荷重性能を効果的に向上することができ、上記第1実施例と同様な作用・効果を奏し、また、この例では、鋼管2の内部にセメントを混合した混合材を充填した落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管の製造方法において、鋼管2内の引張領域側に設けられる複数の鉄筋21A,21Bの両端部に、鋼管2の内面に対応する円弧縁24を有する鋼製の端部板22を固定した補強体3Aを形成した後、この補強体3Aを鋼管2の一側開口から挿入し、補強体3Aを鋼管2に固着した後、鋼管2の内部にセメント混合材たる無収縮モルタル4を充填する製造方法であるから、補強体3Aは、複数の鉄筋21A,21Bの両端部を端部板22,22により固定したものであるから、鉄筋21A,21Bなどが動いたりすることなく一体化され、その補強体3Aを鋼管2内に挿入し、一側開口付近で補強体3Aを鋼管に溶着すれば、鉄筋が位置ずれすることなく、そのままセメント混合材を充填することができ、製造が極めて簡易となる。また、工場で補強体3Aを取付けた鋼管2を、現場に運搬し、この後、セメント混合材を充填するようにしてもよい。
【0031】
また、実施例上の効果として、端面板22は鋼管2の内径の2分の1未満の大きさであるから、コンクリートの充填をスムーズに行うことができる。また、端部板22は、鋼管2の内面に対応する円弧縁24を有するから、円弧縁24を鋼管2内面に係合して固定することにより、複数の鉄筋21A,21Bを位置決めできる。
【0032】
図11〜図12は本発明の第2実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、図11に示す充填鋼管1A´は、寸法が異なる以外は、前記充填鋼管1Aと同一鋼製であり、充填鋼管1A´の鋼管2は、材質STK400、外径267.4ミリ、厚さ9.3ミリで、長さが3メートルのものを用い、鋼管2と補強体3と鉄筋21は同一長さであり、補強体3の補強リブ11の厚さTは6ミリ、帯状鋼板12の厚さも6ミリ、また、無収縮モルタル4は、圧縮強度が60.0kN/mm2、また、前記鉄筋21は、直径29ミリの異形棒鋼を用いた。そして、この充填鋼管1A´が前記図7及び図8のグラフのNo.5に示すものである。また、図12に示す充填鋼管1B´は、寸法が異なる以外は、前記充填鋼管1Bと同一鋼製であり、充填鋼管1B´の鋼管2は、材質STK400、外径267.4ミリ、厚さ9.3ミリで、長さが3メートルのものを用い、鋼管2と補強体3と鉄筋21A,21Bは同一長さであり、また、無収縮モルタル4は、圧縮強度が60.0kN/mm2、また、前記鉄筋21A,21Bは、直径29ミリの異形棒鋼を用いた。そして、この充填鋼管1B´が前記図7及び図8のグラフのNo.6に示すものである。
【0033】
図7及び図8のグラフから、この例の充填鋼管1A´(グラフのNo.4)及び充填鋼管1B´は、耐荷重性能及び衝撃吸収能力に優れ、両者がほぼ同等な性能が得られることが分かった。
【0034】
図13〜図14は本発明の他の参考例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、図13は比較例としての充填鋼管1H´であり、その鋼管2は、材質STK400、外径139.8ミリ、厚さ6.6ミリで、長さが3メートルのもので、内部に前記無収縮モルタル4を充填し、補強体は用いていない。そして、この充填鋼管1H´が前記図7及び図8のグラフのNo.7に示すものである。また、充填鋼管1Cは、3本の鉄筋21,21,21を鋼管2の内面に接して固定したものであり、製造時には、鋼管2の一側開口から鉄筋21を挿入配置し、両側の開口から溶接棒などが届く範囲で、鉄筋21を鋼管2の内面に溶着固定する。その充填鋼管1Cの鋼管2は、材質STK400、外径139.8ミリ、厚さ6.6ミリで、長さが3メートルのもので、内部に前記無収縮モルタル4を充填し、前記鉄筋21は、直径22ミリの異形棒鋼を用いた。そして、この充填鋼管1Cが前記図7及び図8のグラフのNo.8に示すものである。
【0035】
図7及び図8のグラフから、鉄筋21を設けた充填鋼管1C(グラフのNo.8)は、比較例の充填鋼管1H´(グラフのNo.7)に対して、耐荷重性能及び衝撃吸収能力が大幅に向上し、特に図8のグラフに示されているように。回転角θが大となり、衝撃吸収能力が効果的に向上したことが分かる。
【0036】
このように実施例上の効果として、鋼管2の内部にセメントを混合した混合材たる無収縮モルタル4を充填した落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管において、断面円形の鋼管2の内部に、長さ方向の鉄筋21を複数設けると共に、これら複数の鉄筋21を鋼管2の引張領域側に設けたから、鋼管2内部の引張領域側に設けた鉄筋21が、曲げにより生じる引張力に抗して引張領域側の引張応力が向上し、荷重に対する応力を向上することができ、複数の引張領域側の鉄筋21はセメント混合材に密着して設けるものであって、プレストレスを導入する鋼材に比べて安価なもので済み、対費用効果に優れる。
【0037】
また、実施例上の効果として、鉄筋21を鋼管内面に接して設けたから、内面に接して設けた鉄筋21が鋼管2と一体的となって、曲げにより生じる引張力に抗するから、耐荷重性能を効果的に向上することができる。
【0038】
図15は本発明の第3実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、図15は充填鋼管1,1A,1A´,1B,1B´,1Cを防護柵31に用いた例であり、この防護柵31は、支柱32と横梁33とが前記充填鋼管1,1A,1A´,1B,1B´,1Cからなり、支柱32をコンクリートなどの基礎34に立設し、横梁33は隣合う支柱32,32の上部を連結している。したがって、下端が固定された支柱32は、山側からの落石・雪崩を受けると、上端側が谷側に移動するように曲げが発生するから、山側が引張領域となり、横梁33は、山側からの落石・雪崩を受けると、該横梁33の中央が谷側に移動するように曲げが発生するから、谷側が引張領域となる。
【0039】
図16は本発明の第4実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、図16では、支柱32である充填鋼管1は、鋼管2の基礎34上の高さHの約3分の1の高さ位置が補強体3の上端で、補強体3の下端は鋼管2の下端となっている。
【0040】
組立て後の補強体3は自立性を有するから、一側開口(この場合は支柱32の下端の鋼管2開口)から補強体3を挿入し、一側開口から届く範囲で補強体3を鋼管2の内面に溶接などにより固定するば、セメント混合材を鋼管2内部に充填することができる。そして、下端を固定した支柱32が曲げを生じると、基礎34の上面位置で最大曲げモーメントが発生するから、これに補強体3が抗し、一方、支柱32の上部はそれ以下で落石等を受ければ、曲げモーメントが発生せず、補強が不要であるから、全長に渡って補強体3を設ける場合よりも、軽量で且つ安価なものとなる。
【0041】
このように本実施例では、請求項4に対応して、鋼管2の内部にセメントを混合した混合材を充填した落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管の製造方法において、断面三角形の補強リブ11,11,11の頂部11S,11S,11Sに該補強リブ11の厚さTの略2倍以上の幅Wを有する帯状鋼板12を固着した補強体3を形成した後、この補強体3を鋼管2の一側開口から挿入し、補強体3を鋼管2内面に固着した後、鋼管2の内部にセメント混合材たる無収縮モルタル4を充填する製造方法であるから、補強体3は、頂点11Sに帯状鋼板12を設けることにより、頂点11Sにおける補強リブ11,11の結合が容易になると共に、その結合強度が向上したものとなり、このようにして組立てた補強体3を鋼管2内に挿入して鋼管2内面に固着すれば、補強体3が位置ずれすることなく、そのままセメント混合材を充填することができ、製造が極めて簡易となる。そして、この例においても、モルタルやコンクリートなどのセメント混合材を現場で鋼管2に充填できる利点がある。
【0042】
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、充填鋼管1は支柱32に用いられ、補強体3は充填鋼管1の下端から地上部の2分の1以下の位置までの長さであるから、充填鋼管1を支柱32として用いる場合、荷重を受けると、地上面位置において最大曲げ応力が発生するから、これに対する強度を向上するには、全長に補強体を入れる必要がなく、本発明の補強体3はそれ自体自立性を有するから、全長に入れることなく一側開口側だけで鋼管2に溶着等により固着してもセメント混合材をスムーズに充填することができ、したがって、補強体3を全長入れる場合に比べて、さらに材料費を安価としながら、支柱32として必要な耐荷重性を得ることができる。そして、補強体3の上部位置が高さHの2分の1の位置を越えると、材料費及び重量軽減のメリットが少なくなるから、2分の1以下とし、また、地上面位置において最大曲げ応力が発生するから、補強対の上部位置を高さHの3分の位置以下とした。
【0043】
図17及び図18は本発明の第5及び第6実施例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、図17では、支柱32である充填鋼管1Aは、鋼管2の基礎34上の高さHの約3分の1の高さ位置が補強体3及び鉄筋21の上端で、補強体3及び鉄筋21の下端は鋼管2の下端となっている。そして、図17の支柱32は上部が谷側Rに向って湾曲形成されている。
【0044】
また、図18では、支柱32である充填鋼管1Bは、鋼管2の基礎34上の高さHの約3分の1の高さ位置が補強体3Aの上端で、補強体3Aの下端は鋼管2の下端となっている。そして、図18の支柱32は上部が谷側Rに斜設されている。
【0045】
尚、図14に示した鉄筋21も一側開口側で鋼管2内に固着すれば、位置ずれすることがないから、同様に該鉄筋21の上端を支柱32の高さHの3分の1の位置とし、下端を支柱32の下端とすることができる。
【0046】
このように実施例上の効果として、鋼管2の内部にセメントを混合した混合材を充填した落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管の製造方法において、鋼管2内の引張領域側に設けられる複数の鉄筋21A,21Bの両端部に、鋼管2の内面に対応する円弧縁24を有する端部板22を固着した補強体3Aを形成した後、この補強体3Aを鋼管2の一側開口から挿入し、補強体3Aを鋼管2に固着した後、鋼管2の内部に混合材たる無収縮モルタル4を充填するから、補強体3Aは、複数の鉄筋21A,21Bの両端部を端部板22により固定したものであるから、鉄筋21A,21Bなどが動いたりすることなく一体化され、その補強体3Aを鋼管2内に挿入し、一側開口付近で補強体3Aを鋼管2に固着すれば、鉄筋21A,21Bが位置ずれすることなく、そのままセメント混合材を充填することができ、製造が極めて簡易となる。そして、この例においても、モルタルやコンクリートなどのセメント混合材を現場で鋼管2に充填できる利点がある。
【0047】
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、充填鋼管1A,1Bは支柱32に用いられ、補強体3,3Aは充填鋼管1A,1Bの下端から地上部の2分の1以下の位置までの長さであるから、上記第6実施例と同様な作用・効果を奏する。
【0048】
尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において、種々の変形実施が可能である。例えば、実施例では、セメントを混合した混合材は、コンクリート,モルタルなど充填後に固化するものであれば、各種のものを用いることができる。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明は、鋼管の内部にセメントを混合した混合材を充填した落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管において、断面円形の鋼管の内部に、断面三角形の補強リブを内接して設けると共に、前記補強リブの2つの頂点を鋼管の引張領域側に配置し、前記補強リブの頂点に、該補強リブの厚さの2倍以上の幅を有する帯状鋼板を固着し、この帯状鋼板を前記鋼管の内面に固着したものであり、比較的安価にして、落石・雪崩等の荷重に対して強度の向上を図ることができる。
【0050】
また、請求項2の発明は、前記断面円形の鋼管の内部に、長さ方向の鉄筋を複数設けると共に、これら複数の鉄筋を鋼管の引張領域側に設けたものであり、比較的安価にして、落石・雪崩等の荷重に対して強度の向上を図ることができる。
【0051】
また、請求項3の発明は、前記鉄筋を鋼管内面に接して設けたものであり、比較的安価にして、落石・雪崩等の荷重に対して強度の向上を図ることができ、製造が容易で製造コストの削減が可能となる。
【0052】
請求項4の発明は、請求項1記載の落石・雪崩等保護構造物用コンクリート充填鋼管の製造方法において、前記断面三角形の補強リブの頂部に該補強リブの厚さの略2倍以上の幅を有する前記帯状鋼板を固着した補強体を形成した後、この補強体を前記鋼管の一側開口から挿入し、前記補強体を鋼管内面に固着した後、前記鋼管の内部に前記混合材を充填する製造方法であり、比較的安価にして、落石・雪崩等の荷重に対して強度の向上を図ることができ、製造が容易で製造コストの削減が可能となる。
【0053】
また、請求項5の発明は、前記充填鋼管は支柱に用いられ、前記補強体は充填鋼管の下端から地上部の2分の1以下の位置までの長さである製造方法であり、比較的安価にして、落石・雪崩等の荷重に対して強度の向上を図ることができ、製造が容易で製造コストの削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す補強体を備えた充填鋼管の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す補強体の要部の断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す補強体と鉄筋を備えた充填鋼管の断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す比較例としての充填鋼管の断面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す荷重試験の説明図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す荷重試験における回転角の説明図である。
【図7】荷重−たわみ試験結果のグラフを示す図である。
【図8】モーメント−回転角試験結果のグラフを示す図である。
【図9】本発明の参考例を示す充填鋼管の断面図である。
【図10】本発明の参考例を示す図9のA−A線断面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す補強体と鉄筋を備えた充填鋼管の断面図である。
【図12】本発明の第2実施例を示す補強体を備えた充填鋼管の断面図である。
【図13】本発明の他の参考例を示す比較例としての充填鋼管の断面図である。
【図14】本発明の他の参考例を示す鉄筋を備えた充填鋼管の断面図である。
【図15】本発明の第3実施例を示す充填鋼管の使用例であり、防護柵の一部を切欠いた正面図である。
【図16】本発明の第4実施例を示す充填鋼管を支柱に用いた断面図である。
【図17】本発明の第5実施例を示す充填鋼管を支柱に用いた断面図である。
【図18】本発明の第6実施例を示す充填鋼管を支柱に用いた断面図である。
【符号の説明】
1,1A,1A´,1B,1B´,1C 充填鋼管
2 鋼管
3,3A 補強体
4 無収縮モルタル(混合材)
11 補強リブ
11S 頂点
12 帯状鋼板
21,21A,21B 鉄筋
32 支柱
T 厚さ
W 幅
Claims (5)
- 鋼管の内部にセメントを混合した混合材を充填した落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管において、断面円形の鋼管の内部に、断面三角形の補強リブを内接して設けると共に、前記補強リブの2つの頂点を鋼管の引張領域側に配置し、前記補強リブの頂点に、該補強リブの厚さの2倍以上の幅を有する帯状鋼板を固着し、この帯状鋼板を前記鋼管の内面に固着したことを特徴とする落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管。
- 前記断面円形の鋼管の内部に、長さ方向の鉄筋を複数設けると共に、これら複数の鉄筋を鋼管の引張領域側に設けたことを特徴とする請求項1記載の落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管。
- 前記鉄筋を鋼管内面に接して設けたことを特徴とする請求項2記載の落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管。
- 請求項1記載の落石・雪崩等保護構造物用コンクリート充填鋼管の製造方法において、前記断面三角形の補強リブの頂部に該補強リブの厚さの略2倍以上の幅を有する前記帯状鋼板を固着した補強体を形成した後、この補強体を前記鋼管の一側開口から挿入し、前記補強体を鋼管内面に固着した後、前記鋼管の内部に前記混合材を充填することを特徴とする落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管の製造方法。
- 前記充填鋼管は支柱に用いられ、前記補強体は充填鋼管の下端から地上部の2分の1以下の位置までの長さであることを特徴とする請求項4記載の落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管の製造方法。
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