JP3658762B2 - 耐荷材の補強構造 - Google Patents
耐荷材の補強構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3658762B2 JP3658762B2 JP2001172899A JP2001172899A JP3658762B2 JP 3658762 B2 JP3658762 B2 JP 3658762B2 JP 2001172899 A JP2001172899 A JP 2001172899A JP 2001172899 A JP2001172899 A JP 2001172899A JP 3658762 B2 JP3658762 B2 JP 3658762B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- reinforcing
- load
- steel pipe
- bearing material
- steel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)
- Road Signs Or Road Markings (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、積雪や落石等を受け止める防護柵や道路橋、標識、街路灯などの各種建造物あるいは鋼製砂防構造物を構成材など用いる耐荷材の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から山腹の斜面部等に構築して落石や積雪等を受け止めて道路等への落下、流入を防止する防護柵が知られており、例えば、特開平7−197423号公報には、山腹の斜面部に間隔を置いて縦孔を穿孔し、この縦孔に建て込んだパイプ支柱を並設するとともに、これら各パイプ支柱に複数段のケーブルとともに金網を張設した落石等の防護柵が提案されている。
【0003】
このような落石・雪崩保護構造物に用いる支柱の材料として、特開平6−146225号公報には、両端を開放した鋼管と、この鋼管の両端部に配置した与圧板と、鋼管内に軸方向に収納し、両端を前記与圧板に定着したアンポンドタイプの鋼線あるいは鋼棒と、鋼管内に充填したコンクリートとよりなる耐荷材(特許請求の範囲)が提案されている。この耐荷材では、補強材に緊張力を導入せず、耐荷材が変形すると、引張側の補強材が伸ばされるため、この時点で初めて緊張力が導入(公報第0007段)される。そして、PC鋼棒によりコンクリートの抜け出し防止、及び補強により曲げ強度の上昇が可能(公報第0017段)なことが記載されており、補強材としてはアンポンドタイプのPC鋼棒が用いられている。また、特開平7−26519公報には、支柱は鋼管内に、シース材で被覆されたアンポンドタイプのPC鋼材を配置すると共に、鋼管内にコンクリートを充填して製作した剛性部材である。PC鋼材は支柱の引張側に配列し、各PC鋼材を製作時に緊張力を導入せずその両端が定着してあり、支柱に曲げ力が作用したときにPC鋼材に緊張力が導入されるように配置する。(公報第0013段)上記のものは、PC鋼材によりプレストストレスを付与していた従来例に対して、PC鋼材に緊張力を付与することなく、曲応力が加わると、該PC鋼材に緊張力が発生するように構成することにより、強度向上を図っている。しかし、これらのものはいずれもPC鋼材等を用いることから、一般的の鉄筋などに比べ材料費と制作費が嵩むという問題がある。
【0004】
また、この種の落石・雪崩等保護構造物とは異なるが、特開平7−62792号公報には、引張材が緊張され、支圧板からコンクリートに軸方向にプレストが導入されている(公報特許請求の範囲の請求項3)コンクリート構造部材があり、この構造部材では、閉鎖断面形状の拘束部材と、拘束部材内に充填されるコンクリートと、コンクリートの両端面に密着し、コンクリートを挟み込む支圧板と、両支圧板を貫通してコンクリート中に軸方向に配置される引張材とから構成され、引張材と拘束部材が引張力を、コンクリートが圧縮力をそれぞれ独立して負担することにより引張力や圧縮材として、または曲げ材として使用されるものである(公報第0014段)。そして、拘束部材を二重に配置(公報第0016段)しており、コンクリートと拘束材を組み合わせることにより、圧縮耐力と靭性が上昇する(公報第0032段)と記載されている。しかし、プレストレスを導入するには、上述したように材料費と製作費がかかるPC鋼棒などが必要となり、また、公報の図2に示すように、断面円形の拘束部材を二重としその隙間及び内側の拘束部材内にコンクリートを充填した構造であるから、内外の拘束部材を位置決めしてから、コンクリートを充填しなければならず、その位置決め作業が煩雑となり、製造コストがかかることが予想される。
【0005】
そこで、本発明は、比較的安価にして、荷重に対して強度の向上を図るとともに、製造が容易で製造コストの削減が可能な耐荷材の補強構造を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の耐荷材の補強構造は、中空状の鋼管の内周面に嵌合する筒型の補強材を形成し、この補強材の内周面に円周方向に連続する凹凸部を形成し、この凹凸部が円弧状凸部と円弧状凹部が交互に連続する波型凹凸部であり、前記補強材を前記鋼管内に挿入する共に、前記鋼管の内周面に前記補強材を一体化したものである。
【0007】
この請求項1の構成によれば、鋼管内の補強材によって鋼管の断面係数が大きくなるから、耐荷材の荷重に対する応力を高めることができる。また、鋼管に加わる応力が分散し、変形や曲げに対する応力が向上するから、耐荷材を各種構造物の支柱、梁、杭などとして用いた場合、荷重に対して強度が向上し、大きな耐荷力が得られる。
【0008】
請求項2の耐荷材の補強構造は、請求項1記載の耐荷材の補強構造において、前記補強材内にセメントを混合した混合材を充填したものである。
【0009】
この請求項2の構成によれば、中空状の鋼管が中実構造となり、鋼管内に一体化した補強体と相俟って、耐荷材の荷重に対する応力を高めることができる。
【0010】
請求項3の耐荷材の補強構造は、請求項1又は2項に記載の耐荷材の補強構造において、前記補強材の内周面に内方に突出する補強リブを一体形成したものである。
【0011】
この請求項3の構成によれば、補強材に補強リブを一体形成することにより、鋼管の断面係数がより大きくなるから、耐荷重性能をより一層を高めることができる。
【0012】
請求項4の耐荷材の補強構造は、請求項1〜3記載の何れか1項に記載の耐荷材の補強構造において、前記補強材に、軸方向に沿う複数の補強鉄筋を一体的に設けたものである。
【0013】
この請求項4の構成によれば、複数の補強鉄筋を一体化した補強体を鋼管の内側に一体化することにより、補強体に加えて補強鉄筋による補強効果も得られるから、耐荷材の耐荷重性能の向上を図ることができる。
【0014】
請求項5の耐荷材の補強構造は、請求項1〜5記載の何れか1項に記載の耐荷材の補強構造において、前記耐荷材が支柱、杭に用いられるとともに、前記鋼管内の前記補強体は、鋼管の下端から地上部までの2分の1以下の位置までの長さとしたものである。
【0015】
この請求項5の構成によれば、耐荷材を支柱、杭に用い場合、支柱、杭は荷重を受けると、地上面位置において最大曲げ応力が発生するから、これに対する強度を向上するには、鋼管の全長に補強体を入れる必要はなく、鋼管の下端から地上部までの2分の1以下の位置までの長さでも充分な耐荷重性を得ることができ、材料コスト、重量軽減が可能となる。
【0016】
【発明の実施形態】
以下、本発明の防護柵の実施例について図1〜図14を参照して説明する。耐荷材1は、断面円形の鋼管2と、この鋼管2内に挿入配置した補強体3となら構成されている。図1に示すように補強体3は、支柱2の内周面に嵌合する中空筒状に形成されるとともに、該補強体3の内周面には円弧状凹部4と円弧状凸部5とが円周方向に連続した波型凹凸部6が形成されている。なお、本実施例では、鋼管2の外径は400mmで厚さ12.0mmである。一方、補強体3は、例えばクロムモリブデン鋼(JIS G 4105)製で例えば鋳造或いは熱間鍛造などにより製造している。そして、波型凹凸部6において、最も肉薄な円弧状凹部5の厚みは8mmで、最も肉厚な円弧凸部5の厚みは24mmである。また、円弧状凹部4と円弧状凸部5は20度のピッチでは円周方向において交互に形成されている。このようにして鋼管2と別体で成形した補強体3を鋼管2の内周面に挿入する。この補強体3と鋼管2との固定手段としては、例えば、補強体3の外径を鋼管2の内径より若干径大に形成して鋼管2の内周面に補強体3を圧入固定する方法や、溶接などの手段などによって鋼管2と補強体3とを一体的に固着する。
【0017】
なお、本実施例では図1では耐荷材1を構成する鋼管2を断面円形に形成した場合について説明したが、鋼管2の形状としては、断面円形に限定されるものでは無く、図2に示すように、角筒状の鋼管2Aの内側に角筒状の補強体3Aを一体化して耐荷材1Aを構成してもよく、要は中空状の鋼管2,2Aの内面に補強体3,3Aを一体化すればよく、鋼管2,2Aの形状として特に断面円形や断面角筒状に限定されるものではない。
【0018】
次に、耐荷材1,1Aの使用例について説明する。耐荷材1,1Aは、各種構造物の支柱、梁、杭などとして用いる。例えば、図3〜図6に示すように、断面円形状の鋼管2と補強体3で構成した耐荷材1は標識10、雪崩や落石等を受け止める防護柵15、街路灯16、防球ネット17の支柱20、あるいは、図7(A)(B)に示すように、地すべり抑止杭22などとして使用する。また、角筒状の鋼管2Aの内側に角筒状の補強体3Aを一体化して構成した耐荷材1Aは図8(A)(B)及び図9(A)(B)に示すように、橋などの床板25を支える主桁26として用いる。このように、耐荷材1,1Aは各種構造物の支柱、梁、杭などとして用いることが可能であり、また、各種鋼管2,2Aの内部に補強体3,3Aを一体化することによって、耐荷材1,1Aの強度が向上することから、これら耐荷材1,1Aによって各種構造物の支柱、梁、杭などとして用いた場合、荷重に対して強度が向上し、大きな耐荷力が得られる。なお、耐荷材1,1Aを前述した各種の支柱20や杭22として用いる場合、図10に示すように基礎Sなどに植設することになるから、鋼管2の内部に設ける補強体3は、鋼管2の下端から基礎S上の高さHの約3分の1の高さ位置までの間に設けても充分な耐荷重性が得られる。すなわち、耐荷材1Aを防護柵15や地すべり抑止杭22として用いる場合、雪崩・落石や地すべりによって防護柵15や地すべり抑止杭22が受ける荷重は地上面位置、すなわち基礎S上において最大曲げモーメントが発生するから、これに対しての強度を高めるためには、その支柱20や杭22となる鋼管2全長に補強体3を設ける必要はなく、鋼管2の上端の位置は地上部の支柱2の高さの3分の1程度でも充分な耐荷重性が得られる。このように、最大曲げ応力が発生する部分に高率的に補強体3を配置させることにより、充分な耐荷重性を得ることができとともに材料費削減及び重量軽減のメリットもある。
【0019】
また、前記耐荷材1,1Aは各種構造物の支柱、梁、杭などして用いる以外、鋼製砂防構造物を構成することも可能である。例えば、図11に示す逆V字型に連結した鋼製スリット型ダム40のフレーム41や図12に示す台形状に組んだ鋼製スリット型ダム45の柱材46や水平材47、図13に示すように格子形鋼製ダム50の柱材51、水平梁52、斜梁53、図14に示す門型に組んだ流木対策用の鋼製スリットダム60のフレーム61、特に最も荷重を受ける部分、すなわち、鋼製スリット型ダム40のフレーム41や鋼製スリット型ダム45の柱材46、門型の鋼製スリットダム60のフレーム61を耐荷材1で構成すれば、荷重に対して強度が向上し、大きな耐荷力が得られる。
【0020】
以上のように本実施例では、耐荷材1,1Aは、中空状の鋼管2,2Aの内面に補強体3,3Aを一体化して構成することにより、鋼管2,2Aの断面係数が大きくなるから、耐荷材1,1Aの荷重に対する応力を高めることができる。また、中空状の鋼管2,2Aの内面に一体化する補強体3,3Aは、その内周面に円弧状凹部4と円弧状凸部5とが円周方向に連続した波型凹凸部6を形成することにより、鋼管2,2Aに加わる応力が分散し、変形や曲げに対する応力が向上する。したがって、これら各耐荷材1,1Aを各種構造物の支柱、梁、杭などとして用いたり、鋼製砂防構造物を構成した場合、荷重に対して強度が向上し、大きな耐荷力が得られる。また、各鋼管2,2Aの内径に合わせて、別途、補強体3,3Aを形成し、これを鋼管2,2Aに組み込むだけで、鋼管2,2Aに対する補強体3,3Aの位置決めといった煩わしい作業も不要であり、極めて簡単に鋼管2,2A内に補強体3,3Aを組み込んで一体化することが可能であり、各耐荷材1,1Aの製造も極めて簡易なものとなる。
【0021】
図15及び図16は本発明の第2実施例を示しており、前記第1実施例と同一機能を有する部分には同一符号を付し、前記第1実施例と重複する部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0022】
本実施例は、中空状の鋼管2,2Aの内面に補強体3,3Aを一体化して耐荷材1,1Aを形成する点で前記第1実施例と共通する。そして、本実施例の耐荷材1,1Aでは、補強体3,3Aを一体化した鋼管2,2Aの内部にさらに混合材として無収縮モルタル70を充填している。これにより、耐荷材1,1Aが中実構造となり、より一層、耐荷重性能が向上し、耐荷材1,1Aを各種構造物の支柱、梁、杭などとして用いたり、鋼製砂防構造物を構成した場合、荷重に対して強度がより向上し、大きな耐荷力が得られる。
【0023】
図17〜図19は本発明の第3実施例を示しており、前記各実施例と同一機能を有する部分には同一符号を付し、前記各実施例と重複する部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0024】
本実施例では、補強体3の中間に内側に突設するリブ75を一体形成している。このリブ75には間隔をおいて複数の開口孔76が形成されている。このように、補強体3に内側にリブ75を一体形成することにより、前記各実施例の鋼管2に比べて鋼管2の断面係数がより大きくなるから、耐荷材1の荷重に対する応力を高めることができる。したがって、耐荷材1,1Aを各種構造物の支柱、梁、杭などとして用いたり、鋼製砂防構造物を構成した場合、荷重に対して強度が向上し、大きな耐荷力が得られる。なお、本実施例においては、断面円形の鋼管2に補強体3を一体化して耐荷材1を構成た場合ついてのみ図示して説明し、断面角筒形に鋼管2Aに補強体3Aを一体化して耐荷材1Aについて省略するが、耐荷材1Aでも補強体3の中間に内側に突設するリブ75を一体形成することで耐荷材1Aの耐荷重性能を高めることが可能である。
【0025】
また、補強体3にリブ75を一体形成する本実施例においては、図19に示すように、補強体3に内側に突設するリブ75は間隔をおいて複数、平行に形成することも可能である。このように相互に平行する多数のリブ75を形成すれば、これら各リブ75する各開口孔76に補強鉄筋77を通すことで鋼管2内に複数の補強鉄筋77を簡単に位置決め固定することができるとともに、補強体3に内側に突設するリブ75に加えて鋼管2内に組み込まれる補強鉄筋77によって耐荷材1の耐荷重性能が一層、高まる。
【0026】
図20は本発明の第4実施例を示し、前記各実施例と同一機能を有する部分には同一符号を付し、前記各実施例と重複する部分の説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
【0027】
本実施例では、補強体80の軸方向に沿って複数の補強鉄筋81を一体化して補強体80を形成している。すなわち、補強体80を例えば鋳造により製造する際、補強体80の型(図示せず)の内部に予め複数の補強鉄筋81を組み込んで補強体80の材料となる溶融金属を流し込む。こうして、複数の補強鉄筋81を軸方向に一体化した補強体80を成形し、これを前記各実施例と同様、鋼管2の内側に一体化して耐荷材1を形成することにより、補強体80及びその補強体80に一体化した複数の補強鉄筋81によって耐荷材1の耐荷重性能の向上を図ることができる。
【0028】
なお、本実施例においても、前記第3実施例と同様、断面円形の鋼管2に補強体80を一体化して耐荷材1を構成した場合ついてのみ説明したが、断面角筒形に鋼管2Aに補強鉄筋81を一体化した補強体80を挿入配置しても耐荷材1Aの耐荷重性能の向上を図ることができるも勿論可能である。
【0029】
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明は、前記各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、鋼管の形状として断面円筒状のものと断面角筒状の場合を例にして説明したが、中空構造であれば、断面形状は何等限定されるものではない。また、耐荷材の使用例として標識、雪崩や落石等を受け止める防護柵、街路灯、防球ネットの支柱や地すべり抑止杭あるいは鋼製砂防構造物の構成材を示したが、これらに限定されるものではい。
【0030】
【発明の効果】
請求項1の耐荷材の補強構造によれば、中空状の鋼管の内周面に嵌合する筒型の補強材を形成し、この補強材の内周面に円周方向に連続する凹凸部を形成し、この凹凸部が円弧状凸部と円弧状凹部が交互に連続する波型凹凸部であり、前記補強材を前記鋼管内に挿入する共に、前記鋼管の内周面に前記補強材を一体化したものであるから、製作が容易であるとともに、荷重に対して十分な強度が得られ、さらに、鋼管に加わる応力を分散させて変形や曲げに対する応力を向上させることができる。
【0031】
請求項2の耐荷材の補強構造によれば、請求項1記載の耐荷材の補強構造において、前記補強材内にセメントを混合した混合材を充填したものであるから、鋼管内に一体化した補強体と鋼管内に充填した混合材により、耐荷材の荷重に対する応力を高めることができる。
【0032】
請求項3の耐荷材の補強構造によれば、請求項1又は2記載の耐荷材の補強構造において、前記補強材の内周面に内方に突出する補強リブを一体形成したものであるから、補強材に一体形成する補強リブにより、鋼管の断面係数を増大させて耐荷材の耐荷重性能をより一層を高めることができる。
【0033】
請求項4の耐荷材の補強構造によれば、請求項1〜3記載の何れか1項に記載の耐荷材の補強構造において、前記補強材に、軸方向に沿う複数の補強鉄筋を一体的に設けたものであるから、補強鉄筋による補強効果も得られるから、耐荷材の耐荷重性能が向上する。
【0034】
請求項5の耐荷材の補強構造によれば、請求項1〜4記載の何れか1項に記載の耐荷材の補強構造において、前記耐荷材が支柱、杭に用いられるとともに、前記鋼管内の前記補強体は、鋼管の下端から地上部までの2分の1以下の位置までの長さとしたものであるから、耐荷材を支柱、杭に用い場合、最大曲げ応力が発生する部分に高率的に補強体を配置させることにより、充分な耐荷重性を得ることができとともに、材料コスト、重量軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す耐荷材の断面図である。
【図2】同上角筒状の鋼管を使用した場合を示す耐荷材の断面図である。
【図3】同上耐荷材を標識の支柱として用いた場合を示す正面図である。
【図4】同上耐荷材を防護柵の支柱として用いた場合を示す正面図である。
【図5】同上耐荷材を街路灯の支柱として用いた場合を示す正面図である。
【図6】同上耐荷材を防球ネットの支柱として用いた場合を示す正面図である。
【図7】同上地すべり防止杭として用いた場合を示し、図7(A)は地すべり層の谷部側に地すべり防止杭を設置した場合を示し、図7(B)は地すべり層の山部側に地すべり防止杭を設置した場合を示している。
【図8】同上耐荷材を床板の主桁として用いた場合を示し、図8(A)は側面図、図8(B)は床板の正面図である。
【図9】同上耐荷材を床板に組み込んだ主桁として用いた場合を示し、図9(A)は側面図、図9(B)は床板の正面図である。
【図10】同上耐荷材における補強体の位置を表す断面図である。
【図11】同上耐荷材を逆V字型の鋼製スリット型ダムに用いた場合を示す斜視図である。
【図12】同上耐荷材を台形型の鋼製スリット型ダムに用いた場合を示す斜視図である。
【図13】同上耐荷材を台形型の鋼製スリット型ダムに用いた場合を示す斜視図である。
【図14】同上耐荷材を流木対策用の鋼製スリットダムに用いた場合を示す斜視図である。
【図15】本発明の第2実施例を示す耐荷材の断面図である。
【図16】同上角筒状の鋼管を使用した場合を示す耐荷材の断面図である。
【図17】本発明の第3実施例を示す耐荷材の断面図である。
【図18】同上図17のA−A線断面図である。
【図19】同上補強用リブに補強鉄筋を組み込んだ変形例を示す断面図である。
【図20】本発明の第4実施例を示す耐荷材の断面図である。
【符号の説明】
1,1A 耐荷材
2,2A 鋼管
3,3A,80 補強体
4 円弧状凹部
5 円弧状凸部
6 波型凹凸部
20 支柱
22 杭
70 モルタル(混合材)
75 補強用リブ
81 補強鉄筋
Claims (5)
- 中空状の鋼管の内周面に嵌合する筒型の補強材を形成し、この補強材の内周面に円周方向に連続する凹凸部を形成し、この凹凸部が円弧状凸部と円弧状凹部が交互に連続する波型凹凸部であり、前記補強材を前記鋼管内に挿入する共に、前記鋼管の内周面に前記補強材を一体化したことを特徴とする耐荷材の補強構造。
- 前記補強材内にセメントを混合した混合材を充填したことを特徴とする請求項1記載の耐荷材の補強構造。
- 前記補強材の内周面に内方に突出する補強リブを一体形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の耐荷材の補強構造。
- 前記補強材に、軸方向に沿う複数の補強鉄筋を一体的に設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の耐荷材の補強構造。
- 前記耐荷材が支柱、杭に用いられるとともに、前記鋼管内の前記補強体は、鋼管の下端から地上部までの2分の1以下の位置までの長さであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の耐荷材の補強構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001172899A JP3658762B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 耐荷材の補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001172899A JP3658762B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 耐荷材の補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002363923A JP2002363923A (ja) | 2002-12-18 |
JP3658762B2 true JP3658762B2 (ja) | 2005-06-08 |
Family
ID=19014452
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001172899A Expired - Lifetime JP3658762B2 (ja) | 2001-06-07 | 2001-06-07 | 耐荷材の補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3658762B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200458328Y1 (ko) | 2011-09-28 | 2012-02-15 | 김옥철 | 가로등 지주 |
KR101235009B1 (ko) * | 2012-07-26 | 2013-02-21 | 주식회사 선진정밀 | 조립성이 향상된 도로표지판의 행거 고정장치 |
KR101848210B1 (ko) | 2017-09-22 | 2018-04-11 | 고동국 | 자체 휨변형 억제 구조를 갖는 폴형 강재 구조체, 이의 제작 방법 및 이를 포함하는 도로 시설물 |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100800604B1 (ko) | 2006-07-11 | 2008-02-19 | 주식회사 장학 | 은폐된 보강구성을 갖는 가로등 |
JP5340871B2 (ja) * | 2009-09-28 | 2013-11-13 | 日鐵住金建材株式会社 | 落石検知柵 |
JP5340870B2 (ja) * | 2009-09-28 | 2013-11-13 | 日鐵住金建材株式会社 | 落石防護柵 |
JP5561208B2 (ja) * | 2011-02-25 | 2014-07-30 | 株式会社ライテク | 耐荷材の補強構造 |
JP5721059B2 (ja) * | 2012-07-31 | 2015-05-20 | ディガードエンジニアリング株式会社 | 防護柵及び既設の防護柵の嵩増し工法 |
CN108755667A (zh) * | 2018-05-23 | 2018-11-06 | 中国电建集团贵阳勘测设计研究院有限公司 | 一种边坡的加固方法及所用微型桩 |
JP7125819B1 (ja) * | 2022-05-27 | 2022-08-25 | マックストン株式会社 | 鋼管支柱の補強構造及び補強方法 |
-
2001
- 2001-06-07 JP JP2001172899A patent/JP3658762B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200458328Y1 (ko) | 2011-09-28 | 2012-02-15 | 김옥철 | 가로등 지주 |
KR101235009B1 (ko) * | 2012-07-26 | 2013-02-21 | 주식회사 선진정밀 | 조립성이 향상된 도로표지판의 행거 고정장치 |
KR101848210B1 (ko) | 2017-09-22 | 2018-04-11 | 고동국 | 자체 휨변형 억제 구조를 갖는 폴형 강재 구조체, 이의 제작 방법 및 이를 포함하는 도로 시설물 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002363923A (ja) | 2002-12-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3658762B2 (ja) | 耐荷材の補強構造 | |
KR101184654B1 (ko) | 강관 매립형 콘크리트 블록 일체식 지점부 시공방법 | |
KR100620860B1 (ko) | 강관을 삽입한 중공단면 철근콘크리트 기둥 | |
JP4975460B2 (ja) | 耐荷材 | |
KR100950666B1 (ko) | 말뚝 두부 연결용 조립체, 이를 이용한 말뚝과 프리캐스트콘크리트 교각 구조물의 연결구조 및 그 연결시공방법 | |
KR100694805B1 (ko) | 다공성 프리스트레스트 콘크리트 거더 및 분절형 다공성프리스트레스트 콘크리트 거더교의 시공방법 | |
JP2001262774A (ja) | 鋼コンクリート複合構造部材 | |
KR101139761B1 (ko) | 건축물용 보강 벽 | |
KR100756517B1 (ko) | 중공합성교각 | |
KR100619525B1 (ko) | 파형 중공관을 이용한 중공 교각 구조물 및 그 시공 방법 | |
JP4314712B2 (ja) | 橋脚構造物及びその構築方法 | |
KR100931318B1 (ko) | 트러스 구조의 지점부를 갖는 가설교량 및 그 시공방법 | |
JP3818072B2 (ja) | 多柱合成橋脚構造およびその構築方法 | |
JP2005351047A (ja) | 防護柵の補強構造 | |
JP3629700B2 (ja) | 落石・雪崩等保護構造物用充填鋼管とその製造方法 | |
BE826790A (fr) | Dispositif de renforcement de garde-corps pour ouvrages d'art | |
JP2009299321A (ja) | 透過型堰堤 | |
JP4206360B2 (ja) | 谷止工 | |
KR100599768B1 (ko) | 프리캐스트 콘크리트 거푸집을 이용한 합성 중공 교각구조물 및 그 시공방법 | |
JP2004019369A (ja) | 防護柵 | |
JP2007205109A (ja) | 防護柵とその施工方法 | |
JP5690091B2 (ja) | 落石・雪崩・土砂崩壊等保護構造物用耐荷材 | |
JP4656605B2 (ja) | 耐荷材 | |
JP5561208B2 (ja) | 耐荷材の補強構造 | |
JP3941612B2 (ja) | 円型鋼管とコンクリートとの定着構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040928 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041210 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050221 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050306 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3658762 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140325 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |