以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係る
遊技機としてぱちんこ遊技機PMを図1〜図3に示しており、まず、この図を参照してぱちんこ遊技機PMの全体構成について説明する。本実施形態において、図2の各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。
[ぱちんこ遊技機の全体構成]
始めに、ぱちんこ遊技機PMの前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1と、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2とを主体に構成される。前枠2は、外枠1および前枠2の左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3a,3bにより、外枠1の前側開口部に対して横開き開閉および着脱が可能に取り付けられる。また、前枠2は、右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して、常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、図2に示すように、この前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス枠5が上下のヒンジ機構3a,3bを利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられる。ガラス枠5は、上述の施錠装置4を利用して、常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。図1に示すように、前枠2の上側に設けられた収容枠2aに遊技盤100が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス枠5の複層ガラス5aを通して、遊技盤100の前面に設けられた遊技領域PAを視認可能に臨ませるようになっている。なお、図1において遊技領域PAの詳細な記載を省略している。
図2に示すように、ガラス枠5の下部前面側には、遊技球を貯留する上下の球皿(上球皿6aおよび下球皿6b)が設けられる。ガラス枠5の上部前面側には、発光ダイオード(LED)やランプ等の電飾装置7や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカ8が設けられる。
図1に示すように、前枠2の右下部には、遊技球の発射操作を行う発射ハンドル9が設けられる。前枠2の下部におけるガラス枠5の後側の領域(以降、遊技補助盤20と称する)には、上球皿6aに貯留された遊技球を1球ずつ送り出す整流器21、整流器21から送り出された遊技球を遊技領域PAに向けて打ち出す発射機構22、発射機構22の作動を制御する発射制御基板23等が設けられる。
続いて、ぱちんこ遊技機PMの後面側の基本構造を説明する。図3に示すように、前枠2の後面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりも幾分小型の矩形枠状に形成された裏機構盤30が取り付けられている。裏機構盤30の各部には、遊技施設側から供給される遊技球を貯留するタンク部材33、タンク部材33から供給される遊技球を流下させる樋部材34、樋部材34を流下する遊技球を払い出す賞球払出ユニット35、賞球払出ユニット35から払い出された遊技球を上球皿6aもしくは下球皿6bに流下させる裏側通路部材36等が設けられている。また、裏機構盤30には、遊技盤100の後側を全体的に覆う遊技盤カバー39が取り付けられる。
遊技盤100の後側には、ぱちんこ遊技機PMの作動を統括的に制御する主制御基板(図示せず)や、遊技展開に応じた画像表示、効果照明、効果音等の演出全般の制御を行う副制御基板(図示せず)等が取り付けられている。これに対して、裏機構盤30の後側には、遊技球の払い出しに関する制御を行う払出制御基板42や、遊技施設側から受電して各種制御装置や電気・電子部品に電力を供給する電源基板43等が取り付けられている。これらの制御装置とぱちんこ遊技機PM各部の電気・電子部品とがハーネス(コネクタケーブル)で接続されて、ぱちんこ遊技機PMが作動可能に構成されている。
ぱちんこ遊技機PMは、外枠1が遊技施設の遊技島(設置枠台)に固定設置され、前枠
2、ガラス枠5等が閉鎖施錠された状態で遊技に供され、上球皿6aに遊技球を貯留させて発射ハンドル9を回動操作することにより遊技が開始される。発射ハンドル9が回動操作されると、上球皿6aに貯留された遊技球が、整流器21によって1球ずつ発射機構22に送り出され、発射機構22により遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
[遊技盤の構成]
次に、遊技盤100の概要構成について、図4および図5を参照して説明する。遊技盤100は、図4に示すように、板状のベース部材101と、ベース部材101の前面側に取り付けられた内レール部材106および外レール部材107とを有し、ベース部材101の前面に、左側の領域が内レール部材106に囲まれるとともに、上側および右側の領域が外レール部材107に囲まれた遊技領域PAが形成される。この遊技領域PAには、多数本の遊技釘とともに、遊技球が入球可能な一般入賞装置111、第1始動入賞装置113、第2始動入賞装置114、大入賞装置115等の各種入賞装置と、遊技球が通過可能な補助遊技始動ゲート116と、遊技領域PAの略中央部に配置されるセンター飾り200等が取り付けられている。また、遊技領域PAの下端部には、遊技球が通過可能なアウト口118が形成され、遊技領域PAの右下部には、遊技球が通過可能な右アウト口119が形成されている。
外レール部材107は、下側が開いた円弧状に形成されており、発射機構22から発射された遊技球を遊技領域PAへ導くようになっている。内レール部材106は、右側が開いた円弧状に形成されており、ベース部材101の前面において外レール部材107に対し右方に所定間隔を空けるように配設される。これにより、内レール部材106と外レール部材107との間に、発射機構22が設けられる側から遊技領域PAの上部へと繋がる発射通路109が形成されるようになっている。
センター飾り200には、導光板ユニット300が着脱可能に取り付けられる。図5に示すように、センター飾り200の開口部には、演出ユニット500の下部演出装置550、発光演出装置600、および可動演出装置800等が配置される。ベース部材101の後方には、遊技の展開状態に応じた演出画像を表示する画像表示装置150が取り付けられ、センター飾り200の開口部を通じて、画像表示装置150の画面を前方から視認可能に構成されている。
[センター飾りの構成]
次に、センター飾り200について、図6〜図22を参照して説明する。センター飾り200は、図9〜図12に示すように、センターフレーム201と、ワープ通路部材221と、裏フレーム部材231と、右側ランプ基板241と、下側ランプ基板251と、右側レンズ部材261と、右側ランプハウス262と、第1下側レンズ部材271と、第2下側レンズ部材272と、第3下側レンズ部材273と、下側ランプハウス274とを有して構成される。
図16および図17に示すように、センターフレーム201は、樹脂材料を用いて、中央に開口部を有する枠状に形成される。センターフレーム201の左上部に、上側ヒンジ軸部202が形成される。上側ヒンジ軸部202は、センターフレーム201の内側において鉛直上方へ延びる棒状に形成される。上側ヒンジ軸部202は、導光板ユニット300の上側ヒンジ部材321(図10を参照)と係合するようになっている。センターフレーム201の左下部に、下側ヒンジ軸部203が形成される。下側ヒンジ軸部203は、センターフレーム201の内側において鉛直上方へ延びる棒状に形成される。下側ヒンジ軸部203は、導光板ユニット300の下側ヒンジ部材331(図10を参照)と係合するようになっている。センターフレーム201左上部に、装飾部材取付部204が形成さ
れる。装飾部材取付部204の前面側に、導光板ユニット300の第2左上装飾部材346(図11を参照)が取り付けられる。
センターフレーム201の左下部に、ワープ通路取付部205が形成される。ワープ通路取付部205の前面側に、ワープ通路部材221(図12を参照)が取り付けられる。また、ワープ通路取付部205の下部に、前後に貫通して遊技球が通過可能な通路穴部206が形成される。通路穴部206は、ワープ通路部222における屈曲通路部226の上流部分(図19(B)を参照)と、ワープ通路部222における屈曲通路部226の下流部分(図18を参照)とに連通するようになっている。
センターフレーム201の右側に、右側基板取付部207が形成される。右側基板取付部207の前面側に、右側ランプ基板241(図12を参照)が取り付けられる。センターフレーム201の右上外周部に、第1右側位置決め部208が形成される。第1右側位置決め部208は、前後方向に延びる矩形枠状に形成される。第1右側位置決め部208は、導光板ユニット300の第1位置決め用係合部352(図10を参照)と係合するようになっている。センターフレーム201の右下外周部に、第2右側位置決め部209が形成される。第2右側位置決め部209は、前後方向に延びる矩形枠状に形成される。第2右側位置決め部209は、導光板ユニット300の第2位置決め用係合部353(図10を参照)と係合するようになっている。センターフレーム201の右前部に、係止片部210が形成される。係止片部210は、上下方向に延びる板状に形成される。係止片部210には、導光板ユニット300の右側固定部材361(図10を参照)が係止するようになっている。
図17に示すように、センターフレーム201の下部後面側に、裏フレーム取付部211が形成される。裏フレーム取付部211には、裏フレーム部材231(図20を参照)が取り付けられる。図18にも示すように、裏フレーム取付部211の左上部に、ワープ通路部222における第2下流側通路部228の前壁部を形成する前側通路壁部212が形成される。前側通路壁部212には、第2下流側通路部228を流下する遊技球と当接して当該遊技球を減速させることが可能な複数の前側減速リブ213が形成される。
図19(A)および図19(B)に示すように、ワープ通路部材221は、透明の樹脂材料を用いて、遊技球を流下させることが可能な樋状に形成される。ワープ通路部材221は、センターフレーム201におけるワープ通路取付部205の前面側に取り付けられる。ワープ通路部材221とワープ通路取付部205との間に、ワープ通路部222における入口部223、第1上流側通路部224、第2上流側通路部225、および屈曲通路部226の上流部分が形成される。ワープ通路部材221の下部後面側に、底側リブ226aが形成される。底側リブ226aは、屈曲通路部226(の上流部分)の底部に沿って延びるようになっている。
図20および図21に示すように、裏フレーム部材231は、樹脂材料を用いて板状に形成される。裏フレーム部材231は、センターフレーム201の裏フレーム取付部211に取り付けられる。裏フレーム部材231の上側に、下側基板取付部232が形成される。下側基板取付部232の前面側に、下側ランプ基板251(図12を参照)が取り付けられる。下側基板取付部232の下辺部は、導光板ユニット300における下側装飾部材371の下端部と位置整合するように、裏フレーム部材231から前方に突出して形成される。下側基板取付部232の下辺部の上面側に、下側位置決め部233(図13を参照)が形成される。下側位置決め部233は、前後方向に延びる溝状に形成され、下側装飾部材371の位置決め用リブ375(図29を参照)が当接するようになっている。
裏フレーム部材231の左側に、ワープ通路形成部234が形成される。ワープ通路形
成部234とセンターフレーム201の左下部との間に、ワープ通路部222における屈曲通路部226の下流部分(図18を参照)、第1下流側通路部227、第2下流側通路部228、および出口部229が形成される。ワープ通路形成部234の下側に、ワープ通路部222における第2下流側通路部228の後壁部を形成する後側通路壁部235が形成される。後側通路壁部235の中間部には、第2下流側通路部228を流下する遊技球と当接して当該遊技球を減速させることが可能な複数の後側減速リブ236が形成される。第2下流側通路部228の下流端に位置する後側通路壁部235の右端部には、第2下流側通路部228の下流端に達した遊技球と当接して出口部229を通過する遊技球を減速させることが可能な出口減速部237が形成される。なお、図22に示すように、前側減速リブ213と後側減速リブ236とは、第2下流側通路部228の延伸方向に沿って交互にずれて並ぶようになっている。
ワープ通路部222は、センター飾り200の左外周部から内下方へ延びるように形成され、センター飾り200の下部に設けられたステージ部216へ遊技球を導くようになっている。ステージ部216は、図14に示すように、左右方向に延びるように形成され、ワープ通路部222を通過した遊技球を一時的に滞留させてセンター飾り200の下方へ落下させることができるようになっている。具体的には、ワープ通路部222を通過してステージ部216に達した遊技球が左右に転動したのち、ステージ部216の前方からセンター飾り200の下方へ落下するように構成されている。ステージ部216の中央前部に、前下方へ傾斜して延びる溝状の中央ガイド部217が形成される。中央ガイド部217は、ステージ部216の中央部で略停止した遊技球を第1始動入賞装置113の第1始動入賞口に向けて落下させる。
図22に示すように、ステージ部216の左側に、ステージガイドリブ218が形成される。ステージガイドリブ218は、ステージ部216の延伸方向に沿って左右方向に延びるリブ状に形成される。ステージガイドリブ218は、ワープ通路部222を通過してステージ部216に達した遊技球を、一旦、ステージ部216の後部側で左右に転動するように案内する。なお、ステージ部216の後部に形成される壁部(図示せず)は、鉛直よりも僅かに後方へ傾斜して形成されている。
図19(A)および図19(B)に示すように、ワープ通路部222の入口部223は、左斜め上方を向いて形成され、遊技領域PAを流下する遊技球が通過できるようになっている。第1上流側通路部224は、入口部223から右斜め下方へ延びるように形成される。第2上流側通路部225は、第1上流側通路部224の下流端から鉛直下方へ延びるように形成される。図18および図19(B)に示すように、屈曲通路部226は、第2上流側通路部225の下流端から後方へ屈曲して延びるように形成される。図18、図20および図21に示すように、第1下流側通路部227は、屈曲通路部226の下流端から鉛直下方へ延びるように形成される。第2下流側通路部228は、第1下流側通路部227の下流端から右斜め下方へ延びるように形成される。ワープ通路部222の出口部229は、右斜め下方を向いて形成され、第2下流側通路部228の下流端に達した遊技球が通過するようになっている。
右側ランプ基板241は、図10、図12および図15に示すように、導光板ユニット300の右側装飾部材351と同様の外周形状を有する板状に形成される。右側ランプ基板241は、実装面が前方を向くように、センターフレーム201における右側基板取付部207の前面側に取り付けられる。右側ランプ基板241の実装面には、第1右サイドビューLED素子243と、第2右サイドビューLED素子244と、第3右サイドビューLED素子245と、右トップビューLED素子246とが配設される。
第1右サイドビューLED素子243は、右側ランプ基板241の実装面における中間
部左側に、上下方向に複数並んで配設される。第1右サイドビューLED素子243は、導光板ユニット300における導光板301の第1右側入射面311と対向して配置されるようになっている。これにより、第1右サイドビューLED素子243は、導光板301の第1右側入射面311に向かって光を左方に発光させることが可能である。
第2右サイドビューLED素子244は、右側ランプ基板241の実装面における上部左側に、上下方向に複数並んで配設される。第2右サイドビューLED素子244は、導光板ユニット300における導光板301の第2右側入射面312と対向して配置されるようになっている。これにより、第2右サイドビューLED素子244は、導光板301の第2右側入射面312に向かって光を左方に発光させることが可能である。
第3右サイドビューLED素子245は、右側ランプ基板241の実装面における下部左側に、上下方向に複数並んで配設される。第3右サイドビューLED素子245は、導光板ユニット300における導光板301の第3右側入射面313と対向して配置されるようになっている。これにより、第3右サイドビューLED素子245は、導光板301の第3右側入射面313に向かって光を左方に発光させることが可能である。
右トップビューLED素子246は、右側ランプ基板241の実装面における中間部右側に、上下方向に複数並んで配設される。右トップビューLED素子246は、導光板ユニット300の右側装飾部材351における右側透光部355以外の部分と対向して配置されるようになっている。これにより、右トップビューLED素子246は、右側装飾部材351の後面側に向かって光を前方に発光させることが可能である。
右側ランプ基板241の実装面における第2右サイドビューLED素子244の左側近傍に、前部が右側ランプハウス262に覆われた右側レンズ部材261が取り付けられる。右側レンズ部材261は、透明の樹脂材料を用いて、上下方向に延びる板状に形成される。右側レンズ部材261は、導光板ユニット300における導光板301の第2右側入射面312と、第2右サイドビューLED素子244との間に配置される。右側レンズ部材261の右側の端面(レンズ面)は、平面状に形成される。右側レンズ部材261の左側の端面(レンズ面)は、複数の第2右サイドビューLED素子244に対応する複数の凸面が並ぶ曲面状に形成される。これにより、第2右サイドビューLED素子244から発光した光は、右側レンズ部材261を透過して集光されて、導光板301の第2右側入射面312に入射するようになっている。
右側ランプハウス262は、樹脂材料を用いて、上下方向に延びる板状に形成される。右側ランプハウス262は、右側レンズ部材261の前部を覆って右側ランプ基板241の実装面に取り付けられる。これにより、右側ランプハウス262は、第2右サイドビューLED素子244から発光して右側レンズ部材261を透過する光が、右側レンズ部材261の前面から出射するのを遮るようになっている。
下側ランプ基板251は、図10、図12および図13に示すように、導光板ユニット300の下側装飾部材371と同様の外周形状を有する板状に形成される。下側ランプ基板251は、実装面が前方を向くように、裏フレーム部材231における下側基板取付部232の前面側に取り付けられる。下側ランプ基板251の実装面には、第1下サイドビューLED素子253と、第2下サイドビューLED素子254と、第3下サイドビューLED素子255と、下トップビューLED素子256とが配設される。
第1下サイドビューLED素子253は、下側ランプ基板251の実装面における中間部上側に、左右方向に複数並んで配設される。第1下サイドビューLED素子253は、導光板ユニット300における導光板301の第1下側入射面316と対向して配置され
るようになっている。これにより、第1下サイドビューLED素子253は、導光板301の第1下側入射面316に向かって光を上方に発光させることが可能である。
第2下サイドビューLED素子254は、下側ランプ基板251の実装面における左部上側に、左右方向に複数並んで配設される。第2下サイドビューLED素子254は、導光板ユニット300における導光板301の第2下側入射面317と対向して配置されるようになっている。これにより、第2下サイドビューLED素子254は、導光板301の第2下側入射面317に向かって光を上方に発光させることが可能である。
第3下サイドビューLED素子255は、下側ランプ基板251の実装面における右部上側に、左右方向に複数並んで配設される。第3下サイドビューLED素子255は、導光板ユニット300における導光板301の第3下側入射面318と対向して配置されるようになっている。これにより、第3下サイドビューLED素子255は、導光板301の第3下側入射面318に向かって光を上方に発光させることが可能である。
下トップビューLED素子256は、下側ランプ基板251の実装面における中間部下側に、左右方向に複数並んで配設される。下トップビューLED素子256は、導光板ユニット300における下側装飾部材371の下側透光部374と対向して配置されるようになっている。これにより、下トップビューLED素子256は、下側装飾部材371の下側透光部374に向かって光を前方に発光させることが可能である。
下側ランプ基板251の実装面における第1下サイドビューLED素子253の上側近傍に、前部が下側ランプハウス274に覆われた第1下側レンズ部材271が取り付けられる。第1下側レンズ部材271は、透明の樹脂材料を用いて、左右方向に延びる板状に形成される。第1下側レンズ部材271は、導光板ユニット300における導光板301の第1下側入射面316と、第1下サイドビューLED素子253との間に配置される。第1下側レンズ部材271の下側の端面(レンズ面)は、平面状に形成される。第1下側レンズ部材271の上側の端面(レンズ面)は、複数の第1下サイドビューLED素子253に対応する複数の凸面が並ぶ曲面状に形成される。これにより、第1下サイドビューLED素子253から発光した光は、第1下側レンズ部材271を透過して集光されて、導光板301の第1下側入射面316に入射するようになっている。
下側ランプハウス274は、樹脂材料を用いて、左右方向に延びる板状に形成される。下側ランプハウス274は、第1下側レンズ部材271の前部を覆って下側ランプ基板251の実装面に取り付けられる。これにより、下側ランプハウス274は、第1下サイドビューLED素子253から発光して第1下側レンズ部材271を透過する光が、第1下側レンズ部材271の前面から出射して導光板ユニット300の下側装飾部材371(下側透光部374)に達するのを遮るようになっている。
下側ランプ基板251の実装面における第2下サイドビューLED素子254の上側近傍に、第2下側レンズ部材272が取り付けられる。第2下側レンズ部材272は、透明の樹脂材料を用いて、左右方向に延びる板状に形成される。第2下側レンズ部材272は、導光板ユニット300における導光板301の第2下側入射面317と、第2下サイドビューLED素子254との間に配置される。第2下側レンズ部材272の下側の端面(レンズ面)は、平面状に形成される。第2下側レンズ部材272の上側の端面(レンズ面)は、複数の第2下サイドビューLED素子254に対応する複数の凸面が並ぶ曲面状に形成される。これにより、第2下サイドビューLED素子254から発光した光は、第2下側レンズ部材272を透過して集光されて、導光板301の第2下側入射面317に入射するようになっている。
下側ランプ基板251の実装面における第3下サイドビューLED素子255の上側近傍に、第3下側レンズ部材273が取り付けられる。第3下側レンズ部材273は、透明の樹脂材料を用いて、左右方向に延びる板状に形成される。第3下側レンズ部材273は、導光板ユニット300における導光板301の第3下側入射面318と、第3下サイドビューLED素子255との間に配置される。第3下側レンズ部材273の下側の端面(レンズ面)は、平面状に形成される。第3下側レンズ部材273の上側の端面(レンズ面)は、複数の第3下サイドビューLED素子255に対応する複数の凸面が並ぶ曲面状に形成される。これにより、第3下サイドビューLED素子255から発光した光は、第3下側レンズ部材273を透過して集光されて、導光板301の第3下側入射面318に入射するようになっている。
以上のように構成されるセンター飾り200において、遊技領域PAを流下する遊技球がワープ通路部222の入口部223を通過すると、入口部223から右斜め下方へ延びる第1上流側通路部224を流下する。第1上流側通路部224の下流端に達した遊技球は、第1上流側通路部224の下流端から鉛直下方へ延びる第2上流側通路部225を流下する。第2上流側通路部225の下流端に達した遊技球は、第2上流側通路部225の下流端から後方へ屈曲して延びる屈曲通路部226を流下する。このとき、第2上流側通路部225の下流端に達した遊技球は、屈曲通路部226の底側リブ226aに当接して減速される。屈曲通路部226の下流端に達した遊技球は、屈曲通路部226の下流端から鉛直下方へ延びる第1下流側通路部227を流下する。
第1下流側通路部227の下流端に達した遊技球は、第1下流側通路部227の下流端から右斜め下方へ延びる第2下流側通路部228を流下する。このとき、第2下流側通路部228を流下する遊技球は、第2下流側通路部228の前側減速リブ213と後側減速リブ236とに交互に当接して減速される。第2下流側通路部228の下流端に達した遊技球は、ワープ通路部222の出口部229を通過してステージ部216の上に落下する。このとき、出口部229を通過する遊技球は、出口減速部237に当接して減速される。
ワープ通路部222を通過してステージ部216に達した遊技球は、ステージ部216の上を左右に転動したのち、ステージ部216の前方からセンター飾り200の下方へ落下する。このとき、ステージ部216に達した遊技球は、ステージガイドリブ218によって、一旦、ステージ部216の後部側で左右に転動するように案内される。なお、ステージ部216の中央部で略停止した遊技球は、中央ガイド部217により案内されて、第1始動入賞装置113の第1始動入賞口に向けて落下する。
[ワープ通路部における特徴構成]
本実施形態において、ワープ通路部222は、第2上流側通路部225の下流端から後方へ屈曲して延びる屈曲通路部226を有している。これにより、第2上流側通路部225の下流端に達した遊技球は、屈曲通路部226の底部(底側リブ226a)に当接して減速される。また、ワープ通路部222は、第2下流側通路部228の下流端に達して出口部229を通過する遊技球を減速させる出口減速部237を有している。このような構成によれば、ワープ通路部222を通過してステージ部216に達する遊技球の速度を低下させることが可能になる。なお、ワープ通路部222を通過してステージ部216に達する遊技球の速度が高いと、ステージ部216に滞留している時間が長くなり、他の遊技球(例えば、ワープ通路部222を通過してきた後続の遊技球)と衝突しやすくなるため、第1始動入賞装置113に入賞し難くなる等、遊技上の不利益を受ける可能性がある。そのため、ワープ通路部222を通過してステージ部216に達する遊技球の速度を低下させることにより、上述した遊技上の不利益を受ける可能性を回避することができる。
また、第2下流側通路部228の前壁部に形成された前側減速リブ213と、第2下流側通路部228の後壁部に形成された後側減速リブ236とが、第2下流側通路部228の延伸方向に沿って交互にずれて並ぶようになっている。これにより、第2下流側通路部228を流下する遊技球は、第2下流側通路部228の前側減速リブ213と後側減速リブ236とに交互に当接して減速される。このような構成によれば、ワープ通路部222を通過してステージ部216に達する遊技球の速度を低下させることが可能になる。
また、ワープ通路部222を通過してステージ部216に達する遊技球は、ステージガイドリブ218によって、一旦、ステージ部216の後部側で左右に転動するように案内される。これにより、ワープ通路部222を通過してステージ部216に達する遊技球は、いずれも同様の条件でステージ部216上での転動を開始することができる。このような構成によれば、ステージ部216から落下して第1始動入賞装置113に入賞する確率を、設計値通りとなるように安定させることができる。
[導光板ユニットの構成]
次に、導光板ユニット300について、図23〜図29を追加参照して説明する。導光板ユニット300は、図23に示すように、導光板301と、上側ヒンジ部材321と、下側ヒンジ部材331と、第1左上装飾部材341と、第2左上装飾部材346と、右側装飾部材351と、右側固定部材361と、下側装飾部材371とを有して構成される。
図24に示すように、導光板301は、透明の樹脂材料を用いて、センター飾り200(センターフレーム201)の形状に合わせた板状に形成される。導光板301の左上部に、前後に貫通した上側ヒンジ固定穴部302が形成される。導光板301の左下部に、前後に貫通した下側ヒンジ固定穴部303が形成される。導光板301の右側に、右側装飾固定穴部304が形成される。
導光板301の右部中央の縁部に、第1右側入射面311が形成される。第1右側入射面311には、右側ランプ基板241の第1右サイドビューLED素子243から発光した光が入射するようになっている。導光板301の右部上側の縁部に、第2右側入射面312が形成される。第2右側入射面312には、右側ランプ基板241の第2右サイドビューLED素子244から発光した光が入射するようになっている。導光板301の右部下側の縁部に、第3右側入射面313が形成される。第3右側入射面313には、右側ランプ基板241の第3右サイドビューLED素子245から発光した光が入射するようになっている。
導光板301の下部中央の縁部に、第1下側入射面316が形成される。第1右側入射面311には、下側ランプ基板251の第1下サイドビューLED素子253から発光した光が入射するようになっている。導光板301の下部左側の縁部に、第2下側入射面317が形成される。第2下側入射面317には、下側ランプ基板251の第2下サイドビューLED素子254から発光した光が入射するようになっている。導光板301の下部右側の縁部に、第3下側入射面318が形成される。第3下側入射面318には、下側ランプ基板251の第3下サイドビューLED素子255から発光した光が入射するようになっている。
導光板301の中央部の前面もしくは後面に、文字、図形、記号、図柄等(例えば、稲妻を表す図柄)を表示する第1の絵柄PT1(図24の二点鎖線を参照)が形成される。第1の絵柄PT1は、導光板301の中央部の前面もしくは後面に微細な凹凸を有して形成される。第1の絵柄PT1は、通常のとき(右側ランプ基板241の各LED素子および下側ランプ基板251の各LED素子が発光しないとき)には視認されにくく、右側ランプ基板241の第1右サイドビューLED素子243等が発光したときには拡散発光し
て、導光板301に発光表示されるようになっている。
導光板301の上部の前面もしくは後面に、文字、図形、記号、図柄等(例えば、ぱちんこ遊技機PMの型式名を表す文字)を表示する第2の絵柄PT2(図24の二点鎖線を参照)が形成される。第2の絵柄PT2は、導光板301の上部の前面もしくは後面に微細な凹凸を有して形成される。第2の絵柄PT2は、通常のとき(右側ランプ基板241の各LED素子および下側ランプ基板251の各LED素子が発光しないとき)には視認されにくく、右側ランプ基板241の第2右サイドビューLED素子244が発光したときには拡散発光して、導光板301に発光表示されるようになっている。
導光板301の下部の前面もしくは後面に、文字、図形、記号、図柄等(例えば、特定の人物を表す図形)を表示する第3の絵柄PT3(図24の二点鎖線を参照)が形成される。第3の絵柄PT3は、導光板301の下部の前面もしくは後面に微細な凹凸を有して形成される。第3の絵柄PT3は、通常のとき(右側ランプ基板241の各LED素子および下側ランプ基板251の各LED素子が発光しないとき)には視認されにくく、右側ランプ基板241の第3右サイドビューLED素子245が発光したときには拡散発光して、導光板301に発光表示されるようになっている。
上側ヒンジ部材321は、図25に示すように、樹脂材料を用いてブロック状に形成される。上側ヒンジ部材321の中央部に、上側ヒンジ穴部322が形成される。上側ヒンジ穴部322は、上下方向に延びる穴状に形成され、センター飾り200(センターフレーム201)の上側ヒンジ軸部202と係合するようになっている。上側ヒンジ部材321の右側に形成された上ヒンジ固定穴323は、導光板301における上側ヒンジ固定穴部302の後部と位置整合するようになっている。上側ヒンジ部材321の上ヒンジ固定穴323は、ネジ等の締結部材(図示せず)を用いて、導光板301の上側ヒンジ固定穴部302および第1左上装飾部材341のボス部(図示せず)と結合される。これにより、上側ヒンジ部材321は、導光板301の左上部(上側ヒンジ固定穴部302)の後面側に連結される。また、上側ヒンジ部材321の左側に形成された連結ボス部324は、第1左上装飾部材341の係合突起部(図示せず)と係合するようになっている。
下側ヒンジ部材331は、図26に示すように、樹脂材料を用いてブロック状に形成される。下側ヒンジ部材331の左側に、下側ヒンジ穴部332が形成される。下側ヒンジ穴部332は、上下方向に延びる穴状に形成され、センター飾り200(センターフレーム201)の下側ヒンジ軸部203と係合するようになっている。下側ヒンジ部材331の上下に形成された下ヒンジ固定穴333は、導光板301における下側ヒンジ固定穴部303の後部と位置整合するようになっている。下側ヒンジ部材331の下ヒンジ固定穴333は、ネジ等の締結部材(図示せず)を用いて、導光板301の下側ヒンジ固定穴部303および下側装飾部材371のボス部372と結合される。これにより、下側ヒンジ部材331は、導光板301の左下部(下側ヒンジ固定穴部303)の後面側に連結される。
図23に示すように、第1左上装飾部材341は、樹脂材料を用いて、前面側に所定の装飾が施された板状に形成される。上側ヒンジ部材321の後面側に形成されたボス部(図示せず)は、導光板301における上側ヒンジ固定穴部302の前部と位置整合するようになっている。第1左上装飾部材341のボス部は、前述したようにネジ等の締結部材(図示せず)を用いて、導光板301の上側ヒンジ固定穴部302および上側ヒンジ部材321の上ヒンジ固定穴323と結合される。これにより、第1左上装飾部材341は、導光板301の前面側における左上側縁部近傍の部分に一部が重なった状態で、導光板301と連結される。
第2左上装飾部材346は、樹脂材料を用いて、センターフレーム201と導光板301との間隙部の形状に合わせたブロック状に形成される。第2左上装飾部材346は、導光板ユニット300(導光板301)がセンター飾り200(センターフレーム201)の上側ヒンジ軸部202および下側ヒンジ軸部203に揺動可能に支持された状態で、センターフレーム201における装飾部材取付部204の前面側に取り付けられる。なお、第1左上装飾部材341および第2左上装飾部材346の後方に、センターフレーム201の上側ヒンジ軸部202が隠れるようになっている。また、第2左上装飾部材346は、導光板ユニット300がセンターフレーム201の上側ヒンジ軸部202および下側ヒンジ軸部203から取り外される方向(上方向)へ移動するのを規制するようになっている。
図27に示すように、右側装飾部材351は、樹脂材料を用いて、前面側に所定の装飾が施された板状に形成される。右側装飾部材351の後面側に形成されたボス部(図示せず)は、導光板301における右側装飾固定穴部304の前部と位置整合するようになっている。右側装飾部材351のボス部は、ネジ等の締結部材(図示せず)を用いて、導光板301の右側装飾固定穴部304と結合される。これにより、右側装飾部材351は、導光板301の前面側における右側縁部近傍の部分に一部が重なった状態で、導光板301と連結される。
右側装飾部材351の右上部に、第1位置決め用係合部352が形成される。第1位置決め用係合部352は、後方へ突出する楔状に形成され、センターフレーム201の第1右側位置決め部208と係合するようになっている。右側装飾部材351の右下部に、第2位置決め用係合部353が形成される。第2位置決め用係合部353は、後方へ突出する楔状に形成され、センターフレーム201の第2右側位置決め部209と係合するようになっている。なお、第1位置決め用係合部352および第2位置決め用係合部353は、導光板ユニット300をセンター飾り200(センターフレーム201)に対して固定する係合爪としての機能を有している。右側装飾部材351の中央部後面側に、固定部材取付部354が形成される。固定部材取付部354には、右側固定部材361が上下方向にスライド移動可能に取り付けられる。右側装飾部材351の上側に、透光性を有する円形状の右側透光部355が形成される。右側装飾部材351における右側透光部355を除いた部分は、メッキ処理等により遮光されるようになっている。
右側固定部材361は、図28に示すように、樹脂材料を用いて板状に形成される。右側固定部材361は、図10に示すように、右側装飾部材351の固定部材取付部354に対して、上方に位置するロック位置と下方に位置する非ロック位置とに上下方向にスライド移動可能に取り付けられる。右側固定部材361の右下部に、ツマミ部363が形成される。ツマミ部363は、前方へ延びる突起状に形成され、固定部材取付部354の右側方に露出して配置されるようになっている。これにより、作業者は、ツマミ部363を摘まんで右側固定部材361を上下方向にスライド移動させることができる。右側固定部材361の右側部に、スライド係止部365が形成される。右側固定部材361がロック位置にスライド移動すると、図8に示すように、センターフレーム201の係止片部210の後面にスライド係止部365の前面が圧接して、右側固定部材361がセンターフレーム201の係止片部210に係止するようになっている。なお図8は、右側装飾部材351(固定部材取付部354)の一部を切断した状態での右側固定部材361を示す。
なお、右側装飾部材351の第1および第2位置決め用係合部352,353のみを用いて、導光板ユニット300をセンター飾り200に対して固定した場合、振動等により、右側装飾部材351の第1および第2位置決め用係合部352,353とセンターフレーム201の第1および第2右側位置決め部208,209との係合が外れて、導光板ユニット300がセンター飾り200に対して開くように動く可能性がある。そのため、右
側固定部材361は、導光板ユニット300をセンター飾り200に対して二重に固定する役割を有する。
図27に示すように、下側装飾部材371は、樹脂材料を用いて、前面側に所定の装飾が施された板状に形成される。下側装飾部材371の左端部後面側に形成されたボス部372は、導光板301における下側ヒンジ固定穴部303の前部と位置整合するようになっている。下側装飾部材371のボス部372は、前述したようにネジ等の締結部材(図示せず)を用いて、導光板301の下側ヒンジ固定穴部303および下側ヒンジ部材331の下ヒンジ固定穴333と結合される。これにより、下側装飾部材371は、導光板301の前面側における下側縁部近傍の部分に一部が重なった状態で、導光板301と連結される。下側装飾部材371の中央部に、透光性を有する略長方形状の下側透光部374が形成される。下側透光部374の後面には、円環状の凹凸が複数形成されている。これにより、下側ランプ基板251の下トップビューLED素子256から発光した光が下側透光部374の後面に入射する際に拡散するため、下トップビューLED素子256が下側透光部374に映り込むことを防止することができる。なお、下側装飾部材371における下側透光部374を除いた部分は、メッキ処理等により遮光されるようになっている。
下側装飾部材371の下端部に、位置決め用リブ375が形成される。位置決め用リブ375は、前後方向に延びるリブ状に形成され、裏フレーム部材231の下側位置決め部233に当接するようになっている。なお、位置決め用リブ375の上下方向の長さ(高さ)は、溝状に形成された下側位置決め部233の上下方向の長さ(深さ)よりも大きくなっている。
以上のように構成される導光板ユニット300において、上側ヒンジ部材321の上側ヒンジ穴部322とセンター飾り200(センターフレーム201)の上側ヒンジ軸部202とを係合させ、下側ヒンジ部材331の下側ヒンジ穴部332とセンター飾り200(センターフレーム201)の下側ヒンジ軸部203とを係合させる。またこのとき、第2左上装飾部材346をセンター飾り200(センターフレーム201)の装飾部材取付部204に取り付ける。これにより、導光板ユニット300(導光板301)は、センター飾り200に対して開閉着脱可能に取り付けられる。なお、導光板ユニット300は、センター飾り200の上側ヒンジ軸部202および下側ヒンジ軸部203に揺動可能に支持されるが、上側ヒンジ軸部202および下側ヒンジ軸部203は、ガラス枠5の上下のヒンジ機構3a,3bと同様に、センター飾り200の左側に配設される。これにより、ガラス枠5が開いた状態で、導光板ユニット300がセンター飾り200の開口部を開く開放位置へ揺動しても、ガラス枠5と干渉し難くなるため、導光板ユニット300をセンター飾り200に対して容易に揺動開閉させることができる。
導光板ユニット300がセンター飾り200の開口部を閉じる閉止位置へ揺動すると、下側装飾部材371の位置決め用リブ375がセンター飾り200(裏フレーム部材231)の下側位置決め部233に当接する。またこのとき、右側装飾部材351の第1位置決め用係合部352がセンター飾り200(センターフレーム201)の第1右側位置決め部208と係合し、右側装飾部材351の第2位置決め用係合部353がセンター飾り200(センターフレーム201)の第2右側位置決め部209と係合する。下側装飾部材371の位置決め用リブ375がセンター飾り200の下側位置決め部233に当接することにより、導光板ユニット300(導光板301)がセンター飾り200に対して所定の上下方向位置で固定される。右側装飾部材351の第1位置決め用係合部352および第2位置決め用係合部353がセンター飾り200の第1右側位置決め部208および第2右側位置決め部209と係合することにより、導光板ユニット300(導光板301)がセンター飾り200に対して所定の左右方向位置で固定される。
導光板ユニット300の右側固定部材361を非ロック位置からロック位置へスライド移動させると、右側固定部材361がセンター飾り200(センターフレーム201)の係止片部210に係止する。右側固定部材361がセンター飾り200の係止片部210に係止することにより、導光板ユニット300の揺動が規制される。このようにして、導光板ユニット300(導光板301)がセンター飾り200に対して取り付け固定される。
このとき、導光板ユニット300(導光板301)がセンター飾り200に対して所定の上下方向位置および左右方向位置で固定される、これにより、常に一定の位置関係(設計的な位置関係)で、センター飾り200に設けられた右側ランプ基板241の第1〜第3右サイドビューLED素子243〜245が、導光板301の第1〜第3右側入射面311〜313と対向して配置される。また、常に一定の位置関係で、センター飾り200に設けられた下側ランプ基板251の第1〜第3下サイドビューLED素子253〜255が、導光板301の第1〜第3下側入射面316〜318と対向して配置される。そのため、導光板ユニット300(導光板301)がセンター飾り200に対して着脱可能に取り付けられるのにも拘わらず、右側ランプ基板241の第1〜第3右サイドビューLED素子243〜245から発光して導光板301の第1〜第3右側入射面311〜313に入射する光の入射角等を一定に(設計値通りに)することができる。また、下側ランプ基板251の第1〜第3下サイドビューLED素子253〜255から発光して導光板301の第1〜第3下側入射面316〜318に入射する光の入射角等を一定にすることができる。
右側ランプ基板241の第1右サイドビューLED素子243から発光した光は、導光板301の第1右側入射面311に入射する。第1右サイドビューLED素子243から発光した光が第1右側入射面311に入射すると、導光板301に第1の絵柄PT1が発光表示される。
右側ランプ基板241の第2右サイドビューLED素子244から発光した光は、右側レンズ部材261を透過して集光されて、導光板301の第2右側入射面312に入射する。第2右サイドビューLED素子244から発光した光が第2右側入射面312に入射すると、導光板301に第2の絵柄PT2が発光表示される。なおこのとき、右側ランプハウス262は、第2右サイドビューLED素子244から発光して右側レンズ部材261を透過する光が、右側レンズ部材261の前面から出射するのを遮る。これにより、第2右サイドビューLED素子244から発光して右側レンズ部材261を透過する光が、右側レンズ部材261の前面から出射し、漏れ光として導光板301に達するのを防止することができる。
右側ランプ基板241の第3右サイドビューLED素子245から発光した光は、導光板301の第3右側入射面313に入射する。第3右サイドビューLED素子245から発光した光が第3右側入射面313に入射すると、導光板301に第3の絵柄PT3が発光表示される。
右側ランプ基板241の右トップビューLED素子246から発光した光の一部は、右側装飾部材351の右側透光部355を透過する。これにより、右トップビューLED素子246から発光した光によって、右側透光部355が照明されて発光する。
下側ランプ基板251の第1下サイドビューLED素子253から発光した光は、第1下側レンズ部材271を透過して集光されて、導光板301の第1下側入射面316に入射する。第1下サイドビューLED素子253から発光した光が第1下側入射面316に
入射すると、例えば、第1の絵柄PT1の中央部分が発光表示される。なおこのとき、下側ランプハウス274は、第1下サイドビューLED素子253から発光して第1下側レンズ部材271を透過する光が、第1下側レンズ部材271の前面から出射して下側装飾部材371(下側透光部374)に達するのを遮る。これにより、第1下サイドビューLED素子253から発光した光が下側装飾部材371の下側透光部374を透過して、予期せぬタイミングで下側透光部374が発光するのを防止することができる。なお、第1の絵柄PT1に限らず、第1下サイドビューLED素子253から発光した光が第1下側入射面316に入射すると、第2の絵柄PT2もしくは第3の絵柄PT3の中央部分が発光表示されるようにしてもよく、導光板301に形成された第1〜第3の絵柄PT1〜PT3以外の他の絵柄が発光表示されるようにしてもよい。
下側ランプ基板251の第2下サイドビューLED素子254から発光した光は、第2下側レンズ部材272を透過して集光されて、導光板301の第2下側入射面317に入射する。第2下サイドビューLED素子254から発光した光が第2下側入射面317に入射すると、例えば、第1の絵柄PT1の左側部分が発光表示される。なお、第1の絵柄PT1に限らず、第2下サイドビューLED素子254から発光した光が第2下側入射面317に入射すると、第2の絵柄PT2もしくは第3の絵柄PT3の左側部分が発光表示されるようにしてもよく、導光板301に形成された第1〜第3の絵柄PT1〜PT3以外の他の絵柄が発光表示されるようにしてもよい。
下側ランプ基板251の第3下サイドビューLED素子255から発光した光は、第3下側レンズ部材273を透過して集光されて、導光板301の第3下側入射面318に入射する。第3下サイドビューLED素子255から発光した光が第3下側入射面318に入射すると、例えば、第1の絵柄PT1の右側部分が発光表示される。なお、第1の絵柄PT1に限らず、第3下サイドビューLED素子255から発光した光が第3下側入射面318に入射すると、第2の絵柄PT2もしくは第3の絵柄PT3の右側部分が発光表示されるようにしてもよく、導光板301に形成された第1〜第3の絵柄PT1〜PT3以外の他の絵柄が発光表示されるようにしてもよい。
下側ランプ基板251の下トップビューLED素子256から発光した光は、下側装飾部材371の下側透光部374を透過する。これにより、下トップビューLED素子256から発光した光によって、下側透光部374が照明されて発光する。
[導光板ユニットにおける第1の特徴構成]
本実施形態において、導光板ユニット300(導光板301)の上下方向の位置決めを行う位置決め手段(下側装飾部材371の位置決め用リブ375と、センター飾り200の下側位置決め部233)および、導光板ユニット300(導光板301)の左右方向の位置決めを行う位置決め手段(右側装飾部材351の第1位置決め用係合部352および第2位置決め用係合部353と、センター飾り200の第1右側位置決め部208および第2右側位置決め部209)が設けられている。これにより、前述したように、導光板ユニット300(導光板301)がセンター飾り200に対して着脱可能に取り付けられるのにも拘わらず、右側ランプ基板241の第1〜第3右サイドビューLED素子243〜245から発光して導光板301の第1〜第3右側入射面311〜313に入射する光の入射角等を一定に(設計値通りに)することができる。また、下側ランプ基板251の第1〜第3下サイドビューLED素子253〜255から発光して導光板301の第1〜第3下側入射面316〜318に入射する光の入射角等を一定にすることができる。そのため、導光板301による発光演出を確実に行うことが可能になる。
[導光板ユニットにおける第2の特徴構成]
本実施形態において、下側ランプ基板251に、第1下サイドビューLED素子253
から発光した光が導光板ユニット300の下側装飾部材371(下側透光部374)に達するのを遮る遮光部材(下側ランプハウス274)が取り付けられている。これにより、第1下サイドビューLED素子253から発光した光が下側装飾部材371の下側透光部374を透過して、予期せぬタイミングで下側透光部374が発光するのを防止することができ、導光板301による発光演出を確実に行うことが可能になる。
なお、導光板ユニット300は、センター飾り200の上側ヒンジ軸部202および下側ヒンジ軸部203に揺動可能に支持された状態で、センター飾り200に対して開閉着脱可能に取り付けられる。これにより、導光板ユニット300をセンター飾り200に対して揺動開閉させることで、センター飾り200の開口部に配置された、演出ユニット500の下部演出装置550、発光演出装置600、および可動演出装置800等を容易にメンテナンスすることが可能になる。また、導光板ユニット300をセンター飾り200に対して揺動開閉させることで、ぱちんこ遊技機PMの輸送の際に用いる緩衝材等を、導光板ユニット300と画像表示装置150との間隙部に容易に挿入し、導光板ユニット300と画像表示装置150との間隙部から容易に取り出すことができる。
[演出ユニットの構成]
次に、演出ユニット500および下部演出装置550の概略構成について、図30を参照して説明する。演出ユニット500は、図30に示すように、ユニットベース510と、下部演出装置550と、発光演出装置600と、可動演出装置800とから構成され、ベース部材101の後面側に取り付けられる。
ユニットベース510は、樹脂材料を用いて前後に開口部を有する箱状に形成される。ユニットベース510の前部下側に、下部演出装置550が取り付けられる。ユニットベース510の前部上側に、発光演出装置600が取り付けられる。ユニットベース510の後部に、可動演出装置800が取り付けられる。
下部演出装置550は、下部演出部材551と、下側可動支持部561と、下部演出部材駆動部571とを有して構成される。下部演出部材551は、樹脂材料等を用いて、スコープを模した装飾が施された円盤状に形成される。下側可動支持部561は、ガイドレール等を用いて構成され、ユニットベース510の前下部に取り付けられる。下側可動支持部561は、センター飾り200の開口部を介して前方から視認可能な出現位置(図30を参照)と、出現位置から退いてセンター飾り200の左下部の後側に重なる待機位置(図5を参照)との間で、下部演出部材551を上下斜め方向にスライド移動可能に支持する。下部演出部材駆動部571は、ステッピングモータやリンク機構等を用いて構成され、下側可動支持部561に配設される。下部演出部材駆動部571は、下側可動支持部561に支持された下部演出部材551を駆動する。
以上のように構成される下部演出装置550において、通常時には、下部演出部材551は、上述の待機位置に移動する。所定の演出時には、下部演出部材551は、下部演出部材駆動部571からの駆動力を受けて、上述の待機位置から出現位置に移動する。なお、下部演出部材551が待機位置に移動した状態では、画像表示装置150の画面を前方から視認することができる。一方、下部演出部材551が出現位置に移動した状態では、画像表示装置150の画面の一部が下部演出部材551によって覆われる。
[発光演出装置の構成]
次に、発光演出装置600について、図31〜図38を参照して説明する。発光演出装置600は、図31に示すように、発光表示部601と、前側可動支持部651と、装飾演出部701と、後側可動支持部751とを有して構成される。
前側可動支持部651は、センター飾り200の上部近傍に位置する前側初期位置(図30を参照)と、前側初期位置から下降した前側演出位置(図31を参照)との間で、発光表示部601を上下方向にスライド移動可能に支持する。後側可動支持部751は、前側初期位置に位置する発光表示部601の後側に重なる後側初期位置と、後側初期位置から下降して前側演出位置に位置する発光表示部601の後側に重なる後側演出位置との間で、装飾演出部701を上下方向にスライド移動可能に支持する。
前側可動支持部651は、左前側支持部652と、右前側支持部653と、左前側駆動モータ656と、右前側駆動モータ657とを有して構成される。左前側支持部652は、上下方向に延びるボールネジ等を用いて構成され、ユニットベース510の左前部上側に取り付けられる。左前側支持部652は、発光表示部601の左端部と連結され、発光表示部601の左側を上下方向にスライド移動可能に支持する。右前側支持部653は、左前側支持部652と左右対称に構成され、ユニットベース510の右前部上側に取り付けられる。右前側支持部653は、発光表示部601の右端部と連結され、発光表示部601の右側を上下方向にスライド移動可能に支持する。左前側駆動モータ656は、左前側支持部652の下端部に配設され、左前側支持部652に支持された発光表示部601を駆動する。右前側駆動モータ657は、右前側支持部653の下端部に配設され、右前側支持部653に支持された発光表示部601を駆動する。
後側可動支持部751は、左後側支持部752と、右後側支持部(図示せず)と、左後側駆動モータ756と、右後側駆動モータ(図示せず)とを有して構成される。左後側支持部752は、上下方向に延びるボールネジ等を用いて構成され、ユニットベース510の左前部における左前側支持部652の後側近傍に取り付けられる。左後側支持部752は、装飾演出部701の左端部と連結され、装飾演出部701の左側を上下方向にスライド移動可能に支持する。右後側支持部(図示せず)は、左後側支持部752と左右対称に構成され、ユニットベース510の右前部における右前側支持部653の後側近傍に取り付けられる。右後側支持部は、装飾演出部701の右端部と連結され、装飾演出部701の右側を上下方向にスライド移動可能に支持する。左後側駆動モータ756は、左後側支持部752の下端部に配設され、左後側支持部752に支持された装飾演出部701を駆動する。右後側駆動モータ(図示せず)は、右後側支持部(図示せず)の下端部に配設され、右後側支持部に支持された装飾演出部701を駆動する。
発光表示部601は、図32および図33に示すように、フレキシブル基板611と、ランプハウス621と、ランプカバー保持部材631と、ランプカバー641とを有して構成される。図34および図35に示すように、フレキシブル基板611は、透明の樹脂材料を用いて、ランプカバー641と同様の外周形状を有する薄板のフィルム状に形成される。フレキシブル基板611は、実装面が後方を向くように、ランプハウス621の基板保持部624に受容保持される。フレキシブル基板611の実装面には、複数の表示用トップビューLED素子614が配設される。表示用トップビューLED素子614は、フレキシブル基板611の後方を向いて配置されるようになっている。これにより、表示用トップビューLED素子614は、装飾演出部701の第1〜第6可動装飾部材731〜736に向かって光を後方に発光させることが可能である。
図36に示すように、ランプハウス621は、透明の樹脂材料を用いて、左右方向に延びる板状に形成される。ランプハウス621の左端部に、前側可動支持部651の左前側支持部652と連結される左前側連結部622が形成される。ランプハウス621の右端部に、前側可動支持部651の右前側支持部653と連結される右前側連結部623が形成される。ランプハウス621の前面側に、基板保持部624が形成される。基板保持部624は、ランプカバー641と同様の外周形状を有する受け皿状に形成される。基板保持部624は、実装面が後方を向くようにフレキシブル基板611を受容保持する。
図32〜図35に示すように、ランプカバー保持部材631は、樹脂材料を用いて、左右方向に延びる板状に形成される。ランプカバー保持部材631の左側に、カバー保持部632が形成される。カバー保持部632は、ランプカバー641と同様の外周形状を有する枠状に形成される。カバー保持部632は、ランプカバー641の前面が外部露出するようにランプカバー641を保持する。ランプカバー保持部材631は、カバー保持部632においてランプカバー641を保持する状態で、ランプハウス621の前面側に取り付けられる。これにより、フレキシブル基板611は、ランプハウス621(基板保持部624)とランプカバー保持部材631との間に受容保持され、ランプカバー641は、フレキシブル基板611の前面側を覆って、ランプカバー保持部材631とともにランプハウス621に取り付けられる。
ランプカバー641は、透明の樹脂材料を用いて板状に形成される。ランプカバー641に、光が透過可能な透光部642と、光を遮る遮光部643とが形成される。透光部642には、所定の表示として「蒼天の拳」の文字が形成されている。遮光部643は、ランプカバー641における透光部642を除いた部分にメッキ処理等を行うことにより形成される。なお、図32〜図34に、フレキシブル基板611におけるランプカバー641の透光部642と対向する領域(以降、透光領域612と称する場合がある)を二点鎖線で示す。本実施形態において、表示用トップビューLED素子614は、フレキシブル基板611における透光領域612を除いた領域、すなわち、フレキシブル基板611におけるランプカバー641の遮光部643と対向する領域(以降、遮光領域613と称する場合がある)の後面側に配設されるようになっている。
装飾演出部701は、図32および図33に示すように、装飾ベース部材711と、第1〜第6可動装飾部材731〜736と、装飾部材駆動モータ741と、駆動力伝達機構742とを有して構成され、発光表示部601の後方に配置される。図37および図38に示すように、装飾ベース部材711は、樹脂材料等を用いて、左右方向に延びる薄い箱状に形成される。装飾ベース部材711の左端部に、後側可動支持部751の左後側支持部752と連結される左後側連結部712が形成される。装飾ベース部材711の右端部に、後側可動支持部751の右後側支持部(図示せず)と連結される右後側連結部713が形成される。
装飾ベース部材711の左後部に、モータ取付部714が形成される。モータ取付部714には、装飾部材駆動モータ741が取り付けられる。また、装飾ベース部材711の内側には、複数の歯車等からなる駆動力伝達機構742と、第1〜第6装飾部材支持機構721〜726とが設けられる。第1〜第6装飾部材支持機構721〜726は、装飾ベース部材711の内側に左右方向に並んで配置される。第1〜第6装飾部材支持機構721〜726は、駆動力伝達機構742を構成する歯車に設けられたカム機構等を用いて構成され、第1〜第6可動装飾部材731〜736を上下方向に往復移動可能に支持する。
第1〜第6可動装飾部材731〜736は、装飾ベース部材711の前側に左右方向に並んで配置される。第1〜第6可動装飾部材731〜736はそれぞれ、前面側に所定の装飾が施された板状に形成される。所定の装飾が施された第1〜第6可動装飾部材731〜736の前面は、メッキ処理等により光を乱反射させることができるようになっている。装飾部材駆動モータ741は、駆動力伝達機構742を介して、第1〜第6装飾部材支持機構721〜726に支持された第1〜第6可動装飾部材731〜736を駆動する。第1〜第6可動装飾部材731〜736は、装飾部材駆動モータ741からの回転駆動力を受けて、互いに少しずつタイミングをずらして上下方向に往復移動するようになっている。このとき、左右方向に並んだ第1〜第6可動装飾部材731〜736は、上下方向に波打つように見える。
以上のように構成される発光演出装置600において、発光表示部601が前側初期位置に移動し、装飾演出部701が後側初期位置に移動した状態で、発光表示部601におけるランプカバー641の透光部642に形成された「蒼天の拳」の文字を発光させる発光表示演出が行われる。フレキシブル基板611の表示用トップビューLED素子614から後方に発光した光は、ランプハウス621の基板保持部624を透過して、装飾演出部701の第1〜第6可動装飾部材731〜736のうち少なくとも一つに到達する。第1〜第6可動装飾部材731〜736のうち少なくとも一つに到達した光は、到達した可動装飾部材において前方に乱反射して、ランプハウス621の基板保持部624を透過する。ランプハウス621の基板保持部624を透過した光の一部は、フレキシブル基板611の透光領域612を透過して、ランプカバー641の透光部642を透過する。これにより、表示用トップビューLED素子614から発光した光によってランプカバー641の透光部642が照明され、ランプカバー641の透光部642に形成された「蒼天の拳」の文字が発光する。
[発光演出装置における特徴構成]
本実施形態において、表示用トップビューLED素子614は、フレキシブル基板611におけるランプカバー641の遮光部643と対向する部分(遮光領域613)の後面側に配設される。本実施形態によれば、装飾演出部701の第1〜第6可動装飾部材731〜736等を用いた間接照明を行うことにより、表示用トップビューLED素子614がランプカバー641の透光部642に映り込むことを防止することができる。そのため、フレキシブル基板611とランプカバー641との間に拡散板等を設ける必要がなく、簡便な構成でランプカバー641の透光部642における照明ムラを低減させることが可能になる。
具体的には、表示用トップビューLED素子614から装飾演出部701の第1〜第6可動装飾部材731〜736に向かって後方に発光した光が、当該第1〜第6可動装飾部材731〜736で前方に反射されてフレキシブル基板611を透過し、ランプカバー641の透光部642を照明するように構成される。このような構成によれば、表示用トップビューLED素子614がランプカバー641の透光部642に映り込むことを防止することができる。そのため、フレキシブル基板611とランプカバー641との間に拡散板等を設ける必要がなく、簡便な構成でランプカバー641の透光部642における照明ムラを低減させることが可能になる。
[可動演出装置の構成]
次に、可動演出装置800について、図39〜図45を参照して説明する。図39に示すように、可動演出装置800は、第1演出部材801と、第1可動支持部821と、第1駆動部822と、第2演出部材851と、第2可動支持部871と、第2駆動部872とを有して構成される。
第1演出部材801は、前面側に第1の装飾が施された竜の形状に形成される。ここで、第1の装飾は、側方から見た竜を表す装飾である。第1演出部材801の先端側には、竜の頭部の形状を模した第1頭部802と、竜の眼部の形状を模した透光性を有する第1眼部803と、竜の顎部の形状を模した第1顎部804とが形成される。第1眼部803は、第1眼部803の後側に配設されたLED素子等の発光器(図示せず)により照明されて発光可能に構成される。第1演出部材801の基端側には、竜の胴部の形状を模した第1胴部806が形成される。第1胴部806には、上下反転させると竜の頭部に見える第3の頭部形成部812と、上下反転させると竜の眼部に見える透光性を有する第3の眼部形成部813とが形成される。第3の眼部形成部813は、第3の眼部形成部813の後側に配設されたLED素子等の発光器(図示せず)により照明されて発光可能に構成さ
れる。
第1可動支持部821は、リンク機構等を用いて構成され、ユニットベース510の後上部に取り付けられる。第1可動支持部821は、センター飾り200の開口部を介して前方から視認可能であって、第2演出部材851と離れて演出を行う第1分離位置(図39および図41を参照)と、第1分離位置から退いてセンター飾り200の上部の後側に重なる第1待機位置(図40および図42を参照)との間で、第1演出部材801を揺動可能に支持する。さらに、第1可動支持部821は、第1待機位置から第1分離位置を越えて、第2演出部材851と部分的に重なり合って演出を行う第1合体位置(図45を参照)まで移動可能に、第1演出部材801を支持する。第1駆動部822は、ステッピングモータや歯車機構等を用いて構成され、第1可動支持部821に配設される。第1駆動部822は、第1可動支持部821に支持された第1演出部材801を駆動する。
第2演出部材851は、前面側に第2の装飾が施された竜の形状に形成される。第2の装飾は、第1の装飾と形状は異なるが、第1の装飾と同じ種類の竜の装飾である。第2演出部材851の先端側には、竜の頭部の形状を模した第2頭部852と、竜の眼部の形状を模した透光性を有する第2眼部853と、竜の顎部の形状を模した第2顎部854とが形成される。第2眼部853は、第2眼部853の後側に配設されたLED素子等の発光器(図示せず)により照明されて発光可能に構成される。第2演出部材851の基端側には、竜の胴部の形状を模した第2胴部856が形成される。第2顎部854の外縁部には、上下反転させると竜の顎部に見える第3の顎部形成部864が形成される。なお、第2頭部852および第2眼部853は、第2胴部856に対して回転変位可能に別体に設けられる。第2顎部854は、第2頭部852および第2眼部853(並びに、第2胴部856)に対して回転変位可能に別体に設けられる。
第2可動支持部871は、リンク機構等を用いて構成され、ユニットベース510の後下部に取り付けられる。第2可動支持部871は、センター飾り200の開口部を介して前方から視認可能であって、第1演出部材801と離れて演出を行う第2分離位置(図41を参照)と、第2分離位置から退いてセンター飾り200の下部の後側に重なる第2待機位置(図40および図42を参照)との間で、第2演出部材851を揺動可能に支持する。さらに、第2可動支持部871は、第2待機位置から第2分離位置を越えて、第1演出部材801と部分的に重なり合って演出を行う第2合体位置(図45を参照)まで移動可能に、第2演出部材851を支持する。第2駆動部872は、ステッピングモータや歯車機構等を用いて構成され、第2可動支持部871に配設される。第2駆動部872は、第2可動支持部871に支持された第2演出部材851を駆動する。
以上のように構成される可動演出装置800において、通常の場合、図40および図42に示すように、第1演出部材801は、第1待機位置に移動する。第2演出部材851は、第2待機位置に移動する。第1待機位置に移動した第1演出部材801は、第1頭部802が右方を向いて略水平に配置される。第2待機位置に移動した第2演出部材851は、第2頭部852が左方を向いて略水平に配置される。なお、第2演出部材851において、第2顎部854は、竜の口が開いて見えるように第2頭部852に対して回転変位する。
第1演出部材801と第2演出部材851とが離れて演出を行う場合、第1演出部材801は、第1可動支持部821および第1駆動部822の作動により、図40に示す第1待機位置から下方に(時計回りに)揺動して、図41に示す第1分離位置に移動する。第2演出部材851は、第2可動支持部871および第2駆動部872の作動により、図40に示す第2待機位置から上方に(時計回りに)揺動して、図41に示す第2分離位置に移動する。第1分離位置に移動した第1演出部材801は、第1頭部802が右下方を向
いて斜めに配置される。第2分離位置に移動した第2演出部材851は、第2頭部852が左上方を向いて斜めに配置される。なお、第2演出部材851において、第2顎部854は、竜の口が開いて見えるように第2頭部852に対して回転変位する。また、第1分離位置に移動した第1演出部材801は、所定の条件を満たすと第1待機位置に戻る。第2分離位置に移動した第2演出部材851は、所定の条件を満たすと第2待機位置に戻る。
第1演出部材801と第2演出部材851とが部分的に重なり合って演出を行う場合、まず、第1演出部材801は、第1可動支持部821および第1駆動部822の作動により、図42に示す第1待機位置から時計回りに約180度回転して、図43および図44に示す第1経過位置に移動する。第2演出部材851は、第2可動支持部871および第2駆動部872の作動により、図42に示す第2待機位置から時計回りに約90度回転して、図44に示す第2経過位置に移動する。このとき、第2演出部材851の第2胴部856は、図42に示す第2待機位置から時計回りに約90度回転する。第2演出部材851の第2頭部852および第2顎部854は、図42に示す第2待機位置から時計回りに約90度回転し、さらに図43に示すように、第2胴部856に対して時計回りに約90度回転変位する。また、第2演出部材851の第2顎部854は、竜の口が閉じて見えるように第2頭部852に対して回転変位する。
そして、第1演出部材801は、第1可動支持部821および第1駆動部822の作動により、図44に示す第1経過位置から下方に平行移動して、図45に示す第1合体位置に移動する。第2演出部材851は、第2可動支持部871および第2駆動部872の作動により、図44に示す第2経過位置から上方に平行移動して、図45に示す第2合体位置に移動する。第1合体位置に移動した第1演出部材801は、第1待機位置(および第1分離位置)の第1演出部材801に対し上下左右が反転して配置される。これにより、第1演出部材801の第3の頭部形成部812が竜の頭部に見え、第1演出部材801の第3の眼部形成部813が竜の眼部に見えるようになる。第2合体位置に移動した第2演出部材851の第2胴部856は、先端側が上方を向いて略鉛直に配置される。第2合体位置に移動した第2演出部材851の第2頭部852および第2顎部854は、第2待機位置(および第2分離位置)の第2頭部852および第2顎部854に対し上下左右が反転して配置される。これにより、第2演出部材851の第3の顎部形成部864が竜の顎部に見えるようになる。
また、第2合体位置に移動した第2演出部材851の第2頭部852および第2顎部854は、第1合体位置に移動した第1演出部材801の第1頭部802の前面側に部分的に重なる。上述したように、第1演出部材801の第3の頭部形成部812が竜の頭部に見え、第1演出部材801の第3の眼部形成部813が竜の眼部に見え、第2演出部材851の第3の顎部形成部864が竜の顎部に見える。そのため、第1合体位置および第2合体位置に移動して部分的に重なり合う第1演出部材801および第2演出部材851には、第1の装飾および第2の装飾と異なる第3の装飾が見えるようになる。第3の装飾は、第1の装飾および第2の装飾と形状は異なるが、第1の装飾および第2の装飾と同じ種類の一体の巨大な竜の装飾である。
このようにして、第1演出部材801および第2演出部材851を第1合体位置および第2合体位置に移動させることにより、一体の巨大な竜を出現させる演出を行うことが可能である。例えば、第1合体位置に移動した第1演出部材801を所定の第1角度(一体の巨大な竜の口が開閉するように見える角度)だけ回転変位させ、または、第2合体位置に移動した第2演出部材851の第2頭部852および第2顎部854を所定の第2角度(一体の巨大な竜の口が開閉するように見える角度)だけ回転変位させることにより、一体の巨大な竜の口を開閉させる演出を行うことが可能である。なお、第1合体位置に移動
した第1演出部材801は、所定の条件を満たすと第1待機位置に戻る。第2合体位置に移動した第2演出部材851は、所定の条件を満たすと第2待機位置に戻る。
[可動演出装置における特徴構成]
本実施形態において、第1演出部材801と第2演出部材851とが、部分的に重なり合って演出を行う合体位置に移動すると、部分的に重なり合う第1演出部材801および第2演出部材851に、第1の装飾(竜の装飾)および第2の装飾(竜の装飾)と形状は異なるが、第1の装飾および第2の装飾と同じ種類の第3の装飾(一体の巨大な竜の装飾)が見えるように構成される。本実施形態によれば、第1の装飾が施された第1演出部材801による演出と、第2の装飾が施された第2演出部材851による演出に加えて、第1の装飾および第2の装飾と同じ種類の第3の装飾が見えるようになる、第1演出部材801と第2演出部材851とを合体させた演出を行うことができる。そのため、少数の演出部材で、多様な演出を行うことが可能になる。
なお、通常の大当り期待演出として、第1の装飾が施された第1演出部材801による演出と、第2の装飾が施された第2演出部材851による演出を互いに離れて行い、通常よりも大当りの可能性が高い特別の大当り期待演出として、第3の装飾が見えるようになる、第1演出部材801と第2演出部材851とを合体させた演出を行うようにしてもよい。特別の大当り期待演出における第3の装飾(一体の巨大な竜の装飾)が、通常の大当り期待演出における第1の装飾(竜の装飾)および第2の装飾(竜の装飾)よりも巨大化したように見えることで、遊技者に大当りの期待度が高い演出であることを容易に認識させることができる。
また、第3の装飾が見えるようになる第1演出部材801と第2演出部材851とを合体させた演出は、必ず、第1の装飾が施された第1演出部材801による演出と、第2の装飾が施された第2演出部材851による演出を行った後に行うようにしてもよい。このようにすれば、第1演出部材801による演出と第2演出部材851による演出を実行中に、遊技者は、特別でない通常の大当り期待演出である第1演出部材801による演出と第2演出部材851による演出から、特別の大当り期待演出である第1演出部材801と第2演出部材851とを合体させた演出へ移行することを常に期待しながら遊技を行うことができる。
また、第1演出部材801による演出と第2演出部材851による演出から、第1演出部材801と第2演出部材851とを合体させた演出へ移行する場合、移行前の段階である第1演出部材801による演出と第2演出部材851による演出に関する演出時間や演出動作等について複数のパターンを持つようにしてもよい。このようにすれば、遊技者による第1演出部材801および第2演出部材851の動作の推測が困難となり、特別の大当り期待演出へ移行するまでの時間を長くすることができ、特別の大当り期待演出へ移行するまでの演出パターンを多く持つことができる。
上述の実施形態において、第1の装飾が施された第1演出部材801による演出と、第2の装飾が施された第2演出部材851による演出を同じタイミングで行っているが、これに限られるものではない。例えば、第1演出部材801による演出と第2演出部材851による演出を異なるタイミングで個別に行うようにしてもよい。なおこの場合、第1演出部材801による演出と第2演出部材851による演出との間で、大当り期待度の重み付けが異なるようにしてもよい。また、第1演出部材801による演出と第2演出部材851による演出を異なるタイミングで個別に行った後、第1演出部材801と第2演出部材851とを合体させた演出を行う演出パターンに加え、第1演出部材801による演出および第2演出部材851による演出のうちいずれか一方のみを行った後、第1演出部材801と第2演出部材851とを合体させた演出を行う演出パターンを設けてもよい。こ
のようにすれば、より多彩な演出パターンを持つことができる。
上述の実施形態において、導光板ユニット300(導光板301)は、センター飾り200の上側ヒンジ軸部202および下側ヒンジ軸部203に揺動可能に支持された状態で、センター飾り200に対して開閉着脱可能に取り付けられているが、これに限られるものではない。例えば、ヒンジ軸部等を設けずに、導光板ユニット300がセンター飾り200に対して着脱可能に取り付けられてもよい。
上述の実施形態において、導光板ユニット300の下側装飾部材371に、前後方向に延びるリブ状の位置決め用リブ375が形成され、センター飾り200の裏フレーム部材231に、前後方向に延びる溝状の下側位置決め部233が形成されているが、これに限られるものではない。例えば、裏フレーム部材231に、前後方向に延びるリブ状の位置決め用リブが形成され、下側装飾部材371に、前後方向に延びる溝状の下側位置決め部が形成されてもよい。
上述の実施形態において、導光板ユニット300の右側装飾部材351に、楔状の第1位置決め用係合部352および第2位置決め用係合部353が形成され、センター飾り200のセンターフレーム201に、矩形枠状の第1右側位置決め部208および第2右側位置決め部209が形成されているが、これに限られるものではない。例えば、右側装飾部材351に、矩形枠状の第1右側位置決め部および第2右側位置決め部が形成され、センターフレーム201に、楔状の第1位置決め用係合部および第2位置決め用係合部が形成されてもよい。
上述の実施形態において、導光板301の前面もしくは後面に、文字、図形、記号、図柄等を表示する第1〜第3の絵柄PT1〜PT3が形成されているが、これに限られるものではない。例えば、導光板301の前面側に液晶表示素子(図示せず)が設けられて、当該液晶表示素子の後面側において導光板301が面発光するように構成されてもよい。
上述の実施形態において、発光表示部601の後方に配置された装飾演出部701に、発光表示部601(フレキシブル基板611)における表示用トップビューLED素子614から発光した光を反射可能な第1〜第6可動装飾部材731〜736が設けられているが、これに限られるものではない。例えば、発光表示部601におけるランプハウス621の後側に、表示用トップビューLED素子614から発光した光を反射可能な反射部材(図示せず)が取り付けられるようにしてもよい。
上述の実施形態において、フレキシブル基板611におけるランプカバー641の遮光部643と対向する部分(遮光領域613)の後面側に、表示用トップビューLED素子614が配設されているが、これに限られるものではない。例えば、フレキシブル基板611におけるランプカバー641の遮光部643と対向する部分(遮光領域613)の前面側に、サイドビューLED素子(図示せず)が配設されてもよい。なおこの場合、サイドビューLED素子は、フレキシブル基板611におけるランプカバー641の透光部642と対向する部分(透光領域612)に向けて光を発光させる。サイドビューLED素子から発光した光は、フレキシブル基板611の透光領域612を透過して、ランプカバー641の透光部642を透過する。これにより、サイドビューLED素子から発光した光によってランプカバー641の透光部642が照明され、ランプカバー641の透光部642に形成された「蒼天の拳」の文字が発光する。またこの場合、発光表示部601の後方に、装飾演出部701が配置されていなくてもよい。
上述の実施形態において、ランプカバー641の透光部642に、所定の表示として「蒼天の拳」の文字が形成されているが、これに限られるものではない。例えば、所定の表
示として、「蒼天の拳」以外の文字(例えば、英数字等)や、図形、記号等が形成されるようにしてもよい。
上述の実施形態において、第1〜第3の装飾として、架空の生物である「竜」の装飾が用いられているが、これに限られるものではない。例えば、第1〜第3の装飾として、「キリン」や「馬」等の実在する動物の装飾が用いられてもよく、「バラ」等の植物の装飾が用いられてもよい。また例えば、第1〜第3の装飾として、「幾何学模様の看板」等の非生物の装飾が用いられてもよい。
上述の実施形態において、発光演出装置600(発光表示部601および装飾演出部701)や可動演出装置800が、ぱちんこ遊技機PMの遊技盤100に、ぱちんこ遊技機PMにおける外部から視認可能に設けられているが、これに限られるものではない。例えば、発光演出装置600(発光表示部601および装飾演出部701)や可動演出装置800が、スロットマシン(回胴式遊技機)、アレンジボール、雀球遊技機、カジノマシン等の遊技機に外部から視認可能に設けられてもよい。