JP2013127463A - 信号内の不平衡を検出するための方法および不平衡検出器 - Google Patents

信号内の不平衡を検出するための方法および不平衡検出器 Download PDF

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Abstract

【課題】送電網内の三相電圧信号の不平衡を検出するためのシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】送電網内の三相電圧信号240を観測窓205全体にわたりサンプリング210不平衡信号の1組の観測結果215を得、この1組の観測結果215の確率密度関数220を求め、これをしきい値255と比較あるいは不平衡のない確率密度関数230と1組の観測結果215の確率密度関数との比を求め、しきい値255と比較し、三相電圧信号内の不平衡を検出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、包括的には送電網に関し、詳細には、送電網内の三相電圧信号の不平衡を検出することに関する。
分散発電機が送電網に接続されるときに、送電網の動作を制御するために、送電網内の同期が重要である。同期は、送電網内の三相電圧信号の角度を求めることを含む。通常、電圧信号は、理想的な状態から逸脱し、例えば、相加性雑音、周波数変動、電圧不平衡および高調波成分に起因して歪む。それゆえ、不平衡は、相の正確な同期に影響を及ぼす。不平衡の存在時に、三相電圧信号は、正相、逆相および零相に分解される可能性がある。
信号の不平衡は、信号の振幅、初期位相、またはその両方において生じる場合がある。不平衡の検出は、位相不平衡の場合に特に難しい問題であり、位相不平衡は、3つの電圧の振幅を測定し、比較しても検出することができない。位相および振幅両方の不平衡に対して良好な性能を有する検出器は、まだ開発されていない。
不平衡の検出は、単独運転の指標である。単独運転は、送電網からの電力がもはや存在しない場合であっても、分散発電(DG:distributed generation)の発電機が或る場所に電力を供給し続ける状態である。単独運転中に、DGは送電網から直ちに切り離されるべきである。
電圧信号の不平衡は、従来から、振幅の大きさ、位相の変位、周波数の変化のような、信号の幾つかのパラメーターを監視することによって検出することができた。しかしながら、それらの従来の方法は、信号内の小さな変動を検出し損なうおそれがある。
例えば、1つの方法は、正相電圧Vの大きさに対する逆相電圧Vの大きさの比、すなわち、VU=|V|/|V|を使用する。しかしながら、その比は準最適な指標である。逆相電圧の大きさ|V|は、通常、正相の大きさよりもはるかに小さい。それゆえ、正相が比VUを支配する。
その比は、小さな不平衡状態を検出するのに適していない。これらの量内の許容外乱のためのしきい値が低い値に設定される場合には、迷惑な送電網切断が問題になる。しきい値の設定が高すぎる場合には、単独運転が検出されない場合がある。従来技術の技法は、最適なしきい値を提案していない。例えば、1つの方法は、過去1秒間にわたるVUの平均値に基づいてしきい値を静的に設定する、すなわち、T=35VUavgである。しかしながら、そのしきい値は、不正確であり、多くの場合に更新される必要がある。
図6は、従来の不平衡検出器100を示す。その検出器は、入力端子110において三相電圧信号111を取り込む。アナログ/デジタル(A/D)変換器130が電圧波形をデジタル化し、離散信号135を生成する。その後、クラーク変換140としても知られるαβ変換を適用して、3チャネル信号135を、90度の位相差がある2チャネル145に変換する。正相および逆相電圧波形155が推定される(150)。
従来技術の技法は、通常、正相電圧振幅に対する逆相電圧振幅の比VU181を求める(180)。その比181は監視され、しきい値と比較される(191)。比181が、変化係数190×元の値と同程度に変化する場合には、不平衡が検出される。
例えば、1つの方法は、変化係数を35に設定する。そのような解決策は、極めて静的であり、推定値が偏っているか否か、またはどの程度偏っているか、そして推定値の共分散がどのような特性であるかを考慮しない。それゆえ、従来技術の手法は、ヒューリスティックなしきい値を選択し、準最適な性能を免れない。
また、上記の方法のような従来の方法は、観測窓101の一部の範囲内で生じる信号の不平衡を検出する。これは、観測窓の1つの部分103内の信号の観測結果が観測窓の別の部分102からの信号の観測結果と比較されるためである。したがって、観測窓内で信号の周波数または電圧値が一定のままであるが、それらの公称値と異なる場合には、従来の方法は、不平衡を検出し損なう。また、そのような比較は、多くの場合に観測窓のサイズを大きくすることにつながり、望ましくない。
したがって、三相電圧信号内の不平衡を検出するためのシステムおよび方法を提供する必要がある。
この発明の目的は、三相電圧信号内の不平衡を検出するためのシステムおよび方法を提供することである。この発明の別の目的は、不平衡の種々の程度を検出することである。この発明の更なる目的は、観測窓全体にわたってサンプリングされた不平衡信号の1組の観測結果に基づいた場合でも、信号の不平衡を検出することができるような方法を提供することである。この発明の更なる目的は、公称周波数、公称位相および公称電圧からの任意の逸脱に基づいて、信号の不平衡を検出することができるような方法を提供することである。この発明の更なる目的は、送電網の単独運転状態を検出することである。
この発明の実施の形態は、観測窓内でサンプリングされた信号の観測結果の確率分布を用いて不平衡を検出することができるという認識に基づく。これは、平衡信号および不平衡信号の確率分布が異なる平均値を有するが、雑音成分の類似性に起因して同様の共分散を有するためである。例えば、尤度比検定を用いて、観測窓内でサンプリングされた信号が2つのモデルのうちの一方に適合するか否かを比較することができ、モデルのうちの一方が平衡信号の確率密度関数(pdf:probability density function)であり、他方が不平衡信号のpdfである。
幾つかの実施の形態は、1組の観測結果の結合pdfと不平衡のない信号の結合pdfとの比を用いて、信号の不平衡を検出する。例えば、1つの実施の形態では、不平衡検出問題がパラメーター試験として定式化され、その問題は、一般化尤度比検定(GLRT:generalized likelihood ratio test)を用いることによって解かれる。この実施の形態によって用いられるときに、GLRTは2つのモデルの適合性を比較するための統計的検定であり、そのモデルのうちの一方は、平衡事例のためのモデルであり、他方は、不平衡事例のためのモデルである。その検定は、これらのモデルの尤度比に基づく。
例えば、GLRT比が1に等しくない場合には、不平衡が検出される。この実施の形態の1つの変形形態では、1とその比との間の差がしきい値よりも大きい場合には、不平衡が検出される。
したがって、この発明の実施の形態は、信号内の不平衡を検出するための方法を開示する。信号は、送電網の三相電圧信号である。本方法は、観測窓にわたって信号をサンプリングすることであって、1組の観測結果を求める、サンプリングすることと、1組の観測結果の確率密度関数(pdf)に基づいて信号の不平衡を検出することとを含む。
別の実施の形態は、不平衡検出器であって、信号を取り込むための入力端子であって、信号は三相電圧である、入力端子と、信号の1組の観測結果の結合pdfを求めるための統計的モデル計算モジュールと、1組の観測結果の結合pdfと不平衡のない信号の結合pdfとの比を求めるための処理ユニットと、比をしきい値と比較して、信号の不平衡を判断するための比較モジュールと、信号の不平衡をシグナリングするための出力端子とを備える、不平衡検出器を開示する。
更なる実施の形態は、信号内の不平衡を検出するための方法であって、信号は三相電圧であり、本方法は、信号の1組のサンプルおよび信号の周波数に基づいて一般化尤度比検定を用いて統計値を求めることと、統計値をしきい値と比較することであって、信号の不平衡を判断する、比較することとを含み、これらのステップは、プロセッサによって実行される、信号内の不平衡を検出するための方法を開示する。
これにより、三相電圧信号内の不平衡を検出するためのシステムおよび方法を提供することができる。
この発明の実施の形態による、三相電圧信号内の不平衡を検出するための方法のブロック図である。 この発明の幾つかの実施の形態によって用いられる確率分布のグラフである。 この発明の実施の形態による不平衡検出器の概略図である。 この発明の種々の実施の形態のうちの1つによる不平衡検出器のブロック図である。 この発明の種々の実施の形態のうちの1つによる不平衡検出器のブロック図である。 従来技術の不平衡検出器のブロック図である。
図1は、三相電圧信号内の不平衡を検出するための方法のブロック図を示す。本方法は、プロセッサ201を用いて実行することができる。本方法は、観測窓205内で信号240をサンプリングし(210)、1組の観測結果215を求めることを含む。実施の形態では、1組の観測結果は、観測窓全体を表す。次に、1組の観測結果の確率密度関数(pdf)225が求められ(220)、そのpdfに基づいて、信号の不平衡260が検出される(250)。例えば、実施の形態では、1組の観測結果またはそのpdf225が、例えば、尤度比検定を用いて、平衡三相電圧信号のモデルと比較される。
幾つかの実施の形態では、不平衡は、1組の観測結果の結合pdf225に基づいて検出される。例えば、実施の形態では、信号の不平衡は、1組の観測結果の結合pdf225と、不平衡のない信号の場合に求められた(230)結合pdf235との比を比較すること(250)に基づく。
実施の形態では、その比が1に等しくない場合には、不平衡が検出される。しかしながら、幾つかの他の実施の形態では、その比をしきい値255と比較して、不平衡を検出する。実施の形態では、そのしきい値は、所望の誤警報確率(PFA:probability of false alarm)に従って決定される。PFAが高いほど、しきい値が高くなる。
図2は、この発明の幾つかの実施の形態によって用いられる確率分布を示す。具体的には、平衡信号の確率分布320および不平衡信号の確率分布310は、雑音成分の類似性に起因して同様の共分散を有するが、異なる平均値、それぞれ325および315を有するので、観測窓内でサンプリングされた信号の観測結果の確率分布を用いて不平衡を検出することができることが認識される。
したがって、1組の観測結果に基づいて求められた結合pdfを平衡信号の結合確率分布320と比較して、不平衡を検出することができる。例えば、結合pdfが、平衡信号の確率分布320と異なる、例えば、点330である場合には、不平衡を検出することができる。結合pdfが平衡信号の確率分布320と同様である、例えば、点350である場合には、平衡を検出することができる。
しかしながら、結合pdfが点340にあり、その点がいずれのモデルにも由来する可能性がある場合には、幾つかの実施の形態は、種々の統計的検定、例えば、尤度比検定を用いて、観測窓内でサンプリングされた信号の観測結果が、平衡信号および不平衡信号の2つの統計的モデルのうちの一方に適合するか否かを比較する。この実施の形態の種々の変形形態では、統計的モデルは、パラメーター化された確率密度関数である。
図3は、この発明の実施の形態による不平衡検出器400を示す。その不平衡検出器は、三相電圧信号を取り込むための入力端子410を備える。平衡信号の結合pdfおよび1組の観測結果の結合pdfの両方を求めるために三相電圧信号を用いることができる。例えば、不平衡検出器は、結合pdfを求めるための統計的モデル計算モジュール420と、1組の観測結果の結合pdfと、不平衡のない信号の結合pdfとの比を求めるための処理ユニット430とを備える。
また、その検出器は、その比をしきい値と比較して電圧信号の不平衡を判断するための比較モジュール440と、電圧信号の不平衡をシグナリングするための出力端子450とを備える。不平衡検出器の種々のモジュールおよびユニットは、プロセッサを用いて実施することができる。入力端子は、送電網に接続することができる。出力端子は、光または音によるシグナリング、メッセージを送信すること、コンピューター実装プログラムの実行を引き起こすことを含む、任意のタイプのシグナリング機構を用いて実現することができる。
様々な実施の形態は、ハードウェア、ソフトウェアまたはそれらの組合せを用いて実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアコードは、単一のコンピューターに設けられるのかまたは複数のコンピューター間に分散されるのかにかかわらず、任意の適したプロセッサまたはプロセッサの集合体において実行することができる。そのようなプロセッサは、1つまたは複数のプロセッサを集積回路部品に有する集積回路として実装することができる。ただし、プロセッサは、任意の適したフォーマットの回路類を用いて実装することができる。
図4および図5は、この発明の実施の形態による、一般化尤度比検定(GLRT)に基づく不平衡検出器600を含む、不平衡検出器500の一例を示す。この例は、信号の不平衡を検出するための方法を例示するための役割を果たし、この発明の範囲を制限することは意図していない。
不平衡検出器500への入力510は、送電網からの三相電圧信号511を含む。相加性雑音によって劣化した離散三相電圧信号535は、以下のように表される。
Figure 2013127463
ただし、nは離散時間インデックスであり、i=a,b,cの場合に、Vは振幅であり、φは相iの初期位相角であり、wはw=2πf/fによって与えられる送電網の角周波数であり、ただし、fおよびfはそれぞれ送電網周波数およびサンプリング周波数であり、eは平均が0であるガウス分布相加性雑音である。相加性雑音は、アナログ/デジタル変換器回路によって引き起こされる可能性があるか、または雑音は信号内に既に存在している場合がある。
時刻nにおける相加性雑音ベクトルは、以下の通りである。
Figure 2013127463
ただし、Tは転置演算子である。雑音は、共分散行列Qを有する、平均が0のガウスランダムベクトルであると仮定される。異なる時刻における雑音ベクトルは、無相関である。
フォーテスキューの定理(Fortescue’s theorem)によれば、ベクトル形式の三相送電網電圧信号535は、以下のように書き換えることができる。
Figure 2013127463
ただし、v(n)、v(n)およびv(n)は、それぞれ正相、逆相および零相を表しており、以下の式によって定義される。
Figure 2013127463
ただし、i=p,n,0の場合に、Vおよびθ(n)は、それぞれ、各相の振幅および位相角である。
クラーク変換
幾つかの実施の形態は、式(1)によって記述される三相電圧信号にクラーク変換520を適用して、以下のように、対応するαβ基準系信号530を求める。
Figure 2013127463
ただし、
Figure 2013127463
はクラーク変換行列である。
結果として生成されたαβ基準系信号530は、以下のように書き換えることができる。
Figure 2013127463
クラーク変換の出力における雑音ベクトルeαβ(n)=[eα(n),eβ(n)]の共分散は、以下の通りである。
Figure 2013127463
零相が相殺され、未知のパラメーターの数が2つ削減されるので、クラーク変換は、好都合である。式(4)の未知のパラメーターの数は、削減されるが、式(4)は2つの正弦波信号を含み、未知のパラメーターに対して大きく非線形であるので、依然として解くのが難しい。
しかしながら、θ(n)およびθ(n)が同じ周波数を有するという事実に基づいて、式(4)は以下のように書き換えることができる。
Figure 2013127463
式(5)から、αβ領域における各相は、雑音で劣化した1つの正弦波信号のみを含むことがわかる。その問題は、シングルトーン正弦波信号のパラメーターを推定することになる。
送電網周波数推定器
実施の形態は、送電網周波数545を推定するための周波数推定器540を含む。周波数を推定するために、検出器500によって任意の正弦波周波数推定器を用いることができる。実施の形態は、不偏周波数推定器550を用いる。周波数推定値555は、wとして表される。
GLRTに基づく不平衡検出器
送電網周波数推定値545に関して図5に示されるように、幾つかの実施の形態は、一般化尤度比検定を用いて不平衡を判断する。実施の形態では、GLRTに基づく不平衡検出器600は、入力として送電網周波数推定値545およびクラーク変換出力信号530を受信し、データ独立行列A610およびブロック対角行列G620を求める。検出器はブロック対角行列Gを使用し、以下の式に従って、出力信号vを変換して、未知数のベクトルの推定値630を求める。
Figure 2013127463
ただし、上付き文字Tは転置演算子である。
その後、検出器は、GLRTの統計値645、例えば、比を求める(640)。統計値をしきい値と比較して(650)、不平衡を判断する(660)。例えば、検定統計値T(v)がしきい値よりも大きい場合には、不平衡が特定される。実施の形態では、しきい値は、誤警報確率に基づいて選択される。種々の実施の形態において、検出器600はプロセッサ601を用いて実施される。
例えば、未知数θのベクトル630は、以下のように定義される。
Figure 2013127463
ただし、以下の2つのベクトルが成り立つ。
Figure 2013127463
および
Figure 2013127463
ただし、Vは零相電圧の振幅であり、Vは正相電圧の振幅であり、Vは逆相電圧の振幅であり、φは零相信号の初期位相角であり、φは正相信号の位相角であり、φは逆相信号の位相角であり、θは対象となるパラメーターであり、θは局外母数を有する汎用パラメーターベクトルである。
クラーク変換出力信号530からのデータが与えられると、以下の式が成り立つ。
Figure 2013127463
ただし、nはサイズNの1組の観測結果からの1つの観測結果であり、n=1...Nであり、GLRTに基づく検定は、以下の式によるパラメーター検定になる。
Figure 2013127463
送電網周波数の推定値545が与えられると、実施の形態によるGLRT検定は、以下の通りである。
Figure 2013127463
ただし、pは仮説H下での尤度関数であり、pは仮説H下での尤度関数であり、
Figure 2013127463
はベクトルθ=[θθ]の最尤推定値であり、
Figure 2013127463
はθ=0を有する仮説H下でのベクトルθの最尤推定量(MLE:maximum likelihood estimator)である。
式(6)は、送電網周波数推定値が与えられるときの、未知ベクトルθ=[θθ]に対する線形モデルを記述する。線形モデルは、以下の式によって与えられる。
Figure 2013127463
ただし、
Figure 2013127463
は共分散行列
Figure 2013127463
を有する複合雑音ベクトルであり、Iはその対角要素が1であり、他の全てが0である恒等行列であり、
Figure 2013127463
はブロック対角行列620であり、Gはブロック対角行列G=diag(Gn,1,Gn,2)であり、ただし、以下の式が成り立つ。
Figure 2013127463
および
Figure 2013127463
したがって、不平衡判定問題は、以下の通りである。
Figure 2013127463
ただし、A=[I4×4,O4×2]は、データ独立行列610である。
GLRTの統計値は、以下の式に従って求めることができる。
Figure 2013127463
ただし、
Figure 2013127463
は仮説H下でのθ410のMLEである。
この発明の上述した実施の形態は、数多くの方法のいずれにおいても実施することができる。例えば、実施の形態は、ハードウェア、ソフトウェアまたはそれらの組合せを用いて実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアコードは、単一のコンピューターに設けられるのかまたは複数のコンピューター間に分散されるのかにかかわらず、任意の適したプロセッサまたはプロセッサの集合体において実行することができる。そのようなプロセッサは、1つまたは複数のプロセッサを集積回路部品に有する集積回路として実装することができる。ただし、プロセッサは、任意の適したフォーマットの回路類を用いて実装することができる。
さらに、コンピューターは、ラックマウント型コンピューター、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター、ミニコンピューターまたはタブレットコンピューター等の複数の形態のいずれにおいても具現化できることが理解されるべきである。そのようなコンピューターは、ローカルエリアネットワークまたはワイドエリアネットワークとしてエンタープライズネットワークまたはインターネット等を含む1つまたは複数のネットワークによって任意の適した形態で相互接続することができる。また、本明細書において概説される様々な方法またはプロセスは、様々なオペレーティングシステムまたはプラットフォームのうちの任意のものを用いる1つまたは複数のプロセッサ上で実行可能なソフトウェアとして符号化することができる。これに関して、この発明は、単数または複数のコンピューター可読媒体として実現することができる。

Claims (17)

  1. 信号内の不平衡を検出するための方法であって、前記信号は送電網の三相電圧信号であり、前記方法は、
    観測窓にわたって前記信号をサンプリングすることであって、1組の観測結果を求める、サンプリングすることと、
    前記1組の観測結果の確率密度関数(pdf)に基づいて前記信号の前記不平衡を検出することとを含む、信号内の不平衡を検出するための方法。
  2. 前記検出することは、
    前記1組の観測結果の結合pdfに基づいて前記信号の前記不平衡を判断することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記検出することは、前記1組の観測結果の結合pdfと不平衡でない信号の結合pdfとの比に基づいて前記信号の前記不平衡を判断することを更に含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記信号は
    Figure 2013127463
    であり、ただし、nは時刻であり、i=a,b,cの場合に、Vは振幅であり、φは相iの初期位相角であり、wはw=2πf/fによって与えられる前記送電網の角周波数であり、ただし、fおよびfはそれぞれ送電網周波数およびサンプリング周波数であり、eは相加性雑音であり、時刻nにおける相加性雑音ベクトルは、
    Figure 2013127463
    であり、Tは転置演算子である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記信号は、ベクトル
    Figure 2013127463
    によって表され、ただし、v(n)、v(n)およびv(n)は、正相、逆相および零相を表す、請求項4に記載の方法。
  6. クラーク変換行列を用いて前記信号をαβ基準系信号に変換することと、
    前記αβ基準系信号および前記信号の周波数の推定値に基づいて不平衡指標を求めることとを更に含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記クラーク変換行列は、
    Figure 2013127463
    であり、前記αβ基準系信号は、
    Figure 2013127463
    によって表され、ただし、i=p,n,0の場合のVおよびθ(n)は、それぞれ各相の振幅および位相角である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記αβ基準系信号および前記電圧信号の前記周波数に基づく一般化尤度比検定を用いて統計値を求めることと、
    前記統計値に基づいて前記不平衡を検出することとを更に含む、請求項6に記載の方法。
  9. データ独立行列Aを取り込むことと、
    ブロック対角行列Gを求めることと、
    未知数のベクトルの推定値を求めることと、
    前記行列A、前記行列Gおよび前記未知数のベクトルに基づいて前記統計値を求めることとを更に含む、請求項8に記載の方法。
  10. Figure 2013127463
    に従って前記統計値T(v)を求めることを更に含み、ただし、前記行列Aは、A=[I4×4,O4×2]に従って予め求められ、前記行列Gは、基本周波数wの関数であるブロック対角行列であり、σは雑音の共分散であり、
    Figure 2013127463
    は前記未知数のベクトルの推定値である、請求項8に記載の方法。
  11. 尤度比検定を用いて、前記1組の観測結果を平衡三相電圧信号のモデルと比較することを更に含み、前記1組の観測結果は、観測窓全体を表す、請求項1に記載の方法。
  12. 不平衡検出器であって、
    信号を取り込むための入力端子であって、前記信号は三相電圧である、入力端子と、
    前記信号の1組の観測結果の結合pdfを求めるための統計的モデル計算モジュールと、
    前記1組の観測結果の前記結合pdfと不平衡のない信号の結合pdfとの比を求めるための処理ユニットと、
    前記比をしきい値と比較して、前記信号の不平衡を判断するための比較モジュールと、
    前記信号の前記不平衡をシグナリングするための出力端子とを備える、不平衡検出器。
  13. 前記比は、
    Figure 2013127463
    に従って一般化尤度比検定の統計値T(v)として求められ、ただし、前記行列Aは、A=[I4×4,O4×2]に従って予め求められ、前記行列Gは、基本周波数wの関数であるブロック対角行列であり、σは雑音の共分散であり、
    Figure 2013127463
    は前記未知数のベクトルの推定値である、請求項12に記載の検出器。
  14. 信号内の不平衡を検出するための方法であって、前記信号は三相電圧であり、前記方法は、
    前記信号の1組のサンプルおよび前記信号の周波数に基づいて一般化尤度比検定を用いて統計値を求めることと、
    前記統計値をしきい値と比較することであって、前記信号の前記不平衡を判断する、比較することとを含み、前記ステップは、プロセッサによって実行される、信号内の不平衡を検出するための方法。
  15. 誤警報確率に基づいて前記しきい値を決定することを更に含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記誤警報確率は、平衡信号において前記不平衡を検出する確率を含む、請求項15に記載の方法。
  17. 前記不平衡に基づいて単独運転状態を判断することを更に含む、請求項16に記載の方法。
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