JP2021020243A - ボックス型鋼構造物の溶接方法 - Google Patents

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【課題】 外面からの溶接のみでボックス型鋼構造物の内面に安定した裏波ビードを形成することができるボックス型鋼構造物の溶接方法を提供する。【手段】 ボックス型鋼構造物の溶接方法において、該ボックス型鋼構造物の垂直上側部材と垂直下側部材または水平部材にレ形、V形、J形またはU形開先を設けて突き合せて仮組溶接し、前記垂直上側部材開先先端下部の垂直下側部材または水平部材の表面を開先内側から予めプラズマアークガウジングでルートギャップが2.0〜4.0mmになるようにガウジングした後、開先内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接することを特徴とする。【選択図】 図5

Description

本発明は、ボックス型鋼構造物の溶接方法に関し、ボックス型鋼構造物の内面から溶接困難な場合においても、外面からの溶接のみでボックス型鋼構造物の内面に安定した裏波ビードを形成することができるボックス型鋼構造物の溶接方法に関する。
従来、建築ボックス柱・梁、橋梁ボックス柱・梁及び建設機械のアーム・ビーム等のボックス型鋼構造物は、内面から溶接可能な場合は、特許文献1に記載のように、垂直上側部材の開先の無い裏側からすみ肉溶接を行った後に表側からすみ肉溶接して突合せ溶接が可能となる。特許文献2には、内面に裏当金を用いて表面から溶接する技術が記載されている。
また、垂直上側部材と垂直下側部材を横向姿勢で片面から突合せ溶接する場合は、特許文献3に記載のように、垂直上側部材と垂直下側部材の開先部にルートギャップを設けて裏面に裏当て材を取付けて裏波溶接する。
しかし、ボックス型鋼構造物で内面から溶接できない場合や裏当て材を取付けられない場合が存在する。例えば、図11及び図12は溶接の際、ルート部に未溶着部8が存在する例を示す図である。図11及び図12に示すように垂直上側部材71と垂直下側部材72または水平部材73の開先のルート部に未溶着部8が存在し、ボックス型鋼構造物の用途によっては疲労破壊の起点となるという問題点があった。
前記の課題に対して、特許文献4には、予め開先の裏面の水平部材にビードオンプレートで裏ビード部を形成して開先ルート部の溶け落ちを防止する技術の開示がある。また、特許文献5には、予め垂直上側部材の開先ルート部裏面及び開先の裏面の水平部材にビードオンプレートで裏ビード部を形成して、溶接金属の突き抜け及び未溶着部の残留を防止するという技術の開示がある。
しかし、特許文献4及び特許文献5に記載の方法で、垂直上側部材と水平部材を仮付けした後のルートギャップは0〜3mm程度であり、このままガスシールドアーク溶接した場合には、ルートギャップが2mmを超えた箇所では裏波ビードが形成されるが、ルートギャップが2mm未満の場合には溶接部に未溶着部が存在するという問題があった。なお、ルートギャップが2mm未満の箇所は、ガスシールドアーク溶接の溶接電流を高くして溶け込み深さが得られるように溶接することも考えられるが、裏波溶接においては溶接電流を高くして溶接すると高温割れが生じやすいという問題点もあった。
特開2007−21561号公報 特開平8−267237号公報 特開平7−1126号公報 特開平4−238670号公報 特開平6−23544号公報
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、ボックス型鋼構造物で内面から溶接できない場合や裏当て材を取付けられない場合においても、外面からの溶接のみでボックス型鋼構造物の内面に安定した裏波ビードを形成することができるボックス型鋼構造物の溶接方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記問題点を解決するために、ボックス型鋼構造物の溶接方法において、内面から溶接できない場合や裏当て材を取付けられない場合においても、外面からの溶接のみで安定した裏波ビードが形成できる溶接方法について詳細に検討した。
その結果、垂直上側部材と垂直下側部材または水平部材に開先を設けて突き合せて仮組溶接し、垂直上側部材開先先端下部の垂直下側部材または水平部材の表面を予めプラズマアークガウジングでルートギャップが2.0〜4.0mmになるようにガウジングした後、開先内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接することによって安定した裏波ビードが得られることを見出した。
また、垂直上側部材開先先端下部の水平部材の表面を予めプラズマアークガウジングでルートギャップが2.5〜4.5mmになるようにガウジングした後、垂直上側部材裏の水平部材の表面にガスシールドアーク溶接で開先内側からビードオンプレート溶接し、次いで開先内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接することによって更に裏側に安定した裏ビード及び脚長が得られることも見出した。
すなわち、本発明の要旨は、
(1)ボックス型鋼構造物の溶接方法において、該ボックス型鋼構造物の垂直上側部材と垂直下側部材または水平部材にレ形、V形、J形またはU形開先を設けて突き合せて仮組溶接し、前記垂直上側部材開先先端下部の垂直下側部材または水平部材の表面を開先内側から予めプラズマアークガウジングでルートギャップが2.0〜4.0mmになるようにガウジングした後、開先内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接することを特徴とするボックス型鋼構造物の溶接方法。
(2)ボックス型鋼構造物の溶接方法において、該ボックス型鋼構造物の垂直上側部材と水平部材にレ形、V形、J形またはU形開先を設けて突き合せて仮組溶接し、前記垂直上側部材開先先端下部の水平部材表面を開先内側から予めプラズマアークガウジングでルートギャップが2.5〜4.5mmになるようにガウジングした後、垂直上側部材裏の水平部材表面に開先内側からガスシールドアーク溶接でビードオンプレート溶接し、次いで開先内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接することを特徴とするボックス型鋼構造物の溶接方法にある。
本発明のボックス型鋼構造物の溶接方法によれば、ボックス型鋼構造物で内面から溶接できない場合や裏当て材を取付けられない場合において、予めプラズマアークガウジングでルートギャップを適正として裏波溶接しているので、外面からの溶接のみで完全溶け込み溶接を実現した高品質なボックス型鋼構造物を製造することができる。
更に、予めプラズマアークガウジングでルートギャップを適正にした後、垂直上側部材裏の水平部材表面に開先内側からビードオンプレート溶接し、次いで裏波溶接しているので、外面からの溶接のみで完全溶け込みを実現するとともに疲労強度が向上する高品質なボックス型鋼構造物を製造することができる。
本発明の垂直上側部材と垂直下側部材を有するボックス型鋼構造物の例を示す断面図である。 本発明の垂直上側部材と水平部材を有するボックス型鋼構造物の例を示す断面図である。 図1のa部の拡大図で、(a)はレ形、(b)はV形、(c)はJ形、(d)はU形開先を示す。 図2のb部の拡大図で、(a)はレ形、(b)はV形、(c)はJ形、(d)はU形開先を示す。 図3(a)及び(b)開先の垂直上側部材開先先端下部の垂直下側部材の表面をプラズマアークガウジングでルートギャップを付与した状態を示す図である。 図4(a)及び(b)開先の垂直上側部材開先先端下部の水平部材の表面をプラズマアークガウジングでルートギャップを付与した状態を示す図である。 図5(a)及び(b)のルートギャップを付与した後、裏波溶接した状態を示す図である。 図6(a)及び(b)のルートギャップを付与した後、裏波溶接した状態を示す図である。 図6(a)及び(b)の垂直上側部材裏の水平部材表面にガスシールドアーク溶接でビードオンプレート溶接した状態を示す図である。 図9(a)及び(b)の垂直上側部材裏の水平部材表面にガスシールドアーク溶接でビードオンプレート溶接した後、裏波溶接した状態を示す図である。 溶接の際、ルート部に未溶着部が存在する例を示す図である。 溶接の際、ルート部に未溶着部が存在する例を示す図である。
図1及び図2に、本発明で用いるボックス型鋼構造物の溶接方法が適用される垂直上側部材1と垂直下側部材2または水平部材3を有するボックス型鋼構造物の例の断面図を示す。図1は、垂直上側部材1に開先10を設け、垂直上側部材1と垂直下側部材2を突き合せた例である。図3は図1におけるa部の拡大図であり、垂直上側部材1と垂直下側部材2の間に位置するGはルートギャップを示し、Rはルートフェイスを示す。図3(a)はレ形の開先10、図3(b)はV形の開先10、図3(c)はJ形の開先10及び図3(d)はU形の開先10をそれぞれ示す。
図2は、垂直上側部材1の上下にレ形の開先10を設け、水平部材3を垂直上側部材1の上下に設けた例である。水平部材3の両下側をガスシールドアーク溶接した後、ボックス型鋼構造物を反転して水平部材3の上側をガスシールドアーク溶接する。図4は、図2におけるb部の拡大図であり、垂直上側部材1と水平部材3の間に位置するGはルートギャップを示し、Rはルートフェイスを示す。図4(a)はレ形の開先10、図4(b)はV形の開先10、図4(c)はJ形の開先10及び図4(d)はU形の開先10を示す。
図1及び図2のボックス型鋼構造物を仮組溶接した時に、図3及び図4に示すルートギャップGが0〜3mm程度になり、このままの状態で開先10内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接すると裏波ビード6が形成される箇所と、図11及び図12に示すようにルート部に未溶着部8が存在する場合がある。
本発明においては、図5(a)、(b)及び図6(a)、(b)に示すように、ボックス型鋼構造物の垂直上側部材1と垂直下側部材2または水平部材3に開先を設け、仮組溶接後の垂直上側部材1における開先10側の先端に、垂直下側部材2または水平部材3の表面を開先内側から予めプラズマアークガウジングでルートギャップGが2.0〜4.0mmになるようにガウジング部4を形成する。次いで図7(a)、(b)及び図8(a)、(b)に示すように、開先10の内側から開先10内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接することによって、垂直上側部材1と垂直下側部材2または水平部材3の間に位置する溶接部5の溶接長全線にわたって健全な裏波ビード6を得ることができる。
裏波溶接後は、通常の横向き姿勢により多層盛溶接を行うことによって、ボックス型鋼構造物の内面から溶接困難な場合においても、外面からの溶接のみで高品質なボックス型鋼構造物を製造することができる。
しかし、垂直上側部材1における開先10側の先端に、垂直下側部材2または水平部材3における表面のプラズマアークガウジングでのルートギャップGが2.0mm未満のガウジング部4が形成されると、開先10内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接しても裏波ビード6は得られず、図11及び図12に示す未溶着部8が生じる。一方、垂直上側部材1における開先10側の先端に、垂直下側部材2または水平部材3における表面のプラズマアークガウジングでのルートギャップGが4.0mmを超えるガウジング部4が形成されると、開先10内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接すると溶融金属が開先10の裏面に抜けて裏波ビード6を形成することができない。なお、プラズマアークガウジングによるガウジング部4の形成は、裏波ビード6を安定して得るために、好ましくはルートギャップGを2.5〜3.5mmとする。また、ルートフェイスRは特に限定しないが、安定した裏波ビード6を得るために0〜3mmであることが好ましい。
また、図2の垂直上側部材1の上下に開先10を設け、水平部材3を垂直上側部材1の上下に設けるボックス型鋼構造物の溶接において、図6(a)、(b)に示すように仮組溶接後垂直上側部材1における開先10側の先端に、水平部材3の表面を開先内側から予めプラズマアークガウジングでルートギャップGが2.5〜4.5mmになるようにガウジング部4を形成した後、図9(a)、(b)及び図10(a)、(b)に示すように垂直上側部材1の裏における水平部材3の表面に開先内側からガスシールドアーク溶接でビードオンプレート溶接部7を形成し、次いで開先10の内側から開先10内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接して溶接部5において裏波ビード6を形成する。
垂直上側部材1の裏における水平部材3表面に開先10の内側からガスシールドアーク溶接でビードオンプレート溶接した後に開先10内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接して裏波ビード6を形成することによって、図12に示すようにルート部に未溶着部8が生じることがないので疲労破壊の起点となることがない。また、ビードオンプレート溶接と裏波溶接によって形成される開先10における裏側の溶接ビードは、脚長が十分得られるので更に疲労強度が向上する。
裏波溶接後は、通常のすみ肉多層盛溶接を行うことによって、ボックス型鋼構造物の内面から溶接困難な場合においても、外面からの溶接のみで高品質なボックス型鋼構造物を製造することができる。
しかし、垂直上側部材1における開先10側の先端に、水平部材3における表面のプラズマアークガウジングでのルートギャップGが2.5mm未満のガウジング部4が形成されると、垂直上側部材1の裏における水平部材3の表面に開先10の内側からガスシールドアーク溶接でビードオンプレート溶接をすることが困難となる。一方、垂直上側部材1における開先10側の先端で、水平部材3の表面のプラズマアークガウジングでのルートギャップGが4.5mmを超えると、垂直上側部材1の裏における水平部材3の表面に開先10の内側からガスシールドアーク溶接でビードオンプレート溶接は容易であるが、開先10内のガスシールドアーク溶接で裏波溶接すると溶融金属が開先10の裏面に抜けて裏波ビード6を形成することができない。なお、プラズマアークガウジングによるガウジング部4の形成は、垂直上側部材1の裏における水平部材3の表面において開先10の内側からガスシールドアーク溶接でビードオンプレート溶接部7及び裏波ビード6を安定して得るために、好ましくはルートギャップGを3〜4mm、ルートフェイスRは0〜3mmとする。
以下、実施例により本発明の効果を具体的に説明する。
板厚16mmの鋼板(JIS G3106 SM490A)を用いて、垂直上側部材と垂直下側部材とを表1に示す開先形状として付き合わせて仮組溶接した。また、垂直上側部材と水平部材とを表1に示す開先形状として突合せて仮組溶接した。試験板長さは500mmとした。
表1に各種開先条件を示す。開先内側からのプラズマアークガウジングは表2に示す条件で、垂直上側部材における開先側の先端に垂直下側部材または水平部材表面をガウジングして表1に示す各種サイズのルートギャップとした。
Figure 2021020243
Figure 2021020243
各試験のガスシールドアーク溶接は、JIS Z3312 YGW16に規定される1.2mm径のソリッドワイヤを用いて表3に示すガスシールドアーク溶接条件で開先内側から裏波溶接して裏波ビードを形成した。溶接時のワイヤの狙い位置は、垂直上側部材における開先側の先端から開先側5mmにおける位置とした。
溶接の評価は、裏波溶接後の未溶着部の有無と裏波ビードの状態を目視で調査した。それらの結果も表1にまとめて示す。
Figure 2021020243
表1中試験No.1〜No.6が本発明例、試験No.7〜No.11は比較例である。本発明例である試験No.1〜No.6は、プラズマアークガウジング後のルートギャップが適正であるので、ガスシールドアーク溶接による裏波溶接後に未溶着部がなく裏波ビードの状態も良好であり極めて満足な結果であった。
比較例中試験No.7は、プラズマアークガウジングでルートギャップを形成しなかったので、ガスシールドアーク溶接による裏波溶接後に未溶着部が生じるとともに裏ビードが得られなかった。
試験No.8及びNo.11は、プラズマアークガウジングでルートギャップを形成したがルートギャップが狭いので、ガスシールドアーク溶接による裏波溶接後に未溶着部が生じるとともに裏ビードが得られなかった。
試験No.9及びNo.10は、プラズマアークガウジング後のルートギャップが広いので、ガスシールドアーク溶接による裏波溶接で溶融金属が開先裏面に抜けて裏波ビードを形成することができなかった。
板厚16mmの鋼板(JIS G3106 SM490A)を用いて、垂直上側部材と水平部材とを表4に示す開先形状として突合せて仮組溶接した。試験板の長さは500mmとした。
表4にプラズマガウジング後の各種開先条件を示す。開先内側からのプラズマアークガウジングは表2に示す条件で、垂直上側部材における開先側の先端に水平部材の表面をガウジングして表4に示す各種サイズのルートギャップとした。
Figure 2021020243
各試験の開先内側からのガスシールドアーク溶接によるビードオンプレート溶接及び裏波溶接は、JIS Z3312 YGW16に規定される1.2mm径のソリッドワイヤを用いて表3に示す溶接条件でガスシールドアーク溶接によるビードオンプレート溶接後に裏波溶接して裏波ビードを形成した。溶接時におけるワイヤの狙い位置は、ビードオンプレート溶接を垂直上側部材における開先側の先端とし、裏波溶接は垂直上側部材における開先側の先端から開先側5mmの位置とした。
溶接の評価は、ビードオンプレート溶接部の状態と裏波溶接後の裏波ビードの状態を目視で調査した。それらの結果も表4にまとめて示す。
試験No.12〜No.14は本発明例、試験No.15及びNo.16は比較例である。本発明例である試験No.12〜No.14は、プラズマアークガウジング後のルートギャップが適正であるので、開先内側からのガスシールドアーク溶接によるビードオンプレート溶接部の状態及び裏波溶接後の裏波ビードの状態共に良好であり極めて満足な結果であった。
比較例中試験No.15は、プラズマアークガウジングによるルートギャップが狭いので、開先内側からのビードオンプレート溶接ができなかった。
試験No.16は、プラズマアークガウジングによるルートギャップが広いので、開先内側からのビードオンプレート溶接は良好であったが、裏波溶接で溶融金属が開先裏面に抜けて裏波ビードを形成することができなかった。
1 垂直上側部材
2 垂直下側部材
3 水平部材
4 ガウジング部
5 溶接部
6 裏波ビード
7 ビードオンプレート溶接部
8 未溶着部
10 開先
G ルートギャップ
R ルートフェイス

Claims (2)

  1. ボックス型鋼構造物の溶接方法において、該ボックス型鋼構造物の垂直上側部材と垂直下側部材または水平部材にレ形、V形、J形またはU形開先を設けて突き合せて仮組溶接し、前記垂直上側部材開先先端下部の垂直下側部材または水平部材の表面を開先内側から予めプラズマアークガウジングでルートギャップが2.0〜4.0mmになるようにガウジングした後、開先内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接することを特徴とするボックス型鋼構造物の溶接方法。
  2. ボックス型鋼構造物の溶接方法において、該ボックス型鋼構造物の垂直上側部材と水平部材にレ形、V形、J形またはU形開先を設けて突き合せて仮組溶接し、前記垂直上側部材開先先端下部の水平部材表面を開先内側から予めプラズマアークガウジングでルートギャップが2.5〜4.5mmになるようにガウジングした後、垂直上側部材裏の水平部材表面に開先内側からガスシールドアーク溶接でビードオンプレート溶接し、次いで開先内をガスシールドアーク溶接で裏波溶接することを特徴とするボックス型鋼構造物の溶接方法。
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