JP2007205109A - 防護柵とその施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造簡易にして、横ロープ材の張力による端末支柱を倒れを防止することができる防護柵を提供する。
【解決手段】間隔を置いて複数の支柱2,3,3Aを立設し、それら複数の支柱2,3,3Aの上部に蓋体56を設け、支柱2,3Aの間に上下に間隔をおいて横ロープ材4を張設すると共に、横ロープ材4の端部を支柱2,3Aに連結する。端部の支柱2とこれと隣り合う支柱3とを圧縮力を受ける連結杆6により連結すると共に、この連結杆6は蓋体56の下方で支柱2,3の上部に連結されているから、複数の支柱2,3,3A間に横ロープ材を上下に間隔をおいて張設し、これにより端末の支柱2を内側に倒す力が加わると、隣りの支柱3に連結した連結杆6に圧縮力が発生することにより、前記倒す力に対抗できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、山腹の斜面部等に構築し、積雪や落石等を受け止めて道路等への落下、流入を防止する防護柵に関する。
従来から山腹の斜面部等に構築して落石や積雪等を受け止めて道路等への落下、流入を防止する防護柵が知られており、山腹の斜面部に間隔を置いて縦孔を穿孔し、この縦孔に建て込んだ支柱を並設すると共に、これら各支柱に複数段のケーブルとともに金網を張設した落石等の防護柵(例えば特許文献1)が提案されている。
この種の防護柵では、ケーブルを多段に張設するため、端部支柱に引張力が集中し、該端部支柱を中央側に倒す力が加わるため、斜材からなるパイプサポートなどを設けている。しかし、この場合、そのパイプサポートの下部を基礎に固定し、このパイプサポートに複数のケーブル通孔を多段に設け、ケーブルを挿通しており、取付作業及びケーブルの挿通作業などの作業が現場で増加する問題がある。
また、基礎上に間隔を置いて支柱を立設し、これら支柱間に防護用網体を張設した防護柵において、各支柱の上部に連結杆を配置し、前記連結杆の端部を前記支柱に前後方向回動可能で且つ上下方向回動可能に連結する回動連結機構を備えた防護柵(例えば特許文献2)があり、この防護柵では、各支柱の上部を連結杆で連結することによって、各支柱の連結強度を高めることができ、各支柱に対して連結杆が前後方向及び上下方向に回動可能に連結されているので、各支柱と連結杆の連結部分で防護柵に加わる落石あるいは雪崩など加わる衝撃を吸収して支柱の損壊を抑制できる。
また、この種の防護柵において、支柱の強度を向上するため、セメントを混合した充填材を充填した充填鋼管(例えば特許文献3)が用いられ、さらに、鋼管の内部に、端部板により鉄筋を配置したもの(例えば特許文献4)や、支圧板により鉄筋を配置したもの(例えば特許文献5)がある。
特開平7−197423号公報 特開2004−19369号公報 実開昭55−123053号公報 特開2002−266321号公報 特開平6−146225号公報
上記特許文献1の防護柵では、取付作業及びケーブルの挿通作業などの作業が増加する問題があり、また、上記特許文献2の防護柵では、連結杆により、端末支柱を支持することができるが、支柱の上部にキャップを設け、隣り合う支柱のキャップに回動連結機構により連結杆を設けるから、大きな落石条件の防護柵には適するが、中規模の落石条件では、過剰設計となって、構造が複雑となり、全体コストの削減の妨げになる面がある。
一方、上記特許文献4や特許文献5の支柱では、比較的安価な鉄筋を用いて支柱の強度を向上することができるが、支柱の断面性能を効果的に向上するには、鉄筋を鋼管の内面に位置決めする必要があり、鋼管端部の支圧板を用いるため、鋼管内部での鉄筋の位置決めを正しく行うことができなかった。
そこで、本発明は、構造簡易にして、横ロープ材の張力による端末支柱を倒れを防止することができる防護柵を提供することを目的とし、加えて、鉄筋の位置決めを容易とし、支柱強度の向上を図ることができる防護柵を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、間隔を置いて複数の支柱を立設し、これら複数の支柱の上部に蓋体を設け、前記支柱の間に上下に間隔をおいて索状体を張設すると共に、前記横ロープ材の端部を支柱に連結した防護柵において、前記横ロープ材を連結した支柱とこれと隣り合う支柱とを圧縮力を受ける連結杆により連結すると共に、この連結杆は前記蓋体の下方で支柱の上部に連結されているものである。
また、請求項2の発明は、前記横ロープ材の張力を調整する張力調整手段を備えるものである。
また、請求項3の発明は、前記支柱が鋼管からなり、この鋼管の内部に充填材を充填したものである。
また、請求項4の発明は、前記充填材がセメントを混合した混合材であり、前記鋼管の内部に補強部材を設けたものである。
また、請求項5の発明は、請求項2記載の防護柵の施工方法において、前記支柱を立設すると共に、前記端部の支柱と隣り合う支柱とを圧縮力を受ける連結杆により連結した後、前記張力調整手段により前記横ロープ材の張力を調整する方法である。
請求項1の構成によれば、複数の支柱間に横ロープ材を上下に間隔をおいて張設し、これにより端末支柱を内側に倒す力が加わると、隣りの支柱に連結した連結杆に圧縮力が発生することにより、前記倒す力に対抗できる。また、連結杆を支柱に連結することにより、蓋体の加工が不要となり、連結構造が簡易となり、コストダウンを図ることができる。
また、請求項2の構成によれば、張力調整手段により、支柱間に張った横ロープ材の張力を調整することができる。
また、請求項3の構成によれば、鋼管の内部に充填材を充填した支柱を用いることにより、優れた変形性能が得られ、襲撃吸収効果が向上する。
また、請求項4の構成によれば、内部に設けた補強部材により強度を向上することができる。
また、請求項5の構成によれば、端部の支柱と隣り合う支柱とを圧縮力を受ける連結杆により連結した後、横ロープ材を張設するから、端末の支柱が内側に倒れることがなく、横ロープ材を必要十分に張設することができる。
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。各実施例では、従来とは異なる防護柵を採用することにより、従来にない防護柵が得られ、その防護柵を夫々記述する。
以下、本発明の防護柵の実施例について図1〜図18を参照して説明する。防護柵1は、両側に配置する端末支柱2の間に複数の中間支柱3,3Aを間隔をおいて並設し、これら支柱2,3,3Aに上下に間隔をおいて横方向の横ロープ材4を多段に架設すると共に、防護用網体として金属線材で編成した金網5を前側に張設し、例えば、山腹の斜面部Sに穿設した縦孔S1に建て込まれるものである。尚、金網5は横ロープ材4の前に張設される。前記横ロープ材4にはワイヤーロープなどが用いられる。この例の防護柵1では、図中、左側から、端末支柱2、中間支柱3,3、中間支柱3A,図示しない中間支柱3,3、図示しない端末支柱2を備える。尚、中間支柱3Aは、両側に前記横ロープ材4,4が連結される。
前記端末支柱2と中間支柱3,3Aは、斜面S1などに建て込まれ、端末支柱2とこの隣りの中間支柱3とは、連結杆6によって相互に連結される。それら端末支柱2と中間支柱3,3Aと連結杆6は、断面形状が円形の鋼管などから形成され、長さ方向の引張力及び圧縮力に対抗できる硬質材料からなるものが用いられる。尚、前記端末支柱2及び中間支柱3Aには、横ロープ材4の端部が連結されるが、中間支柱3Aは、左右両側に横ロープ材4,4が連結されることにより釣り合うから、連結杆を設ける必要はなく、左右方向一方にのみ横ロープ材4の端部を連結する前記端末支柱2(図1中、左側)と図示しない反対側の端末支柱に、連結杆6を設ける。
前記連結杆6は、両端に雄螺子部を形成した杆本体11と、これら杆本体11の両端に連結され中央側に雄螺子部を有する短杆12,12と、この短杆12と杆本体11とを連結する雌螺子筒たるソケット13とを備え、短杆12と杆本体11の雄螺子部は逆螺子である。したがって、ソケット13を回動することにより、連結杆6の長さを調整することができる。
そして、前記短杆12の先端には連結片14が設けられ、この連結片14に対応して、前記支柱2,3の上部には取付部15が設けられ、それら連結片14及び取付部15の孔14A,15Aにボルト16を挿通し、該ボルト16にナット16Aを螺合することにより、支柱2,3間に連結杆6を連結する。尚、前記孔14A,15Aは防護柵1の前後方向に形成されているから、ボルト16を中心に支柱2又は隣の中間支柱3に対して連結杆6が上下方向回動可能に連結されている。この場合、連結杆6は、支柱2又は隣の中間支柱3に対して、前後方向には回動しないように連結されており、端末支柱2を隣りの中間支柱3側に倒そうとする力が加わるが、隣りの中間支柱3に連結した連結杆6に圧縮力が発生する。
図8に示すように、端末支柱2の外周前側には、横ロープ材4の端末を連結するための取付部21が上下多段に設けられ、取付部21には孔22が形成されている。横ロープ材4の端末は、緩衝金具23により、端末支柱2に揺動可能に連結され、その緩衝金具23は、図14〜図17に示すように、横ロープ材4を所定の摩擦力で把持する一対の把持体24,24を備え、これら把持体24,24の合せ面に、横ロープ材4に嵌合する嵌合溝25を形成し、両把持体24,24をボルトナットなどの締付手段26により締め付け固定する。相互に固定された把持体24,24の側面には、Uボルト27が係合する係合溝28,28が形成され、この係合溝28,28にUボルト27の両端部27T,27Tが係合する。また、Uボルト27の両端部27T,27Tを挿通するプレート29を備え、このプレート29には横ロープ材4を遊挿する溝部30が形成されている。そして、Uボルト27の途中を取付部21の孔22に挿通し、その両端部27T,27T間に、横ロープ材4を締め付けた把持体24,24を嵌め入れ、さらに、端部27T,27Tを押さえ板29に挿通し、端部27T,27Tにナット31を螺合する。
また、図9に示すように、中間支柱3の外周前側には、前記取付部21に対応して、取付部33を設け、この取付部33に、前記横ロープ材4が係合する係合部32を設け、この例では係合部32は横ロープ材4を遊挿する孔である。
尚、図4,図5及び図15などに示すように、横ロープ材4の端部には、前記緩衝金具23に係止可能なストッパ41が設けられており、このストッパ41は、横ロープ材4を締め付けた把持体24,24に係止する。
図10に示すように、中間支柱3の外周前側には、横ロープ材4の端末を連結するための取付部21Aが上下多段に設けられ、この取付部21Aには孔22Aが形成されている。この孔22Aには、2つの緩衝金具23A,23AのUボルト27,27が揺動可能に連結される。この緩衝金具23Aは、図18に示すように、前記Uボルト27をU字部27Uと直線部27S,27Sとに分割し、U字部27Uと直線部27Sの端部に逆方向に雄螺子部を設けると共に、これら雄螺子部に寸法調整用の袋ナット17を螺合してなり、前記袋ナット17を回すことにより、Uボルト27の長さ調整を可能としている。したがって、この例では、長さ調整可能なUボルト27が横ロープ材4の張力調整手段である。尚、前記袋ナット17の両側には、緩み止め用のナット18,18が、Uボルト27に螺合されている。
前記支柱2は、断面円形の鋼管110内に、補強部材たる補強体51を挿入配置して該鋼管110に固定した後、内部に充填材たる無収縮モルタル52を充填し、養生したものである。また、前記支柱3,3Aは、断面円形の鋼管110内に、補強部材たる補強体53を挿入配置して該鋼管110に固定した後、内部に充填材たる無収縮モルタル52を充填し、養生したものである。そして、それら補強体51,53は、下端が支柱2,3,3Aの下端と同一位置であり、上端が支柱2,3,3Aの地上部の高さの2分の1程度の位置にある。
このように補強体51,53の上端を、支柱2,3,3Aの2分の1以下とすることにより、支柱2,3,3Aが荷重を受けると、地上面位置において、最大曲げ応力が発生するから、これに対する強度を向上するには、鋼管110の全長に補強体51,53を入れる必要はなく、補強体51,53の上端を、支柱2,3,3Aの2分の1以下としても、充分な耐荷重性を得ることができ、材料コスト、重量軽減が可能となる。
図11に示すように、前記支柱2の前記補強体51は、板材からなる3枚の補強リブ111,111,111をほぼ正三角形に配置し、補強リブ111,111,111の頂点111S,111S,111Sに帯状鋼板112,112,112を溶着してなる。また、前記帯状鋼板112の幅Wは、前記補強リブ111の厚さの2倍以上である。また、補強体51の帯状鋼板112,112,112は、前記鋼管110の内面と僅かな隙間を介して挿通可能に取付けられている。そして、製造時には、補強体51を組立てた後、鋼管110の一側開口から該補強体51を挿入配置し、溶接棒などが届く開口側で補強体51を鋼管110の内面に溶着固定した後、内部に無収縮モルタル52を充填する。
前記支柱2の製造時には、補強体51を組立てた後、鋼管110の一側開口から該補強体51を挿入配置し、溶接棒などが届く開口側で補強体51を鋼管110の内面に溶着固定した後、内部に無収縮モルタル52を充填する。そして、防護柵1が前面に落石等を受けると、下部を中心に支柱2を倒す力が加わるから、支柱2の断面前側が引張領域となり、支柱2の断面前側に位置する左右方向の帯状鋼板112が、引張力に効果的に対抗する。
図12及び図13に示すように、前記支柱3,3Aの前記補強体53は、前記鋼管110の内面に接して設ける複数の鉄筋115と、これら鉄筋の内側に設けられる筒状スペーサ116とからなる。前記鉄筋115は鋼管110の円周方向等間隔で6本設けられ、少なくとも、防護柵1の前後位置に鉄筋115,115を設けることが、鋼管110の断面性能上、好ましい。また、前記筒状スペーサ116は、鉄筋115より短い長さLSを有し、鋼管110と同心円で、補強体53の上下と中央の3箇所に部分的に設けられ、前記鉄筋115が溶着などにより固定されている。
前記支柱3,3Aの製造時には、補強体53を組立てた後、鋼管110の一側開口から該補強体8を挿入配置し、溶接棒などが届く開口側で補強体53を鋼管110の内面に溶着固定した後、内部に無収縮モルタル52を充填する。
また、支柱2,3,3Aの上部には、無収縮モルタル52の上面に、インサートによりナット体55をモルタル52の充填時に設け、前記支柱2,3,3Aの鋼管110の上端に蓋体56を被せ、この蓋体56の上面部56Aにボルト57を挿通し、そのボルト57を前記ナット体55に螺合することにより、蓋体56が支柱2,3,3Aの鋼管110の上端に固定される。尚、図4などに示すように、前記蓋体56は、鋼管110の外周に外嵌する筒部56Bを前記上面部56Aの下部に一体に備える。
また、前記支柱2,3,3,3A間には、横ロープ材4に加わる衝撃エネルギーを分散する分散維持装置61が複数設けられ、この例では、図1及び図4などに示すように、支柱2,3,3,3A間にそれぞれ3つの分散維持装置41が設けられている。この分散位置装置61は,図7などに示すように、縦方向の連結部材62を有し、この連結部材62はフラットバーなどからなり、各横ロープ材4に対応して、Uボルト挿通孔63,63が上下に並んで形成され、上下に並んだ挿通孔63,63に対応して連結部材62には受座64が設けられている。そして、この受座64と挿通孔63にUボルト65の端部を挿通し、該端部にナット66を螺合して受座64とUボルト65との間に横ロープ材4を挟着する。
尚、図中71は横ロープ材4に金網5を取り付ける取付部材であり、この取付部材71にはコイルが用いられ、このコイルに横ロープ材4を挿通し、コイルを回転して金網5に係止している。
以上にように構成される防護柵1の施工方法について説明する。防護柵1は、例えば山腹の斜面Sに設置するものであって、支柱2,3,3Aを斜面Sを建て込む。こうして建て込まれた支柱2,3の上部を連結杆6によって連結する。この場合、ソケット13を回動することにより、連結杆6の長さを支柱2,3間に寸法に合わせて調整することができる。
防護柵1に、緩衝金具23,23Aにより、横ロープ材4を上下多段に設け、多段に設けた横ロープ材4に分散維持装置61を取り付け、さらに、金網5を張設する。この後、あるいは少なくとも横ロープ材4を張設した後、張力調整手段である袋ナット17を回動して横ロープ材4を所定の張力で張設する。この場合、横ロープ材4が一直線となって、撓まない程度に、該横ロープ材4を張設し、これにより、複数の横ロープ材4の張力が端末支柱2に加わり、該端末支柱2を隣りの中間支柱3側に倒そうとする力が加わるが、隣りの中間支柱3に連結した連結杆6に圧縮力が発生することにより、端末支柱2の倒れを防止することができる。
そして、設置した防護柵1が落石等を受け、横ロープ材4に所定以上の引張力が加わると緩衝金具23,23Aに対して横ロープ材4が摺動し、このように防護柵1が雪崩や落石等を受けて横ロープ材4に引張力が加わると、緩衝金具23に対して横ロープ材4が摺動することにより、衝撃力を摩擦エネルギーに代えて吸収することができる。
このように本実施例では、請求項1に対応して、間隔を置いて複数の支柱2,3,3Aを立設し、これら複数の支柱2,3,3Aの上部に蓋体56を設け、支柱2,3Aの間に上下に間隔をおいて索状体たる横ロープ材4を張設すると共に、横ロープ材4の端部を支柱2,3Aに連結した防護柵において、端部の支柱2とこれと隣り合う支柱3とを圧縮力を受ける連結杆6により連結すると共に、この連結杆6は蓋体56の下方で支柱2,3の上部に連結されているから、複数の支柱2,3,3A間に横ロープ材を上下に間隔をおいて張設し、これにより端末の支柱2を内側に倒す力が加わると、隣りの支柱3に連結した連結杆6に圧縮力が発生することにより、前記倒す力に対抗できる。したがって、支柱2と斜面とを連結する控えロープなどが不要となる。また、連結杆6を支柱2,3の鋼管110,110に直接に連結することにより、蓋体56の加工が不要となり、連結構造が簡易となり、コストダウンを図ることができる。
また、このように本実施例では、請求項2に対応して、横ロープ材たる横ロープ材4の張力を調整する張力調整手段たる袋ナット17を備えるから、袋ナット17により、支柱2,3,3A間に張った横ロープ材4の張力を調整することができる。
また、このように本実施例では、請求項3に対応して、支柱2,3が鋼管110からなり、この鋼管110の内部に充填材たるモルタル52を充填したから、鋼管110の内部にモルタル52を充填した支柱2,3を用いることにより、優れた変形性能が得られ、襲撃吸収効果が向上する。
また、このように本実施例では、請求項4に対応して、充填材がセメントを混合した混合材である無収縮モルタル52であり、鋼管110の内面に沿って補強部材たる補強体51,53を設けたから、内部に設けた補強体51,53により強度を向上することができる。
また、このように本実施例では、請求項5に対応して、請求項2記載の防護柵の施工方法において、支柱2,3,3Aを立設すると共に、端部の支柱2と隣り合う支柱3とを圧縮力を受ける連結杆6により連結した後、張力調整手段たる袋ナット17により横ロープ材たる横ロープ材4の張力を調整するから、端末の支柱2が内側に倒れることがなく、横ロープ材を必要十分に張設することができる。
また、実施形態上の効果して、充填材がセメントを混合した混合材である無収縮モルタル52であり、鋼管110の内面に複数の鉄筋115を接して設け、これら複数の鉄筋115の内側に筒状スペーサ116を設けたから、内部に設けたスペーサ116により、複数の鉄筋115を鋼管110の内部に簡便に位置決めできる。
また、実施例上の効果として、連結杆6を長さ調整手段であるソケット13により長さ調整可能に設けると共に、着脱手段であるボルト16とナット16Aにより支柱に着脱可能に連結したから、支柱2,3を立設した後、長さを調整し、連結杆6をそれら支柱2,3間に簡便に取り付けることができる。また、連結杆6は支柱2,3に回動可能に連結されているから、落石を受けても、連結箇所に応力が集中することない。
また、実施形態上の効果として、支柱2は、断面円形の鋼管110の内部にセメントを混合した充填材たる無収縮モルタル11を充填した充填鋼管であり、鋼管110の内部に、断面三角形の補強体51を内接して設けると共に、補強体51の2つの頂点を鋼管110の引張領域側に配置したから、鋼管110内部の補強体51により、断面において内部のセメント混合物が拘束され、圧縮応力が向上し、引張領域側に補強体51の2つ頂点を連結するリブ111があるため、これが曲げにより生じる引張力に抗して引張領域側の引張応力が向上し、荷重に対する応力を効果的に向上することができる。
また、実施形態上の効果として、横ロープ材4を緩衝金具23,23Aにより把持し、この緩衝金具23,23Aを支柱2,3Aに連結し、前記横ロープ材4に所定以上の引張力が加わると緩衝金具23,23Aに対して横ロープ材4が摺動するから、防護柵1が雪崩や落石等を受けて横ロープ材4に引張力が加わると、緩衝金具23,23Aに対して横ロープ材4が摺動することにより、衝撃力を摩擦エネルギーに代えて吸収することができる。
図19〜図21は、本発明の実施例2を示し、上記実施例1と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、例えば、山腹の斜面部や斜面部の下部にコンクリート基礎7を設け、このコンクリート基礎7に、前記端末支柱2及び前記中間支柱3,3Aを立設している。この例の防護柵1では、図中、左側から、端末支柱2、中間支柱3,3、中間支柱3A,図示しない中間支柱3,3、図示しない端末支柱2を備える。また、実施例1に比べて支柱2,3,3Aの下部(コンクリート基礎7内の部分)は短く形成されている。
このように本実施例でも、請求項1〜5に対応して、上記実施例1と同様な作用・効果を奏し、また、コンクリート基礎7に支柱2,3,3Aを固定することにより、それらの下部を短くすることができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、充填材はモルタル以外にも各種のものを用いることができるが、そのモルタルやコンクリートなどセメントを混合してセメント系の充填材を用いることが好ましい。また、実施例では、張力調整手段として、袋ナット17を示したが、Uボルトに螺合するナット31を張力調整手段としてもよい。さらに、連結杆は、鋼管内部に充填材を充填した充填鋼管を用いてもよい。また、補強部材は、鋼製の部材を用いることが好ましいが、各種の材質及び形状のものを用いることができる。。
本発明の実施例1を示す防護柵の正面図である。 同上、防護柵の平面図である。 同上、一部を断面にした防護柵の側面図である。 同上、防護柵の要部の拡大正面図である。 同上、防護柵の要部の拡大平面図である。 同上、端部支柱と連結杆の連結回りを示し、図6(A)は一部を断面にした平面図、図6(B)は正面図とを示す。 同上、分散位置装置を示し、図7(A)は正面図、図7(B)は側面図を示す。 同上、端末支柱の側面図である。 同上、中間支柱の側面図である。 同上、他の中間支柱の側面図である。 同上、端末支柱の断面図である。 同上、中間支柱の断面図である。 同上、他の中間支柱の断面図である。 同上、緩衝金具の正面図である。 同上、緩衝金具の平面図である。 同上、緩衝金具の一対の把持体の側面図である。 同上、緩衝金具の側面図である。 同上、他の緩衝金具の正面図である。 本発明の実施例2を示す防護柵の正面図である。 同上、防護柵の平面図である。 同上、一部を断面にした防護柵の側面図である。
符号の説明
1 防護柵
2 端末支柱
3 中間支柱
3A 中間支柱
4 横ロープ材(横ロープ材)
5 金網(防護用網体)
6 連結杆
17 袋ナット(張力調整手段)
23,23A 緩衝金具
51,53 補強体(補強部材)
52 モルタル(充填材)
56 蓋体
110 鋼管
115 鉄筋
116 筒状スペーサ

Claims (5)

  1. 間隔を置いて複数の支柱を立設し、これら複数の支柱の上部に蓋体を設け、前記支柱の間に上下に間隔をおいて索状体を張設すると共に、前記横ロープ材の端部を支柱に連結した防護柵において、前記横ロープ材を連結した支柱とこれと隣り合う支柱とを圧縮力を受ける連結杆により連結すると共に、この連結杆は前記蓋体の下方で支柱の上部に連結されていることを特徴とする防護柵。
  2. 前記横ロープ材の張力を調整する張力調整手段を備えることを特徴とする請求項1記載の防護柵。
  3. 前記支柱が鋼管からなり、この鋼管の内部に充填材を充填したことを特徴とする請求項1又は2記載の防護柵。
  4. 前記充填材がセメントを混合した混合材であり、前記鋼管の内部に補強部材を設けたことを特徴とする請求項3記載の防護柵。
  5. 請求項2記載の防護柵の施工方法において、前記支柱を立設すると共に、前記端部の支柱と隣り合う支柱とを圧縮力を受ける連結杆により連結した後、前記張力調整手段により前記横ロープ材の張力を調整することを特徴とする防護柵の施工方法。

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