JP2021019481A - モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器 - Google Patents

モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器 Download PDF

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Abstract

【課題】モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器において、正相電流と逆相電流の振幅が等しい場合でのフィードフォワードによるセルコンデンサ電圧バランス制御を実現し、より大きな逆相電流を出力できるようにする。【解決手段】零相電圧演算部26は、系統電圧検出信号Vsに基づいて正相d軸電圧V1dを算出し、正相電流と逆相電流の振幅比a’および正相電流と逆相電流の位相差φに基づいて補正振幅比aを算出し、正相d軸電圧V1dと補正振幅比aに基づいて零相d軸電圧V0dと零相q軸電圧V0qを演算する。電流指令値演算部27は、正相q軸電流指令値I1q*と振幅比a’と位相差φに基づいて、逆相d軸電流指令値I2d*,逆相q軸電流指令値I2q*を求め、逆相d軸電流指令値I2d*,逆相q軸電流指令値I2q*を重畳した電流指令値Ia*,Ib*を算出する。【選択図】図4

Description

本発明は、三相交流の系統に連系するシングルスター・ブリッジセル(SSBC)のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC)の技術に関する。
図1にシングルスター・ブリッジセル(SSBC)のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(MMCC)の構成を示す。この回路の特徴は図2に示すブリッジセルBをカスケード接続したモジュールで各アームを構成する点にあり、ブリッジセルBの接続台数を増加することでより高い電圧を扱うことができる。MMCC−SSBCはトランスレスで高圧系統に連系することができ、無効電力補償装置としての応用が想定されている。
しかし、MMCC−SSBCには不平衡電圧系統に連系したり逆相電流を出力したりする場合、すなわち逆相電力を出力すると相間セルコンデンサ電圧のバランスが崩れるという問題点がある。このアンバランスは、スイッチング素子やセルコンデンサに印加される電圧が過大になる、MMCC−SSBCから出力する電圧波形・電流波形にひずみが生じトランスの焼損、力率改善用コンデンサの過熱や絶縁破壊、電動機のうなりや遮断器の誤動作など他の機器への悪影響といった問題を引き起こす。このアンバランスを改善する方法として、特許文献1が開示されている。
特開2013−5694号公報
石塚智嗣,根津一嘉,佐藤之彦,山口浩,片岡昭雄、「無損失共振器を適用した電圧形PWM整流回路の電源電流制御」、平成8年、電学論D、116巻、8号、p.883−884
相間セルコンデンサ電圧のアンバランスを検出して零相電圧を重畳することでアンバランスを改善するフィードバック制御が知られている。しかし、フィードバック制御はアンバランスが発生して初めて零相電圧の重畳が開始されるため、一時的なアンバランスが必ず発生してしまう。
そのため、特に逆相電流を急変させた場合や短絡などにより系統電圧が急に不平衡になった場合にスイッチング素子やセルコンデンサに過大な電圧が印加される恐れが生じる。フィードバックゲインを増加すればアンバランスを小さくすることができる反面、制御が不安定になりセルコンデンサ電圧や出力電流に大きな振動が重畳する恐れが大きくなり、運転を継続できなくなる場合もある。
特許文献1には、逆相電圧・逆相電流を検出してセルコンデンサ電圧バランス維持に最適な零相電圧を計算し重畳するフィードフォワード制御が開示されている。フィードフォワード制御はアンバランスが発生する前から零相電圧を重畳できるため、フィードバック制御とは異なりアンバランスを小さくすることができる。特許文献1の零相電圧は(1)式で与えられている。
Figure 2021019481
(1)式は複素ベクトルで表現されている。各相の電圧Vu,Vv,Vwを(2)式,各相の電流iu,iv,iwを(3)式で表し零相電圧を求め直す。
Figure 2021019481
Figure 2021019481
V1dは正相d軸電圧である。PLLが有効で制御システムが系統電圧の位相に同期しているならば、正相q軸電圧は零である。V2d,V2q,V0d,V0qはそれぞれ逆相d軸電圧、逆相q軸電圧、零相d軸電圧、零相q軸電圧である。電流についても同様であり、I1q,I2d,I2qはそれぞれ正相q軸電流、逆相d軸電流、逆相q軸電流である。各相の基本波1周期あたりの有効電力は(4)式となる。各相の基本波1周期あたりの有効電力はそれぞれ等しい値とする。
Figure 2021019481
上記(4)式を解くと、以下の(5)式が得られる。(5)式は(1)式と等価である。
Figure 2021019481
しかし、(1)式や(5)式では正相電流と逆相電流の振幅が等しいときは分母が零になり適切な零相電圧を求めることができない。特許文献1の段落[0052],[0056]においても正相電流と逆相電流の振幅を等しくしてはならない旨の記述がある。
以上示したようなことから、モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器において、正相電流と逆相電流の振幅が等しい場合でのフィードフォワードによるセルコンデンサ電圧バランス制御を実現し、より大きな逆相電流を出力できるようにすることが課題となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、案出されたもので、その一態様は、複数台のブリッジセルを直列接続して1相のモジュールを構成し、このモジュールを3台有する3相のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器であって、系統電圧検出信号に基づいて正相d軸電圧を算出し、正相電流と逆相電流の振幅比および正相電流と逆相電流の位相差に基づいて補正振幅比を算出し、前記正相d軸電圧と前記補正振幅比に基づいて零相d軸電圧と零相q軸電圧を演算し、前記零相d軸電圧と前記系統電圧検出信号の位相に対応した余弦値との積と、前記零相q軸電圧と前記系統電圧検出信号の位相に対応した正弦値との積と、を足し合わせて零相電圧を算出する零相電圧演算部と、正相q軸電流指令値と前記振幅比と前記位相差に基づいて逆相電流指令値を求め、前記逆相電流指令値を重畳した電流指令値を算出する電流指令値演算部と、前記零相電圧および前記電流指令値に基づいてゲート信号を生成する電流制御部と、備えたことを特徴とする。
また、その一態様として、前記モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器の出力電圧、出力電流が(2)式,(3)式,(15)式で定義されるとき、前記零相電圧演算部は、前記位相差は0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degから最も近い位相差を選択した値とし、前記位相差が0deg,180degの時(10−1)式、前記位相差が120deg,300degの時(10−2)式、前記位相差が240deg,60degの時(10−3)式に基づいて前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を算出することを特徴とする。
Figure 2021019481
Figure 2021019481
Figure 2021019481
Figure 2021019481
Vu,Vv,Vw:U相の出力電圧,V相の出力電圧,W相の出力電圧
V1d:正相d軸電圧
V2d:逆相d軸電圧
V2q:逆相q軸電圧
V0d:零相d軸電圧
V0q:零相q軸電圧
ωt:系統電圧の位相
φ:正相電流と逆相電流の位相差
a’:正相電流と逆相電流の振幅比
a:補正振幅比
ただし、a=a’(φ=0deg,120deg,240deg)
a=−a’(φ=60deg,180deg,300deg)
iu,iv,iw:U相の出力電流,V相の出力電流,W相の出力電流
I1q:正相q軸電流
I2d:逆相d軸電流
I2q:逆相q軸電流。
また、他の態様として、前記モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器の出力電圧,出力電流が(2)式,(3)式,(15)式で定義されるとき、前記零相電圧演算部は、前記位相差は0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degから最も近い位相差を選択した値とし、前記位相差が0deg,180degの時(14−1)式、前記位相差が120deg,300degの時(14−2)式、前記位相差が240deg,60degの時(14−3)式に基づいて前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を算出することを特徴とする。
Figure 2021019481
Figure 2021019481
Figure 2021019481
Figure 2021019481
Vu,Vv,Vw:U相の出力電圧,V相の出力電圧,W相の出力電圧
V1d:正相d軸電圧
V2d:逆相d軸電圧
V2q:逆相q軸電圧
V0d:零相d軸電圧
V0q:零相q軸電圧
ωt:系統電圧の位相
φ:正相電流と逆相電流の位相差
a’:正相電流と逆相電流の振幅比
a:補正振幅比
ただし、a=a’(φ=0deg,120deg,240deg)
a=−a’(φ=60deg,180deg,300deg)
iu,iv,iw:U相の出力電流,V相の出力電流,W相の出力電流
I1q:正相q軸電流
I2d:逆相d軸電流
I2q:逆相q軸電流。
また、他の態様として、前記モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器の出力電圧,出力電流が(2)式,(3)式,(15)式で定義されるとき、前記零相電圧演算部は、前記位相差が0deg,180degの時(14−1)式、前記位相差が120deg,300degの時(14−2)式、前記位相差が240deg,60degの時(14−3)式に基づいて前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を算出し、前記位相差が0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degでない場合、最も近い2つの前記位相差から(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式により2つの前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を求め、その2つの前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧の補間により前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を決定することを特徴とする。
Figure 2021019481
Figure 2021019481
Figure 2021019481
Figure 2021019481
Vu,Vv,Vw:U相の出力電圧,V相の出力電圧,W相の出力電圧
V1d:正相d軸電圧
V2d:逆相d軸電圧
V2q:逆相q軸電圧
V0d:零相d軸電圧
V0q:零相q軸電圧
ωt:系統電圧の位相
φ:正相電流と逆相電流の位相差
a’:正相電流と逆相電流の振幅比
a:補正振幅比
ただし、(14−1)式では、a=a’(φ<90deg,270deg<φ)
a=−a’(90deg<φ<270deg)
(14−2)式では、a=a’(30deg<φ<210deg)
a=−a’(φ<30deg,210deg<φ)
(14−3)式では、a=a’(150deg<φ<330deg)
a=−a’(φ<150deg,330deg<φ)
iu,iv,iw:U相の出力電流,V相の出力電流,W相の出力電流
I1q:正相q軸電流
I2d:逆相d軸電流
I2q:逆相q軸電流。
また、その一態様として、前記零相電圧演算部は、前記位相差が30deg,90deg,150deg,210deg,270deg,330degの時に補正係数を2/√3とし、前記位相差が0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degの時に補正係数を1とし、間の前記位相差においては補正係数を補間により求めたゲインGiを(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式の前記正相d軸電圧に依存する項に乗算することを特徴とする。
本発明によれば、モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器において、正相電流と逆相電流の振幅が等しい場合でのフィードフォワードによるセルコンデンサ電圧バランス制御を実現し、より大きな逆相電流を出力できるようにすることが可能となる。
MMCC−SSBCの構成を示す概略図。 ブリッジセルの構成を示す概略図。 実施形態1〜4における電流制御部を示すブロック図。 実施形態1の零相電圧演算部と電流指令値演算部を示すブロック図。 実施形態2の零相電圧演算部と電流指令値演算部を示すブロック図。 実施形態3の零相電圧演算部を示すブロック図。 実施形態4の零相電圧演算部を示すブロック図。 三相平衡系統において正相電流のみ(無効電力)を出力している時のフェーザー図。 三相平衡系統において正相電流と微量の逆相電流を出力している時のフェーザー図。 正相電流と逆相電流の振幅が等しくセルコンデンサ電圧バランスを維持できない時のフェーザー図。 正相電流と逆相電流の振幅が等しいがセルコンデンサ電圧バランスを維持できる時のフェーザー図。 I2d=0,I2q=I1qで正相電流と同じ振幅の逆相電流を出力したときのシミュレーション波形。 U相地絡を発生させたときのシミュレーション波形。 VW線間地絡を発生させたときのシミュレーション波形。
以下、本願発明におけるモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器の実施形態1〜4を図1〜図14に基づいて詳述する。
[実施形態1]
本実施形態1のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器(直列多重インバータ装置)は、例えば、図1に示す回路に適用することを想定している。図1において、符号25は三相交流の系統電源であり、系統電圧はVsである。複数台のブリッジセルBのユニットが直列接続されて1相のモジュールを構成する。このモジュールを3台有し、系統の各相にリアクトルを介して接続される。すなわち、各相(3相)に1相あたりn台のブリッジセルが接続され、3相合計では3n台のブリッジセルBが接続される。
図2に示すように、ブリッジセルBは、第1半導体スイッチング素子S1の一端が、一方の接続端子に接続される。第2半導体スイッチング素子S2の一端は第1半導体スイッチング素子S1の一端に接続される。第3半導体スイッチング素子S3は、第1半導体スイッチング素子S1の他端と他方の接続端子との間に接続される。第4半導体スイッチング素子S4は、第2半導体スイッチング素子S2の他端と他方の接続端子との間に接続される。セルコンデンサCは、第1,第3半導体スイッチング素子S1,S3の接続点と第2,第4半導体スイッチング素子S2,S4の接続点との間に接続される。
図3にMMCC−SSBCの電流制御部のブロック図を示す。ローパスフィルタLPFは、各相の出力電流検出信号iu,iv,iwからノイズやスイッチングリプルなどを除去する。3相2相変換器1は、ローパスフィルタLPFの出力結果を3相2相変換し、2相の出力電流検出信号Ia,Ibを出力する。
減算器2a,2bは、後述する3相2相変換された固定座標上の電流指令値Ia*,Ib*と2相の出力電流検出信号Ia,Ibとの偏差を演算する。P(比例)R(共振)アンプPRは、減算器2a,2bの出力を増幅する。Rアンプは非特許文献1に記述があり、特定の周波数に対してゲインが無限大となる。この周波数を系統電源周波数とすることにより、正相電流および逆相電流両方の偏差を零にすることができる。2相3相変換器3は、PRアンプPRの出力を2相3相変換し、各相の出力電圧指令値を出力する。
加算器4は、後述するV0dcosωtとV0qsinωtを足し合わせて、零相電圧を出力する。加算器5u,5v,5wは、2相3相変換器3から出力された各相の出力電圧指令値に、加算器4の出力である零相電圧をそれぞれ加算する。このほか、セルコンデンサ電圧バランスフィードバック制御によって得られた零相電圧を加算する場合もある。
PWM変調器PWMは、零相電圧を重畳した各相の出力電圧指令値と、各セルに対応したキャリア三角波とを比較し、各ブリッジセルBのゲート信号を得る。得られたゲート信号は、図1の各ブリッジセルBに入力される。
図4に本実施形態1における零相電圧演算部および電流指令値演算部のブロック図を示す。電流指令値Ia*,Ib*は電流指令値演算部27により演算される。
PLL(Phase Locked Loop)は、系統電圧検出信号Vsから位相ωtを求める。
正相d軸電流指令値I1d*は有効電力に相当し、無効電力補償装置では零である。ただし、セルコンデンサ電圧バランスフィードバック制御によって装置の定常損失分が入る場合がある。本実施形態1の場合も正相d軸電流指令値I1d*はほぼ零である。
dq逆変換器6は、正相d軸電流指令値I1d*,正相q軸電流指令値I1q*を位相ωtに基づいてdq逆変換を行い、固定座標上の電流指令値に変換する。
a’は、正相電流に対する逆相電流の振幅比である。ただし、a’>0である。乗算器7は、正相q軸電流指令値I1q*と振幅比a’との積を演算し、逆相電流の振幅a’I1q*を求める。
φは、正相電流に対する逆相電流の位相差である。ただし、位相差φは0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degの6通りの値に限定される。スイッチ17は、0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degから最も近い位相パターンを選択して出力する。
乗算器cosは、位相差φと逆相電流の振幅a’I1q*を入力し、位相差φに対応する余弦値と逆相電流の振幅a’I1q*との積を出力する。乗算器cosの出力が逆相q軸電流指令値I2q*となる。
乗算器sinは、位相差φと逆相電流の振幅a’I1q*を入力し、位相差φに対応する正弦値と逆相電流の振幅a’I1q*との積を出力する。乗算器8は、乗算器sinの出力に−1を乗算する。乗算器8の出力が逆相d軸電流指令値I2d*となる。
乗算器9は、位相ωtに−1をかける。dq逆変換器10は、逆相d軸電流指令値I2d*,逆相q軸電流指令値I2q*を、位相−ωtに基づいてdq逆変換を行い、固定座標上の値に変換する。加算器11a,11bは、dq逆変換器6,10の出力を足し合わせる。加算器11a,11bの出力が固定座標上の電流指令値Ia*,Ib*となる。
次に、零相電圧演算部26について説明する。ローパスフィルタLPFは、系統電圧検出信号Vsからノイズやスイッチングリプルなどを除去する。dq変換器12は、系統電圧検出信号Vsを位相ωtに基づいてdq変換を行う。移動平均フィルタMAVE1,MAVE2は、dq変換器12の出力から、電圧不平衡に起因する基本波周波数の2倍の脈動を除去する。移動平均フィルタMAVE1,MAVE2を適用した後は、正相d軸電圧V1d,正相q軸電圧V1qとなる。正相q軸電圧V1qはPLLが正常に動作している限り通常零となり、ここでは使用しない。
スイッチ13は、位相差φが0deg,120deg,240degならば1を、60deg,180deg,300degならば−1を出力する。乗算器14は、スイッチ13の出力と振幅比a’との積を求める。乗算器14の出力が、後述する(9)式の補正振幅比aとなる。
演算器15は、補正振幅比a,正相d軸電圧V1dから後述する(10−1)式,(10−2)式,(10−3)式により3パターンの零相d軸電圧(振幅)V0d,零相q軸電圧(振幅)V0qを求める。スイッチ16は、3パターンの零相d軸電圧(振幅)V0d,零相q軸電圧(振幅)V0qから位相差φに基づき適切な零相d軸電圧(振幅)V0d,零相q軸電圧(振幅)V0qを出力する。0deg,180degの場合は(10−1)式、120deg,300degの場合は(10−2)式、240deg,60degの場合は(10−3)式とする。
乗算器cosは、スイッチ16の出力する零相d軸電圧(振幅)V0dと位相ωtを入力し、位相ωtに対応する余弦値と零相d軸電圧(振幅)V0dとの積V0dcosωtを出力する。乗算器sinは、スイッチ16の出力する零相q軸電圧(振幅)V0qと位相ωtを入力し、位相ωtに対応する正弦値と零相q軸電圧(振幅)V0qとの積V0qsinωtを出力する。この積V0dcosωt,V0qsinωtは、図3の加算器4で足し合わされ、加算器5u,5v,5wで零相電圧として電圧指令値に加算される。加算器4も零相電圧演算部26に含まれるものとする。
本実施形態1は、系統電圧が三相平衡(V2d=V2q=0)かつ正相電流に対する逆相電流の位相条件を限定することで正相電流に等しい振幅の逆相電流を出力できるようにした。
(5)式にV2d=V2q=0を代入すると、以下の(6)式が得られる。
Figure 2021019481
ここで、正相電流と逆相電流の振幅が等しくても、(6)式の分子も零ならば(4)式を満たす零相電圧が存在する可能性が考えられる。正相電流と逆相電流の振幅が等しく(6)式の分子と分母が両方とも零になる条件は、(7)式に示すように3通りある。
Figure 2021019481
(7)式を(3)式に代入し、V2d=V2q=0の条件において改めて(4)式を解くと、(8)式が得られる。
Figure 2021019481
これにより、正相電流と逆相電流の振幅が等しくても(6)式の分子が零ならば、セルコンデンサ電圧バランスを維持できる零相電圧が確かに存在することを確認した。(7)式では逆相電流の振幅も限定されてしまうため、補正振幅比aを正相電流に対する逆相電流の振幅比と定義して逆相電流を(9)式で表す。補正振幅比aと振幅比a’はa’=|a|の関係にあり、補正振幅比aはマイナスの値とすることができる。
Figure 2021019481
(9)式を(3)式に代入し、V2d=V2q=0の条件において改めて(4)式を解くと、(10−1)式,(10−2)式,(10−3)式が得られる。
Figure 2021019481
以上により得られた(10−1)式,(10−2)式,(10−3)式を(1)式の代わりに用いて零相電圧を計算し電圧指令値に重畳することにより、逆相電流を出力してもセルコンデンサ電圧をバランスさせることができる。(10−1)式,(10−2)式,(10−3)式はa=1においても零相電圧を求めることができる。正相電流と逆相電流の位相関係は3パターンに限定されるが、正相電流に等しい振幅の逆相電流を出力してもセルコンデンサ電圧をバランスさせることができる。
本実施形態1では、系統電圧検出信号Vsから正相d軸電圧V1dを、振幅比a’,位相差φから補正振幅比aを求め、(10−1)式,(10−2)式,(10−3)式を用いてセルコンデンサ電圧バランスに必要な零相電圧を求める。
また、正相q軸電流指令値I1q*,振幅比a’,位相差φから逆相d軸電流指令値I2d*,逆相q軸電流指令値I2q*、および、固定座標上における電流指令値Ia*,Ib*を求めて電流制御部に出力する。
本実施形態1では正相電流と逆相電流の位相関係はa<0を含めて60deg刻みの6パターンに限定される。そのため上位コントローラなどで本来の逆相電流指令に対し、最も近い位相パターンを選択して図4の制御ブロックに入力する。
装置が出力できる正相電流に対する逆相電流の振幅比a’は、装置に重畳できる零相電圧の振幅に依存する。すなわち装置のセル数が多いほど、セルコンデンサ電圧が大きいほどより大きな逆相電流を出力できる。例えば、装置が定格(最大)電圧の1.5倍の振幅の電圧を出力できるならば、位相差φが0deg,120deg,240degでは0≦a’≦1、60deg,180deg,300degでは0≦a’≦1/3の範囲内で振幅比a’を指定することができる。
本実施形態1により、正相電流に対する逆相電流の位相は3パターンに限定されるが、SSBC−MMCCにおいて正相電流に等しい振幅の逆相電流を出力した状態で各セルコンデンサの電圧バランスを一定に保つことができる。
なお、本実施形態1は、系統電圧が三相平衡の場合のみ適用することができる。また、本実施形態1は、逆相電流の位相は6パターンに限定されるが、正相電流に対して小さい振幅比の逆相電流を出力することができる。出力できる逆相電流の振幅比は、装置が出力できる電圧振幅の大きさ、すなわちセル台数やセルコンデンサ電圧の大きさに依存する。
[実施形態2]
図5に本実施形態2の零相電圧演算部26および電流指令値演算部27のブロック図を示す。本実施形態2は実施形態1に対して以下の点が異なる。
乗算器18は位相ωtを−1倍する。dq変換器19は、ローパスフィルタLPFを適用した系統電圧検出信号Vsを位相−ωtに基づいてdq変換を行う。移動平均フィルタMAVE3,MAVE4はdq変換器19の出力から、正相電圧に起因する基本波周波数の2倍の脈動を除去する。移動平均を適用した結果が、逆相d軸電圧V2d,逆相q軸電圧V2qとなる。
演算器15には、正相d軸電圧V1d,補正振幅比aの他に逆相d軸電圧V2d,逆相q軸電圧V2qも入力する。また、演算器15の演算式を、後述する(14−1),(14−2),(14−3)式に変更する。
本実施形態2は、実施形態1を不平衡系統にも対応できるようにしたものである。(9)式を(3)式に代入し、V2d≠0,V2q≠0の条件下で(4)式を解き直すと、以下の(11)式となる。
Figure 2021019481
(11)式において、(12)式を満たす時には1/(a−1)の項が零になる。すなわち、a=1においてもセルコンデンサ電圧バランスを維持できる零相電圧が存在する可能性が考えられる。
Figure 2021019481
(12)式を(2)式,(3)式に代入し、改めて(4)式を解き直すと(13)式が得られ、a=1においてセルコンデンサ電圧バランスを維持できる零相電圧が確かに存在することを確認した。
Figure 2021019481
しかし、(13)式を適用するには(12)式の条件を満たす必要があり、零相電圧を求めるには逆相電流だけでなく逆相電圧についても位相関係が大きく制限されてしまう。
ここで、任意の電圧不平衡において微量の逆相電流を出力し、特定の電圧不平衡条件下においてある程度の逆相電流を出力することを考える。このためには、a≒0において(11)式にほぼ等しい結果が得られ、(12)式を満たす場合にa>−1において(13)式にほぼ等しくa=1での零除算を回避できる近似式が必要となる。これらを2つの条件を満たす式として、例えば(11)式の1/(a−1)項を一次のマクローリン展開で近似した(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式がある。
Figure 2021019481
以上により得られた(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式を(10−1)式,(10−2)式,(10−3)式の代わりに用いて零相電圧を計算し電圧指令値に重畳することにより、任意の不平衡電圧系統において微量の逆相電流を出力してもセルコンデンサ電圧をバランスさせることができる。
さらに、正相電流と逆相電流の位相関係は3パターンに限定され、逆相電圧の位相も限定されるが、不平衡電圧系統において正相電流に等しい振幅の逆相電流を出力してもセルコンデンサ電圧をバランスさせることができる。
例えば、I2d=0,I2q=I1qの正相電流に等しい振幅の逆相電流を出力する場合(U相電流が零で、V相電流・W相電流のどちらかがU相電圧に同位相)、逆相電圧はV2q=0でなければならない。短絡事故を例にするとU相地絡とVW線間短絡がV2q=0を満たし、この場合は運転を継続することができる。他の相が短絡した場合は逆相電流の絞り込みが必要となる。
本実施形態2では、実施形態1に対して追加で系統電圧検出信号Vsから逆相d軸電圧V2d,逆相q軸電圧V2qを求め、(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式を用いてセルコンデンサ電圧バランスに必要な零相電圧を求める。本実施形態2も実施形態1同様、正相電流と逆相電流の位相関係はa<0を含め60deg刻みの6パターンに限定される。そのため上位コントローラなどで本来の逆相電流指令に対し、最も近い位相パターンを選択して図4に入力する。
本実施形態2は、実施形態1と同様の作用効果を奏する。また、実施形態1の作用効果に加えて、本実施形態2は、正相電流に対する逆相電流の振幅比が小さければ、任意の不平衡電圧系統に適用することができる。また、三相平衡系統と特定条件の不平衡電圧系統に限定されるが、正相電流に等しい振幅の逆相電流を出力することができる。例えば、逆相q軸電圧V2qが零で任意の逆相d軸電圧V2dが重畳された系統電圧において、U相電流が零、V相電流とW相電流のどちらかの位相がU相電圧位相に等しければ、セルコンデンサ電圧バランスを保つことができる。これは、例としてU相地絡、VW線間短絡がある。
[実施形態3]
図6に本実施形態3における零相電圧演算部26のブロック図を示す。電流指令値演算部27は、実施形態2と同様であるため、省略する。本実施形態3は実施形態2に対して以下の点が異なる。実施形態1,2とは異なり、位相差φには0degから360degまでの任意の位相を指定することができる。
スイッチ20aは、φ<90deg,270deg<φならば1、90deg<φ<270degならば−1を出力する。乗算器21aは、振幅比a’にスイッチ20aの出力を乗算する。乗算器21aの出力が補正振幅比a1となる。すなわち、φ<90deg,270deg<φならばa1=a’となり、90deg<φ<270degならばa1=−a’となる。演算器15aは、(14−1)式の補正振幅比aの代わりに補正振幅比a1を用いて演算する。
ゲイン出力部22aは、0deg<φ<60degの範囲で1から0に直線的に減少し、60deg<φ<120degの範囲で0一定、120deg<φ<180degの範囲で0から1に直線的に増加、180deg<φ<360degの範囲では0deg<φ<180degと同じ値を出力するゲインG1を出力する。乗算器23aにより、演算器15aの演算結果(零相d軸電圧V0d)にゲインG1をかける。
スイッチ20bは、30deg<φ<210degならば1,φ<30deg,210deg<φならば−1を出力する。乗算器21bは、振幅比a’にスイッチ20bの出力を乗算する。乗算器21bの出力が補正振幅比a2となる。すなわち、30deg<φ<210degならばa2=a’となり、φ<30deg,210deg<φならばa2=−a’となる。演算器15bは、(14−2)式の補正振幅比aの代わりに補正振幅比a2を用いて演算する。
ゲイン出力部22bは、0deg<φ<60degの範囲で0一定、60deg<φ<120degの範囲で0から1に直線的に増加、120deg<φ<180degの範囲で1から0に直線的に減少、180deg<φ<360degの範囲では0deg<φ<180degと同じ値を出力するゲインG2を出力する。乗算器23bにより、演算器15bの演算結果(零相d軸電圧V0d)にゲインG2をかける。
スイッチ20cは、150deg<φ<330degならば1、φ<150deg,330deg<φならば−1を出力する。乗算器21cは、振幅比a’にスイッチ20cの出力を乗算する。乗算器21cの出力が補正振幅比a3となる。すなわち、150deg<φ<330degならばa3=a’となり、φ<150deg,330deg<φならばa3=−a’となる。演算器15cは、(14−3)式の補正振幅比aの代わりに補正振幅比a3を用いて演算する。
ゲイン出力部22cは、0deg<φ<60degの範囲で0から1に直線的に増加し、60deg<φ<120degの範囲で1から0に直線的に減少し、120deg<φ<180degの範囲で0一定、180deg<φ<360degの範囲では0deg<φ<180degと同じ値を出力するゲインG3を出力する。乗算器23cにより、演算器15cの演算結果(零相d軸電圧V0d)にゲインG3をかける。
加算器24は、3つの乗算器23a,23b,23cの出力を足し合わせ、実施形態3の零相d軸電圧V0dとする。零相q軸電圧V0qについても同様の演算を行う。
すなわち、本実施形態3では、位相差φが0deg,180degの時(14−1)式、位相差φが120deg,300degの時(14−2)式、位相差φが240deg,60degの時(14−3)式に基づいて零相d軸電圧V0d,零相q軸電圧V0qを算出する。位相差φが0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degでない場合、最も近い2つの位相差φから(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式により2つの零相d軸電圧V0d,零相q軸電圧V0qを求め、その2つの零相d軸電圧V0d,零相q軸電圧V0qの線形補間により零相電圧を決定する。
後段で零相d軸電圧V0dとcosωtをかけ、零相q軸電圧V0qとsinωtをかけ、合計を零相電圧として電圧指令値に加算する。
本実施形態3は、実施形態2に対して逆相電流の位相を60deg刻みの6パターンではなく、任意の位相に対応できるようにしたものである。(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式では60deg刻みの零相電圧しか演算できないため、間の位相における適切な零相電圧は補間により推定する。本実施形態3は補間の一例として線形補間を適用した。
演算器15aの(14−1)式は、φ=0deg,180degに対応する。演算器15bの(14−2)式はφ=120deg,300degに対応する。演算器15cの(14−3)式はφ=240deg,60degに対応する。例えばφ=30degが指定された場合、演算器15aの(14−1)式と演算器15bの(14−3)式の平均を零相d軸電圧V0dとして出力する。位相差φ=75degならば、演算器15bの(14−2)式と演算器15cの(14−3)式を1:3の比で加算して出力する。
本実施形態3により、実施形態2に加えて任意の不平衡電圧系統において、振幅が小さく任意の位相の逆相電流を出力してもセルコンデンサ電圧をバランスさせることができる。不平衡電圧系統において正相電流に等しい振幅の逆相電流を出力する場合は、実施形態2同様に逆相電圧と逆相電流の位相に制限が生じる。
本実施形態3は、実施形態2と同様の作用効果を奏する。また、実施形態2の作用効果に加えて、正相電流に対して小さい振幅比・任意の位相の逆相電流を出力することができる。
[実施形態4]
図7に本実施形態4における零相電圧演算部26のブロック図を示す。本実施形態4は実施形態3に対して以下の点が異なる。
ゲイン出力部22は、0deg<φ<30degの範囲で1から2/√3に直線的に増加し、30deg<φ<60degの範囲で2/√3から1に直線的に減少し、後はこれの繰り返しで位相差φに対応するゲインGiを出力する。
すなわち、位相差φが30deg,90deg,150deg,210deg,270deg,330degの時に補正係数を2/√3とし、位相差φが0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degの時に補正係数を1とし、間の位相差φにおいては補正係数を線形補間により求めたゲインGiを(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式の正相d軸電圧V1dに依存する項に乗算する。
演算器15a,15b,15cには、ゲインGiも入力する。演算器15a,15b,15cの演算式は、(19−1)式,(19−2)式,(19−3)式に変更する。(19−1)式,(19−2)式,(19−3)式は、(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式の正相d軸電圧V1dの項にゲインGiをかけたものである。
零相d軸電圧V0dの演算結果は、実施形態3と同様にゲインG1,G2,G3をかけて足し合わせる。零相q軸電圧V0qを求める演算式も同様に変更する。
本実施形態4は、実施形態3における補間の誤差をより小さく低減した方式である。補間の誤差を評価するため、位相差φを用いて逆相d軸電流I2d,逆相q軸電流I2qを(15)式で表す。
Figure 2021019481
(15)式を(5)式に代入すると、(16)式が得られる。
Figure 2021019481
(16)式は(5)式と等価であり、a=1における零相電圧を求めることはできない。ここではa≒0の場合において線形補間の影響を考える。(16)式は、a2を零と見なして(17)式に近似することができる。
Figure 2021019481
零相電圧は、正相d軸電圧V1dと逆相d軸電圧V2d,逆相q軸電圧V2qの他に、補正振幅比a,位相差φによって求められる。零相d軸電圧V0dについては、a≒0なので逆相d軸電圧V2dの係数(1−a*cosφ)がほぼ1とみなせ、補正振幅比aにも位相差φにもほぼ依存しない。 零相q軸電圧V0qでは、逆相q軸電圧V2qが補正振幅比aと位相差φに対してほぼ独立である。よってa≒0においては、逆相電圧の項は補正振幅比aと位相差φの影響をほとんど受けず、補間による誤差の影響は非常に小さく無視できる。
しかし、正相d軸電圧V1dについては補正振幅比aに依存しない項が存在せず、補正振幅比aの一次の項は位相差φの三角関数に依存するため、a≒0であっても位相差φによる補間の誤差を受ける。φ=30deg,90degについて、線形補間を行った際の三角関数の誤差を評価すると、以下の(18)式となる。
Figure 2021019481
本実施形態4では、φ=30deg,90deg,150deg,210deg,270deg,330degにおいて、正相d軸電圧V1dの項にゲインGi=2/√3≒1.155をかけることで、線形補間による三角関数の誤差を低減した。
位相差φ=0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degではゲインGi=1となり補正を行わない。間の位相はゲインGiを線形で変化させ、例えば位相差φ=15degにおいては、ゲインはGi=(2/√3+1)/2≒1.077となる。
これにより、任意の逆相電流の位相において、特に位相差φ=30deg,90deg,150deg,210deg,270deg,330degにおいて逆相電流を急変させた際のセルコンデンサ電圧の変動を小さく抑えることができる。本実施形態4における零相電圧の演算式を(19−1)式,(19−2)式,(19−3)式に示す。
Figure 2021019481
他の補間方法として、例えば(5)式と(14)式の誤差をあらかじめ計算しテーブルを作成する方法も考えられる。しかし、補正振幅比a,位相差φ,逆相d軸電圧V2d,逆相q軸電圧V2qの4つが変数となりテーブルの規模が大きくなってしまい、事前計算の手間と必要な制御装置の記憶容量が増大してしまう。しかし、本実施形態4ならば補正ゲインはG1,G2,G3,Giの4つのみであり、補正ゲインはいずれも位相差φの一次式の組み合わせで表現できるため、簡単に実現することができる。
本実施形態4は実施形態3と同様の作用効果を奏する。また、本実施形態4は、実施形態3に比べて電圧・電流急変時のセルコンデンサ電圧の変動を小さく抑えることができる。
以下、本願発明のセルコンデンサバランス制御の動作原理を示す。図8は三相平衡系統において正相電流のみ(無効電力)を出力している時のフェーザー図である。細い実線が相電圧を、太い点線が出力電流を表す。各相の電圧と電流は互いに直交しているため、有効電力の入出力は零でありセルコンデンサ電圧はバランスする。
図9は三相平衡系統において正相電流と、これに対して小さい振幅比の逆相電流を出力している時のフェーザー図である。零相電圧重畳前の図9(a)では、U相は電圧・電流が直交しているが、V相では有効電力を出力し、W相は有効電力を入力している。装置全体での有効電力入出力は零であるが、V相のセルコンデンサ電圧は減少、W相のセルコンデンサ電圧は増加してしまい、セルコンデンサ電圧のバランスが崩れてしまう。
ここで、図9(b)のような零相電圧V0を重畳すると、V相・W相の電圧・電流が直交し、有効電力を零にすることができる。これにより、セルコンデンサ電圧はバランスする。
図10は三相平衡系統において等しい振幅の正相電流と逆相電流を出力している時のフェーザー図である。図10においても装置全体での有効電力入出力は零であるが、V相のセルコンデンサ電圧は減少、W相のセルコンデンサ電圧は増加してしまう。しかし、図10ではどんな零相電圧を重畳してもV相・W相の電圧・電流を同時に直交させることはできず、セルコンデンサ電圧のバランスが崩れてしまう。正相電流と逆相電流の振幅が等しい条件では、大半がセルコンデンサ電圧をバランスさせることができない。
図11も三相平衡系統において等しい振幅の正相電流と逆相電流を出力している時のフェーザー図であるが、図10とは正相電流と逆相電流の位相関係が異なる。この条件では、Iu=0なのでU相有効電力は零である。図11(b)は実施形態1の場合を示している。ここで図11(b)のようなU相電圧の半分の振幅の零相電圧V0を重畳するとV相・W相の電圧・電流が直交し、3相の有効電力が零になるため各相のセルコンデンサ電圧をバランスさせることができる。
図11(c),(d)は実施形態2〜4の場合を示している。図11(c)のようにU相地絡が発生した場合はU相の出力電圧のみ振幅を1/3(零相電圧のみ)とすると、V相・W相の電圧・電流は直交を維持するためセルコンデンサ電圧はバランスする。図11(d)のようにVW線間短絡が発生した場合、U相の出力電圧は変化させず、V相,W相の出力電圧を零(零相電圧を含む)とすると、Vv=0,Vw=0になるため3相の有効電力は零を維持しセルコンデンサ電圧はバランスする。図11はI2d=0,I2q=I1qであり(7)式の上の式を満たす。また、(c)(d)では両方ともV2q=0を満たすため、セルコンデンサ電圧をバランスさせることができる。
以上の実施形態1〜4の有効性をシミュレーションにて確認した。シミュレーション条件は、系統電圧6.6kV,50Hz、装置容量1MVA、容量2,200μF,定格電圧1060Vのコンデンサを搭載したブリッジセルBを1相あたり8台、合計24台を用いてSSBC型MMCCを構成した。制御には、実施形態1〜4の他にフィードバック制御も併用している。
図12は三相平衡系統においてI2d=0,I2q=I1qとしたときのシミュレーション波形である。上から線間電圧・出力電流・各相のセルコンデンサ電圧平均値を表す。最下段の細線は24台あるセルコンデンサ電圧の最大値と最小値を示している。U相電流振幅がほぼ零であることから等しい振幅の正相電流と逆相電流の出力を実現でき、かつ、セルコンデンサ電圧のバランスを維持できていることがわかる。
図13は、図12と同じ条件であるが時刻0secにおいてU相地絡を発生させたときの波形である。逆相電圧の検出に用いる移動平均フィルタでの遅延のため、一時的なセルコンデンサ電圧バランスの崩れはあるが、20V,2%程度にすぎない。時刻0.05secではバランスが元に戻り、運転を継続できている。
図14は時刻0secにおいてVW線間短絡を発生させたときの波形である。一時的にU相セルコンデンサ電圧が低下するが、時刻0sec以前の定常リプルよりも小さく、0,05sec後にはバランスし運転を継続できる。その後、全相のセルコンデンサ電圧が少しずつ低下しているが、これは線間短絡により装置の定常損失を系統側から補填できていないためである。このシミュレーションでは、FRT(Fault Ride Through)要件で求められる0.3secの運転継続が十分可能である。より長時間の運転継続が必要ならば、セルコンデンサの容量増加により対応することができる。
以上、本発明において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本発明の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が特許請求の範囲に属することは当然のことである。
6,10…dq逆変換器
7,8,9,14…乗算器
11a,11b…加算器
12…dq変換器
13,16,17…スイッチ
15…演算器
26…零相電圧演算部
27…電流指令値演算部
MAVE1,MAVE2…移動平均フィルタ

Claims (5)

  1. 複数台のブリッジセルを直列接続して1相のモジュールを構成し、このモジュールを3台有する3相のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器であって、
    系統電圧検出信号に基づいて正相d軸電圧を算出し、正相電流と逆相電流の振幅比および正相電流と逆相電流の位相差に基づいて補正振幅比を算出し、前記正相d軸電圧と前記補正振幅比に基づいて零相d軸電圧と零相q軸電圧を演算し、前記零相d軸電圧と前記系統電圧検出信号の位相に対応した余弦値との積と、前記零相q軸電圧と前記系統電圧検出信号の位相に対応した正弦値との積と、を足し合わせて零相電圧を算出する零相電圧演算部と、
    正相q軸電流指令値と前記振幅比と前記位相差に基づいて逆相電流指令値を求め、前記逆相電流指令値を重畳した電流指令値を算出する電流指令値演算部と、
    前記零相電圧および前記電流指令値に基づいてゲート信号を生成する電流制御部と、
    備えたことを特徴とするモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器。
  2. 前記モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器の出力電圧、出力電流が(2)式,(3)式,(15)式で定義されるとき、前記零相電圧演算部は、前記位相差は0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degから最も近い位相差を選択した値とし、前記位相差が0deg,180degの時(10−1)式、前記位相差が120deg,300degの時(10−2)式、前記位相差が240deg,60degの時(10−3)式に基づいて前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を算出することを特徴とする請求項1記載のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器。
    Figure 2021019481
    Figure 2021019481
    Figure 2021019481
    Figure 2021019481
    Vu,Vv,Vw:U相の出力電圧,V相の出力電圧,W相の出力電圧
    V1d:正相d軸電圧
    V2d:逆相d軸電圧
    V2q:逆相q軸電圧
    V0d:零相d軸電圧
    V0q:零相q軸電圧
    ωt:系統電圧の位相
    φ:正相電流と逆相電流の位相差
    a’:正相電流と逆相電流の振幅比
    a:補正振幅比
    ただし、a=a’(φ=0deg,120deg,240deg)
    a=−a’(φ=60deg,180deg,300deg)
    iu,iv,iw:U相の出力電流,V相の出力電流,W相の出力電流
    I1q:正相q軸電流
    I2d:逆相d軸電流
    I2q:逆相q軸電流
  3. 前記モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器の出力電圧,出力電流が(2)式,(3)式,(15)式で定義されるとき、前記零相電圧演算部は、前記位相差は0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degから最も近い位相差を選択した値とし、前記位相差が0deg,180degの時(14−1)式、前記位相差が120deg,300degの時(14−2)式、前記位相差が240deg,60degの時(14−3)式に基づいて前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を算出することを特徴とする請求項1記載のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器。
    Figure 2021019481
    Figure 2021019481
    Figure 2021019481
    Figure 2021019481
    Vu,Vv,Vw:U相の出力電圧,V相の出力電圧,W相の出力電圧
    V1d:正相d軸電圧
    V2d:逆相d軸電圧
    V2q:逆相q軸電圧
    V0d:零相d軸電圧
    V0q:零相q軸電圧
    ωt:系統電圧の位相
    φ:正相電流と逆相電流の位相差
    a’:正相電流と逆相電流の振幅比
    a:補正振幅比
    ただし、a=a’(φ=0deg,120deg,240deg)
    a=−a’(φ=60deg,180deg,300deg)
    iu,iv,iw:U相の出力電流,V相の出力電流,W相の出力電流
    I1q:正相q軸電流
    I2d:逆相d軸電流
    I2q:逆相q軸電流
  4. 前記モジュラー・マルチレベル・カスケード変換器の出力電圧,出力電流が(2)式,(3)式,(15)式で定義されるとき、前記零相電圧演算部は、前記位相差が0deg,180degの時(14−1)式、前記位相差が120deg,300degの時(14−2)式、前記位相差が240deg,60degの時(14−3)式に基づいて前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を算出し、前記位相差が0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degでない場合、最も近い2つの前記位相差から(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式により2つの前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を求め、その2つの前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧の補間により前記零相d軸電圧,前記零相q軸電圧を決定することを特徴とする請求項1記載のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器。
    Figure 2021019481
    Figure 2021019481
    Figure 2021019481
    Figure 2021019481
    Vu,Vv,Vw:U相の出力電圧,V相の出力電圧,W相の出力電圧
    V1d:正相d軸電圧
    V2d:逆相d軸電圧
    V2q:逆相q軸電圧
    V0d:零相d軸電圧
    V0q:零相q軸電圧
    ωt:系統電圧の位相
    φ:正相電流と逆相電流の位相差
    a’:正相電流と逆相電流の振幅比
    a:補正振幅比
    ただし、(14−1)式では、a=a’(φ<90deg,270deg<φ)
    a=−a’(90deg<φ<270deg)
    (14−2)式では、a=a’(30deg<φ<210deg)
    a=−a’(φ<30deg,210deg<φ)
    (14−3)式では、a=a’(150deg<φ<330deg)
    a=−a’(φ<150deg,330deg<φ)
    iu,iv,iw:U相の出力電流,V相の出力電流,W相の出力電流
    I1q:正相q軸電流
    I2d:逆相d軸電流
    I2q:逆相q軸電流
  5. 前記零相電圧演算部は、前記位相差が30deg,90deg,150deg,210deg,270deg,330degの時に補正係数を2/√3とし、前記位相差が0deg,60deg,120deg,180deg,240deg,300degの時に補正係数を1とし、間の前記位相差においては補正係数を補間により求めたゲインGiを(14−1)式,(14−2)式,(14−3)式の前記正相d軸電圧に依存する項に乗算することを特徴とする請求項4記載のモジュラー・マルチレベル・カスケード変換器。
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